JPH05270476A - 自転車用変速操作装置 - Google Patents

自転車用変速操作装置

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JPH05270476A
JPH05270476A JP6482692A JP6482692A JPH05270476A JP H05270476 A JPH05270476 A JP H05270476A JP 6482692 A JP6482692 A JP 6482692A JP 6482692 A JP6482692 A JP 6482692A JP H05270476 A JPH05270476 A JP H05270476A
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JP
Japan
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tubular
cable
operating body
reel
tubular operating
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Application number
JP6482692A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tagawa
幸一 田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Maeda Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to PCT/JP1993/000336 priority patent/WO1993018961A1/ja
Priority to EP19930906803 priority patent/EP0585474A4/en
Publication of JPH05270476A publication Critical patent/JPH05270476A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M25/00Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles
    • B62M25/02Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles with mechanical transmitting systems, e.g. cables, levers
    • B62M25/04Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles with mechanical transmitting systems, e.g. cables, levers hand actuated

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンドルバーの握持部外周に回動可能に套嵌
支持された筒状操作体が歪んだ場合であっても、上記筒
状操作体を所定の回動位置に係止する係止機構の機能が
害されることのない自転車用変速操作装置を提供する。 【構成】 上記係止機構15は、上記筒状操作体14の軸方
向内側において、ハンドルバー3の外周部に回動可能に
套嵌され、上記筒状操作体14の端面に係合して一体的に
回動させられるとともに、上記筒状操作体14を所定の回
動位置に位置に係止する係止リング33を備えて構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は自転車用変速操作装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】競技用自転車等のスポーツタイプの自転
車における変速操作装置は、たとえば、ダウンチュー
ブ、トップチューブ等の車体フレームに取付けられるこ
とが多い。したがって、変速操作を行うには、ハンドル
から手を離さなければならなず、変速操作時には、咄嗟
にブレーキをかけることはもちろん不可能であり、しか
も、片手運転をしなければならない。このため、ハンド
ル操作が不安定になり、安全性が高いとはいえなかっ
た。
【0003】しかも、変速操作を必要とするのは、主と
して平地から坂道に変わる場面あるいは坂道から平地に
変わる場面等路面状態が変化するときであり、そのよう
な走行場面においては走行状態が不安定となり、また、
ブレーキ操作を必要とすることも多い。
【0004】上記問題を解決するため、実開昭58−4
6693号公報に示されている変速操作装置のように、
左右ハンドルバーの外周に筒状の操作体を套嵌し、この
筒状操作体を回動操作することにより、変速操作ケーブ
ルを牽引しあるいは繰り出すことができるように構成し
た、いわゆるハンドル回転式の変速操作装置が提案され
ている。上記のようなハンドル回転式の変速操作装置に
おいては、ハンドルバーの握持部からほどんど手を離す
ことなく変速操作を行うことが可能となり、走行安全性
が大幅に高められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のハンドル回
転式の変速操作装置においては、変速操作ケーブルを巻
き取るリール部が筒状操作体の外周部に一体的に設けら
れるとともに、上記筒状操作体の軸方向内端部に上記筒
状操作体を所定の回動位置に係止するための係止機構が
設けられる。上記係止機構として、たとえば、摩擦力を
利用して上記筒状操作体を無段階の回動位置に係止する
係止機構、あるいは、上記筒状操作体を所定の位置に段
階的に係止するいわゆるクリック機構等が採用されてい
る。そして、上記摩擦力を発生させる摩擦面あるいは上
記クリック機構を構成するクリック溝が、上記筒状操作
体の内端面あるいは内端部外周に一体的に形成されてい
る。
【0006】ところが、上記筒状操作体は、乗者が大き
な力で握持するとともに、変速操作のために回動操作さ
れる。このため、上記筒状操作体が変形しやすく、上記
筒状操作体の内端面あるいは内端部に形成した摩擦面あ
るいはクリック溝が歪むといった問題が生じやすい。こ
の結果、上記係止機構が十分に作動せず、上記筒状操作
体を所定の位置に確実に保持できないといった問題が生
じる。しかも、上記筒状操作体は上記ハンドルバーの握
持部外周に、円滑に回動操作できるように保持させなけ
ればならない。このため、上記筒状操作体が套嵌される
ハンドルバーの握持部外周と上記筒状操作体の内周との
間に若干の隙間を確保する必要がある。したがって、上
記筒状操作体と上記握持部との間にガタが生じるのは避
けがたく、上記筒状操作体の内端部の歪みをなくすのは
非常に困難である。
【0007】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、上記筒状
操作体が歪んだ場合であっても、係止機構の機能が害さ
れることのない、自転車用変速操作装置を提供すること
をその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。すな
わち、本願発明は、ハンドルバーの握持部外周に回動可
能に套嵌支持される筒状操作体と、上記筒状操作体を所
定の回動位置に係止する係止機構とを備え、上記筒状操
作体の回動操作によって牽引されあるいは繰り出される
操作ケーブルによって変速機本体が作動させられるよう
に構成された自転車用変速操作装置であって、上記係止
機構は、上記筒状操作体の軸方向内側において、ハンド
ルバーの外周部に回動可能に套嵌され、上記筒状操作体
の端面に係合して一体的に回動させられるとともに、上
記筒状操作体を所定の回動位置に係止する係止リングを
備えることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用および効果】本願発明においては、上記筒
状操作体を所定の回動位置で係止するための係止機構が
設けられており、この係止機構は、上記筒状操作体の軸
方向内側において、ハンドルバーの外周部に回動可能に
套嵌され、上記筒状操作体の端面に係合して一体的に回
動させられるとともに、上記筒状操作体を所定の回動位
置に位置に係止する係止リングを備える。上記係止リン
グは、上記筒状操作体と別途に形成されており、上記筒
状操作体の内端部に係合させられることにより、上記筒
状操作体と一体的に回動させられるように構成されてい
る。
【0010】すなわち、本願発明に係る係止機構におい
ては、上記筒状操作体に所定の回動抵抗を与え、筒状操
作体を所定の回動位置に係止する係止リングが、上記筒
状操作体の内側部において、上記ハンドルバーの外周に
回動可能に套嵌支持されているのである。上記係止リン
グは、上記筒状操作体と別途に形成されており、したが
って、上記筒状操作体が回動操作にともなって歪んだと
しても、上記係止リングに上記歪みが及ぶといったこと
はない。このため、上記係止リングの摩擦面あるいはク
リック溝等の係止機構が変形するといったこともなく、
確実な係止機能を発揮させることができる。この結果、
上記筒状操作体を所定の回動位置に確実に係止して保持
することができ、変速操作に支障が生じることはなくな
る。
【0011】
【実施例の説明】以下、本願発明に係る実施例を図に基
づいて具体的に説明する。図1に示すように、前変速機
1a、後変速機1bを備える自転車においては、左右の
ブレーキレバー装置2a,2bないしハンドルバー3の
左右握持部4a,4bに本願発明に係る変速操作装置6
a,6bがそれぞれ設けられる。なお、以下の説明は、
後変速機1bを作動させる右側の変速操作装置6bの例
について行う。ただし、前変速機1aを作動させる左側
の変速操作装置6aについても同様の構成が採られる。
【0012】本実施例に係る上記ブレーキレバー装置2
bは、図2および図3に示すように、ハンドルバー3の
前面から車体前方に向けて突出するように設けられたブ
レーキブラケット8と、上記ブレーキブラケット8に設
けたレバー軸12に基端部が回動可能に連結され、上記
握持部4の前方に延出させられたブレーキレバー13と
を備える。インナケーブルw1とこれに套挿されるアウ
タケーブルw2とからなるブレーキケーブルWは、その
アウタケーブルw2が、上記ブレーキブラケット8の車
幅方向内端部に螺合されたアウタ受けボルト8aに止着
される一方、インナケーブルw1がブレーキブラケット
8の内部空間に導入され、その端部のニップル13aが
上記ブレーキレバー13の基端部に止着されている。
【0013】上記ブレーキブラケット8の基端部には、
周壁の一部を切り欠いて内外周を貫通させたスリット9
を備える円筒状取付け部10が設けられている。一方、
上記ブレーキレバー装置2および変速操作装置6bを取
付けるハンドルバー3の外周には、後に説明する筒状操
作体14を回動可能に支持する円筒状の樹脂製スリーブ
体17が套嵌されている。そして、この円筒状取付け部
10を、上記樹脂製スリーブ体17の外周部に套嵌する
とともに、上記スリット9を横切って螺合される取付け
ねじ11によって上記円筒状取付け部10の内径を強制
的に縮径させ、上記樹脂製スリーブ体17と共締め状に
上記ブレーキブラケット8がハンドルバー3に対して取
付けられる。
【0014】本実施例に係る変速操作装置6bは、図2
および図3に示すように、ブレーキブラケット8ないし
上記握持部4bの外周部にかけて、上記ブレーキレバー
装置2bと一体的に形成されている。
【0015】本実施例に係る変速操作装置1bは、上記
ハンドルバー3の右側握持部4bの外周部に回動可能に
套嵌され、上記ハンドルバー3の端部に設けたハンドル
グリップ5に隣接するように設けられた筒状操作体14
と、上記筒状操作体14の軸方向内側において上記ブレ
ーキブラケット8の円筒状取付け部10の内周部に設け
られる係止機構15と、上記ブレーキブラケット8の基
端部上面に設けた支軸23に回転可能に支持されるケー
ブル巻取りリール16とを備えて大略構成される。
【0016】上記筒状操作体14は、上記ハンドルバー
3の握持部4bに套嵌される円筒状のスリーブ体17の
外周に回動可能に套嵌支持されており、乗者が握持して
回動操作する握持操作部18と、上記握持操作部18の
車幅方向内側に一体形成され、上記ケーブル巻取りリー
ル16に対して駆動ケーブルKを牽引しあるいは繰り出
す駆動リール部19と、上記係止機構15を作動させる
連結部20とを備えて大略構成されている。
【0017】上記連結部20は、図7に示すように、筒
状操作体14の内端部に凹凸状の係合歯20aを形成し
て構成されており、上記係止機構15の連結部36に相
対回転不可能に係合して、上記係止機構15を回転駆動
するように形成されている。上記握持操作部18の外周
には、乗者が握持しやすいようにゴム製の外套体21が
套嵌されており、上記ハンドルグリップ5とその外周が
ほぼ連続するように形成されている。そして、この筒状
操作体14ないし上記ハンドルグリップ5を握持した状
態でハンドル操作を行いつつ変速操作をも行えるように
構成されている。
【0018】図2は、本実施例に係る変速操作装置1の
平面図であり、図3は、上記変速操作装置1の中心軸に
沿う拡大断面図である。本実施例においては、変速操作
ケーブルTは、インナケーブルt1とこれに套挿される
アウタケーブルt2とから構成されており、上記アウタ
ケーブルt2がブレーキブラケット8の基端部内側に螺
合された止着ボルト22に止着されるとともに、インナ
ケーブルt1は、上記ブレーキブラケット8の基端部上
面に設けられたケーブル巻取りリール16に掛け回され
ている。
【0019】上記ケーブル巻取りリール16は、図4お
よび図5に示すように、略円錐台形状をしており、上記
ブレーキブラケット8の上面に形成された支軸23に回
転可能に支持されている。なお、図4において符号8a
を付した部材は、上記ケーブル巻取りリールを覆うカバ
ーである。上記ケーブル巻取りリール16の外周部に
は、上記変速操作ケーブルTのインナケーブルt1を掛
け回す第一のリール部24と、上記筒状操作体14の駆
動リール部19から延出する駆動ケーブルKを掛け回す
第二のリール部25とが設けられている。
【0020】上記第一のリール部24は、上記ケーブル
巻取りリール16の縮径側に設けられており、上記円錐
台形の斜面を周方向に切り欠いて形成したケーブル巻取
り溝24aと、上記ケーブル巻取り溝24aの接線方向
に連続形成されたニップル係止孔27とを備える。そし
て、変速操作ケーブルt1が、上記ケーブル巻取り溝2
4aに掛け回されるとともに、その端部に設けたニップ
ル26が上記ニップル係止孔27に止着されている。
【0021】一方、上記第二のリール部25は、上記ケ
ーブル巻取りリール16のブレーキブラケット8上面に
沿う拡径側に設けられており、ほぼ上記ケーブル巻取り
リール16の最大外径に沿うようにしてケーブル巻取り
溝25aが形成されている。上記ケーブル巻取溝25a
の端部は半径方向内方へ向かって湾曲させられており、
上記ケーブル巻取り溝25aの端部に連続するように、
ニップル係止孔30が形成されている。そして、上記駆
動ケーブルKが、第二のリール部25のケーブル巻取り
溝25aに掛け回されるとともに、その端部に設けたニ
ップル29aが、ニップル係止孔30に係入されること
により、駆動ケーブルKの一端が上記ケーブル巻取りリ
ール16に対して連結されている。
【0022】上記変速操作ケーブルTは、上記ハンドル
バー3に沿うようにして配索されるとともに、インナケ
ーブルt1が、上記止着ボルト22から上記ハンドルバ
ーに略平行な方向に延出させられて、上記第一のリール
部24に掛け回される。一方、上記駆動リールKは、上
記筒状操作体14の駆動リール部19からハンドルバー
3と直交する方向に延出させられ、上記ケーブル巻取り
リール16の第二のリール部25に掛け回されている。
すなわち、上記変速操作ケーブルTと上記駆動ケーブル
Kとは、略直角方向に牽引し、あるいは繰り出されるよ
うに構成されており、駆動ケーブルKをハンドルバー3
に套嵌される筒状操作体14の外周方向へ巻取って牽引
することにより、上記変速操作ケーブルt1をハンドル
バー3に沿った方向に牽引することができるように構成
されているのである。
【0023】また、上記第二のリール部25に掛け回さ
れる駆動ケーブルKの先端部に設けられたニップル29
bは、上記筒状操作体14の駆動リール部19のリール
巻取り溝19aに沿って設けられたニップル係止孔31
に収容されており、これにより、駆動ケーブルKの他端
が上記筒状操作体14に対して止着されている。
【0024】図4および図5に示すように、本実施例に
おいては、筒状操作体14をその上面が後方(矢印P方
向)へ移動するように回動操作すると、上記駆動ケーブ
ルKが、上記筒状操作体の駆動リール部19に巻取られ
て牽引される。これによって、上記ケーブル巻取りリー
ル16が図5において時計回り方向に回動させられ、上
記ケーブル巻取りリール16の回動によって上記変速操
作ケーブルTのインナケーブルt1が牽引されるように
構成されている。
【0025】一方、上記筒上記操作体14をその上面が
前方(矢印Q方向)へ移動するように回動操作すると、
上記駆動ケーブルKが上記駆動リール部19から繰り出
される。そして、変速機側の図示しないリターンバネに
よって上記ケーブル巻取りリール16が反時計回り方向
へ回動させられ、上記ケーブル巻取りリール16の第一
のリール部24からインナケーブルt1が繰り出され
る。このインナケーブルt1の牽引あるいは繰り出し操
作によって、変速操作ケーブルのインナケーブルt1と
アウタケーブルt2に軸方向の相対動が与えられ、後変
速機1bが駆動させられる。
【0026】本実施例においては、上述したように、上
記ケーブル巻取りリール16に、上記変速操作ケーブル
t1を掛け回す第一のリール部24と、上記駆動ケーブ
ルKを掛け回す第二のリール部25とを設け、図6に模
式的に示すように、上記第一のリール部24のケーブル
巻取り径D1 を、上記第二のリール部25のケーブル巻
取り径D2 より小さく設定している。したがって、図6
に示すように、第二のリール部25に掛け回される駆動
ケーブルKの牽引力を増幅させて第一のリール部24に
掛け回される変速操作ケーブルt1を牽引することがで
きる。
【0027】このため、変速操作に必要な、上記筒状操
作体14の回動操作力が大幅に低減させられ、変速操作
性が格段に向上する。しかも、上記第一のリール部24
のケーブル巻取り径D1 を、上記第二のリール部25の
ケーブル巻取り径D2 より小さく設定しているため、上
記駆動リール部19に巻き取られる駆動ケーブルの長さ
に対して、上記第一のリール部24に巻き取られる変速
操作ケーブルt1の長さが短くなる。すなわち、上記筒
状操作体14の回動操作量に対して、上記変速操作ケー
ブルt1の牽引量を小さく設定することが可能となる。
このため、変速段数が多い場合においても、各段に対応
する上記筒状操作体14の回動操作角度を大きく設定す
ることが可能となる。
【0028】この結果、上記クリック機構32aのクリ
ックリング33の外周に設けられる係合凹部37a,3
7b…の間隔を大きく取ることが可能となり、クリック
リングを制作する際に高い精度が要求されることはなく
なり、したがって、製造コストが増加するといったこと
もない。さらに、上記筒状操作体14の回動操作量を、
乗者が操作するに最も適するように設定することも可能
となる。このため、変速操作性をさらに向上させること
ができる。
【0029】また、上記筒状操作体14の車幅方向内側
における上記円筒状取付け部10の内周部には、上記筒
状操作体14の回動を段階的に係止する係止機構15が
設けられている。本実施例に係る上記係止機構15とし
て、いわゆるクリック機構32が採用されている。上記
クリック機構32は、上記筒状操作体14の軸方向内側
において上記筒状操作体14と一体的に回動させられる
クリックリング33と、上記クリックリング33の外周
部に弾性当接させられる係合体34と、上記係合体34
を弾力付勢するコイルバネ35とを備えて大略構成され
ている。
【0030】上記クリックリング33は、図7および図
8に示すように、略円筒状をしており、上記円筒状取付
け部10の内周部において上記スリーブ体17に回動可
能に套嵌されている。上記クリックリング33の外側端
面には、上記筒状操作体14の内端部に形成された連結
部20に連結される連結部36が形成されており、図7
および図9に示すように、上記連結部36に形成された
複数の係合歯36aが上記連結部20に形成された複数
の係合歯20aと噛み合うことにより、上記クリックリ
ング33と上記筒状操作体14とが一体的に回動するよ
うに構成されている。
【0031】上記クリックリング33の外周部には、図
7および図8に示すように、軸方向に平行に延びる複数
の係合凹部37a,37b…が形成されており、上記係
合体34の爪部38が、上記係合凹部37a,37b…
に弾性的に順次係入することにより、上記筒状操作体1
4が、所定の回動位置で段階的に係止されるように構成
されている。
【0032】上記係合体34は、図7に示すように、上
記ブレーキブラケット8の基端部に設けた収容孔39に
上記コイルバネ35とともに収容されている。上記収容
孔39は、上記ブレーキブラケット8の円筒状取付け部
10の内周に連通する開口40を有し、この開口40か
ら上記係合体34の爪部38を突出させて、上記クリッ
クリング33の外周部に当接させるように構成してい
る。
【0033】上記筒状操作体14を回動操作することに
より上記クリックリング33を回動させると、上記係合
体34の爪部38が上記クリックリング33の上記係合
凹部37a,37b…に順次係合し、上記クリックリン
グ33ないし上記筒状操作体14が、上記ハンドルバー
3に対して所定の回動位置において段階係止される。
【0034】本実施例に係る上記クリック機構32にお
いては、係合凹部を上記筒状操作体14の外周部に設け
るのではなく、係合凹部37a,37b…を外周部に形
成したクリックリング33を上記筒状操作体14と別途
に形成し、このクリックリング33を上記筒状操作体1
4の内側部に回動可能に套嵌して構成している。したが
って、上記筒状操作体14が回動操作にともなって歪ん
だとしても、上記クリックリング33に上記筒状操作体
14の歪みが及ぶといったことはない。このため、上記
クリックリング33の係合凹部37a,37b…が変形
するといったこともなく、確実な係止機能を発揮させる
ことができる。この結果、上記筒状操作体を所定の回動
位置に確実に係止して保持することができ、変速操作に
支障が生じることはなくなる。
【0035】しかも、本実施例においては、図7および
図9に示すように、筒状操作体14の連結部20に設け
た係合歯20aと、上記クリックリング36に設けた係
合歯36aとが所定の遊び41をもって係合するように
構成されている。したがって、上記筒状操作体14と上
記クリックリング33とにわずかの遊び回動が許容され
ることになる。すなわち、上記筒状操作体14が遊び回
動させられることによって、変速操作を行う場合、変速
操作ケーブルt1を上記遊び回動分余分に牽引して、チ
エンを掛け換える図示しないガイドプーリを所定のスプ
ロケットの直下の位置から若干越える位置まで変位させ
ることが可能となる。このため、いわゆるオーバシフト
機能を発揮させることが可能となり、変速操作性を大幅
に向上させることができる。
【0036】上述したように、本実施例に係る変速操作
装置1bにおいては、上記筒状操作体14を回動操作す
ることにより、インナケーブルt1を牽引しあるいは繰
り出して変速操作をすることができる。また、上記クリ
ック機構32aによって、上記筒状操作体14を節度感
をもって段階係止することができるため、変速操作を確
実に行うことができるとともに、上記インナケーブルt
1が誤って繰り出されることはなくなる。しかも、上記
筒状操作体14と上記クリックリング33とが別途に形
成されているため、上記筒状操作体14を回動操作する
ことによる歪みが上記クリックリング33に及ぶことは
ない。したがって、長期にわたって安定した変速操作性
を発揮させることができる。
【0037】本願発明の範囲は、上述の実施例に限定さ
れることはない。実施例においては、本願発明を後変速
機を操作する右側の変速操作装置6bに適用したが、前
変速機1aを操作する左側の変速操作装置6aに適用す
ることもできる。また、本願発明においては、係止機構
15としてクリック機構32を採用したが、ラチェット
機構あるいは摩擦係止機構等他の係止機構を採用し、係
止リングの外周部にラチェット係合歯あるいは摩擦面を
設けることもできる。また、本施例においては、上記筒
状操作体14と上記クリックリング33とが遊び回動す
るように構成してオーバシフト機能を付与したが、遊び
回動しないように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る変速操作装置が採用される変速
機構の全体構成を示す図である。
【図2】本願発明に係る変速操作装置の平面図である。
【図3】図2の変速操作装置の軸線に沿う断面図であ
る。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本願発明に係る変速操作装置の要部を示す一部
断面図である。
【図6】本願発明の作用を説明するための図である。
【図7】図4におけるVII −VII 線に沿う断面図であ
る。
【図8】クリック機構を説明するための作用説明図であ
る。
【図9】図7におけるIX−IX線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 変速操作装置 3 ハンドルバー 4 握持部 14 筒状操作体 15,32 係止機構(クリック機構) 33 クリックリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルバーの握持部外周に回動可能に
    套嵌支持される筒状操作体と、上記筒状操作体を所定の
    回動位置に係止する係止機構とを備え、上記筒状操作体
    の回動操作によって牽引されあるいは繰り出される操作
    ケーブルによって変速機本体が作動させられるように構
    成された自転車用変速操作装置であって、 上記係止機構は、上記筒状操作体の軸方向内側におい
    て、ハンドルバーの外周部に回動可能に套嵌され、上記
    筒状操作体の端面に係合して一体的に回動させられると
    ともに、上記筒状操作体を所定の回動位置に係止する係
    止リングを備えることを特徴とする、自転車用変速操作
    装置。
JP6482692A 1992-03-23 1992-03-23 自転車用変速操作装置 Pending JPH05270476A (ja)

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