JPH05269535A - 長尺の被加工品における加工部への端部押込装置 - Google Patents

長尺の被加工品における加工部への端部押込装置

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JPH05269535A
JPH05269535A JP6624592A JP6624592A JPH05269535A JP H05269535 A JPH05269535 A JP H05269535A JP 6624592 A JP6624592 A JP 6624592A JP 6624592 A JP6624592 A JP 6624592A JP H05269535 A JPH05269535 A JP H05269535A
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満 平井
Takao Iwagami
孝夫 岩上
Nobuo Hashizume
伸夫 橋爪
Koichi Iida
耕一 飯田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】被加工品を加工部に向けてZ軸方向に移動する
際に、たとえその端部が加工部の周辺機器に衝接したと
しても被加工品に変形や損傷を与えないための端部押込
装置を提供する。 【構成】把持装置Gにより把持された長尺の被加工品
を、把持装置Gと共に長手方向に移動させ、その被加工
端部を加工部の設定位置まで押し込むための被加工品端
部の押込装置Pzであって、数値制御により送り位置及
び送り速度が制御され、長尺のテーブル上を加工部に向
けて進退するサドル部11,12.13と前記把持装置
Gの支持手段15とを、ゴム成形体14を介して結合
し、例えば被加工品の端部が加工部の周辺機器に衝接し
ても、その衝撃を前記ゴム成形体14により吸収させて
被加工品に変形や損傷を与えないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の長さをもつ長尺
の被加工品の端部、例えば予め所定の長さに切断された
アルミサッシ枠の構成部材となるアルミ型材の端部に多
様な加工を施すにあたり、前記被加工品を把持装置で把
持し、同把持装置と共に被加工品を長手方向に移動し
て、その端部を加工部の定位置まで自動的に押し込むた
めの端部押込装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記アルミ型材に限らず一般に所定の長
さに切断された長尺の被加工品には、最終組立てに必要
な多種多様の加工がなされる。前記アルミ型材の端部加
工をみても、その端部四面に切欠き、打ち抜き、穿孔等
の数種の加工がなされるばかりでなく、その各加工形状
も多岐にわたる。これらの加工は主にプレス加工による
ことが多く、一般的には人手により単品毎に一連の加工
がなされる。そのため、作業能率が低く自動化等による
生産性の向上が強く望まれている。
【0003】この要望に応えるべく、従来から所定の金
型を備えた複数組のダイセットを並設した多頭プレス機
を採用し、前記一連の加工を順次行うようにしている。
しかしながら、これらの作業も相変わらず手作業による
ものであり、その作業負担は大きく、しかも前記ダイセ
ットの設置組数にも制限があるため、前記一連の加工を
一回の作業で終了させることは難しく、複数の多頭プレ
ス機を併設せざるを得ず、スペースの面からも問題があ
った。
【0004】このスペース面の問題を解決すると共に省
力化を図るべく、例えば特開平3−198930号公報
には、完全自動化を実現するためのアルミ型材の加工方
法と加工装置が開示されている。該公報に開示された加
工装置によると、それぞれに固有のコードが付された異
なるプレス金型を装備する多数のプレス機を平面座標の
X軸,Y軸上に並列状態で多段に立設し、その側部にサ
ッシ型材の供給装置を設置すると共に、前記多数のプレ
ス機の前面には数値制御により前記X軸,Y軸の平面上
を移動すると同時に前記プレス機に向けて前後(Z軸)
に動くアルミ型材の把持装置が配されている。アルミ型
材の端部加工にあたっては、前記供給装置により横並び
で順次供給されて加工装置の側部に待機するアルミ型材
の一本を前記把持装置が水平に把持し、予め設定されて
いる加工順序に基づき、先ずX,Y軸の平面上を移動し
て第1の加工を行うプレス機の前面までアルミ型材を移
送し、そこでアルミ型材の被加工端を前記プレス機の所
望の金型内に向けてZ軸に沿って移動させ、その端部を
同プレス機内に押し込み、所望のプレス加工をなすよう
している。この加工が終了すると、前記把持装置が後退
してアルミ型材を前記金型内から引き出し、次いでアル
ミ型材を把持したままX軸,Y軸に沿って移動し、次回
の加工を行うプレス機の前面で停止する。このあと、把
持装置はZ軸上を前進してアルミ型材を前記プレス機に
押し込み2番目のプレス加工を行う。以降は、上記加工
順序に従って前記動作が繰り返され、全加工がなされ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記公報に
記載された自動化のための提案では、長尺の被加工品で
あるアルミ型材を把持装置で把持し、該把持装置を目的
の加工がなされる所定のプレス機の前面までX,Y,Z
軸方向を移動させるための従来の工作機械における一般
的なシステムとプレス機の駆動機構を概略で示してはい
るものの、その他の構成については概念的に開示してい
るに止まり、特に上記把持装置については具体的な構成
が開示されていないに等しい。
【0006】ところで、上記長尺の被加工品として前記
アルミ型材の端部加工を例にとると、アルミ型材の断面
形状は単なる矩形ではなく複雑な形状を有している上
に、肉部が薄い中空構造でもあるため、小さな衝撃に対
しても極めて変形しやすいものである。しかも、この種
のアルミ型材は多種多様な寸法を有し、それぞれの寸法
に合わせて端部を加工位置に数値制御等により正確な位
置決めをすることも可能ではあるが、この場合、極めて
煩雑な手順の設計とそのための複雑な機構とが必要とな
る。
【0007】かかる状況下にあって、長尺の被加工品の
端部を加工するにあたり完全自動化を実現するために
は、例えば従来の足踏み式のフットスイッチに代えて、
プレス機の作動機構として加工部にマイクロスイッチ等
の位置決めの検出と起動とを兼用する機構を設置し、被
加工品の端部が加工部の所定位置に押し込まれた際に、
その端部位置を検出すると同時に位置決めして起動され
るようにすることが考えられ、加工の正確性、経済性、
作業効率等の面からも望ましい。
【0008】しかして、上述の数値制御による場合、或
いは前記マイクロスイッチ等による場合であっても、把
持装置により把持された被加工品をZ軸上を移動させ、
その端部を加工部の所定位置に押し込んで位置決めしよ
うとするとき、上述のごとく複雑な断面を有する被加工
品の端部が周辺の機器に衝接しやすく、この衝接により
被加工品が変形してしまうという不具合が生じる。これ
は、たとえ歪み計等の公知の衝撃感知手段を採用しても
解決し得ない。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は被加工品を加工部に向けてZ軸
方向に移動する際に、たとえその端部が加工部周辺の機
器に衝接したとしても被加工品に変形や損傷を与えない
ための端部押込装置を提供することにあり、その他の目
的は後述する好適な実施例の説明により明らかにされ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は把持装置により把持された長尺の被加工品
を、把持装置と共に長手方向に移動させ、その被加工端
部を加工部の設定位置まで押し込むための被加工品端部
の押込装置であって、数値制御により送り位置及び送り
速度が制御され、長尺のテーブル上を加工部に向けて進
退するサドル部と、該サドル部に緩衝手段を介して結合
される前記把持装置の支持手段とを備えてなることを特
徴とする長尺の被加工品における加工部への端部押込装
置を主要な構成としている。
【0011】更に具体的には、前記緩衝手段として硬質
のゴム成形体や金属製スプリングが挙げられ、また前記
サドル部と前記支持手段が、所定の長さ寸法をもつ板状
部材をもち、前記緩衝手段が前記両板状部材の四隅部に
配置され、同時に前記サドル部と前記支持手段が、その
略中心部において所定の自由度をもって僅かに相対移動
が可能に連結される。
【0012】
【作用】把持装置に被加工品が把持された状態で予め設
定された手順に従った制御指令に基づき、例えば上記特
開平3−198930号公報に開示された加工装置にお
いて碁盤状に配置された多数のパンチ機の前面をX軸移
動装置及びY軸移動装置が作動して、把持装置がX軸及
びY軸に沿って移動し、所定のパンチ機の正面で停止す
る。その停止後に、制御指令によりサーボモーターが起
動し、その出力軸を回転させる。該出力軸の回転により
送りネジが回転し、送りナットに固設されたサドル部及
び該サドル部と緩衝手段を介して連結された把持装置
が、一体となってテーブル上を加工部に向けて送り出さ
れる。
【0013】こうして把持装置が、被加工品を把持して
その前端を加工部に向けて所定の行程を前進し、前記被
加工品の先端が前記加工部内の所定位置に到達すると、
その先端が例えばストッパーに衝接する。このときの衝
接音を検出して上記サーボモーターの回転を停止させ
る。勿論、衝接音を検出してサーボモーターの回転を停
止させることに代えて、通常の数値制御によりサーボモ
ーターの駆動を制御するようにしてもよい。
【0014】ところで、アルミ型材のような変形しやす
い材質や構造をもつ被加工品では、その前端面が何らか
の障害物に衝接すると、その反動が大きい場合、通常の
端部押込装置では被加工品に大きな衝撃を受けて変形や
損傷が起こりやすい。しかるに本発明では、被加工品で
あるアルミ型材が上記ストッパーに限らず加工部の周辺
機器に衝接したとき、サドルと把持装置との間に介在す
る上記緩衝手段により、その衝撃が緩和され被加工品の
変形や損傷を防止する。
【0015】更に本発明によると、サドル部材の上面に
ある程度長尺の板材で構成された第1支持板材を固着す
ると共に、上記把持装置の下面に同じく長尺の第2支持
板材を固着し、第1支持板材と第2支持板材との四隅に
前記緩衝手段を介在させると共に、その略中心位置で両
支持板材の相対動作をある程度許容させる規制部材によ
り結合するときは、被加工品が障害物に衝接したときに
緩衝手段の弾性変形を最小に抑えることを可能にし、ま
た同時に前記第1及び第2支持板材間の僅かな相対移動
を許容しながら両板材の大きな相対移動を規制するた
め、それぞれの支持板材に大きな変形をもたらさない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて具体的に説明する。図1は本発明の端部押込装置
を備えたハンドリング部を示す縦断面図、図2は同ハン
ドリング部の一部を切開して示すの正面図、図3は同ハ
ンドリング部の一部を切開して示すの平面図である。
【0017】上記ハンドリング部は、上記特開平3−1
98930号公報に開示された加工装置におけるアルミ
型材の図示せぬハンドリング装置に相当するものであ
り、アルミ型材を水平に把持し、図示せぬ制御盤からの
制御指令に基づきZ軸に沿って長手方向の端部を加工部
に向けて前後進する機能を有している。
【0018】本実施例によるハンドリング部は、図1に
示すごとくアルミ型材の把持装置Gと、アルミ型材を把
持したままZ軸を中心に回転しアルミ型材の押込姿勢を
位置決めする回転位置決め装置RPと、前記把持装置G
及び回転位置決め装置RPをZ軸に沿って進退させるア
ルミ型材の端部押込装置Pzとを備えている。このう
ち、前記把持装置G及び回転位置決め装置RPは本発明
の直接の対象ではなく、従って前記両装置は図示例に限
定されず公知の把持装置を採用できることは当然であ
り、また例えば上記公報に開示された加工装置のごとく
前記回転位置決め装置RCを備えていなくてもよい。
【0019】本発明は、上述のごとく上記ハンドリング
部の前記端部押込装置Pzが直接の対象となるため、以
下の説明では同端部押込装置Pzを中心に説明する。図
1〜図3において、1は断面が凹字状とされた長尺の板
材からなるテーブルであり、該テーブル1の両側突設部
1aの上面には全長にわたってそれぞれに案内レール2
が固着一体化されている。また、前記テーブル1の後端
(図1の右端)にはサーボモーター3が固設されてお
り、同サーボモーター3の出力軸3aには送りネジ4が
連結され、同送りネジ4の両端は前記テーブル1の凹部
1bに立設された支持部材5に軸受6を介して回転自在
に支持されている。更に、前記サーボモーター3の出力
軸3aと前記送りネジ4との継手部分及び前記テーブル
1の前端(図1の左端)には後述する送りネジ4の上面
を覆うカバー7の前後両端を支持固定するための支持部
材8が固着されている。
【0020】前記送りネジ4には送りナット9が螺合さ
れ、同送りナット9が同ナット9を包持するブロック1
0を介してサドル部材11の下面に固着される。前記サ
ドル部材11は、図1及び図2に示すごとく下面の前後
左右に計4個のレール摺動部材12を突設した断面が凹
字状の板材からなり、前記各レール摺動部材12の下面
には摺動溝12aが形成されており、各摺動溝12aが
上記テーブル1の上面に延設された左右一対の案内レー
ル2に嵌合される。そして、前記サドル部材11の上面
凹部11aの空間を前後に貫通させるようにして、上記
カバー7の端部がテーブル1の前後に固設した上記支持
部材8に固定される。従って、送りネジ4が回転する
と、前記サドル部材11はテーブル1上を案内レール2
に沿って前後進することになる。なお本実施例では、前
記送りネジ4と送りナット9としてボールネジとボール
ナットを使用している。
【0021】前記サドル部材11の上面には、該サドル
部材11の長さよりも長く設定され、その幅方向の両側
部13aを図2の下方に折り曲げた第1支持板13が固
着されており、このサドル部材11と第1支持板13が
本発明のサドル部をなす。更に、前記第1支持板13の
上方に緩衝手段を介して前記第1支持板13より僅かに
長尺の中央を一部残して肉抜きされた第2支持板15が
固設されている。本実施例においては、前記緩衝手段と
して硬弾性のゴム成形体14が使用されており、その構
造は図1及び図2に示すごとく上面の前後に延びる肉薄
のフランジ部14aを有すると共に、底部14bが肉薄
とされた凹状をなし、その前後の立設部14cを略菱形
断面をもつ肉厚としている。勿論、緩衝手段の材質や構
造は前記ゴム成形体14に限定されるものではなく、例
えば金属製の各種スプリング等も使用できる。
【0022】そして、本実施例では上記構成からなる4
個の緩衝手段14を、その底部14bを上記第1支持板
13の四隅部に固設すると共に、前記フランジ部14a
をそれぞれ上記第2支持板15の下面に固設し、更に図
1及び図2に示すごとく前記第2支持板15の略中央部
の下端にローラー15aが回転自在に取り付けられ、同
ローラー15aを前記第1支持板13の対向位置に固着
されている凹字形状の嵌着部材13bの凹陥部に嵌着さ
せている。
【0023】本実施例において、前記第2支持板15に
は上記位置決め装置RPが載置固設され、同位置決め装
置RPに上記アルミ型材の把持装置Gが回転自在に支持
される。前記回転位置決め装置RPは、図1及び図2に
示すごとく上部に軸受部16aを有し、下部に固設フラ
ンジ部16bを有する全体形状が略リング状をなした本
体16と、前記軸受部16aの上面に固設されるステッ
プモーター18を固定支持するための支持ブロック17
とからなる。前記本体16の軸受部16aには一端に中
間歯車19を固設した軸体20が回転自在に支持され、
前記固設フランジ部14bが上記第2支持板15の中心
より僅か前方の上面に、本体16のリング面がテーブル
1の長手方向の軸線に直交するように固設されている。
また、前記支持ブロック17の後部に支持されたステッ
プモーター18の出力軸18aには歯車21が固着され
ており、該歯車21が前記中間歯車19と噛み合ってい
る。更に、前記支持ブロック17の前面には音波検出器
22が設置されているが、同音波検出器22は必ずしも
設置する必要はない。
【0024】かかる構成をもつ前記回転位置決め装置R
Pの内径面に、上記把持装置Gがリング状の軸受部材2
3を介して回転自在に取り付けられる。同把持装置G
は、前記回転位置決め装置RPの内径にほぼ等しい外径
を有するリング状の本体24と、該本体24の前後に突
出して固設される型材把持部25とからなる。
【0025】前記本体24の外周面には、上記回転位置
決め装置RPの内径面に当接する表面の周方向に形成さ
れた複数本のOリング嵌着溝24aと、上記リング状の
軸受部16aが密嵌固定される切欠部24bと、上記中
間歯車19と対向する外周面に形成された外歯24cと
を有している。そして、該本体24は上述のごとくリン
グ状の軸受部16aを介して上記回転位置決め装置RP
の本体16により回転自在に支持されるが、このとき同
時に前記Oリング嵌着溝24aにOリング26が嵌着さ
れ、前記Oリング嵌着溝24aとOリング26の間に形
成されるリング状の空隙は型材把持部25の後述する作
動エアシリンダー28への空圧供給・排出路として利用
される。従って、前記回転位置決め装置RCの本体16
には前記Oリング嵌着溝24aに通じる図示せぬエア供
給・排出路が形成されており、型材把持装置Gの本体2
4に形成された前記Oリング嵌着溝24aと前記各エア
シリンダー28との間にも図示せぬエア供給・排出路が
形成されている。また、回転位置決め装置RCの本体1
6を挟んだ前後表面には、同各表面からそれぞれ前後に
突出するエアシリンダーを固設するための所望数の支持
ブラケット27が設けられている。前記外歯24cは前
記回転位置決め装置RPの中間歯車19に噛合される。
【0026】前記型材把持部25は、前記支持ブラケッ
ト27に固設保持されるエアシリンダー28と、該エア
シリンダー28により駆動される型材把持部材29とか
らなる。本実施例によると、前記エアシリンダー28は
本体24の前後にそれぞれ2個一対の第1及び第2のエ
アシリンダー28a,28bが型材の把持中心に対して
所定の間隔をもたせ直交して配設される。そして、前記
第1のエアシリンダー28aにはその作動方向に直交す
る一枚の板状把持部材29aが固着され、前記第2のエ
アシリンダー28bには前記板状把持部材29aに対向
し平行に配され型材把持面30aを有する板状把持部材
30が一体に取り付けれている。また、前記第2のエア
シリンダー28bにはその作動方向に直交して平行に配
列された二枚の板状把持部材29b,29cが設けら
れ、その一枚の板状把持部材29bは前記第2のエアシ
リンダー28bにより直接駆動され、他の一枚の板状把
持部材29cはその配設位置が固定されている。従っ
て、本体24を挟んで前後に配設されたそれぞれ一対の
前記両エアシリンダー28a,28bが型材を把持する
方向に作動されると、前記各板状把持部材29a,29
b,29c,30の間隔が一斉に狭まり、それぞれの把
持面により型材の外側面を本体23の前後において四面
から強固に把持することになる。なお、本発明は図示実
施例に限定されないことは明らかであり、あらゆる型材
の把持機構が採用可能である。
【0027】上記構成からなる本実施例によるハンドリ
ング部は、上記テーブル1が例えばY軸上を移動する公
知の図示せぬ移動部材に同じく図示せぬブラケットを介
して片持ち支持されY軸に沿って移動すると共に、前記
端部押込装置Pzが作動して前記把持装置G及び回転位
置決め装置RPが一体となってZ軸上を図示せぬ加工部
に向かって前後進する。更に前記把持装置Gは、前記回
転位置決め装置RPの内径面上をZ軸を中心として回転
し、アルミ型材の予め設定された被加工面が加工部に正
確にセッティングされるよう回転位置決めする。
【0028】こうした動作のうち、本発明に関連する前
記端部押込装置Pzの動作について、図面を参照しなが
ら詳しく説明する。なお、上記回転位置決め装置RPは
本発明において直接対象とするものではないが、新規な
構成と機能を有するためここでも詳しく説明する。ま
た、上記把持装置Gについては型材が把持できる機構で
あれば公知の機構も採用できるため、以下の説明ではそ
の動作については簡単に説明するに止める。
【0029】図示せぬエア供給源から所要圧のエアが回
転位置決め装置RPの本体16及び把持装置Gに形成さ
れたOリング嵌着溝24aを介して一対のエアシリンダ
ー28a及び28bに供給され、同各エアシリンダー2
8a,28bが作動し図示せぬアルミ型材を板状把持部
材29a〜29c及び30間に把持し、その状態で図示
せぬ制御盤からの指令に基づき前記把持装置Gが図示せ
ぬ制御盤からの指令に基づき、例えば上記特開平3−1
98930号公報に開示された加工装置において碁盤状
に配置された多数のパンチ機の前面をX軸及びY軸に沿
って移動し、所定のパンチ機の正面で停止する。その移
動の途中、或いはその停止後に、必要に応じて前記制御
盤から指令が出されて回転位置決め装置RPのステップ
モーター18を起動して歯車21を所定の角度回転さ
せ、中間歯車19を介して把持装置Gを所望の角度(通
常は90°又は180°)回転させる。この回転によ
り、把持装置Gにより把持されたアルミ型材も加工部に
押し込まれるときの所望の加工面に変更される。
【0030】次いで、前記端部押込装置Pzが図1の状
態で前記制御盤から指令が発せられてサーボモーター3
が起動し出力軸3aを回転させる。該出力軸3aの回転
により送りネジ4が回転し、送りナット9に固設された
サドル部材11、該サドル部材11の上面に固設された
第1支持板13、該第1支持板13にゴム成形体14を
介して固設される第2支持板15、該第2支持板15に
搭載固定された上記回転位置決め装置RP及び該回転位
置決め装置RPに回転可能に支持された上記把持装置G
が、一体となってテーブル1上の案内レールに沿って前
方(図1の左方)に送り出される。
【0031】こうして上記回転位置決め装置RP及び把
持装置Gが、図示せぬアルミ型材を回転位置決めして把
持したまま、その前端を図示せぬプレス機のプレス部に
向けて所定の行程を前進し、前記アルミ型材の前端が前
記プレス部内の所定位置に到達すると、その前端が例え
ば図示せぬストッパーに衝接する。このときの衝接音を
音波検出器22で検出して上記サーボモーター3の回転
を停止させる。本実施例では、衝接音を検出してサーボ
モーター3の回転を停止させるようにしているが、単に
所定の位置に被加工品の端部を押し込むだけで済む場合
には、通常の数値制御によりサーボモーター3の回転を
制御してもよい。
【0032】ところで、アルミ型材のような変形しやす
い材質や構造をもつ被加工品では、その前端面が何らか
の障害物に衝接すると、その反動が大きい場合、通常の
端部押込装置では被加工品に大きな衝撃を受けて変形や
損傷が起こりやすい。しかるに本発明では、被加工品で
あるアルミ型材が上記ストッパーに限らず加工部の周辺
機器に衝接すると、サドル部と回転位置決め装置RP等
の型材把持部との間に介在する上記ゴム成形体14のご
とき緩衝手段により、その衝撃が緩和されるため、被加
工品が変形したり損傷したりすることが防止される。
【0033】更に上記実施例によると、サドル部材11
の上面に固着される第1支持板材13と上記回転位置決
め装置RPの下面に固着される第2支持板材15を、あ
る程度長尺の板材で構成して、その四隅に緩衝手段であ
るゴム成形体14を配設しているため、被加工品が障害
物に衝接したときに前記ゴム成形体14の弾性変形を最
小に抑えることを可能にする。また同時に、前記第1及
び第2支持板材13,15を、その略中心部において略
凹字形状の嵌着部材13aに回転ローラー15aを嵌着
させて、前記第1及び第2支持板材13,15間の前後
の相対移動を規制すると共に左右方向の僅かな移動及び
上下左右の僅かな捩じれを許容させているため、それぞ
れの支持板材13,15に大きな変形をもたらさないよ
うにしている。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
に係る被加工品の端部押込装置によれば、サドル部と把
持装置の支持部との間に緩衝手段を介在させているた
め、被加工品を加工部に押し込む際に、たとえ被加工品
の先端が周辺機器に衝接したとしても、前記緩衝手段が
作用して衝接による被加工品に対する衝撃を緩和し、被
加工品の変形や損傷が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被加工品の端部押込装置を備えた
長尺被加工品の端部加工機におけるハンドリング部の縦
断面図である。
【図2】同ハンドリング部の一部を切開して示す正面図
である。
【図3】同ハンドリング部の一部を切開して示す平面図
である。
【符号の説明】
1 テーブル 1a 突設部 1b 凹部 2 案内レール 3 サーボモーター 4 送りネジ 5,8 支持部材 6 軸受 7 カバー 9 送りナット 10 ブロック 11 サドル部材 12 レール摺動部材 12a 溝部 13 第1支持板材 14 ゴム成形体 14a フランジ部 14b 底部 14c 立設部 15 第2支持板材 16 リング状本体 16a 軸受ブロック 16b 固設部 17 支持ブロック 18 ステップモーター 18a 出力軸 19 中間歯車 20 軸体 21 歯車 22 音波検出装置 23 リング状軸受 24 リング状本体 24a Oリング嵌着溝 24b 切欠部 24c 外歯 25 型材把持部 26 Oリング 27 支持ブラケット 28a,28b エアシリンダー 29a 〜29c,30 板状把持部材 Pz 長尺被加工品の端部押込装置 RP 回転位置決め装置 G 把持装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持装置(G)により把持された長尺の
    被加工品を、把持装置Gと共に長手方向に移動させ、そ
    の被加工端部を加工部の設定位置まで押し込むための被
    加工品端部の押込装置(Pz)であって、 数値制御により送り位置及び送り速度が制御され、長尺
    のテーブル上を加工部に向けて進退するサドル部(1
    1,12,13)と、該サドル部(11,12,13)
    に緩衝手段を介して結合される前記把持装置(G)の支
    持手段(15)とを備えてなることを特徴とする長尺の
    被加工品における加工部への端部押込装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝手段が硬質のゴム成形体(1
    4)である請求項1記載の端部押込装置。
  3. 【請求項3】 前記緩衝手段が金属製スプリングである
    請求項1記載の端部押込装置。
  4. 【請求項4】 前記サドル部と前記支持手段が、所定の
    長さ寸法をもつ板状部材(13,15)をもち、前記緩
    衝手段が前記両板状部材(13,15)の四隅部に配置
    されてなる請求項1記載の端部押込装置。
  5. 【請求項5】 更に前記サドル部と前記支持手段とが、
    その略中心部において所定の自由度をもって僅かに相対
    移動が可能に連結されてなる請求項4記載の端部押込装
    置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6371928U (ja) * 1986-10-22 1988-05-13
JPH03198930A (ja) * 1989-12-26 1991-08-30 Fujisash Co アルミ押出型材のサッシバーの加工方法及び加工装置

Patent Citations (2)

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