JPH05269237A - 金属センサ - Google Patents

金属センサ

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JPH05269237A
JPH05269237A JP6874292A JP6874292A JPH05269237A JP H05269237 A JPH05269237 A JP H05269237A JP 6874292 A JP6874292 A JP 6874292A JP 6874292 A JP6874292 A JP 6874292A JP H05269237 A JPH05269237 A JP H05269237A
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JP
Japan
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glass
transmission
glass substrate
reception
edge
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Pending
Application number
JP6874292A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Kazunari Kawashima
一成 川島
Shigeru Handa
繁 半田
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Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パチンコ玉の検出をその盤面で行なうことがで
きる非接触の金属センサであって、表面ガラスの割れ等
の発生が防止された金属センサを提供する。 【構成】複数の並列した折り返し状の送信線(22)を
ガラス基板(17a)の片面に取付け、金属の接近によ
り電磁特性が変化する複数の並列した折り返し状の受信
線(26)を、前記送信線(22)と交差方向で電磁的
に結合させて前記ガラス基板(17a)の反対面に配置
して面状に検知マトリクスを構成し、前記ガラス基板
(17a)の両面には表面ガラス(17b,17c)を
接着した金属センサ(20)において、前記表面ガラス
とガラス基板とよりなるガラス体(17)の端縁には、
この端縁を覆う非ガラス層(85)を形成し、前記ガラ
ス体(17)の保護構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ台におけるパ
チンコ玉の検知等に使用される金属センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ台におけるパチンコ玉の
検知等に使用される金属センサとしては、特公昭64−
3506号公報に開示されたものがあったが、このセン
サでは、パチンコ台盤面でのパチンコ玉(金属)の検知
ができず、パチンコ台の管理のための情報を得るには機
能が不足していた。
【0003】このため、出願人は、パチンコ台盤面での
パチンコ玉の検知が可能なセンサを、特願平1−101
230号(特開平2−279186号)により提案し
た。
【0004】このセンサは、複数の並列した折り返し状
の送信線をガラス基板の片面に取付け、金属の接近によ
り電磁特性が変化する複数の並列した折り返し状の受信
線を、前記受信線と交差方向で電磁的に結合させて前記
ガラス基板の反対面に配置して面状に検知マトリクスを
構成してなり、パチンコ台の盤面上のパチンコ玉の軌跡
等が容易かつ迅速に得られるという優れたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記セ
ンサは、ガラス基板の両面に接着される表面ガラスに割
れ,ひび等が入り易く、耐久性の点で改善すべきであっ
た。すなわち、パチンコ台におけるパチンコ玉の検知装
置として、パチンコ台の盤面上の扉内に設置された場合
には、前記表面ガラスとガラス基板とよりなるガラス体
の端縁において支持されるので、この扉の開閉時の衝撃
により、その支持部である端縁からひび,割れ等が生じ
ることがあった。
【0006】本発明は、このような従来技術が有する問
題点に着目してなされたもので、簡易な構造で表面ガラ
スのひび,割れ等の発生が防止された金属センサを提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 複数の並列した折り返し状の送信線(22)をガラ
ス基板(17a)の片面に取付け、金属の接近により電
磁特性が変化する複数の並列した折り返し状の受信線
(26)を、前記送信線と交差方向で電磁的に結合させ
て前記ガラス基板の反対面に配置して面状に検知マトリ
クスを構成し、前記ガラス基板の両面には表面ガラス
(17b,17c)を接着してなり、前記表面ガラスと
ガラス基板とよりなるガラス体(17)の端縁において
支持されて使用される金属センサ(20)において、前
記ガラス体の端縁には、この端縁を覆う非ガラス層(8
5)を形成し、前記ガラス体の保護構造としたことを特
徴とする金属センサ。
【0008】2 前記端縁においては前記表面ガラス
(17b,17c)の間から前記ガラス基板(17a)
のみが突出するように形成され、前記非ガラス層(8
5)は、この突出する前記ガラス基板の端縁部のみを覆
うように形成されていることを特徴とする金属センサに
存する。
【0009】
【作用】本発明の金属センサは、検知マトリクスを構成
する送信線(22)と受信線(26)とが取付けられる
ガラス体(17)において、その支持箇所である端縁が
非ガラス層(85)で覆われているので、このガラス体
(17)の端縁はこの非ガラス層(85)を介して支持
部材(81)に接触することになり、使用時にこの支持
部材(81)を介して外部から加わる衝撃が緩和され、
この端縁から生じ易い表面ガラス(17b,17c)の
ひびや割れ等の発生が防止される。
【0010】
【実施例】以下、図1〜3に基づき本発明の一実施例を
説明する。本実施例は、本発明の金属センサを、パチン
コゲーム機の盤面におけるパチンコ玉の位置検知に使用
した例である。
【0011】図3に示すように、パチンコゲーム機10
は、盤面11に案内レール12に沿ってパチンコ玉を打
込むようになっており、その盤面11は案内レール12
の内側がゲーム域をなしている。このゲーム域には、パ
チンコ玉を弾く多数の釘13,13…が打ち込まれ、諸
所にセーフ孔14a,14a…が開設され、上流から下
流の間の盤面中央部に入賞役物装置14bが設けられ、
ゲーム域の下端にアウト孔15が開設されている。入賞
役物装置14bは、入賞により変動して多数のパチンコ
玉をセーフ玉とする装置である。パチンコゲーム機10
の前面にはパチンコ玉の打ち出し操作をする打ち出しハ
ンドル33と、出玉を受け取る玉皿34とが設けられて
いる。
【0012】盤面11を覆っている前面ガラスは、パチ
ンコゲーム機10の盤面11に沿っており、表面ガラス
体16と内側ガラス体17とによる2重構成となってい
る。また、内側ガラス体17は、ガラス基板17aとこ
の両面に接着された表面ガラス17b,17cとよりな
る。
【0013】マトリクスセンサ20(金属センサ)は、
図1に示すような盤面11を覆う2枚のガラス体のう
ち、内側であって盤面側である内側ガラス体17内に面
状に構成されており、従って、表面ガラス体16と盤面
11との間に設けられている。図4,8に示すように、
マトリクスセンサ20では、1本の送信線22が折返部
61でUターンした平行の折り返し状(またはループ
状)となるようにして、複数の送信線22を構成し、こ
れらが一方向に並列して内側ガラス体17のガラス基板
17aの片面に配置して取付けられている。
【0014】また、複数の受信線26も、同様に、1本
の受信線26がUターンして平行の折り返し状(または
ループ状)となるようにして、複数の受信線26を構成
し、これらが一方向に並列して内側ガラス体17のガラ
ス基板17aの反対面に配置して取付けられている。送
信端子23および受信端子27は、パチンコゲーム機に
取り付けたときの内側ガラス体17の上下関係でその下
端に集中して配置されている。
【0015】各受信線26は、各送信線22と電磁的に
結合し、パチンコ玉の接近により電磁特性が変化するよ
う各送信線22に対する面平行位置に直角の交差方向で
配置され、内側ガラス体17を基板とする各送信線22
と各受信線26とで面状のマトリクスセンサ20が構成
されている。
【0016】図4の正面図で、交差する各送信線22と
各受信線26とにより囲まれる正方形状の各包囲部は、
電磁特性値たるインピーダンス変化によりパチンコ玉を
感知する検知単位20a,20a…をなしている。
【0017】図7の(A)に内側ガラス体17の拡大断
面図を、(B)に(A)で破線により丸く囲んだ部分の
拡大図を示す。内側ガラス体17は、受信線26(図4
に示す)のための保護シートである表面ガラス17b、
ガラス基板17a、送信線22(図4に示す)のための
保護シートである表面ガラス17cの3重積層の構成を
有している。内側ガラス体17は、代表的に縦の長さa
が367mm±10mm、横の長さbが405mm±10mmの
大きさの四角形状を有するガラス基板であって、3.0
〜3.5mmの厚さを有している。表面ガラス17bと表
面ガラス17cとは、ガラス基板17aより縦の長さが
短く、内側ガラス体17は、下端17pが露出してい
る。
【0018】表面ガラス17bとガラス基板17aとの
間には、複数の並列した折り返し状の受信線26が挾装
され、ガラス基板17aと表面ガラス17cとの間に
は、複数の並列した折り返し状の送信線22が挾装され
ている。従って、内側ガラス体17は、ガラス基板17
aの一方の面上に送信線22を透明接着剤層18aによ
り貼り合わせて配置し、その上を覆うように表面ガラス
17cを透明接着剤層18bにより貼り合わせ、ガラス
基板17aの他方の面上に受信線26を透明接着剤層1
8cにより貼り合わせて配置し、その上を覆うように表
面ガラス17bを透明接着剤層18dにより貼り合わせ
て構成される。
【0019】そして、表面ガラス体16と内側ガラス体
17とは、その左右両側の端縁が支持部材81に嵌込ま
れることによって、この支持部材81を介してガラス枠
82に取付けられているが、この内側ガラス体17の端
縁には、この端縁を覆う非ガラス層85が形成され、内
側ガラス体17の保護構造とされている。
【0020】ここで、非ガラス層85は、この場合、薄
い樹脂製のテープをこの内側ガラス体17の端縁全体に
貼付することによりなるものである。なお、この端縁の
構成は、上記図1に示すものに限られず、例えば図2に
示すように、この端縁においては表面ガラス17b,1
7cの間からガラス基板17aのみが突出するように形
成し、非ガラス層85は、樹脂又は金属よりなり断面コ
字状とされた厚肉のエッジ保護材をこの突出するガラス
基板17aの端縁部のみを覆うように接着して取付けて
形成してもよい。このようにすれば、この端縁の厚さを
全体の厚さ(3mm程度)と同程度以下に維持しなが
ら、厚肉のエッジ保護材により強力な非ガラス層85を
形成することができる。
【0021】複数の送信線22の表側である表面ガラス
17cの表面の全面上には、シールド用の透明導電膜が
添設されている。透明導電膜は、酸化インジウム(I.
T.O.)の膜あるいは酸化スズの膜等により形成され
る。
【0022】図4に示すように、四角形状のガラス基板
17aは、その縦方向の一辺に沿って細長いフレキシブ
ルプリント基板(FPC)から成る送信側折返基板19
aを接着し、縦方向の反対側の辺と下端の辺の一部に沿
って同じくフレキシブル基板から成るL字状の送信側引
回基板19bを接着している。送信側折返基板19a
は、図8に示すように、銅箔から成る導電体パターンに
より複数、具体的には32本の弧状の折返部61を一列
に形成し、図9に示すように、各折返部61の一端61
aにワイヤ62の一端62aを半田63を用いた半田付
けまたは溶接により接続している。
【0023】反対側の送信側引回基板19bは下端の一
部が突出しており、その突出部には、図10に示すよう
に、その縁上に、辺の一部に沿って、銅箔から成る導電
体パターンにより複数、具体的には64本の縦方向にの
びる外部接続用の送信端子23が形成されている。各送
信線22の端子側は、各送信線22の送信端子23と各
送信端子23への引回部64とを有している。各送信端
子23への引回部64は、導電体パターンにより送信側
引回基板19bに形成され、各送信端子23から送信側
引回基板19bに沿ってのびている。
【0024】各折返部61の一端61aからのびるワイ
ヤ62の他端62bは、ワイヤ62に張りを持たせ、対
応する端子側の引回部64の始点64aに、半田63を
用いた半田付けまたは溶接により接続して、引回部64
を介して送信端子23に接続されている。なお、引回部
64は、高周波障害を除去するため、2本の直線部分を
円弧部64Rで接続している。
【0025】同様に、四角形状のガラス基板17aは、
その横方向の上端の一辺に沿って受信側折返基板29a
を接着し、横方向の下端の辺の一部に沿って細長い受信
側引回基板29bを接着している。受信側折返基板29
aは、送信側折返基板19aと同様に、銅箔から成る導
電体パターンにより複数、具体的には32本の弧状の折
返部61を形成し、各折返部の一端61aにワイヤ62
の一端62aを半田63を用いた半田付けまたは溶接に
より接続している。
【0026】反対側の受信側引回基板29bは図5に示
すように下端の一部が突出しており、その突出部には、
その縁上に、辺の一部に沿って、ガラス基板17aにガ
ラス基板17aを貼り合わせたとき、互いに重ならない
非対向位置に、銅箔から成る導電体パターンにより複
数、具体的には64本の縦方向にのびる外部接続用の受
信端子27が形成されている。各受信線26の端子側
は、各受信線26の受信端子27と各受信端子27への
引回部64とを有している。各受信端子27への引回部
64は、導電体パターンにより受信側引回基板29bに
形成され、各受信端子27から受信側引回基板29bに
沿ってのびている。
【0027】各折返部61の一端61aからのびるワイ
ヤ62の他端62bは、ワイヤ62に張りを持たせ、対
応する端子側の引回部64の始点64aに、半田63を
用いた半田付けまたは溶接により接続して、引回部64
を介して受信端子27に接続されている。
【0028】送信線22と受信線26とは、このよう
に、各折返基板19a,29aに形成された各折返部6
1と、各引回基板19b,29bに形成された各引回部
64と、各ワイヤ62と、送信線22の端部をなす送信
端子23、受信線26の端部をなす受信端子27とによ
り構成されている。なお、各ワイヤ62は、遊技客に目
立たなくするため、その表面がつや消し処理を施した黒
色であり、光の反射を防ぐようにしてある。
【0029】通常のパチンコゲーム機10に好適なマト
リクスセンサ20のパターンは、送信線22が32行、
受信線26が32列で、検知単位20aの個数が合計1
024個のパターンである。なお、図4では、外側以外
のパターンを省略して図示している。
【0030】送信線22,受信線26を構成するワイヤ
の太さは、好適に25μm〜30μmの値に設定され
る。本実施例の場合、図4に示すように、送信端子23
および受信端子27の全体の幅c,dは、それぞれ12
6mmであり、また、図8に示すように、送信側折返基板
19aおよび送信側引回基板19bの縦方向に伸びる部
分の幅e,fは、それぞれ10mm以下に形成される。
【0031】また、図10に示すように、送信端子23
および受信端子27のそれぞれ1本の幅gは、1.5mm
である。
【0032】図5に示すように、マトリクスセンサ20
には、ガラス基板17aおよびガラス基板17aの下端
部に、コネクタ取付板66が設けられている。コネクタ
取付板66は、押え部66aにより内側ガラス体17の
下端17pを両側から挟んで、内側ガラス体17に一体
的に固定されている。コネクタ取付板66は、プラスチ
ックまたはステンレス製であって、内側ガラス体17の
幅でそれに沿って下方に延び、マトリクスセンサ20の
内側ガラス体17の延長面上にある。
【0033】コネクタ取付板66には、図4に示すよう
に、送信端子23および受信端子27に対応する位置に
送信コネクタ67aと受信コネクタ67bとが固定され
ている。送信コネクタ67aは各送信線22の送信端子
23に接続され、受信コネクタ67bは各受信線23の
受信端子27に接続されている。コネクタ取付板66
は、送信コネクタ67aと受信コネクタ67bとを備え
た位置で最も厚くなっているが、送信コネクタ67aと
受信コネクタ67bは低背型であり、コネクタ取付板6
6の最も厚い部分の厚さhは、マトリクスセンサ20の
内側ガラス体17、すなわち、表面ガラス17bおよび
表面ガラス17cで両面を覆われたガラス基板17aお
よびガラス基板17aの厚さiと同じか、やや薄くなっ
ている。
【0034】表面ガラス体16とマトリクスセンサ20
との間には、マトリクスI/O 送信・受信ボード171が
配置されている。送信・受信ボード171は、プリント
基板から成る取付基板171aと、取付基板171aを
収容するマトリクスI/O ケース35とを備えている。取
付基板171aには、マトリクスセンサ20の複数の送
信線22へ送信する送信回路40と、複数の受信線26
から受信する受信回路50と、送信コネクタ67aおよ
び受信コネクタ67bとそれぞれ接続する接合コネクタ
37とが取り付けられている。
【0035】送信コネクタ67aおよび受信コネクタ6
7bと接合コネクタ37とは、互いに接続することによ
り、送信端子23を送信回路40に接続し、受信端子2
7を受信回路50に接続するようになっている。
【0036】次に、上記金属センサを使用してパチンコ
玉を検知するための信号処理システムは、図11〜図1
6に示すとおりである。
【0037】図11に示すように、マトリクスセンサ2
0は、マトリクスI/O 送信・受信ボード171を介して
CPUメモリコントロールボード172の統御下にあ
る。CPUメモリコントロールボード172は、データ
処理装置を構成し、通信回線179で通信可能となって
いる。また、CPUメモリコントロールボード172
は、CPUユニット30がカード173から監視ポイン
トを読込むためのインターフェース部176を有してい
る。
【0038】カード173は、パチンコ玉の監視ポイン
トを読出し可能に記憶し、インターフェース部176に
着脱可能な監視メモリのメモリカードである。カード1
73は、パチンコゲーム機10の盤面に設けられたセー
フ孔14a,14a…および打玉検出位置やアウト孔1
5の位置のデータや、セーフ孔14a,14a…および
アウト孔15に入るパチンコ玉の検出アルゴリズム等が
監視データとして記録されている。なお、カードとして
は、RAMカード、マスクROM、EPROM、ワンシ
ョットROM等を用いることができる。
【0039】CPUメモリコントロールボード172に
接続されているオプション174は、パチンコゲーム機
10の盤面11と内側ガラス体617との間で動き回る
パチンコ玉の軌跡を記録するための装置である。
【0040】オプション174は、半導体メモリ等に記
憶する方式のものもあるが、遊技客が増える時間帯に
は、パチンコゲーム機10の稼動率が高くなるため膨大
な記憶容量を必要とし、膨大な記憶容量を必要とする半
導体メモリは一般に高価であったり、より大きなスペー
スを必要としたりすることから、ハードディスクを使っ
て、パチンコ玉の動きを記録するようになっている。な
お、ハードディスクとしては、光ディスク、光・磁気デ
ィスク、アナログ式またはデジタル式テープレコーダ、
ビデオテープ、あるいは、直接コンピュータを接続する
方式などのうちのいずれによるものであってもよい。
【0041】記録されたデータは、パチンコ玉の軌跡を
解析するためのソフトウェアを組み込んだコンピュータ
にかけられて演算処理され、パチンコ遊技場(ホール)
で必要なデータを得ることができる。
【0042】マトリクスI/O 送信・受信ボード171
は、送信回路40を設けた送信回路基板66aと、受信
回路50を設けた受信回路基板66bとを有している。
送信回路40は各送信線22に所定の周波数の信号を順
次送信する回路であり、受信回路50は送信回路40と
同期して各受信線26から信号を順次受信する回路であ
る。送信回路40による送信線22への電圧波形として
は、周波数1〜1.3MHzの0Vを中心とした連続の
サイン波が好適である。
【0043】送信回路40は、図12に示すように、送
信コネクタ41と、送信コネクタ41に接続した増幅器
42およびチャンネル切替ロジック43と、増幅器42
およびチャンネル切替ロジック43に接続したアナログ
マルチプレクサ44と、アナログマルチプレクサ44に
接続するとともに、送信コネクタ67aを介して複数、
具体的には32回路の送信線22側にそれぞれ接続した
32個のPNP+NPNのトーテムポールドライバ45
とにより構成されている。
【0044】チャンネル切替ロジック43は、図13に
示すように、カウンタIC43aを有効に利用して、ク
ロック用とリセット用との2本の制御線で動作を行なう
ものである。
【0045】受信回路50は、図14に示すように、受
信コネクタ67bを介して複数、具体的には32回路の
受信線26側にそれぞれ接続した32個のCTトランス
(変流器)51と、CTトランス51に接続したアナロ
グマルチプレクサ52と、アナログマルチプレクサ52
に接続した増幅器53およびチャンネル切替ロジック5
4と、増幅器53およびチャンネル切替ロジック54に
接続した受信コネクタ55とにより構成されている。従
って、受信回路50は、各CTトランス51を介して各
受信線26から信号を受信するようになっている。
【0046】CTトランス51は、各受信線26とアナ
ログマルチプレクサ52とを絶縁するとともに、各受信
線26からの信号を10倍に増幅するものである。アナ
ログマルチプレクサ52は各CTトランス51から信号
を順次受信するものであり、増幅器53はアナログマル
チプレクサ52からの信号を増幅するものである。チャ
ンネル切替ロジック54は、送信回路40のチャンネル
切替ロジック43と同様の部材である。
【0047】図15に示すように、CPUメモリコント
ロールボード172は、送信側では、CPUユニット3
0に接続したCPUコネクタ46と、CPUコネクタ4
6を介してCPUユニット30からのスタート信号に応
じて送信クロックを送るシーケンス制御回路47と、送
信クロックを受けて送信信号を送るバンドパスフィルタ
48と、送信信号を増幅して送信コネクタへ送る増幅器
49とを有している。
【0048】また、CPUメモリコントロールボード1
72は、受信側では、受信コネクタ55からの受信信号
を増幅する増幅器71と、増幅信号を受けるバンドパス
フィルタ72と、バンドパスフィルタ72からの受信信
号を受ける全波整流・増幅器73と、全波整流・増幅器
73からの受信信号を受ける2段のローパスフィルタ7
4a,74bと、ローパスフィルタ74bからの受信信
号を受け、シーケンス制御回路47により制御されてデ
ジタルデータを双方向RAM76に送るA/Dコンバー
タ75と、そのデジタルデータを受け、シーケンス制御
回路47により制御されて受信データを書込み、CPU
コネクタ46からの読出信号に応じて受信データをCP
Uコネクタ46を介してCPUユニット30に送る双方
向RAM76とを有している。
【0049】双方向RAM76は、受信回路50からの
信号に基づいて、パチンコ玉の位置を各送信線22と各
受信線26とによる検知単位20aの検知データとして
記憶するメモリであって、内部にカウンタを持ってお
り、パチンコ玉のマトリックスデータの処理は、すべて
そのカウンタにより行なっている。さらに、CPUメモ
リコントロールボード172は、電源ユニット77を有
している。
【0050】CPUユニット30は、カード173の監
視領域データを読込むとともに、双方向RAM76の検
知データを読込み、検知データをパチンコ玉の監視領域
データと対応させてパチンコ玉を監視するようになって
いる。
【0051】次に作用を説明する。CPUユニット30
からのアドレス信号およびコントロール信号は、CPU
コネクタ46を経て、マトリクスセンサ20に伝達され
る。
【0052】マトリクスセンサ20では、送信側で、シ
ーケンス制御回路47がスタート信号を受け、16MH
zの原振クロックを必要に応じて分周して送信クロック
を出力する。シーケンス制御回路47からの送信クロッ
クは、バンドパスフィルタ48によりデジタル信号から
アナログ信号へと波形整形された後、増幅器49により
増幅され、送信コネクタ41へと送られる。
【0053】さらに、送信信号は、送信回路40で増幅
器42により増幅される。アナログマルチプレクサ44
は、チャンネル切替ロジック43により切替えられたチ
ャンネルで、トーテムポールドライバ45を順次動作
し、それによりトーテムポールドライバ45は、増幅器
42により増幅された信号を所定の周期で送信線22に
順次出力するものである(図16ステップ91参照)。
【0054】マトリクスセンサ20では、送信回路40
から複数の折り返し状の送信線22に所定の周波数の信
号を順次送信し磁界を発生させると、その送信線22と
電磁的に結合した受信線26には、相互誘導作用により
起電力が発生する。このとき、金属であるパチンコ玉が
マトリクスセンサ20の検知単位20aに接近すると、
パチンコ玉の表面にはマトリクスセンサ20による磁束
を打ち消す方向に渦電流が発生する。送信線22は、そ
の渦電流の影響でインピーダンスが変化して電流を変化
させ、これに応じて、受信線26は起電力の大きさを変
化させる。
【0055】受信側では、受信回路50は、シーケンス
制御回路47により送信回路40と同期し、各CTトラ
ンス51を介して各受信線26から信号を受信する。図
14に示すように、複数の受信線26にあらわれる電磁
特性値たる電流が、CTトランス51により10倍に増
幅される。CTトランス51により増幅を行なうため、
それだけ受信側の増幅器の増幅度を大きくする必要がな
くなる。CTトランス51は、金属センサを構成するマ
トリクスセンサ20の各受信線26と受信回路50のア
ナログマルチプレクサ52とを絶縁させ、パチンコゲー
ム機10から受信回路50にノイズが入るのを防止する
とともに、受信信号を増幅する。
【0056】アナログマルチプレクサ52は、CTトラ
ンス51を経た各受信線26からの信号を、チャンネル
切替ロジック54により切替え、所定の周期で順次出力
するものである。アナログマルチプレクサ52からの信
号は、増幅器53により100倍に増幅される(図16
ステップ92参照)。
【0057】受信信号は、受信コネクタ55、増幅器7
1、バンドパスフィルタ72を経て、増幅および検波が
行なわれる。バンドパスフィルタ72からの受信信号
は、アナログ信号となっており、このアナログ信号は、
全波整流・増幅器73で波形整形が行なわれる。その全
波整流・増幅器73からの信号は、ローパスフィルタ7
4a,74bで積分処理により平均化が行なわれる。
【0058】次に、受信信号は、A/Dコンバータ75
に送られる。A/Dコンバータ75は、例えば12ビッ
ト等所定のビット単位でマトリクスセンサ20からの信
号をデジタル信号に変換し、シーケンス制御回路63に
より制御されて検知データを双方向RAM76に記録さ
せる(図16ステップ93参照)。この処理スピード
は、1秒間に2万5千回の高速である。双方向RAM7
6は、シーケンス制御回路63からの書込信号によりC
PUユニット30の動作とは無関係に検知データを記録
した後、1クロックを入力することによりアドレスを+
1アップする(図16ステップ94参照)。双方向RA
M76の容量は、例えば、2048バイトである。
【0059】次に、受信回路50のアナログマルチプレ
クサ52が、各受信線26からの信号を切替え(図16
ステップ95参照)、32本の受信線26に応じて32
回、上記ステップを繰返す(図16ステップ96参
照)。32回繰返したならば、送信回路40のアナログ
マルチプレクサ44が送信線22を切替え(図16ステ
ップ97参照)、再び、信号処理を繰返す。
【0060】こうして、受信信号が変化した受信線26
と、そのとき送信した送信線22,22…とをスキャン
ニングにより検出し、その交差位置からマトリクスセン
サ20でのパチンコ玉の位置を座標として把握すること
ができる。検知単位20aの個数は送信線22が32
行、受信線26が32列で合計1024個であるため、
パチンコ玉が盤面11のどのセーフ孔14aおよびアウ
ト孔15を通過しても検出することができる。
【0061】双方向RAM76は、受信回路50からの
信号に基づいて、受信信号が変化した受信線26と、そ
のとき送信した送信線22との交差位置からマトリクス
センサ20でのパチンコ玉の位置を各送信線22と各受
信線26とによる検知単位20aの検知データとして記
憶する。
【0062】CPUユニット30は、必要に応じて読出
スタート信号により双方向RAM76に記録されたパチ
ンコ玉の位置に関する検知データを読込み、演算処理を
行ない、検知データをカード173に記憶されるパチン
コ玉の監視データと対応させてパチンコ玉を監視する。
【0063】CPUユニット30は、この処理を繰返
す。マトリクスセンサ20は、パチンコゲーム機10の
盤面11でのパチンコ玉の入玉状況等、その動きを座標
の変化として追うことができる。パチンコゲーム機10
では、マトリクスセンサ20によりゲームの進行を監視
し、打玉、アウト玉、入賞役物装置14bのセーフ玉の
状況を知ることにより、打ち止め管理や不正による異常
のチェックをしたり、釘調整等のデータとして利用した
りすることができる。
【0064】カード173は、新機種のパチンコゲーム
機10でパチンコ玉の状況を監視する場合には、それに
応じてカードを交換すればよい。カード173は、デー
タ処理装置のインターフェース部176に挿着するだけ
で、監視データのセットを容易に行なうことができ、パ
チンコゲーム機の入替などで多種のパチンコゲーム機に
適用する場合にも監視データの変更が容易である。カー
ド173は、同一機種のパチンコゲーム機10に用いる
ものであれば、1つのカードをコピーして製造すること
ができる。カード173は、より複雑な処理を行なう場
合には、その処理に応じたデータ処理速度のCPUユニ
ットを自由に選択することによってより複雑な処理に対
応することができる。
【0065】そして、上記マトリクスセンサ20は、検
知マトリクスを構成する送信線22と受信線26とが取
付けられるガラス体17において、その支持箇所である
端縁が非ガラス層85で覆われているので、このガラス
体17の端縁はこの非ガラス層85を介して支持部材8
1に接触することになり、使用時にこの支持部材81を
介して外部から加わる衝撃が緩和され、この端縁から生
じ易い表面ガラス17b,17cのひびや割れ等の発生
が防止される。
【0066】なお、CPUユニット30は、玉検出のア
ルゴリズムが簡単なものであるならば、安価な8ビット
のCPUを用いれば十分であり、複雑なアルゴリズムを
必要とする場合には、高速処理を行なうため、16ビッ
トCPUを用いるものを選択するとよい。いずれの場合
にも、パチンコ玉のスキャンニングの速度は、スキャン
ニングにCPUを介していないため、CPUの影響を受
けることはない。
【0067】マトリクスセンサ20は、送信コネクタ6
7aおよび受信コネクタ67bが接合コネクタ37と着
脱可能であるため、故障した場合にも、内側ガラス体1
7をマトリクスI/O 送信・受信ボード171から取り外
して、容易に交換や取付けをすることができ、また、マ
トリクスセンサ20を搭載していないパチンコゲーム機
にマトリクスセンサ20を取り付けることも容易に行な
うことができる。
【0068】
【発明の効果】本発明にかかる金属センサによれば、検
知マトリクスを構成する送信線と受信線とが取付けられ
るガラス体17において、その支持箇所である端縁が非
ガラス層で覆われているので、このガラス体の端縁はこ
の非ガラス層を介して支持部材に接触することになり、
使用時にこの支持部材を介して外部から加わる衝撃が緩
和され、この端縁から生じ易い表面ガラスのひびや割れ
等の発生が防止されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコゲーム機の部分縦断面図であって、図
3のI線断面図である。
【図2】ガラス体の端縁の構成の他の例を示す断面図で
ある。
【図3】パチンコゲーム機と金属センサとを概念的に分
解して示した斜視図である。
【図4】金属センサの正面図である。
【図5】図4に示す金属センサのII−II線断面図であ
る。
【図6】図4に示す金属センサのIII −III 線断面図で
ある。
【図7】金属センサを有する内側ガラス体の拡大断面図
である。
【図8】送信線の詳細な正面図である。
【図9】ワイヤの接続状態を示す送信線の拡大断面図で
ある。
【図10】送信端子の拡大正面図である。
【図11】パチンコ玉検知装置の概略構成図である。
【図12】マトリクスI/O 送信・受信ボードの送信回路
のブロック図である。
【図13】チャンネル切替ロジックの主要部を示すブロ
ック図である。
【図14】マトリクスI/O 送信・受信ボードの受信回路
のブロック図である。
【図15】CPUメモリコントロールボードの受信およ
び送信回路のブロック図である。
【図16】金属センサのスキャンニングのフローチャー
トである。
【符号の説明】
17…ガラス体、 17a…ガラス基板、 17b,17c…表面ガラス、 20…金属センサ、 22…送信線、 26…受信線、 81…支持部、 85…非ガラス層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の並列した折り返し状の送信線をガラ
    ス基板の片面に取付け、金属の接近により電磁特性が変
    化する複数の並列した折り返し状の受信線を、前記送信
    線と交差方向で電磁的に結合させて前記ガラス基板の反
    対面に配置して面状に検知マトリクスを構成し、前記ガ
    ラス基板の両面には表面ガラスを接着してなり、前記表
    面ガラスとガラス基板とよりなるガラス体の端縁におい
    て支持されて使用される金属センサにおいて、 前記ガラス体の端縁には、この端縁を覆う非ガラス層を
    形成し、前記ガラス体の保護構造としたことを特徴とす
    る金属センサ。
  2. 【請求項2】前記端縁においては前記表面ガラスの間か
    ら前記ガラス基板のみが突出するように形成され、前記
    非ガラス層は、この突出する前記ガラス基板の端縁部の
    みを覆うように形成されていることを特徴とする金属セ
    ンサ。
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