JPH0526887Y2

JPH0526887Y2 -

Info

Publication number: JPH0526887Y2
Application number: JP5117189U
Authority: JP
Priority date: 1989-04-28
Filing date: 1989-04-28
Publication date: 1993-07-08
Anticipated expiration: 2003-07-08
Also published as: JPH02142923U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、コンクリート内に埋込まれる埋込
用配線ボツクスをスラブや壁に設ける際に、型枠
への埋込用配線ボツクスの取付位置を調整するの
に好適な埋込用配線ボツクス固定具に関する。

（従来の技術）従来より、埋込用配線ボツクスを取付ける手段
として、本出願人が先に提案した実開昭58−
72929号公報に記載された支持金具や、実開昭55
−15946号公報に記載された固定装置等がある。

前者の支持金具は、鉄筋を利用して埋込用配線
ボツクスを取付けるもので、埋込用配線ボツクス
の裏面に設けた支持金具を鉄筋に係止して仮止め
支持するものである。

また、後者の固定装置は、コンクリート内に埋
設する木片を設け、埋込用配線ボツクスの裏面に
設けた帯板状の金具を木片に固定する装置であ
る。

（考案が解決しようとする課題）ところが、これら従来の取付手段では、埋込用
配線ボツクスを、鉄筋や木片等に仮止め固定する
ことはできても、埋込用配線ボツクスの高さや位
置を調整する手段はなく、取付位置の調整ができ
ないなどの不都合があつた。

そこで、従来の取付手段でスラブ厚や壁厚の大
小に適応させようとする場合には、寸法の異なる
多数の支持金具や固定装置を用意する必要があ
る。しかも、スラブ厚に適応した寸法の支持金具
を予め用意していても、埋込用配線ボツクスの配
設作業において、個々の埋込用配線ボツクスごと
の微調整が必要になる場合もある。

そこでこの考案は、上述の課題を解消すべく案
出されたもので、スラブ厚や壁厚の大小に応じて
埋込用配線ボツクスを位置調整自在に取付けるこ
とが可能になり、しかも、取扱が容易で取付け状
態も安定する埋込用配線ボツクス固定具の提供を
目的とする。

（課題を解決するための手段）上述の目的を達成すべくこの考案は、型枠Ｑに仮止固定する基台１と配線ボツクスＰ
を連結して基台１に載置する調整支持具２とから
成り、基台１は、型枠Ｑに止着される基盤１Ａの盤面
に調整支持具２を嵌入保持する固定枠１Ｂを突設
すると共に、固定枠１Ｂ内に調整支持具２を載置
する調整台１Ｃを設け、この調整台１Ｃの載置面に、調整支持具２の高
さ位置を調整する凹凸載置部１Ｆを形成したこと
を課題解決のための手段とする。

（作用）すなわち、この考案によれば、配線ボツクスＰ
を連結した調整支持具２は、型枠Ｑに仮止固定す
る基台１に載置する。

そして、固定枠１Ｂ内に嵌入した調整支持具２
は、高さ位置を調整する凹凸載置部１Ｆを形成し
た調整台１Ｃ上の適位置を選択して載置すること
で、型枠Ｑに対する配線ボツクスＰの位置が調整
される。

（実施例）以下、図面を参照してこの考案の実施例を詳細
に説明する。

図に示される符号１は、型枠Ｑに仮止固定する
基台である。この基台１は、型枠Ｑに釘止めされ
る基盤１Ａの盤面に突設する固定枠１Ｂと、この
固定枠１Ｂ内に設けられる調整台１Ｃと、調整台
１Ｃの載置面に形成され調整支持具２の載置位置
を調整する凹凸載置部１Ｆとで構成される。そし
て、固定枠１Ｂは、配線ボツクスＰを止着せしめ
る調整支持具２を嵌入保持し、また、調整台１Ｃ
は、固定枠１Ｂ内に嵌入された調整支持具２を位
置調整自在に支持するものである。

また、凹凸載置部１Ｆは、調整支持具２の載置
位置をこの凹凸部分で調整することにより、調整
支持具２に固定した埋込用配線ボツクスＰを型枠
Ｑ上の適当な位置に配設するものである。すなわ
ち、調整台１Ｃの調整支持具２載置面には、調整
支持具２の高さ位置を変更せしめる凹凸載置部１
Ｆが形成され、埋込用配線ボツクスＰを前記埋込
用配線ボツクスＰに当接する型枠Ｑの表面上で回
転させて適当な位置にするためにこの凹凸面を選
択して調整支持具２を載置するものである。

図示例では、調整支持具２の携帯性及び運搬性
を考慮して調整支持具２を分解自在に形成してあ
る。すなわち、図示例の調整支持具２は、板体状
を成した２枚の支持片２Ａを組合わせて形成し、
各支持片２Ａの一側縁に嵌合凹部２Ｂを設け、こ
の嵌合凹部２Ｂ同士を嵌合させて平面略十字形状
の調整支持具２を形成し、この調整支持具２上端
に配線ボツクスＰをネジ止めするものである。

尚、符号１Ｄは、基台１を仮枠Ｐに固定する釘
３を挿通せしめる釘孔である。この釘孔１Ｄには
釘抜孔１Ｅが一体に形成されており、仮枠Ｐ解体
時において、基台１下面の釘孔１Ｄから突出する
釘３の先端部分をハンマー等で叩いたり、ペンチ
等で引き抜くことで、釘３の頭を釘抜孔１Ｅから
容易に取り外すことができる（第６図参照）。

また、図中符号２Ｃは止着孔であり、配線埋込
用配線ボツクスＰを固定せしめる止着ネジ４を固
定する。

（考案の効果）この考案は、上述の如く構成したことにより、
当初の目的を達成する。

すなわち、型枠Ｑに仮止固定する基台１と配線
埋込用配線ボツクスＰを連結して基台１に載置す
る調整支持具２とから成り、基台１は、型枠Ｑに
止着される基盤１Ａの盤面に調整支持具２を嵌入
保持する固定枠１Ｂを突設すると共に、固定枠１
Ｂ内に調整支持具２を載置する調整台１Ｃを設
け、この調整台１Ｃの載置面に、調整支持具２の
高さ位置を調整する凹凸載置部１Ｆを形成したこ
とにより、スラブ厚や壁厚の大小に応じて埋込用
配線ボツクスＰを位置調整自在に取付けることが
できる。

また、固定枠１Ｂ内に嵌入した調整支持具２
は、高さ位置を調整する凹凸載置部１Ｆを形成し
た調整台１Ｃ上の適位置を選択して載置するだけ
で、型枠Ｑに対する配線埋込用配線ボツクスＰの
位置が極めて容易に調整できるから、取扱が頗容
易である。

しかも、配線埋込用配線ボツクスＰを連結した
調整支持具２は、型枠Ｑに仮止固定した基台１の
固定枠１Ｂに嵌入保持されるから、この考案固定
具は、安定した状態で装着される。

このように、この考案によれば、スラブ厚や壁
厚の大小に応じて埋込用配線ボツクスを位置調整
自在に取付けることが可能になり、しかも、取扱
が容易で取付け状態も確実に安定するなどといつ
た実用上有益な種々の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は分解斜視図、第２図は一部切欠側面図、第３図
は基台の平面図、第４図は第３図に示す矢視−
線断面図、第５図は同じく矢視−線断面
図、第６図は釘の取り外し状態を示す斜視図であ
る。Ｐ……埋込用配線ボツクス、Ｑ……型枠、１…
…基台、１Ａ……基盤、１Ｂ……固定枠、１Ｃ…
…調整台、１Ｄ……釘孔、１Ｅ……釘抜孔、１Ｆ
……凹凸載置部、２……調整支持具、２Ａ……支
持片、２Ｂ……嵌合凹部、２Ｃ……止着孔、３…
…釘、４……止着ネジ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

型枠に仮止固定する基台と埋込用配線ボツクス
を連結して基台に載置する調整支持具とから成
り、基台は、型枠に止着される基盤の盤面に調整
支持具を嵌入保持する固定枠を突設すると共に、
固定枠内に調整支持具を載置する調整台を設け、
この調整台の載置面に、調整支持具の高さ位置を
調整する凹凸載置部を形成したことを特徴とする
埋込用配線ボツクス固定具。