JPH0526733U - 四輪操舵車両 - Google Patents

四輪操舵車両

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JPH0526733U
JPH0526733U JP7321391U JP7321391U JPH0526733U JP H0526733 U JPH0526733 U JP H0526733U JP 7321391 U JP7321391 U JP 7321391U JP 7321391 U JP7321391 U JP 7321391U JP H0526733 U JPH0526733 U JP H0526733U
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steering
rear wheel
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wheel
switch
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康雄 片岡
信章 武田
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Mitsubishi Motors Corp
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 四輪操舵車両の後輪の転舵速度を操舵モード
により変える。 【構成】 前輪操舵機構4と後輪操舵機構5とを機械的
に独立させ、後輪操舵機構を電気モータ30により駆動
されるメータリングポンプ32により制御し、操舵モー
ドを前輪操舵、後輪同期操舵、後輪独立操舵に切り替え
るモード切換手段55と、後輪を操舵する手動スイッチ
56と、後輪同期操舵モードに選択されたときには後輪
の転舵速度を速く、後輪独立操舵モードに選択されて手
動スイッチにより転舵制御するときには後輪の転舵速度
を遅くするように電気モータを制御するコントロールユ
ニット7とを備えた構成としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、四輪操舵車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
クレーン車として、トラックベースへのクレーン架装から発展したトラックク レーン車が知られている。このトラッククレーン車は、一般走行のキャブ(キャ リヤハウス)とクレーン作業用のクレーンハウスとを独立に備えるものが多く、 一般のトラックと同等の走行性能を有し、長距離の移動も可能である。また、ク レーン架装の制約が少ないためトン数の割りには大きな吊下げ能力を具備させる ことができる。反面、トラッククレーン車は、車両の寸法が大きいこと、ステア リングシステムに制約が有ること等の理由で、狭い路地への進入が困難である、 不整地での移動能力が劣る、アプローチアングル乃至はデパーチャアングルを大 きくとることができない等、現場での機動性に劣るという問題がある。
【0003】 一方、現場での機動性を重視したラフテレンクレーン車が知られている。この ラフテレンクレーン車は、走行時の車両運転操作及びクレーン作業時のクレーン 操作が同じクレーンハウスで行なわれ、更に全輪駆動機能(4WD)、及び全輪 操舵機能(4WS)を備えており、特に、全輪操舵機能は、前輪の舵角に応じて 、且つ前輪に同期させて後輪に前輪と同相又は逆相のステアリング角を付与して 最小回転半径をより小さくするものであることから、狭い路地への進入、或いは 狭い場所での旋回等が頻繁に行なわれる作業に対して極めて有効である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、後輪を手動操作により転舵させる場合、微妙な角度調整を行なうた めには或る程度転舵速度を遅くする必要があり、一方、手動操作のために転舵速 度を遅くすると、速いステアリング操作に対応することが出来なくなるという問 題がある。
【0005】 本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、ステアリング操作に同期させて後 輪を転舵させる場合と、手動操作により後輪を転舵させる場合とでは転舵速度を 変えるようにした四輪操舵車両を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案によれば、前輪操舵機構と後輪操舵機構とを 機械的に独立させ、後輪操舵機構を電気モータにより駆動されるメータリングポ ンプにより制御し、操舵モードを前輪操舵、後輪同期操舵、後輪独立操舵に切り 替えるモード切替手段と、後輪を操舵する手動スイッチと、前記モード切換手段 が後輪同期操舵モードに選択されたときには転舵速度を速く、後輪独立操舵モー ドに選択されて前記手動スイッチにより転舵制御するときには転舵速度を遅くす るように前記電気モータを制御するコントロールユニットとを備えた構成とした ものである。
【0007】
【作用】
コントロールユニットは、モード切換手段が後輪同期操舵モードに選択されて いるときには後輪の転舵速度を速くしてステアリング操作に対応させ、後輪独立 操舵モードが選択されているときには後輪の転舵速度を前記同期操舵モードに比 して遅くする。これによりオペレータが手動操作で後輪を転舵する場合に、後輪 の舵角を微妙に調整することが可能となる。
【0008】
【実施例】
以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。 図1は本考案に係る四輪操舵車両の操舵システムの全体構成を示し、図2は図 1の操舵機構全体を拡大して、図3は図1のコントロールユニットの入出力関係 を示すもので、図1及び図2において操舵システム1は、前輪2、2の操舵機構 4、後輪3、3の操舵機構5、当該操舵機構5を制御する油圧制御装置6、コン トロールユニット(C/U)7、スイッチボックス8、表示ボックス9及び後述 する各種センサにより構成されている。
【0009】 前輪2、2を操舵する操舵機構4は、パワーステアリングとされ、パワーステ アリングギヤボッスク11の入力軸は、ステアリングシャフト12に、出力軸は 、リンク14を介して一方の前輪2のアーム15に連結されており、油圧制御部 (図示せず)は、油路40、41を介してステアリング用油圧ポンプ16に接続 されている。
【0010】 後輪3、3を操舵する操舵機構5は、後輪操舵用油圧シリンダ22、23、リ ヤロック機構24(図2)等を備え、これらのシリンダ22、23は、各シリン ダボトムがリヤデフ20のブラケット20aに、各ロッドの先端は、後輪3、3 を支持するアーム21、21の各一端に夫々連結されている。これらの油圧シリ ンダ22、23は、各一方のポートが油路44に、各他方のポートが油路45に 接続されており、油路44と45との間には中立制御用電磁弁26が接続されて いる。また、リヤロック機構24は、リヤロック電磁弁25(図1)によりロッ ク又はロック解除される。
【0011】 油圧制御装置6は、電気モータ即ち、DCモータ30、減速機31、メータリ ングポンプ32及び後輪操舵用油圧ポンプ37等により構成されており、DCモ ータ30の出力軸は、減速機31を介してメータリングポンプ32の入力軸に連 結されている。メータリングポンプ32の入力ポート32a、32bは、夫々油 路42、43を介して後輪操舵用油圧ポンプ37、タンク38に接続され、これ らの油路42と43との間には圧力調整用のリリーフ弁39が接続されている。 また、前記メータリングポンプ32の吐出ポート32c、32dは、前記後輪操 舵機構5の油路44、45に接続されている。
【0012】 前輪操舵機構4のステアリングシャフ12には、ステアリング角度を検出する ステアリング角度検出センサ50が、リヤデフ20と一方の後輪3のアーム21 との間には後輪の舵角を検出する舵角検出センサ51が配設されており、油圧制 御装置6の油路42のリリーフ弁31の下流側にはメータリングポンプ32に供 給する油圧を検出する圧力スイッチ52が接続されている。これらのステアリン グ角度検出センサ50、舵角検出センサ51及び圧力スイッチ52は、コントロ ールユニット7に接続されている。
【0013】 コントロールユニット(C/U)7は、図1及び図3に示すように入力側に車 速センサ53、トランスミッション(T/M)の変速段(1速、2速、後進、中 立等)を検出する変速段検出スイッチ54、前輪操舵(2WS)、全輪操舵(後 輪同相同期4WS−1)、全輪操舵(後輪逆相同期4WS−2)、全輪操舵(後 輪手動独立4WS−3)等のモードを切り替えるプッシュボタン式のモード切替 スイッチ55、後輪3を独立して操舵制御するシーソー型の手動独立操舵スイッ チ56、後輪を強制的に中立位置に制御する強制中立制御スイッチ57、後輪の 車軸を中立位置に固定するための後軸固定スイッチ58、後軸が中立位置に固定 されたことを検出する後軸固定検出スイッチ59等が接続されている。そして、 モード切替スイッチ55、手動独立操舵スイッチ56及び強制中立制御スイッチ 57は、運転室に配設されたスイッチボックス8(図1)に配置されている。
【0014】 コントロールユニット7の出力側には、表示ボックス9、リヤロック機構24 (図2)に設けられた後軸固定用リヤロック電磁弁25、中立制御用電磁弁26 、メータリングポンプ32を駆動するためのDCモータ30、リヤロックランプ 70、前輪舵角表示インジケータ71、後輪舵角表示インジケータ72、ブザー 73、故障表示ランプ74、4WS−1モード表示ランプ75、4WS−2モー ド表示ランプ76、4WS−3モード表示ランプ77等が接続されている。そし て、リヤロックランプ70、前輪舵角表示インジケータ71、後輪舵角表示イン ジケータ72、ブザー73、故障表示ランプ74、及びモード表示ランプ75〜 7777等は、表示ボッスク9に(図1)配置されている。コントロールユニッ ト7は、各入力信号に基づいて油圧制御装置6のDCモータ30を駆動して後輪 3の舵角を制御する。これにより前輪側と後輪側とは、機械的に分離されて完全 に独立した構成とされている。
【0015】 また、DCモータ30は、コントロールユニット7と並列に切替スイッチ47 、非常スイッチ48(図2)を介して電源に接続されている。切替スイッチ47 は、DCモータ30の回転方向を切り替える即ち、正回転又は逆回転させるため のもので、共通接点c、fは夫々DCモータ30(尚、図中線は1本しか描いて ない)に接続され、接点b、dは接地され、接点a、eは、非常スイッチ48の 一方の接点に接続され、当該非常スイッチ48の他方の接点は電源に接続されて いる。これらの切替スイッチ47と非常スイッチ48は、スイッチボックス8に 配置されている。そして、コントロールユニット7に異常が発生した場合、オペ レータが手動操作によりDCモータ30を駆動させて後輪を転舵させることがで きるようになっている。
【0016】 尚、当該車両は、例えば、ラフテレンクレーン車で、コントロールユニット7 は、低速(例えば、20km/h以下)時に全輪操舵(4WS−1〜4WS−3)制 御を可能とし、作業現場での小回りを効かせるように後輪3を転舵制御するもの とする。 次に、図4以下に示すフローチャートを参照しつつ作用を説明する。
【0017】 先ず、コントロールユニット7は、メインルーチンにおいて車両のキースイッ チが操作されて電源が投入(ステップ1)されるとステアリング角度検出センサ 50のカウント値を零にクリア(ステップ2)し、次いで、センサチェックルー チンに移行(ステップ3)して全てのセンサに故障が有るか否かをチェック(ス テップ4)し、その判別答が否定(NO)即ち、全てのセンサが正常である場合 にはモード切替スイッチ55が4WS−1(同相同期)モードに切替られている か否かを判別(ステップ5)し、その判別答が肯定(YES)のときには4WS −1制御即ち、前輪に対して後輪を同相に同期制御するルーチンに移行(ステッ プ6)してステップ3に戻る。
【0018】 ステップ5の判別答が否定(NO)のとき即ち、モード切替スイッチ55が前 記4WS−1以外の他のモードに切替られているときには、コントロールユニッ ト7は、当該モード切替スイッチ55が4WS−2(逆相同期)モードに切替ら れているか否かを判別(ステップ7)し、その判別答が肯定(YES)のときに は4WS−2制御即ち、前輪に対して後輪を逆相に同期制御するルーチンに移行 (ステップ10)してステップ3に戻る。
【0019】 また、ステップ7の判別答が否定(NO)のときにはコントロールユニット7 は、4WS−3(手動独立操舵)モードに切替られているか否かを判別(ステッ プ9)し、その判別答が肯定(YES)のときには4WS−3制御即ち、前輪2 に対して後輪3を手動で独立して操舵可能なルーチンに移行(ステップ10)し てステップ3に戻り、否定(NO)のときには2WS即ち、前輪のみの操舵制御 のルーチンに移行(ステップ11)してステップ3に戻る。
【0020】 また、コントロールユニット7は、ステップ4の判別答が肯定(YES)のと き即ち、何れかのセンサに故障がある場合にはセンサ故障表示(ステップ12) を行ない、表示ボックス9の故障表示ランプ74(図3)を点灯させると共に強 制的に後輪の舵角制御を禁止して前輪のみのステアリング制御(強制2WS)の ルーチンに移行(ステップ13)する。
【0021】 次に、2WS(前輪操舵)、4WS−1(後輪同相同期)、4WS−2(後輪 逆相同期)の各制御について説明する。 図1に示すステアリングホイール13が例えば、右方向に操作されると、ステ アリングシャフト12が当該右方向に回転し、これに応じて油圧ポンプ16から パワーシリンダ11の油圧制御部に油圧が供給されて当該パワーシリンダ11が 作動し、左右のアーム15、15を右に回動させ、前輪2、2を右に操舵制御す る。ステアリング角度検出センサ50は、ステアリングシャフト12の回転方向 及び回転量を検出して対応するステシリング角度信号を出力する。コントロール ユニット7は、このスアリング角度検出センサ50からの信号により表示ボック ス9の前輪舵角表示インジケータ71を駆動して前輪2の舵角を表示する。
【0022】 コントロールユニット7は、モード切替スイッチ55が2WS(前輪操舵)モ ードに切替られているときには、DCモータ30を駆動せず、メータリングポン プ32のスプール33(図2)を中立位置に保持し、リヤロック機構24をロッ クする。これにより後輪3、3は、中立位置に固定され、前輪2のみが操舵され る。また、後輪舵角表示インジケータ72は、後輪3の舵角0を表示する。
【0023】 モード切替スイッチ55が4WS−1(後輪同相同期)モードに切替られてい るときにはコントロールユニット7は、表示ボッスク9(図1)の4WS−1モ ード表示ランプ75を点灯させると共に中立制御用電磁弁26を閉弁させて油路 44と45との連通を遮断し、リヤロック電磁弁25を駆動してリヤロック機構 24のロックを解除する。そして、ステアリングホイール13が右方向に操作さ れるとコントロールユニット7は、ステアリング角度検出センサ50から入力さ れる信号に応じてDCモータ30を正回転させてメータリングポンプ32を駆動 し、スプール32を図2中右方向に移動させる。この結果、後輪操舵機構5の油 路45、シリンダ22、23、油路44の経路で油圧が供給され、シリンダ22 が伸長し、シリンダ23が短縮してアーム21、21が図中右方向に回動され、 後輪3、3が右に転舵される。
【0024】 舵角検出センサ51は、後輪3、3の舵角を検出して対応する信号をコントロ ールユニット7にフィドバック信号として加える。コントロールユニット7は、 この舵角検出センサ51からのフィドバック信号とステアリング角度検出センサ 50からの信号とにより後輪3の舵角を正確に制御する。これにより後輪3は、 前輪2に同期して同相制御される。また、コントロールユニット7は、ステアリ ング角度検出センサ50、舵角検出センサ51から入力される信号により表示ボ ックス9の前輪舵角表示インジケータ71、後輪舵角表示インジケータ72を駆 動して前輪2のステアリング角、後輪3の舵角を表示する。
【0025】 また、モード切替スイッチ55が4WS−2(逆相同期)モードに切替られて いるときにはコントロールユニット7は、表示ボッスク9(図1)の4WS−2 モード表示ランプ76を点灯させると共に中立制御用電磁弁26を閉弁させて油 路44と45との連通を遮断し、リヤロック電磁弁25を駆動してリヤロック機 構24のロックを解除する。そして、ステアリングホイール13が右方向に操作 されるとコントロールユニット7は、ステアリング角度検出センサ50から入力 される信号に応じてDCモータ30を逆回転させてメータリングポンプ32を駆 動し、スプール32を図2中左方向に移動させる。この結果、後輪操舵機構5の 油路44からシリンダ22、23、油路45の経路で油圧が供給され、シリンダ 22が短縮し、シリンダ23が伸長してアーム21、21が図中左方向に回動さ れ、後輪3、3が左に転舵される。
【0026】 舵角検出センサ51は、後輪3、3の舵角を検出して対応する信号をコントロ ールユニット7にフィドバック信号として加える。コントロールユニット7は、 この舵角検出センサ51からのフィドバック信号とステアリング角度検出センサ 50からの信号とにより後輪3の舵角を正確に制御する。これにより後輪3は、 前輪2に同期して逆相制御される。また、コントロールユニット7は、ステアリ ング角度検出センサ50、舵角検出センサ51から入力される信号により表示ボ ックス9の前輪舵角表示インジケータ71、後輪舵角表示インジケータ72を駆 動して前輪2のステアリング角、後輪3の舵角を表示する。
【0027】 また、切替モードスイッチ55が4WS−3(手動独立)モードに切替られて いる場合には、コントロールユニット7は、表示ボッスク9(図1)の4WS− 3モード表示ランプ77を点灯させると共に手動独立操舵スイッチ56の切替位 置に応じて後輪を転舵する。例えば、手動独立操舵スイッチ56が「右」方向に 操作されると、コントロールユニット7がDCモータ30を正回転させてメータ リングポンプ32のスプール34を図2中右方向に移動させる。これにより後輪 操舵機構5のシリンダ22が伸長し、シリンダ23が短縮してアーム21、21 が右方向に回動され、後輪3、3が右に転舵される。そして、手動独立操舵スイ ッチ56が中立位置に戻されると、DCモータ30が停止し、後輪3が当該転舵 角に保持される。
【0028】 反対に、手動独立操舵スイッチ56が「左」方向に操作されると、コントロー ルユニット7がDCモータ30を逆回転させてメータリングポンプ32のスプー ル34を図2中左方向に移動させる。これにより後輪操舵機構5のシリンダ22 が短縮し、シリンダ23が伸長してアーム21、21が左方向に回動され、後輪 3、3が左に転舵される。
【0029】 次に、図5に示すフローチャートを参照しつつ4WS−3(後輪手動独立)モ ードにおける制御を詳細に説明する。 先ず、この4WS−3(後輪手動独立)モードのときにはコントロールユニッ ト7は、車速が所定車速例えば、20km/hを超えているか否かを判別(ステップ 20)し、その判別答が肯定(YES)のとき即ち、車速が20km/hを超えてい る時には強制的に前輪操舵(強制2WS)制御に移行(ステップ21)して前輪 操舵のみとし、後輪の操舵は行わない。これは、車速が20km/h以上のときに後 輪を転舵させると車両の挙動が不安定になるためである。
【0030】 コントロールユニット7は、ステップ20の判別答が否定(NO)即ち、車速 が20km/h以下のときには更にトランスミッション変速段が3速以上の位置に有 るか否かを判別(ステップ22)し、その判別答が肯定(YES)のときには車 速が20km/hを超えているものと判断してステップ21に進み、否定(NO)の とき即ち、変速段が1速、2速、ニュートラル又は後進位置にあるときには車速 が20km/h以下または停止しているものと判断して後輪3の舵角検出センサ51 (図1)からの信号により当該後輪3の舵角が所定舵角例えば、20°よりも小 さいか否かを判別(ステップ23)する。
【0031】 コントロールユニット7は、ステップ23の判別答が肯定(YES)のときに は強制中立制御スイッチ57(図3)がオンかオフかを判別(ステップ24)し 、スイッチオフのときには後輪3が手動により転舵可能な状態にあるものと判断 し、手動独立操舵スイッチ56(図3)が「左」方向に操作されているか否かを 判別(ステップ25)する。そして、ステップ25の判別答が肯定(YES)の ときにはコントロールユニット7は、DCモータ30(図2)を逆回転(ステッ プ26)させて後輪3を左方向に転舵させる。
【0032】 同時にコントロールユニット7は、ステアリング角度検出センサ51から入力 される信号により前輪2のステアリング角を演算(ステップ27)し、舵角検出 センサ51からの信号により後輪3の舵角を演算(ステップ28)し、夫々表示 ボックス9の前輪舵角表示インジケータ71、後輪舵角表示インジケータ72に 前輪2のステアリング角、後輪3の舵角を表示(ステップ29)する。
【0033】 運転者は、この後輪舵角表示インジケータ72を見ながら後輪の転舵角を検知 し、所望の転舵角に達したときに手動独立操舵スイッチ56を中立位置に戻す。 コントロールユニット7は、手動独立操舵スイッチ56が中立位置に戻されると 、DCモータ30を停止させ、後輪3を当該転舵角に保持する。 ステップ25の判別答が否定(NO)のときにはコントロールユニット7は、 手動独立操舵スイッチ56が「右」方向に操作されているか否かを判別(ステッ プ30)し、その判別答が肯定(YES)のときにはDCモータ30(図2)を 正回転(ステップ31)させて後輪3を右方向に転舵させ、ステップ27に進む み、ステップ30の判別答が否定(NO)のとき、即ち、手動独立操舵スイッチ 56が中立位置にあるときにはDCモータ30を停止(ステップ32)させてス テップ27に進む。
【0034】 また、コントロールユニット7は、ステップ23の判別答が否定(NO)のと き即ち、後輪の舵角が前記20°よりも大きいときには、DCモータ30を停止 (ステップ32)させて当該後輪3を現在の舵角に保持したままステップ27に 進む。このときには運転者は、表示ボックス9の後輪舵角表示インジケータ72 により後輪3の舵角が20°よりも大きいことを知ることができる。
【0035】 モード切替スイッチ55が前記4WS−3(後輪独立操舵)モードに切替られ て制御されている時に例えば、車体が壁面に接触しそうになり後輪3を強制的に 中立位置に素早く戻すことが必要な場合にはオペレータが強制中立制御スイッチ 57を操作してスイッチオンにする。 コントロールユニット7は、ステップ24の判別答が肯定(YES)のとき即 ち、強制中立制御スイッチ57がオンのときには舵角検出センサ51からの入力 信号に基づいて現在の後輪3の転舵方向を検出し、後輪3を中立位置に戻すべく DCモータ30の回転方向を演算(ステップ33)すると共に、当該DCモータ 30に印加する電圧のデューティ比を演算(ステップ34)し、この演算結果に 基づいて当該DCモータ30を正回転又は逆回転(ステップ35)させて後輪3 を中立位置に戻す。コントロールユニット7は、舵角検出センサ51からの信号 により後輪3が中立位置に戻ったか否かを判別(ステップ36)し、その判別答 が肯定(YES)のときにはDCモータ30を停止(ステップ32)させ、否定 (NO)のときには前記制御を続行する。これにより後輪が強制的に中立位置に 戻される。
【0036】 ところで、手動により後輪3を転舵させる場合、微妙な角度調節を行なうため には或る程度転舵速度を遅くする必要がある。そこで、前輪2のステアリング角 に同期して後輪3を転舵させる場合と、手動独立操舵スイッチ56により後輪を 転舵する場合においてDCモータ30のデューティ比を変えて転舵速度を変える ようにしている。そして、手動により後輪3を転舵制御する場合には、DCモー タ30に印加する電圧のオン時間をデューティ制御し、そのデューティ比を、例 えば、最大転舵速度時のオン時間(100%)の半分の50%にして行なう。
【0037】 コントロールユニット7は、モード切替スイッチ55が4WS−3(手動独立 操舵)モードに切り替えられた状態にあり、図6のフローチャートに示すように 手動独立操作スイッチ56が左右何れかの側にオンされる(ステップ40)とD Cモータ30に印加する電圧のオン時間のデューティ比を、最大転舵速度時のオ ン時間(100%)の半分の50%(ステップ41)にして当該DCモータ30 の回転数を最大回転時の1/2に下げる。これに伴い油圧制御装置6のメータリ ングポンプ32の回転数が低く(最大時の1/2)なり、後輪3の操舵機構5の 油圧シリンダ22、23に供給する油量が少なくなる。油圧シリンダ22、23 は、メータリングポンプ32から供給される油圧に応じて作動し、後輪3の転舵 (ステップ42)を行なう。このときの転舵速度は、最大転舵速度の1/2とな り、後輪3の転舵は、ゆっくり行なわれる。
【0038】 後輪3が所望の舵角まで転舵され、オペレータが手動独立操舵スイッチ56を オフ(ステップ43)すると、コントロールユニット7は、DCモータ30を停 止(ステップ44)させる。これにより前記メータリングポンプ32が停止し、 後輪3の操舵機構5の各油圧シリンダ22、23が当該位置に停止して前記舵角 を保持する。これによりオペレータは、現場の状況に応じて後輪3の舵角を微妙 な角度に容易に調節することができる。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、前輪操舵機構と後輪操舵機構とを機械的 に独立させ、後輪操舵機構を電気モータにより駆動されるメータリングポンプに より制御し、操舵モードを前輪操舵、後輪同期操舵、後輪独立操舵に切り替える モード切替手段と、後輪を操舵する手動スイッチと、前記モード切換手段が後輪 同期操舵モードに選択されたときには転舵速度を速く、後輪独立操舵モードに選 択されて前記手動スイッチにより転舵制御するときには転舵速度を遅くするよう に前記電気モータを制御するコントロールユニットとを備えた構成としたので、 後輪同期操舵モード時には後輪の転舵速度をステアリング操作に対応させること ができ、また、後輪独立操舵モード時には後輪の転舵角を微妙に調整することが 可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る四輪操舵車両の操舵システムの一
実施例を示す構成図である。
【図2】図1の操舵機構の一部拡大図である。
【図3】図1のコントロールユニットの入出力関係を示
すブロック図である。
【図4】図1の操舵システム全体の制御を示すフローチ
ャートである。
【図5】後輪を手動により独立に操舵する手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】後輪の舵角制御用モータのデューティ比を変え
て転舵速度を変える手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 操舵システム 2 前輪 3 後輪 4 前輪操舵機構 5 後輪操舵機構 6 油圧制御装置 7 コントロールユニット 8 スイッチボッスク 9 表示ボックス 30 DCモータ 31 減速機 32 メータリングポンプ 47 切替スイッチ 48 非常スイッチ 50 ステアリング角度検出センサ 51 舵角検出センサ 55 モード切替スイッチ 56 手動独立操舵スイッチ 57 強制中立制御スイッチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪操舵機構と後輪操舵機構とを機械的
    に独立させ、後輪操舵機構を電気モータにより駆動され
    るメータリングポンプにより制御し、操舵モードを前輪
    操舵、後輪同期操舵、後輪独立操舵に切り替えるモード
    切替手段と、後輪を操舵する手動スイッチと、前記モー
    ド切換手段が後輪同期操舵モードに選択されたときには
    転舵速度を速く、後輪独立操舵モードに選択されて前記
    手動スイッチにより転舵制御するときには転舵速度を遅
    くするように前記電気モータを制御するコントロールユ
    ニットとを備えたことを特徴とする四輪操舵車両。
JP7321391U 1991-09-11 1991-09-11 四輪操舵車両 Withdrawn JPH0526733U (ja)

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