JPH0526737U - 四輪操舵車両 - Google Patents

四輪操舵車両

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JPH0526737U
JPH0526737U JP7321891U JP7321891U JPH0526737U JP H0526737 U JPH0526737 U JP H0526737U JP 7321891 U JP7321891 U JP 7321891U JP 7321891 U JP7321891 U JP 7321891U JP H0526737 U JPH0526737 U JP H0526737U
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steering
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wheel steering
vehicle
control unit
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JP7321891U
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康雄 片岡
信章 武田
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Mitsubishi Motors Corp
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 四輪操舵車両の故障が発生した際に故障箇
所、走行が可能か不能か等を表示する。 【構成】 前輪操舵機構4と後輪操舵機構5とを機械的
に独立させ、後輪操舵機構を電気モータ30により駆動
されるメータリングポンプ32により制御し、後輪操舵
機構の作動を表示する表示ランプ70及び故障を表示す
る故障表示ランプ74と、故障診断機能を備え後輪の転
舵制御に直接影響を及ぼすものが故障した場合には走行
が不能であることを、センサ類が故障した場合には走行
が可能又は不能であることを表示ランプ及び故障表示ラ
ンプにより表示するコントロールユニット7を備えた構
成としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、四輪操舵車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
クレーン車として、トラックベースへのクレーン架装から発展したトラックク レーン車が知られている。このトラッククレーン車は、一般走行のキャブ(キャ リヤハウス)とクレーン作業用のクレーンハウスとを独立に備えるものが多く、 一般のトラックと同等の走行性能を有し、長距離の移動も可能である。また、ク レーン架装の制約が少ないためトン数の割りには大きな吊下げ能力を具備させる ことができる。反面、トラッククレーン車は、車両の寸法が大きいこと、ステア リングシステムに制約が有ること等の理由で、狭い路地への進入が困難である、 不整地での移動能力が劣る、アプローチアングル乃至はデパーチャアングルを大 きくとることができない等、現場での機動性に劣るという問題がある。
【0003】 一方、現場での機動性を重視したラフテレンクレーン車が知られている。この ラフテレンクレーン車は、走行時の車両運転操作及びクレーン作業時のクレーン 操作が同じクレーンハウスで行なわれ、更に全輪駆動機能(4WD)、及び全輪 操舵機能(4WS)を備えており、特に、全輪操舵機能は、前輪の舵角に応じて 、且つ前輪に同期させて後輪に前輪と同相又は逆相のステアリング角を付与して 最小回転半径をより小さくするものであることから、狭い路地への進入、或いは 狭い場所での旋回等が頻繁に行なわれる作業に対して極めて有効である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、操舵システムが故障した時に故障表示ランプを点灯させて運転者に 知らせると共に何処が故障したのか、また、走行は可能であるか否かを運転者に 知らせることができれば、運転者は、故障に有効に対処することができる。 しかしながら、従来の四輪操舵車においては、故障時に故障表示ランプを点灯 させて運転者に故障を知らせるだけであり、何処が故障したのか、また走行は可 能であるのか、不能であるのかを表示することが出来ないという問題がある。
【0005】 本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、四輪操舵車両において後輪転舵制 御に直接に影響を及ぼすものが故障した場合には走行が不能であることを、セン サ類が故障した場合には警告しつつ走行が可能又は不能であることを運転者に知 らせるようにした四輪操舵車両を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案によれば、前輪操舵機構と後輪操舵機構とを 機械的に独立させ、後輪操舵機構を電気モータにより駆動されるメータリングポ ンプにより制御し、前記後輪操舵機構の作動を表示する表示ランプ及び故障を表 示する故障表示ランプと、故障診断機能を備え後輪の転舵制御に直接に影響を及 ぼすものが故障した場合には走行が不能であることを、センサ類が故障した場合 には走行が可能又は不能であることを、前記表示ランプ及び故障表示ランプによ り表示するコントロールユニットとを備えた構成としたものである。
【0007】
【作用】
コントロールユニットは、後輪操舵機構を構成する機器が故障しているか否か を判断し、後輪の転舵制御に直接に影響を及ぼすものが故障した場合には当該車 両は走行が不能であることを、センサ類が故障した場合には走行が可能又は不能 であることを、表示ランプ及び故障表示ランプにより表示する。これにより運転 者は、故障に有効に対処することができる。
【0008】
【実施例】
以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。 図1は本考案に係る四輪操舵車両の操舵システムの全体構成を示し、図2は図 1の操舵機構全体を拡大して、図3は図1のコントロールユニットの入出力関係 を示すもので、図1及び図2において操舵システム1は、前輪2、2の操舵機構 4、後輪3、3の操舵機構5、当該操舵機構5を制御する油圧制御装置6、コン トロールユニット(C/U)7、スイッチボックス8、表示ボックス9及び後述 する各種センサにより構成されている。
【0009】 前輪2、2を操舵する操舵機構4は、パワーステアリングとされ、パワーステ アリングギヤボッスク11の入力軸は、ステアリングシャフト12に、出力軸は 、リンク14を介して一方の前輪2のアーム15に連結されており、油圧制御部 (図示せず)は、油路40、41を介してステアリング用油圧ポンプ16に接続 されている。
【0010】 後輪3、3を操舵する操舵機構5は、後輪操舵用油圧シリンダ22、23、リ ヤロック機構24(図2)等を備え、これらのシリンダ22、23は、各シリン ダボトムがリヤデフ20のブラケット20aに、各ロッドの先端は、後輪3、3 を支持するアーム21、21の各一端に夫々連結されている。これらの油圧シリ ンダ22、23は、各一方のポートが油路44に、各他方のポートが油路45に 接続されており、油路44と45との間には中立制御用電磁弁26が接続されて いる。また、リヤロック機構24は、リヤロック電磁弁25(図1)によりロッ ク又はロック解除される。
【0011】 油圧制御装置6は、電気モータ即ち、DCモータ30、減速機31、メータリ ングポンプ32及び後輪操舵用油圧ポンプ37等により構成されており、DCモ ータ30の出力軸は、減速機31を介してメータリングポンプ32の入力軸に連 結されている。メータリングポンプ32の入力ポート32a、32bは、夫々油 路42、43を介して後輪操舵用油圧ポンプ37、タンク38に接続され、これ らの油路42と43との間には圧力調整用のリリーフ弁39が接続されている。 また、前記メータリングポンプ32の吐出ポート32c、32dは、前記後輪操 舵機構5の油路44、45に接続されている。
【0012】 前輪操舵機構4のステアリングシャフ12には、ステアリング角度を検出する ステアリング角度検出センサ50が、リヤデフ20と一方の後輪3のアーム21 との間には後輪の舵角を検出する舵角検出センサ51が配設されており、油圧制 御装置6の油路42のリリーフ弁31の下流側にはメータリングポンプ32に供 給する油圧を検出する圧力スイッチ52が接続されている。これらのステアリン グ角度検出センサ50、舵角検出センサ51及び圧力スイッチ52は、コントロ ールユニット7に接続されている。
【0013】 コントロールユニット(C/U)7は、図1及び図3に示すように入力側に車 速センサ53、トランスミッション(T/M)の変速段(1速、2速、後進、中 立等)を検出する変速段検出スイッチ54、前輪操舵(2WS)、全輪操舵(後 輪同相同期4WS−1)、全輪操舵(後輪逆相同期4WS−2)、全輪操舵(後 輪手動独立4WS−3)等のモードを切り替えるプッシュボタン式のモード切替 スイッチ55、後輪3を独立して操舵制御するシーソー型の手動独立操舵スイッ チ56、後輪を強制的に中立位置に制御する強制中立制御スイッチ57、後輪の 車軸を中立位置に固定するための後軸固定スイッチ58、後軸が中立位置に固定 されたことを検出する後軸固定検出スイッチ59等が接続されている。そして、 モード切替スイッチ55、手動独立操舵スイッチ56及び強制中立制御スイッチ 57は、運転室に配設されたスイッチボックス8(図1)に配置されている。
【0014】 コントロールユニット7の出力側には、表示ボックス9、リヤロック機構24 (図2)に設けられた後軸固定用リヤロック電磁弁25、中立制御用電磁弁26 、メータリングポンプ32を駆動するためのDCモータ30、リヤロックランプ 70、前輪舵角表示インジケータ71、後輪舵角表示インジケータ72、ブザー 73、故障表示ランプ74、4WS−1モード表示ランプ75、4WS−2モー ド表示ランプ76、4WS−3モード表示ランプ77等が接続されている。そし て、リヤロックランプ70、前輪舵角表示インジケータ71、後輪舵角表示イン ジケータ72、ブザー73、故障表示ランプ74、及びモード表示ランプ75〜 7777等は、表示ボッスク9に(図1)配置されている。コントロールユニッ ト7は、各入力信号に基づいて油圧制御装置6のDCモータ30を駆動して後輪 3の舵角を制御する。これにより前輪側と後輪側とは、機械的に分離されて完全 に独立した構成とされている。
【0015】 また、DCモータ30は、コントロールユニット7と並列に切替スイッチ47 、非常スイッチ48(図2)を介して電源に接続されている。切替スイッチ47 は、DCモータ30の回転方向を切り替える即ち、正回転又は逆回転させるため のもので、共通接点c、fは夫々DCモータ30(尚、図中線は1本しか描いて ない)に接続され、接点b、dは接地され、接点a、eは、非常スイッチ48の 一方の接点に接続され、当該非常スイッチ48の他方の接点は電源に接続されて いる。これらの切替スイッチ47と非常スイッチ48は、スイッチボックス8に 配置されている。そして、コントロールユニット7に異常が発生した場合、オペ レータが手動操作によりDCモータ30を駆動させて後輪を転舵させることがで きるようになっている。
【0016】 尚、当該車両は、例えば、ラフテレンクレーン車で、コントロールユニット7 は、低速(例えば、20km/h以下)時に全輪操舵(4WS−1〜4WS−3)制 御を可能とし、作業現場での小回りを効かせるように後輪3を転舵制御するもの とする。 次に、図4以下に示すフローチャートを参照しつつ作用を説明する。
【0017】 先ず、コントロールユニット7は、メインルーチンにおいて車両のキースイッ チが操作されて電源が投入(ステップ1)されるとステアリング角度検出センサ 50のカウント値を零にクリア(ステップ2)し、次いで、センサチェックルー チンに移行(ステップ3)して全てのセンサに故障が有るか否かをチェック(ス テップ4)し、その判別答が否定(NO)即ち、全てのセンサが正常である場合 にはモード切替スイッチ55が4WS−1(同相同期)モードに切替られている か否かを判別(ステップ5)し、その判別答が肯定(YES)のときには4WS −1制御即ち、前輪に対して後輪を同相に同期制御するルーチンに移行(ステッ プ6)してステップ3に戻る。
【0018】 ステップ5の判別答が否定(NO)のとき即ち、モード切替スイッチ55が前 記4WS−1以外の他のモードに切替られているときには、コントロールユニッ ト7は、当該モード切替スイッチ55が4WS−2(逆相同期)モードに切替ら れているか否かを判別(ステップ7)し、その判別答が肯定(YES)のときに は4WS−2制御即ち、前輪に対して後輪を逆相に同期制御するルーチンに移行 (ステップ10)してステップ3に戻る。
【0019】 また、ステップ7の判別答が否定(NO)のときにはコントロールユニット7 は、4WS−3(手動独立操舵)モードに切替られているか否かを判別(ステッ プ9)し、その判別答が肯定(YES)のときには4WS−3制御即ち、前輪2 に対して後輪3を手動で独立して操舵可能なルーチンに移行(ステップ10)し てステップ3に戻り、否定(NO)のときには2WS即ち、前輪のみの操舵制御 のルーチンに移行(ステップ11)してステップ3に戻る。
【0020】 また、コントロールユニット7は、ステップ4の判別答が肯定(YES)のと き即ち、何れかのセンサに故障がある場合にはセンサ故障表示(ステップ12) を行ない、表示ボックス9の故障表示ランプ74(図3)を点灯させると共に強 制的に後輪の舵角制御を禁止して前輪のみのステアリング制御(強制2WS)の ルーチンに移行(ステップ13)する。
【0021】 次に、2WS(前輪操舵)、4WS−1(後輪同相同期)、4WS−2(後輪 逆相同期)の各制御について説明する。 図1に示すステアリングホイール13が例えば、右方向に操作されると、ステ アリングシャフト12が当該右方向に回転し、これに応じて油圧ポンプ16から パワーシリンダ11の油圧制御部に油圧が供給されて当該パワーシリンダ11が 作動し、左右のアーム15、15を右に回動させ、前輪2、2を右に操舵制御す る。ステアリング角度検出センサ50は、ステアリングシャフト12の回転方向 及び回転量を検出して対応するステシリング角度信号を出力する。コントロール ユニット7は、このスアリング角度検出センサ50からの信号により表示ボック ス9の前輪舵角表示インジケータ71を駆動して前輪2の舵角を表示する。
【0022】 コントロールユニット7は、モード切替スイッチ55が2WS(前輪操舵)モ ードに切替られているときには、DCモータ30を駆動せず、メータリングポン プ32のスプール33(図2)を中立位置に保持し、リヤロック機構24をロッ クする。これにより後輪3、3は、中立位置に固定され、前輪2のみが操舵され る。また、後輪舵角表示インジケータ72は、後輪3の舵角0を表示する。
【0023】 モード切替スイッチ55が4WS−1(後輪同相同期)モードに切替られてい るときにはコントロールユニット7は、表示ボッスク9(図1)の4WS−1モ ード表示ランプ75を点灯させると共に中立制御用電磁弁26を閉弁させて油路 44と45との連通を遮断し、リヤロック電磁弁25を駆動してリヤロック機構 24のロックを解除する。そして、ステアリングホイール13が右方向に操作さ れるとコントロールユニット7は、ステアリング角度検出センサ50から入力さ れる信号に応じてDCモータ30を正回転させてメータリングポンプ32を駆動 し、スプール32を図2中右方向に移動させる。この結果、後輪操舵機構5の油 路45、シリンダ22、23、油路44の経路で油圧が供給され、シリンダ22 が伸長し、シリンダ23が短縮してアーム21、21が図中右方向に回動され、 後輪3、3が右に転舵される。
【0024】 舵角検出センサ51は、後輪3、3の舵角を検出して対応する信号をコントロ ールユニット7にフィドバック信号として加える。コントロールユニット7は、 この舵角検出センサ51からのフィドバック信号とステアリング角度検出センサ 50からの信号とにより後輪3の舵角を正確に制御する。これにより後輪3は、 前輪2に同期して同相制御される。また、コントロールユニット7は、ステアリ ング角度検出センサ50、舵角検出センサ51から入力される信号により表示ボ ックス9の前輪舵角表示インジケータ71、後輪舵角表示インジケータ72を駆 動して前輪2のステアリング角、後輪3の舵角を表示する。
【0025】 また、モード切替スイッチ55が4WS−2(逆相同期)モードに切替られて いるときにはコントロールユニット7は、表示ボッスク9(図1)の4WS−2 モード表示ランプ76を点灯させると共に中立制御用電磁弁26を閉弁させて油 路44と45との連通を遮断し、リヤロック電磁弁25を駆動してリヤロック機 構24のロックを解除する。そして、ステアリングホイール13が右方向に操作 されるとコントロールユニット7は、ステアリング角度検出センサ50から入力 される信号に応じてDCモータ30を逆回転させてメータリングポンプ32を駆 動し、スプール32を図2中左方向に移動させる。この結果、後輪操舵機構5の 油路44からシリンダ22、23、油路45の経路で油圧が供給され、シリンダ 22が短縮し、シリンダ23が伸長してアーム21、21が図中左方向に回動さ れ、後輪3、3が左に転舵される。
【0026】 舵角検出センサ51は、後輪3、3の舵角を検出して対応する信号をコントロ ールユニット7にフィドバック信号として加える。コントロールユニット7は、 この舵角検出センサ51からのフィドバック信号とステアリング角度検出センサ 50からの信号とにより後輪3の舵角を正確に制御する。これにより後輪3は、 前輪2に同期して逆相制御される。また、コントロールユニット7は、ステアリ ング角度検出センサ50、舵角検出センサ51から入力される信号により表示ボ ックス9の前輪舵角表示インジケータ71、後輪舵角表示インジケータ72を駆 動して前輪2のステアリング角、後輪3の舵角を表示する。
【0027】 また、切替モードスイッチ55が4WS−3(手動独立)モードに切替られて いる場合には、コントロールユニット7は、表示ボッスク9(図1)の4WS− 3モード表示ランプ77を点灯させると共に手動独立操舵スイッチ56の切替位 置に応じて後輪を転舵する。例えば、手動独立操舵スイッチ56が「右」方向に 操作されると、コントロールユニット7がDCモータ30を正回転させてメータ リングポンプ32のスプール34を図2中右方向に移動させる。これにより後輪 操舵機構5のシリンダ22が伸長し、シリンダ23が短縮してアーム21、21 が右方向に回動され、後輪3、3が右に転舵される。そして、手動独立操舵スイ ッチ56が中立位置に戻されると、DCモータ30が停止し、後輪3が当該転舵 角に保持される。
【0028】 反対に、手動独立操舵スイッチ56が「左」方向に操作されると、コントロー ルユニット7がDCモータ30を逆回転させてメータリングポンプ32のスプー ル34を図2中左方向に移動させる。これにより後輪操舵機構5のシリンダ22 が短縮し、シリンダ23が伸長してアーム21、21が左方向に回動され、後輪 3、3が左に転舵される。
【0029】 次に、図5に示すフローチャートを参照しつつ4WS−3(後輪手動独立)モ ードにおける制御を詳細に説明する。 先ず、この4WS−3(後輪手動独立)モードのときにはコントロールユニッ ト7は、車速が所定車速例えば、20km/hを超えているか否かを判別(ステップ 20)し、その判別答が肯定(YES)のとき即ち、車速が20km/hを超えてい る時には強制的に前輪操舵(強制2WS)制御に移行(ステップ21)して前輪 操舵のみとし、後輪の操舵は行わない。これは、車速が20km/h以上のときに後 輪を転舵させると車両の挙動が不安定になるためである。
【0030】 コントロールユニット7は、ステップ20の判別答が否定(NO)即ち、車速 が20km/h以下のときには更にトランスミッション変速段が3速以上の位置に有 るか否かを判別(ステップ22)し、その判別答が肯定(YES)のときには車 速が20km/hを超えているものと判断してステップ21に進み、否定(NO)の とき即ち、変速段が1速、2速、ニュートラル又は後進位置にあるときには車速 が20km/h以下または停止しているものと判断して後輪3の舵角検出センサ51 (図1)からの信号により当該後輪3の舵角が所定舵角例えば、20°よりも小 さいか否かを判別(ステップ23)する。
【0031】 コントロールユニット7は、ステップ23の判別答が肯定(YES)のときに は強制中立制御スイッチ57(図3)がオンかオフかを判別(ステップ24)し 、スイッチオフのときには後輪3が手動により転舵可能な状態にあるものと判断 し、手動独立操舵スイッチ56(図3)が「左」方向に操作されているか否かを 判別(ステップ25)する。そして、ステップ25の判別答が肯定(YES)の ときにはコントロールユニット7は、DCモータ30(図2)を逆回転(ステッ プ26)させて後輪3を左方向に転舵させる。
【0032】 同時にコントロールユニット7は、ステアリング角度検出センサ51から入力 される信号により前輪2のステアリング角を演算(ステップ27)し、舵角検出 センサ51からの信号により後輪3の舵角を演算(ステップ28)し、夫々表示 ボックス9の前輪舵角表示インジケータ71、後輪舵角表示インジケータ72に 前輪2のステアリング角、後輪3の舵角を表示(ステップ29)する。
【0033】 運転者は、この後輪舵角表示インジケータ72を見ながら後輪の転舵角を検知 し、所望の転舵角に達したときに手動独立操舵スイッチ56を中立位置に戻す。 コントロールユニット7は、手動独立操舵スイッチ56が中立位置に戻されると 、DCモータ30を停止させ、後輪3を当該転舵角に保持する。 ステップ25の判別答が否定(NO)のときにはコントロールユニット7は、 手動独立操舵スイッチ56が「右」方向に操作されているか否かを判別(ステッ プ30)し、その判別答が肯定(YES)のときにはDCモータ30(図2)を 正回転(ステップ31)させて後輪3を右方向に転舵させ、ステップ27に進む み、ステップ30の判別答が否定(NO)のとき、即ち、手動独立操舵スイッチ 56が中立位置にあるときにはDCモータ30を停止(ステップ32)させてス テップ27に進む。
【0034】 また、コントロールユニット7は、ステップ23の判別答が否定(NO)のと き即ち、後輪の舵角が前記20°よりも大きいときには、DCモータ30を停止 (ステップ32)させて当該後輪3を現在の舵角に保持したままステップ27に 進む。このときには運転者は、表示ボックス9の後輪舵角表示インジケータ72 により後輪3の舵角が20°よりも大きいことを知ることができる。
【0035】 ところで、モード切替スイッチ55が前記4WS−3(後輪独立操舵)モード に切替られて制御されている時に例えば、車体が壁面に接触しそうになり後輪3 を強制的に中立位置に素早く戻すことが必要な場合がある。このようなときには オペレータが強制中立制御スイッチ57を操作してスイッチオンにする。 コントロールユニット7は、ステップ24の判別答が肯定(YES)のとき即 ち、強制中立制御スイッチ57がオンのときには舵角検出センサ51からの入力 信号に基づいて現在の後輪3の転舵方向を検出し、後輪3を中立位置に戻すべく DCモータ30の回転方向を演算(ステップ33)すると共に、当該DCモータ 30に印加する電圧のデューティ比を演算(ステップ34)し、この演算結果に 基づいて当該DCモータ30を正回転又は逆回転(ステップ35)させて後輪3 を中立位置に戻す。コントロールユニット7は、舵角検出センサ51からの信号 により後輪3が中立位置に戻ったか否かを判別(ステップ36)し、その判別答 が肯定(YES)のときにはDCモータ30を停止(ステップ32)させ、否定 (NO)のときには前記制御を続行する。これにより後輪が強制的に中立位置に 戻される。
【0036】 また、コントロールユニット7は、メータリングポンプ32を駆動するDCモ ータ30、リヤロック機構24(図2)等の後輪転舵制御に直接に影響を及ぼす ものが故障した場合には走行が不能であることを、センサ類が故障した場合には 警告しつつ走行が可能又は不能であることを運転者に知らせるようにしている。 その故障時における表示を図6のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0037】 コントロールユニット7は、コントロールユニット7に故障診断機能を備えて おり、センサチェックルーチンにおいて操舵システムのセンサに故障が発生した か否かを診断(ステップ40)し、その判別答が否定(NO)のときには当該診 断を繰り返し、肯定(YES)のとき即ち、何れかのセンサ故障が発生したとき には、後輪の舵角を検出する舵角検出センサ51が正常であるか否かを判断(ス テップ41)し、その判別答が肯定(YES)即ち、故障していないときにはメ ータリングポンプ32を駆動するDCモータ30が正常であるか否かを判別(ス テップ42)する。
【0038】 コントロールユニット7は、ステップ42の判別答が肯定(YES)であり、 舵角検出センサ51から信号が入力され後輪3が転舵されているときにはDCモ ータ30を駆動して後輪3を中立位置に戻す(ステップ43)。後輪3が中立位 置に戻るとリヤロック機構24により当該後輪3を中立位置にロックする。次に 、コントロールユニット7は、後軸固定検出スイッチ59(図3)からの信号に より中立位置にロックされているか否かを判別(ステップ44)し、その判別答 が肯定(YES)のときには表示ボックス9(図1)のリヤロックランプ70を 点灯(ステップ45)させると共に故障表示ランプ74を点灯(ステップ46) させる。このように後輪3が中立位置に復帰され且つ固定された状態においては 通常走行に影響はなく、走行可能である。従って、運転者は、表示ボッスク9の リヤロックンランプ70が点灯し、且つ故障表示ランプ74が点灯しているとき には当該車両は前輪操舵(2WS)により走行可能であると判断することができ る。
【0039】 また、ステップ42の判別答が否定(NO)のとき即ち、DCモータ30が故 障している場合にはメータリングポンプ32を駆動することはできず、従って、 後輪3が転舵されているときは中立位置に戻すことは不可能である。このときに はコントロールユニット7は、走行不能と判断して故障表示ランプ74を点灯さ せる。同様にステップ44の判別答が否定(NO)即ち、後軸を中立位置にロッ クすることができないときにはコントロールユニット7は、走行不能と判断して 故障表示ンランプ74を点灯(ステップ47)させる。従って、運転者は、故障 表示ランプ74が点灯したときには、後輪の操舵機構5を直接駆動するDCモー タ30、又は後軸を中立位置にロックするリヤロック機構24が故障しているも のと判断し、走行している時には当該車両を直ちに停止させる。
【0040】 コントロールユニット7は、ステップ41の判別答が否定(NO)のとき即ち 、後輪の舵角検出センサ51が故障(例えば、断線)しているときには、表示ボ ックス9の故障表示ランプ74を点滅(ステップ48)させる。運転者は、この 故障表示ランプ74が点滅しているときには舵角検出センサ51が故障している ものと判断し、モード切替スイッチ55を4WS−3(後輪手動独立操舵)モー ドに切り替え、後輪3の現在の転舵方向を確認して、手動独立操舵スイッチ56 (図1、図3)を右又は左に操作して、又は切替スイッチ47及び非常スイッチ 48(図2)を操作(ステップ49)して後輪を中立位置に戻す(ステップ50 )。
【0041】 コントロールユニット7は、後輪3が中立位置に戻された後、リヤロック機構 24が後軸を中立位置にロックしたか否かを後軸固定検出スイッチ59からの信 号により判別(ステップ51)し、その判別答が否定(NO)のとき即ち、後輪 が中立位置にロックされていないときには故障表示ランプ74を点灯(ステップ 52)させる。運転者は、故障表示ランプ74が点灯したときには、リヤロック 機構24が故障しているものと判断し、走行している時には直ちに当該車両を停 止させる。
【0042】 また、ステップ51の判別答が肯定(YES)のとき即ち、リヤロック機構2 4が後軸を中立位置にロックしたときには、表示ボックス9のリヤロックランプ 70が点灯(ステップ52)され、且つ故障表示ランプ74が点灯(ステップ5 3)される。運転者は、リヤロックンランプ70が点灯し、且つ故障表示ランプ 74が点灯しているときには前輪操舵(2WS)により走行可能であると判断す ることができる。
【0043】 このようにしてコントロールユニット7は、後輪の操舵機構5を駆動する操舵 システムの故障箇所により、後輪を中立位置にロックして前輪操舵(2WS)に より走行可能である、後輪を中立位置に戻すことができない又は後輪を中立位置 に戻すことができても当該中立位置にロックすることが出来ないときには走行不 能である、ことを運転者に知らせる。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、前輪操舵機構と後輪操舵機構とを機械的 に独立させ、後輪操舵機構を電気モータにより駆動されるメータリングポンプに より制御し、前記後輪操舵機構の作動を表示する表示ランプ及び故障を表示する 故障表示ランプと、故障診断機能を備え後輪の転舵制御に直接に影響を及ぼすも のが故障した場合には走行が不能であることを、センサ類が故障した場合には走 行が可能又は不能であることを、前記表示ランプ及び故障表示ランプにより表示 するコントロールユニットとを備えた構成としたので、運転者は、操舵機構の何 処に故障が発生したか、また、当該車両が走行可能であるか否かを知ることがで き、この結果、故障が発生した際に有効に対処することが可能となるという効果 がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る四輪操舵車両の操舵システムの一
実施例を示す構成図である。
【図2】図1の操舵機構の一部拡大図である。
【図3】図1のコントロールユニットの入出力関係を示
すブロック図である。
【図4】図1の操舵システム全体の制御を示すフローチ
ャートである。
【図5】後輪を手動により独立に操舵する手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】操舵システムの故障時における手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 操舵システム 2 前輪 3 後輪 4 前輪操舵機構 5 後輪操舵機構 6 油圧制御装置 7 コントロールユニット 8 スイッチボッスク 9 表示ボックス 30 DCモータ 31 減速機 32 メータリングポンプ 47 切替スイッチ 48 非常スイッチ 50 ステアリング角度検出センサ 51 舵角検出センサ 55 モード切替スイッチ 56 手動独立操舵スイッチ 57 強制中立制御スイッチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪操舵機構と後輪操舵機構とを機械的
    に独立させ、後輪操舵機構を電気モータにより駆動され
    るメータリングポンプにより制御し、前記後輪操舵機構
    の作動を表示する表示ランプ及び故障を表示する故障表
    示ランプと、故障診断機能を備え後輪の転舵制御に直接
    に影響を及ぼすものが故障した場合には走行が不能であ
    ることを、センサ類が故障した場合には走行が可能又は
    不能であることを、前記表示ランプ及び故障表示ランプ
    により表示するコントロールユニットとを備えたことを
    特徴とする四輪操舵車両。
JP7321891U 1991-09-11 1991-09-11 四輪操舵車両 Withdrawn JPH0526737U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4718663B2 (ja) * 2000-05-19 2011-07-06 ヤンマー株式会社 車両の操舵制御機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4718663B2 (ja) * 2000-05-19 2011-07-06 ヤンマー株式会社 車両の操舵制御機構

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