JPH0526487Y2 - - Google Patents

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JPH0526487Y2
JPH0526487Y2 JP1987045001U JP4500187U JPH0526487Y2 JP H0526487 Y2 JPH0526487 Y2 JP H0526487Y2 JP 1987045001 U JP1987045001 U JP 1987045001U JP 4500187 U JP4500187 U JP 4500187U JP H0526487 Y2 JPH0526487 Y2 JP H0526487Y2
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steering wheel
rotation
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signal generating
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、ステアリングホイールの回転角度及
び回転方向に応じた電気信号を出力するようにし
た自動車用ステアリングホイールの回転検出装置
に関する。
(従来の技術) 近年、自動車においては、より良好な操縦安定
性或は快適な乗り心地を得るために、ステアリン
グホイールの回転角度(操舵角度)及び走行速度
に応じて、サスペンシヨンの減衰力制御、オート
マチツクトランスミツシヨンのシフトポジシヨン
制御を行なつたり、後輪の操舵制御(所謂四輪操
舵システムの制御)等を行なつたりすることが考
えられている。
このような制御のために用いられるステアリン
グホイールの回転検出装置の一例として、従来よ
り、ステアリングシヤフトと一体回転するように
設けられた円板に対して、複数個の透孔をその円
板の回転中心と同心状の環状配列となるように形
成すると共に、2組のホトインタラプタを上記透
孔列に対応するように配置して、そのホトインタ
ラプタから位相が異なる2種類の信号パルスを得
るように構成したものが供されている。そして、
斯かる装置によれば、上記2種類の信号パルスの
位相差に基づいてステアリングホイールの回転方
向を検出することができ、また、その信号パルス
の数によつてステアリングホイールの回転角度を
検出することができる。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来構成では、ステアリングホイールの相
対的な回転角度を検出可能であるが、ステアリン
グホイールのニユートラル位置(自動車の直進位
置)からの絶対的な回転角度を検出できないとい
う事情下にある。ところが、前述したサスペンシ
ヨンの減衰力制御、オートマチツクトランスミツ
シヨンのシフトポジシヨン制御等を行なうために
は、ステアリングホイールの絶対的な回転角度を
検出する必要がある。このため、従来では、上記
ステアリングホイールのニユートラル位置を、前
記信号パルスにより示される回転角度並びに回転
方向情報に基づいてマイクロコンピユータにより
演算することが考えられている。即ち、このもの
にあつては、自動車が所定距離走行したときの回
転角度並びに回転方向情報の統計に基づいて、ス
テアリングホイールのニユートラル位置の推定を
行ない、その推定量にてステアリングホイールの
絶対的な回転角度を近似的に得る構成になされて
いる。
しかしながら、斯かる従来構成では、演算結果
として得られたステアリングホイールの絶対的な
回転角度が推定量に基づくものであるため、その
精度が低いという事情があるばかりか、自動車の
走行開始後しばらくの間は上記のような絶対的な
回転角度の情報が得られず、この間はサスペンシ
ヨン等の制御を行なつていないのが実情であつ
た。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、ステアリングホイールのニユー
トラル位置を正確且つリアルタイムにて検出でき
ると共に、そのステアリングホイールの回転角度
の検出精度を高めることができ、しかも全体のコ
ンパクト化も可能になる等の効果を奏する自動車
用ステアリングホイールの回転検出装置を提供す
るにある。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案は、1回転を越えて回転するように構成
された自動車用ステアリングホイールの回転検出
装置において、ステアリングホイールに連動して
一体回転する符号化部材、及びこの符号化部材の
回転に応じて前記ステアリングホイールの回転量
に応じた数の信号パルスを発生する第1の信号発
生手段を設け、これら符号化部材及び第1の信号
発生手段によつてインクリメント形エンコーダを
構成すると共に、前記ステアリングホイールの回
転がギア機構を介して伝えられると共にステアリ
ングホイールが最大量回転されるのに応じて1回
転未満に設定された所定量だけ回転される減速回
転体、及び上記減速回転体の回転に応じて前記ス
テアリングホイールのニユートラル位置からの回
転量を示すアナログ信号を発生する第2の信号発
生手段を設けて、これら減速回転体及び第2の信
号発生手段によつてアブソリユート形エンコーダ
を構成した上で、前記第2の信号発生手段からの
アナログ信号により得られる前記ステアリングホ
イールのニユートラル位置を示す情報と前記第1
の信号発生手段からの信号パルスにより得られる
ステアリングホイールの回転量を示す情報との組
合わせによりステアリングホイールのニユートラ
ル位置からの回転角度を判定する判定手段を設け
る構成とし、さらに、前記ギア機構を、ステアリ
ングシヤフトの回りにこれと一体回転するように
設けられた太陽歯車と、この太陽歯車の周囲にこ
れと同心状に配置され且つ上記配置状態で適宜静
止部位に固定された環状内歯車と、上記太陽歯車
及び内歯車間にこれらと噛み合うように設けられ
た遊星歯車とを備え、上記遊星歯車の公転力を前
記減速回転体に伝える構成としたものである。
(作用) ステアリングホイールのニユートラル位置は、
第2の信号発生手段からのアナログ信号によつて
正確且つリアルタイムにて検出することができ、
また、このアナログ信号によつてステアリングホ
イールの回転方向も検出することができる。一
方、第1の信号発生手段からの信号パルスによつ
てステアリングホイールの回転角度を検出できる
ものであり、判定手段は、第2の信号発生手段か
らのアナログ信号により得られるステアリングホ
イールのニユートラル位置を示す情報と、第1の
信号発生手段からの信号パルスにより得られるス
テアリングホイールの回転量を示す情報との組合
わせによりステアリングホイールのニユートラル
位置からの回転角度を判定する。この場合、第1
の信号発生手段と共にインクリメント形エンコー
ダを構成する符号化部材は、ステアリングホイー
ルと一体回転する構成であるから、上記信号パル
ス信号に基づいた検出回転角度の精度が高くな
る。そして、上記符号化部材、第1の信号発生手
段により構成されたインクリメント形エンコー
ダ、並びに第2の信号発生手段を含んで構成され
たアブソリユート形エンコーダは、これらを一体
化することが可能であるから、全体のコンパクト
化を実現できる。特に、ステアリングホイールの
回転をアブソリユート形エンコーダの減速回転体
に減速して伝えるためのギア機構は、ステアリン
グシヤフトの回りに設けられた太陽歯車、この太
陽歯車の周囲にこれと同心状に配置された環状内
歯車及び上記太陽歯車及び内歯車間に設けられた
遊星歯車によつて構成されたものであるから、そ
の減速機構の小形化も実現でき、全体のコンパク
ト化を一層促進できるようになる。
(実施例) 以下、本考案の第1の実施例について第1図乃
至第7図を参照しながら説明する。
第1図及び第2図において、1は図示しないス
テアリングホイールが連結されたステアリングシ
ヤフト、2はステアリングシヤフト1を囲繞した
状態で適宜の静止部位(例えばステアリングコラ
ム)に固定されたプラスチツク製の環状ベース
で、これは外周側壁2a及び内周側壁2bを有し
た二重筒状に形成されている。3はステアリング
シヤフト1の周囲とベース2の内周間に回転可能
に配置された例えばプラスチツク製の円筒形連結
体で、これは、その上面に突設された突起3aが
前記ステアリングホイール側の凹部に係合される
ことにより、そのステアリングホイールと一体的
に回転するように設けられる。4はベース2の上
面に連結体3を囲繞した状態で固定された環状の
プリント基板で、これにはステアリングホイール
側に設けられたスイツチ類(図示せず)からの信
号を受けるためのスリツプリング5が設けられて
いる。
6はベース2上に連結体3の上部を囲繞した状
態で回転可能に配置された環状のロータで、以下
このロータ6について第3図も参照しながら述べ
る。即ち、ロータ6において、7はプラスチツク
製のロータ本体で、その内周の例えば2箇所に形
成された係合スリツト7a,7bを連結体3側の
係合突部3b,3cに夫々係合させており、これ
によりロータ本体7は、連結体3ひいてはステア
リングホイールと一体回転するように構成されて
いる。8は符号化部材たる環状の符号化板で、こ
れはロータ本体7の下面に固定され、以てステア
リングホイールと一体回転するように設けられて
いる。この符号化板8は、その周縁部がロータ本
体1の周囲から突出した状態に設けられ、斯かる
突出部分には、その回転中心と同心状に環状配列
された複数個の透孔8aが例えば同一ピツチによ
り形成されている。9は符号化板8の下面に固定
されたプリント基板で、これには前記スリツプリ
ング5に摺接するブラシ10が設けられている。
11はロータ本体7上に一体に突出形成されたコ
ネクタケースで、これには上記ブラシ10に電気
的に接続されたコネクタピン11aが設けられて
いる。尚、上記コネクタピン11aには、ステア
リングホイール側のスイツチ類からリード線を介
して導出されたコネクタが接続される。
一方、12はベース2の側方に着脱可能に固定
された回路ケースで、これの内部には信号処理用
回路(図示せず)を備えたプリント基板13が設
けられている。この回路ケース12からは、互に
所定間〓を存した一対のアーム部12a,12b
が一体に突出形成されており、上記間〓に前記符
号化板8の周縁部が位置するように構成されてい
る。そして、上記アーム部12a,12bには、
符号化板8が有する透孔8aの回転軌跡と直交す
る光軸を有した第1の信号発生手段たる例えば2
対のホトインタラプタ14が設けられている。即
ち、上記ホトインタラプタ14は、ホトトランジ
スタ14aが、発光ダイオード14bから前記透
孔8aを通じて与えられる光を受光する毎に信号
パルスを発生するように構成されたものであり、
斯かるホトインタラプタ14及び前記符号化板8
によつて、ステアリングホイールの回転量に応じ
た数の信号パルスを発生するインクリメント形エ
ンコーダ15が構成されている。ここで、上記2
対のホトインタラプタ14の配列ピツチP14は、
透孔8aの配列ピツチをλとした場合、 P14=(n+1/4)λ (但し、nは整数) となるように設定されるものであり、本実施例で
は第4図に示すように、上式においてn=1を選
択することにより、P14=(1+1/4)λに設
定している。従つて、各ホトインタラプタ14か
らは、ステアリングホイールひいては符号化板8
の回転に応じて、第5図に示すような位相が1/
4λずつ異なる2種類の信号パルスP1及びP2が出
力されるものであり、これらの出力パルスP1
びP2は図示しない判定手段に与えられる。この
結果、上記判定手段においては、信号パルスP1
P2によつて、ステアリングホイールの回転角度
は勿論のこと、その信号パルスP1,P2の位相差
情報を信号処理することによつて、ステアリング
ホイールの回転方向も検出することができる。
尚、16はロータ6及びプリント基板4等を覆
うように設けられたカバー、17は回路ケース1
2の上面開口部を閉鎖するように設けられたカバ
ーである。
さて、上記のようなインクリメント形エンコー
ダ15に対して、ベース2の下面側には、ステア
リングホイールのニユートラル位置からの絶対的
な回転量を示すアナログ信号を発生するためのア
ブソリユート形エンコーダ18が設けられてお
り、以下これについて説明する。即ち、19はギ
ア機構で、これは、ベース2における外周側壁2
aの内周に形成された内歯車20と、ステアリン
グシヤフト1の回り、具体的には連結体3の下部
外周にこれと一体回転するように連結された太陽
歯車21と、この太陽歯車21及び内歯車20間
に介在された遊星歯車22とより成る。23は環
状板より成る減速回転体で、これはベース2の外
周側壁2a内に太陽歯車21の回りで回転するよ
うに配置されており、これに一体に立設された支
軸23aに対して前記遊星歯車22が回転可能に
支持されている。ここで、遊星歯車22の上段に
位置した小径のピニオンは、内歯車20に噛合さ
れ、また下段に位置した大径のピニオンは太陽歯
車21に噛合されており、このように構成された
ギア機構19にあつては、ステアリングホイール
の回転を遊星歯車2の公転力に変換し、その公転
力を減速回転体23に伝えるようになる。そし
て、このときの減速比は1/4程度に設定されて
いる。この場合、一般的な自動車においては、ス
テアリングホイールの可動範囲(所謂ロツク・ツ
ー・ロツク範囲)が3.5回転分程度に設定されて
おり、従つて、減速回転体23の回転範囲は1回
転分未満に抑制されることになる。
また、24はベース2の下面に固定されたコン
ポジツト基板で、これの下面には、第6図に示す
ように、無端環状の電極パターン25及びこれの
内側に位置された有端環状の抵抗パターン26が
夫々形成されおり、また、電極パターン25に接
続されたターミナル25a及び抵抗パターン26
の両端に接続されたターミナル26a,26bが
夫々設けられている。一方、減速回転体23の上
面には、上記電極パターン25及び抵抗パターン
26間を橋絡するブラシ27が設けられており、
このブラシ27及びコンポジツト基板24によつ
て本考案でいう第2の信号発生手段が構成され
る。このとき、上記ブラシ27は、減速回転体2
3の周方向へ移動調節可能に設けられており、ス
テアリングホイールがニユートラル位置にある状
態で、抵抗パターン26の中間点(第6図中C
点)と電極パターン25との間を橋絡するように
調節される。従つて、ステアリングホイールがニ
ユートラル位置にある状態では、ターミナル25
a,26a間の抵抗値R1及びターミナル25a,
26b間の抵抗値R2が等しくなるが、ステアリ
ングホイールが右或は左回転されるのに応じて上
記抵抗値R1,R2が第7図に示す如く変化するも
のであり、斯様な抵抗値変化が、ステアリングホ
イールのニユートラル位置からの絶対的な回転量
を示すアナログ信号として出力されて、前記図示
しない判定手段に与えられる。尚、実際の信号処
理には、上記抵抗値変化を電圧信号に変換して利
用することになる。
要するに、上記した本実施例の構成によれば、
アブソリユート形エンコーダ18からのアナログ
信号によつて、ステアリングホイールのニユート
ラル位置を正確且つリアルタイムにて検出するこ
とができる。この場合、上記アナログ信号によつ
てステアリングホイールの回転角度及び回転方向
も検出することができるが、そのアナログ信号の
変化量はステアリングホイールの回転を減速して
得たものであるから、上記回転角度及び回転方向
の情報を厳密な制御には利用できないことがあ
る。しかし、インクリメント形エンコーダ15か
ら出力される信号パルスP1,P2は、ステアリン
グホイールと一体回転する符号化板8によつて得
られるものであるから、斯かる信号パルスP1
P2に基づいて得られるステアリングホイールの
回転角度及び回転方向の情報は、その精度が高い
ものとなる。従つて、図示しない判定手段におい
ては、インクリメント形エンコーダ15からの回
転角度及び回転方向の情報と、アブソリユート形
エンコーダ18からのニユートラル位置の情報と
を組合わせることにより、ステアリングホイール
のニユートラル位置からの回転角度を判定できる
ものであり、このような判定結果に基づいて自動
車のサスペンシヨン制御、オートマチツクトラン
スミツシヨン制御等をきめ細かく行なうことがで
きる。また、上記のような両エンコーダ15及び
18が一体化された構造となつているから、全体
のコンパクト化も実現できるものである。この場
合、特に、ステアリングホイールの回転をアブソ
リユート形エンコーダ18の減速回転体23に減
速して伝えるためのギア機構19は、ステアリン
グシヤフト1の回りに設けられた太陽歯車21、
この太陽歯車21の周囲にこれと同心状に配置さ
れた内歯車20及び上記太陽歯車21及び内歯車
20間に設けられた遊星歯車22によつて構成さ
れたものであるから、その減速機構19の小形化
も実現でき、全体のコンパクト化を一層促進でき
るようになる。
第8図及び第9図には本考案の第2の実施例が
示されており、以下これについて説明する。28
はステアリングシヤフト1の先端(下端)に形成
された係合突起である。29は非磁性体例えばア
ルミニユウム製の本体ケースで、これはステアリ
ングシヤフト1の先端に対応した適宜の静止部位
(例えばステアリングギアボツクス)にねじ止め
により固定されており、その固定状態で内部に設
けられたロータ30の角穴30aがステアリング
シヤフト1側の係合突起28に回り止め状態で係
合されるようになつている。上記ロータ30は、
本体ケース29内に軸受31等を介して回転可能
に支持されており、従つてステアリングホイール
に連動して一体回転する。尚、本体ケース29は
上ケース29a及び下ケース29bをねじ止めに
より一体に連結して成り、両者間にはOリング3
2が介在されている。また、本体ケース29と被
固定部との間にもOリング33が介在される。
ロータ30は中央部分に径大部を有し、この径
大部の周囲には複数個の磁極を有した符号化部材
たる環状の永久磁石34が固定されている。本体
ケース29の下ケース29bには、その側方に隔
壁29cで区切られた収納室29bが設けられて
おり、この収納室29d内には信号処理用回路
(図示せず)を備えたプリント基板35,36が
設けられると共に、シリコンゴム等のモールド材
が充填される。この場合、プリント基板35に
は、永久磁石34の回転軌跡に対向するようにし
て第1の信号発生手段たる磁気センサ例えば磁気
抵抗素子37が設けられており、従つて斯かる磁
気抵抗素子37の出力抵抗は、永久磁石34ひい
てはステアリングホイールの回転に応じて周期的
に変化する。そして、前記信号処理用回路は、磁
気抵抗素子37の出力抵抗に基づいて、ステアリ
ングホイールの回転量に応じた数の信号パルスを
発生するように構成されており、これら磁気抵抗
素子37、永久磁石34及び前記信号処理用回路
によつてインクリメント形エンコーダ38が構成
される。尚、上記収納室29dの側方は開放され
ており、その開放部分は蓋板29eによつて閉鎖
されている。
一方、39は本体ケース29内に上記インクリ
メント形エンコーダ38の下方に位置して設けら
れたアブソリユート形エンコーダであり、以下こ
れについて述べる。即ち、40は環状のコンポジ
ツト基板で、これは本体ケース29内にロータ3
0を囲繞するようにして固定されている。そし
て、図示しないが、このコンポジツト基板40の
下面には、前記第1の実施例における電極パター
ン25及び抵抗パターン26と夫々同様の電極パ
ターン及び抵抗パターン並びに3個の端子が形成
されており、各端子から導出された3本のリード
線40a,40b,40cは、隔壁29cに形成
された貫通孔41及びブツシユ42を介して前記
プリント基板36に接続されている。また、43
はギア機構で、これは、下ケース29bの下部周
側壁に形成された内歯車44と、ロータ30の下
部外周にこれと一体回転するように連結された太
陽歯車45と、この太陽歯車45及び内歯車44
間にこれらと噛合するように介在された遊星歯車
46より成る。47は環状板より成る減速回転体
で、これはロータ30の周囲で回転可能に配置さ
れており、これの下面に突設された支軸47aに
対して前記遊星歯車46が回転可能に支持されて
いる。これにより、ギア機構43にあつては、ス
テアリングホイールの回転を減速して減速回転体
47に伝えるようになる。48は減速回転体47
上にその周方向へ移動調節可能に設けられた環状
のブラシホルダ、これには前記コンポジツト基板
40に形成された電極パターン及び抵抗パターン
間を橋絡するブラシ49が設けられてかり、この
ブラシ49及び前記コンポジツト基板40によつ
て第2の信号発生手段が構成される。このとき、
上記ブラシ49は、ステアリングホイールがニユ
ートラル位置にある状態で、前記抵抗パターンの
中間点と電極パターンとの間を橋絡するように調
節されている。従つて、リード線40a〜40c
からは、前記第1の実施例におけるアブソリユー
ト形エンコーダ18と同様に、ステアリングホイ
ールのニユートラル位置からの絶対的な回転量を
示すアナログ信号が出力される。
従つて、このように構成された本実施例におい
ても前記第1の実施例と同様の効果を奏するもの
であり、特に本実施例によれば、本体ケース29
をエンジンルーム内に設ける構成であるから、ス
テアリングホイール回りの小形化を図り得る。
尚、本考案は上記し且つ図面に示した各実施例
に限定されるものではなく、例えばギア機構とし
て遊星歯車機構以外のものを使用しても良い等、
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施す
ることができる。
[考案の効果] 本考案によれば以上の説明によつて明らかなよ
うに、ステアリングホイールの回転角度及び回転
方向に応じた電気信号を出力するようにした自動
車用ステアリングホイールの回転検出装置におい
て、ステアリングホイールのニユートラル位置を
正確且つリアルタイムにて検出できると共に、そ
のステアリングホイールの回転角度の検出精度を
高めることができ、しかも全体のコンパクト化も
可能になる等の優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本考案の第1の実施例を示
すものであり、第1図は縦断面図、第2図は平面
図、第3図はインクリメント形エンコーダの要部
の斜視図、第4図は同要部の部分拡大平面図、第
5図は信号パルス波形の一例を示す図、第6図は
アブソリユート形エンコーダの要部を示す平面
図、第7図はアブソリユート形エンコーダの出力
特性図である。また、第8図及び第9図は本考案
の第2の実施例を示す夫々第1図及び第2図相当
図である。 図中、1はステアリングシヤフト、2はベー
ス、6はロータ、8は符号化板(符号化部材)、
8aは透孔、14はホトインタラプタ(第1の信
号発生手段)、15はインクリメント形エンコー
ダ、18はアブソリユート形エンコーダ、19は
ギア機構,20は内歯車、21は太陽歯車、22
は遊星歯車、23は減速回転体、24はコンポジ
ツト基板(第2の信号発生手段)、27はブラシ
(第2の信号発生手段)、29は本体ケース、30
はロータ、34は永久磁石(符号化部材)、37
は磁気抵抗素子(磁気センサ、第1の信号発生手
段)、38はインクリメント形エンコーダ、39
はアブソリユート形エンコーダ、40はコンポジ
ツト基板(第2の信号発生手段)、43はギア機
構、44は内歯車、45は太陽歯車、46は遊星
歯車、47は減速回転体、49はブラシ(第2の
信号発生手段)を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 1回転を越えて回転するように構成された自
    動車用ステアリングホイールの回転検出装置に
    おいて、 前記ステアリングホイールと一体回転する符
    号化部材と、 この符号化部材と共にインクリメント形エン
    コーダを構成するように設けられ上記符号化部
    材の回転に応じて前記ステアリングホイールの
    回転量に応じた数の信号パルスを発生する第1
    の信号発生手段と、 前記ステアリングホイールの回転がギア機構
    を介して伝えられるように設けられステアリン
    グホイールが最大量回転されるのに応じて1回
    転未満に設定された所定量だけ回転される減速
    回転体と、 前記減速回転体と共にアブソリユート形エン
    コーダを構成するように設けられ上記減速回転
    体の回転に応じて前記ステアリングホイールの
    ニユートラル位置からの回転量を示すアナログ
    信号を発生する第2の信号発生手段と、 前記第2の信号発生手段からのアナログ信号
    により得られる前記ステアリングホイールのニ
    ユートラル位置からの概略的な回転角度を示す
    情報と前記第1の信号発生手段からの信号パル
    スにより得られるステアリングホイールの回転
    量を示す情報との組合わせによりステアリング
    ホイールのニユートラル位置からの絶対的な回
    転角度を判定する判定手段とを備え、 前記ギア機構は、ステアリングシヤフトの回
    りにこれと一体回転するように設けられた太陽
    歯車と、この太陽歯車の周囲にこれと同心状に
    配置され且つ上記配置状態で適宜静止部位に固
    定された環状内歯車と、上記太陽歯車及び内歯
    車間にこれらと噛み合うように設けられた遊星
    歯車とを備え、上記遊星歯車の公転力を前記減
    速回転体に伝えるように構成されていることを
    特徴とする自動車用ステアリングホイールの回
    転検出装置。 2 符号化部材及び第1の信号発生手段により構
    成されたインクリメント形エンコーダは、上記
    符号化部材の回転に応じて位相が異なる2種類
    の信号パルスを発生するように構成されている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項に記載の自動車用ステアリングホイールの回
    転検出装置。 3 符号化部材は環状配列された複数個の透孔を
    有した符号化板により構成され、第1の信号発
    生手段はホトインタラプタにより構成されてい
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載の自動車用ステアリングホイールの
    回転検出装置。 4 符号化部材は複数個の磁極を有した永久磁石
    により構成され、第1の信号発生手段は磁気セ
    ンサにより構成されていることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の自動車用
    ステアリングホイールの回転検出装置。
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