JPH0526483B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、支持脚が机の作業台を直接支持する
か、あるいは机の作業台が連結されている棒を支
持することを目的とする場合の、家具用、特に事
務家具用支持脚に関する。

本発明の目的は、電力及び制御用電線及びケー
ブルを収容可能とし、電線及びケーブルが作業面
の縁にたれ下がるのを回避できるような支持脚を
提供するにある。

本発明のもう１つの目的は、内部構造を変更す
ることなしに外部形状を容易に変更しうる支持脚
を提供するにある。

さらに本発明の目的は、組立て、分解が極めて
容易であつて、内部に収容された電線やケーブル
の点検が容易であり、安価にかつ容易に製作しう
る支持脚を提供することにある。

本発明による家具用特に事務家具用支持脚は、
基体と、頂部部材と、基体と頂部部材の間に伸び
ている中央直立体と、直立体に対向して、ほぼ平
行に設けられた２つの扁平管状側面部材より成る
内部フレームを備え、基体と頂部部材とには両扁
平管状側面部材の上下開放端部内にそれぞれ挿脱
自在に挿入されている連結部が設けられ、ねじ棒
が基体及び直立体を貫通し、頂部部材にねじ止め
られて内部フレーム全体を保持すると共に、頂部
部材から直立体にかけて電力及び制御用電線及び
ケーブル収容部が形成せられていることを特徴と
するものである。

本発明の実施例を、以下図面を参照して説明す
る。

第１図は、事務家具の作業台自体を支持するよ
うになされた支持脚１を示す。脚１は、使用時床
面に接する底部パネル付きの角柱状中央部３を有
する基体２と、頂部パネル４と、４つの側面パネ
ル５を備えている。対向する２つの側面パネル５
から、床面に平行でかつこれに接する２つのプレ
ート６が伸びている。各プレート６から、中央部
３より低いほぼ角柱状の連結部７が上方に伸びて
いる。連結部７はそれぞれ中央リブ８によつて各
側面パネル５に連結され、連結部７とこれに対向
するパネル５との間に伸びた一直線をなす２つの
スロツト１１を形成している。中央部３は軸方向
の垂直貫通孔１２を備えている。頂部パネル４
は、孔１２の対向面にありそれぞれ上部溝１４を
有する２つの垂直延長部１３を備えている。両連
結部７はそれぞれ中央垂直貫通ねじ孔１５と、そ
の横方向にある２つの重量軽減削除部分１６を備
えている。側面パネル５のりブ８と連結されてい
ない面に長方形のあり溝１９が設けられている。
基体２はアルミニウム製で、通常は一体鋳造であ
ることが望ましい。基体２は直立体２１を支持し
ている。直立体２１は、孔１２と同軸で軸方向の
貫通孔２３を備えた中央管状部２２と、管状部２
２から放射状に伸びる４つのフイン２４から成
り、基体２と直立体２１に支持されている頂部部
材２５との間に伸びる４つの分離チヤネルを形成
している。頂部部材２５は、直立体２１の孔２３
と同軸の貫通ねじ孔２７を有するシリンダー状中
央部２６と、直立体２１のフイン２４と同一垂直
面上にあり、中央部２６から放射状に伸びる４つ
のフイン２８，２９とを備えている。同一垂直面
上にある２つのフイン２９は、フイン２９に直角
な側壁３１とフイン２９に平行な側壁３４と、上
方に開いた内部空所３３を有する両側のカツプ状
中空連結部３０をそれぞれ通つて伸びている。各
フイン２９の端部は、彎曲してほぼ円弧を形成し
かつ凹側がもう一方のプレート３５に対向してい
るプレート３５に連結されている。両プレート３
５は、それぞれ各中空連結部３０の上方に伸びか
つ厚い中央部３６と中央有底ねじ孔３７を備えて
いる。両側壁３１は、それぞれ上方に伸びた僅か
に勾配のついたテーパ状タブ３８を備えている。

基体２、直立体２１及び頂部部材２５はねじ棒
４１により相互に固定されている。ねじ棒４１は
基体２の中央下面に設けられた凹部にはめ込まれ
ている下端ヘツド４２と、基体２の孔１２及び直
立体２１の孔２３を貫通し上端雄ねじ部が頂部部
材２５のねじ孔２７にねじ止められている棒部４
０とを備えている。さらに、同一垂直面上にある
２つのフイン２４の下端は基体２の溝１４に嵌合
されており、頂部部材２５の２つのフイン２９は
基体２の２つのリブ８と同一垂直面上にある。

基体２、直立体２１及び頂部部材２５から成る
ユニツトには、２つのＬ字形部材４３が取り付け
られている。各Ｌ字形部材４３は、内部プレート
４５、外部プレート４６及び２つの側面プレート
４７を有する、横断面長方形の扁平管状側面部材
４４を備えている。さらに各Ｌ字形部材４３は、
扁平管状側面部材４４の下端から外方に伸びかつ
上部プレート５１、上縁が外下向きに傾斜してい
る２つの側面プレート５２及び外部プレート５３
を有する水平部４８を備えている。

基体２、直方体２１及び頂部部材２５から成る
ユニツトは、Ｌ字形部材４３、特に扁平管状側面
部材４４と共に内部フレームを形成する。内部フ
レームは外部カバーを備えており、外部カバー
は、Ｌ字形部材４３とほぼ同一形状の、側面部材
４４を収容する垂直中空部５６と、水平部４８を
覆う下部水平部５７とから成る、好ましくはプラ
スチツク製である２つの第１カバー部材５５を備
えている。各第１カバー部材５５は、適当なデザ
インの施されたＬ字形外面５８と、２つの長手方
向に伸びた縁リブ６０及びＬ字形部材４３の内部
プレート４５の下縁中央に設けられた凹部６２に
一致する下部中央凹部６１を有する垂直内面５９
とを備えている。

脚１の組立ては極めて容易である。上述のよう
に、ただ基体２、直立体２１及び頂部部材２５を
組立てさえすればよい。すなわち、ねじ棒４１を
ゆるめておき、２つのＬ字形部材４３が基体２上
で相互に対向して組立てられる２つの第１カバー
部材５５に嵌合できるようにしておく。そのた
め、Ｌ字形部材４３の凹部６２が基体２の対応す
るリブ８と嵌合せられると共に、Ｌ字形部材４３
が基体２の角柱状連結部７及び頂部部材２５のカ
ツプ状中空連結部３０を収容できるようにしてお
く。角柱状連結部７及びカツプ状中空連結部３０
は、対応する扁平管状側面部材４４の上下開放端
部内に挿入され、ピンソケツト継手の働きをし、
Ｌ字形部材４３を基体２、直方体２１及び頂部部
材２５とからなるユニツトに連結する。つぎに、
ねじ棒４１を締めれば、Ｌ字形部材４３は基体２
と頂部部材２５との間に確実に固定される。

第２図に示されているように、上記外部カバー
は、さらに適当なデザインの施された外面６７を
備えかつ２つのＬ字形部材４３の間に対向して組
立てられる、平板状の２つの第２カバー部材６５
を備えている。各第２カバー部材６５には、かえ
りを有する長手方向に伸びた２つの垂直タブ６６
が設けられており、タブ６６はそれぞれ対応する
第１カバー部材５５のリブ６０にスナツプ連結さ
れている。

直立体２１のフイン２４と、頂部部材２５のフ
イン２８，２９とは、照明用、電子コンピユータ
ー用、計算機用、タイプライター用等の電線収容
のためと、正確に作動するには、通常電線とは別
のチヤネルに収容すべき電話線、テレツクス等の
ケーブルを同時に収容するためのチヤネルを４つ
形成する。すなわち、頂部部材２５から直立体２
１にかけて電力及び制御用電線及びワイヤ収容部
が形成せられるのである。電線その他のケーブル
は、第２カバー部材６５に設けられた孔ないし開
口部（図示せず）を通つて脚１内に引き込まれ、
脚１からその頂部部材２５に達し、頂部部材２５
から作業台を支持する棒を通り、または作業台に
設けられた電線保護用配管を通つて配線される。

第３図は、好ましくは金属でつくられた頂部部
材２５に固定されるようになされ、少なくとも１
つの作業台７０の支持面を形成する２つのブラケ
ツト７１，７２を示す。特に、２つのブラケツト
７１，７２（一方のブラケツト７１の方が他方の
ブラケツト７２より長い）は、これらを一緒に使
えば、１つの作業台７０を支持することもできる
し、２つの作業台を別々に支持することもでき
る。また、２つのブラケツト７１，７２の長さを
同じにして、上記と同じように使用してもよい。

第３図に示すように、各ブラケツト７１，７２
は、止めねじ６９によりこれらを頂部部材２５に
連結する、頂部部材２５の２つの孔３７とそれぞ
れ同軸の貫通垂直ねじ孔７４を有する中央部７３
を備えている。

各中央部７３は、相互に反対方向に伸びた２つ
の水平アーム７５，７６を備えている。一方のア
ーム７６は、作業台７０に当接する上面７７を有
し、他方のアーム７５は頂部部材２５の各タブ３
８に対向して下方に伸びるタブ７８を備えてい
る。２つのアーム７５，７６は、頂部部材２５と
共に断面ほぼ長方形の水平通路を形成する。水平
棒１００が水平通路に配置せられ、タブ３８，７
８によつて固定されている。水平棒１００は、１
つまたは２つ以上の作業台（図示せず）その他任
意の事務用家具（図示せず）を支持するためのも
のである。

脚１が水平棒１００のみの支持を目的とする場
合は、ブラケツト７１，７２は、第４図に上下反
対に示す、中央水平パネル８２と２つの側面パネ
ル８３とから成るＵ字形部材８１と置換される。
両側面パネル８３は頂部部材２５のプレート３５
と同一形状であり、かつ止めねじでＵ字形部材８
１を頂部部材２５に連結するためのねじ孔３７と
同軸の垂直貫通ねじ孔８４を備えている。

上記により、脚１の主な特徴の１つがＬ字形部
材４３の扁平管状側面部材４４であることがわか
る。扁平管状側面部材４４は、事実、基体２、頂
部部材２５，直立体２１、ねじ棒４１と共に脚１
の前外面構造を支持する内面フレームを形成し、
脚１の外面形態の変更を容易ならしめている。第
１の変更としては、Ｌ字形部材４３の水平部４８
の一方ないし双方の除去が挙げられる。水平部４
８はもともと脚の構造上重要ではないので、第１
カバー部材５５を下部水平部５７を備えていない
カバー部材（図示せず）と置換してもよい。第２
の変更としては、第２カバー部材６５の一方また
は双方を、第１カバー部材５５の下部水平部５７
と同様の下部水平部を備えたカバー部材（図示せ
ず）と置換することが挙げられる。

上記により、脚１の外面形態が、直線的基礎形
態から、内部構造を変更せずに通常プラスチツク
製である４つのカバー部材の形状を単に変更する
ことにより、４つの下部水平延長部分を備えた形
態に容易に変更されることになる。そして、カバ
ー部材の外面には、適当なデザインを施すことが
できる。

本発明の事務家具用支持脚によれば、照明用、
電子コンピユーター用、計算機用、タイプライタ
ー用等の電線や電話線、テレツクス等のケーブル
が、作業面の縁にたれ下がるのを回避することが
できる。

また、支持脚の外部形状を、その内部構造を変
更することなしに、容易に変更することができ
る。

また、支持脚の組立て、分解が極めて容易であ
つて、支持脚内に収容された電線やケーブルの点
検が容易であるし、支持脚を低廉かつ容易に製作
しうる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による支持脚の縦断面図、第２
図は第１図の支持脚の分解斜視図、第３図は作業
台を支持するブラケツト１対の斜視図、第４図は
作業台を支持する棒を支持するために支持脚に連
結せられるＵ形部材の斜視図である。 １……支持脚、２……基体、７，３０……連結
部、２１……直立体、２４……フイン、２５……
頂部部材、４１……ねじ棒、４４……扁平管状側
面部材、５５……第１カバー部材、６５……第２
カバー部材、７１，７２……ブラケツト、７６…
…アーム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基体２と、頂部部材２５と、基体２と頂部部
   材２５の間に伸びている中央直立体２１と、直立
   体２１に対向して、ほぼ平行に設けられた２つの
   扁平管状側面部材４４より成る内部フレームを備
   え、基体２と頂部部材２５とには両扁平管状側面
   部材２５の上下開放端部内にそれぞれ挿脱自在に
   挿入されている連結部７，３０が設けられ、ねじ
   棒４１が基体２及び直立体２１を貫通し、頂部部
   材２５にねじ止められて内部フレーム全体を保持
   すると共に、頂部部材２５から直立体２１にかけ
   て電力及び制御用電線及びケーブル収容部が形成
   せられていることを特徴とする、家具用支持脚。 ２ 内部フレームを囲繞するカバーを備え、カバ
   ーは側面部材４４用の２つの第１カバー部材５５
   と、直立体２１に対向し、両側面部材４４の間に
   配置せられ、両側面部材４４に支持される２つの
   第２カバー部材６５とより成ることを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１項記載の家具用支持脚。 ３ 第２カバー部材６５が、それぞれ第１カバー
   部材５５にスナツプ連結されていることを特徴と
   する、特許請求の範囲第２項記載の家具用支持
   脚。 ４ 直立体２１が、直立体２１に沿つて軸方向に
   伸びている複数の放射状フイン２４を備えてお
   り、放射状フイン２４相互間に、基体２と頂部部
   材２５との間に伸びる複数の分離チヤンネルが形
   成されていることを特徴とする、特許請求の範囲
   第１項記載の家具用支持脚。 ５ 作業台を支持する２つの水平ブラケツト７
   １，７２が頂部部材２５から反対方向に伸びかつ
   着脱可能に頂部部材２５に連結されていることを
   特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の家具用
   支持脚。 ６ 各ブラケツト７１，７２がそれぞれ他方のブ
   ラケツトの対応するアーム７５に向かつて伸びて
   いる水平アーム７５を備え、両アーム７５が頂部
   部材２５と共にほぼ長方形断面の水平通路を形成
   していることを特徴とする、特許請求の範囲第５
   項記載の家具用支持脚。