JPH05264633A - 試験ボード配線導通試験回路 - Google Patents

試験ボード配線導通試験回路

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JPH05264633A
JPH05264633A JP4064940A JP6494092A JPH05264633A JP H05264633 A JPH05264633 A JP H05264633A JP 4064940 A JP4064940 A JP 4064940A JP 6494092 A JP6494092 A JP 6494092A JP H05264633 A JPH05264633 A JP H05264633A
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JP
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test
terminal
wiring
test board
terminals
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Application number
JP4064940A
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English (en)
Inventor
Yasushi Fujiwara
靖史 藤原
Hirotaka Kakiuchi
裕隆 垣内
Satoshi Nishio
諭 西尾
Tsutomu Tsunetomo
力 常友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 断線,誤配線,短絡等をしている配線を特定
でき、作業が円滑,短時間で行える試験ボード配線導通
試験回路を得る。 【構成】 被試験半導体装置の入出力端子に対応したm
本の端子と、1ないしm−1番目の端子にそのアノード
を接続したm−1個のダイオード36と、該ダイオード
36のカソードにその一端を接続したm−1個の抵抗2
6と、m−1番目の配線上の抵抗26の他端と上記m番
目の端子間および上記各抵抗26の他端間に接続され抵
抗26と同じ抵抗値を有するm−1個の抵抗16とから
試験ボード配線導通試験回路6を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は試験ボード配線導通試
験回路に関し、特に、半導体試験装置と被試験半導体集
積回路装置との間に、それらの接続媒体として使用する
試験ボードの配線の導通状態を試験する試験ボード配線
導通試験回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の半導体試験装置を説明する
ための模式図であり、図において、1は被試験半導体集
積回路装置であり、ここでは該半導体集積回路装置1は
既にパッケージされた状態を示してある。2は該半導体
集積回路装置1の端子に対応する端子を有する半導体ソ
ケット、3はその上面に半導体ソケット2が装着された
試験ボードであり、半導体集積回路装置1と半導体試験
装置5との間の接続媒体として使用される。4は試験ボ
ード3と半導体試験装置5との接触に用いられる接続ピ
ンであるポゴピンである。5は半導体集積回路装置1を
試験する半導体試験装置である。これら半導体ソケット
2,試験ボード3及びポゴピン4により、半導体試験装
置5と半導体集積回路装置1との間の配線の導通を行っ
て、該半導体集積回路装置1の試験を行っている。
【0003】上記半導体集積回路装置の試験は、該半導
体集積回路装置1と半導体試験装置5との配線、すなわ
ち、該両装置1,5間の接続媒体となる試験ボード3の
配線が正しく導通していなければこれを正常に行うこと
ができないので、該試験ボード3の配線導通についての
試験を行う必要がある。試験ボード3の配線導通試験
は、従来は、半導体試験装置5の各入出力部に対応する
試験ボード3の各入出力部と、半導体集積回路装置1の
各入出力部に対応する半導体ソケット2の各入出力部と
を接続し、この間に電圧あるいは電流を印加することに
よって得られる抵抗値などを、各配線について人手作業
で1つずつ測定することにより行い、該測定により得ら
れた測定値が期待値と異なる場合には、その配線に導通
異常があるものと判断していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の試験ボード配線
導通試験回路は上記のように構成されているので、半導
体試験装置5及び半導体集積回路装置1の入出力部の端
子数の増加や、半導体試験装置5及び半導体集積回路装
置1の構造の複雑化に伴い、人手による試験作業では試
験時間が増加したり、その作業が非常に困難になるなど
の問題点があり、また、試験ボード3内の配線が正常に
導通されていないと判断された場合、どの端子に接続す
る配線にどのような配線異常があるのかを判断すること
ができないなどの問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、配線導通試験作業そのものを人
手を使わずに行え、また、配線異常のある端子について
それがどのような配線異常であるかを判断できる試験ボ
ード配線導通試験を容易かつ短時間で行うことのできる
試験ボード配線導通試験回路を得ることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る試験ボー
ド配線導通試験回路は、一方の最端部にある共通端子と
それ以外の部位にある個別端子とからなり被試験半導体
装置の入出力端子と対応している端子と、アノードが上
記個別端子に接続されたダイオードと、一端が該ダイオ
ードのカソードに接続された、それぞれが同じ抵抗値を
有する第1の抵抗と、上記共通端子の隣に位置する個別
端子に上記ダイオードを介して接続された上記第1の抵
抗の他端と上記共通端子との間および他の上記第1の抵
抗の他端同士の間に接続され、それぞれが上記第1の抵
抗と同じ抵抗値を有する第2の抵抗とを備えたものであ
る。
【0007】また、この発明に係る試験ボード配線導通
試験回路は、上記試験ボード配線導通試験回路におい
て、上記第1の抵抗を抵抗値0の配線により置き換えて
なるものである。
【0008】
【作用】この発明における試験ボード配線導通試験回路
は、各個別端子と共通端子とを接続して電流あるいは電
圧を印加する際に各両端子間で固有の抵抗値を有するよ
うに、かつ、各個別端子に接続する配線においてダイオ
ードを同一方向に接続して電流が試験対象の個別端子以
外の個別端子に流れることのないように、その内部回路
を構成しているので、各個別端子と共通端子間の固有の
抵抗値を期待値とし、両端子間に電流あるいは電圧を印
加する際に得られる測定値と該期待値とを比較すること
により、配線の異常があった場合には、その配線異常が
どのような異常であるかを判定することができ、また、
人手を使わず試験が行えるので、試験時間を短縮し、さ
らに、被試験半導体装置の端子数が増えたり、その構造
が複雑になっても、容易かつ敏速に試験ボードの配線導
通試験を行うことができる。
【0009】また、この発明における試験ボード配線導
通試験回路は、上記試験ボード配線導通試験回路よりも
その内部回路を構成する抵抗素子の数を減らすようにし
たので、単純な構成でありながら検出精度の高い試験ボ
ード配線導通試験回路を得ることができ、また、人手を
使わず試験が行えるので、試験時間を短縮し、さらに、
被試験半導体装置の端子数が増えたり、その構造が複雑
になっても、容易かつ敏速に試験ボードの配線導通試験
を行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による試験ボード配線
導通試験回路の構造を示す図であり、図において、5は
被試験半導体装置を試験する半導体試験装置、3は被試
験半導体装置と半導体試験装置5との間に、その接続媒
体として使用する試験ボード、2は半導体ソケット、6
は試験ボード3の配線導通を試験する試験ボード配線導
通試験回路であり、該回路6のm本の端子は半導体ソケ
ット2を介して試験ボード3のm本のそれぞれの端子に
接続されており、さらに、図には示していないがポゴピ
ンと呼ばれる接続ピンを介して半導体試験装置5のm本
の端子にそれぞれ接続されている。36はそのアノード
を1ないしm−1番目の端子に接続したm−1個のダイ
オード、26はその一端をダイオード36のカソードに
接続したm−1個の抵抗、16はm−1番目の端子の抵
抗26の他端とm番目の端子間および各抵抗26の他端
間を接続するm個の抵抗であり、該抵抗16は抵抗26
と同じ抵抗値をもつ。なお、該実施例に示す各装置は、
パッケージ状態の被試験半導体集積回路装置に用いられ
るものである。
【0011】次に、上記試験ボード配線導通試験回路6
の動作について説明する。m番目の端子は、試験ボード
配線導通試験を行う際の共通端子として使用され、1な
いしm−1番目の端子のうち、試験を行いたい配線に接
続する端子との間に電流あるいは電圧を印加して、そこ
で生じる電流あるいは抵抗を半導体試験装置5で測定
し、その配線での配線導通が正常であるかどうかを判定
する。なお、共通端子と被測定端子間に電流あるいは電
圧を印加する際、ダイオード36が各配線で抵抗16,
26に直列に、かつ、各配線において同一方向に接続さ
れているので、電流は被測定端子以外の配線には流れる
ことはなく、常に一定方向に流れることになり、これに
よって、各端子と共通端子間ごとに固有の抵抗値を持つ
ようになっている。
【0012】試験ボード配線導通試験回路6の回路構造
は上記のように構成されているので、試験ボード配線導
通試験時に共通の端子となるm番目の端子と、1ないし
m−1番目の各々の端子間では、それぞれ固有の抵抗値
を持つことになり、その値は試験ボード配線導通試験回
路6により、既知の値となる。例えば、共通端子である
m番目の端子と1番目の端子間ではm×Rの抵抗値とな
り、また、m番目の端子と2番目の端子間では(m−
1)×R、m番目の端子と3番目の端子間では(m−
2)×Rといったように、m番目の端子と(m−n)番
目の端子間では{(m−n)+1}×Rの抵抗値となり
(但し、nは1ないしm−1までの任意の整数)、これ
らが期待値ということになる。
【0013】半導体ソケット2を介して試験ボード3に
接続した上記試験ボード配線導通試験回路6に半導体試
験装置5を使用して試験ボード配線導通試験を行う。共
通端子であるm番目の端子と1ないしm−1番目の端子
間において、それぞれ電流あるいは電圧を印加し、それ
ぞれについて電圧,電流,抵抗値の測定を行うと、1な
いしm−1番目のそれぞれの端子において、各々固有の
電流値,電圧値または抵抗値が得られる。従って、測定
された電流値,電圧値または抵抗値を、各固有の期待値
と比較することにより、試験ボードの配線導通試験が行
える。
【0014】以下、試験ボード配線導通試験回路6を用
いて行う試験ボード3の配線導通試験方法について説明
する。図2はこの発明の一実施例による試験ボード配線
導通試験回路6を用いて試験ボードの断線を検出する試
験ボード配線導通試験方法を説明するための図であり、
図中、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。な
お、該図では、1番目の端子の配線が試験ボード3上で
断線している場合について示している。まず、共通端子
であるm番目の端子と1ないしm−1番目の端子間に電
流あるいは電圧を印加し、それぞれの端子における抵抗
値の測定を半導体試験装置5によって行うと、2ないし
m−1番目の端子においては正常に配線されているので
各々固有の期待値どおりの抵抗値が得られるが、1番目
の端子に関してはその配線が試験ボード3上で断線して
いるため、測定される抵抗値は期待値のm×Rの抵抗値
ではなく、∞の値をとる。
【0015】このように、測定した端子の抵抗値が期待
値以外の値のとき、かつ、その値が∞の値のとき(電圧
値なら∞,電流値なら0の値のとき)、その値を示した
端子の配線における導通状態が正常でないことが確認で
き、さらにその配線が断線している可能性があるという
ことが判る。
【0016】なお、共通端子であるm番目の端子の配線
が断線している場合は、1ないしm−1番目までのすべ
ての端子において、測定された抵抗値が∞の値(電圧値
なら∞,電流値なら0の値のとき)を示す。
【0017】次に試験ボード3上で誤配線がある場合に
ついて説明する。図3はこの発明の一実施例による試験
ボード配線導通試験回路6を用いて試験ボードの誤配線
を検出する試験ボード配線導通試験方法を説明するため
の図であり、図中、図1と同一符号は同一または相当部
分を示す。なお、該図では、1番目の端子と2番目の端
子とが試験ボード3上で誤配線している場合を示してい
る。まず、共通端子であるm番目の端子と1ないしm−
1番目の端子間に電流あるいは電圧を印加し、それぞれ
の端子における抵抗値測定を行うと、3ないしm−1番
目の端子では各々固有の期待値どおりの抵抗値が得られ
るが、1および2番目の端子に関しては試験ボード3上
で誤配線しているので、測定される抵抗値は1番目の端
子については期待値のm×Rの値ではなく2番目の端子
の期待値(m−1)×Rの値をとり、2番目の端子につ
いては期待値の(m−1)×Rの値ではなく1番目の端
子の期待値m×Rの値をとる。
【0018】このように、測定した複数の端子の抵抗値
が期待値以外の値であり、かつ、該期待値以外の測定値
を示した端子間でそれぞれ他方の端子の期待値を示す場
合は、それらの端子の配線が正しく配線されていないこ
とが確認でき、さらに、それらの端子間で配線が誤配線
されている可能性があるということが判る。
【0019】なお、共通端子であるm番目の端子が誤配
線している場合は、m番目の端子と誤配線されている端
子との間の測定値のみ期待値どおりの値となる。また、
該誤配線により、1ないしm−1番目の端子のいずれか
が偽の共通端子として動作し、他の1ないしm−1番目
の端子と接続された状態で電流あるいは電圧が印加され
るが、このとき、ダイオード36の接続方向によりこれ
らの端子間には電流が流れることはないので、m番目の
端子と誤配線された端子以外の全ての端子において、抵
抗値が∞の値(電圧値,電流値なら0の値)を示す。
【0020】次に試験ボード3上で配線が短絡している
場合について説明する。図4はこの発明の一実施例によ
る試験ボード配線導通試験回路6を用いて試験ボード3
の短絡を検出する試験ボード配線導通試験方法を説明す
るための図であり、図中、図1と同一符号は同一または
相当部分を示す。なお、該図では、1番目の端子と2番
目の端子とが試験ボード3上で短絡されている場合を示
している。まず、共通端子であるm番目の端子と1ない
しm−1番目の端子間に電流あるいは電圧を印加し、そ
れぞれの端子における抵抗値測定を行うと、3ないしm
−1番目の端子では各々固有の期待値どおりの抵抗値が
得られるが、1および2番目の端子の配線に関しては試
験ボード3上で配線が短絡しており、これら配線上の抵
抗16,26およびダイオード36は並列に接続される
ことになるので、測定される抵抗値は1番目の端子につ
いては期待値のm×Rの値、2番目の端子については期
待値の(m−1)×Rの値ではなく、共に(3/2)×
R+(m−2)×Rの値となる。
【0021】このように、測定した複数の端子の測定値
が抵抗値が期待値以外の値で、かつ、該期待値以外の測
定値を示した端子のうちいくつかの端子の測定値が同じ
値を示したとき、その値を示した端子の配線が正しく配
線がされていないことが確認でき、さらに、同じ値を示
した端子間でそれらの配線が短絡している可能性がある
ということが判る。
【0022】なお、共通端子であるm番目の端子の配線
が短絡している場合は、m番目の配線と短絡している配
線以外の1ないしm−1番目の配線では期待値どおりの
値が得られ、m番目の配線と短絡している配線とm番目
の配線の間の抵抗値は0の値(電圧値なら0の値,電流
値なら∞の値)を示す。
【0023】このように、上記実施例では、その内部回
路を各端子に抵抗およびダイオードを接続して試験ボー
ド配線導通試験回路を構成し、該試験ボード配線導通試
験回路を用いて試験ボード配線導通試験を行うようにし
たので、各端子と共通端子間の固有の抵抗値を期待値と
し、これを測定値と比較することにより、配線の異常が
あった場合には、その配線異常がどのような異常である
かを判定することができ、また、人手を使わず試験が行
えるので、試験時間を短縮でき、さらに、被試験半導体
装置の端子数が増えたり、その構造が複雑になっても、
容易かつ敏速に試験を行うことができる。
【0024】図5はこの発明の他の実施例による試験ボ
ード配線導通試験回路の構造を示す図であり、図中、図
1と同一符号は同一または相当部分を示す。図5におい
て、7は該実施例による試験ボード配線導通試験回路で
あり、上記図1に示した試験ボード配線導通試験回路6
から、1ないしm−1番目までの各々の端子に直列に接
続されている抵抗26を取り除き直接配線を接続した構
成、すなわち、抵抗26の抵抗値を0とした構成になっ
ている。17は抵抗値がRの抵抗、37はダイオードで
ある。
【0025】該試験ボード配線導通試験回路7の回路構
成は、図に示すように、m本の配線に接続するm個の端
子のうち、共通端子となる一方の端部の端子(ここでは
m番目の端子とする)以外の端子の配線、すなわち、1
ないしm−1番目の各配線にはそれぞれダイオード37
が接続され、さらに、隣合う各これらの配線間は抵抗1
7により接続されている。なお、m番目の配線には抵抗
17,ダイオード37は接続されておらず、その端子に
m−1番目のダイオード37が抵抗17を介して接続さ
れている。
【0026】上記構成の試験ボード配線導通試験回路7
においても、共通端子であるm番目の端子と1ないしm
−1番目の各々の端子間では、それぞれ固有の抵抗値を
持つことになり、その値は試験ボード配線導通試験回路
7により、周知の値となる。例えば、m番目の端子と1
番目の端子間では(m−1)×Rの抵抗値となり、また
m番目の端子と2番目の端子間では(m−2)×R、m
番目の端子と(m−n)番目の端子間では(m−n)×
Rの抵抗値となり(但し、nは1から(m−1)までの
任意の整数)、これが、各端子での期待値ということに
なる。
【0027】次に該試験ボード配線導通試験回路7を使
用した試験ボード配線導通試験方法について簡単に説明
する。例えば、1ないしm−1番目の端子のうちのいず
れかの配線が試験ボード3上で断線している場合は、そ
れぞれの端子における抵抗値を測定すると、該断線して
いる配線の端子では期待値とは異なる抵抗値を示し、さ
らに、その値は∞(電圧値なら∞,電流値なら0)とな
る。なお、m番目の端子の配線が断線している場合に
は、1ないしm−1番目の端子における測定値はすべて
∞(電圧値なら∞,電流値なら0)となる。
【0028】また、例えば、1ないしm−1番目の端子
のうちのいずれかの配線が試験ボード3上で誤配線して
いる場合は、それぞれの端子における抵抗値を測定する
と、該配線している端子では抵抗値が期待値以外の値
で、かつ、期待値以外の値を示す端子間でそれぞれ他方
の端子の期待値を示すことになる。なお、m番目の端子
の配線が誤配線されている場合には、該m番目の端子と
誤配線されている端子との間にのみ期待値どおりの値が
得られ、それ以外のすべての端子では抵抗値が∞(電圧
値,電流値は0)の値を示す。
【0029】さらに、例えば1ないしm−1番目の端子
のうちのいずれかの配線が試験ボード3上で短絡してい
る場合は、それぞれの端子における抵抗値を測定する
と、該短絡している端子では、その端子のどちらか一方
が期待値通りの値、他方は期待値とは異なる値となる。
なお、m番目の端子が1ないしm−1のいずれかの端子
と短絡している場合には、該m番目の端子と短絡してい
る端子とm番目の端子の間の抵抗値が0(電圧値は0,
電流値は∞)の値を示す。
【0030】以上のように、上記実施例では、その内部
回路を各端子にダイオードを接続して構成した試験ボー
ド配線導通試験回路を用いて試験ボード配線導通試験を
行うようにしたので、試験の際に、端子を共通端子と接
続して電流あるいは電圧を印加しても、該回路ではダイ
オードが各配線において同一方向に接続されていること
により、電流が被試験端子以外の端子に流れることもな
く、各端子ごとに固有の抵抗値を持つことができるよう
になっているため、試験ボードの配線導通試験はその固
有値と測定値を比較するのみによって行うことができ、
また、人手を使わず試験が行えるので、試験時間を短縮
し、さらに、被試験半導体装置の端子数が増えたり、そ
の構造が複雑になっても、容易かつ敏速に試験を行うこ
とができる。ただし、上記実施例においては、期待値を
示した端子に接続する配線すべてが正しく配線されてい
るとは限らない。
【0031】なお、以上の実施例では、パッケージ状態
の半導体集積回路装置1の試験時に使用する試験ボード
3の配線導通試験において用いる試験ボード配線導通試
験回路について述べたが、ウエハ状態の半導体集積回路
装置1の試験時に使用する試験ボード3の配線導通試験
においても、ウエハ上に上記実施例で示した構造の試験
ボード配線導通試験回路6あるいは7を形成することに
より、試験ボード3の配線導通試験が可能となる。その
様子を図6に示す。
【0032】図6はこの発明の一実施例あるいは他の実
施例による試験ボード配線導通試験回路を用いた試験ボ
ード配線導通試験方法を説明するための図であり、図に
おいて、5はウエハ状態の半導体集積回路装置を試験す
るための半導体試験装置、3はウエハ状態の半導体集積
回路装置の試験の際に使用する試験ボード、8はプロー
ブカード、9は該プローブカード8に設けられたプロー
ブ針、10はウエハ、11は上記実施例による試験ボー
ド配線導通試験回路6あるいは7の構成を有する試験ボ
ード配線導通試験回路であり、該回路はウエハ10上に
形成されている。
【0033】次に試験ボード3の配線導通試験の方法に
ついて説明する。ウエハ10上に形成した試験ボート配
線導通試験回路11を、プローブカード8を介して試験
ボード3に接触させることにより、上記実施例と同様
に、半導体試験装置5の各入出力部に対応する試験ボー
ド3の各入出力部と、被試験半導体集積回路装置の各入
出力部に対応するプローブカード8の各入出力部とを接
続し、この間に電圧あるいは電流を印加することによっ
て得られる抵抗値などを各配線について測定することに
より行い、該測定により得られた測定値により、その配
線が正常に導通しているか、あるいは断線,短絡,誤配
線のいずれであるかを判定する。
【0034】また、上記実施例で示した試験ボード配線
導通試験回路は、試験ボードの端子の数および配列が被
試験半導体集積回路装置のものと同じであれば、該試験
ボードの種類如何に係わらず同一のものを利用できる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る試験ボー
ド配線導通試験回路によれば、各個別端子と共通端子と
を接続して電流あるいは電圧を印加する際に各両端子間
で固有の抵抗値を有するように、かつ、各個別端子に接
続する配線においてダイオードを同一方向に接続して電
流が試験対象の個別端子以外の個別端子に流れることの
ないように、その内部回路を構成しているので、各個別
端子と共通端子間の固有の抵抗値を期待値とし、両端子
間に電流あるいは電圧を印加する際に得られる測定値と
該期待値とを比較することにより、配線の異常があった
場合には、その配線異常が断線,誤配線,短絡等のいず
れであるかを特定することができ、また、人手を使わず
試験が行えるので、試験時間を短縮し、さらに、被試験
半導体装置の端子数が増えたり、その構造が複雑になっ
ても、容易かつ敏速に試験ボードの配線導通試験を行う
ことができ、また、試験ボードの端子の数および配列が
被試験半導体集積回路装置のものと同じであれば、該試
験ボードの種類如何に係わらず同一のものを利用できる
ので、非常に汎用性に優れているという効果がある。
【0036】また、この発明に係る試験ボード配線導通
試験回路によれば、上記試験ボード配線導通試験回路よ
りもその内部回路を構成する抵抗素子の数を減らすよう
にしたので、単純な構成でありながら検出精度の高い試
験ボード配線導通試験回路を得ることができ、また、人
手を使わず試験が行えるので、試験時間を短縮し、さら
に、被試験半導体装置の端子数が増えたり、その構造が
複雑になっても、容易かつ敏速に試験ボードの配線導通
試験を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による試験ボード配線導通
試験回路の構造を示す図である。
【図2】この発明の一実施例による試験ボード配線導通
試験回路を用いて試験ボードの断線を検出する試験ボー
ド配線導通試験方法を説明するための図である。
【図3】この発明の一実施例による試験ボード配線導通
試験回路を用いて試験ボードの誤配線を検出する試験ボ
ード配線導通試験方法を説明するための図である。
【図4】この発明の一実施例による試験ボード配線導通
試験回路を用いて試験ボードの短絡を検出する試験ボー
ド配線導通試験方法を説明するための図である。
【図5】この発明の他の実施例による試験ボード配線導
通試験回路の構造を示す図である。
【図6】この発明の一実施例あるいは他の実施例による
試験ボード配線導通試験回路を用いて行う試験ボード配
線導通試験方法を説明するための図である。
【図7】従来の半導体試験装置を説明するための模式図
である。
【符号の説明】
1 半導体集積回路装置 2 半導体ソケット 3 試験ボード 4 ポゴピン(接続ピン) 5 半導体試験装置 6 試験ボード配線導通試験回路 7 試験ボード配線導通試験回路 8 プローブカード 9 プローブ針 10 ウエハ 11 試験ボード配線導通試験回路 16 抵抗 17 抵抗 26 抵抗 36 ダイオード 37 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 垣内 裕隆 兵庫県伊丹市東野4丁目61番5号 三菱電 機エンジニアリング株式会社エル・エス・ アイ設計センター内 (72)発明者 西尾 諭 兵庫県伊丹市東野4丁目61番5号 三菱電 機エンジニアリング株式会社エル・エス・ アイ設計センター内 (72)発明者 常友 力 兵庫県伊丹市東野4丁目61番5号 三菱電 機エンジニアリング株式会社エル・エス・ アイ設計センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被試験半導体装置と該被試験半導体装置
    を試験する半導体試験装置との間の接続媒体として使用
    される試験ボード内の配線の導通を試験する試験ボード
    配線導通試験回路において、 一方の最端部にある共通端子とそれ以外の部位にある個
    別端子とからなり、上記被試験半導体装置の入出力端子
    と対応している端子と、 アノードが上記個別端子に接続されたダイオードと、 一端が該ダイオードのカソードに接続された、それぞれ
    が同じ抵抗値を有する第1の抵抗と、 上記共通端子の隣に位置する個別端子に上記ダイオード
    を介して接続された上記第1の抵抗の他端と上記共通端
    子との間および他の上記第1の抵抗の他端同士の間に接
    続され、それぞれが上記第1の抵抗と同じ抵抗値を有す
    る第2の抵抗とを備えたことを特徴とする試験ボード配
    線導通試験回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の試験ボード配線導通試験
    回路において、 上記第1の抵抗を抵抗値0の配線により置き換えてなる
    ことを特徴とする試験ボード配線導通試験回路。
JP4064940A 1992-03-23 1992-03-23 試験ボード配線導通試験回路 Pending JPH05264633A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07333270A (ja) * 1994-06-09 1995-12-22 Fluke Corp Lanケーブル試験用のlanケーブル識別器
JP2008008716A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Fujitsu Ltd 接触試験装置および接触試験方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07333270A (ja) * 1994-06-09 1995-12-22 Fluke Corp Lanケーブル試験用のlanケーブル識別器
JP2008008716A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Fujitsu Ltd 接触試験装置および接触試験方法

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