JPH05264171A - 台板式プッシャー炉 - Google Patents
台板式プッシャー炉Info
- Publication number
- JPH05264171A JPH05264171A JP6009492A JP6009492A JPH05264171A JP H05264171 A JPH05264171 A JP H05264171A JP 6009492 A JP6009492 A JP 6009492A JP 6009492 A JP6009492 A JP 6009492A JP H05264171 A JPH05264171 A JP H05264171A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- gas
- suction
- type pusher
- suction cylinder
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- Furnace Details (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 台板上の製品間に均一なガス流を生起させる
ことにより、炉内温度やバインダーガスの濃度の均一化
を図ることができる台板式プッシャー炉を提供するこ
と。 【構成】 炉の予熱帯の２列の台板３の中央部の天井か
ら、両側面に多数の吸引孔７を持つ炉内ガス吸引筒６を
吊り下げて一定間隔で取り付ける。またこの炉内ガス吸
引筒６の上部に吸引ファン８を設け、炉内ガスを循環さ
せる。
ことにより、炉内温度やバインダーガスの濃度の均一化
を図ることができる台板式プッシャー炉を提供するこ
と。 【構成】 炉の予熱帯の２列の台板３の中央部の天井か
ら、両側面に多数の吸引孔７を持つ炉内ガス吸引筒６を
吊り下げて一定間隔で取り付ける。またこの炉内ガス吸
引筒６の上部に吸引ファン８を設け、炉内ガスを循環さ
せる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電子部品等の焼成に使用
される複列式の台板式プッシャー炉の改良に関するもの
である。
される複列式の台板式プッシャー炉の改良に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】電子部品等の焼成に使用される複列式の
台板式プッシャー炉の予熱帯においては、炉内の温度分
布を均一化するために、図４に示すように炉体21の天井
部に設けたファン22により炉内ガスを吸引し、炉内の両
側に設けた孔明板23から台板24上の製品に向かって吹き
付けて循環させる構造が取られている。
台板式プッシャー炉の予熱帯においては、炉内の温度分
布を均一化するために、図４に示すように炉体21の天井
部に設けたファン22により炉内ガスを吸引し、炉内の両
側に設けた孔明板23から台板24上の製品に向かって吹き
付けて循環させる構造が取られている。
【０００３】ところがこのような従来の構造では、炉体
21の天井部から炉内下方に向けてガスが流れ、このガス
が孔明板23の孔から吹き抜ける形であるため、炉内上下
方向でガスの吹き抜ける量が大きく変化してしまう欠点
があった。また、台板24上の製品のうち孔明板23に面す
る部分には整流されたガスが均一に当たるものの、炉の
中央側では流れが乱れるために製品に均一にガス流が当
たらず、温度差が生じ易かった。特に炉体21の予熱帯の
脱バインダーゾーンでは製品から蒸発したバインダーガ
スの濃度差が大きくなり、均一焼成の妨げとなってい
た。またこのような従来の孔明板23は炉体21の床面に立
設したものであるため、炉体21と孔明板23との熱膨脹率
の差により、熱歪を生じ易いという問題もあった。
21の天井部から炉内下方に向けてガスが流れ、このガス
が孔明板23の孔から吹き抜ける形であるため、炉内上下
方向でガスの吹き抜ける量が大きく変化してしまう欠点
があった。また、台板24上の製品のうち孔明板23に面す
る部分には整流されたガスが均一に当たるものの、炉の
中央側では流れが乱れるために製品に均一にガス流が当
たらず、温度差が生じ易かった。特に炉体21の予熱帯の
脱バインダーゾーンでは製品から蒸発したバインダーガ
スの濃度差が大きくなり、均一焼成の妨げとなってい
た。またこのような従来の孔明板23は炉体21の床面に立
設したものであるため、炉体21と孔明板23との熱膨脹率
の差により、熱歪を生じ易いという問題もあった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解消して、台板上の製品間に均一なガス流を
生起させることができ、炉内温度やバインダーガスの濃
度の均一化を図ることができる台板式プッシャー炉を提
供するために完成されたものである。
の問題点を解消して、台板上の製品間に均一なガス流を
生起させることができ、炉内温度やバインダーガスの濃
度の均一化を図ることができる台板式プッシャー炉を提
供するために完成されたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、被焼成品を載せた台板が２列に
なって進行する炉体の予熱帯の２列の台板の中央部に、
両側面に多数の吸引孔を持つ炉内ガス吸引筒を炉体の天
井から吊り下げて一定間隔で取り付けるとともに、この
炉内ガス吸引筒の上部に吸引ファンを設けたことを特徴
とするものである。
めになされた本発明は、被焼成品を載せた台板が２列に
なって進行する炉体の予熱帯の２列の台板の中央部に、
両側面に多数の吸引孔を持つ炉内ガス吸引筒を炉体の天
井から吊り下げて一定間隔で取り付けるとともに、この
炉内ガス吸引筒の上部に吸引ファンを設けたことを特徴
とするものである。
【０００６】
【作用】本発明の台板式プッシャー炉においては、炉体
の予熱帯の２列の台板の中央部に設けられた炉内ガス吸
引筒の多数の吸引孔から炉内ガスを吸引するため、従来
のように製品の外側から炉内ガスを吹き付ける方式の炉
よりも台板上の製品間に均一なガス流を生起させること
ができ、炉内温度やバインダーガスの濃度の均一化を図
ることができる。またこの吸引筒は炉体の天井から吊り
下げたものであるので、炉体と吸引筒との熱膨脹差の影
響を受けにくく、従来のような熱歪を生じにくい利点が
ある。
の予熱帯の２列の台板の中央部に設けられた炉内ガス吸
引筒の多数の吸引孔から炉内ガスを吸引するため、従来
のように製品の外側から炉内ガスを吹き付ける方式の炉
よりも台板上の製品間に均一なガス流を生起させること
ができ、炉内温度やバインダーガスの濃度の均一化を図
ることができる。またこの吸引筒は炉体の天井から吊り
下げたものであるので、炉体と吸引筒との熱膨脹差の影
響を受けにくく、従来のような熱歪を生じにくい利点が
ある。
【０００７】
【実施例】次に本発明を図示の実施例によって更に詳細
に説明する。図１は本発明の実施例の台板式プッシャー
炉の予熱帯を入口方向から見た断面図であり、図２はそ
の部分を炉の長手方向に切断した断面図である。これら
の図中、１は炉体、２はその床部に２列に設けられた炉
床板、３はこれらの炉床板２、２上を炉体１の入口に設
けられたプッシャーに押されて２列に進行する台板であ
る。各台板３上には匣鉢に収納した焼成されるべき製品
４が多段に積載されている。５は炉体１の内部両側部の
天井から吊り下げられたマッフル式のヒータである。
に説明する。図１は本発明の実施例の台板式プッシャー
炉の予熱帯を入口方向から見た断面図であり、図２はそ
の部分を炉の長手方向に切断した断面図である。これら
の図中、１は炉体、２はその床部に２列に設けられた炉
床板、３はこれらの炉床板２、２上を炉体１の入口に設
けられたプッシャーに押されて２列に進行する台板であ
る。各台板３上には匣鉢に収納した焼成されるべき製品
４が多段に積載されている。５は炉体１の内部両側部の
天井から吊り下げられたマッフル式のヒータである。
【０００８】上記の２列の台板３、３の中央部に、炉内
ガス吸引筒６が設けられている。この炉内ガス吸引筒６
は図３に示すように断面四角形の金属製の筒体からなる
もので、その台板３上に面する内側の側面のみに多数の
吸引孔７が透設されている。炉内ガス吸引筒６は炉体１
の天井から吊り下げられたもので、その上部に吸引ファ
ン８が設けられている。吸引ファン８は遠心ファンであ
り、炉内ガス吸引筒６の内部から吸引した炉内ガスを矢
印のように遠心方向に流す機能を有するものである。
ガス吸引筒６が設けられている。この炉内ガス吸引筒６
は図３に示すように断面四角形の金属製の筒体からなる
もので、その台板３上に面する内側の側面のみに多数の
吸引孔７が透設されている。炉内ガス吸引筒６は炉体１
の天井から吊り下げられたもので、その上部に吸引ファ
ン８が設けられている。吸引ファン８は遠心ファンであ
り、炉内ガス吸引筒６の内部から吸引した炉内ガスを矢
印のように遠心方向に流す機能を有するものである。
【０００９】また図２に示すように、各吸引ファン８の
前方上部には排気ダクト９が設けられており、排気ファ
ン11を介して予熱帯の炉内ガスの一部を炉外に排出して
いる。更に図１に示すように炉床板２の下部には炉内ガ
スの一部を排気するための排気室12が設けられており、
排気ファン13により排気を行っている。
前方上部には排気ダクト９が設けられており、排気ファ
ン11を介して予熱帯の炉内ガスの一部を炉外に排出して
いる。更に図１に示すように炉床板２の下部には炉内ガ
スの一部を排気するための排気室12が設けられており、
排気ファン13により排気を行っている。
【００１０】このように構成された本発明の台板式プッ
シャー炉は、台板３上に匣鉢に収納した製品４を多段に
積載し、炉体１の入口に設けられたプッシャーにより台
板３を炉床板２に沿って炉体１内を進行させつつ、予熱
帯、焼成帯、冷却帯を順次経過させることは従来のもの
と同様である。しかし本発明の台板式プッシャー炉で
は、２列になって進行する台板３、３の中央部に両側面
のみに多数の吸引孔７を持つ炉内ガス吸引筒６を設けて
あるので、炉内ガスはこの炉内ガス吸引筒６の吸引孔７
に水平方向に吸引される。このため、従来のように製品
の外側から炉内ガスを吹き付ける方式よりも製品４の間
に均一な流れを生起させることができ、炉内温度やバイ
ンダーガスの濃度の均一化を図ることができる。特にこ
の構造は予熱帯の脱バインダーゾーンにおいて効果の大
きいものである。
シャー炉は、台板３上に匣鉢に収納した製品４を多段に
積載し、炉体１の入口に設けられたプッシャーにより台
板３を炉床板２に沿って炉体１内を進行させつつ、予熱
帯、焼成帯、冷却帯を順次経過させることは従来のもの
と同様である。しかし本発明の台板式プッシャー炉で
は、２列になって進行する台板３、３の中央部に両側面
のみに多数の吸引孔７を持つ炉内ガス吸引筒６を設けて
あるので、炉内ガスはこの炉内ガス吸引筒６の吸引孔７
に水平方向に吸引される。このため、従来のように製品
の外側から炉内ガスを吹き付ける方式よりも製品４の間
に均一な流れを生起させることができ、炉内温度やバイ
ンダーガスの濃度の均一化を図ることができる。特にこ
の構造は予熱帯の脱バインダーゾーンにおいて効果の大
きいものである。
【００１１】また本発明の台板式プッシャー炉において
は、炉内ガス吸引筒６を炉体１の天井から吊り下げて設
けたので、炉体１を構成する耐火物と炉内ガス吸引筒６
を構成する金属との熱膨脹率の差が大きいにもかかわら
ず、炉内ガス吸引筒６がこの熱膨脹率の差によって歪む
ことが防止される。
は、炉内ガス吸引筒６を炉体１の天井から吊り下げて設
けたので、炉体１を構成する耐火物と炉内ガス吸引筒６
を構成する金属との熱膨脹率の差が大きいにもかかわら
ず、炉内ガス吸引筒６がこの熱膨脹率の差によって歪む
ことが防止される。
【００１２】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の台板式
プッシャー炉は台板上の製品間に均一なガス流を生起さ
せることができ、炉内温度やバインダーガスの濃度の均
一化を図ることができるとともに、炉内ガス吸引筒を金
属製とした場合にも炉体との熱膨脹率の差によって歪む
ことがない。よって本発明は従来の問題点を解消した台
板式プッシャー炉として、産業の発展に寄与するところ
は極めて大きいものである。
プッシャー炉は台板上の製品間に均一なガス流を生起さ
せることができ、炉内温度やバインダーガスの濃度の均
一化を図ることができるとともに、炉内ガス吸引筒を金
属製とした場合にも炉体との熱膨脹率の差によって歪む
ことがない。よって本発明は従来の問題点を解消した台
板式プッシャー炉として、産業の発展に寄与するところ
は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示す炉幅方向の断面図であ
る。
る。
【図２】本発明の実施例を示す炉長手方向の断面図であ
る。
る。
【図３】炉内ガス吸引筒の斜視図である。
【図４】従来の台板式プッシャー炉を示す断面図であ
る。
る。
１ 炉体 ３ 台板 ４ 製品 ６ 炉内ガス吸引筒 ７ 吸引孔 ８ 吸引ファン
Claims (1)
- 【請求項１】 被焼成品を載せた台板が２列になって進
行する炉体の予熱帯の２列の台板の中央部に、両側面に
多数の吸引孔を持つ炉内ガス吸引筒を炉体の天井から吊
り下げて一定間隔で取り付けるとともに、この炉内ガス
吸引筒の上部に吸引ファンを設けたことを特徴とする台
板式プッシャー炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4060094A JP2522877B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 台板式プッシャ―炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4060094A JP2522877B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 台板式プッシャ―炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05264171A true JPH05264171A (ja) | 1993-10-12 |
| JP2522877B2 JP2522877B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=13132164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4060094A Expired - Lifetime JP2522877B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 台板式プッシャ―炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2522877B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015161474A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 株式会社村田製作所 | 脱脂処理炉 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP4060094A patent/JP2522877B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015161474A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 株式会社村田製作所 | 脱脂処理炉 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2522877B2 (ja) | 1996-08-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960405 |