JPH0526415U - 小型電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を増やすことなく、携帯用取手を利
用してシートサポータとして機能させることのできる使
い勝手の良い小型電子機器の提供。 【構成】 ケース端部近傍に記録用シートの挿入口３お
よび／または排出口４を有し、そのケース端部に両端部
が回動自在で所定の角度位置に係止される携帯用取手１
を記録用シートのサポータとして兼用させるようにした
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、小型電子機器に関し、詳しくは、携帯用の電子タイプライタやワー ドプロセッサ，プリンタ，ファクシミリ等のようにシート上に記録がなされる小 型電子機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の小型電子機器においては、記録用のシートあるいは記録済のシ ートを保持するためのサポータ（以下でシートサポータという）が設けられるが 、携帯用等小型のものにあっては、これまでプリンタカバーで併用にしたり、あ るいは本体に対して折畳み式にしたりするものが多く採用されてきた。また、携 帯用のものには、これらとは別に持ち運びに便利なようにハンドル（以下で携帯 用取手という）が取付けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来例のような小型電子機器でも、ローコスト機の場合は 、そのコスト低減を図るために、プリンタカバーもシートサポータも具えていな い場合が多く、このような機器の場合はユーザにとって使い勝手が悪い。

【０００４】 本考案の目的は、かかる従来の問題に着目し、部品点数を増やすことなく、し かも携帯用の小型機器であるにかかわらずシートサポータの機能を具えた小型電 子機器を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

かかる目的を達成するために、本考案は、ケースの端部近傍に記録用シートの 挿入口および／または排出口を有する携帯用の小型電子機器において、前記ケー スの端部に両端部が回動自在で所定の角度位置に係止される携帯用取手を具備し 、該携帯用取手を所定の角度位置に係止することにより当該携帯用取手を前記記 録用シートのサポータとしたことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、携帯時以外は利用されない携帯用取手を、機器の使用時に所 定の角度位置まで回動して係止させるだけで、これを挿入口から挿入される記録 用シートおよび／または排出口から排出される記録用シートのサポータとして兼 用することができるので、限られた部品点数を機能的に有効利用させることがで きる。

【０００７】

【実施例】

以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を詳細かつ具体的に説明する。

【０００８】 図１の（Ａ）および（Ｂ）は本考案の一実施例として電子タイプライタの例を 示す。なお、ここで（Ａ）および（Ｂ）は本考案にかかる携帯用取手の利用上の ２形態をそれぞれ示すものであり、これらの図において、１はその携帯用取手、 ２は取手１を回動自在、かつその（Ａ）に示すように所定の角度位置まで回動し て係止可能に保持する取手支持部である。なお、取手支持部２の係止機構につい ては詳述しないが、携帯用取手１の取手支持部２に保持される部分には、例えば 互いに軽く弾性的に係合可能な公知の凹凸、あるいは回動可能に形成されたスプ ライン等を設けることができる。また、双方向の摩擦力によってもよく、要は図 １の（Ａ）あるいは（Ｂ）の状態に選択的に携帯用取手１を維持可能なようにし ておくものである。

【０００９】 さらに図１の（Ａ）および（Ｂ）において、３は記録用シートが挿入されるシ ート挿入口、４はタイプライタ本体５の記録部カバー５Ａ上面に設けられて記録 済のシートが排出されてくる排出口、６はキーボード、７はシート挿入口３から 挿入されたシートを記録位置に導く操作が可能なプラテンノブである。

【００１０】 このように構成した文書作成用電子機器にあってこれを使用するときは、携帯 用取手１を図１の（Ａ）に示すようにしてその支持部２を支点として回動させ、 シート挿入口３に対してその片側から斜めに張り出した状態に保つことにより携 帯用取手１によって挿入口３に挿入されるシートを支える形が得られ、シートサ ポータとして機能させることができる。また、排出口４から排出される記録済の シートに対してもこれを受ける形で支持させることができる。

【００１１】 また、機器の不使用時や格納時には図１の（Ｂ）に示すように携帯用取手１を 折畳んだ形でタイプライタ本体５に沿わせるようにして全体をコンパクトに纏め ることができる。さらにまた、持ち運び時には携帯用取手１を任意の把持し易い 状態に起して本来の目的に使用すればよい。

【００１２】 図２は本考案の他の実施例を示す。

【００１３】 本例は、タイプライタ本体５のほぼ全幅に近い形状の携帯用取手１０により幅 の広いシートを保持可能にしたもので、このような携帯用取手１０を先に述べた 実施例と同様にして取手支持部２に回動自在に装着する。なお、本例ではかかる 携帯用取手１０を支持部２から斜め上方に支持させた状態に保つことで、シート サポータとして使用する場合が示されている。また、この状態から携帯用取手１ ０をタイプライタ本体５に沿わせるように折畳むことで、本体５から出張らすこ となく、取手１０が本体５の端部に収められるように本体５側の端部が形成され ている。

【００１４】 なお、以上に述べた実施例では、電子タイプライタなどの文書作成用電子機器 の場合について説明してきたが、本考案の適用はこれに限られるものではなく、 記録シートが扱われるファクシミリのような特に小型の携帯用電子機器に広く適 用できるものである。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明してきたように、本考案によれば、前記ケースの端部に両端部が回動 自在で所定の角度に係止される携帯用取手を具備し、該携帯用取手を所定の角度 位置に係止することにより当該携帯用取手を前記記録用シートのサポータとして 使用可能としたので、携帯用取手の回動位置を変えるだけで、これをシートサポ ータとして便利に使用することができるもので、部品点数を増すことなく、携帯 用として使い勝手の良い小型電子機器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用した電子タイプライタの構成例を
使用状態（Ａ）および取手収納状態（Ｂ）でそれぞれ示
す斜視図である。

【図２】本考案の他の実施例の構成を使用状態で示す斜
視図である。

【符号の説明】

１，１０ 携帯用取手 ２ 取手支持部 ３ シート挿入口 ４ 排出口 ５ タイプライタ（装置）本体 ５Ａ 記録部カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケースの端部近傍に記録用シートの挿入
   口および／または排出口を有する携帯用の小型電子機器
   において、 前記ケースの端部に両端部が回動自在で所定の角度位置
   に係止される携帯用取手を具備し、該携帯用取手を前記
   所定の角度位置に係止することにより当該携帯用取手を
   前記記録用シートのサポータとしたことを特徴とする小
   型電子機器。