JPH0526392Y2 - - Google Patents

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JPH0526392Y2
JPH0526392Y2 JP6253688U JP6253688U JPH0526392Y2 JP H0526392 Y2 JPH0526392 Y2 JP H0526392Y2 JP 6253688 U JP6253688 U JP 6253688U JP 6253688 U JP6253688 U JP 6253688U JP H0526392 Y2 JPH0526392 Y2 JP H0526392Y2
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handle
locking pawl
temperature
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temperature adjustment
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は湯水混合水栓に係り、詳しくは温度
調節ハンドルの回動量を一定角度範囲内に規制す
るロツク機構及びその解除機構に関する。
(従来の技術及び考案が解決しようとする課題) 通常、湯水混合水栓においては、流量調節ハン
ドル及び温度調節ハンドルが水栓本体に対して
夫々別々の個所に配されるのが一般的である。例
えば、水栓本体の一端側に流量調節ハンドルが、
他端側に温度調節ハンドルが配されたものが知ら
れている。
これに対し、水栓本体の内部機構、構造を改良
することにより、流量調節ハンドルと温度調節ハ
ンドルとの両方を水栓本体の一端側に配すること
も可能であり、本出願人はそのための具体的構成
について先の出願において提案を行なつた。
このようにすれば同一方向で流量調節ハンドル
と温度調節ハンドルとの操作が可能となつて便宜
である。
ところで湯水混合水栓においては、温度調節ハ
ンドルを高温側に無意識で回転し過ぎないようす
るため、温度調節ハンドルの自由な回動範囲を一
定角度範囲内に規制するロツク機構と、ハンドル
を更に高温側に回したい時にそのロツクを解除す
る解除機構とが設けられる。第16図、第17図
及び第18図はそのための従来の機構の一例を示
したものである。図示のように、この例では水栓
本体側の位置固定の部材300に半円形状の突起
302と切欠304とが設けられる一方、温度調
節ハンドル306の側に係止爪308とこれに一
体の解除ボタン310とがハンドル306と一体
回転する状態で設けられ、通常時は係止爪308
が切欠304内にあつて(第18図A)ハンドル
306の自由な回転を許容する一方、ハンドル3
06が一定角度位置に至つた時、これが突起30
2の端面に当つて(第18図B)ハンドル306
の回転を規制するようになつている。而して係止
爪308は板ばね312により支えられて、ボタ
ン310に操作力を加えることにより、半径方向
内側に押し込まれるようになつており、そしてこ
の段階で係止爪308と突起302の端面との当
接が外されて(第18図C)ハンドル306が高
温側へも自由に回動できるようになる(第18図
D)。
ところで前述したように水栓本体の一端側に流
量調節ハンドルと温度調節ハンドルとが配される
形式の湯水混合水栓の場合、例えば温度調節ハン
ドルが流量調節ハンドルの内側に配されるような
場合、上記従来のロツク機構或いは解除機構をそ
のまま適用することは困難であり、新たな機構の
開発が必要である。
(課題を解決するための手段) 本考案の装置はこのような課題を解決するため
に案出されたものであり、その要旨は、水栓本体
の一端側に配された温度調節ハンドルの軸方向内
側において、イ該本体側の位置固定の部材に軸方
向に微少距離移動可能に設けられ且つ付勢手段に
より該ハンドル側に付勢された係止爪と、ロ該温
度調節ハンドルの裏面に、その一定回動角度領域
に亘つて形成された、前記係止爪を収容するため
の凹所と、ハ該凹所の一端に形成され、該温度調
節ハンドルが一定角度位置に至つたとき、該係止
爪の側面に当接するストツパ面と、ニ該ストツパ
面に連続して該温度調節ハンドルの回動周方向に
形成され、該係止爪の被摺接面上に乗り上げてそ
の面上を相対摺動する突出面と、ホ該温度調節ハ
ンドルに設けられ、加えられた操作力に基づいて
該係止爪を前記付勢手段の付勢力に抗して、その
被摺接面を少なくとも前記突出面と同レベルまで
押し下げる解除ボタンとを有し、それら凹所及び
ストツパ面の作用で温調ハンドルの回転角度を規
制するとともに、前記解除ボタンの操作で規制を
解くようにされていることにある。
(作用及び考案の効果) このように本考案では固定側に係止爪を、可動
側、つまり温度調節ハンドル側に係止爪を収容す
る凹所、ストツパ面、係止爪に乗り上げる突出面
を設け、そして温度調節ハンドルの側に設けた解
除ボタンを軸方向に操作してロツクを解除するよ
うにしている。
このような構成の為、温度調節ハンドルが流量
調節ハンドルの内側に配置されているような場合
にも、ハンドルロツク機構及びその解除機構を容
易に設けることができる。
尚固定側に凹所、ストツパ面、突起を、また温
度調節ハンドル側に係止爪を設けることも可能で
あるが、このようにすると、特に2つのハンドル
が同じ側に配される場合には内部構造が相当複数
化することを避け得ない。
これに対し本考案によれば、固定側には係止爪
を設けるだけでよいから構造は簡素となり、従つ
て本考案は上記2つのハンドルが同じ側に配され
る混合水栓に適用して特に効果が大きい。
本考案は、従来一体構成とされていた係止爪と
解除ボタンとを別体構成とした点に特徴があり、
これにより固定側に係止爪を設けることが可能と
なつたのである。
尚、温度調節ハンドルは、通常ビス等締結部材
により固定側に締結され、そしてそのハンドルに
キヤツプが嵌められて締結部材が隠されるが、本
考案においては、解除ボタンを温度調節ハンドル
の中心部に配置することにより、この解除ボタン
を以てキヤツプを兼用させることが可能となる。
この場合には係止爪と解除ボタンとが別体である
のも拘らず部品点数が増さず、しかも解除ボタン
が温度調節ハンドルの中心部に収まつてハンドル
自体の外観もすつきりとして、見栄えが良くなる
利点が生じる。
ところでこのように係止爪と解除ボタンとを別
体とし、そしてその係止爪を固定側に、解除ボタ
ンを可動側に配すると、従来のハンドルロツク機
構のように係止爪を付勢する付勢手段の付勢力
は、常時は解除ボタンに及ばないようになる。そ
こで本考案ではこの解除ボタンを復帰させるため
の付勢手段を係止爪に対するそれとは別途に設け
ている。これにより押し込まれた解除ボタンを確
実に原位置に復帰させることができる。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説
明する。
第3図において10はバルブボデーで、図中左
側の端部近傍にフランジ12を有し、そのフラン
ジ12の取付穴14において、図示を省略する水
栓本体にビス止めされる。このバルブボデー10
の反対側の端部(右側端部)は開口とされてい
て、この開口にキヤツプ20がねじ込まれ、同開
口が閉塞されている。
バルブボデー10の右側端部近傍部位には、湯
と水を夫々内部に流入させるための湯流入口1
6、水流入口18が形成されており、またその内
部には湯流入量又は水流入量をコントロールする
ためのリング状の弁座部材24,26と弁体22
とが配置されている。弁体22は断面台形状の鍔
状部23を有していて、その外周面がバルブボデ
ー10の内周面に液密に且つ摺動可能に接してい
る。而してその鍔状部23の軸方向の尖端部は弁
子25,32として構成され、そしてそれら弁子
25,32がリング状弁座部材24又は26のゴ
ムシール部34又は36に当接し、或いはこれか
ら離間して湯又は水の流入量を制御する。
この弁体22の中心内部には湯の通路38が形
成されていて、湯流入口16より流入した湯が導
入口40を経てこの通路38に導かれ、更に導出
口42から流出させられるようになつている。
バルブボデー10の内部には、内筒45が軸方
向に摺動可能に嵌入・配置され、そしてその右側
の端部に前記一方の弁座部材26が嵌合・当接さ
せられている。この内筒45の内部には混合室4
4が形成されており、バルブボデー10の前記湯
流入口16から流入し且つ湯通路38を経て導出
口42により流出した湯と前記水流入口18から
流入した水とがここで混合されるようになつてい
る。而して混合水は内筒45に形成された出口4
6から外側に出て、内筒45とバルブボデー10
との間の環状の通路48に至り、更にバルブボデ
ー10の流出口50より外側に流出して、その後
水栓本体の吐水口より吐出される。
内筒45の内部には、感温体54が軸方向に摺
動可能に嵌合されている。感温体54は、感温部
56と、軸方向に出入り可能なピストン57とを
有している。この感温体54は、内部に封入され
た感温材(ワツクス)の膨脹・収縮に基づいてピ
ストン57を出入りさせるもので、その感温部5
6の先端が弁体22の左端部に嵌合・当接させら
れている。即ちピストン57の出入りに基づい
て、弁体22の軸方向位置を変化させ、以て湯と
水の流量バランスをコントロールする。
バルブボデー10の左端側の開口からは、ほぼ
円筒状の流量調節部材59が嵌入されている。こ
の流量調節部材59は、バルブボデー10の段付
部58及びバルブボデー10に嵌められた止め輪
60とにより軸方向の位置が規制され、バルブボ
デー10に対する相対回転のみが許容されてい
る。而して流量調節部材59のバルブボデー10
より軸方向外側に露出した端部にはセレーシヨン
部62が設けられ、ここに後述の流量調節ハンド
ル88からの操作力が加えられるようになつてい
る。
この流量調節部材59の内周面側には雌ねじ6
4が形成されており、この雌ねじ64が、内筒4
5の端部外周面上に形成された雄ねじ66に螺合
されている。即ち流量調節部材59の回転操作に
より、内筒45が軸方向に進退させられるように
なつている。尚、内筒45はバルブボデー10に
ねじ込まれたビス47により回転防止されてい
る。
一方内筒45の内周面側には雌ねじ68が形成
されており、この雌ねじ68に、円筒形状の伝達
部材70の外周雄ねじ71が螺合されている。伝
達部材70の右端は、止め輪72及びフランジ付
キヤツプ74を介して前記感温体54におけるピ
ストン57の端部に当接させられている。また反
対側の端部は内径方向に延び出す係合部76とさ
れていて、その係合部76の内周面のスプライン
部が、温度調節部材78のスプライン軸77に回
転不能、軸方向に移動可能に嵌合されている。
尚、伝達部材70の係合部76とキヤツプ74
とは、それらの間に配されたリリーフスプリング
79により互いに逆方向に弾発されている。
温度調節部材78は、自身に形成されたフラン
ジ80と止め輪82とにより、流量調節部材59
に対する軸方向の位置が固定されている。而して
流量調節部材59から突出した端部外周面にはセ
レーシヨン部84が形成され、ここに後述の温度
調節ハンドル90からの操作力が加えられるよう
になつている。
本構成の湯水混合水栓は次の如く作用する。
第3図は湯流入口16、水流入口18からの湯
流入通路、水流入通路が弁体22により完全に遮
断された状態を示しており、この状態から流量調
節部材59を操作して内筒45を左方向に移動さ
せると、バルブボデー10の右端部に配されたリ
ターンスプリング30により左方向に付勢された
状態の弁体22とリング状弁座部材26とが、内
筒45とともに左方向に移動して弁子25を弁座
部材24から離間させる。即ち湯流入口16から
の湯の流入通路を開く。これにより湯が流入口1
6から弁体22内の通路38へと流れ込み、更に
導出口42から混合室44へと至る。混合室44
に湯が流入すると感温体54がこれを感知して作
動するが、この段階では一般に温度調節部材78
を通じて設定された温度は、混合室44に流入し
た湯の温度よりも低いから、感温体54は伸長し
て弁体22をリターンスプリング30の付勢力に
抗して且つ設定温度に対応した量だけ右方向に押
し出す(感温体54の伸長量が同一であつても、
弁体22の左端とキヤツプ74間の当初の間隔が
異なつていれば、弁体22に対する押出し量も異
なつてくる。温度調節部材78を通じての温度の
設定は、その間隔を変化させる操作である。)。
さて弁体22が右方向に押し出されれば、湯流
入口16からの湯の流入通路が狭められる一方、
水流入口18からの水の流入通路が開かれ、従つ
て混合室44内における混合水の温度が低下す
る。そして混合室44内の混合水の温度が設定温
度と等しくなるまで、感温体54が微動して湯流
入通路及び水流入通路の開度バランスをコントロ
ールし、そしてその混合水の温度が設定温度に等
しくなつたところで最終的に安定して作動停止す
る。即ちこの水栓では、流量調節部材59を操作
すると一時的には湯の流入通路の開度のみが変化
させられるが、直ちに感温体54が作動して湯の
流入量と水の流入量をバランスさせ、結果的に流
量のみを変化させるのである。
以上は流量調節部材59を操作した場合の作用
であるが、一方、温度調節部材78を操作する
と、例えばこれを感温体54が右方向に移動する
側に回転操作すると、これは湯の流入通路が狭め
られる方向であるから、混合水の温度が低く設定
され、逆に感温体54が左方向に移動する向きに
温度調節部材78を操作すれば、混合水の温度は
高く設定される。
上記流量調節部材59及び温度調節部材78を
回転操作するための流量調節ハンドル及び温度調
節ハンドルの配置及び組付構成が第2図、第4図
〜第12図に示されている。
これらの図において、88は流量調節ハンド
ル、90は温度調節ハンドル、92はそれらの間
に位置固定に配置された表示リングで、94は温
度調節ハンドル90に嵌み込まれたキヤツプ兼用
の解除ボタンであつて、何れも樹脂製である。流
量調節ハンドル88は、上段の大径リング状部9
6と、下段の小径リング状部98と、それらを連
結する連結部100と、操作力が加えられるレバ
ー101とを有しており、小径リング状部98の
底部において、樹脂製スラストワツシヤ61及び
金属製スラストワツシヤ63を介して、止め輪6
0の部分で支持されている。小径リング状部98
の下段部内周面上にはスプライン部102が形成
されており、このスプライン部102が、中間部
材104を介して流量調節部材59のセレーシヨ
ン部62に相対回転不能に係合させられている。
中間部材104は第6図に示すようにドーナツ板
状を成していて、外周部が所定角度範囲に亙つて
切り欠かれている。そしてその切欠部を除く外周
部と内周部とに夫々セレーシヨン部112と11
4とが形成され、それらが流量調節ハンドル88
のセレーシヨン部102及び流量調節部材59の
セレーシヨン部62に係合させられている。また
その中間部材104の切欠105内には、第2図
にも示しているようにバルブボデー10の軸方向
端面上に形成された突起106が挿入されてい
る。従つて流量調節ハンドル88を回転操作する
と、中間部材104を介して流量調節部材59が
一体回転させられる一方、一定角度位置で切欠1
05の各一端108,110が突起106に当接
して、流量調節ハンドル88の回転を規制する。
一方、流量調節ハンドル88と温度調節ハンド
ル90との間に介装された表示リング92は、温
度調節ハンドル90による温度設定のためのもの
であつて、表面にそのための目盛が施されてい
る。この表示リング92は、第8図及び第9図に
も示しているように上段の大径リング状部116
と、下段の小径リング状部118と、それらを連
結する連結部120と、底部121とを有し、そ
してそれらリング状部116,118が流量調節
ハンドル88の各リング状部96,98に相対回
転可能に嵌合され、そして大径リング状部116
の下端が、流量調節ハンドル88の連結部100
の上面に載つた状態に支持されている。而してそ
の底部121の裏面側には、第9図に示すように
リング状の突起119が設けられてその一部が切
り欠かれ、その切欠溝123が前記バルブボデー
の突起106の上端部(軸方向外側端部)にほぼ
隙間なく嵌合している。そしてこれら切欠溝12
3と突起106との嵌合により、表示リング92
の回転防止が行われている。
上記温度調節ハンドル90は、第10図〜第1
2図にも示しているように外側のリング状部12
2と、内側の底付円筒形状部124と、これらを
表面側において連結する連結部126と、操作力
が加えられるレバー130と、円筒部124の底
部裏面から表示リング92の貫通孔内に延び出す
円筒形状の係合部128とを有している。この係
合部128の内周面にはセレーシヨン部132が
形成されていて、このセレーシヨン部132が前
記温度調節部材78のセレーシヨン部132が前
記温度調節部材78のセレーシヨン部84に相対
回転不能に係合している。即ち温調ハンドル90
を操作すると、その操作力がこれらセレーシヨン
部132,84を通じて温度調節部材78に伝達
される。
この温度調節ハンドル90は、外側リング状部
122が表示リング92の大径リング状部116
内に回転可能に嵌合され、そして内側の底付円筒
部124における底部がビス133により、温度
調節部材78の軸端部142に締結されている。
即ち円筒部124の底部には締結穴134が形成
されていてこれにビス133が挿通され、そして
そのビス133が温度調節部材78に形成された
軸方向の雌ねじ穴136にねじ込まれることによ
つて、円筒部124の底部がこれらビス133の
頭部138と温度調節部材78の軸端部142と
により、ワツシヤ140を介して上下から挟まれ
る状態に固定されている。
尚、円筒部124の底部の締結穴134の内側
には金属製のカラー144が介装されており、ビ
ス133はこのカラー144の内部に挿通されて
いる。カラー144は、円筒部124の底部の厚
みよりもやや背の高いものが用いられており、ビ
ス133を一杯までねじ込んでも、その締付力が
温度調節ハンドル90の底部に及ばないようにな
つている。
前記表示リング92の連結部120の上面に
は、第4図、第8図に示すようにばね固定部15
4が設けられており、ここに板ばね156の一端
が固定されている。板ばね156の他端は、作用
部158と被固定部160とから成るL字状の係
止爪162に固定されていて、同係止爪162を
上方に付勢している。
この係止爪162は、軸方向に微少量上下する
ことによつて温度調節ハンドル90の回転を規制
し、或いはその規制を解くものであつて、その主
体を為すのは作用部158である。この意味では
被固定部160を省略して作用部158のみとす
る一方、その下側にばね部材を配置してこれを上
方に付勢することも可能であるが、本構造の水栓
の場合にはそのような方式をとることが困難であ
り、そこで係止爪162に被固定部160を設け
て、この部分を表示リング92の連結部120に
固定した板ばね156により支持する構成として
いるのである。
表示リング92の小径リング状部118の内側
には、第7図にも示しているようにガイド部16
4が形成されており、上記係止爪162がこれら
ガイド部164の間に挟まれて回転方向の位置が
規制されている。
一方、温度調節ハンドル90の上記円筒部12
4の底部裏面側には、第10図〜第13図に示す
ように半円形状の突起163が形成されている。
突起163の各端面のうちの一方は上記係止爪1
62の作用部158の側面に当接するストツパ面
165とされ、また各端面の間の部分は凹所16
6とされていて、ここに係止爪162の作用部1
58が入り込むようになつている。尚、突起16
3は、その外周面が前記ガイド部164の内側に
位置するように、その外径が定められている。
円筒部124の底部裏面には、突起163の半
径方向外側位置において一対のストツパ面17
0,172が形成されており、これらストツパ面
170,172が前記ガイド部164へ当接させ
られることにより、温度調節ハンドル90の全回
動量が規定されるようになつている。
他方、円筒部124の上側の凹所146には、
キヤツプ兼用解除ボタン94が嵌め込まれてい
る。この解除ボタン94は、第4図、第13図に
も示しているように弾性係合片148を有してい
て、この弾性係合片148が凹所146内に形成
された被係合部150に係合させられた上、ボタ
ン94の内部に配されたスプリング152によつ
て上方に付勢されている。またこの解除ボタン9
4は、軸方向内側に延び出す突片168を有して
おり、この突片168が、温度調節ハンドル90
に形成された貫通孔169内に入り込んでいる。
而してその突片168は、常時はその先端面が円
筒部124の底部裏面とほぼ同一面上に位置する
ようその長さが定められている。
上記構成のハンドルロツク機構及び解除機構は
次のように作用する。
第1図A、第14図A、第15図Aに示すよう
に、表示リング92の上面側に配置された係止爪
162は、通常はその作用部158を円筒部12
4裏面の凹所166内に入り込ませた状態にあ
り、従つて温度調節ハンドル90はこの係止爪1
62による規制を受けることなく、自由に回動す
ることができる。而して温度調節ハンドル90を
第1図中反時計回り方向に一定範囲回動させる
と、第1図B、第15図Bに示すように突起16
3の端面、即ちストツパ面165が係止爪162
の作用部158の側面に当接し、ここでハンドル
の回動が阻止される。このとき解除ボタン94の
突片168は係止爪162の作動部158の上
(軸方向外側)に位置しており、そこで解除ボタ
ン94を押し下げると、第14図B、第15図C
に示すように係止爪162が突片168により下
方に押し込まれる。その状態で温度調節ハンドル
90を更に反時計回り方向に回動させれば、第1
図C、第15図Dに示すように突起163は係止
爪162の作用部158の上面に乗り上つて、同
面上を摺動する。即ち係止爪162とストツパ面
165とによる温度調節ハンドル90の回転規制
が解除され、ハンドル90を高温側に回すことが
可能となるのである。而してハンドル90を更に
同方向に回動させて行くと、最終的に突起163
外側のストツパ面172がガイド164に突き当
たり、ここで温度調節ハンドル90の全回動が阻
止される。尚、ハンドル90の反対方向の回動端
は、ストツパ面170とガイド164との当接に
より規定される。
本例においては、解除ボタン94がキヤツプを
も兼用しており、しかもその上面が温度調節ハン
ドル90の上面と面一に形成されているから、湯
水混合水栓のハンドル操作部の外観が良好である
利点を有する。
以上本考案の実施例を詳述したが、本考案はそ
の他の形態で構成することも可能である。
例えば、上例では係止爪162の上に乗り上げ
る突出面が円弧形状に形成されているが、かかる
突出面は必ずしも円弧形状である必要はないし、
また係止爪の形態及びこれを付勢するばねの形態
も他の種々の形態をとり得る。
更に本考案は上例のように流量調節ハンドルと
温度調節ハンドルとが水栓本体の同一側に配置さ
れるものに適用して特に効果が大きいが、水栓本
体の一箇所に温度調節ハンドルのみが配される形
式のものにも適用可能であるし、更に上例のよう
なサーモスタツト付きのものでない湯水混合水栓
に対しても適用可能である。
この他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲に
おいて、様々な変更を加えた形態で構成可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である湯水混合水栓
のハンドルロツク機構及び解除機構の作用を説明
するための説明図であり、第2図はその湯水混合
水栓のハンドル取付部の構造を示す要部断面図で
あり、第3図は第2図のハンドルが取り付けられ
る水栓の流量調節部及び温度調節部の構造を示す
断面図である。第4図は第2図のハンドル組付部
を分解して示す斜視図であり、第5図はそれらを
組み付けた状態の平面図である。第6図は流量調
節ハンドルからの操作力の伝達機構部を示す断面
図であり、第7図は第1図のハンドルロツク機構
をハンドルの裏面側から示す断面図、第8図及び
第9図は夫々第2図、第4図及び第5図における
表示リングを夫々表面側及び裏面側から見た斜視
図である。第10図乃至第12図は夫々第2図、
第4図及び第5図における温度調節ハンドルの断
面図、裏面図及び斜視図であり、第13図は第2
図、第4図、第5図における解除ボタンの取付構
造を示す断面斜視図、第14図乃至第15図は
夫々第1図と同様にハンドルロツク機構及びその
解除機構の作用を説明するための説明図である。
第16図、第17図及び第18図は夫々従来のハ
ンドルロツク機構及び解除機構の一例を説明する
ための説明図である。 90……温度調節ハンドル、92……表示リン
グ、94……解除ボタン、133……ビス、15
2……スプリング、156……板ばね、162…
…係止爪、163……突出面、165……ストツ
パ面、166……凹所、168……突片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 水栓本体の一端側に配された温度調節ハンド
    ルの軸方向内側において、核本体側の位置固定
    の部材に軸方向に微少距離移動可能に設けられ
    且つ付勢手段により該ハンドル側に付勢された
    係止爪と、 該温度調節ハンドルの裏面に、その一定回動
    角度領域に亘つて形成された、前記係止爪を収
    容するための凹所と、 該凹所の一端に形成され、該温度調節ハンド
    ルが一定角度位置に至つたとき、該係止爪の側
    面に当接するストツパ面と、 該ストツパ面に連続して該温度調節ハンドル
    の回動周方向に形成され、該係止爪の被摺接面
    上に乗り上げてその面上を相対摺動する突出面
    と、 該温度調節ハンドルに設けられ、加えられた
    操作力に基づいて該係止爪を前記付勢手段の付
    勢力に抗して、その被摺接面を少なくとも前記
    突出面と同レベルまで押し下げる解除ボタンと
    を有し、 それら凹所及びストツパ面の作用で温調ハン
    ドルの回転角度を規制するとともに、前記解除
    ボタンの操作で規制を解くようにされているこ
    とを特徴とする湯水混合水栓における安全装
    置。 (2) 前記解除ボタンが前記温度調節ハンドルの中
    心部に配置されて、該ハンドルを水栓本体側に
    固定する固定部材のキヤツプを兼用している請
    求項(1)に記載の湯水混合水栓における安全装
    置。 (3) 前記解除ボタンが、前記係止爪の付勢手段と
    は別途の付勢手段により軸方向外側に付勢され
    ている請求項(1)に記載の湯水混合水栓における
    安全装置。
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