JPH05263923A - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

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JPH05263923A
JPH05263923A JP4058174A JP5817492A JPH05263923A JP H05263923 A JPH05263923 A JP H05263923A JP 4058174 A JP4058174 A JP 4058174A JP 5817492 A JP5817492 A JP 5817492A JP H05263923 A JPH05263923 A JP H05263923A
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throttle
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Yasunori Nakawaki
康則 中脇
Yoshio Shindo
義雄 新藤
Kazumi Hoshiya
一美 星屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 停車時に高速段を達成し、アクセルの踏込み
によりダウンシフトするものにおいて変速ショックの低
減と発進応答性の両立を図る。 【構成】 停車時に最低速段以外の変速段を維持し、ス
ロットルが開かれたときダウンシフトを行う車両用自動
変速機の制御装置において、スロットル開度TAが所定
値TA1(5%以下)以下のとき(ステップ309)、
エンジンのトルクを低減させる要求を示すフラグXTR
Qをセットし(ステップ310)、エンジントルクをダ
ウンさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、停車時に最低段以外の
変速段を維持し、スロットルが開かれたときダウンシフ
トを行う車両用自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、特開昭61
−55456号公報に記載のものが知られている。この
技術は、停車時のクリープ防止のためニュートラル制御
(フォワードクラッチを解放してニュートラル状態を形
成する制御)を行っている時にシフト用ブレーキを係合
して車両の後退防止を行い、又、通常制御への復帰にあ
たり、フットブレーキの制動動作が解除されたときにフ
ォワードクラッチを係合して最低速段より高い変速段を
形成し、その後、アクセルの踏込みが行われたときにシ
フト用ブレーキを解放して第1速段にダウンシフトする
というものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
停車時に最低速段より高い変速段を維持し、スロットル
が開かれたときにダウンシフトする自動変速機において
は、スロットル開度が小さい状態での発進時に、駆動ト
ルクが小さいのにダウンシフトによるワンウェイクラッ
チの係合が行われるため、急激なトルク変化が起こり、
それに伴う駆動系の捩り振動によって大きな変速ショッ
クが生じるという問題がある。即ち、アイドル近傍の状
態からのダウンシフトであるため、体感上の変速ショッ
クが大きい。
【0004】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、変速ショックを和らげることの
できる自動変速機の制御装置を提供することにより、上
記課題を解決する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、停車時に最低段以外の変速段を維持し、スロット
ルが開かれたときダウンシフトを行う車両用自動変速機
の制御装置において、スロットル開度又は同開度の変化
率のうち少なくとも一方が所定値以下のときエンジンの
トルクを低減させる手段を備えたことにより、上記課題
を解決するものである。
【0006】
【作用】本発明の自動変速機の制御装置では、スロット
ルが開かれることによりダウンシフトが行われるが、ス
ロットル開度又はその変化率が小さいときにはエンジン
トルクが低減させられる。よって、停車状態から発進す
るときに体感する変速ショックが小さくなる。
【0007】図2(a)はスロットル開度が小さいとき
の出力軸トルクの変化を示す。点線はダウンシフトの際
にエンジンのトルクダウン制御を行わない場合、実線は
エンジンのトルクダウン制御を行った本発明による場合
を示す。
【0008】ダウンシフトが行われた後、第1速段形成
用のワンウェイクラッチの係合に伴って出力軸のトルク
変動があるが、エンジンのトルクダウン制御を行わない
場合は捩り振動による変速ショックが顕著に現れる。し
かし、トルクダウン制御を行った場合は、変速ショック
が軽減される。
【0009】因みに、スロットル開度がもっと大きい場
合は、図2(b)に示すように、出力軸のトルク上昇に
より捩り振動の影響は現れなくなる。従ってスロットル
開度が大きいときは、運転者が速い発進を要求している
ときであることを考慮し、本発明ではこのときはエンジ
ントルクの低減は行わない。
【0010】この結果、低スロットル開度時の変速ショ
ックの低減と、高スロットル開度時の発進応答性とを合
理的に両立させることができるようになる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0012】図3は、自動車用電子燃料噴射エンジンと
組み合わされた自動変速機の全体概要図である。
【0013】この自動変速機は、トルクコンバータ部2
0と、オーバードライブ機構部40と、前進3段後進1
段のアンダードライブ機構部60とを備える。
【0014】前記トルクコンバータ部20は、ポンプ2
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備えた周知のものであり、エンジン1のク
ランクシャフト10の出力をオーバードライブ機構部4
0に伝達する。
【0015】前記オーバードライブ機構部40は、サン
ギヤ43、リングギヤ44、プラネタリピニオン42、
及びキャリヤ41からなる1組の遊星歯車装置を備え、
この遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0 、ブレーキ
B0 、一方向クラッチF0 によって制御している。
【0016】前記アンダードライブ機構部60は、共通
のサンギヤ61、リングギヤ62、63、プラネタリピ
ニオン64、65及びキャリヤ66、67からなる2組
の遊星歯車装置を備え、この2組の遊星歯車装置の回転
状態、及び前記オーバードライブ機構部40との連結状
態を、クラッチC1 、C2 、ブレーキB1 〜B3 及び一
方向クラッチF1 、F2 によって制御している。
【0017】一方、エンジン1は、出力を調整する要素
として、メインスロットル弁2Aとサブスロットル弁2
Bの2つのスロットル弁を有すると共に、燃料を噴射す
るインジェクタ3や点火のためのイグニッションコイル
4等を有している。
【0018】メインスロットル弁2Aは、運転席に設け
られたアクセルペダルと連動して回動する。又、サブス
ロットル弁2Bは、コンピュータ84がエンジンや自動
変速機等の制御を行うときに、エンジントルクを制御す
るためのものである。
【0019】エンジン1及び自動変速機を制御するコン
ピュータ84には、エンジン1の負荷を反映させるため
のスロットル開度θを検出するスロットルセンサ80、
車速N0 を検出する車速センサ(出力軸70の回転速度
センサ)82、クラッチC0の回転数Nc0を検出する
Nc0センサ99、シフトポジション信号を出力するシ
フトポジションスイッチ5、フットブレーキが踏まれて
いる際に信号を出すブレーキスイッチ6、エンジン回転
数Neを検出するNeセンサ7、アイドル接点の状態を
出力するアイドルスイッチ8、エンジンの冷却水温度T
を検出する水温スイッチ9等の各種制御のための信号が
入力されている。
【0020】なお、クラッチC0の回転速度Nc0は、
第1速段から第3速段までは、トルクコンバータ部20
のタービン回転速度Ntと同一であるため、この実施例
ではタービン回転速度Ntの検出手段としてこのNc0
センサ99を利用している。
【0021】コンピュータ84は、各センサ、スイッチ
等からの入力信号をパラメータとして燃料噴射量、最適
点火時期、目標スロットル開度等を計算し、インジェク
タ3、イグニッションコイル4、メイン、サブスロット
ル弁2A、2Bを制御し、エンジンの動作状態をコント
ロールする。
【0022】又、コンピュータ84は、予め設定された
スロットル開度−車速の変速点マップに従って、油圧制
御回路106内のソレノイドバルブを駆動・制御し、図
4に示されるような各クラッチ、ブレーキ等の係合の組
合せを行って変速制御を行う。
【0023】又、この実施例の自動変速機においては、
フォワードクラッチ(クラッチC1)の油圧を制御する
ためのコントロールバルブが新たに設けられ、アクセル
ペダルが解放され、且フットブレーキが踏まれて車両が
実質的に停止させられているときに、シフトレンジがた
とえドライブレンジのような前進走行レンジにあったと
しても、フォワードクラッチをコントロールバルブを介
して解放又は減圧し、自動的にニュートラルの状態を形
成してクリープの発生を防止するクリープ防止機能と、
このとき同時に、坂道等において車両が後退するのを防
止するため該車両の後退を阻止可能なブレーキB1を係
合させるヒルホールド機能と、を持っている。
【0024】この場合、通常では、ヒルホールド用のブ
レーキとして、所定変速段、例えば2レンジ(=Sレン
ジ)第2速段のエンジンブレーキ形成用のブレーキB1
を用い、第2速段を達成する場合に「開」となるバルブ
(2−3シフトバルブ及び1−2シフトバルブ)を介し
て、ヒルホールド用ブレーキに係合油圧を供給する構成
としている。したがって、停車時にクリープ低減制御を
行っている場合は、通常、変速段が第2速段に維持され
ている。
【0025】この状態から、クリープ低減制御の成立条
件が不成立になると、不成立の条件に応じて異なった手
順で通常制御へ復帰する。まず、フットブレーキの制動
動作が解除されると、フォワードクラッチを係合させる
信号が出力される。この段階では先の第2速段が維持さ
れる。その後、アクセルの踏込みが行われると、シフト
用ブレーキを解放して、第1速段にダウンシフトする。
【0026】以下、図5のフローチャートを参照して実
施例の制御装置の制御内容を説明する。
【0027】本制御においては、ステップ300でエン
ジントルクダウンの要求フラグXTRQがセットされて
いるか否かを判断する。最初はリセット状態にあるか
ら、ステップ302に進む。ステップ302〜ステップ
305では、クリープ低減制御の成立条件を満たすか否
かを判断する。
【0028】シフトレンジがDレンジであり、車速Vが
所定値V1より小さく、第2速段を達成するための信号
が出力され、且つアイドルONの場合、ステップ306
に進みアイドル状態であることを示すフラグXIDLを
セットし、次いでステップ310にてトルクダウン要求
フラグXTRQをリセットする。ステップ302〜30
4までの条件が不成立の場合はステップ310に進む。
【0029】一方、前回アイドルONを検出していて、
今回OFFになった場合は、ステップ305からステッ
プ307に進み、さらにステップ308に進む。そして
ここで、第1速段にダウンシフトする信号を出力し、ス
テップ309に進む。
【0030】ここではスロットル開度TAが所定値TA
1(5%以下)以下か否かを判断する。スロットル開度
が小さい場合(YESの場合)は、ステップ310にて
トルクダウン要求フラグXTRQをセットする。スロッ
トル開度が大きい場合は、ステップ310に進む。エン
ジンのトルクダウンは、前記フラグの状態に応じて別の
ルーチンで行う。又、トルクダウンの実行後のトルクダ
ウン要求フラグXTRQのリセットも他のルーチンで行
う。
【0031】そして、図5のルーチンの次の回の処理で
はステップ300の判断がYESとなるので、ステップ
301に進み、ここで第1速段を実現するべき信号が出
力されているか否かを判断し、YESの場合はそのまま
このルーチンを終了し、NOの場合は、トルクダウン終
了のためステップ310に進んでエンジントルクダウン
要求フラグXTRQをリセットする。
【0032】このように、スロットル開度が所定値以下
の低い値の場合、ダウンシフトに合わせてエンジントル
クを低減制御するので、変速ショックが軽減される。
【0033】なお、ステップ309の判断は、スロット
ル開度の変化率が所定以下か否かを判断するように構成
してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動変速
機の制御装置によれば、ダウンシフト時にスロットル開
度が小さい場合あるいはその変化率が小さい場合にはエ
ンジンのトルクをダウンさせることにより、変速ショッ
クを軽減することができる。又、スロットル開度が大き
いとき、あるいはその変化率が大きいときは、エンジン
のトルクをダウンさせないため、良好な発進特性を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】ダウンシフト時の出力の変化を示す図であり、
(a)はスロットル開度が小さい場合、(b)はスロッ
トル開度がそれよりも大きい場合を示す図
【図3】本発明の一実施例が適用された自動変速機を含
むシステム全体の概略構成図
【図4】前記自動変速機における各変速段での摩擦係合
装置の係合、解除状態を示す図
【図5】前記実施例における一部制御内容を示すフロー
チャート
【符号の説明】
80…スロットルセンサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】停車時に最低速段以外の変速段を維持し、
    スロットルが開かれたときダウンシフトを行う車両用自
    動変速機の制御装置において、 スロットル開度又は同開度の変化率のうち少なくとも一
    方が所定値以下のときエンジンのトルクを低減させる手
    段を備えたことを特徴とする車両用自動変速機の制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006009990A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Mazda Motor Corp 車両の制御装置
KR100623746B1 (ko) * 2004-12-13 2006-09-14 현대자동차주식회사 자동 변속기의 팁 인 쇼크 제어방법

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