JPH05262907A - 導電性ポリウレタンフォーム - Google Patents
導電性ポリウレタンフォームInfo
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- JPH05262907A JPH05262907A JP4086008A JP8600892A JPH05262907A JP H05262907 A JPH05262907 A JP H05262907A JP 4086008 A JP4086008 A JP 4086008A JP 8600892 A JP8600892 A JP 8600892A JP H05262907 A JPH05262907 A JP H05262907A
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Abstract
ち、かつ環境の変化に対しても比較的安定した導電性を
有する導電性ポリウレタンフォームを提供することであ
る。 【構成】 この発明の導電性ポリウレタンフォームは、
ポリウレタンフォームを構成する組成材料中に電子伝導
機構による導電性付与物質とイオン伝導機構による導電
性付与物質とを混合分散させた混合物を不活性ガスとの
機械的攪拌によって発泡させて成るものである。
Description
等のプリンターにおけるトナー搬送用ローラー,帯電ロ
ーラー,現像ローラー,転写ローラー,クリーニングロ
ーラー等の静電気的に被接触物をコントロールするロー
ラー用素材に用いて好適な導電性ポリウレタンフォーム
に関する。
いるトナーを静電潜像が形成されている感光体に供給
し、用紙に転写、定着させる電子写真プロセスは一般的
に帯電、露光、現像、転写、定着、除電の
各機構から成り、各機構とも静電気を精密にコントロー
ルする為の各種のローラーが使われ、近年ますますその
ローラー素材に対する要求特性は厳しくなっている。特
にトナー搬送用ローラー等を含む現像機構に用いられる
ローラー,帯電ローラー,現像ローラー,転写ローラ
ー,又クリーニング機構に用いられるローラー等は電気
的に被接触物をコントロールする為ローラーを構成する
素材の導電性は環境条件が変化しても導電性が大きく変
化しない事が要求されている。例えば実用的に5℃、3
0%相対湿度から30℃,85%相対湿度までの環境で
抵抗値の変化が1ケタ以内、例えば1×106 Ω・cm〜
1×107 Ω・cmの範囲にコントロールされている事が
要求されている。又、これ等のローラーは感光ドラム等
精密部品との接触で相手に傷をつけない事、あるいはロ
ーラーの接触面積を増してグリップ性を確実にする目的
から柔軟性のあるポリウレタンフォームが素材として用
いられるが、微細な領域で静電気的なコントロールを行
う為、該ポリウレタンフォームのセルサイズも細かいも
のが要求される。このようなローラー素材としての導電
性ポリウレタンフォームの従来例としては、 ポリオール,イソシアネート,触媒,水やフロン等
の発泡剤等の混合物中に導電性カーボンを配合して発泡
させる方法で得られたもの、 と同様の方法においてイオン性の帯電防止剤を添
加して得られたもの、 ポリウレタンフォームの生成後にカーボン塗料等を
含浸させて得られたもの、が知られている。
性を上げる(体積抵抗値1×106 Ω・cm以下)為には
添加するカーボンの量が増える為、系の粘度が上昇する
結果、他の成分との混合が不充分となり、得られた導電
性ポリウレタンフォームは緻密で均一なセルが得られ
ず、又導電性が体積抵抗値で1×106 Ω・cm以上にコ
ントロールする為には微妙なカーボンの添加量で極端に
導電性が変化する為、正確に導電性をコントロールする
事が出来なかった。又出来たものの導電性(抵抗値)の
環境依存性も大きい。法では特に導電性(抵抗値)の
環境依存性が大きい。法は、カーボン分散液を含浸さ
せる為比較的大きなセル構造のものが必要であり、セル
が微細な場合にはカーボン粒子がフォーム内部まで侵入
せず(フォームがフィルターの役目をする)導電性が不
均一になる。
のであり、緻密で均一なセルを持ち、かつ環境の変化に
対しても比較的安定した導電性を有する導電性ポリウレ
タンフォームを提供することを目的とする。
為、この発明はポリウレタンフォームを構成する組成材
料中に電子伝導機構による導電性付与物質とイオン伝導
機構による導電性付与物質とを混合分散させた混合物を
機械的攪拌によって発泡させて成るものである。
はイオン導電性を併用するから、従来に比しカーボン等
の導電性微粉末が少なくても低い抵抗値のポリウレタン
フォームが得られ、かつ発泡時の低粘度化で微細で均一
なセル径の導電性ポリウレタンフォームが得られ、しか
も1×1011Ω・cm〜1×104 Ω・cmの範囲で環境依
存性の少ない(5℃×30%相対湿度〜30℃×85%
相対湿度の実用条件で体積抵抗値で1ケタ、例えば1×
106 Ω・cm〜1×107 Ω・cmの範囲)導電性ポリウ
レタンフォームが得られる。
ポリウレタンフォームを構成する樹脂として、ポリヒド
ロキシル化合物と有機ポリイソシアネート化合物,触
媒,整泡剤及び他の添加剤の混合物を用い、この混合物
にカーボン等の電子伝導機構による導電性付与物質と過
塩素酸リチウム等イオン伝導機構による導電性付与物質
を複合混合分散させこれを機械的攪拌によって該混合物
全体に不活性ガスを均一に分散させて安定な泡体を形成
させた後、該泡体を熱硬化せしめる。
軟質ウレタンフォームやウレタンエラストマー製造に用
いられるポリオール、即ち末端にヒドロキシル基を有す
るポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール及
び両者の共重合物であるポリエーテルポリエステルポリ
オールであり、また、ポリオール中でエチレン性不飽和
単量体を重合させて得られる所謂ポリマーポリオール等
一般的なポリオール類が使用できる。ポリイソシアネー
ト化合物としては同様に一般的な軟質ウレタンフォーム
やウレタンエラストマー製造に使用されるポリイソシア
ネートが使用できる。即ち、トリレンジイソシアネート
(TD1)粗製TD1 、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MD1) 、粗製MD1 、炭素数2〜18の脂肪族ポリイソ
シアネート、炭素数4〜15の脂肪族ポリイソシアネー
ト、炭素数8〜15の芳香族ポリイソシアネート及びこれ
等のポリイソシアネートの混合物や変性物、例えば部分
的にポリオール類と反応させて得られるプレポリマー等
が用いられる。触媒としては一般的な有機金属化合物、
例えばジブチル錫ジラウレート、オクチル酸錫、オクチ
ル亜鉛、酢酸ナトリウム等、アルカリ及びアルカリ土類
金属のアルコキシドやフェノキシド、三級アミン類、例
えば、トリエチルアミン、トリエチルジアミン、N−メ
チルモルホリン、ジメチルアミノメチルフェノール等、
それに第四級アンモニウム塩、イミダゾール類等が挙げ
られ、特公昭53-8735 号公報に示されたニッケルアセチ
ルアセトネート、ジアセチルアセトネートニッケル等も
用いられる。整泡剤としては、ポリウレタンフォームの
発泡用に使用される公知の整泡剤を使用することが出
来、特に制限はない。又、この発明に使用される、その
他の添加剤としては、公知の顔料、染料、有機無機フィ
ラー等ウレタンフォームの発泡時に配合されるものが必
要に応じて用いることができる。
は一般的な導電性カーボン,グラファイト系の粉末、あ
るいはそれ等の単繊維,又、銅,ニッケル,銀等の導電
性金属粉あるいはそれ等の繊維状物質、又酸化スズ,酸
化チタン,酸化イソジウム等の金属酸化物、あるいは各
種フィラーに金属メッキを施して導電性を付与した物質
中、ポリアセチレン,ポリピロール,ポリアセチレン等
の有機系の導電性微粉末がある。
質としては、LiCF3 SO3 ,NaclO4 ,Lic
lO4 ,LiAsF6 ,LiBF4 ,NaSCN,KS
CN,Nacl等のLi+ ,Na+ ,K+ 等周期率表第
1族の金属塩、あるいはNH4 + の塩等の電解質,又、
Ca(clO4 )2 等のCa++,Ba++等の周期率表第
2族の金属塩やそれ等と1.4ブタンジオール,エチレ
ングリコール,ポリエチレングリコール,プロピレング
リコール,ポリエチレングリコール等多価アルコールと
その誘導体等の錯体あるいはエチレングリコールモノメ
チルエーテル,エチレングリコールモノエチルエーテル
等のモノオールとの錯体が挙げられる。
泡立て機で2分間攪拌して微細な均一セルを有する泡体
を得た。この泡体を100mm×100mm×深さ50mmの
型に流し込み140℃で7分間加熱して硬化させた後ス
ライスしてセル径、導電性等を調べた。その結果得られ
た発泡体は密度0.52g/cm3 、セル径200μmの
均一なセルを有し、2mm厚にスライスしたシートの体積
抵抗値を横河ヒューレットパッカード社製 HighResista
nce Meter 4329Aと16008Aレジスティビティセルを用い
てJIS−K6911に準拠して測定した。図1のグラ
フ中符号Aは実施例1で示したもののうち導電性カーボ
ン1部、Licl4 の錯体(MP−100−A)0.5
部を含むものであり、符号Bは導電性カーボン2部、L
icl4 の錯体(MP−100−A)1部を含むもので
ある。符号C〜Eで示すものはカーボンの添加のみのも
のであり、夫々0.5部、1部、2部含有する。また、
その導電性の環境依存性を調べた結果、図1に示す如く
カーボンの添加のみ(符号C〜E)では環境依存性は有
るがLiclO4 錯体を併用する(符号A,B)事によ
り導電性の環境依存性が低減出来た。又カーボンのみの
ものよりLiclO4 錯体併用で低抵抗のものが出来、
同抵抗の材料を得るのに実質的にカーボン量を減らす事
が出来た(系の粘度低下し発泡し易い)。さらに、この
実施例1で得られた導電性ポリウレタンフォームを用い
て図4に示すような構造のローラーを作成して転写用ロ
ーラーとして用いた所、均質な画像が得られた。また、
帯電ローラーとして用いた場合にも良好な画像が得られ
た。図4において符号1は導電性ポリウレタンフォーム
であり、符号2は金属シャフトである。
ンのみ0.5〜1部添加し同様の方法で発泡した導電性
ポリウレタンフォームは密度0.52g/cm3でセル径
はカーボン2部添加したものは平均セル系500μmと
粗めでしかも全てについて導電性の環境依存性が大きか
った。
性(体積抵抗値)を測ったところ、図2の如くグラファ
イトのみ添加した場合は特定の抵抗値で環境依存性のな
いものがあるが(グラファイト30部系)、グラファイ
ト単独系で更に低抵抗で環境依存性の少ないものは得ら
れない(比較例)。図2のグラフ中符号Fは実施例2で
示したもののうちグラファイト微粉末30部、Ca(c
lO4 )2 の錯体(MP−100−E)1部を含むもの
であり、符号Gは夫々60部、2部を含むものである。
符号H〜Kは、グラファイト微粉末の添加のみのもので
あり、夫々10部、15部、30部、60部含有する。
しかしながら、Ca(clO4 )2 の錯体併用により抵
抗値で環境依存性の少ないものが得られた(実施例)。
体のみを添加発泡したフォームのセルは微細で良好なフ
ォームが得られたものの導電性(体積抵抗値)の環境依
存性は大で添加部数を変えてもその傾向は変わらなかっ
た(図3)。図3のグラフ中符号Lは電子伝導機構及び
イオン伝導機構による導電性付与物質を全然添加しない
ものを示し、符号MはMP−100−Aのみを0.5部
含むもの、符号NはMP−100−Aのみを1.0部含
むものを夫々示す。
子伝導機構のみならずイオン伝導機構を有し、環境の変
化に対しても比較的安定した導電性を有するものとな
る。また、機械的攪拌により、微密で均一なセルを有す
るものとなる。
積抵抗値との関係を示すグラフ。
施例との図1と同様のグラフ。
入れたものと何も入れないものとの図1と同様のグラ
フ。
等のプリンターにおけるトナー搬送用ローラー,帯電ロ
ーラー,現像ローラー,転写ローラー,クリーニングロ
ーラー等の静電気的に被接触物をコントロールするロー
ラー用素材に用いて好適な導電性ポリウレタンフォーム
に関する。
いるトナーを静電潜像が形成されている感光体に供給
し、用紙に転写、定着させる電子写真プロセスは一般的
に帯電、露光、現像、転写、定着、除電の
各機構から成り、各機構とも静電気を精密にコントロー
ルする為の各種のローラーが使われ、近年ますますその
ローラー素材に対する要求特性は厳しくなっている。特
にトナー搬送用ローラー等を含む現像機構に用いられる
ローラー,帯電ローラー,現像ローラー,転写ローラ
ー,又クリーニング機構に用いられるローラー等は電気
的に被接触物をコントロールする為ローラーを構成する
素材の導電性は環境条件が変化しても導電性が大きく変
化しない事が要求されている。例えば実用的に5℃、3
0%相対湿度から30℃,85%相対湿度までの環境で
抵抗値の変化が1ケタ以内、例えば1×106 Ω・cm〜
1×107 Ω・cmとか1×108Ω・cm〜1×109 Ω
・cmの範囲にコントロールされている事が要求されてい
る。又、これ等のローラーは感光ドラム等精密部品との
接触で相手に傷をつけない事、あるいはローラーの接触
面積を増してグリップ性を確実にする目的から柔軟性の
あるポリウレタンフォームが素材として用いられるが、
微細な領域で静電気的なコントロールを行う為、該ポリ
ウレタンフォームのセルサイズも細かいものが要求され
る。このようなローラー素材としての導電性ポリウレタ
ンフォームの従来例としては、 ポリオール,イソシアネート,触媒,水やフロン等
の発泡剤等の混合物中に導電性カーボンを配合して発泡
させる方法で得られたもの、 と同様の方法においてイオン性の帯電防止剤を添
加して得られたもの、 ポリウレタンフォームの生成後にカーボン塗料等を
含浸させて得られたもの、が知られている。
性を上げる(例えば体積抵抗値1×106 Ω・cm以下あ
るいは1×109 Ω・cm以下)為には添加するカーボン
の量が増える為、系の粘度が上昇する結果、他の成分と
の混合が不充分となり、得られた導電性ポリウレタンフ
ォームは緻密で均一なセルが得られず、又導電性が体積
抵抗値で1×106 Ω・cm以上あるいは1×108 Ω・
cm以上にコントロールする為には微妙なカーボンの添加
量で極端に導電性が変化する為、正確に導電性をコント
ロールする事が出来なかった。又出来たものの導電性
(抵抗値)の環境依存性も大きい。法では特に導電性
(抵抗値)の環境依存性が大きい。法は、カーボン分
散液を含浸させる為比較的大きなセル構造のものが必要
であり、セルが微細な場合にはカーボン粒子がフォーム
内部まで侵入せず(フォームがフィルターの役目をす
る)導電性が不均一になる。
のであり、緻密で均一なセルを持ち、かつ環境の変化に
対しても比較的安定した導電性を有する導電性ポリウレ
タンフォームを提供することを目的とする。
為、この発明はポリウレタンフォームを構成する組成材
料中に電子伝導機構による導電性付与物質とイオン伝導
機構による導電性付与物質とを混合分散させた混合物を
不活性ガスとの機械的攪拌によって発泡させて成るもの
である。
はイオン導電性を併用するから、従来に比しカーボン等
の導電性微粉末が少なくても低い抵抗値のポリウレタン
フォームが得られ、かつ発泡時の低粘度化で微細で均一
なセル径の導電性ポリウレタンフォームが得られ、しか
も1×1011Ω・cm〜1×10 6 Ω・cmの範囲で環境依
存性の少ない(5℃×30%相対湿度〜30℃×85%
相対湿度の実用条件で体積抵抗値で1ケタ、例えば1×
10 8 Ω・cm〜1×10 9 Ω・cmの範囲)導電性ポリウ
レタンフォームが得られる。
ポリウレタンフォームを構成する樹脂として、ポリヒド
ロキシル化合物と有機ポリイソシアネート化合物,触
媒,整泡剤及び他の添加剤の混合物を用い、この混合物
にカーボン等の電子伝導機構による導電性付与物質と過
塩素酸リチウム等イオン伝導機構による導電性付与物質
を複合混合分散させこれを機械的攪拌によって該混合物
全体に不活性ガスを均一に分散させて安定な泡体を形成
させた後、該泡体を熱硬化せしめる。
軟質ウレタンフォームやウレタンエラストマー製造に用
いられるポリオール、即ち末端にヒドロキシル基を有す
るポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール及
び両者の共重合物であるポリエーテルポリエステルポリ
オールであり、また、ポリオール中でエチレン性不飽和
単量体を重合させて得られる所謂ポリマーポリオール等
一般的なポリオール類が使用できる。ポリイソシアネー
ト化合物としては同様に一般的な軟質ウレタンフォーム
やウレタンエラストマー製造に使用されるポリイソシア
ネートが使用できる。即ち、トリレンジイソシアネート
(TD1)粗製TD1 、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MD1) 、粗製MD1 、炭素数2〜18の脂肪族ポリイソ
シアネート、炭素数4〜15の脂肪族ポリイソシアネー
ト、炭素数8〜15の芳香族ポリイソシアネート及びこれ
等のポリイソシアネートの混合物や変性物、例えば部分
的にポリオール類と反応させて得られるプレポリマー等
が用いられる。触媒としては一般的な有機金属化合物、
例えばジブチル錫ジラウレート、オクチル酸錫、オクチ
ル亜鉛、酢酸ナトリウム等、アルカリ及びアルカリ土類
金属のアルコキシドやフェノキシド、三級アミン類、例
えば、トリエチルアミン、トリエチルジアミン、N−メ
チルモルホリン、ジメチルアミノメチルフェノール等、
それに第四級アンモニウム塩、イミダゾール類等が挙げ
られる。同様に特公昭53-8735 号公報に示されたニッケ
ルアセチルアセトネート、ジアセチルアセトネートニッ
ケル等も用いられる。整泡剤としては、ポリウレタンフ
ォームの発泡用に使用される公知の整泡剤を使用するこ
とが出来、特に制限はない。又、この発明に使用され
る、その他の添加剤としては、公知の顔料、染料、有機
無機フィラー等ウレタンフォームの発泡時に配合される
ものが必要に応じて用いることができる。
はそのものが電子伝導性の導電性を持つ物質の粉末ある
いは繊維物質であり、例えば、一般的な導電性カーボ
ン,グラファイト系の粉末、あるいはそれ等の単繊維,
又、銅,ニッケル,銀等の導電性金属粉あるいはそれ等
の繊維状物質、又酸化スズ,酸化チタン,酸化イソジウ
ム等の金属酸化物、あるいは各種フィラーに金属メッキ
を施して導電性を付与した物質中、ポリアセチレン,ポ
リピロール,ポリアセチレン等の有機系の導電性微粉末
がある。
質としては、LiCF3 SO3 ,NaClO4 ,LiC
lO4 ,LiAsF6 ,LiBF4 ,NaSCN,KS
CN,Nacl等のLi+ ,Na+ ,K+ 等周期率表第
1族の金属塩、あるいはNH4 + の塩等の電解質,又、
Ca(ClO4 )2 等のCa++,Ba++等の周期率表第
2族の金属塩やそれ等と1.4ブタンジオール,エチレ
ングリコール,ポリエチレングリコール,プロピレング
リコール,ポリエチレングリコール等多価アルコールと
その誘導体等の錯体あるいはエチレングリコールモノメ
チルエーテル,エチレングリコールモノエチルエーテル
等のモノオールとの錯体が挙げられる。
泡立て機で2分間攪拌して微細な均一セルを有する泡体
を得た。この泡体を100mm×100mm×深さ50mmの
型に流し込み140℃で7分間加熱して硬化させた後ス
ライスしてセル径、導電性等を調べた。その結果得られ
た発泡体は密度0.52g/cm3 、セル径200μm以
下の均一なセルを有し、2mm厚にスライスしたシートの
体積抵抗値を横河ヒューレットパッカード社製 High Re
sistance Meter 4329Aと16008Aレジスティビティセルを
用いてJIS−K6911に準拠して測定した。図1の
グラフ中符号Aは実施例1で示したもののうち導電性カ
ーボン1部、LiClO 4 の錯体(MP−100−A)
0.5部を含むものであり、符号Bは導電性カーボン2
部、LiClO 4 の錯体(MP−100−A)1部を含
むものである。符号C〜Eで示すものはカーボンの添加
のみのものであり、夫々0.5部、1部、2部含有す
る。また、その導電性の環境依存性を調べた結果、図1
に示す如くカーボンの添加のみ(符号C〜E)では環境
依存性は有るがLiClO4 錯体を併用する(符号A,
B)事により導電性の環境依存性が低減出来た。又カー
ボンのみのものよりLiClO4 錯体併用で低抵抗のも
のが出来、同抵抗の材料を得るのに実質的にカーボン量
を減らす事が出来た(系の粘度低下し発泡し易い)。さ
らに、この実施例1で得られた導電性ポリウレタンフォ
ームを用いて図4に示すような構造のローラーを作成し
て転写用ローラーとして用いた所、均質な画像が得られ
た。また、帯電ローラーとして用いた場合にも良好な画
像が得られた。図4において符号1は導電性ポリウレタ
ンフォームであり、符号2は金属シャフトである。
ンのみ0.5〜2部添加し同様の方法で発泡した導電性
ポリウレタンフォームは密度0.52g/cm3で特に、
カーボン2部添加したものは平均セル系500μmと粗
めでしかも全てについて導電性の環境依存性が大きかっ
た。
性(体積抵抗値)を測ったところ、図2の如くグラファ
イトのみ添加した場合は特定の抵抗値で環境依存性のな
いものがあるが(グラファイト30部系)、グラファイ
ト単独系で更に低抵抗で環境依存性の少ないものは得ら
れない(比較例)。図2のグラフ中符号Fは実施例2で
示したもののうちグラファイト微粉末30部、Ca(C
lO4 )2 の錯体(MP−100−E)1部を含むもの
であり、符号Gは夫々60部、2部を含むものである。
符号H〜Kは、グラファイト微粉末の添加のみのもので
あり、夫々10部、15部、30部、60部含有する。
しかしながら、Ca(ClO4 )2 の錯体併用により低
抵抗値で環境依存性の少ないものが得られた(実施
例)。
体のみを添加発泡したフォームのセルは微細で良好なフ
ォームが得られたものの導電性(体積抵抗値)の環境依
存性は大で添加部数を変えてもその傾向は変わらなかっ
た(図3)。図3のグラフ中符号Lは電子伝導機構及び
イオン伝導機構による導電性付与物質を全然添加しない
ものを示し、符号MはMP−100−Aのみを0.5部
含むもの、符号NはMP−100−Aのみを1.0部含
むものを夫々示す。
子伝導機構のみならずイオン伝導機構を有し、環境の変
化に対しても比較的安定した導電性を有するものとな
る。また、機械的攪拌により、微密で均一なセルを有す
るものとなる。
積抵抗値との関係を示すグラフ。
施例との図1と同様のグラフ。
入れたものと何も入れないものとの図1と同様のグラ
フ。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリウレタンフォームを構成する組成材
料中に電子伝導機構による導電性付与物質とイオン伝導
機構による導電性付与物質とを混合分散させた混合物を
機械的攪拌によって発泡させて成る導電性ポリウレタン
フォーム。 - 【請求項2】 電子伝導機構による導電性付与物質とし
て、 (イ)カーボンやグラファイト系の粉末あるいは繊維物
質、 (ロ)銅,ニッケル,銀等の導電性金属粉末あるいは繊
維物質、 (ハ)酸化スズ,酸化チタン,酸化インジュウム等の金
属酸化物の粉末あるいは繊維状物質、 (ニ)各種フィラーに金属メッキを施して導電性を付与
した物質、 (ホ)ポリアセチレン,ポリピロール,ポリアセチレン
等の有機系の導電性微粉末や繊維状物質、 から選択されることを特徴とする請求項1に記載の導電
性ポリウレタンフォーム。 - 【請求項3】 イオン伝導機構による導電性付与物質と
して、リチウム,ナトリウム,カリウム等の金属塩及び
その錯体、あるいはカルシウム,バリウム等の金属塩及
びその錯体又はそれらの複合体であることを特徴とする
請求項1又は2に記載の導電性ポリウレタンフォーム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4086008A JP2601782B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 導電性ポリウレタンフォーム |
DE1993618469 DE69318469T2 (de) | 1992-03-09 | 1993-03-09 | Leitfähiger Polyurethanschaumstoff |
EP19930301782 EP0565237B1 (en) | 1992-03-09 | 1993-03-09 | Electroconductive polyurethane foam |
US08/205,337 US5656344A (en) | 1992-03-09 | 1994-03-03 | Electroconductive polyurethane foam |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4086008A JP2601782B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 導電性ポリウレタンフォーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05262907A true JPH05262907A (ja) | 1993-10-12 |
JP2601782B2 JP2601782B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=13874670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4086008A Expired - Lifetime JP2601782B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 導電性ポリウレタンフォーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2601782B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005061571A1 (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-07 | Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd. | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法、導電性軟質ポリウレタンフォームの製造方法、導電性ロールおよびその製造方法 |
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