JP3526322B2 - 電子写真機構で使用される導電性ローラ - Google Patents

電子写真機構で使用される導電性ローラ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真,静電プリ
ンターに於けるトナー搬送用ローラ,現像ローラ,転写
ローラ,クリーニングローラ等電気的に被接触物をコン
トロールする導電性ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トナーカートリッジに用意されて
いるトナーを静電潜像が形成されている感光体に供給
し、用紙に転写、定着させる電子写真プロセスは、一般
的に帯電、露光、現像、転写、定着、除電
等の各機構から成り、各機構とも帯電物を精密にコント
ロールする為の各種のローラが使われ、近年ますますそ
のローラ素材に対する要求特性は厳しくなっている。
【0003】特にトナー搬送用ローラ等を含む現像機構
に用いられるローラ,現像ローラ,転写ローラ,又クリ
ーニング機構等に用いられるローラ等は電気的に被接触
物をコントロールする為機械的特性,電気的特性共に従
来にも増した厳しい特性を求められている。従来からポ
リウレタン樹脂はその耐久性,柔軟性,低圧縮永久歪,
低汚染性から発泡体あるいはエラストマーとしてこれ等
の用途に用いられている。導電性添加剤を加えないウレ
タン樹脂は、樹脂中の水分や不純物がキャリアーとな
り、わずかではあるが導電性を持ち、この導電機構はイ
オン伝導であると考えられ、その電気特性もイオン伝導
の特徴を示す。この様な一般的なウレタン樹脂を用いた
ローラでは、H/H環境下でローラ抵抗値が107〜1
9Ω、L/L環境下で109〜1011Ωとなり、H/H
環境下とL/L環境下で抵抗が約2ケタ以上変化する。
これらの抵抗値は印加電圧による変化は小さい。
【0004】この様なローラを用いた場合、特に、その
ローラが定電流制御電源に接続されて使用する場合、H
/H環境下ではローラ抵抗が低いので、定電流制御下に
おいては、発生電圧が低く、L/L環境下ではローラ抵
抗が高くなるため、発生電圧が高くなる。一般的な電子
写真等の機構で使用される定電流機構の電源は0.1μ
A〜30μA程度で定電流制御される場合が多く、例え
ば、H/H環境下で1×108Ω、L/L環境下で2×
1010Ωのローラを用いた場合(1μAの定電流制御を
する場合)、発生電圧はそれぞれ100V,2000
Vとなり、L/L環境下で高電圧が必要となり、電源装
置の容量アップ,放電対策等が必要となり、経済的にも
スペース的にも不利となる。また、上記ローラを容量が
充分でない定容量の電源に接続して使用した場合、L/
L環境下で電源容量が不足して、必要な電流量が得られ
なくなり、画像その他に不具合が発生することがある。
【0005】従来、これ等の問題を解決するため、イオ
ン伝導機構による導電性付与物質の添加、もしくはカー
ボン等の電子伝導機構による導電性付与物質の多量な添
加によりローラの抵抗を下げる方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】イオン伝導機構による
導電性付与物質を添加する方法は、L/L環境下での抵
抗を下げると同時にH/H環境下での抵抗も低下してし
まい、H/H環境下での発生電が非常に小さくなり、
画像,その他に不具合(転写不良,現像不良等)が発生
する場合がある。また、カーボン等の電子伝導機構によ
る導電性付与物質の添加によりローラの抵抗を下げる方
法では、H/H,N/N,L/L各環境での抵抗値を目
的の抵抗まで下げるためには、多量の電子導電物質を添
加する必要がある。電子伝導機構による導電性付与物質
のほとんどは、カーボン,金属,金属酸化物等のウレタ
ン樹脂原料に不溶の粉末または繊維状であり、原料にこ
れらを多量に混合する事により、原料系の粘度が上昇
し、樹脂の製造,成形等にプロセス上の問題が発生す
る。特にフォーム化する場合は、気泡のコントロールが
非常に難しくなる。また、多量の粉末等の混合により、
硬化樹脂の硬度が高くなり、柔軟性が損なわれてしま
う。電子写真等の機構で使用されるローラ素材として
は、ウレタン樹脂以外ではカーボン等の電子伝導機構に
よる導電性付与物質を練り込んだEPDMやシリコン等
のゴムローラがあるが、これらのローラの当接する部材
を汚染もしくは化学反応により変質させる事が多い,圧
縮永久歪が大きい等のゴム素材自身に起因する問題点が
多い。
【0007】そこで、この発明は、電源容量を大きくす
ることなく、定電流制御された機構に適し、全ての環境
条件で安定した性能の得られる導電性ローラを安定して
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する
為、この発明は、温度25℃,相対湿度50%RHの常
温常湿時における500V印加時の抵抗が1×103Ω
〜1012Ωである導電性ローラにおいて、ローラ素材と
して、アスカーC硬度65°以下かつ平均セル径500
μm以下のウレタンフォームを用いるとともに、温度3
5℃,相対湿度85%RH(以下H/H環境とよぶ)、
温度25℃,相対湿度50%RH(以下N/N環境とよ
ぶ)、温度10℃相対湿度15%RH(以下L/L環境
とよぶ)の各環境下で各々500Vと2000Vの電圧
負荷条件でローラ抵抗値を測定した時に、負荷電圧によ
るローラ抵抗変化率K、K=( 500V電圧負荷時のロ
ーラ抵抗)/(2000V電圧負荷時のローラ抵抗)、(H
/H環境でのK)≦(N/N環境でのK)<(L/L環
境でのK)、となるように設計たものである。
【0009】
【作用】この発明では、L/L環境下での電流値を低い
電圧で確保出来るため大容量の電圧発生機が必要でなく
なる。また、この様に設計された導電ローラを定電流制
御された電子写真等の機構で使用する事により、環境変
動による発生電圧の変化を小さくする事が出来、全ての
環境下で安定した電圧,電流の確保が出来、良好な画像
が得られる。
【0010】一般のポリウレタン樹脂では、L/L環境
下で抵抗が高くなり、定電流制御下で使用した場合、発
生電圧が高くなり問題が生じる。この場合の負荷電圧に
よる抵抗変化率は、以下の式に示す通りであった。
【0011】
【数1】
【0012】全体の抵抗を下げるためイオン伝導機構に
よる導電性付与物質を添加したウレタン樹脂では抵抗値
の環境変動が大きく、H/HもしくはL/Lのいずれか
で問題が発生した。この場合の負荷電圧による抵抗変化
率は、以下の式に示す通りであった。
【0013】
【数2】
【0014】また全体の抵抗を下げるため、電子伝導機
構による導電性付与物質を多量に添加したウレタン樹脂
は、樹脂成形のプロセス面でも非常に問題が多く、フォ
ーム化する場合は、低密度にして低硬度のものを得よう
とすると、セルが荒れ、高密度,高硬度のものしか得ら
れず問題が生じた。
【0015】そこで鋭意検討の結果、ローラ素材とし
て、アスカーC硬度65°以下かつ平均セル径500μ
m以下のウレタンフォームを用いるとともに、負荷電圧
による抵抗変化率が、 KHH≦KNN<KLL となる様に設計することにより、上述した全ての問題が
解決できることを見出した。プロセス性,樹脂硬度等の
点から好ましくは0.9≦KHH<2,2≦KLL≦50特
に好ましくは、0.9≦KHH<2,2≦KLL≦20とす
ることにより、安定した製品が得られる。
【0016】
【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を説明す
る。
【0017】ポリウレタン樹脂として、ポリヒドロキシ
ル化合物と有機ポリイソシアネート化合物と触媒,架橋
剤等を用い、発泡体とする場合は必要に応じて発泡剤,
整泡剤を用いるが、主としてポリイソシアネートとポリ
ヒドロキシル化合物の反応により樹脂化させる。
【0018】ポリヒドロキシル化合物としては、一般の
軟質ウレタンフォームやウレタンエラストマー製造に用
いられるポリオール、即ち末端にヒドロキシル基を有す
るポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール及
び両者の共重合物であるポリエーテルポリエステルポリ
オールであり、また、ポリオール中でエチレン性不飽和
単量体を重合させて得られる所謂ポリマーポリオール等
一般的なポリオール類が使用できる。ポリイソシアネー
ト化合物としては同様に一般的な軟質ウレタンフォーム
やウレタンエラストマー製造に使用されるポリイソシア
ネートが使用できる。即ち、トリレンジイソシアネート
(TDI)粗製TDI 、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MDI) 、粗製MDI 、炭素数2〜18の脂肪族ポリイソ
シアネート、炭素数4〜15の脂肪族ポリイソシアネー
ト、炭素数8〜15の芳香族ポリイソシアネート及びこれ
等のポリイソシアネートの混合物や変性物、例えば部分
的にポリオール類と反応させて得られるプレポリマー等
が用いられる。触媒としては一般的な有機金属化合物、
例えばジブチル錫ジラウレート、オクチル酸錫、オクチ
ル亜鉛、酢酸ナトリウム等、アルカリ及びアルカリ土類
金属のアルコキシドやフェノキシド、三級アミン類、例
えば、トリエチルアミン、トリエチルジアミン、N−メ
チルモルホリン、ジメチルアミノメチルフェノール等、
それに第四級アンモニウム塩、イミダゾール類等が挙げ
られ、特公昭53-8735 号公報に示されたニッケルアセチ
ルアセトネート、ジアセチルアセトネートニッケル等も
用いられる。整泡剤としては、ポリウレタンフォームの
発泡用に使用される公知の整泡剤を使用することが出
来、特に制限はない。又、この発明に使用される、その
他の添加剤としては、公知の顔料、染料、有機無機フィ
ラー等ウレタンフォームやエラストマーの製造に使用さ
れるものが必要に応じて用いることができる。
【0019】上述の如きポリウレタン樹脂中に電子伝導
機構による導電性付与物質と必要に応じてイオン伝導機
構による導電性付与物質とを混合分散させこれを空気
や不活性ガスと機械的撹拌によって発泡させてポリウレ
タンフォームを製造する。
【0020】こポリウレタンフォームを用いて、図1
に示す様な形状のローラを得る。電子写真等の機構で使
用されるローラにおいては硬度が高くなると、当接す
る部材との当りが悪くなるためアスカーC硬度65°
以下特に60°以下とする事が好ましく、セル径は、平
均セル径で500μm以下、特に300μm以下とする
事が好ましい。
【0021】電子伝導機構による導電性付与物質として
は一般的な導電性カーボン,グラファイト系の粉末、あ
るいはそれ等の単繊維,又、銅,ニッケル,銀等の導電
性金属粉あるいはそれ等の繊維状物質、又酸化スズ,酸
化チタン,酸化インジウム等の金属酸化物、あるいは各
種フィラーに金属メッキを施して導電性を付与した物質
中、ポリアニリン,ポリピロール,ポリアセチレン等の
有機系の導電性微粉末がある。添加部数は、目的とする
抵抗値,電子伝導機構による導電性付与物質の種類によ
って調整できるが、通常、L/L環境下での2000V
印加時のローラ抵抗が1×104〜1×109Ω、好まし
くは1×108〜1×1010の範囲で、負荷電圧による
ローラ抵抗変化率Kが( 500V電圧負荷時のローラ抵
抗)/(2000V電圧負荷時のローラ抵抗)であり、0.
9≦(H/H環境でのK)≦(N/N環境でのK)<
(L/L環境でのK)<100となるように調整する。
【0022】また、イオン伝導機構による導電性付与物
質としては、第四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面
活性剤,脂肪族スルホン酸塩,高級アルコール硫酸エス
テル塩,高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸エ
ステル塩,高級アルコール燐酸エステル塩,高級アルコ
ールエチレンオキサイド付加燐酸エステル塩等の陰イオ
ン性界面活性剤,ベタイン等の両性界面活性剤,高級ア
ルコールエチレンオキサイド,ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル,多価アルコール脂肪酸エステル等の非
イオン性界面活性剤等の一般的な帯電防止剤、およびこ
れらの帯電防止剤が、少なくとも1個以上の水酸基,カ
ルボキシル基,一級ないし二級アミン基等イソシアネー
トと反応する活性水素を有する基を持ったものが挙げら
れる。さらに、次の如きイオン伝導機構による導電性物
質を使用することもできる。すなわち、LiCF3SO
3 ,NaClO4 ,LiClO4 ,LiAsF6 ,Li
BF4 ,NaSCN,KSCN,NaCl等のLi+
Na+ ,K+ 等周期率表第1族の金属塩、あるいはNH
4+ の塩等の電解質,又、Ca(ClO42 等のC
++,Ba++等の周期率表第2族の金属塩やそれ等と
1.4ブタンジオール,エチレングリコール,ポリエチ
レングリコール,プロピレングリコール,ポリエチレン
グリコール等多価アルコールとその誘導体等の錯体ある
いはエチレングリコールモノメチルエーテル,エチレン
グリコールモノエチルエーテル等のモノオールとの錯体
が挙げられる。添加部数は、目的とする抵抗値,イオン
伝導機構による導電性付与物質の種類によって調整でき
るが、通常H/H環境下での500V印加時のローラ抵
抗が、1×104〜1×109Ω、好ましくは1×105
〜1×108の範囲で、負荷電圧によるローラ抵抗変化
率Kが首記特徴となるように調整する。目的とする抵抗
値が比較的高い場合(1×107Ω以上)、特別にイオ
ン伝導機構による導電性付与物質を添加せずに、ポリウ
レタン樹脂中の水分や不純物によるイオン伝導性によ
り、首記特徴を得る場合もある。
【0023】〔比較例1〕 ・グリセリンにプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドを付加して、分子量 5000としたポリエーテルポリオール(OH価33)(旭硝子(株)製のエク セノール(登録商標)828) 100部 ・ウレタン変性したMDI NCO%=23%(住友バイエルウレタン(株)製 のスミジュール(登録商標)PF) 25.0部 ・1.4ブタンジオール 2.5部 ・シリコン界面活性剤(日本ユニカ(株)製 L−520) 1.5部 ・ジブチルチンジラウレート 0.01部
【0024】これ等を1リットルのプラスチック容器に
入れ、家庭用泡立機で2分間攪拌して微細な均一セルを
有する泡体を得た。この泡体を250mm(長さ)×30
mm(巾)×30mm(深さ)の型に流し込み140℃で2
0分間加熱して硬化させた。その結果得られた発泡体2
はアスカーC硬度44°,密度0.56g/cm3 ,セル
径120μmであり、この発泡体2を用いて図1に示す
ような導電性ローラ1を作成した。このローラ1を図2
に示すようにシャフト3の両端に500gの荷重をか
け、L/L環境,N/N環境,H/H環境で500V印
加、2,000V印加条件で抵抗測定器4でそれぞれの抵
抗値(Ω)を測定した結果を表1に示す。なお、発泡体
2の直径20mm,長さ210mm、シャフト3の直径6m
m,長さ270mmとした。
【0025】
【表1】
【0026】このローラは市販のレーザービームプリン
ターで定電流制御で用いられている転写ローラとしてセ
ットし評価したところ、N/N,H/H環境下では良好
な画像が得られたが、L/L環境下で画像不良を生じ
た。原因は電圧発生装置の能力不足と判断された。
【0027】〔参考例1〕 比較例1の配合系にアサヒサーマルFT級(アサヒカー
ボン株式会社製)をL/L環境下での500Vと2,00
0V負荷時の抵抗変化率に注意しながら添加増量し、結
果的に5.0部添加した配合で比較例1と同様のローラ
を作成し、比較例1と同様の評価を行ったところ抵抗値
は表2となり、密度は0.56g/cm3 ,アスカーC硬
度45°,平均セル径150μmであり、L/L環境下
の画像が良好となった。この時N/N,H/H環境下の
画像も問題はなかった。
【0028】
【表2】
【0029】〔比較例2〕 比較例1の配合系にイオン伝導付与物質として四級アン
モニウム塩(花王KS−555)を0.05部添加した
場合、表3となり、密度0.56g/cm3 ,アスカーC
硬度44°,平均セル径120μmであり、L/L環境
下で画像不良が発生した。
【0030】
【表3】
【0031】〔実施例〕 比較例2の配合系にアサヒサーマルFT級を増量し5.
0部添加した場合、表4となり、密度0.56g/c
m3 ,アスカーC硬度45°,平均セル径150μmで
あり全環境で良好な画像が得られた。
【0032】
【表4】
【0033】〔比較例3〕参考例 1の配合系にイオン伝導物質として上述のKS−
555を0.25部添加した場合は、表5に示すように
なり、この場合はL/L条件下での画像は良好であった
が、H/H条件下での画像は不良となった。このローラ
は密度0.56g/cm3 ,アスカーC硬度44°,セル
径120μmである。
【0034】
【表5】
【0035】〔参考例2参考例 1におけるアサヒサーマルFT級を10部添加
し、密度0.56g/cm3 ,アスカーC硬度46°,セ
ル径180μmのローラを得た。比較例1と同様の評価
を行ったところ抵抗値は表6となり、全ての環境下で良
好な画像を得た。
【0036】
【表6】
【0037】〔実施例参考例2 において、KS−555を0.05部添加し、
イオン伝導機構と電子伝導機構とを併用し、密度0.5
6g/cm3 ,アスカーC硬度46°,セル径180μm
のローラを得た。比較例1と同様の評価を行ったところ
抵抗値は表7となり、全ての環境下で良好な画像を得
た。
【0038】
【表7】
【0039】〔比較例4〕参考例 1におけるアサヒサーマルFT級の添加部数を2
0部とし、密度0.56g/cm3 のローラを作成したと
ころ、原料粘度上昇によりフォームのセルが安定せず、
セル径200μm〜800μm、アスカーC硬度44〜
48°とバラツキが大きくなった。平均セル径は600
μmであった。比較例1と同様の評価を行ったところ、
抵抗値は表8となり、画像は全ての環境で、セル径の荒
れに起因すると思われるムラが生じた。
【0044】
【表8】
【0041】〔比較例5〕 比較例4において、密度0.88g/cm3 としてローラ
を作成したところ、セル荒れは解消し、セル径150μ
m、アスカーC硬度70°のローラが得られた。比較例
1と同様の評価を行ったところ、抵抗値は表9となり、
画像は、点や線の印字において、ぬけが発生した。
【0042】
【表9】
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電源容量を大きくすることなく、定電流制御機構で
使用されるに適し、全ての環境条件で安定した性能を
するポリウレタンフォームからなる導電性ローラを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】導電性ローラの斜視図。
【図2】抵抗値の測定方法を示す図。
【符号の説明】
1 導電性ローラ 2 発泡体 3 シャフト
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 21/10 G03G 21/00 312 (56)参考文献 特開 平4−138213(JP,A) 特開 平5−11636(JP,A) 特開 平3−158877(JP,A) 特開 平6−35298(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/12 101 G03G 15/16 103 G03G 21/10 F16C 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度25℃,相対湿度50%RHの常温
    常湿時における500V印加時の抵抗が1×103 Ω〜
    1012Ωである転写ローラにおいて、 前記転写ローラのローラ素材が、整泡剤の存在下でポリ
    ヒドロキシル化合物とポリイソシアネート化合物とを反
    応させてなり、かつ電子伝導機構による導電性付与物質
    及びイオン伝導機構による導電性付与物質を添加してな
    る、アスカーC硬度65°以下かつ平均セル径500μ
    m以下のウレタンフォームであるとともに、 温度35℃、相対湿度85%RH(以下H/H環境とよ
    ぶ)、温度25℃,相対湿度50%RH(以下N/N環
    境とよぶ)、温度10℃、相対湿度15%RH(以下L
    /L環境とよぶ)の各環境下で各々500Vと2000
    Vの電圧負荷条件でローラ抵抗値を測定した時に、負荷
    電圧によるローラ抵抗変化率Kが K=(500V電圧負荷時のローラ抵抗)/(2000
    V電圧負荷時のローラ抵抗)、 (H/H環境でのK)≦(N/N環境でのK)<(L/
    L環境でのK)、 であることを特徴とする電子写真機構で使用される転写
    ローラ。
  2. 【請求項2】 H/H環境における、負荷電圧によるロ
    ーラ抵抗変化率Kが、0.9≦KHH<2であることを特
    徴とする請求項1に記載の転写ローラ。
  3. 【請求項3】 L/L環境における、負荷電圧によるロ
    ーラ抵抗変化率Kが、2≦KLL20であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の転写ローラ。
  4. 【請求項4】 定電流制御された電子写真機構で使用さ
    れることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記
    載の転写ローラ。
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