JPH05262901A - 磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフィルム

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JPH05262901A
JPH05262901A JP6056092A JP6056092A JPH05262901A JP H05262901 A JPH05262901 A JP H05262901A JP 6056092 A JP6056092 A JP 6056092A JP 6056092 A JP6056092 A JP 6056092A JP H05262901 A JPH05262901 A JP H05262901A
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JP
Japan
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film
particles
particle size
sra
calcium carbonate
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JP6056092A
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Satoyuki Kotani
智行 小谷
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Diafoil Co Ltd
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Diafoil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面性、耐摩耗性および走行性に優れた二軸
配向ポリエステルフィルムを提供する。 【構成】 平均粒径が0.05〜1.0μmで、下記式
に定義する粒度分布値が2.00以下であるバテライ
ト型炭酸カルシウム粒子を0.10〜2.0重量%含有
し、かつ下記式およびを同時に満足することを特徴
とする磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフィルム。 【数1】粒度分布値=d25/d75 … 0.005≦SRa≦0.030 … 3≦SRz/SRa≦15 … [上記式中、d25、d75は、粒子群の積算体積を大粒子
側から計測し、それぞれ総体積の25%、75%に相当
する粒径(μm)を示す。また、SRaおよびSRz
は、それぞれ三次元中心面平均粗さ(μm)および三次
元10点平均粗さ(μm)を示す]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は均一な表面を有し、走行
性、蛇行性および耐摩耗性に優れた二軸配向ポリエステ
ルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】二軸
配向ポリエステルフィルムは、産業用資材として広く用
いられているが、。フィルムの摩耗による表層の削れや
粒子の脱落に代表される摩耗特性が必ずしも十分でな
く、かかるフィルムを例えばビデオテ−プのベ−スフィ
ルムとして用いた場合において、テ−プ走行時に蛇行が
生じやすいという問題があり、これらの点の改良が切望
されている。特に厳しい品質が要求される磁気記録媒体
用途においてはこれらの点を高度に満足する必要があ
る。従来、ポリエステルフィルムの耐摩耗性、蛇行性お
よび走行性を改良する手段として、フィルム中に不活性
な微粒子を存在させ、フィルム表面を適度に粗面化する
方法が知られており、ある程度、その改良がなされてい
るが、必ずしも十分な結果は得られていない。
【0003】例えば、微粒子としてポリエステル製造時
の触媒残渣等からのいわゆる析出粒子を用いた場合は、
延伸により該微粒子が破壊されやすいため、耐摩耗性、
蛇行性および走行性が劣り、また、析出粒子の再生使用
も困難である。また、酸化ケイ素、硫酸バリウム、二酸
化チタン、リン酸カルシウム等のポリエステルに不活性
な無機化合物粒子を添加した場合は、延伸により該微粒
子が破壊、変形されることはなく、比較的急峻な突起を
与えることができ、走行性は改良されるが、通常、これ
らの粒子の粒度分布が広く、粒子の脱落も生じやすいた
め、例えば磁気記録媒体用として用いた場合、しばしば
電磁変換特性の悪化やドロップアウトの多発を引き起こ
してしまう。
【0004】これらの点を克服するため、シャ−プな粒
度分布を有する無機または有機粒子を用いることが提案
されている。例えば特開昭62−207356号公報、
特開昭59−217755号公報には、それぞれ単分散
性の酸化ケイ素、乳化重合法による架橋有機粒子が示さ
れている。しかしながら、酸化ケイ素粒子を用いた場合
には、その硬度が高いためフィルムが接触する基材を傷
付けやすく、また耐摩耗性の改良が不十分であり、一
方、架橋有機粒子を用いた場合には、耐熱性において難
があるだけでなく、延伸により粒子が変形しやすいとい
う欠点がある。このように、これまでフィルムの表面均
一性、走行性、蛇行性および耐摩耗性を同時に高度なレ
ベルで満足するポリエステルフィルムは得られていない
のが実情である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み鋭意検討を行った結果、ある特定のバテライト型炭
酸カルシウム粒子を含有するとともに、かかるフィルム
の三次元表面粗さがある特定の範囲を満足すれば、前記
の特性改良効果が著しいことを見いだし、本発明を完成
するに至った。
【0006】すなわち本発明の要旨は、平均粒径が0.
05〜1.0μmで、下記式に定義する粒度分布値が
2.00以下であるバテライト型炭酸カルシウム粒子を
0.10〜2.0重量%含有し、かつ下記式および
を同時に満足することを特徴とする磁気記録媒体用二軸
配向ポリエステルフィルムに存する。
【数2】粒度分布値=d25/d75 … 0.005≦SRa≦0.030 … 3≦SRz/SRa≦15 … [上記式中、d25、d75は、粒子群の積算体積を大粒子
側から計測し、それぞれ総体積の25%、75%に相当
する粒径(μm)を示す。また、SRaおよびSRz
は、それぞれ三次元中心面平均粗さ(μm)および三次
元10点平均粗さ(μm)を示す]
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
いうポリエステルとは、芳香族ジカルボン酸またはその
エステルとグリコ−ルとを主たる出発原料として得られ
るポリエステルであり、繰り返し構造単位の80%以上
がエチレンテレフタレ−ト単位またはエチレン−2,6
−ナフタレ−ト単位を有するポリエステルを指す。そし
て、上記の範囲を逸脱しない条件下に他の第三成分を含
有していてもよい。芳香族ジカルボン酸成分としては、
例えば、テレフタル酸および2,6−ナフタレンジカル
ボン酸以外に、例えば、イソフタル酸、フタル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、オキシカルボン酸(例えば、p−
オキシエトキシ安息香酸等)等を用いることができる。
グリコ−ル成分としては、エチレングリコ−ル以外に、
例えば、ジエチレングリコ−ル、プロピレングリコー
ル、ブタンジオ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ
−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の一種または二種以上
を用いることができる。
【0008】本発明の重要な骨子のひとつは、ポリエス
テルフィルムに配合する粒子として単分散のバテライト
型炭酸カルシウムを用いることにある。従来、炭酸カル
シウム粒子の製法としては天然の炭酸カルシウムを粉
砕、分級する方法のほか、例えば特開昭59−6942
5号公報に示されているように、水酸化カルシウム溶液
に二酸化炭素含有ガスを注入して反応させるいわゆる合
成法による沈降性炭酸カルシウム粒子が知られている。
この場合、比較的粒径のそろったカルサイト型炭酸カル
シウム粒子が得られ、これを例えば特公平1−1685
6号公報に示されているようにポリエステルフィルムに
配合することが知られているが、かかる粒子はなお所望
の粒度分布には達し得ないため、高度なレベルで良好な
特性を有するフィルムは得られない。本発明者らは、か
かる合成法において特にメタノ−ルを典型的な例とする
アルコ−ル媒体中で二酸化炭素を吹き込む炭酸化反応を
採用し、系内の水素イオン濃度、反応速度、反応温度、
を始めとする製造条件を適宜選定することにより、粒度
分布の極めて鋭いバテライト型炭酸カルシウム粒子を製
造し得ることを知見した。
【0009】かかるバテライト型炭酸カルシウム粒子
は、そのままポリエステル製造工程に添加することも可
能であるが、反応系への溶解度を減少させ、また分散性
を向上させるため表面処理を施しておくことが好まし
い。この分散剤を兼ねる表面処理剤としては、例えば特
開昭59−69426号公報あるいは特開平1−256
558号公報に記載されているような表面処理剤、特に
ポリカルボン酸あるいはそれらのナトリウム塩、アンモ
ニウム塩等が好ましく用いられる。これらの表面処理剤
は、通常、該粒子の製造段階の途中で加えると効果的で
ある。本発明において用いるバテライト型炭酸カルシウ
ム粒子の粒度分布値は2.00以下であり、好ましくは
1.80以下、さらに好ましくは1.50以下である。
粒度分布値が2.00を超えると、最終的に得られるフ
ィルムの表面粗度が不均一となるため、電磁変換特性を
損ねたり、耐電圧が悪化したりするようになる。また、
本発明で用いる炭酸カルシウム粒子の平均粒径は0.0
5〜1.0μmであり、好ましくは0.10〜0.70
μm、さらに好ましくは0.12〜0.40μm、特に
好ましくは0.18〜0.24μmである。平均粒径が
0.05μm未満では、走行性や耐摩耗性がほとんど改
良されず不適当である。一方、平均粒径が1.0μmを
超える場合は、フィルムの表面粗度が高くなりすぎるた
め、電磁変換特性を損ねてしまうのみならず、フィルム
をテ−プにした際に蛇行性がほとんど改良されず不適当
である。
【0010】炭酸カルシウム粒子のフィルムへの配合量
は、0.10〜2.0重量%であり、好ましくは0.2
0〜1.8重量%、さらに好ましくは0.5〜1.7重
量%、特に好ましくは0.75〜1.5重量%である。
配合量が0.10重量%未満では、蛇行性、走行性およ
び耐摩耗性がほとんど改良されず不適当である。一方、
配合量が2.0重量%を超える場合は、フィルムの表面
粗度が高くなりすぎるため電磁変換特性を損ねてしまう
ので好ましくない。本発明において用いるバテライト型
炭酸カルシウム粒子の形状は特に規定されないが、球形
比が1.0〜2.0の球状あるいは楕円体が好ましい。
特に球形比が1.3〜2.0、さらに好ましくは球形比
が1.4〜1.8の楕円体が耐摩耗性および耐久走行性
の改良の点で特に好ましい。この特性を満足するものと
して、丸尾(株)製VAN−R銘柄を挙げることができ
る。
【0011】上記の粒子を単にフィルムに配合するだけ
では、重要な要求特性である蛇行性を改良するには不十
分である。本発明者らは、蛇行性の改良に関し鋭意検討
を行った結果、驚くべきことにバテライト型炭酸カルシ
ウム粒子を含有する、かかるフィルムの三次元表面粗さ
と蛇行性には深い関係があることが判明した。すなわ
ち、本発明においてフィルムの三次元表面粗さが下記式
およびを同時に満足すれば、走行性や耐摩耗性およ
び電磁変換特性等を損なわずに、蛇行性の改良が可能と
なるのである。
【数3】0.005≦SRa≦0.030 … 3≦SRz/SRa≦15 … [上記式中、SRaおよびSRzは、それぞれ三次元中
心面平均粗さ(μm)および三次元10点平均粗さ(μ
m)を示す]
【0012】本発明のフィルムにおいて、かかるSRa
値は0.005μm以上、0.030μm未満である必
要がある。好ましくは0.007〜0.025μmであ
り、さらに好ましくは0.010〜0.022μmであ
り、特に好ましくは0.010〜0.020μmであ
る。SRa値が0.005μm未満の場合、フィルムの
走行性および耐摩耗性が悪化する。一方、SRa値が
0.030μmを越える場合、フィルムの表面粗度が高
くなりすぎるため電磁変換特性を損ねてしまう。本発明
のフィルムにおいて、SRz/SRa値は3〜15であ
り、好ましくは4〜13、さらに好ましくは5〜10、
特に好ましくは5〜9である。かかるSRz/SRa値
が3未満の場合、フィルムの走行性および耐摩耗性が悪
化する。一方、SRz/SRa値が15を越える場合、
フィルムの蛇行性の改良効果が不十分である。
【0013】本発明においては、その要旨を超えない範
囲で、他の粒子を一種以上併用して、さらにフィルムの
走行性、耐摩耗性、耐擦傷性等を改良することが可能で
ある。かかる粒子の一つとして析出粒子を挙げることが
できる。ここでいう析出粒子とは、例えばエステル交換
触媒としてアルカリ金属またはアルカリ土類金属化合物
を用いた系を常法により重合することにより反応系内に
析出するものを指す。また、エステル交換反応あるいは
重縮合反応時にテレフタル酸を添加することにより析出
させてもよい。これらの場合、リン酸、リン酸トリメチ
ル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、酸性リン酸
エチル、亜リン酸、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリ
エチル、亜リン酸トリブチル等のリン化合物の一種以上
を存在させてもよい。また、エステル化工程を経る場合
にもこれらの方法で不活性物質粒子を析出させることが
できる。例えば、エステル化反応終了前または後にアル
カリ金属またはアルカリ土類金属化合物を存在させ、リ
ン化合物の存在下あるいは非存在下に重縮合反応を行
う。従って、本発明でいう析出粒子には、カルシウム、
リチウム、アンチモン、リン等の元素が一種以上含まれ
ている。
【0014】また、併用する粒子の一つとして添加粒子
も用いることができる。ここでいう添加粒子とは、ポリ
エステルに外部から添加する粒子を指すが、具体的には
カオリン、タルク、カ−ボンブラック、硫化モリブデ
ン、石膏、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、フッ化リ
チウム、フッ化カルシウム、ゼオライト、リン酸カルシ
ウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン等を挙げることがで
きる。なお、かかる添加粒子の例として耐熱性の高分子
微粉体を挙げることもできる。この場合の典型的な例と
しては、例えば特公昭59−5216号公報に記載され
ているような、分子中に唯一個の脂肪族の不飽和結合を
有するモノビニル化合物と架橋剤として分子中に二個以
上の脂肪族の不飽和結合を有する化合物との共重合体を
例示することができるが、これらに限定されるものでは
なく、例えば熱硬化性エポキシ樹脂、熱硬化性フェノ−
ル樹脂、熱硬化性尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂ある
いはポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂の
微粉体を用いることもできる。
【0015】上記の添加粒子の中でも、特に酸化アルミ
ニウム粒子を用いた場合にフィルムの耐擦傷性を高度に
改良することができる。特に平均粒径0.5μm以下が
好ましく、0.1μm以下のデルタ型もしくはガンマ型
がさらに好ましく、0.1μm以下のデルタ型が特に好
ましく用いられる。これらの粒子の製造法としては、例
えば熱分解法、すなわち無水塩化アルミニウムを原料と
して火焔加水分解させる方法、あるいはアンモニウム明
ばん熱分解法、すなわち水酸化アルミニウムを原料とし
て硫酸と反応させて硫酸アルミニウムとした後硫酸アン
モニウムと反応させてアンモニウム明ばんとして焼成す
る方法等を挙げることができる。これらの方法により得
られる酸化アルミニウムの一次粒径は、通常、5〜40
nmの範囲にあるが、しばしば0.5μmを超える凝集
体を形成しているので、適度に解砕して使用することが
望ましい。この場合、多少凝集した二次粒子となってい
てもよいが、見掛け上の平均粒径は0.5μm以下が好
ましく、0.1μm以下が特に好ましい。
【0016】酸化アルミニウム粒子を用いる場合、かか
る粒子が高価であることと、含有量が多いときにフィル
ム切断刃を傷めるということが問題となっている。しか
しながら、本発明のフィルムにおいては、驚くべきこと
に、少量の酸化アルミニウム粒子の配合により、磁気テ
−プの擦り傷や摩耗粉の発生を十分に防止する効果があ
ることが判明したのである。従って、酸化アルミニウム
粒子を使用する際には、かかる粒子の含有量は0.35
重量%以下にすることが可能であり、さらに0.30重
量%以下が好ましく、特に0.25重量%以下が好まし
い。かかる粒子の含有量が0.35重量%を越える場合
はフィルムの製造におけるスリット工程において、切断
刃の損傷の度合が大きくなる傾向がある。
【0017】本発明で用いる前記バテライト型炭酸カル
シウム粒子と組み合わせることが可能な粒子として、天
然の炭酸カルシウムや合成法によるカルサイト型炭酸カ
ルシウムあるいは楕円体、球状、円柱状もしくは楕円柱
状等のバテライト型炭酸カルシウム挙げることができ
る。また、本発明においては、平均粒径の異なる本発明
のバテライト型炭酸カルシウム粒子を二種以上用いても
よい。上述の併用する粒子は、その平均粒径が本発明の
バテライト型炭酸カルシウム粒子のそれより大きい場合
は、炭酸カルシウム粒子と同量以下が好ましく、0.0
05〜0.5倍重量がさらに好ましく、0.01〜0.
3倍重量が特に好ましい。一方、その平均粒径が本発明
のバテライト型炭酸カルシウム粒子のそれより小さい場
合は、炭酸カルシウム粒子の0.5倍以上が好ましく、
0.5〜20倍重量がさらに好ましい。
【0018】本発明のバテライト型炭酸カルシウム粒子
および必要に応じてほかの粒子を含有するポリエステル
の製造に際しては、それらの粒子をポリエステルの合成
反応中に添加することが好ましい。特に、エステル交換
反応またはエステル化反応終了後、重縮合反応開始前に
添加することが好ましい。添加する粒子は、通常、エチ
レングリコ−ルのスラリ−として添加するが、必要に応
じ、事前に解砕、分散、分級、濾過等の処理を施してお
いてもよい。 添加するエチレングリコ−ル中のスラ
リ−濃度は3〜50重量%、好ましくは10〜40%と
するのがよい。スラリ−の粒子濃度が3重量%未満で
は、エチレングリコ−ルの使用量が増し、エチレングリ
コ−ルの原単位が大きくなり好ましくない。また、粒子
濃度が50重量%を超えたスラリ−を添加すると、粒子
の分散性が往々にして悪化する。ポリエステル合成の重
縮合反応触媒としては、Sb,Ti,Ge,Sn,Si
化合物等の通常用いられている触媒が使用される。
【0019】本発明の磁気記録媒体用ベ−スフィルムに
おいて、エチレンテレフタレ−ト単位を80モル%以上
含むフィルムの場合、フィルムの厚み方向の屈折率を
1.492以上とすることが好ましい。この値が1.4
92未満では、走行性および耐摩耗性の改良効果が不十
分となることがある。また、フィルムの厚み方向の屈折
率を1.492以上とした場合、磁性層との接着性を向
上することができる。厚み方向の屈折率は、好ましくは
1.494〜1.505である。かかる物性を有するフ
ィルムは、例えば逐次二軸延伸の場合、縦延伸温度を通
常の延伸温度よりも5〜30℃高い105〜115℃程
度とすることによって得ることができる。また、本発明
の磁気記録媒体用ベ−スフィルムにおいては、幅方向の
屈折率(nTD)と長手方向の屈折率(nMD)との差(Δ
n;nTD−nMD)が0.010以上の場合、特にスリッ
ト性に優れ、磁気テ−プのベ−スフィルムとして適した
ものとなる。ここでいうスリット性とは、磁気テ−プを
シェア−カッタ−等でスリットする際の特性であり、ス
リット性が悪い場合には、切り口が筋状にめくれ上がっ
たり、切り口からヒゲや粉が発生したりする。かかる現
象が生じた場合、テ−プに白粉が付着し、電磁変換特性
を悪化させたり、ドロップアウトを誘起する。Δnは、
好ましくは0.020以上、さらに好ましくは0.02
5以上、特に好ましくは0.035以上である。Δnが
大きすぎる場合は、熱収縮率等の不都合が生じるため、
Δnの上限は、0.060とすることが好ましい。
【0020】本発明のポリエステルフィルムの極限粘度
は、0.52〜0.62が好ましく、0.54〜0.5
9がさらに好ましい。極限粘度が低い程、フィルムのス
リット性が良好であるが、極限粘度が0.52未満の場
合は、製膜時にフィルム破断が多発して生産性に支障を
きたすことがある。一方、極限粘度が0.62を越える
場合は、フィルムのスリット性改良効果が不十分となる
傾向がある。
【0021】次に、本発明のフィルムの製造法を具体的
に説明する。粒子を含有するポリエステル原料を準備
し、常法により乾燥した後、押出機により、200〜3
20℃で押し出して、キャスティングドラム上で冷却固
化させて無定形シ−トを形成する。この際、常法の静電
印加法を用いることにより、均一厚さの無定形シ−トが
得られる。なお、本発明の要旨を越えない範囲であれ
ば、かかる無定形シ−トは、2層あるいは3層以上の積
層フィルムであっても構わない。次いで、上記の無定形
シ−トを用いて二軸延伸熱固定を行う。通常、90〜1
30℃の温度で縦方向に2.5倍以上延伸した後、横方
向に3.0倍以上延伸し、130〜250℃の範囲で熱
処理を行う。もちろん縦横に逐次二軸延伸あるいは同時
二軸延伸した後、さらに110℃〜180℃の温度で縦
方向に1.05〜2.5倍再延伸を行った後、熱処理す
る方法も採り得る。この際、再縦延伸前熱固定、再縦延
伸後縦弛緩、再縦延伸前または後微小倍率縦延伸等の手
法を適宜採用も可能である。また、同様に横方向に再延
伸を行ってもよい。また、必要に応じて製膜工程内で各
種の表面処理等を施しても構わない。
【0022】なお、二軸延伸熱固定後にフィルムの端部
を切断刃によりスリットするが、製膜中に切断刃を数m
m〜数十mm移動させることは、切断刃の局部的な損傷
を防止できるため特に好ましい。本発明の磁気記録媒体
用フィルムはビデオテ−プ用のベ−スフィルムとして賞
用されるほか、オ−ディオ用のそれとして用いた場合に
も特に効果を発揮し得る。もちろん必要に応じコンデン
サ−の誘電体用、包装用、製版用、その他の用途に用い
ることも可能である。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに詳細に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下
の実施例によって限定されるものではない。なお、実施
例における種々の物性および特性の測定方法、定義は下
記のとおりである。実施例および比較例中「部」とある
は「重量部」を示す。 (1)平均粒径および粒度分布 島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置(SA−CP
3型)で測定した等価球形分布における積算体積分率5
0%の粒径を平均粒径とした。また同時に大粒子側から
積算して重量分率25%の点の直径と重量分率75%の
点の直径の比[γ]値を粒度分布の指標とした。 (2)球形比 電子顕微鏡撮影で個々の粒子の長径および個々の粒子の
短径を測定し、その平均値を、それぞれ粒子の長径およ
び短径とした。 (3)フィルムの極限粘度〔η〕 ポリマ−1gをフェノ−ル/テトラクロロエタン=50
/50(重量比)の混合溶媒100ml中に溶解し、3
0℃で測定した。
【0024】(4)フィルムの屈折率 アタゴ光学社製アッベ式屈折計を用い、フィルムの厚さ
方向の屈折率(nα)、フィルム横方向の屈折率
(nTD)および長手方向の屈折率(nMD)を測定した。
複屈折率Δnは、下記式により求めた。 Δn = nTD − nMD なお屈折率の測定はナトリウムD線を用いた。 (5)スリット性 フィルムの製膜工程において、二軸延伸および熱固定後
のフィルムの端部をステンレス製切断刃によりスリット
した。そして、新品の切断刃に取り替えてフィルムを5
000mスリットした後、切断刃の損傷度合いを目視で
観察することにより、スリット性を次の3ランクに分け
て評価した。 A:切断刃の損傷がほとんど見られず、スリット刃を取
り替える必要がないもの;B:切断刃の損傷が明らかに
見られ、スリット刃を取り替える必要があるもの;C:
AおよびCの中間的状況
【0025】(6)フィルム表面の三次元表面粗さ指数 (株)小坂研究所製 表面粗さ測定機(SE−3AK)
を用い、触針の先端半径5μm、サンプリングピッチ
1.0μm、カットオフ0.25mm、縦倍率5000
0倍または20000倍、走査本数500本の条件で測
定した。 (A)三次元中心面平均粗さ(SRa) 粗さ曲面からその中心面上に、面積SM の部分を抜き取
り、抜き取り部分の中心面上に直交座標系X軸、Y軸を
置き中心面に直交する軸をZ軸で表すと、SRa値(μ
m)は次式により、求められる。
【数4】 SRa=(1/SM)∫0 LX0 LY│f(X,Y)│dXdY (ただし上記式中、LX ・ LY = SM) (B)三次元10点平均粗さ(SRz) 粗さ曲面から基準面積分だけ抜き取った部分の平均線に
平行平面のうち、高い方から1〜5番目までの山の平均
と、深い方から1〜5番目までの谷の平均との間隔を入
力換算してSRz値(μm)を求めた。
【0026】(7)走行性 フィルムの滑り性により評価した。滑り性は、固定した
硬質クロムメッキ金属ロール(直径6mm)にフィルムを
巻き付け角(θ)135°で接触させ、53g(T2
の荷重を一端にかけて、1m/mim の速度でこれを走行さ
せて他端の抵抗力(T1 ,g)を測定し、次式により走
行中の摩擦係数(μd)を求めた。
【数5】 μd=(180/πθ)・ln(T1/T2)=0.424・ln(T1/53) (8)粗大突起数 フィルム表面にアルミニウムを蒸着し、二光束干渉顕微
鏡を用いて測定した。測定波長は0.54μmで3次以
上の干渉縞を示す個数を10cm2 当たりに換算して示し
た。
【0027】(9)摩耗特性 下記の2通りの方法により摩耗特性を評価した。 (A)粒子脱落跡数 フィルム表面に金蒸着を施し、走査型電子顕微鏡にて倍
率2000倍で写真撮影し、突起の先端部分が消失し陥
没状となった、粒子由来の突起の痕跡個数を測定し、単
位面積(1mm2)当たりに換算した。この値は少ない程よ
い。 (B)白粉発生量 固定した直径6mmの硬質クロム製固定ピンにフィルム
を巻きつけ角135で接触させ、速度は10m/mi
n、張力200gでフィルムを1000mにわたって走
行させ、ピンに付着した摩耗白粉量を目視評価し、下に
示すランク別に評価を行った。 A:全く付着しない B:微量付着する C:少量(ランクBよりは多い)付着する D:極めて多く付着する
【0028】(10)磁気テ−プ特性 磁性微粉末200部、ポリウレタン樹脂30部、ニトロ
セルロース10部、塩化ビニル−酢酸セルロース共重合
体10部、レシチン5部、シクロヘキサノン100部、
メチルイソブチルケトン100部、およびメチルエチル
ケトン300部をボールミルにて48時間混合分散後ポ
リイソシアネート化合物5部を加えて磁性塗料とし、こ
れをポリエステルフィルムに塗布した後、塗料が十分乾
燥固化する前に磁気配向させ、その後乾燥し、2μmの
膜厚の磁性層を形成した。次いで、鏡面仕上げの金属ロ
−ルとポリエステル系複合樹脂ロ−ルとから構成されて
いる5段のス−パ−カレンダ−を用い、ロ−ル温度85
℃、線圧250kg/cm、走行速度80m/minの
条件下、上記磁性フィルム5000mを7回繰り返し走
行させて、樹脂ロ−ルに付着する白粉量を目視評価し、
下に示すランク別に評価を行った。 A:樹脂ロ−ルに白粉の付着がほとんどない B:極く僅かな白粉の付着がある C:明らかに白粉の付着がある 次いで、上記フィルムを1/2インチ幅にスリットした
後、松下電気製NV−3700型ビデオデッキにより、
常速にて下記の磁気テープ特性を評価した。 VTRヘッド出力 シンクロスコープにより測定周波数が4メガヘルツにお
けるVTRヘッド出力を測定し、ブランクを0デシベル
(dB)としてその相対値をデシベルで示した。 ドロップアウト数 4.4メガヘルツの信号を記録したビデオテープを再生
し大倉インダストリー(株)ドロップアウトカウンター
でドロップアウト数を約20分間測定し、1分間当りの
ドロップアウト数に換算した。
【0029】(11)耐擦傷性 幅1/2インチにスリットした磁気テ−プを直径6mm
の硬質クロムメッキ金属ピン(仕上げ3S)にフィルム
を巻きつけ角135°、走行速度4m/min、張力5
0gで磁気テ−プのベ−スフィルム面を1回擦過させ
た。次に擦過面にアルミニウムを約1000 厚となる
よう真空蒸着し、傷の量を目視により観察し、下記判定
を行った。 ランク1:傷の量が極めて多い ランク2:傷の量が多い ランク3:傷の量が2、4の中間 ランク4:傷の量が少ない ランク5:傷が付かない
【0030】(12)蛇行性 市販のVHS方式VTRを用い、巻き出し側のバックテ
ンションをゼロにして、ビデオテ−プを180分間走行
させた。ヘッドシリンダ−の直前のピンで、テ−プの走
行状態を観察し、下記判定を行った。 A:走行中にテ−プが規定の走行位置から2mm以上外
れる;B:走行中にテ−プが規定の走行位置から0.5
mm以上2mm未満外れる;C:走行中にテ−プが規定
の走行位置から0.5mm未満外れる
【0031】実施例1 ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム4水塩0.09部を反応
器にとり、加熱昇温するとともにメタノールを留去して
エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要して
230℃まで昇温し実質的にエステル交換反応を終了し
た。次いで、平均粒径0.22μm、粒度分布値1.3
5、球形比1.50の高分子ポリカルボン酸(3重量%
/対粒子)で表面処理した楕円体のバテライト型炭酸カ
ルシウム粒子(丸尾カルシウム(株)製VAN−R02
0)0.8部をエチレングリコ−ルスラリ−として添加
した。スラリー添加後、さらにリン酸0.03部、三酸
化アンチモン0.04部を加えて4時間重縮合反応を行
い、極限粘度0.60のポリエチレンテレフタレートを
得た。その内部を顕微鏡で観察したところ、粒子が均一
に分散していることが確認された。次いで、得られたポ
リエステルを乾燥後290℃で溶融押出し、無定形シー
トを得、シートの流れ方向(縦方向)に93℃で3.5
倍、横方向に110℃で3.5倍延伸し、220℃で3
秒間熱処理を行い、厚さ15μmのフィルムを得た。
得られたフィルムのヤング率は縦方向が440kg/m
2 、横方向が440kg/mm2 であり、極限粘度は
0.58であった。得られたフィルムに磁性層を塗布し
磁気テープを得、その特性を測定した。
【0032】実施例2 実施例1で用いたバテライト型炭酸カルシウムを用い、
フィルムの厚さ方向の屈折率を1.490とする以外は
実施例1と同様にしてフィルムを得、その特性を評価し
た。 実施例3および4 実施例1で用いたバテライト型炭酸カルシウムと共に、
一次粒径が0.03μmであるデルタ型の酸化アルミニ
ウムをそれぞれ表1および2に示すように配合する他は
実施例1と同様にしてフィルムを得た。なお、フィルム
の極限粘度は0.58であった。得られたフィルムに磁
性層を塗布し磁気テープを得、その特性を測定した。
【0033】実施例5 実施例4のフィルムの極限粘度を0.65にする以外は
実施例4と同様にしてフィルムを得、その特性を評価し
た。 比較例1 実施例1で用いた粒子の代わりに、平均粒径が0.45
μm、粒度分布値1.50、球形比1.50のバテライ
ト型炭酸カルシウム粒子(丸尾(株)製VAN−R07
5)を用い、表2に示す含有量とする以外は実施例1と
同様にしてフィルムを得た。なお、フィルムの極限粘度
は0.58であった。得られたフィルムに磁性層を塗布
し磁気テープを得、その特性を測定した。
【0034】比較例1および2 平均粒径0.25μm、粒度分布値2.05の合成法に
よる塊状のカルサイト型炭酸カルシウム(比較例1)あ
るいは平均粒径0.40μm、粒度分布値2.65の偏
平状のカオリン(比較例2)を用い、表3に示す含有量
とする他は実施例1と同様にしてポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムを得、その特性を評価した。なおフィル
ムの極限粘度は0.59であった。
【0035】
【表1】 実施例1 実施例2 実施例3 ──────────────────────────────────── <配合粒子> [第一の粒子] バテライト型 バテライト型 バテライト型 種類 炭酸カルシウム 炭酸カルシウム 炭酸カルシウム 平均粒径(μm) 0.22 0.22 0.22 含有量(wt%) 0.80 0.80 0.80 [第二の粒子] 種類 - - Al23 平均粒径(μm) - - 0.03 含有量(wt%) - - 0.25 <フィルム特性> 極限粘度〔η〕 0.58 0.58 0.58 nα 1.497 1.490 1.497 Δn 0.036 0.036 0.036 SRa(μm) 0.014 0.014 0.014 SRz(μm) 0.113 0.110 0.113 SRz/sRa 8 8 8 スリット性 A A A 耐摩耗性 粒子脱落跡数 7 13 4 白粉発生量 A A〜B A <磁気テ−プ特性> カレンダ−汚れ 〇 〇 〇 S/N(dB) +0.4 +0.0 +0.4 ト゛ロッフ゜アウト(個/分) 4.2 7.7 3.1 耐擦傷性 3 3 5 易スリット性 A A A 蛇行性 A A A
【0036】
【表2】 実施例4 実施例5 比較例1 ─────────────────────────────────── <配合粒子> [第一の粒子] バテライト型 バテライト型 バテライト型 種類 炭酸カルシウム 炭酸カルシウム 炭酸カルシウム 平均粒径(μm) 0.22 0.22 0.45 含有量(wt%) 0.80 0.80 0.50 [第二の粒子] 種類 Al23 Al23 Al23 平均粒径(μm) 0.03 0.03 0.03 含有量(wt%) 0.40 0.40 0.25 <フィルム特性> 極限粘度〔η〕 0.58 0.65 0.58 nα 1.496 1.496 1.497 Δn 0.037 0.037 0.038 SRa(μm) 0.014 0.014 0.016 SRz(μm) 0.116 0.117 0.290 SRz/sRa 8 8 17 スリット性 A〜B A〜B A 耐摩耗性 粒子脱落跡数 6 6 75 白粉発生量 A A A〜B <磁気テ−プ特性> カレンダ−汚れ 〇 〇 〇 S/N(dB) +0.5 +0.1 +0.1 ト゛ロッフ゜アウト(個/分) 3.1 8.3 10.7 耐擦傷性 5 5 4 易スリット性 A A〜B A 蛇行性 A A B
【0037】
【表3】 比較例2 比較例3 ──────────────────────────── <配合粒子> [第一の粒子] カルサイト型 カオリン 種類 炭酸カルシウム 平均粒径(μm) 0.22 0.40 含有量(wt%) 0.80 0.50 [第二の粒子] 種類 - - 平均粒径(μm) - - 含有量(wt%) - - <フィルム特性> 極限粘度〔η〕 0.59 0.59 nα 1.497 1.496 Δn 0.038 0.036 SRa(μm) 0.014 0.013 SRz(μm) 0.211 0.239 SRz/sRa 15 18 スリット性 A A〜B 耐摩耗性 粒子脱落跡数 75 48 白粉発生量 A〜B B〜C <磁気テ−プ特性> カレンダ−汚れ 〇〜△ △〜× S/N(dB) −1.5 −1.6 ト゛ロッフ゜アウト(個/分)13.4 15.8 耐擦傷性 2 1 易スリット性 A A 蛇行性 A〜B A
【0038】本発明の要件を満足する実施例のフィルム
は、何れもフィルム表面が均一であり、耐摩耗性および
蛇行性に優れたものである。特に微細な酸化アルミニウ
ム粒子を併用したフィルムは、さらに耐擦傷性にも優
れ、磁気記録媒体用ベ−スフィルムとして好適である。
【発明の効果】本発明のフィルムは均一微細な表面構造
を有しており、特に耐摩耗性および走行性等に優れ、磁
気記録媒体用ベ−スフィルムをはじめとする産業用資材
として有用であり、その工業的価値は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00 B29L 7:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が0.05〜1.0μmで、下
    記式に定義する粒度分布値が2.00以下であるバテ
    ライト型炭酸カルシウム粒子を0.10〜2.0重量%
    含有し、かつ下記式およびを同時に満足することを
    特徴とする磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフィル
    ム。 【数1】粒度分布値=d25/d75 … 0.005≦SRa≦0.030 … 3≦SRz/SRa≦15 … [上記式中、d25、d75は、粒子群の積算体積を大粒子
    側から計測し、それぞれ総体積の25%、75%に相当
    する粒径(μm)を示す。また、SRaおよびSRz
    は、それぞれ三次元中心面平均粗さ(μm)および三次
    元10点平均粗さ(μm)を示す]
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07266398A (ja) * 1993-12-31 1995-10-17 Cheil Synthetics Inc 磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07266398A (ja) * 1993-12-31 1995-10-17 Cheil Synthetics Inc 磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法

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