JPH0526260U - 研磨ベルト - Google Patents
研磨ベルトInfo
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- JPH0526260U JPH0526260U JP2259991U JP2259991U JPH0526260U JP H0526260 U JPH0526260 U JP H0526260U JP 2259991 U JP2259991 U JP 2259991U JP 2259991 U JP2259991 U JP 2259991U JP H0526260 U JPH0526260 U JP H0526260U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 裁断により剥離し易くなっている研磨材の剥
離を防止し、研磨精度の低下を防ぐ。 【構成】 紙、布等の基材13表面に研磨材14を塗布
し所定の幅と長さに裁断してなる研磨ベルトにおいて、
裁断部2、3に沿った研磨材面上にコーティング4を施
した構成である。
離を防止し、研磨精度の低下を防ぐ。 【構成】 紙、布等の基材13表面に研磨材14を塗布
し所定の幅と長さに裁断してなる研磨ベルトにおいて、
裁断部2、3に沿った研磨材面上にコーティング4を施
した構成である。
Description
【0001】
本考案は、木材、金属等の表面を仕上げ研磨するために用いる研磨ベルトに関 する。
【0002】
木材製品や金属製品等の表面の仕上げ研磨を行うための研磨ベルトとして、紙 、布等の基材表面に研磨材を塗布した研磨ベルトが使用されている。
【0003】 この種の研磨ベルトは、基材表面に研磨材を塗布した後、裁断機を用いて、装 着する研磨装置の仕様に適合するような幅と長さに裁断されたものである(図4 及び5参照)。
【0004】 このような研磨ベルトにおいては、研磨作業中に何らかの理由で研磨ベルトの 表面が損傷され、これが被研磨物表面に研磨方向と平行な凸条(以下、「未研磨 スジ」という)を発生させるため、被研磨物が不良品となるという問題が頻繁に 発生していた。
【0005】 これまでは、その原因について解明が得られていなかったため、不良発生に対 応して研磨ベルトを交換したり、研磨装置をメンテナンスする等の二次的な対応 策を講ずるしか方法がないというのが現状であった。
【0006】
しかし、原因追求の結果、前記未研磨スジの発生原因は以下の通りであること が判明した。
【0007】 すなわち、研磨ベルトを必要な幅と長さに裁断するときに、裁断機の刃により 研磨材を基材に固着している接着剤が一部破壊され、研磨材が基材から剥離し易 い状態となる。研磨ベルトを装着する研磨装置は1000m/秒以上の高速で使 用されるため、上記の不安定な研磨材の砥粒が研磨ベルトの高速回転によって生 ずる遠心力やその他の外力等により研磨ベルトから剥離する。剥離した砥粒が研 磨ベルトと被研磨材との接触点である研磨点に挟まると研磨ベルト表面に凹状の スジを発生させる。この結果、精緻な研磨が必要な被研磨物の研磨表面に凸状の スジを発生させるものである。
【0008】 この傾向は、粗い粒度の研磨ベルトと細かい粒度の研磨ベルトを複数組み合わ せてタンデムに使用する場合に、前加工用の粗い粒度のベルトから剥離した砥粒 が後工程の細かい粒度の研磨ベルトの研磨材面を傷付ける場合に特に顕著である 。
【0009】 本考案は、前記従来技術に鑑みてなされたもので、研磨ベルトの裁断部から研 磨材が剥離することのない研磨ベルトを提供するものである。
【0010】
前記課題を解決するため、請求項1記載の考案は、紙、布等の基材表面に研磨 材を塗布し所定の幅と長さに裁断してなる研磨ベルトにおいて、裁断部に沿った 研磨材面上にコーティングを施した構成としたものである。
【0011】 請求項2記載の考案は、前記と同様の研磨ベルトにおいて、裁断部に沿った研 磨材面上の研磨材を除去した構成としたものであり、請求項3記載の考案は、裁 断部に沿って研磨材不存在部分を設けた構成としたものである。
【0012】
請求項1の考案によれば、裁断部の研磨材面に施されたコーティングが不安定 な砥粒の剥離を抑制する。従って、研磨ベルトを高速で回転させても砥粒の剥離 が起こらず、研磨不良の発生が防止される。
【0013】 また、請求項2の考案では、裁断部の研磨材面上の研磨材が除去されているた め、裁断部に沿った位置の研磨材が剥離することがない。
【0014】 請求項3の考案では、裁断部分には最初から研磨材が塗布されていないため、 研磨装置の稼働時に研磨ベルトから砥粒が剥離することはない。
【0015】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】 図1は、本考案の一実施例を示す研磨ベルトAの端部を結合して環状に形成し 、研磨装置のアイドラープーリ5とコンタクトロール6とに巻き掛けて装着した 状態を示す斜視図であり、図2は図1におけるI−I断側面図である。
【0017】 本考案の研磨ベルトの形成過程について説明すると、まず、紙、布等の基材1 3の表面に接着剤を介して研磨材14を塗布することによりベルト素材10が生 成される。このベルト素材10は図4及び5に示されるように、スリッター11 及びカッター12等の裁断機を用いて裁断され、使用される研磨装置の仕様に適 合した幅と長さを有する従来通りの研磨ベルトが形成される。
【0018】 該研磨ベルトの裁断部2、3は、裁断時に裁断機の刃がベルトの接着剤層を破 壊するため、裁断部2、3の研磨材面上の砥粒が基材13から剥離し易い状態と なっている。
【0019】 前記研磨ベルトには、裁断後、裁断部に沿った研磨材面上に接着剤が塗布され コーティング4が施される。これにより、剥離し易い状態となっている研磨材面 が保護され、研磨ベルトA使用時に研磨材の砥粒が剥離することが防止される。 なお、コーティングを施す範囲は、裁断部の内側略数ミリ〜数十ミリ程度である 。また、図2に示す如く、研磨材面上のみならず研磨ベルトを挟み込むように裏 面に渡っても同様に接着剤を塗布すれば、より強固なコーティングが得られる。
【0020】 裁断部の砥粒の剥離が防止されるという前記効果は、裁断済研磨ベルトの裁断 部2、3に沿った研磨材面上の砥粒を削り取ることによっても同様に達成される 。すなわち、裁断部からベルトの内側方向の砥粒を裁断部に沿って刃物等を用い て略数ミリ〜数十ミリ程度削り落とすことによって、裁断により剥離し易い状態 となっている砥粒を事前に取り除くものである。
【0021】 なお、裁断部の砥粒は、完全に削り落とされている場合の他、削られて摩耗し た状態等、容易に剥離しない状態が得られていればよい。
【0022】 図3は、上記のようにして生成された研磨ベルトBを研磨装置に装着した状態 の一部縦断側面図であり、図中符号7は砥粒が削り落とされた部分を示すもので ある。
【0023】 さらに、基材表面に研磨材を塗布してベルト素材10を生成する工程において 、予め裁断部となる位置には研磨材を塗布しないことによっても上記と同様の効 果が得られる。すなわち、基材上において、裁断部に相当する部分は適宜の幅で 研磨材を塗布しないものとし、その他の部分にのみ研磨材の塗布を施したもので ある。
【0024】
請求項1乃至3に記載の考案によれば、研磨ベルト使用時にベルトの研磨材面 の裁断部から研磨材の砥粒が剥離することがない。従って、従来のように剥離し た砥粒が研磨面に挟まり研磨ベルトの研磨材面を損傷することがないため、被研 磨物に凸状の未研磨スジができることが防止され、精緻な仕上げ加工ができると いう効果がある。
【0025】 また、従来のように作業を中断して研磨ベルトを交換したり、装置全体をメン テナンスする等の必要がないため、作業能率が高い等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の考案の一実施例に係る研磨ベル
トを研磨装置に装着した状態を示す斜視図である。
トを研磨装置に装着した状態を示す斜視図である。
【図2】図1におけるI−I断側面図である。
【図3】請求項2記載の考案の一実施例に係る研磨ベル
トを示す一部縦断側面図である。
トを示す一部縦断側面図である。
【図4】ベルト素材を帯状に裁断する状態を示す斜視図
である。
である。
【図5】ベルト素材を所定長さに裁断する状態を示す斜
視図である。
視図である。
A、B 研磨ベルト 2、3 裁断部 4 コーティング
Claims (3)
- 【請求項1】 紙、布等の基材表面に研磨材を塗布し所
定の幅と長さに裁断してなる研磨ベルトにおいて、裁断
部に沿った研磨材面上にコーティングを施したことを特
徴とする研磨ベルト。 - 【請求項2】 紙、布等の基材表面に研磨材を塗布し所
定の幅と長さに裁断してなる研磨ベルトにおいて、裁断
部に沿った研磨材面上の研磨材を除去したことを特徴と
する研磨ベルト。 - 【請求項3】 紙、布等の基材表面に研磨材を塗布し所
定の幅と長さに裁断してなる研磨ベルトにおいて、裁断
部に沿って研磨材不存在部分を設けたことを特徴とする
研磨ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991022599U JP2525229Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 研磨ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991022599U JP2525229Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 研磨ベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526260U true JPH0526260U (ja) | 1993-04-06 |
JP2525229Y2 JP2525229Y2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=12087307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991022599U Expired - Lifetime JP2525229Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 研磨ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525229Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101255185B1 (ko) * | 2011-08-11 | 2013-04-22 | 엠.씨.케이 (주) | 평판형 디스플레이의 유리기판 세정용 무한궤도형 연마벨트의 제조방법 및 그 제조장치 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60194466U (ja) * | 1984-05-30 | 1985-12-25 | 安田 春光 | 接合研磨ベルト |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP1991022599U patent/JP2525229Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60194466U (ja) * | 1984-05-30 | 1985-12-25 | 安田 春光 | 接合研磨ベルト |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101255185B1 (ko) * | 2011-08-11 | 2013-04-22 | 엠.씨.케이 (주) | 평판형 디스플레이의 유리기판 세정용 무한궤도형 연마벨트의 제조방법 및 그 제조장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2525229Y2 (ja) | 1997-02-05 |
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