JPH05261280A - 金属キレート形成性の親水性ポリマー - Google Patents

金属キレート形成性の親水性ポリマー

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JPH05261280A
JPH05261280A JP2419266A JP41926690A JPH05261280A JP H05261280 A JPH05261280 A JP H05261280A JP 2419266 A JP2419266 A JP 2419266A JP 41926690 A JP41926690 A JP 41926690A JP H05261280 A JPH05261280 A JP H05261280A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えばクロマトグラフ用の粒子、圧縮された
濾材、紙、不連続吸着用の膜や粒子、液/液抽出用の可
溶性ポリマー、固体不浸透層の表面被覆等に用いること
ができる金属キレート形成性の親水性ポリマーを提供す
ること。 【構成】 金属イオンの結合、吸着等のため、下記の構
造を有する親水性ポリマー生成物。 P−X−A−Q (但し P は可溶性又は不溶性の親水性ポリマーを表
わし、 X はヘテロ原子O、S又はNを意味し、 A
は少なくとも3個の炭素原子を有する原子鎖を表わ
し、 Q は末端金属キレート形成性置換基を有する少
なくとも2つの枝分かれを有する基をあらわし、その際
各分岐が2個又は最大で3個の炭素原子の原子列で互い
に隔てられている少なくとも2個のヘテロ原子N、O又
はSを含むか、または Q は少なくとも8個以上、最
大で30個の原子が環中で並んでいる巨大環状環を表わ
し、その際その少なくとも3個は窒素原子である)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕本発明は金属イオンを親水性ポリ
マーの中に繋ぎ止めるためのポリマーに関し、そして中
でも2価及び多価の金属イオンを吸収し、及び/又は固
定するための、この親水性ポリマーに結合されている
か、又は遊離している配位子を包含する。多くの理由か
ら種々の金属イオンを不溶性ポリマーや水溶性ポリマ
ー、中でも親水性ポリマーに結合することのできる配位
子に固定させることが重要である。親水性ポリマーとは
ロンドン、グラスゴー、ブラッキーのC.A.Finc
hによって “Speciality Polymer
s” の中にその第65頁に次のように定義されてい
る:「親水性ポリマーは水中に溶解するか、又は水によ
って膨潤するようなポリマーである。」 本発明は水中で不溶性であるけれども膨潤することがで
きるか、又は1重量%以下が水中に溶解するような親水
性ポリマーを含む。親水性ポリマーは3つの主なグルー
プにわけることができ、すなわち a)ほとんど全部が炭水化物又は蛋白質に基づく天然ポ
リマー b)主としてセルローズ、紙パルプ又は木綿リンターに
基づき、石油起源の化学薬剤、エポキシド、ビニルスル
ホン等の官能性化学材と反応しさせた合成ポリマー c)石油化学起源のモノマー類の重合によって作られる
合成ポリマー これら主な群に加えて上記cとaまたはbとの間、また
はa、b、cの間の中間群があり、例えば珪酸塩類や疎
水性ポリマーのように固体物質に吸着され、又は化学的
に結合しているもの等である。親水性ポリマーは 1)水溶性であることができる 2)水不溶性であるが水に膨潤することができる。水不
溶性ポリマー2)は種々の物理的形状を有することがで
き、例えば: 2a)粒子 2b)繊維類、分離状のものや紙、布等のようなもの 2c)例えば置換されたセルローズのような膜体 2d)例えば毛細菅のような管状物 2e)壁面の表面層 2f)スポンジ状物 親水性ポリマーは種々異なった化学構造を有することが
でき、多水和物であることができる。
3)すなわち例えばモノマー単位当たり少なくとも1つ
のヒドロキシル基というように多数のヒドロキシル基を
含むことができる。本発明に従い使用することのできる
ポリハイドリックポリマーは 3a)多糖類又は架橋化された多糖類 I セルローズ又はセルローズ誘導体 II 澱粉又は澱粉誘導体 III寒天又はアガロース IV 架橋したデキストラン又はデキストラン誘導体 V ポリエチレングリコール 3b)ポリビニルアルコール又はその誘導体 4)架橋した誘導体を含むポリアクリレート又はポリア
クリルアミド類 5)上記群1−4の混合ポリマー 6)エポキシシランによって親水性化されたシリカゲル 本発明によれば、このポリマーの研究から、これは a)常温において少なくとも1%水中に溶解することが
でき、又はそのポリマーの重量の少なくとも半分が水中
に取り込まれるように膨潤させることが可能であり、ま
た b)そのようなポリマーが本発明に従う配位子と直接又
は間接に結合できる官能基を含有している。
直接の結合は例えばそのポリマーがエポキシ基又は第1
級アミノ基を含んでいるときは直接の結合が可能であ
り、そして間接の結合はもし反応性基をそのポリマー中
の官能基、例えばヒドロキシル基やアミノ基を介して挿
入することができるときに達成される。水中に可溶性で
あるか、又は膨潤可能であるためにはそのポリマーは多
数の極性基、例えばヒドロキシル基、アミノカルバミノ
基又はより効果的ではないがエーテル基等を含む必要が
ある。これらの群には多糖類、ポリアクリレート、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアルキレ
ングリコール、中でもポリエチレングリコールが含まれ
る。本発明に従う生成物の形状はその目的とする用途、
例えばクロマトグラフィー用の粒子、圧縮された濾材、
紙、不連続吸着用の膜や粒子、液/液抽出用の可溶性ポ
リマー、固体不浸透性層の表面被覆等に依存して適当に
選ぶことができる。金属イオン等に対して不透過性であ
つて本発明に従うポリマーのゲル皮膜により被覆されて
いる粒子は分析用及び医学診断に用いることができる。
その成品の1形態によれば、親水性又は疎水性の固体の
核を単分子層膜又は多分子層膜で覆い、そしてこの膜に
配位子が固定される。結合材として金属イオンを用いる
ことにより、外部の溶液からの物質は、もしこれがその
金属イオンに対して親和性を有するときは結合される。
実用例の一つとして、体外短絡におけるチューブ又は容
器の壁の次のような構造をあげることができよう。
種々の変形態様が特に診断薬において可能であり、図に
おいてAは抗体又は抗体複合物であることができる。本
発明の別な態様のものは水溶性のものである。その特性
的なフォーク状に分岐した、又は巨大環状の配位子は次
にたし得場デキストラン、デキストリン、セルローズや
澱粉の水溶性誘導体、架橋していないポリビニルアルコ
ール等のような水和性ポリマーに共有結合的に結合され
る。適当な配位子の1例はソクラム、1,4,8,11
−テトラアザシクロテトラデカンである。
もう一つの例は 1,5,9−トリアザシクロドデカン
である。
ポリエーテルグリコール類及びポリプロピレングリコー
ル類HO−(CHCHO)−H、HO−(CH
CHCHO)−H並びにポリ−(2−メチルプロピ
レン)−グリコールは2個の末端ヒドロキシル基を有し
てここに分子の置換が起こり得るがこれは限定された水
溶性を有する。そのようにしてポリエチレングリコール
からポリエチレングリコールから金属結合性のフォーク
状、又は巨大環状の配位子、例えばモノ置換された巨大
環状配位子 又は例えば下記のような両端において置換されているフ
ォーク状配位子 を有する1端部側又は両端部に置換された誘導体を作る
ことができる。本発明に従うそのような水溶性誘導体は
端に膨潤可能な水不溶性の誘導体と異なる用途がある。
それらは抽出の分離原理として金属イオン親和性を重合
相系に導入するための改質材として、吸着による括約部
材として、又は固定された金属イオンを有する表面被覆
用として使用することができる。本発明はそれらの配位
子が3個のヘテロ原子を含み、例えば脂肪族鎖−
(R−によって隔てられているアミノ基であつ
て、Rが水素又はアルキル、好ましくは水素であり、そ
してNが2つ又は3つあるものよりなり、それによつて
ポリマー内の結合がフォーク状配位子を形成するような
配位子を特徴とするものである。
、N の全ての窒素原子はCu2+、Ni2+
Co2+、Zn2+のような遷移金属を結合することが
でき、更に又Hg2+、白金、Ag等を配位的に結合
することができるが、末端窒素原子は立体的な理由から
配位の傾向が最も高い。本発明によればNとNとの
回りに配位する傾向はN とNとの間に環系を作り
出すためにブリッジRを導入するか、又は基R を少
なくとも1個の配位性原子、O、N又はS で置換する
ことによって高められる。最初にあげた環系においては
金属類は窒素原子及び他のN とNとの間の架橋中
の配位原子(O、N、S) に強固に結合される。本発
明の別な態様によれば、配位子は包括的アルキル化によ
って下記の構造 を持つに至るが、ここでR は配位性のN、O、S原子
を少なくとも1個異常含む置換基である。R の例はこ
こでは CH−COOH である。ここでは立体的に
非常に有利にEDTA(エチレンジアミン4酢酸)と同
じ型の配位性原子の群が形成されており、それによって
結合作用はN及びN、さらにはまたNの上のカル
ボキシメチル基によつても高められている。トリス−
(2−アミノエチル)アミンをアガロース及び他の重合
物に結合させてpH10においてブロモアセテートで処
理することにより作られた生成物は銅イオンを極めて強
固に結合する成品を提供する。金属親和性の特異性の高
い生成物がR 以外の他の置換基を選ぶことによつて作
ることができ、そして公知の金属結合特性を有する多く
の化合物はそのような置き換えに適している。ここでも
そにフォーク状に分岐した配位子の構造が金属イオンの
結合の強化をもたらす。遊離の配位子と結合された配位
子との間の結合強度の差は以下にあげる近似計算によっ
て明らかである。2座配位子と6価金属イオンとから
「トリコンプレックス」が自由溶液中で形成される。
はS である。このIII の錯塩は次に下記のように
なる: が形成される。そのIII の形成反応の反応常数は例
えば約1018程度であって、上記Vに対しては近似的
に1018の3乗根、すなわち10 となる。これは
1012のオーダーの低下を与える。
のような固定されたキレート構造が得られる。
1012 であり、すなわちV の十億倍である。従っ
て3個の分岐を有するフォークを用いれば1018以上
の形成反応常数に達することができる。これは極めて単
純なラフな計算であるけれども、ポリマーの固定はエン
トロピーの変化によって結合常数、すなわち錯塩形成常
数を高めると考えられ、これはこのような論議の肯定性
を与える。これは配位子固定の重要性及び金属で固定化
した生成物のユニークな能力を強調するものである。上
記のことは全てのフォーク状分岐配位子について当ては
まる。アルデヒドやケトンの縮合の利点の一つは反応生
成物のより正確な制御である。RCHOによれば下記を
得ることができる: 上記のa)やa)とb)との混合物ではなくてb)を得
ることが望まれる。RCHOの大過剰量を用いることに
よつてb)の生ずる量を高めることができる。それらN
基を例えばエポキシ基、活性水素基等の求電子基
を含む物質によって置き換えることも可能である。ブロ
モアセテートを用いた場合には例えば下記が得られる。
上記化合物f)を得たい時には元のアミノ配位子を大過
剰のブロモアセテートを用いてアルカリ性環境中で処理
すればよい。単純アルデヒドまたはケトンからそれぞれ
の「フォーク種」によってそれぞれの生成物が形成さ
れ、例えばサルチルアルデヒドを用いれば下記 のようである。シッフ塩基の一つであるいわゆる「ザー
レン配位子」においてはその二重結合は硼水素化ナトリ
ウムを用いて還元除去することができる。8−ヒドロキ
シ−キノリン−カルブアルデヒドを用いれば下記 が得られる。この、本発明の配位子の一つである「ダブ
ルオキシン」配位子は金属吸着剤として用いられる。本
発明は配位子が酸エステル及び/又はアミノ基あるいは
イミノ基、そして必要な場合は更にチオエーテル基によ
って、合成の間にすでにそのポリマーに結合されてしま
っており、従って簡単に合成することができ且つ吸着を
増大させる構造(例えばアミノN)をも含んでいる出発
物質に結合されているような生成物にも関する。
しかしながら最も可能性の高いのは、このような場合に
おいて閉環が存在することである。
形成された金属錯化合物はその環の中に僅か8個の原子
を有して弱いけれども、しかしながらカルボキシメチル
化によって著しく強化することができる。本発明に従う
生成物のための好適な合成方法は例えばエポキシ基、イ
ソシアネート基、ビニルスルホン、活性水素のような活
性基を含む浸水性ゲルから出発して1、2または3段階
よりなる。少なくとも3個の脂肪族的に結合されたアミ
ノ基を有する、あらかじめ形成された巨大環状化合物を
例えばエポキシポリマーと反応させる。このポリマー中
に固定されている巨大キレート環配位子はそのようにし
てアルキル化、カルボキシル化等にかけることができ、
それによってその生成物の吸着特性を更に改善すること
ができる。もう一つの合成方法によればそのトリス−
(2−アミノエチル)−アミンは例えば過沃素酸で酸化
させた澱粉、すなわち「アルデヒド澱粉」のようなアル
デヒド基を含むポリマーに縮合させることができ、次い
で安定化のために還元することができる。これは図式的
に表わせば次のようである: そのあとで二つの第1級アミノ基を置換する。フォーク
状配位子は追加的な分岐を含むことができる。このよう
なものも本発明の範囲に含まれると考えなければならな
い。その一例は であるが、しかしながら同一の分岐点から三本の分岐を
得ることは困難である。理論的にはこれは窒素によって
可能であるけれども、しかしながら+電荷が形成され
る。
この構造を少量のトリス−(2−アミノエチル)−アミ
ンを用いてある反応条件(強いアルカリ性環境中で)に
よって得ることが可能である。この構造 はその3つの対称に配置した第1級アミノ基を有する
(トリス−2−アミノエチル)アミン の接近可能性に基いて極めて特異的である。これら第1
級アミノ基はエポキシ基等で活性化されたポリマーと反
応するための適用点(求核性)である。もしそれら活性
基がそのポリマーの中で互いに接近して位置していない
時は1個のアミノ基だけが反応し、そしてその化合物は
側鎖によってポリマーに結合され、そして第3級窒素が
分岐点となってフォーク状に枝分れし、そして反応しな
かった両方の第1級アミノ基が末端基となる形の配位子
を形成する。このように中間生成物 が得られ、これは4個のヘテロ原子すなわち窒素原子を
有し、これらは例えばCu2+のような重金属を配位さ
せることができる。しかしながら金属結合性は非常に弱
くて比較的弱い可溶性の多くのキレート形成性物質によ
つて分解されてしまい、従って強化する必要がある。閉
環がそれら窒素原子の容量を高め、これらは一緒になっ
て例えばNi2+、Cu2+、Zn2+等のようなある
種の重金属を結合させ固定させる。この金属結合容量を
上昇させるもう一つの方法は適当に配置された“求核
性”ヘテロ原子N、O及びSを有する種々の置換基を結
合させることによる枝分れの「構成」である。この拡大
は異った種々の反応、例えばそれらのアミノ基にアルデ
ヒドやケトン類と縮合させることによって行うことがで
き、それによっていわゆるシッフ塩基が形成される。唯
一種類のアルデヒドまたはケトンがその反応混合物中に
存在するようにするのがもっとも単純で且つもっとも効
果的であり、それによって対称の枝分れが得られ、これ
が強力な金属錯化合物(対称の)を形成するのを助け
る。縮合生成物は二重結合を含み、そして出発中間化合
物と平衡に達する。このものは還元によって安定化させ
ることができ、それによって2重結合が消失して金属結
合能力は若干低下する。しかしながら上述した具体例に
おいては例えば銅イオンを結合する能力は極めて強く、
これはしばしばその金属イオンを強力な可溶性の錯塩形
成剤であるEDTA、すなわちエチレンジアミンテトラ
酢酸による溶離が不可能なほどである。N及びフエノー
ル性OHが正しい場所に設けられたフォーク状配位子を
製造するためのもう一つの方法として下記が有効である
ことが示されている。
これらのゲルは異常に強力な緑色の同錯塩を与える。こ
れらの物質はそれぞれの枝分れ連鎖中の二つの窒素原子
が互いに2ヶまたはそれ以上の炭素原子によって隔てら
れておらずに隣合っているという点でその他の化合物の
範囲の外側にあるものである。他の類似のニトロソ化合
物が例えばo−ニトロソフエノールのように類似の錯化
合物を与える。同一の、または類似のフォーク状配位子
について他の出発物質を用いることも可能であり、例え
はその結合反応の間にそのアルデヒド基がブロツクされ
ていてそのあとで縮合の前にそれらのブロッキングが解
除される(強酸の中で)ようにする必要がある。知られ
ている限り上記物質Aは市販では入手することができな
い。もう一つの可能性は である。これはいわゆる窒素マスタードであるが、強力
に作用する細胞毒である。こゝで上記B)化合物はその
生成物がポリマーに結合される前にキレート剤と、例え
のように反応させる必要があり、その後で上記化合物
C)をポリマーの中に結合させる。これは実施可能であ
るけれども複雑な方法であって種々の変法が可能であ
る。考えられるけれども現在なお現実的でないのは例え
ばトリスエポキシドのようなグリセロールとエピクロロ
ヒドリンとから得ることができる三官能性薬剤を使用す
ることである。
下にあげる式のいくつかの場合に、假定的に想像した金
属配結合が示されている。
E)+適当なキレート化剤、例えば ここではフォークは存在するけれどもそのフォーク点は
炭素原子である。「フォークの腕」を形成させる別な方
法を用いることも可能である。例えば: 本発明の一つの変形態様によれば、その生成物は巨大環
状配位子を含んでいる。これまで、「二重に」キレート
作用を行う薬剤は記述されていないけれども、他方にお
いてポリマーが著しく疎水性である(ポリスチレン)の
ような巨大環状配位子を有するポリマー生成物はCra
m等によって記述されている。しかしながら親水性の特
性が本発明に従う生成物の本質的な特徴であり、これは
そのポリマーを構成する各モノマー単位中にヒドロキシ
ル基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、またはエ
ーテル基を含みそれによってそのポリマーを水に可溶性
または膨張性にするような親水性ポリマーに関する。本
発明に従う水不溶性の生成物は従って50重量%以上、
好ましくは79重量%以上の水を吸収することができ
る。シクロデキストリン類はポリマーとしても、また巨
大環状配位子としても考えることができる。シクロデキ
ストリンはフタロシアニン類及びヘミン類似の配位子に
よって置換されている。これらの生成物は親水性ではあ
るけれども本来本発明と異なっていて、中でも分子量が
異っており、本発明に従う生成物はその全てが3000
ダルトンよりも多い分子量を有する。もしそのようなシ
クロデキストリンの結合した金属キレート剤を3000
ダルトン以上を有する親水性ポリマーに結合させた場合
にはそれらは本発明に従う生成物の範囲内に含まれるこ
とになる。この分子量3000ダルトンは任意ではある
けれども本発明に従う生成物の置換されていないポリマ
ーの性質に関して選ばれたものであり、これはその生成
物の性質を選択的抽出または吸着に基づく分離目的に対
して特に適したものにすることを目的としたものであ
る。従って親水性ポリマーの概念をその分子の大きさと
離して定義することが重要である。本発明の変形態様の
一つによれば、ビニルスルホンポリマーまたはアルデヒ
ド含有ポリマーをトリス−(2−アミノエチル)−アミ
ンと例えばアルカリ性溶液の中で反応させ、次いでその
形成された生成物をアルデヒドまたはジケトンと縮合さ
せる。
現われるすべての場合においてその2重結合は例えば硼
水素化ナトリウムによって還元することができる。アミ
ノ配位子を2官能性の「活性化剤」、例えばエピクロロ
ヒドリン、エピブロモヒドリン、ビスエポキシド、ビス
イソシアネート、ジビニルスルホン等で処理した場合に
は多くの最終生成物が得られる。2官能性反応剤を低濃
度で加え、且つそのポリマーの配位作用が低い時はその
反応は主としてそのフォークのもっとも外側の二つのア
ミノ基の間の「短絡」によって制御され、すなわち環が
形成される。環はまた、縮合がジアルデヒド、ジケトン
またはキノンとで行われる時にも形成される。最も、単
純なキノンは次のように縮合し得る; このグループは種々の他の関連において極めて興味ある
ものである。このものは容易に酸化して下記式 を構成し、それらはすべて逆にもとの状態へ還元され得
る。それらの形はすべてCu2+を結合させることがで
きる。ナフタザリンを用いて強く着色した金属キレート
性の配位子系が得られる。
置換されたヘテロ原子に対してもっとも近いところにア
ルデヒド基を有する複素芳香環ジアルデヒド、例えば によれば閉環が行なわれる。これによってより配位性の
高い原子をそのキレート系中に取り入れることができ
る。
この巨大環状配位子には「把手」を設けることができ、
すなわち下記のような第1級アミノ基または側鎖 (但し上記式においてXはNHまたSHを表わし、そ
してnは1、2、……)を設けることができる。このよ
うな巨大環状配位子は環中窒素原子によってポリマーの
中に直接連結されるあらかじめ形成された巨大環状配位
子よりも、「フォーク状配位子」においていくつかの第
1級アミノ基の間の間隔をブリッジすることによって得
られた配位子により似ている。
配位子の例 シスチンから作られた18員環の巨大環。その6個のヘ
テロ原子のうち4個は硫黄である。
>Sはいわゆるソフト金属・Hg2+、白金、銀及び金
とのみ強い錯塩を形成する。
巨大環の環窒素に直接結合したビスエポキシド。
環中に側鎖を生ずることもある。例えば: この場合、COOH及びNHは金属の結合を強めるこ
とができる。例1 エポキシド化したポリアルリルアミドの粒子10gを3
3%濃度エチレングリコール30ml、中に懸濁させ、
5mlのトリス(2−アミノエチル)アミンを加え、そ
してこの混合物を1時間震盪する。ゲル粒子を粗い▲ろ
▼過目皿の吸引ロート中に集めて多量の水及び0.1m
酢酸溶液で交互に洗滌した。生成物の少量を1×5cm
の▲ろ▼床中に充填し、これに0.05Mの硫酸銅溶液
を注入した。このフロント分析は床体積1ml当り60
μmolのCuがゲルに吸着されたことを示した。例2 620gのアガロース ゲル(Sephadex ▲R
▼ 6B)に130mlの水、750mlの2MNa
CO、0.6gのNaBH及び75mlのジビニル
スルホンを加えた。この懸濁液を一夜室温において撹拌
した。この活性化された生成物を水で洗滌した。この活
性化された生成物150mlに150mlの蒸溜水及び
20mlのトリス(2−アミノエチル)アミンを加え、
pHを9.0に調節し、そしてこの混合物を外気温度に
おいて80時間震盪した。この生成物を多量の水で洗滌
した。50gのアミノ基の結合したゲルに2gのサリチ
ルアルデヒド及び50mlの0.1M燐酸ナトリウム溶
液を加えてこれを一夜震盪した。洗滌のあとでこの生成
物のCu2+、Fe2+及びMi2+の吸着容量を試験
した。すべてのイオンは強固に吸着し、そしてほんの僅
かの量が1,Mグリシンによって洗い出された。例3 上記例2に従うジビニルスルホンで活性化したゲル50
gをpH9に調節した50mlの0.2M炭酸ナトリウ
ム緩衝液50mlと混合し、245gのシクラムを加
え、そしてこの懸濁液を7日間放置し、そのあとでゲル
をフイルタの上で吸引分離し、水及び0.1M酢酸で交
互に洗滌した。形成されたゲルは紫色で固定された銅錯
塩を有していた。例4 100gの木綿を100mlの0.6MNaOH及び3
0gのブタンジオールジグリシジルエーテルで活性化し
た。次にこの木綿を水で洗滌し、その後でpH11.0
に調節した0.1M炭酸ナトリウムで洗滌した。この木
綿をこの緩衝液50mlの中に懸濁させ、1gのシクラ
ムを加え、そして三日後にそのゲルを洗滌した。少量の
試料を:Cu2+、Fe3+、Ni2+で試験した。こ
の木綿はそれぞれ紫、黄色、及び緑色に染色され、そし
てこの色は1Mグリシン及び0.01MEDTAに対し
て抵抗性であった。例5 5gのヒドロキシプロピル化シリカゲルを100mlの
0.1MNaHCOの中の5mlのジビニルスルホン
で18時間にわたり外気温度において震盪しながら活性
化させた。この生成物を水で洗滌し、そして次に20m
lの水の中の2mlのトリス−(2−アミノエチル)ア
ミンと反応させた。15時間後にこのシリカゲルを水
で、次に0.1M燐酸ナトリウム緩衡液で洗滌した。こ
のゲルをこの緩衡液20ml中に懸濁させてこれに1m
lのグルタルアルデヒドを加えた。1時間反応させた後
にこのゲルを多量の水で洗滌した。このゲルはグルタル
アルデヒドで処理しなかったアミノゲルよりも強力に
銅、鉄、ニッケル及びコバルトのイオンを吸着した。例6 例1に従うトリス−(2−アミノエチル)−アミンを結
合させたアガロース22gを50℃においてpH7.0
の0.2M燐酸ナトリウム緩衡液の中で2日間にわたり
処理した。その生成物を洗滌し、そして銅イオン及びニ
ッケルイオンを吸着する能力について試験し、そして非
常に強い吸着が証明された。例7 平均分子量49000を有するポリビニルアルコール2
gを50mlの0.1M重炭酸ナトリウム中に溶解し、
これに0.5mlのジビニルスルホンを加えた。1時間
後にこの溶液を中和し、そして4lの水に対して2回透
析し、そして第3回目はNaHCOに対して透析し
た。この溶液の半分a)に対して0.2gのシクラムを
加え、そしてもう一方の半分b)に2mlのトリス−
(2−アミノエチル)−アミンを加えた。1日後にこの
溶液a)を蒸溜水に対して透析し、そしてb)は0.1
Mの燐酸塩溶液に対して透析した。その溶液b)に0.
5gの脂環式アルデヒドを加え、そして5時間後にこの
溶液を蒸溜水に対して透析した。次にこれらa)b)の
各溶液に2mlの0.1M硫酸銅溶液を加え、そしてそ
れらをもう一度透析した。繰返し透析した後でその透析
用袋の内容物は着色されたまゝに留まっており、銅イオ
ンがその高分子ポリビニルアルコール誘導体に錯化結合
していたことを示す。例8 2個のアミノ基を有するフォーク状配位子をエチレング
ルコールと0.1MNaHCOとの混合物の中で加熱
しながらまたは加熱せずに8−ヒドロキシキノリン−カ
ルブアルデヒドで処理した。この推定式Xを有する配位
子は非常に強い錯化合物をコバルトと(橙赤色)、ニッ
ケルと(橙赤色)、銅と(オリーブ緑)及び鉄と(暗褐
色)それぞれ形成する。例9 単純なフォーク状配位子の0.1MNaCO中での
2−ニトロソ−1−ナフトールとの反応から、黄色生成
物が得られたが、これはオリーブ緑の種々の錯化合物を
形成した。NaBHで還元することによってその黄色
は消失し、そして白色または無色のゲルが得られた。こ
のゲルは2個の銅と暗緑色の錯塩を形成した。恐らくこ
の錯塩は下記の構造 を有しているものと考えられ、すなわち還元によってヒ
ドラゾ配位子に変化するようなアゾ配位子である。この
ようにこゝでも二つが一緒になって強力な固定したキレ
ートを形成するキレート形成剤のようなキレート形成構
造が存在する。このものゝ銅・ゲルを中性の0.1M
ECDTA溶液を通して沈降させた時にその溶液は未着
色のまゝに留まり、このことは極めて強力な錯化合物が
壊れなかったことを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 またその際R1 とR2 とは互いに同一であっても異なっ
ていてもよく、かつN2及びN3 と環又は連鎖の中の2
個又は3個の炭素原子によって隔てられた少なくとも1
個の配位性N、O又はS原子を含む置換基であり、R3
はアルキル、カルボキシアルキル又はカルボキシアルケ
ンをあらわし、R4 はH、アルキル又はカルボキシアル
キルであり、そしてnとmとは1、2、3、4又は5の
数である、請求項1記載の生成物。
【化2】 を有し、その際Rは環の中の少なくとも1個のヘテロ原
子又は少なくとも1個のフェノール性OH基又はNH2
基を有する芳香族又は複素環式環系を表わし、その際こ
れらの基又は環内ヘテロ原子は連鎖中の窒素原子と環と
の間の炭素原子に対してオルソ位置において置換されて
いる、請求項2記載の生成物。
【化3】 (但しこの式においてR5 はアルケン、アザアルケン、
オカアルケン又はチアアルケン或いはそれらの誘導体を
含む)と反応させることによって、2官能性反応剤によ
り閉環されて8ないし30個の炭素原子と、少なくとも
3個の窒素原子とを有し、そしてその少なくとも1個が
環内のNH2 基のそれであるような巨大環状配位子に構
成さている、請求項2記載の生成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属イオンを親水性ポリ
マーの中に繋ぎ止めるためのポリマーに関し、そして中
でも2価及び多価の金属イオンを吸収し、及び/又は固
定するための、この親水性ポリマーに結合されている
か、又は遊離している配位子を包含する。
【0002】
【従来の技術】多くの理由から種々の金属イオンを不溶
性ポリマーや水溶性ポリマー、中でも親水性ポリマーに
結合することのできる配位子に固定させることが重要で
ある。親水性ポリマーとはロンドン、グラスゴー、ブラ
ッキーのC.A.Finchによって“Special
ity Polymers”の中にその第65頁に次の
ように定義されている:「親水性ポリマーは水中に溶解
するか、又は水によって膨潤するようなポリマーであ
る。」 本発明は水中で不溶性であるけれども膨潤することがで
きるか、又は1重量%以下が水中に溶解するような親水
性ポリマーを含む。親水性ポリマーは3つの主なグルー
プにわけることができ、すなわち a)ほとんど全部が炭水化物又は蛋白質に基づく天然ポ
リマー b)主としてセルローズ、紙パルプ又は木綿リンターに
基づき、石油起源の化学薬剤、エポキシド、ビニルスル
ホン等の官能性化学材と反応しさせた合成ポリマー c)石油化学起源のモノマー類の重合によって作られる
合成ポリマー これら主な群に加えて上記cとaまたはbとの間、また
はa、b、cの間の中間群があり、例えば珪酸塩類や疎
水性ポリマーのように固体物質に吸着され、又は化学的
に結合しているもの等である。親水性ポリマーは 1)水溶性であることができる 2) 水不溶性であるが水に膨潤することができる水不
溶性ポリマー2)は種々の物理的形状を有することがで
き、例えば: 2a)粒子 2b)繊維類、分離状のものや紙、布等のようなもの 2c)例えば置換されたセルローズのような膜体 2d)例えば毛細管のような管状物 2e)壁面の表面層 2f)スポンジ状物親水性ポリマーは種々異なった化学
構造を有することができ、多水和物であることができ
る。 3)すなわち例えばモノマー単位当たり少なくとも1つ
のヒドロキシル基というように多数のヒドロキシル基を
含むことができる。本発明に従い使用することのできる
ポリハイドリックポリマーは 3a)多糖類又は架橋化された多糖類 I セルローズ又はセルローズ誘導体 II 澱粉又は澱粉誘導体 III 寒天又はアガロース IV 架橋したデキストラン又はデキストラン誘導体 V ポリエチレングリコール 3b)ポリビニルアルコール又はその誘導体 4)架橋した誘導体を含むポリアクリレート又はポリア
クリルアミド類 5)上記群1−4の混合ポリマー 6)エポキシシランによって親水性化されたシリカゲル 本発明によれば、このポリマーの研究から、これは a)常温において少なくとも1%水中に溶解することが
でき、又はそのポリマーの重量の少なくとも半分が水中
に取り込まれるように膨潤させることが可能であり、ま
た b)そのようなポリマーが本発明に従う配位子と直接又
は間接に結合できる官能基を含有している。 直接の結合は例えばそのポリマーがエポキシ基又は第1
級アミノ基を含んでいるときは直接の結合が可能であ
り、そして間接の結合はもし反応性基をそのポリマー中
の官能基、例えばヒドロキシル基やアミノ基を介して挿
入することができるときに達成される。水中に可溶性で
あるか、又は膨潤可能であるためにはそのポリマーは多
数の極性基、例えばヒロドキシル基、アミノカルバミノ
基又はより効果的ではないがエーテル基等を含む必要が
ある。これらの群には多糖類、ポリアクリレート、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアルキレ
ングリコール、中でもポリエチレングリコールが含まれ
る。本発明に従う生成物の形状はその目的とする用途、
例えばクロマトグラフィー用の粒子、圧縮された濾材、
紙、不連続吸着用の膜や粒子、液/液抽出用の可溶性ポ
リマー、固体不浸透層の表面被覆等に依存して適当に選
ぶことができる。金属イオン等に対して不透過性であっ
て本発明に従うポリマーのゲル皮膜により被覆されてい
る粒子は分析用及び医学診断に用いることができる。そ
の成品の1形態によれば、親水性又は疎水性の固体の核
を単分子層膜又は多分子層膜で覆い、そしてこの膜に配
位子が固定される。結合材として金属イオンを用いるこ
とにより、外部の溶液からの物質は、もしこれがその金
属イオンに対して親和性を有するときは結合される。実
用例の一つとして、体外短絡におけるチューブ又は容器
の壁の次のような構造をあげることができよう。種々の
変形態様が特に診断薬において可能であり、図において
Aは抗体又は抗体複合物であることができる。本発明の
別な態様のものは水溶性のものである。その特性的なフ
ォーク状に分岐した、又は巨大環状の配位子は次にたし
得場デキストラン、デキストリン、セルローズや澱粉の
水溶性誘導体、架橋していないポリビニルアルコール等
のような水和性ポリマーに共有結合的に結合される。適
当な配位子の1例はソクラム、1,4,8,11−テト
ラアザシクロテトラデカンである。
【化4】 もう一つの例は1,5,9−トリアザシクロドデカンで
ある。
【化5】 ポリエーテルグリコール類及びポリプロピレングリコー
ル類HO−(CH2 CH2 O)n −H、HO−(CH2
CH2 CH2 O)−H並びにポリ−(2−メチルプロピ
レン)−グリコールエーテル
【化6】 は2個の末端ヒドロキシル基を有してここに分子の置換
が起こり得るがこれは限定された水溶性を有する。その
ようにしてポリエチレングリコールからポリエチレング
リコールから金属結合性のフォーク状、又は巨大環状の
配位子、例えばモノ置換された巨大環状配位子
【化7】 又は例えば下記のような両端において置換されているフ
ォーク状配位子
【化8】 を有する1端部側又は両端部に置換された誘導体を作る
ことができる。本発明に従うそのような水溶性誘導体は
端に膨潤可能な水不溶性の誘導体と異なる用途がある。
それらは抽出の分離原理として金属イオン親和性を重合
相系に導入するための改質材として、吸着による括約部
材として、又は固定された金属イオンを有する表面被覆
用として使用することができる。本発明はそれらの配位
子が3個のヘテロ原子を含み、例えば脂肪族鎖−
(R2n −によって隔てられているアミノ基であっ
て、Rが水素又はアルキル、好ましくは水素であり、そ
してNが2つ又は3つあるものよりなり、それによって
ポリマー内の結合がフォーク状配位子を形成するような
配位子を特徴とするものである。
【化9】 1 、N4 の全ての窒素原子はCu2+、Ni2+、C
2+、Zn2+のような遷移金属を結合することができ、
更に又Hg2+、白金、Ag+ 等を配位的に結合すること
ができるが、末端窒素原子は立体的な理由から配位の傾
向が最も高い。本発明によればN1 とN2 との回りに配
位する傾向はN1 とN2 との間に環系を作り出すために
ブリッジR5 を導入するか、又は基Rを少なくとも1個
の配位性原子、O、N又はSで置換することによって高
められる。最初にあげた環系においては金属類は窒素原
子及び他のN1 とN4 との間の架橋中の配位原子(O、
N、S)に強固に結合される。本発明の別な態様によれ
ば、配位子は包括的アルキル化によって下記の構造
【化10】 を持つに至るが、ここでRは配位性のN、O、S原子を
少なくとも1個以上含む置換基である。Rの例はここで
はCH2 −COOHである。ここでは立体的に非常に有
利にEDTA(エチレンジアミン4酢酸)と同じ型の配
位性原子の群が形成されており、それによって結合作用
はN3 及びN4 、さらにはまたN4 の上のカルボキシメ
チル基によっても高められている。トリス−(2−アミ
ノエチル)アミンをアガロース及び他の重合物に結合さ
せてpH10においてブロモアセテートで処理すること
により作られた生成物は銅イオンを極めて強固に結合す
る成品を提供する。金属親和性の特異性の高い生成物が
R以外の他の置換基を選ぶことによって作ることがで
き、そして公知の金属結合特性を有する多くの化合物は
そのような置き換えに適している。ここでもそこにフォ
ーク状に分岐した配位子の構造が金属イオンの結合の強
化をもたらす。遊離の配位子と結合された配位子との間
の結合強度の差は以下にあげる近似計算によって明らか
である。2座配位子と6価金属イオンとから「トリコン
プレックス」が自由溶液中で形成される。
【化11】 このIII の錯塩は次の下記のようになる:
【化12】
【化13】 が形成される。そのIII の形成反応の反応常数は例えば
約1018程度であって、上記Vに対して近似的に1018
の3乗根、すなわち106 となる。これは1012のオー
ダーの低下を与える。
【化14】 のような固定されたキレート構造が得られる。ここでそ
の形成反応常数は近似的に
【数1】 であり、すなわちVの+を倍である。従って3個の分岐
を有するフォークを用いれば1018以上の形成反応常数
に達することができる。これは極めて単純なラフな計算
であるけれども、ポリマーの固定はエントロピーの変化
によって結合常数、すなわち錯塩形成常数を高めると考
えられ、これはこのような論議の肯定性を与える。これ
は配位子固定の重要性及び金属で固定化した生成物のユ
ニークな能力を強調するものである。上記のことは全て
のフォーク状分岐配位子について当てはまる。アルデヒ
ドやケトンの縮合の利点の一つは反応生成物のより正確
な制御である。RCHOによれば下記を得ることができ
る:
【化15】 上記のa)やa)とb)との混合物ではなくてb)を得
ることが望まれる。RCHOの大過剰量を用いることに
よってb)の生ずる量を高めることができる。それらN
2 基を例えばエポキシ基、活性水素基等の求電子基を
含む物質によって置き換えることも可能である。ブロモ
アセテートを用いた場合には例えば下記が得られる。
【化16】 上記化合物f)を得たい時には元のアミノ配位子を大過
剰のブロモアセテートを用いてアルカリ性環境中で処理
すればよい。単純アルデヒドまたはケトンからそれぞれ
の「フォーク種」によってそれぞれの生成物が形成さ
れ、例えばサルチルアルデヒドを用いれば下記のようで
ある。
【化17】 シッフ塩基の一つであるいわゆる「ザーレン配位子」に
おいてはその二重結合は硼水素化ナトリウムを用いて還
元除去することができる。8−ヒドロキシ−キノリン−
カルブアルデヒドを用いれば下記
【化18】 が得られる。この、本発明の配位子の一つである「ダブ
ルオキシン」配位子は金属吸着剤として用いられる。本
発明は配位子が酸エステル及び/又はアミノ基あるいは
イミノ基、そして必要な場合は更にチオエーテル基によ
って、合成の間にすでにそのポリマーに結合されてしま
っており、従って簡単に合成することができ且つ吸着を
増大させる構造(例えばアミノN)をも含んでいる出発
物質に結合されているような生成物にも関する。
【化19】 しかしながら最も可能性の高いのは、このような場合に
おいて閉環が存在することである。
【化20】 形成された金属錯化合物はその環の中に僅か8個の原子
を有して弱いけれども、しかしながらカルボキシメチル
化によって著しく強化することができる。本発明に従う
生成物のための好適な合成方法は例えばエポキシ基、イ
ソシアネート基、ビニルスルホン、活性水素のような活
性基を含む浸水性ゲルから出発して1,2または3段階
よりなる。少なくとも3個の脂肪族的に結合されたアミ
ノ基を有する、あらかじめ形成された巨大環状化合物を
例えばエポキシポリマーと反応させる。このポリマー中
に固定されている巨大キレート環配位子はそのようにし
てアルキル化、カルボキシル化等にかけることができ、
それによってその生成物の吸着特性を更に改善すること
ができる。もう一つの合成方法によればそのトリス−
(2−アミノエチル)−アミンは例えば過沃素酸で酸化
させた澱粉、すなわち「アルデヒド澱粉」のようなアル
デヒド基を含むポリマーに縮合させることができ、次い
で安定化のために還元することができる。これは図式的
に表わせば次のようである:
【化21】 そのあとで二つの第1級アミノ基を置換する。フォーク
状配位子は追加的な分岐を含むことができる。このよう
なものも本発明の範囲に含まれると考えなければならな
い。その一例は
【化22】 であるが、しかしながら同一の分岐点から三本の分岐を
得ることは困難である。理論的にはこれは窒素によって
可能であるけれども、しかしながら+電荷が形成され
る。
【化23】 この構造を少量のトリス−(2−アミノエチル)−アミ
ンを用いてある反応条件(強いアルカリ性環境中で)に
よって得ることが可能である。この構造
【化24】 はその3つの対称に配置した第1級アミノ基を有する
(トリス−2−アミノエチル)−アミン
【化25】 の接近可能性の基づいて極めて特異的である。これら第
1級アミノ基はエポキシ基等で活性化されたポリマーと
反応するための適用点(求核性)である。もしそれら活
性基がそのポリマーの中で互いに接近して位置していな
い時は1個のアミノ基だけが反応し、そしてその化合物
は側鎖によってポリマーに結合され、そして第3級窒素
が分岐点となってフォーク状に枝分かれし、そして反応
しなかった両方の第1級アミノ基が末端基となる形の配
位子を形成する。このように中間生成物
【化26】 が得られ、これは4個ヘテロ原子すなわち窒素原子を有
し、これらは例えばCu2+のような重金属を配位させる
ことができる。しかしながら金属結合性は非常に弱くて
比較的弱い可溶性の多くのキレート形成性物質によって
分解されてしまい、従って強化する必要がある。閉環が
それら窒素原子の容量を高め、これらは一緒になって例
えばNi2+、Cu2+、Zn2+等のようなある種の重金属
を結合させ固定させる。この金属結合容量を上昇させる
もう一つの方法は適当に配置された“求核性”ヘテロ原
子N、O及びSを有する種々の置換基を結合させること
による枝分かれの「構成」である。この拡大は異なった
種々の反応、例えばそれらのアミノ基をアルデヒドやケ
トン類と縮合させることによって行うことができ、それ
によっていわゆるシッフ塩基が形成される。唯一種類の
アルデヒドまたはケトンがその反応混合物中に存在する
ようにするのがもっとも単純でかつもっとも効果的であ
り、それによって対称の枝分かれが得られ、これが強力
な金属錯化合物(対称の)を形成するのを助ける。縮合
生成物は二重結合を含み、そして出発中間化合物と平衡
に達する。このものは還元によって安定化させることが
でき、それによって二重結合が消失して金属結合能力は
若干低下する。しかしながら上述した具体例においては
例えば銅イオンを結合する能力を極めて強く、これはし
ばしばその金属イオンを強力な可溶性の錯塩形成剤であ
るEDTA、すなわちエチレンジアミンテトラ酢酸によ
る溶離が不可能なほどである。N及びフェノール性OH
が正しい場所に設けられたフォーク状配位子を製造する
ためのもう一つの方法として下記が有効であることがし
めされている。
【化27】 これらゲルは異常に強力な緑色の同錯塩を与える。これ
らの物質はそれぞれの枝分かれ連鎖中の二つの窒素原子
が互いに2ケまたはそれ以上の炭素原子によって隔てら
れておらずに隣合っているという点でその他の化合物の
範囲の外側にあるものである。他の類似のノトロソ化合
物が例えばO−ニトロソフェノールのように類似の錯化
合物を与える。同一の、または類似のフォーク状配位子
について他の出発物質を用いることも可能であり、例え
【化28】 を種々の第1級アミン、例えば
【化29】 と結合させることができる。このためには下記化合物
【化30】 はその結合反応の間にそのアルデヒド基がブロックされ
ていてそのあとで縮合の前にそれらのブロッキングが解
除される(強酸の中で)ようにする必要がある。知られ
ている限り上記物質Aは市販では入手することができな
い。もう一つの可能性は
【化31】 である。これはいわゆる窒素マスタードであるが、強力
に作用する細胞毒である。ここで上記B)化合物はその
生成物がポリマーに結合される前にキレート剤と、例え
【化32】 のように反応させる必要があり、その後で上記化合物
C)をポリマーの中に結合させる。これは実施可能であ
るけれども複雑な方法であって種々の変法が可能であ
る。考えられるけれども現在なお現実的でないのは例え
ばトリスエポキシドのようなグリセロールとエピクロロ
とドリンとから得ることができる三官能性薬剤を使用す
ることである。
【化33】 下にあげる式のいくつかの場合に、假定的に想像した金
属配結合が示されている。 E)+適当なキレート化剤、例えば
【化34】 ここではフォークは存在するけれどもそのフォーク点は
炭素原子である。「フォークの腕」を形成させる別な方
法を用いることも可能である。例えば:
【化35】 又は巨大環、例えば:
【化36】 配位子の例
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】 本発明の一つの変形態様によれば、その生成物は巨大環
状配位子を含んでいる。これまで、「二重に」キレート
作用を行なう薬剤は記述れていないけれども、他方にお
いてポリマーが著しく疎水性である(ポリスチレン)の
ような巨大環状配位子を有するポリマー生成物はCre
m等によって記述されている。しかしながら親水性の特
性が本発明に従う生成物の本質的な特徴であり、これは
そのポリマーを構成する各モノマー単位中にヒドロキシ
ル基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、またはエ
ーテル基を含みそれによってそのポリマーを水に可溶性
または膨張性にするような親水性ポリマーに関する。本
発明に従う水不溶性の生成物は従って50重量%以上、
好ましくは79重量%以上の水を吸収することができ
る。シクロデキストリン類はポリマーとしても、また巨
大環状配位子としても考えることができる。シクロデキ
ストリンはフタロシアニン類及びヘミン類似の配位子に
よって置換されている。これらの生成物は親水性である
けれども本来本発明と異なっていて、中でも分子量が異
なっており、本発明に従う生成物はそのすべてが300
0ダルトンよりも多い分子量を有する。もしそのような
シクロデキストリンの結合した金属キレート剤を300
0ダルトン以上を有する親水性ポリマーに結合させた場
合にはそれらは本発明に従う生成物の範囲内に含まれる
ことになる。この分子量3000ダルトンは任意ではあ
るけれども本発明に従う生成物の置換されていないポリ
マーの性質に関して選ばれたものであり、これはその生
成物の性質を選択的抽出または吸着に基づく分離目的に
対して特に適したものにすることを目的としたものであ
る。従って親水性ポリマーの概念をその分子の大きさと
離して定義することが重要である。本発明の変形態様の
一つによれば、ビニルスルホンポリマーまたはアルデヒ
ド含有ポリマーをトリス−(2−アミノエチル)−アミ
ンと例えばアルカリ性溶液の中で反応させ、次いでその
形成された生成物をアルデヒドまたはジケトンと縮合さ
せる。
【化44】 現れるすべての場合においてその2重結合は例えば硼水
素化ナトリウムによって還元することができる。アミノ
配位子を2官能性の「活性化剤」、例えばエピクロロヒ
ドリンエピブロモヒドリン、ビスエポキシド、ビスイソ
シアネート、ジビニルスルホン等で処理した場合には多
くの最終生成物が得られる。2官能性反応剤を低濃度で
加え且つそのポリマーの配位作用が低いときはその反応
は主としてそのフォークのもっとも外側の二つのアミノ
基の間の「短絡」にとって制御され、すなわち環が形成
される。環または、縮合がジアルデヒド、ジケトンまた
はキノンとで行われる時にも形成される。最も単純なキ
ノンは次のように縮合しうる:
【化45】 このグループは種々の他の関連において極めて興味ある
ものである。このものは容易に酸化して下記式
【化46】 を構成し、それらはすべて逆にもとの状態へ還元され得
る。それらの形はすべてCu2+を結合させることができ
る。ナフタザリンを用いて強く着色した金属キレート性
の配位子系が得られる。
【化47】 置換されたヘテロ原子に対してもっとも近いところにア
ルデヒド基を有する複素芳香環ジアルデヒド、例えば
【化48】 によれば閉環が行われる。これによってより配位性の高
い原子をそのキレート系中に取り入れることができる。
【化49】
【化50】 この巨大環状配位子には「把手」を設けることができ、
すなわち下記のような第1級アミノ基または側鎖
【化51】 (但し上記式においてXはNH2 またSHを表わし、そ
してnは1,2,……)を設けることができる。このよ
うな巨大環状配位子は環中窒素原子によってポリマーの
中に直接連結されるあらかじめ形成された巨大環状配位
子よりも、「フォーク状配位子」においていくつかの第
1級アミノ基の間の間隔をブリッジすることによって得
られた配位子により似ている。配位子の例
【化52】
【化53】 シスチンから作られた18員環の巨大環。その6個のヘ
テロ原子のうち4個は硫黄である。
【化54】 >Sはいわゆるソフト金属Hg2+、白金、銀及び金との
み強い錯塩を形成する。
【化55】 巨大環の環窒素に直接結合したビスエポキシド。
【化56】
【化57】 環中に側鎖を生ずることもある。例えば:
【化58】 この場合、COOH及びNH2 は金属の結合を強めるこ
とができる。例1 エポキンド化したポリアルリルアミドの粒子10gを3
3%濃度エチレングリコール30ml中に懸濁させ、5
mlのトリス(2−アミノエチル)アミンを加え、そし
てこの混合物を1時間震盪する。ゲル粒子を粗い濾過目
皿の吸引ロート中に、集めて多量の水及び0.1m酢酸
溶液で交互に洗滌した。生成物の少量を1×5cmの濾
床中に充填し、これに0.05Mの硫酸銅溶液を注入し
た。このフロント分析は床体積1ml当たり60μml
のCuがゲルに吸着されたことを示した。例2 620gのアガロースゲル(Sephadex 6
B)に130mlの水、750mlの2MNa2
3 、0.6gのNaBH4 及び75mlのジビニルス
ルホンを加えた。この懸濁液を一夜室温において攪拌し
た。この活性化された生成物を水で洗滌した。この活性
化された生成物150mlに150mlの蒸留水及び2
0mlのトリス(2−アミノエチル)アミンを加え、p
Hを9.0に調節し、そしてこの混合物を外気温度にお
いて80時間震盪した。この生成物を多量の水で洗滌し
た。50gのアミノ基の結合したゲルに2gのサリチル
アルデヒド及び50mlの0.1Mの燐酸ナトリウム溶
液を加えてこれを一夜震盪した。洗滌のあとでこの生成
物のCu2+、Fe2+及びMi2+吸着容量を試験した。す
べてのイオンは強固に吸着し、そしてほんの僅かの量が
1Mグリシンによって洗い出された。例3 上記例2に従うジビニルスルホンで活性化したゲル50
gをpH9に調節した50mlの0.2M炭酸ナトリウ
ム緩衝液50mlと混合し、2.45gのシクラムを加
え、そしてこの懸濁液を7日間放置し、そのあとでゲル
をフィルタの上で吸引分離し、水及び0.1M酢酸で交
互に洗滌した。形成されたゲルは紫色で固定された銅錯
塩を有していた。例4 100gの木綿を100mlの0.6MNaOH及び3
0gのブタンジオールジグリシジルエーテルで活性化し
た。次にこの木綿を水で洗滌し、その後でpH11.0
に調節した0.1M炭酸ナトリウムで洗滌した。この木
綿をこの緩衝液50mlの中に懸濁させ、1gのシクラ
ムを加え、そして三日後にそのゲルを洗滌した。少量の
試料をCu2+、Fe2+、Ni2+で試験した。この木綿は
それぞれ紫、黄色、及び緑色に染色され、そしてこの色
は1Mグリシン及び0.01MEDTAに対して抵抗性
であった。例5 5gのヒドロキシプロピル化シリカゲルを100mlの
0.1M NaHCO3 の中の5mlのジビニルスルホ
ンで18時間にわたり外気温度で震盪しながら活性化さ
せた。この生成物を水で洗滌し、そして次に20mlの
水の中の2mlのトリス−(2−アミノエチル)アミン
と反応させた。15時間後にこのシリカゲルを水で、次
に0.1M燐酸ナトリウム緩衝液で洗滌した。このゲル
をこの緩衝液20ml中に懸濁させてこれに1mlのグ
ルタルアルデヒドを加えた。1時間反応させた後にこの
ゲルを多量の水で洗滌した。このゲルはグルタルアルデ
ヒドで処理しなかったアミノゲルよりも強力に銅、鉄、
ニッケル及びコバルトのイオンを吸着した。例6 例1に従うトリス−(2−アミノエチル)アミンを結合
させたアガロース22gを50℃においてpH7.0の
0.2M燐酸ナトリウム緩衝液の中で2日間にわたり処
理した。その生成物を洗滌し、そして銅イオン及びニッ
ケルイオンを吸着する能力について試験し、そして非常
に強い吸着が証明された。例7 平均分子量49000を有するポリビニルアルコール2
gを50mlの0.1M重炭酸ナトリウム中に溶解し、
これに0.5mlのジビニルスルホンを加えた。1時間
後にこの溶液を中和し、そして4lの水に対して2回透
析し、そして3回目はNaHCO3 に対して透析した。
この溶液の半分a)に対して0.2gのシクラムを加
え、そしてもう一方の半分b)に2mlのトリス−(2
−アミノエチル)アミンを加えた。1日後にこの溶液
a)を蒸留水に対して透析し、そしてb)は0.1Mの
燐酸塩溶液に対して透析した。その溶液b)に0.5g
の脂環式アルデヒドを加え、そして5時間後にこの溶液
を蒸留水に対して透析した。次にこれらa)b)の各溶
液に2mlの0.1M硫酸銅溶液を加え、そしてそれら
をもう一反透析した。繰り返し透析した後でその透析用
袋の内容物は着色されたままに留まっており、銅イオン
がその高分子ポリビニルアルコール誘導体に錯化結合し
ていたことを示す。例8 2個のアミノ基を有するフォーク状配位子をエチレング
リコールと0.1MNaHCO3 との混合物の中で加熱
しながらまたは加熱せずに8−ヒドロキシキノリン−カ
ルブアルデヒドで処理した。この推定式Xを有する配位
子は非常に強い錯化合物をコバルトと(橙赤色)、ニッ
ケルと(橙赤色)、銅と(オリーブ緑)及び鉄と(暗褐
色)それぞれ形成する。例9 単純なフォーク状配位子の0.1M Na2 CO3 の中
での2−ニトロソ−1−ナフトールとの反応から、黄色
生成物が得られたが、これはオリーブ緑の種々の錯化合
物を形成した。NaBH4 で還元することによってその
黄色は消失し、そして白色または無色のゲルが得られ
た。このゲルは2個の銅と暗緑色の錯塩を形成した。恐
らくこの錯塩は下記の構造
【化59】 を有しているものと考えられ、すなわち還元によってヒ
ドラゾ配位子に変化するようなアゾ配位子である。この
ようにここでも二つが一緒になって強力な固定したキレ
ートを形成するキレート形成剤のようなキレート形成構
造が存在する。このものの銅ゲルを中性の0.1M E
CDTA溶液を通して沈降させた時にその溶液は未着色
のままに留まり、このことは極めて強力な錯化合物が壊
れなかったことを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08B 15/00 7433−4C 37/12 A 7433−4C C08F 8/32 MHP 7167−4J C08G 65/32 NQJ 9167−4J

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)金属イオンの結合、吸着等のための親水性ポリマ
    ー生成物において、下記の構造を有することを特徴とす
    るもの。 P−X−A−Q (但しP は可溶性又は不溶性の親水性ポリマーを表わ
    し、X はへテロ原子O、S又はN を意味し、A は
    少なくとも3個の炭素原子を有する原子鎖を表わし、Q
    は末端金属キレート形成性置換基を有する少なくとも
    2つの枝分かれを有する基をあらわし、その際各分岐が
    2個又は最大で3個の炭素原子の原子列で互いに隔てら
    れている少なくとも2個のへテロ原子N、O又はS を
    含むか、またはQ は少なくとも8個以上、最大で30
    個の原子が環中で並んでいる巨大環状環を表わし、その
    際その少なくとも3個は窒素原子である) (2)親水性ポリマーが、それぞれ少なくとも3つの、
    脂肪族的に結合していてそれぞれの窒素原子N,N
    及びNを有するアミノ基を含むフォーク状に分岐し
    た配位子で置換されており、その際N及びNは下記
    式のように2つ以上のR、R、R 及びRで置
    換されており、すなわち またその際RとRとは互いに同一であっても異なっ
    ていてもよく、かつN及びNと環又は連鎖の中の2
    個又は3個の炭素原子によって隔てられた少なくとも1
    個の配位性N、O又はS 原子を含む置換基であり、R
    はアルキル、カルボキシアルキル又はカルボキシア
    ルケンをあらわし、RはH、アルキル又はカルボキシ
    アルキルであり、そしてnとmとは1、2、3、4又は
    5の数である、請求項1記載の生成物。 (3)R とRとがカルボキシル基−COOH で
    あつて、R がカルボキシメチル基である、請求項2
    記載の生成物。 (4)フォーク状に形成された配位子R及び/又はR
    がカルボキシル酸素又はフエノール酸素を含むか、又
    は最も近い他の窒素原子から2個又は3個の炭素原子で
    隔てられているアミノ基を有する芳香族核または複素芳
    香族核を含む、請求項2記載の生成物。 (5)フォーク状に形成された配位子が下記の構造 又はを有し、その際R は環の中の少なくとも1個のヘ
    テロ原子又は少なくとも1個のフェノール性OH基又は
    NH 基を有する芳香族又は複素環式環系を表わし、
    その際これらの基又は環内ヘテロ原子は連鎖中の窒素原
    子と環との間の炭素原子に対してオルソ位置において置
    換されている、請求項2記載の生成物。 (6)フォーク状に形成された配位子がエポキシポリマ
    ー又はビニルスルホンポリマーを下記式 (但しこの式においてRはアルケン、アザアルケン、
    オカアルケン又はチアアルケン或いはそれらの誘導体を
    含む)と反応させることによって、2官能性反応剤によ
    り閉環されて8ないし30個の炭素原子と、少なくとも
    3個の窒素原子とを有し、そしてその少なくとも1個が
    環内のNH 基のそれであるよあな巨大環状配位子に
    構成されている、請求項2記載の生成物。 (7)親水性の水溶性又は架橋化されたポリマーがポリ
    ハイドリックポリマーであつて多糖類又はポリビニルア
    ルコールに属する、請求項1記載の生成物。 (8)ポリハイドリックポリマーがアガロース又はアガ
    ロース誘導体である、請求項7記載の生成物。 (9)ポリハイドリックポリマーがセルロース又はセル
    ロース誘導体である、請求項7記載の生成物。 (10)ポリハイドリックポリマーがポリアルケングリ
    コール、好ましくはポリエチレングリコールである、請
    求項1記載の生成物。 (11)親水性の水溶性又は架橋化したポリマーがポリ
    アクリレート又はポリアクリルアミドである、請求項1
    記載の生成物。 (12)生成物が吸着床中で溶液から金属イオンを除去
    するための粒状物、 濾過布、紙又は布である、請求項
    1記載の生成物。 (13)ポリマーが 3,000ダルトンよりも多い分
    子量を有し、そして20℃において少なくとも1重量%
    以上水に可溶性である、請求項1記載の生成物。 (14)ポリハイドリックポリマーがシリカゲル、ポリ
    スチレン粒子、ガス壁等の不溶性担体物質にこれを取り
    囲み、又は吸着により、或いは共有結合によってその面
    の上に固定されている、請求高1記載の生成物。 (15)親水性ポリマーをエポキシ又はビニルスルホン
    基により、又はアルデヒド基を導入することによって活
    性化し、これをトリス−(2−アミノエチル)アミンに
    よって結合させ、次いでこれをα−ハロアルカノエー
    ト、α−ハロアルカノイルハロゲニド、o−アミノ置換
    又はヒドロキシ置換された芳香族又は複素環芳香族アル
    デヒド、ジアルデヒド又はジケトンよりなる群から選ば
    れた反応材と反応させ、そして生じたフォーク状配位子
    の閉環のために少なくとも2つの末端N をブリッジに
    より互いに結合させて巨大環状配位子を形成することを
    特徴とする、請求項1記載の生成物の製造方法。 (16)閉環ブリッジがビスエポマシド、ハロヒドリ
    ン、ジビニルスルホン、α,α′−ハロケトン、α−ハ
    ロアシルハロゲニド、o−及びp−キノン、アルデヒ
    ド、ジケトンよりなる群に属する2官能性反応剤によ
    り、そして場合により還元及びアルキル化を行うことに
    よって形成させる、請求項15記載の方法。
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