JPH0526054U - コツプ等の洗い具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より簡単に且つ短時間に製造でき、生産効率
を向上させることができるようにした構造のコップ等の
洗い具を提供することにある。 【構成】 柄の先端部に形成した係止構造によって、こ
の柄の先端部にスポンジや不織布等で形成した洗い部材
を固着するようにした洗い具において、上記係止構造と
して、柄の先端部を二股に形成すると共に、この二股部
分の一方をヒンジ形成して可動挟持片部とすると共にこ
の可動挟持片部の先端近傍に貫通孔を穿設し、更に上記
二股部分の他方の固定挟持片部の先端近傍に上記貫通孔
に係止可能とした係止突起を形成した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コップやポット或いは花瓶等の筒状容器を洗うのに主に使用するコ ップ等の洗い具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、コップを洗う用具の一例としては、図３〜図４に示すような洗い具ａが あった。この洗い具ａは、コップの内周面や内底面を洗うスポンジ部材ｂと、柄 ｃ並びに止め線金具ｄとからなるものであり、柄ｃの先端部は二股に分かれ、こ の二股に分かれた部分の先端近傍には貫通孔ｅが穿設してある。そして上記スポ ンジ部材ｂに柄ｃを取りつける場合は、スポンジ部材ｂを柄ｃの先端部の二股部 分ｆで挟み、次に止め線金具ｄを二股部分ｆの貫通孔ｅに挿入し、最後にこの止 め線金具ｄの両端を折り曲げてスポンジ部材ｂを柄ｃの先端部に取りつけていた 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の洗う用具ａでは、スポンジ部材ｂに柄ｃを取りつける場 合、上述したように止め線金具ｄを使用し、スポンジ部材ｂを柄ｃに固着するに は細い止め線金具ｄを二股部分ｆの貫通孔ｅに挿入し、最後に止め線金具ｄの両 端を折り曲げねばならず、この作業は甚だ手間のかかる作業であった。また、止 め線金具ｄを折り曲げるにも工具を必要とし、製造における生産効率も悪かった 。 また、上記の一例以外にも、止め線金具ｄがクリップ状に形成されたものや、 プラスチックで成形されたビス状のものがあったが、クリップ状の止め具ではや はり取りつけに手間がかかり、またビス状の止め具では最後に一端に熱をかけて 端部を潰さねばならず、甚だ手間のかかる非能率的な作業が必要であった。

【０００４】 本考案は上記のような点に鑑みて開発されたものであり、その目的とする処は 、より簡単に且つ短時間に製造でき、生産効率を向上させることができるように した構造のコップ等の洗い具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を有効に達するために次のような構成にしてある。すなわち 、柄の先端部に形成した係止構造によって、この柄の先端部にスポンジや不織布 等で形成した洗い部材を固着するようにした洗い具において、上記係止構造とし て、柄の先端部を二股に形成すると共に、この二股部分の一方をヒンジ形成して 可動挟持片部とすると共にこの可動挟持片部の先端近傍に貫通孔を穿設し、更に 上記二股部分の他方の固定挟持片部の先端近傍に上記貫通孔に係止可能とした係 止突起を形成した構成である。

【０００６】

【作用】

上記構成により、スポンジや不織布等で形成した洗い部材に柄を取りつける場 合は、洗い部材の中央部分を、柄の先端部の二股に分かれた可動挟持片部と固定 挟持片部との間に位置させ、柄の可動挟持片部を固定挟持片部側に移動させて洗 い部材を挟むと共に、固定挟持片部の係止突起を可動挟持片部の貫通孔に挿入し て可動挟持片部にこの係止突起を係止し、洗い部材に柄を取りつける。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１〜図２に基づいて説明する。 １は本考案に係る一実施例のコップ等の洗い具、２はスポンジや不織布等で形 成した洗い部材、３は柄である。この洗い部材２は、不織布で形成した長さ約１ ０センチメートル，幅約６センチメートル、厚さ約２センチメートル位の長い洗 い部材と、この長い洗い部材の半分位の長さの短い洗い部材とからなり、この短 い洗い部材を内側にして長い洗い部材を二ツ折りにして洗い部材２は形成されて いる。

【０００８】 また、柄３はその先端部４を二股に形成されており、この二股部分の一方の根 元付近を肉薄状に形成してヒンジ５としてある。このヒンジ５側を可動挟持片部 ６とし、先端近傍に円錐形状の貫通孔７を穿設してある。 一方、上記二股部分の他方の部分は固定挟持片部８とし、その先端近傍には、 上記可動挟持片部６の貫通孔７に係止可能とした係止突起９が突設してある。ま た、この係止突起９の先端９ａは小円錐形をなし、この先端９ａと一体的に形成 された軸部９ｂの外径より大なる底面径を成している。したがって、この係止突 起９の先端９ａが、可動挟持片部６の貫通孔７に挿通されると、先端９ａの底面 外周縁９ｃが可動挟持片部６の外面に引っ掛かり、可動挟持片部６が係止突起９ から抜けないようになっている。

【０００９】 上記のような構成により、スポンジや不織布等で形成した洗い部材２に柄３を 取りつける場合は、洗い部材２の縦方向の中央部分を、柄３の先端部の二股に分 かれた可動挟持片部６と固定挟持片部８との間に位置させ、柄３の可動挟持片部 ６を固定挟持片部８側に移動させて洗い部材３を挟さみ込む。その後、固定挟持 片部８の係止突起９を洗い部材２に貫通すると共に、この係止突起９の先端９ａ を可動挟持片部６の貫通孔７に挿通して、係止突起９を可動挟持片部６に係止さ せる。このようにして洗い部材２に柄３を取りつけることが出来る。

【００１０】

【考案の効果】

以上、上記説明でも明らかなように本考案のコップ等の洗い具では、柄の先端 部の二股に分かれた一方の固定挟持片部の係止突起を、他方の可動挟持片部の貫 通孔に係止することによって簡単に洗い部材を挟持することができるため、工具 を用いることなく容易に洗い部材に柄を取りつけることができる。したがって作 業も簡単で且つ短時間で取りつけ作業を行うことができ、一段と生産効率を向上 させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る一実施例の洗い具の斜視図、

【図２】本考案に係る一実施例の柄の斜視図、

【図３】従来例の洗い具の斜視図、

【図４】従来例の柄の斜視図、

【符号の説明】

１・・・コップ等の洗い具、 ２・・・洗い部材、 ３・・・柄、 ６・・・可動挟持片部、 ７・・・貫通孔、 ８・・・固定挟持片部、 ９・・・係止突起、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柄の先端部に形成した係止構造によっ
   て、この柄の先端部にスポンジや不織布等で形成した洗
   い部材を固着するようにした洗い具において、上記係止
   構造として、柄の先端部を二股に形成すると共に、この
   二股部分の一方をヒンジ形成して可動挟持片部とすると
   共にこの可動挟持片部の先端近傍に貫通孔を穿設し、更
   に上記二股部分の他方の固定挟持片部の先端近傍に上記
   貫通孔に係止可能とした係止突起を形成したことを特徴
   とするコップ等の洗い具。