JPH05260253A - 画像読取方法及びその装置 - Google Patents

画像読取方法及びその装置

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JPH05260253A
JPH05260253A JP4088265A JP8826592A JPH05260253A JP H05260253 A JPH05260253 A JP H05260253A JP 4088265 A JP4088265 A JP 4088265A JP 8826592 A JP8826592 A JP 8826592A JP H05260253 A JPH05260253 A JP H05260253A
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Tetsuo Iyoda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分割画像の接合部分が画面縦又は横方向に渡
ってすじ状に現れることのない画面を得る。 【構成】 原稿14の分割走査は、先ず、原稿14の最
上部一行目を左端から右端へ走査し分割画像A、B、
C、Dを得る。次の二行目の走査は、原稿14とその左
端外側とが略半分づつ捕えられるように分割画像Eの位
置を設定し、右端へ走査してゆき、右端の分割画像Iも
分割画像Eと同様に原稿14の外側を含めるようにす
る。以下同様に、一行目及び二行目の走査を繰り返して
原稿14の分割走査を行うことによって、横方向で隣接
する分割画像の接合部分は、原稿画像の縦方向の全長に
渡って連なることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結像光学手段を用いて
原稿画像の光学像を固体撮像素子に結像し、それを電気
信号に変換する画像読取装置に係り、特に、分割走査を
行うものにあって画質の向上を図った装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ、デジタル複写機、パソコ
ン用スキャナ等に使用されている画像読取装置として
は、例えば図6に示すように、上面にプラテンガラス
(図示せず)を備えた筐体20の上面側に原稿21を載
置し、原稿画像を読み取るものがある。前記筐体20内
には、縮小光学系を構成する照明光源22、ミラ−2
3、レンズ24と、固体撮像素子25(例えばCCD)
が配置されている。
【0003】また、別のタイプの画像読取装置として
は、図7に示すように、上面にプラテンガラス(図示せ
ず)を備えた筐体20内に等倍結像光学系を構成する照
明光源22、ロッドレンズアレイ26と、密着型センサ
27とが配置されている。そして、照明光源22から放
射された光は原稿21面で反射され、その反射光が前記
縮小光学系若しくは等倍結像光学系を介して固体撮像素
子25若しくは密着型センサ27上に結像され、原稿面
の濃淡に応じた反射光を電気信号に変換するものであ
る。
【0004】上記構成によると、原稿21を配置するた
めのプラテンガラスを必要とし、装置として原稿幅以上
の幅と奥行きを必要とする構成であり、また、画像読取
装置の高さについても、前記縮小光学系や等倍結像光学
系を収容するだけの高さ、例えば、10〜30cm程度
の高さを必要とするので、画像読取装置の大型化を招く
という問題点があった。このため、個人用机の上に設置
するようなこともできず、その小型化が強く要求されて
いた。
【0005】また、別の問題として操作上の問題があっ
た。すなわち、上述の画像読取装置によれば、プラテン
ガラス上に原稿21を裏返しの状態で設置し、且つ、所
定の場所に位置合わせを行う必要があり、繁雑な作業を
余儀なくされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願出願人は
かかる不都合を解消すべく、原稿を裏返すことなくその
上部斜め方向から当該原稿を読み取るようにした画像読
取装置を案出するに至った。例えば、図2にはこのよう
な画像読取装置の一例が概略的に示されている。すなわ
ち、この画像読取装置は、スタンド1上部に結像光学系
と固体撮像素子等が収納された走査機構部2が取り付け
られたものを有し、この走査機構部2は、図示されない
制御回路によって上下左右にいわゆる首振り動作するよ
うに制御されるようになっている。そして、この走査機
構部2が首振り動作をしつつ原稿14面を部分的に複数
回走査することにより、原稿14についての複数の分割
画像を得、図示されない信号処理回路において複数の分
割画像を接合することにより原稿画像を得るようにした
ものである。
【0007】かかる画像読取装置における走査機構部2
による原稿14の走査技術として、比較的一般的なもの
の一例が図8に示されている。すなわち、この例は、原
稿を多数の格子状に仮想的に分割し、原稿14の上部
(同図において紙面上側)から横方向に走査することを
複数回繰り返すことによって複数の分割画像を得、これ
を合成することによって原稿全体の画像を得るようにし
たものである。同図に示された例においては、走査の開
始点は原稿の左端(図8において紙面左側)に設定され
ており、原稿の右端(図8において紙面右側)まで走査
したところで再び左端に戻って次の走査を始めるように
なっている。そして、走査機構部2が一度の撮像で捕ら
えることのできる画像(いわゆる分割画像)の大きさは
同図において実線の正方形によって表された大きさとな
っており、走査の際には隣接する分割画像の周縁が互い
に重複するようにして撮像が行われるようになってい
る。そして、走査終了後に、隣接する分割画像をこの重
複して撮像された部分で接合して原稿全体の画像を得ら
れるようにしている。
【0008】しかしながら、分割画像の接合処理におい
ては、隣接する分割画像同士の接合が常に円滑に行える
とは限らず、最終的に得られる全体画像として見た場
合、接合部分がノイズとなってしまうことが有り得る。
特に、上述のように格子状に分割画像が配置された場合
には、接合不良の部分が縦縞或いは横縞状のノイズとし
て現れ、最悪の時には画面の縦方向の全長に渡って或い
は横方向の全長に渡って上述のようなノイズが出現する
こととなり、画質の低下を招くという問題があった。
【0009】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、分割画像の接合に起因するいわゆる接合ノイズが生
じても、再現された画面上にノイズが目立つことのない
画像読取装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1記載の発明に係る画像読取方法は、原稿を分
割走査することによって得られた複数の分割画像を合成
することにより原稿画像を再現するようにした画像読取
方法であって、前記分割走査は予め設定された分割画像
の幾何学的配置に基づいて前記原稿を走査して分割画像
を得るようにしたものである。
【0011】かかる画像読取方法においては、特に、分
割画像の幾何学的配置は、原稿画像を縦方向及び横方向
で複数の分割画像から構成するようにし且つ原稿画像の
縦方向で隣接する分割画像相互の中心点を結ぶ仮想の線
が原稿画像の縦方向の軸線と交差するようにしたものが
好適である。
【0012】また、分割画像の幾何学的配置は、原稿画
像を縦方向及び横方向で複数の分割画像から構成するよ
うにし且つ原稿画像の横方向で隣接する分割画像相互の
中心点を結ぶ仮想線が原稿画像の横方向の軸線に対して
交差するようにしても好適である。
【0013】そして、請求項4記載の発明に係る画像読
取装置は、原稿からの反射光を結像させる結像光学手段
と、この結像光学手段により結像された光学像を捕らえ
る撮像素子を有してなる撮像手段と、少なくとも前記結
像光学手段と前記撮像手段とを任意の位置方向及び該任
意の一方向に対して直交する方向に回転可能に保持しつ
つ外部から入力される制御信号に対応して原稿を分割走
査する走査手段と、前記走査手段に対して予め設定され
た分割画像の幾何学的配置に基づいて分割走査の手順を
指令する走査制御手段と、撮像手段の分割走査によって
得られた分割画像を合成して原稿の全体画像を生成する
画像処理手段と、を具備してなるものである。
【0014】かかる画像読取装置の走査制御手段におい
て予め設定された分割画像の幾何学的配置は、原稿画像
を縦方向及び横方向で複数の分割画像から構成するよう
にし且つ原稿画像の縦方向で隣接する分割画像相互の中
心点を結ぶ仮想線が原稿画像の縦方向の軸線と交差する
ようにしたものが好適である。
【0015】また、かかる画像読取装置の走査制御手段
において予め設定された分割画像の幾何学的配置は、原
稿画像を縦方向及び横方向で複数の分割画像から構成す
るようにし且つ原稿画像の横方向で隣接する分割画像相
互の中心点を結ぶ仮想線が原稿画像の横方向の軸線に対
して交差するようにしたものも好適である。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明に係る画像読取方法におい
ては、分割画像の幾何学的配置を予め定めておき、この
配置となるようにして原稿を分割走査するので、幾何学
的配置を適宜に工夫することによって、分割画像の接合
部分が原稿画像の縦及び横方向の全長に渡ってすじ状に
ノイズとして現れるような従来の現象を回避することが
できるものである。
【0017】また、請求項4記載の発明に係る画像読取
装置においては、撮象機能を有する走査手段を予め定め
られた分割画像の幾何学的配置に基づいて作動させるよ
う制御する走査制御手段を設けるように構成することに
より、幾何学的配置を適宜工夫することによっ分割画像
を接合した際における接合部分が原稿画像の縦及び横方
向の全長に渡ってノイズとなって現れるようなことを回
避できることとなる。
【0018】
【実施例】以下、図1乃至図5を参照しつつ、本発明に
係る画像読取装置について説明する。ここで、図1は本
発明に係る画像読取装置の一実施例における主要部の概
略構成を示す概略構成図、図2は本発明に係る画像読取
装置の走査機構部の外観及び分割走査の概念を説明する
ための全体斜視図、図3は本発明に係る画像読取装置の
全体の動作を説明するためのフロ−チャ−ト、図4は本
発明に係る画像読取装置における分割走査の動作を説明
するための説明図、図5は本発明に係る画像読取装置に
おける分割走査の他の実施例を説明するための説明図で
ある。
【0019】この画像読取装置は、入力指令部3と、制
御処理部4と、走査機構部2と、を有してなるものであ
る。入力指令部3は撮像の際の解像度を設定する解像度
指定部5と、走査機構部2を始動させて原稿の読み取り
開始を指示するための読み取り開始部6とから構成され
ているものである。制御処理部4は、この装置全体の動
作制御並びに分割走査の手順を指令する走査制御手段と
しての制御回路7と、走査機構部2から入力された画像
デ−タの濃度、階調等の補正、分割画像の合成等の処理
を行う画像処理手段としての画像処理部8とから構成さ
れているものである。
【0020】走査手段としての走査機構部2は、この走
査機構部2を互いに直行する二方向へ自在に走査させる
ための駆動機構9と、この駆動機構9を制御するための
駆動制御回路10と、原稿画像を読み取る撮象手段とし
ての固体撮像素子11と、この固体撮像素子11の動作
を制御する駆動処理回路12と、原稿14からの反射光
を固体撮像素子11に焦点を合わせて結像するための結
像光学手段としての結像光学部13と、を具備してなる
ものである。
【0021】かかる構成における本装置の動作を概括的
に説明すれば、先ず、入力指令部3において所望する解
像度及び読み取り開始の指示が使用者の操作によって入
力されると、解像度及び読み取り開始の指令信号は制御
回路7に入力される。そして、制御回路7は、走査機構
部2の駆動処理回路12及び駆動制御回路10にそれぞ
れ制御信号を出力する。
【0022】制御回路7から入力された制御信号によっ
て駆動処理回路12は、固体撮像素子11を所定のタイ
ミングで動作させる。一方、制御回路7は、入力された
制御信号に応じて駆動機構9の動作タイミングを制御す
る結果、駆動機構9を介して固体撮像素子11及び結像
光学部13が所望の方向へ指向されることとなる。かか
る走査機構部2の動作によって後述するようにして原稿
14の分割走査が行われ、原稿14の画像が撮像される
こととなる。そして、撮像された分割画像デ−タは、固
体撮像素子11及び駆動処理回路12を介して画像処理
部4に送られ、そこで合成処理されて所望の画像デ−タ
が得られるようになっている。
【0023】図3には、この画像読取装置における一連
の動作の流れを示したフロ−チャ−トが示されており、
以下、同図を参照しつつその内容について説明する。先
ず、ステップ100において解像度指定が行われる。具
体的には、入力指令部3において所望する解像度が使用
者の操作によって入力され、この解像度の指定が行われ
ると同時に原稿14の読み取りが開始されることとなる
(ステップ102)。
【0024】そして、走査機構部2によって原稿14の
全体撮像(いわゆる、「プリスキャン」と称される動
作)が行われる(ステップ104)。この全体撮像は、
自動的に行われるようになっており、その際、原稿14
のエッジ検出が行われる(ステップ106)。このエッ
ジ検出は、例えば、原稿14とこの原稿14が置かれて
いる面(例えば、机の上面、黒色のシ−ト等)とのコン
トラストの差異を検出することにより判断される。
【0025】ステップ108においては、原稿14のサ
イズ演算が行われる。これは、ステッ102から引き続
き行われている一連の全体撮像のための処理の中で焦点
合わせが行われるようになっている(フロ−チャ−トに
は示さず)が、この焦点合わせの結果得られる原稿14
の読み取り画像と走査機構部2との距離及び角度情報を
基に、原稿14の大きさが判断される(例えばA4ある
いはB5等であるかの判断)。
【0026】また、ステップ110においては、原稿1
4の傾きが検出される。ここに言う原稿14の傾きとい
うのは、原稿14の読取画像が画面表示された場合に、
画面の縦方向に対する原稿14の傾きを意味する。尚、
原稿14の傾きがないことが予め判っており且つ解像度
を問題としない場合は、次述するステップ110、11
2を実行することなく直接ステップ114の処理を行う
ようにしてもよい。さらに、原稿14の大きさ及び原稿
14の傾きが予め判っている場合には、ステップ102
乃至110を実行することなく次述するステップ112
を実行するようにしてもよい。
【0027】ステップ112においては、先に入力指令
部3において設定された所望の解像度と現時点で捕らえ
られている原稿14の画像とからズ−ム量が算出され、
走査機構部2内の結像光学部13が設定される。続い
て、ステップ114に進み、算出された原稿14の大き
さ及びズ−ム量を基にして原稿14を分割走査する際の
分割数が演算される。ステップ116においては、分割
走査を開始するに先立ってソフト及びハ−ドにおいて必
要な初期設定が行われる。そして、ステップ118にお
いては、算出された分割数で、原稿14の分割走査が行
われ、走査終了後はステップ120へ進み、分割画像の
階調が補正される。
【0028】ステップ122においては、分割走査によ
って取得された画像が全部背景部か否か、すなわち、全
面が一様な画像であるか否かが判断され、一様な画面と
判断された場合(YES)はステップ128へ、一様で
ないと判断された場合(NO)はステップ124へ、そ
れぞれ進むこととなる。ステップ124においては、原
稿14を斜め上方から撮像したことに起因して生ずる分
割画像の歪みを幾何学的に補正するための歪み補正を行
う。そして、ステップ126へ進み、分割画像の接合合
成が、スッテップ128において接合処理の終了と判断
されるまで行われる。接合処理が終了すると、原稿画像
として画像処理部8から出力されて図示しない表示装置
において表示されることとなる。
【0029】次に、上述した本装置の動作の内、分割走
査(図3においてステップ118の処理)について図4
を参照しつつ具体的に説明する。図4に示された分割走
査の方法は、原稿を格子状に分割し且つこの格子がいわ
ゆる千鳥格子状となるように走査を行うものである。す
なわち、仮に原稿の範囲が図4において実線で示された
如く略正方形の枠で示されたものとし且つ横方向は4列
に分割するとすれば、先ず、原稿14の上部第1行目を
左端から右端へ走査を行い、四つの分割画像A、B、
C、Dを得る。
【0030】この四つの分割画像を得た後、走査機構部
2を再度原稿14の左方向へ戻すと共に走査機構部2の
視方向を一行分下へ移す。さらに、この第2行目の走査
においては、分割範囲(走査機構部2の固体撮像素子1
1が一度に捕らえることができる撮像範囲であって、図
4においてはアルファベットが付され点線で示された略
正方形の範囲)を左側へずらし、最初の分割画像Eが原
稿14と原稿14の外側とが略半分づつからなるように
して分割走査を右方向へ進めてゆく。その結果、原稿1
4の右端の分割画像についても左端と同様に、原稿14
と原稿14の外側とを略半分づつ捕らえることとなり
(図4において符号Iが付された分割画像の範囲)、こ
の第2行目は、五つ分割画像E、F、G、H、Iが生成
されることとなる。
【0031】この後は、上述した第1列目及び第2列目
の走査と同様な処理を繰り返すことによって第3行目
(分割画像J、K、L、Mからなる部分)及び第4行目
(分割画像N、O、P、Q、Rからなる部分)の走査が
行われる。上述の分割走査によって得られた分割画像
は、走査機構部2を介して制御処理部4の画像処理部8
に送られて分割画像の合成が行われる。すなわち、上述
した走査によって得られた複数の分割画像の内、原稿1
4の外側を撮像した部分(分割画像E、Nの左側略半分
及び分割画像I、Rの右側略半分)は、画像合成の対像
とはされず、この部分の画像信号は廃棄されることとな
る。そして、各分割画像は、その周囲が隣接する分割画
像と互いに重複するようにして接合されて、複数の分割
画像の合成からなる原稿画像(図4において実線枠内に
相当する)が生成されることとなる。そして、原稿画像
の横方向(図4において紙面左右方向)の接合部分(例
えば、図4において符号イが付された部分)は、従来と
異なり縦方向(図4におてい紙面上下方向)において他
の分割画像同士の接合部分と連なることなく、いわゆる
千鳥状に分散することとなる。例えば、接合部分イと接
合部分ロは、図8で説明した走査方法を適用した場合、
縦方向に連なるが、上述した走査手順によれば、各接合
部分は、接合部分イと接合部分ロの如くに横方向にずれ
て、従来と異なり連なることがないので、最終的に表示
された原稿画像の縦方向の略全長に渡って接合部分がノ
イズとして認識されるようにして現れることがなくなる
ものである。
【0032】上述した分割走査は、制御回路7から走査
機構部2の駆動処理回路12及び駆動制御回路10に対
して、例えば、固体撮像素子11によって原稿14の分
割画像Aが捕えられるように走査機構部2を動かし、引
き続いて左方向へ走査機構部2を動かすべく指令信号と
しての制御信号が入力されることにより実行されること
となる。以下、上述した分割走査の一連の手順に基づい
て制御回路7から走査機構部2の駆動処理回路12及び
駆動制御回路10に指令信号が送出されることで分割走
査が行われることとなる。本実施例においては、分割走
査を行うにあたり、上下方向で隣り合う分割画像を横方
向でずれるように走査することにより、分割画像の合成
により得られた原稿画像の縦方向の全長に渡って、分割
画像の接合部分がすじ状に現れることがなくなり、画質
が向上することとなるものである。
【0033】図5には、分割走査の他の実施例を示す説
明図が示されており、以下、同図を参照しつつその内容
について説明する。この分割走査は、原稿14の横方向
(図5において紙面左右方向)の分割走査をジグザグ状
に行ってゆくものである。すなわち、先ず、同図におい
て実線で示された部分を原稿の範囲とすると、一番最初
の分割画像の読取は、原稿14の上部左端から行う点に
おいては、図4で説明した分割走査と同一であるが、走
査機構部2は、分割画像Aが原稿14と原稿14の外側
とを略半分づつ捕らえたものからなるような位置に設定
される。この分割画像Aの読取後は、分割画像Aに対し
て右斜め下にさがって分割画像Bを捕える。さらに、分
割画像Bの読取後はこの分割画像Bに対して斜め右上の
分割画像Cを捕える。ここで分割画像Cの位置は横方向
(図5において紙面左右方向)において分割画像Aの位
置と略同一である。分割画像Cの読取後は横方向で分割
画像Bと略同じ位置に下がって分割画像Dを読み取り、
原稿14の上部横方向の分割走査を終了する。
【0034】そして、走査機構部2を分割画像Aの下側
の分割画像Eに戻し、上述した走査手順と同様にして原
稿14の右方向へジグザグ状に走査をしてゆき分割画像
E〜Hを得る。以下、同様にしてジグザグ状の分割走査
を繰り返して分割画像Pを得たところで分割走査を終了
する。上記一連の分割走査によって得られた分割画像
は、先に述べた走査例と同様に画像処理部8において、
原稿画像として余分な部分、すなわち、図5の例におい
ては分割画像A及びCの略上半分と分割画像N及びPの
略下半分が削除され、各分割画像の合成が行われて原稿
画像が生成されることとなる。その結果、上下(図5に
おいて紙面上下方向)に隣接する分割画像相互の接合部
分が横方向連なるようなことがなくなる。例えば、図5
において言えば、分割画像AとEの接合部分ハに対して
分割画像BとFとの接合部分ニは横方向において連なる
ことなく、分割画像BとFとの接合部分ニは分割画像A
とEとの接合部分ハに対して分割画像の縦方向の長さで
約半分程下方向にずれた位置となり、横方向の全長に渡
ってで接合部分がすじとなって画面上に現れることがな
くなる。
【0035】この実施例においては、原稿をジグザグ状
に分割走査することにより横方向で分割画像は同じ位置
で連なることがないので、上下で隣接する分割画像の接
合部分が原稿画像の横方向の略全長に渡ってすじ状に現
れることがなくなり、画質が向上することとなる。
【0036】尚、上述のいずれの実施例も、制御回路7
は図4又は図5に示されたいずれか一つの分割走査の制
御を行うようにしたものを説明したが、例えば手動選択
等により双方の制御の内、一方を選択できるようにして
もよい。
【0037】
【発明の効果】以上、述べたように、請求項1記載の発
明によれば、予め定めた分割画像の幾何学的配置に基づ
いて原稿を分割走査するので、幾何学的配置を適宜に工
夫することによって、分割画像の接合部分が原稿画像の
縦及び横方向の全長に渡ってすじ状にノイズとして現れ
るような従来の現象を回避することができ、画質の向上
を図ることができるものである。
【0038】特に、請求項2記載の分割画像の幾何学的
配置を用いることによって、分割画像の合成により得ら
れた原稿画像の縦方向の全長に渡って、分割画像の接合
部分がすじ状に現れることがなくなり、画質が向上する
という効果を奏するものである。
【0039】さらに、請求項3記載の分割画像の幾何学
的配置を用いることによって、上下で隣接する分割画像
の接合部分が原稿画像の横方向の略全長に渡ってすじ状
に現れることがなくなり、画質が向上するという効果を
奏するものである。
【0040】また、請求項4記載の発明によれば、予め
定めた分割画像の幾何学的配置に基づいて分割走査が行
われるように構成することにより、分割画像の接合部分
が原稿画像の縦及び横方向の全長に渡ってすじ状のノイ
ズとなって現れることのないように分割画像の幾何学的
配置を設定することができ、このため画質を向上させる
ことができる。
【0041】特に、走査制御手段における分割画像の幾
何学的配置を請求項5記載の如くにすることによって、
分割画像の合成により得られた原稿画像の縦方向の全長
に渡って、分割画像の接合部分がすじ状に現れることが
なくなり、画質が向上するという効果を奏する。
【0042】さらに、走査制御手段における分割画像の
幾何学的配置を請求項6記載の如くにすることによっ
て、上下で隣接する分割画像の接合部分が原稿画像の横
方向の略全長に渡ってすじ状に現れることがなくなり、
画質が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置の主要部の一構成
例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明に係る画像読取装置の走査機構部の外
観及び分割走査の概念を説明するための全体斜視図であ
る。
【図3】 本発明に係る画像読取装置の全体の動作を説
明するためのフロ−チャ−トである。
【図4】 本発明に係る画像読取装置における分割走査
の動作を説明するための説明図である。
【図5】 本発明に係る画像読取装置における分割走査
の他の実施例を説明するための説明図である。
【図6】 従来の画像読取装置の一例を示す概略構成図
である。
【図7】 従来の画像読取装置の他の例を示す概略図で
ある。
【図8】 分割走査の一般的な方法を説明するための説
明図である。
【符号の説明】
2…走査機構部、 3…入力指令部、 4…制御処理
部、 7…制御回路、8…画像処理部、 11…固体撮
象素子、 13…結像光学部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を分割走査することによって得られ
    た複数の分割画像を合成することにより原稿画像を再現
    するようにした画像読取方法であって、前記分割走査は
    予め設定された分割画像の幾何学的配置に基づいて前記
    原稿を走査して分割画像を得ることを特徴とする画像読
    取方法。
  2. 【請求項2】 前記分割画像の幾何学的配置は、前記原
    稿画像を縦方向及び横方向で複数の分割画像から構成す
    るようにし且つ原稿画像の縦方向で隣接する分割画像相
    互の中心点を結ぶ仮想線が原稿画像の縦方向の軸線と交
    差するような配置であることを特徴とする請求項1記載
    の画像読取方法。
  3. 【請求項3】 分割画像の幾何学的配置は、原稿画像を
    縦方向及び横方向で複数の分割画像から構成するように
    し且つ原稿画像の横方向で隣接する分割画像相互の中心
    点を結ぶ仮想線が原稿画像の横方向の軸線に対して交差
    するような配置であることを特徴とする請求項1記載の
    画像読取方法。
  4. 【請求項4】 原稿からの反射光を結像させる結像光学
    手段と、この結像光学手段により結像された光学像を捕
    える撮像素子を有してなる撮像手段と、少なくとも前記
    結像光学手段と前記撮像手段とを任意の方向及び該任意
    の一方向に対して直交する方向に回転可能に保持しつつ
    外部から入力される制御信号に対応して原稿を分割走査
    する走査手段と、前記走査手段に対して予め設定された
    分割画像の幾何学的配置に基づいて分割走査の手順を指
    令する走査制御手段と、撮像手段の分割走査によって得
    られた分割画像を合成して原稿の全体画像を生成する画
    像処理手段と、を具備することを特徴とする画像読取装
    置。
  5. 【請求項5】 前記走査制御手段において予め設定され
    た分割画像の幾何学的配置は、原稿画像を縦方向及び横
    方向で複数の分割画像から構成するようにし且つ原稿画
    像の縦方向で隣接する分割画像相互の中心点を結ぶ仮想
    線が原稿画像の縦方向の軸線と交差するような配置であ
    ることを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 走査制御手段において予め設定された分
    割画像の幾何学的配置は、原稿画像を縦方向及び横方向
    で複数の分割画像から構成するようにし且つ原稿画像の
    横方向で隣接する分割画像相互の中心点を結ぶ仮想線が
    原稿画像の横方向の軸線に対して交差するような配置で
    あることを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
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