JPH0525866B2 - - Google Patents

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JPH0525866B2
JPH0525866B2 JP58047828A JP4782883A JPH0525866B2 JP H0525866 B2 JPH0525866 B2 JP H0525866B2 JP 58047828 A JP58047828 A JP 58047828A JP 4782883 A JP4782883 A JP 4782883A JP H0525866 B2 JPH0525866 B2 JP H0525866B2
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GD Searle LLC
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は新規ペンタンジ酸誘導体に関する。と
くに本発明は、血清コレステロールの生成を阻止
するのに有用な式の新規ペンタンジ酸誘導体に
関する。この新規化合物の有用性は、β−ヒドロ
キシ−β−メチルグルタリルコエンザイムA
(HMG Co A)活性の阻害、その結果としての
血清コレステロール生成阻害によるものである。
HMG CoAは哺乳動物肝臓でのコレステロール
合成(生体内での主要な2種のコレステロール源
のひとつ)速度を調整する物質である。すなわ
ち、本発明の化合物は家族性高コレステロール血
症の傾向がある患者のステロール生合成を抑制す
るのに用いることができる。この種の化合物の重
要性は広く認められている〔Breslow et al;
Brit.Med.J.、500(1975)、Brown et al;J.
Biol.Chem.249、7306(1974)参照〕。
従来技術 血清コレステロールを低下させる薬剤の用途
は、上述の文献に広汎に記載されている。ペンタ
ンジ酸誘導体については、たとえば米国特許第
3818080号によつて公知であり、この特許にはあ
る種の化合物が抗潰瘍剤として有用である旨記載
されている。
発明の要約 本発明は、特に式 (式中、R1、R2およびR3は、メチルであり、そ
してnは10〜12の整数である) で示される化合物を提供する。
初期体重180〜250gの雄性Charles RiverCD
ラツトを無作為に各6匹の群に分け、逆明暗サイ
クル(12:12)の室内で飼育し、標準ラツト飼料
および水を自由に与える。
一群の各動物に、少なくとも3日から6日後よ
り、0.1%ポリオキシエチレンソルビタンモノオ
レエート(ツイーン80)含有生理食塩水0.2mlに
溶解した20,25−ジアザコレステロール5mg/Kg
を連続7日間毎日胃内投与し、あとの4日間は試
験化合物をあらかじめ選択した1日用量(通常は
5mg/Kgの胃内投与)を同時に投与する。対照の
第二群の動物は試験化合物を与えない以外は全く
同様に処理する。投与終了後2〜4時間以内、暗
サイクルに入つて5〜7時間で、動物をジエチル
エーテル麻酔下に屠殺する。直ちに肝臓を摘出
し、冷ホモジナイズメジウム(蔗糖102.7g、
EDTA3.8gおよびジチオスレイトール0.8gを水
に溶かして1000mlとする)で洗浄し、濾紙で水分
を除去し、秤量し、ホモジナイズする(肝臓1g
あたり前述の冷メジウム2mlを使用)。ホモジネ
ートを4℃、15000×gで15分間遠心分離し、上
澄液を分離し、4℃、100000×gで60分間遠心分
離する。得られた上澄液を捨て、残留物を先に用
いたホモジネーシヨンメジウムの半量(すなわち
残留物1gに対して1ml)に懸濁する。HMG
Co Aリダクターゼの活性はほぼ、L.W.White
et al:Biochemistry、、2713(1970)、M.S.
Brown et al:Biochim.Biophys.Acta.409、39
(1975)に記載の操作にしたがつて測定する。
タンパク質はO.H.Lowry et al:J.Biol.
Chem.、193、265(1951)の方法によつて定量す
る。得られたデータは各動物ごとに比活性(m
mol/20分/mgタンパク質)に変換し、これから
群の平均、変化率を対照と比較して計算する。統
計的に有意な反応(P≦0.05)はHMG Co Aリ
ダクターゼの阻害/刺激に対する判定基準であ
る。
インビボ活性を下記の方法によつて試験した。
雄のアカゲザルの初期血清総コレステロール、
トリグリセライドおよびリポタンパク質コレステ
ロール値をそれぞれ3回測定し、引続いて被験化
合物による処理を行つた。被験化合物は、2週間
6mg/Kgの初期投与量で投与し、血液試料を採取
して、跳ね返り現象が起こるかどうか測定した。
14日間の平均値が、処置前の数値に比べて有意に
減少されている場合には、(p=0.05)、その投与
量は活性であると評価する。両側スチユーデント
検定を用いて、統計学的比較を行つた。
この試験において、式A で示される化合物(本発明の化合物)は、60mg/
Kg/日の投与量で14日間の処理の後に、血清コレ
ステロールを30%減少させた。これに対し、式B で示される公知化合物は、60mg/Kg/日の投与量
で4匹のうちの2匹に急性の毒性副作用をもたら
した。
毒性試験 上記式Aおよび式Bで示される化合物の毒性を
モルモツトおよび(または)アカゲザルにおい
て、常法に従い試験した。結果を下表にまとめて
示す: 化合物Aの毒性 一日経口実験動物 投与量 致死割合 アカゲザル 60mg/Kg 14日目で4匹のうち0匹 (実験回数:2回) アカゲザル 120mg/Kg 14日目で4匹のうち0匹 化合物Bの毒性 一日経口 実験動物 投与量 致死割合 モルモツト 50mg/Kg 7日目で10匹のうち1匹 モルモツト 100mg/Kg 7日目で10匹のうち5匹 アカゲザル 60mg/Kg 6日目で4匹のうち2匹 化合物Bにより致死の原因は、主として出血性
肺浮腫による二次的急性呼吸困難によるものであ
つた。
さらにまた、化合物Aを、イヌにおいて、3回
の2週間/1回の実験(最高投与量:600mg/
Kg/日)を行なつたがこれらの実験で被験動物の
剖検の結果、肺における薬物関連の変化は見い出
されなかつた。
式の化合物はこの活性および無毒性(副作用
が無い)にもとづいて、ヒトおよび動物の型高
コレステロール血症(TTH−2)の治療に有用
である。通常の熟練度を有する医師および獣医で
あればTTH−2症状をもつ対象を容易に発見す
ることができる。本発明の化合物は、選択された
投与経路に応じて、製薬技術分野において公知の
常法にしたがい医薬として許容される剤型に処方
することができる。
本発明の化合物は経口投与用の単位剤型、たと
えば錠剤、カプセル、丸剤、散剤または顆粒剤と
して投与できる。また座剤の形で径直腸、径膣的
に、また製薬技術分野で公知の剤型として血管
内、皮下または筋肉内に投与することができる。
一般的に好ましい投与剤型は経口投与用剤型であ
る。
本発明化合物の有効、非毒性量を治療に使用す
る。本発明化合物によりTTH−2の予防または
治療に際しての用法用量は対象の種類、年齢、体
重、性別、医学的状態、TTH−2の重篤度、投
与経路および使用する特定の化合物等、多くの因
子によつて選択される。通常の熟練度を有する医
師または獣医は抗TTH−2剤の、病態の予防ま
たは進行の阻止に必要な有効量を容易に決定し、
処方することができる。すなわち、最初は比較的
低用量で使用し、ついで最大の反応が得られるま
で用量を増加していく方法などが採用できる。
本発明化合物の初期投与量は経口投与の場合、
10mg/Kgから200mg/Kg程度とするのが通常であ
る。他の投与経路を採用する場合はそれに応じて
投与量を変動させる。
本発明化合物の一般的製造方法は反応式Aにそ
の概略を示す。この方法は米国特許第3818080号
の化合物の製造に用いられたのと同じ方法であ
る。
出発原料として用いるカルボン酸エステルで、
市販品を容易に入手できないものあるいは容易に
入手できる酸のエステル化では得られないもの
は、たとえば、反応式Bに概略を示した方法で製
造できる。
上記各式において、R1およびR2は、同種また
は異種であつて、水素または1〜6個の炭素原子
を有するアルキルであり、R3、R4およびR5は、
同種または異種であつて、水素、1〜6個の炭素
原子を有するアルキルまたは3〜10個の炭素原子
を有するシクロアルキル、ビシクロアルキルもし
くはポリシクロアルキルであり、あるいはR3
R4およびR5の任意の2種または3種は、全部で
3〜10個の炭素原子を有する飽和炭化水素環を形
成しており、mは0〜15の整数であり、nは0〜
15の整数であり、Xは、−CH2−、2〜15個の炭
素原子を有する分枝鎖状アルキレン、4〜10個の
炭素原子を有するシクロアルキレン、ビシクロア
ルキレンもしくはポリシクロアルキレン、または
−O−である。
好ましい態様の説明 本発明の操作を以下の代表例によりさらに詳細
に説明する。
例 1(原料製造例) 11−(トリフエニルホスホニウム)ウンデカン
酸ブロマイド 11−ブロモウンデカン酸137gとトリフエニル
ホスフイン137gの混合物を2の乾燥トルエン
中、窒素気流下に2日間撹拌、還流する。一夜約
0℃に冷却すると油状の結晶が得られる。これを
傾瀉してトルエンを除去する。エーテルで洗浄す
ると粗生成物約275gが得られる。ジクロロメタ
ンからジエチルエーテルを用いて沈殿させること
により再結晶すると、融点86〜90℃の白色粉末と
なる。生成物の構造は元素分析ならびに赤外およ
びNMRスペクトルの結果により支持される。
例 2(原料製造例) 11−(シクロヘプチリデン)ウンデカン酸 鉱油中50%水素化ナトリウム10.9g(0.23モ
ル)に、窒素気流下、乾燥ジメチルスルホキサイ
ド200mlを加え、この混合物をガスの発生が止む
まで約1時間、60℃に加熱する。この混合物を
20°〜25℃に冷却し、11−(トリフエニルホスホニ
ウム)ウンデカン酸ブロマイド54.5g(0.10モ
ル)のジメチルスルホキサイド200ml溶液を25℃
を越えないように滴加する。滴加完了後、混合物
を0°〜5℃に冷却し、300mlの乾燥テトラヒドロ
フランで希釈する。この混合物にシクロヘプタノ
ン16.2g(0.14モル)のテトラヒドロフラン100
ml溶液を撹拌下に滴加し、この間温度は5℃を越
えないようにする。滴加完了後、反応混合物を撹
拌しながら12〜24時間放置して、室温まで温度を
上昇させる。次に混合物を水で希釈し、希硫酸で
酸性にし、生成物をSkellysolve Bで2回抽出す
る。有機層を希硫酸で4回、完全に洗浄し、トリ
フエニルホスフインオキサイドを含有する油状物
を分離して捨てる。残つた有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、油状に濃縮し、温Skellysolve
A50mlに溶解させる。0℃に冷却し、沈殿する白
色結晶の(10−カルボキシデシル)ジフエニルホ
スフインオキサイドを集めて、捨てる。
Skellysolve Aの溶液にさらにSkellysolve Aを
追加して1に希釈し、活性炭で脱色し、濾過す
る。溶媒を蒸発させ、残留物を真空中で乾燥する
と、淡黄色油状の均一な生成物16.2gが得られ
る。この化合物はさらに精製することなく次の反
応に使用する 例 3(原料製造例) 11−(シクロヘプチリデン)ウンデカン酸メチ
ルエステル 11−(シクロヘプチリデン)ウンデカン酸のメ
チルエステルは、カルボン酸16.2gをメタノール
300mlに溶解し、これにチオニルクロライド1ml
を加えて製造する。室温に3時間放置したのち、
溶液を真空中で濃縮し、Skellysolve Aに溶解
し、希重炭酸ナトリウムで洗浄する。残つた固体
を濾去し、溶液を水で洗浄し、乾燥し、活性炭で
脱色し、濾過し、溶媒を蒸発させて濃縮する。油
状の残留物を減圧蒸留に付す。0.15mmHgにおい
て138°〜144℃の留分から、生成物12.4gが無色
油状物として得られる。構造は元素分析ならびに
赤外およびNMRスペクトルによつて支持され
る。
例 4(原料製造例) 11−(シクロヘプチル)ウンデカン酸メチルエ
ステル 11−(シクロヘプチリデン)ウンデカン酸メチ
ルエステル(12.4g)の水添は、テトラヒドロフ
ラン中、室温で、触媒として5%パラジウム黒を
用い水素2p.s.i.において行われる。不溶物を濾去
したのち、混合物を真空中で濃縮する。残留物を
Skellysolve Aに溶解し、活性炭で脱色し、濾過
する。溶媒を蒸発させ、残留物を減圧蒸留する。
沸点158°〜160℃/0.5mmHgの留分から、生成物
9.2gが無色油状物として得られる。構造は元素
分析ならびに赤外およびNMRスペクトルによつ
て支持される。
例 5(原料製造例) 11−(シクロヘキシル)ウンデカン酸メチルエ
ステル 11−フエニルウンデカン酸(50.0g)の水添は
メタノール200ml中60℃で、触媒として5%ロジ
ウム黒を用い、水素60p.s.i.において行う。触媒
を濾去したのち、瀘液(この時点で400ml)をジ
クロロメタン800mlで希釈する。中間生成物シク
ロヘキシルウンデカン酸のエステル化は、溶液を
硫酸1mlで酸性にし、ソツクスレー抽出器中、硫
酸マグネシウム下に約6時間還流することにより
行う。冷却した溶液に過剰の炭酸カリウムを加
え、濾過する。濾液を飽和食塩水および10%重炭
酸ナトリウムで洗浄し、有機相を硫酸ナトリウム
で乾燥し、再び濾過する。この溶液を真空中で濃
縮し、残留物をSkellysolve Aに溶解する。少量
の残留物を濾去したのち、この溶液を再び濃縮
し、得られた油状物を減圧蒸留して精製する。大
部分は137°〜141℃/0.3mmHgで留出し、生成物
49.1gが均一な無色の油状物として得られる。構
造は元素分析ならびに赤外およびNMRスペクト
ルによつて支持される。
例 6(原料製造例) 1,1−ビス(アリル)−5−フエニルペンタ
ノール 過剰の金属マグネシウム(6.2g、0.26モル)
を乾燥テトラヒドロフラン250ml中、窒素気流下
に撹拌しながら、アリルブロマイドおよびアリル
マグネシウムブロマイド(ジエチルエーテル中
1M)各2mlと触媒量のヨウ素を加える。反応が
始まつたのちに、5−フエニルペンタン酸メチル
エステル21.6g(0.11モル)およびアリルブロマ
イド31.3g(0.26モル)を乾燥テトラヒドロフラ
ン50mlにとつた溶液を滴加する(5−フエニルペ
ンタン酸メチルエステルは相当するカルボン酸か
ら、Skellysolve Aに代えてジエチルエーテルを
使用し、生成物が80°〜86℃/0.44mmHgで留出す
るほかは、例3の方法によつて製造される)。反
応混合物を約1時間還流加熱し、ついでメタノー
ルを加えて反応を止める。混合物をジエチルエー
テルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗
浄する。この溶液を乾燥し、濾過し、真空中で濃
縮すると油状物が得られる。この油状物を減圧下
(2mmHg、40℃)に乾燥するとカルビノール生成
物28.1gを与える。構造は元素分析ならびに赤外
およびNMRスペクトルによつて支持される。
例 7(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔10−(シクロヘキシル)
デシル〕グルタール酸 11−(シクロヘキシル)ウンデカン酸メチルエ
ステル(例5参照)から例6の方法によつて製造
されたビス−アルカルビノール(6.12g)をジク
ロロメタンおよび酢酸エチル各100mlの混合物に
溶解し、約−60°〜−30℃に冷却する。この溶液
に青色が消えなくなるまで、約1時間オゾンを通
じる。この溶液から酸素(O2)を除去したのち、
撹拌下に冷酢酸60ml中に滴加する。この溶液を穏
やかに加熱してジクロロメタンを留去させ、つい
で放冷する。水10ml、10%硫酸20ml、30%過酸化
水素20mlおよび酢酸30mlの溶液を滴加する。反応
混合物を約85℃に加熱して、溶媒の一部を留去
し、ついで還流下に約2時間加熱する。この溶液
を真空中で濃縮し、水800mlで希釈すると、油状
の沈殿が生成する。粗生成物をジエチルエーテル
で抽出し、希硫酸で3回、次に20%亜硫酸水素ナ
トリウムを含有する希硫酸で1回、再び希硫酸で
洗浄し、希水酸化ナトリウムで2回抽出する(有
機相は乾燥し、濾過し、濃縮すると1g以下の油
状物が得られるが、これは捨てる)。水酸化ナト
リウム抽出液を合し、酸性にし、粗生成物をジエ
チルエーテル中に抽出する。洗浄後、エーテル相
を乾燥し、濃縮し、得られた油状物をカラムクロ
マトグラフイーに付して精製する。適当な分画を
濃縮し、減圧(0.5mmHg)下、20℃で乾燥すると
ジカルボン酸生成物1.94gが黄色ガラス状物質と
して得られる。構造は元素分析ならびに赤外およ
びNMRスペクトルによつて支持される。
例 8(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔4−(シクロヘキシル)
ブチル〕グルタール酸 例5および6の方法により5−フエニルペンタ
ン酸から得られた相当するビス−アリルカルビノ
ール33.7gから、例7の方法によつてジカルボン
酸生成物を製造する。クロマトグラフイーに代え
て、精製には結晶化を用いる。生成物のアセトン
150ml溶液をSkellysolve B700mlで希釈し、白濁
するまで(約300ml)濃縮する。0℃に冷却する
と生成物20.9gが白色の結晶性粉末として得られ
る。構造は元素分析ならびに赤外およびNMRス
ペクトルによつて支持される。
例 9(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔6−(シクロヘキシル)
ヘキシル〕グルタール酸 例5および6の方法により5−フエニルヘプタ
ン酸から得られた相当するビスアリルカルビノー
ル6.2gを用い、例7の方法にしたがつて標記ジ
カルボン酸生成生物を製造する。クロマトグラフ
イーに代えて精製には冷ジエチルエーテル20mlか
らの結晶化を使用する。白色結晶性粉末として生
成物1.5gが単離される。構造は元素分析ならび
に赤外およびNMRスペクトルによつて支持され
る。
例 10(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔8−(シクロヘキシル)
オクチル〕グルタール酸 例5および6の方法により9−フエニルノナン
酸から得られる相当するビス−アリルカルビノー
ル4.9gを用い、例7の方法によつて標記ジカル
ボン酸を製造する。クロマトグラフイーに代え
て、生成物の精製にはSkellysolve B中30%ジエ
チルエーテル75mlからの結晶化を利用する。白色
の結晶性粉末として生成物2.5gが単離される。
構造は元素分析ならびに赤外およびNMRスペク
トルにより支持される。
例 11(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔11−(シクロヘキシル)
ウンデシル)グルタール酸 例2、3、4および6の方法によりベンズアル
デヒドおよび11−(トリフエニルホスホニウム)
ウンデカン酸ブロマイドから得られる相当するビ
ス−アリルカルビノールを用い、例7の方法にし
たがつて標記ジカルボン酸を製造する。生成物は
結晶化により、3.3gの白色固体として単離され
る。構造は元素分析ならびに赤外およびNMRス
ペクトルによつて支持される。
例 12(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔13−(シクロヘキシル)
トリデシル〕グルタール酸 例2、3、5および6の方法により、桂皮アル
デヒド19.2gおよび11−(トリフエニルホスホニ
ウム)ウンデカン酸ブロマイド54.5gから得られ
る相当するビス−アリルカルビノール(シナミル
基の二重結合は製造過程で還元される)を用い
て、例7の方法にしたがい、標記ジカルボン酸を
製造する。生成物は結晶化により、16.0gの白色
粉末として単離される。構造は元素分析ならびに
赤外およびNMRスペクトルによつて支持され
る。
例 13(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔11−(シクロヘキシル)
ドデシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、アセトフ
エノン17.4gおよび11−(トリフエニルホスホニ
ウム)ウンデカン酸ブロマイド54.5gから得られ
る相当するビス−アリルカルビノールを用い、例
7の方法にしたがつて標記ジカルボン酸を製造す
る。生成物は結晶化により、8.9gの白色固体と
して単離される。構造は元素分析ならびに赤外お
よびNMRスペクトルによつて支持される。
例 14(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔11−(シクロヘキシル)
ペンタデシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法によりフエニルブ
チルケトン23.5gおよび11−(トリフエニルホス
ホニウム)ウンデカン酸ブロマイド54.5gから得
られる相当するビス−アリルカルビノールを用
い、例7の方法にしたがつて標記ジカルボン酸を
製造する。生成物はクロマトグラフイーにより、
8.2gの無色油状物として単離される。構造は元
素分析ならびに赤外およびNMRスペクトルによ
つて支持される。
例 15(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔11,11−(ビスシクロヘ
キシル)ウンデシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法によりベンゾフエ
ノン18.2gおよび11−(トリフエニルホスホニウ
ム)ウンデカン酸ブロマイド54.5gから得られる
相当するビス−アリルカルビノールを用い、例7
の方法にしたがつて標記ジカルボン酸を製造す
る。生成物は結晶化により、2.6gの白色固体と
して単離される。構造は元素分析ならびに赤外お
よびNMRスペクトルによつて支持される。
例 16(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔6−(4−三級ブチルシ
クロヘキシル)ヘキシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、4−三級
ブチルシクロヘキサノン8.6gおよび6−(トリフ
エニルホスホニウム)ヘプタン酸ブロマイド18g
から得られる相当するビス−アリルカルビノール
を用い、例7の方法にしたがつて、標記ジカルボ
ン酸を製造する。生成物は結晶化により、3.3g
の白色粉末として単離される。構造は元素分析な
らびに赤外およびNMRスペクトルによつて支持
される。
例 17(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔10−(4−三級ブチルシ
クロヘキシル)デシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、4−三級
ブチルシクロヘキサノン22.4gおよび10−(トリ
フエニルホスホニウム)ウンデカン酸ブロマイド
54.5gから得られる相当するビス−アリルカルビ
ノールを用い、例7の方法にしたがつて標記ジカ
ルボン酸が得られる。生成物は結晶化により、
16.2gの白色粉末として単離される。構造は元素
分析ならびに赤外およびNMRスペクトルによつ
て支持される。
例 18(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔10−(1−メチルシクロ
ヘキシル)デシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、(1−メ
チルシクロヘキシル)カルボキシアルデヒド8.7
gおよび10−(トリフエニルホスホニウム)デカ
ン酸ブロマイド24gから得られる相当するビス−
アリルカルビノールを用い、例7の方法にしたが
つて標記ジカルボン酸を製造する。生成物はクロ
マトグラフイーにより淡黄色のガラス状物質とし
て単離される。構造は元素分析ならびに赤外およ
びNMRスペクトルによつて支持される。
例 19(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔11−(1−メチルシクロ
ヘキシル)ウンデシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、(1−メ
チルシクロヘキシル)カルボキシアルデヒド8.7
gおよび11−(トリフエニルホスホニウム)ウン
デカン酸ブロマイド25gから得られる相当するビ
ス−アリルカルビノールを用い、例7の方法にし
たがつて標記ジカルボン酸を製造する。生成物は
クロマトグラフイーにより、淡黄色のガラス状物
質として単離される。構造は元素分析ならびに赤
外およびNMRスペクトルによつて支持される。
例 20(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔10−(シクロヘプチル)
デシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、シクロヘ
プタノン15.7gから得られる相当するビス−アリ
ルカルビノールを用い、例7の方法にしたがつて
標記ジカルボン酸を製造する。生成物は結晶化に
より6.4gの白色固体として単離される。構造は
元素分析ならびに赤外およびNMRスペクトルに
よつて支持される。
例 21(参考例) 3−ヒドロキシ−3−(11−エチルトリデシル)
グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、3−ペン
タノン12.5gおよび11−(トリフエニルホスホニ
ウム)ウンデカン酸ブロマイド54.5gから得られ
る相当するビス−アリルカルビノールを用い、例
7の方法にしたがつて、標記ジカルボン酸を製造
する。生成物は結晶化により、9.4gの白色固体
として単離される。構造は元素分析ならびに赤外
およびNMRスペクトルによつて支持される。
例 22(参考例) 3−ヒドロキシ−3−(10,10−ジメチルウン
デシル)グルタール酸 例2、3、4および6の方法によりピバルアル
デヒド3.0gおよび9−(トリフエニルホスホニウ
ム)ノナン酸ブロマイドから製造される相当する
ビス−アリルカルビノールを用い、例7の方法に
したがつて、標記ジカルボン酸を製造する。生成
物は結晶化により、1.24gの白色粉末として単離
される。構造は元素分析ならびに赤外および
NMRスペクトルによつて支持される。
例 23 3−ヒドロキシ−3−(11,11−ジメチルドデ
シル)グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、ピバルア
ルデヒド5.7gおよび10−(トリフエニルホスホニ
ウム)デカン酸ブロマイド24.4gから製造される
相当するビス−アリルカルビノールを用い、例7
の方法にしたがつて、標記ジカルボン酸を製造す
る。生成物は結晶化により7.4gの白色粉末とし
て単離される。構造は元素分析ならびに赤外およ
びNMRスペクトルにより支持される。
例 24 3−ヒドロキシ−3−(12,12−ジメチルトリ
デシル)グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、ピバルア
ルデヒド12.5gおよび11−(トリフエニルホスホ
ニウム)ウンデカン酸ブロマイド54.5gを用い、
例7の方法にしたがつて、標記ジカルボン酸を製
造する。生成物はジエチルエーテル/
Skellysolve Aからの結晶化により、11.8gの白
色固体として単離される。構造は元素分析ならび
に赤外およびNMRスペクトルによつて支持され
る。
例 25(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔11−(2−ノルボルニ
ル)ウンデシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、5−ノル
ボルネン−2−カルボキシアルデヒド17.4gおよ
び11−(トリフエニルホスホニウム)ウンデカン
酸ブロマイド54.5gから得られる相当するビス−
アリルカルビノールを用い、例7の方法にしたが
つて、標記ジカルボン酸を製造する(ノルボルネ
ンの二重結合は反応過程で還元される)。生成物
は結晶化により、16.9gの白色粉末として単離さ
れる。構造は元素分析ならびに赤外およびNMR
スペクトルによつて支持される。
例 26(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔10−(2−アダマンチ
ル)デシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法により、2−アダ
マンタノン21.8gおよび11−(トリフエニルホス
ホニウム)ウンデカン酸ブロマイド54.5gから製
造される相当するビス−アリルカルビノールを用
い、中間生成物11−(2−アダマンチル)ウンデ
カン酸メチルエステルをグリニアール反応に付す
前にクロマトグラフイーで精製するほかは例7と
同様に処理して、標記ジカルボン酸を製造する。
生成物は結晶化により、5.8gの白色粉末として
単離される。構造は元素分析ならびに赤外および
NMRスペクトルによつて支持される。
例 27(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔11−(1−アダマンチ
ル)ウンデシル〕グルタール酸 例2、3、4および6の方法により1−アダマ
ンチルカルボキシアルデヒド23.8gおよび11−
(トリフエニルホスホニウム)ウンデカン酸ブロ
マイド54.5gから製造される相当するビス−アリ
ルカルビノールを用い、例7の方法にしたがつ
て、標記ジカルボン酸を製造する。生成物はクロ
マトグラフイーにより淡黄色のガラス状物質とし
て単離される。構造は元素分析ならびに赤外およ
びNMRスペクトルによつて支持される。
例 28(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔4−(デシル)シクロヘ
キシル〕グルタール酸 例6の方法により1−〔4−(デシル)シクロヘ
キシル〕カルボン酸メチルエステルから製造され
る相当するビス−アリルカルビノール22.0gを用
い、例7の方法にしたがつて、標記ジカルボン酸
を製造する。生成物はSkellysolve B50mlを用い
る再結晶により精製すると、9.7gの白色結晶性
粉末として単離される。構造は元素分析ならびに
赤外およびNMRスペクトルによつて支持され
る。
例 29(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔10−(シクロヘキシルオ
キシ)デシル〕グルタール酸および3−ヒドロ
キシ−3−(10−ヒドロキシデシル)グルター
ル酸 11−フエノキシウンデカン酸メチルエステル
23.5gの還元はメタノール240ml中、60℃で、5
%ロジウム黒を用い、水素60p.s.i.において行う。
水素の吸収が完結したのち、触媒を濾去し、瀘液
を濃縮し、残留物を蒸溜する。11−(シクロヘキ
シルオキシ)ウンデカン酸メチルエステル(21.0
g)は、期待される元素分析ならびに赤外および
NMRスペクトルを有する無色の油状物(沸点
140゜〜142℃/0.1mmHg)として得られる。このエ
ステルを例6の方法により適当なビス−アリルカ
ルビノールに変換する。粗中間生成物をクロマト
グラフイーに付すとビス−アリルカルビノール
11.6gが油状物として得られる。これをついで例
7の方法によりオゾン化する。2種の主成分がカ
ラムクロマトグラフイーによつて分離される。3
−ヒドロキシ−3−〔10−(シクロヘキシルオキ
シ)デシル〕グルタール酸を含む溶出分画から結
晶が得られる。これをジエチルエーテル−
Skellysolve Aから再結晶すると、白色結晶性生
成物1.4gが得られる。後から溶出する、3−ヒ
ドロキシ−3−〔10−ヒドロキシデシル)グルタ
ール酸を含む分画も同様に再結晶すると、2g未
満の油状白色固体を与える。構造は両生成物と
も、元素分析ならびに赤外およびNMRスペクト
ルによつて支持される。
例 30(参考例) 3−ヒドロキシ−3−〔10−(シクロヘキシル)
デシル〕グルタール酸モノメチルエステル 3−ヒドロキシ−3−〔10−(シクロヘキシル)
デシル〕グルタール酸(例7より)1.0g(18.9
ミリモル)をテトラヒドロフラン100mlに溶解し
た液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド4.0g
(19.5ミリモル)を加える。室温に1時間放置し
たのち、混合物を濾過してジシクロヘキシル尿素
を除去し、瀘液を真空中で濃縮する。残留物を、
ピリジン2滴を含むメタノール250mlに溶解する。
反応完了後、混合物を濃縮乾固する、粗生成物を
Skellysolve Aにとり、再び濾過してさらにジシ
クロヘキシル尿素を除く、瀘液を濃縮乾固し、1
mmHg、40℃で乾燥させると、生成物7.4gが淡黄
色の油状物として得られる。構造は元素分析なら
びに赤外およびNMRスペクトルによつて支持さ
れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (式中、R1、R2およびR3は、メチルであり、そ
    してnは10〜12の整数である) で示される化合物。 2 3−ヒドロキシ−3−(11,11−ジメチルド
    デシル)グルタール酸である、特許請求の範囲第
    1項記載の化合物。 3 3−ヒドロキシ−3−(12,12−ジメチルト
    リデシル)グルタール酸である、特許請求の範囲
    第1項記載の化合物。 4 3−ヒドロキシ−3−(13,13−ジメチルテ
    トラデシル)グルタール酸である、特許請求の範
    囲第1項記載の化合物。
JP58047828A 1982-03-22 1983-03-22 ペンタンジ酸誘導体 Granted JPS58172341A (ja)

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US360543 1982-03-22

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DK125483D0 (da) 1983-03-18
IE830604L (en) 1983-09-22
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PT76419A (en) 1983-04-01
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