JPH0525839Y2 - - Google Patents

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JPH0525839Y2
JPH0525839Y2 JP1987190468U JP19046887U JPH0525839Y2 JP H0525839 Y2 JPH0525839 Y2 JP H0525839Y2 JP 1987190468 U JP1987190468 U JP 1987190468U JP 19046887 U JP19046887 U JP 19046887U JP H0525839 Y2 JPH0525839 Y2 JP H0525839Y2
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JP
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cover
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air
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ウオータジエツト加工機やレーザ加
工機等の加工機に関し、より詳しくは加工時に生
じる塵埃等を排除するようにした加工機の塵埃除
去装置に関する。
「従来の技術」 従来、レーザ加工機において、板材等の被加工
物に所要のレーザ加工を施す加工ヘツドの周囲に
カバーを設けるとともに、該カバー内にエアを流
通させて上記被加工物の加工時に生じる塵埃等を
排除するようにした塵埃除去装置が知られている
(実公昭58−23507号公報、実開昭62−123383号公
報)。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、従来のこの種の塵埃除去装置で
は、上記加工ヘツドに一体にカバーを取付け、上
記加工ヘツドで被加工物に加工を施す状態でカバ
ーが加工部分を確実に囲繞するように設定してい
たので、通常は加工ヘツドの先端がカバー内に位
置するようになつていた。その結果、加工開始前
のテイーチング作業等において、加工ヘツドを所
定位置に位置決めさせる際にはカバーが邪魔にな
り、その加工ヘツドの位置決め作業に時間が掛つ
ていた。
「問題点を解決するための手段」 本考案はそのような事情に鑑み、上記カバーを
上記加工ヘツドの軸方向に進退動自在に設けると
ともに、該カバーをばねの弾撥力で上記被加工物
とは逆方向に付勢して通常は加工ヘツドの先端部
を露出させ、さらに上記カバー内に流通されるエ
アにより該カバーと被加工物との間隙からカバー
内にエアを吸引させ、上記間隙に負圧を生じさせ
て該カバーを被加工物に向けて突出させるように
したものである。
「作用」 上述した構成によれば、加工ヘツドの位置決め
を行なう際には、カバーを後退させて加工ヘツド
の下端部をカバーから突出させることができるの
で、従来に比較して加工ヘツドの位置決め作業が
容易となり、しかも加工時には被加工物の加工部
分を確実に囲繞させることができる。
また、上記カバーを進退動させる駆動手段は、
実質的にばねを追加するだけでよいので、きわめ
て安価なものとすることができる。さらに加工時
に、その加工の際に生じる塵埃等を排除するため
にカバー内にエアを流通させれば、そのエアの流
通により自動的にカバーを被加工物に向けて突出
させることができ、また加工が終了して上記エア
の流通を停止させれば、上記ばねの弾撥力により
自動的にカバーを元の位置に復帰させることがで
きる。
「実施例」 以下、本考案をウオータジエツト加工機に適用
した実施例について説明すると、第1図におい
て、被加工物1に水を噴射して切断加工を施す加
工ヘツド2は、図示しない支持フレームに昇降自
在にかつ左右方向に往復移動自在に取付けられて
いる。他方、上記被加工物1は、図示しない加工
テーブル上に載置されて上記左右方向と直交する
前後方向に往復移動されるようになつており、両
者の移動によつて加工ヘツド2を被加工物1上の
任意の位置に移動させることができるようにして
いる。
上記加工ヘツド2は、そのハウジング3内に鉛
直方向に形成した第1液通路4と、この第1液通
路4と直交する水平方向に形成されて第1液通路
4に連通する第2液通路5とを備えており、上記
第1液通路4は導管6およびポンプ7を介して水
を貯溜する第1タンク8に、また第2液通路5は
導管9を介して水に細かな切削材を混合してなる
切削液を貯溜する第2タンク10にそれぞれ連通
している。
上記第1液通路4に連通する導管6の途中に設
けたポンプ7を起動した際には、第1タンク8内
の水を上記導管6を介して第1液通路4内に圧送
供給し、かつ第1液通路4を流通する水によつて
生じる負圧により、第2タンク10内の切削液を
導管9および第2液通路5を介して第1液通路4
内に吸込むことができるようにしている。
そして、上記第1液通路4内に吸込んだ切削液
を該第1液通路4の下端部に設けたノズル11か
ら被加工物1に向けて高圧で噴射させ、切削液中
の切削材により被加工物1が例えば金属であつて
も、それを容易に切断することができるようにし
ている。
また、上記被加工物1に噴射された切削液は、
上記被加工物1の下面側に設けた図示しない回収
ケースによつて回収できるようにしてあり、その
回収ケース内に回収した切削液は、そこから多く
の水を分離してその水のみを上記第1タンク8に
還流させ、残りの切削液を上記第2タンク10に
還流させることができるようにしている。
次に、上記ハウジング3の周囲に下方を開口さ
せた有底筒状のケース16を配設してあり、この
ケース16の上面中央部に形成した半球状凹部1
6aをハウジング3の上部に形成した半球状支持
面3aに載置させることにより、該ケース16を
ハウジング3に対し、上記支持面3aを中心とし
て揺動可能に取付けている。
そして上記支持面3aよりも上方のハウジング
3に断面L字形の座金17を昇降自在に嵌装する
とともに、この座金17とハウジング3の上部に
設けた大径部3bとの間にばね18を弾装し、こ
のばね18によつて座金17の平担な下面を上記
ケース16の平担な上面に圧接させて、通常はケ
ース16の軸部がハウジング3の軸部にほぼ一致
する状態に保持している。
上記座金17は金属から形成してあり、この座
金17に電線19を接続するとともに、上記ケー
ス16の上面に座金17の円周方向に複数の電極
20を設け、各電極20にそれぞれ電線21を接
続している。そして各電線21に通電状態を検出
する検出器(図示せず)をそれぞれ設けている。
したがつて、上記座金17の下面とケース16
の上面とが相互に密着している通常の状態では、
上記座金17と各電極20とは相互に接触してお
り、全ての電線21に電流が通電されるようにな
る。他方、第2図に示すように、ケース16が何
らかの障害物22に衝突してケース16が上記半
球状支持面3aを中心として揺動された際には、
その揺動により電極20と座金17とが離隔され
て通電状態が遮断されるので、その状態を上記検
出器で検出して直ちに加工を中断させることがで
きる。
然して、上記ハウジング3には、ケース16の
内部においてリング状の薄板からなるスライドプ
レート26を水平方向に摺動可能に取付け、この
スライドプレート26の外周面を上記ケース16
の内周面に当接させている。したがつて、第2図
に示すように、ケース16が障害物22に衝突し
て揺動された際には、その揺動に伴なつてスライ
ドプレート26が摺動できるので、ケース16の
揺動を阻害することはない。
そして上記ケース16内には、上記スライドプ
レート26よりも下方位置において筒状のカバー
27を昇降自在に取付け、このカバー27の上端
外周に形成したフランジ部27aとケース16の
下端に螺着したナツト部材28との間に弾装した
ばね29により、通常はカバー27を上記スライ
ドプレート26に当接した上昇端位置に保持して
いる。
この状態においては、上記加工ヘツド2のノズ
ル11はカバー27よりも下方に所定量だけ突出
するようになり、したがつてそのノズル11を目
視しながら位置決め作業等の加工前の準備を容易
に行なうことができる。また、上記筒状のカバー
27の上端開口部をスライドプレート26によつ
て閉鎖させることにより、その下部に加工中に生
じる加工屑や飛散した切削液等を回収するための
回収用空間30を形成している。
上記カバー27の内周にはリング状のエアノズ
ル31を取付けて両者の間にエア通路32を形成
してあり、このエア通路32の上端部はカバー2
7に連結したホース33を介して図示しない圧縮
エアの供給源に連通させている。このホース33
は、ケース16に形成したスリツト16bおよび
スライドプレート26に穿設した貫通孔26aを
介して上記カバー27に連結している。
また上記エア通路32の下端部は半径方向内方
かつ上方に向けてカバー27内の回収用空間30
に開口させてあり、このエア通路32からカバー
27内に噴出されたエアは、上記スライドプレー
ト26に取付けた回収用導管34から図示しない
回収槽に回収できるようにしている。この回収用
導管34も上記スリツト16bを介してスライド
プレート26に連結している。
上記カバー27に形成したエア通路32を介し
て回収用空間30に供給されたエアは、カバー2
7の下端開口部と被加工物1との間隙から大量の
エアを吸引しながら上記回収用導管34を介して
排出されるようになる。そしてカバー27の下端
開口部と被加工物1との間隙を大量のエアが流通
するとその部分に負圧が発生するようになり、上
記カバー27はばね29の弾撥力に抗して引下げ
られて被加工物1の加工部分を確実に囲繞するよ
うになる。
以上の構成において、加工ヘツド2によつて被
加工物1に加工を施すには、まずテイーチングを
行なつて被加工物1に対する加工ヘツド2の移動
軌跡を設定する必要がある。その際には、カバー
27はばね29によつて上昇端位置に保持されて
いるので、上記ノズル11はカバー27の下端部
よりも所定量だけ下方に穿設した状態となつてお
り、したがつてテイーチング作業を容易に実行す
ることができる。
そして被加工物1に切断加工を施す際には、ま
ず圧縮エアの供給源からホース33およびエア通
路32を介してエアノズル31からカバー27内
の回収用空間30にエアを給送すると、このエア
はカバー27の下端開口部と被加工物1との間隙
から大量のエアを吸引しながら上記回収用導管3
4を介して排出されるので、前述したようにカバ
ー27が引下げられて被加工物1の加工部分を確
実に囲繞するようになる。
この状態でポンプ7を起動させれば、第1タン
ク8内の水が導管6を介して第1液通路4内に圧
送供給され、かつ第1液通路4を流通する水によ
つて生じる負圧により、第2タンク10内の切削
液が導管9および第2液通路5を介して第1液通
路4内に吸込まれるので、その切削液はノズル1
1から被加工物1に向けて高圧で噴射されて該被
加工物1に切断加工を施す。
そして、上記被加工物1を切断してこれを貫通
した切削液は、前述した図示しない回収ケースに
よつて回収され、他方、被加工物1に噴射されて
飛散した切削液や切断加工に伴なう被加工物1の
加工屑等は、上記回収用空間30を流通するエア
と共に、回収用導管34を介して回収槽内に回収
されるようになる。
なお、上記実施例ではカバー27内にエアを給
送することによつて被加工物1の加工時に生じる
塵埃等を排除するようにしているが、負圧を利用
してもよい。また、上記実施例ではケース16を
介してハウジング3にカバー27を取付けるよう
にしているが、ハウジング3に直接カバー27を
取付けてもよい。
「考案の効果」 以上のように本考案によれば、従来に比較して
加工ヘツドの位置決め作業を容易に行なうことが
でき、しかも加工時には被加工物の加工部分を確
実に囲繞させることができるという効果が得られ
る。
また、上記カバーを進退動させる駆動手段は、
実質的にばねを追加するだけでよいので、きわめ
て安価なものとすることができ、さらに元々必要
なエアの流通とその停止とによつて自動的にカバ
ーを進退動させることができるため、カバーの進
退動のための特別な操作が不要となるという作用
効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は第1図の異なる状態を示す断面図である。 1……被加工物、2……加工ヘツド、3……ハ
ウジング、4,5……液通路、16……ケース、
27……カバー、29……ばね、30……回収用
空間、31……エアノズル(駆動手段)、32…
…エア通路、34……回収用導管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 被加工物に所要の加工を施す加工ヘツドの周囲
    にカバーを設けるとともに、該カバー内にエアを
    流通させて上記被加工物の加工時に生じる塵埃等
    を排除するようにした加工機の塵埃除去装置にお
    いて、 上記カバーを上記加工ヘツドの軸方向に進退動
    自在に設けるとともに、該カバーをばねの弾撥力
    で上記被加工物とは逆方向に付勢して通常は加工
    ヘツドの先端部を露出させ、さらに上記カバー内
    に流通されるエアにより該カバーと被加工物との
    間隙からカバー内にエアを吸引させ、上記間隙に
    負圧を生じさせて該カバーを被加工物に向けて突
    出させることを特徴とする加工機の塵埃除去装
    置。
JP1987190468U 1987-12-15 1987-12-15 Expired - Lifetime JPH0525839Y2 (ja)

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JP1987190468U JPH0525839Y2 (ja) 1987-12-15 1987-12-15

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Publication Number Publication Date
JPH0197898U JPH0197898U (ja) 1989-06-29
JPH0525839Y2 true JPH0525839Y2 (ja) 1993-06-29

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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH078158Y2 (ja) * 1989-12-26 1995-03-01 澁谷工業株式会社 ウォータジェット加工機のノズルカバー装置
JP5257745B2 (ja) * 2008-03-19 2013-08-07 澁谷工業株式会社 レーザ加工方法とその装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6023562A (ja) * 1983-07-16 1985-02-06 大成建設株式会社 流体噴射による加工装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5192780U (ja) * 1975-01-22 1976-07-24

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JPS6023562A (ja) * 1983-07-16 1985-02-06 大成建設株式会社 流体噴射による加工装置

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JPH0197898U (ja) 1989-06-29

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