JPH0525797A - 感熱塗料のエアーナイフ塗工方法 - Google Patents

感熱塗料のエアーナイフ塗工方法

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JPH0525797A
JPH0525797A JP3170894A JP17089491A JPH0525797A JP H0525797 A JPH0525797 A JP H0525797A JP 3170894 A JP3170894 A JP 3170894A JP 17089491 A JP17089491 A JP 17089491A JP H0525797 A JPH0525797 A JP H0525797A
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JP
Japan
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coating
air knife
temperature
roll
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP3170894A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromine Mochizuki
寛峰 望月
Masatoshi Ando
雅敏 安藤
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エアーナイフ塗工装置を用いて感熱塗料を塗工
する際に、塗料の温度上昇による問題を解決するため
に、各部の温度を調節するエアーナイフ塗工方法を提供
する。 【構成】塗料が直接接触する部位を冷却して塗料温度を
10〜30℃に調節するために、アプリケータロール、
メタリングロール、イマージョンロールの各ロールの内
部に冷媒を通し、またカラーパンとバッフルパンを二重
構造として内部に冷媒を通す。さらに塗料をかき落とす
エアーナイフの吐出空気を冷却器に通過させて空気温度
を調節する感熱塗料のエアーナイフ塗工方法である。 【効果】白色度が優れた安定した感熱紙が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱紙の塗工における
エアーナイフ塗工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に入力信号に応じて感熱記録ヘッド
を加熱し、これに接する感熱紙に記録像を得る記録方法
では、感熱紙は現像定着を必要としない一次発色系であ
り、プリンタやファクシミリ等の情報機器に応用されて
いる。
【0003】この感熱紙は一般塗工紙とは異なり、熱を
利用した紙の自己発色を特徴とするため、塗料調整の段
階で20℃以下、おおくは10℃前後に冷却された状態
で、塗工装置へ供給される。感熱紙用塗料は、外的条件
によって温度が上昇すると、液中で発色現象が起こり着
色した塗料となってしまう程敏感である。そして温度が
上昇した塗料を塗工して得られた感熱紙は白色度が低下
してしまう。
【0004】一般塗工紙用の塗工装置は、温度条件が殆
ど無視できるか、40℃を越えてもよい程度の用途に合
わせて設計されている。したがって、そのまま感熱紙の
塗工を行なうために、感熱紙用塗料を供給した場合は不
都合な点が発生した。
【0005】すなわち、夏季のように室内の温度が30
℃を越えて暑くなったり、塗工機の乾燥部の輻射熱によ
って40℃近くに達する環境のもとでは、塗工装置の塗
料を塗工する目的で配置されているアプリケータロー
ル、メタリングロール、およびイマージョンロール等は
環境温度の影響を受けてロール温度が上昇する。この状
態が続くと、このロールに直接接触している塗料は温度
が上昇して問題を起こすようになる。
【0006】同じように、塗料を溜めてアプリケータロ
ールに塗料を供給する目的で配設されているカラーパン
も塗料温度を上昇させる。
【0007】また、エアーナイフで余剰の塗料をかき落
とした塗料と空気とを分離し、塗料を回収する目的で配
設されるバッフルパンも同様である。エアーナイフで吹
き出される比較的高温になりやすい空気流が、かき落と
した塗料と共にバッフルパンに排出され、塗料と空気と
を分離するためにバッフルパンの内壁に衝突させるが、
この内壁の温度が高いと塗料の温度が上昇し、得られた
感熱紙の白色度が低下する。
【0008】さらに、エアーナイフで吐出する空気流
は、高圧縮ブロワーでMax4000〜5000mmA
qの圧力を持たせるため、圧縮熱が発生して、90〜1
20℃まで温度が上昇することがある。この高温度の空
気流を直接吹きつけると、塗料の温度を上昇させて問題
を起こすようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エアーナイ
フ塗工装置を用いて感熱塗料を塗工する際に、塗料の温
度上昇による問題を解決するために、各所を冷却して塗
料温度を調節する感熱塗料のエアーナイフ塗工方法を提
供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、感熱紙用塗料
のエアーナイフ塗工において、塗料が直接接触する部位
を冷却して塗料温度を10〜30℃に調節することを特
徴とする感熱塗料のエアーナイフ塗工方法である。
【0011】
【作用】本発明は、エアーナイフ塗工装置の、塗料が直
接接触する部位を冷媒通過構造とし、またエアーナイフ
の吐出空気を冷却器に通過させて、塗料の温度上昇を抑
える。本発明の方法では、感熱紙用塗料のエアーナイフ
塗工において塗料温度を10〜30℃に調節する。塗料
温度が30℃を越えて上昇すると、塗料中で感熱発色が
起こり、塗工して得られた感熱紙の白色度が低下する。
一方10℃未満に保持することは不経済で、また塗料の
粘度変化が大きくなるため好ましくない。
【0012】先ず、エアーナイフ塗工装置のアプリケー
タロール、メタリングロール、およびイマージョンロー
ルを冷却する。ロールを冷却する手段として、ロール内
部に冷媒を通すために、ロールシェルと中子の間に冷媒
通過部を設け、ロール軸部端に冷媒入口と出口を回転接
手で接続する。感熱紙の製造にあたっては、塗料温度を
10〜30℃に調節するために、このロールの表面温度
は0〜20℃が好ましい。
【0013】次に、カラーパンを二重構造として内部に
冷媒を通す。二重構造の間隙は5〜10mm程度とし、
均一に冷却できる構造とする。
【0014】さらに、バッフルパンの構造もカラーパン
と同様に二重構造として内部に冷媒を通す。塗料温度を
10〜30℃に調節するために、これらカラーパンとバ
ッフルパンの、塗料と直接接触する表面の温度は0〜2
0℃が好ましい。
【0015】そして、エアーナイフの吐出空気を冷却器
に通過させる。空気の冷却器は、高圧空気流が通過する
配管途中に、多岐管の内部に冷媒が流れる構造の熱交換
器を装備する。熱交換器の多岐管表面はフィンが無数に
配備されて、空気との熱交換効率を高める。空気は多岐
管表面のフィン間を通過する間に冷却され、感熱紙の製
造にあたっては、塗料温度を10〜30℃に調節するた
めに、この吐出空気の温度は20〜40℃が望ましい。
【0016】ここで用いられる冷媒は、通常エチレング
リコールに代表される不凍液の水溶液が適しており、−
10℃の冷媒を得る場合は25〜30%濃度に調製す
る。この液は冷凍機によって冷却し、タンクに溜めて、
被冷却部との間を循環する。すなわち、本発明では同じ
冷媒を各ロール、カラーパン、バッフルパン、および空
気冷却器に循環して各部を冷却する。
【0017】
【実施例】
実施例および比較例 本発明のエアーナイフ塗工方法では、感熱紙の製造にお
いて、アプリケータロール、メタリングロール、イマー
ジョンロールの各ロールとカラーパン、バッフルパン、
空気冷却器のそれぞれの冷却を有と無として、塗料温度
および感熱紙白色度の変化をテストした。その結果を表
1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明のエアーナイフ塗工方法の各部の
冷却効果は、それぞれ塗料温度を調節することができ
て、製造した感熱紙の白色度は殆ど低下しなかった。各
部の冷却効果により塗料温度を10〜30℃に調節する
と、白色度が優れた安定した感熱紙を製造することがで
きる。
【0020】なお、各部を冷却しなかった比較例では塗
料の温度が上昇して感熱紙の白色度が低下してしまっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のエアーナイフ塗工方法の各ロー
ルと各パンの冷却部を示す。
【図2】図2は各ロールの冷媒入口と出口の回転接手を
示す。
【図3】図3は各ロールの冷媒通過部を示す。
【図4】図4は各ロールと各パンの冷媒の通路部を示
す。
【図5】図5はエアーナイフ吐出空気の冷却の概略を示
す。
【図6】図6は空気熱交換器の冷媒とフインの間を空気
が通過することを示す。
【符号の説明】
1・・・ウエブ 2・・・アプリケーターロール 3・・・メータリングロール 4・・・イマージョンロール 5・・・カラーパン 6・・・エアーナイフ 7・・・バッフルパン 8・・・ロール 9・・・回転継手 10・・ロールシェル 11・・冷媒通過部 12・・中子 13・・熱交換器 14・・高圧ブロアー 15・・モータ 16・・ホース 17・・多岐管 18・・フィン 19・・高圧空気流

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感熱紙用塗料のエアーナイフ塗工におい
    て、塗料が直接接触する部位を冷却して塗料温度を10
    〜30℃に調節することを特徴とする感熱塗料のエアー
    ナイフ塗工方法
  2. 【請求項2】アプリケータロール、メタリングロール、
    およびイマージョンロールのロールシェルと中子の間に
    冷媒通過部を設け、冷媒を通してロールの表面温度を0
    〜20℃の範囲に冷却する請求項1記載の感熱塗料のエ
    アーナイフ塗工方法。
  3. 【請求項3】カラーパンを二重構造とし、内部に冷媒を
    通してカラーパンの表面温度を0〜20℃の範囲に冷却
    する請求項1記載の感熱塗料のエアーナイフ塗工方法。
  4. 【請求項4】バッフルパンを二重構造とし、内部に冷媒
    を通してバッフルパンの表面温度を0〜20℃の範囲に
    冷却する請求項1記載の感熱塗料のエアーナイフ塗工方
    法。
  5. 【請求項5】塗料をかき落とすエアーナイフの吐出空気
    を冷却器に通過させ、吐出空気の温度を40℃以下に冷
    却する請求項1記載の感熱塗料のエアーナイフ塗工方
    法。
JP3170894A 1991-07-11 1991-07-11 感熱塗料のエアーナイフ塗工方法 Pending JPH0525797A (ja)

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Cited By (4)

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