JPH08266973A - 給気付塗装ブース - Google Patents

給気付塗装ブース

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Publication number
JPH08266973A
JPH08266973A JP7074070A JP7407095A JPH08266973A JP H08266973 A JPH08266973 A JP H08266973A JP 7074070 A JP7074070 A JP 7074070A JP 7407095 A JP7407095 A JP 7407095A JP H08266973 A JPH08266973 A JP H08266973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
pit
coating
painting
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7074070A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuhisa Okuda
田 悦 久 奥
Noriyasu Suzuki
木 則 康 鈴
Yoshinori Ishida
田 義 則 石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Trinity Industrial Corp filed Critical Trinity Industrial Corp
Priority to JP7074070A priority Critical patent/JPH08266973A/ja
Publication of JPH08266973A publication Critical patent/JPH08266973A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Ventilation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各塗料配管に熱交換器を介装したり、その全
長にわたって断熱保温工事を施すことなく、塗料温度を
一定に維持して均質な塗装を行うことができるようにす
ることを目的としている。 【構成】 ワーク(W)を搬送するコンベア(2)の搬
送方向に沿って塗装室(3)が形成され、その天井部に
形成された給気室(5)から空調空気を塗装室(3)内
に流下させて床下に形成されたピット(6)内に吸い込
みながら塗装を行う給気付塗装ブースにおいて、塗装室
(3)内に配設された塗装機(T)に塗料を循環供給す
る塗料循環パイプ(7)が、前記ピット(6)内にその
長手方向に沿って配管されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装室の天井部に形成
された給気室から塗装室内に空調空気を流下させて床下
に形成されたピット内に吸い込みながら塗装を行う給気
付塗装ブースに関する。
【0002】
【従来の技術】給気付塗装ブースは、空調装置で所定の
温度・湿度に調整した空調空気を給気室に供給して当該
給気室から塗装室内に一定の流速で流下させながら塗装
を行い、この空調空気をオーバースプレーされた塗料ミ
ストと共に塗装室の床下に形成されたピットに吸い込む
ようにしている。これによれば、塗装室内を流下される
空調空気が空調装置で所定の温度・湿度に管理されてい
るので、外気の環境変化にかかわらず塗装室内の温度は
一定に維持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塗装室
内の温度・湿度が一定に維持されても、塗装機に供給さ
れる塗料を貯留した塗料タンクや塗料配管は外気に曝さ
れていることが多く、外気の温度が変化すると塗料の温
度も変化し、これに伴って塗料の粘度が変化するので、
均質な塗装を行うことができないという問題があった。
このため、塗料配管の略全長にわたって断熱保温工事を
行っているが、この場合、せいぜい、外気の温度変化の
影響を緩和して塗料温度の変化を遅らせることができる
程度で、塗料温度を一定に維持することはできない。
【0004】また、塗料配管に熱交換器を介装すれば、
夏冬の気温変化があっても塗料を一定の温度に維持する
ことができるが、自動車塗装のように数十色もの多色塗
装を行う場合には、各色の塗料配管すべてに熱交換器を
介装しなければならず、設備費が嵩むと同時に、熱媒を
加熱又は冷却するためのランニングコストが嵩むという
問題があった。そこで本発明は、各塗料配管に熱交換器
を介装したり、その全長にわたって断熱保温工事を施す
ことなく、塗料温度を一定に維持して均質な塗装を行う
ことができるようにすることを技術的課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、ワークを搬送するコンベアの搬送方向に
沿って塗装室が形成され、その天井部に形成された給気
室から空調空気を塗装室内に流下させて床下に形成され
たピット内に吸い込みながら塗装を行う給気付塗装ブー
スにおいて、塗装室内に配設された塗装機に塗料を循環
供給する塗料循環パイプが、前記ピット内にその長手方
向に沿って配管されたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、コンベアの搬送方向に沿って
塗装室が形成されており、その全長に渡って流下される
空調空気は、全て床下に形成されたピットを通って排出
される。この空調空気は、空調装置により調温・調湿さ
れているので、塗装室及びピットはその全長にわたって
略一定の温度に維持されることとなる。そして、ピット
内にはその長手方向に沿って塗料循環パイプが配設され
ているので塗料循環パイプを長く配管することができ、
塗料は、この長い塗料循環パイプを流れているうちに熱
交換が行われ、夏場には塗料循環パイプ内を流れる塗料
がピット内の雰囲気温度により冷却され、冬場は塗料循
環パイプ内を流れる塗料がピット内の雰囲気温度により
加温され、塗料温度はその雰囲気温度と等しい温度に維
持される。したがって、外気の環境変化に拘らず塗料を
略一定の温度に維持することができ、均質な塗装を行う
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本発明に係る塗装ブースの一
例を示すフローシート、図2はその正面図である。
【0008】図中1は、ワークWを搬送するコンベア2
の搬送方向に沿って塗装室3が形成された給気付塗装ブ
ースであって、塗装室3の天井部にはその全長にわたっ
て空調装置4から供給された空調空気を当該塗装室3内
に流下させる給気室5が形成され、床下にはその全長に
わたって塗装室3内を流下した空調空気を塗料ミストと
共に吸い込むピット6が形成されている。
【0009】そして塗装室3には、コンベア2で搬送さ
れてきたワークWを塗装する多色静電塗装機T,Tが配
設されており、各塗装機Tには塗料循環パイプ7,7・
・を介して各色塗料が供給されるように成されている。
この塗料循環パイプ7,7・・は、ステンレスのような
熱伝導性に優れた材質で形成されており、相互間に空気
流路となる隙間ができる程度の間隔で並設されると共
に、ピット6内にその長手方向に沿って略全長にわたり
塗料循環系を形成するように配管され、その一端側に塗
料タンク8から塗料ポンプ9により塗料を送給する塗料
往管10が接続されると共に、他端側に塗料タンク8に
塗料を戻す塗料返管11が接続されている。
【0010】なお、これら塗料タンク8,塗料往管1
0,塗料返管11には断熱保温工事が施されて、これら
を流れる塗装ブース1の外部の雰囲気温度の影響を受け
ないように形成されている。また、12はベンチュリー
13を形成する傾斜板、14は傾斜板12上に水膜を形
成するオーバーフロー樋である。
【0011】以上が、本発明の一例構成であって、次に
その作用について説明する。まず塗装開始の数時間前か
ら、塗装ブース1に空調空気を供給すると同時に、塗料
循環パイプ7,7・・に各色塗料を循環させておく。こ
のとき,空調空気は給気室5から塗装室3の全長に渡っ
て流下された後、その全てが床下に形成されたピット6
に吸い込まれて外部に排気されるが、この空調空気は、
空調装置4により所定の温度・湿度に調温・調湿されて
いるので、塗装室3の雰囲気が所定の塗装条件に応じた
温度(例えば25℃)・湿度に維持されると共に、ピッ
ト6内も塗装室3と略等しい温度に維持される。
【0012】また、塗料循環パイプ7,7・・は、ピッ
ト6内にその長手方向に沿って配設されているので、少
なくともピット6内の長さ(例えば100m)と等しい
長さを確保することができ、ピット6内で塗料循環系が
形成されるように配管すればより長い距離を確保するこ
とができるので、塗料は長時間かかって塗料循環パイプ
7内を流れる。しかも、塗料循環パイプ7,7・・は、
熱伝導性に優れた材質で形成されているので、当該パイ
プ7,7・・の内側と外側に温度差がある場合、塗料
は、この長い塗料循環パイプ7,7・・を流れている間
に熱交換が行われる。
【0013】例えば、塗料の循環を開始したときに、冬
場は塗料循環パイプ7,7・・内を循環される塗料の温
度が低く、ピット6内の温度が高いので、塗料循環パイ
プ7内の塗料が加熱されることとなり、夏場は塗料循環
パイプ7,7・・内を循環される塗料の温度が高く、ピ
ット6内の温度が低いので、塗料循環パイプ7内の熱が
奪われて冷却される。
【0014】このようにして、塗料が塗料循環パイプ7
内を通過する間中、塗料循環パイプ7を介してその内側
と外側で熱交換が行われるので、塗料はピット6内の温
度に徐々に近づいていき、定常状態になるとほぼピット
6内の温度と等しくなる。したがって、外気の環境変化
に拘らず塗料を略一定の温度に維持することができ、均
質な塗装を行うことができる。
【0015】なお、塗装室3や給気室5内の温度も一定
に維持されるので、塗料循環パイプ7,7・・をピット
6内ではなく塗装室3や給気室5に配管しても塗料の温
度維持という面からは同様の効果が期待できるが、例え
ば冬場は塗装ブース1の運転を開始するとき塗料循環パ
イプ7,7・・が冷えているので、空調空気を供給した
ときに塗料循環パイプ7,7・・の表面に結露が生じて
水滴が形成され、これが小さな凹み等に溜まって塗装中
に落下し塗装不良を生ずるおそれがあるし、給気室5か
ら塗装室3に供給される空調空気の気流を乱すおそれが
ある。
【0016】また、万一塗料循環パイプ7が破裂したと
きは、塗装ブース1内はもちろんのこと、ワークWや周
囲の塗装機器類を汚すおそれもある。さらに、給気室5
のように比較的高い位置に配管した場合は、ポンプ9を
止めて塗料循環を停止させたときに、塗料循環パイプ
7,7・・内を流れている塗料が低い位置に設置されて
いる塗料タンク8内に全て流れ込んで、塗料タンク8が
溢れるというおそれもある。
【0017】これに対し、ピット6内に配管すれば、当
該ピット6はもともと水を回収するように設計されてお
り、しかも、塗装室3の床下に形成されているので、結
露を生じても何ら問題はないし、給気室5から塗装室3
に供給される空調空気の気流を乱すこともない。塗料循
環パイプ7が破裂しても、漏れだした塗料はピット6内
に回収されるので、その塗料によりワークWや周辺機器
を汚すような悪影響を与えることもない。
【0018】そして、塗料循環パイプ7から流出された
塗料は、塗料返管11を介して塗料タンク8に戻され、
再び塗料往管10を介して塗料循環パイプ7に供給され
て循環される。このとき、長大な塗料循環パイプ7は温
度が一定に維持されるピット6内に配管されているので
断熱保温工事を施すことがなく、塗料返管11,塗料往
管10は塗装ブース1外に配管されているため断熱保温
工事が施す必要があるが、その工事部分は極めて短くて
済む。このように、塗料返管11,塗料往管10は塗装
ブース1外に配管されているので、その中を流れる塗料
は、外気温の影響を受けにくく、しかも塗料循環パイプ
7を流れるときに熱交換されて加温(冷却)されている
ので、塗料返管11や塗料往管10を通過する間に外部
の雰囲気温度の影響を受けて元の温度にまで冷却(加
温)されることはない。
【0019】このようにして、塗料循環パイプ7,7・
・等に特別な熱交換器等を設けなくても、塗料循環パイ
プ7,7・・内を流れる各色塗料は、徐々にピット6内
の雰囲気温度と等しい温度まで加温(冷却)されてその
温度に維持されるので、外気の雰囲気温度にかかわらず
塗料の粘度が一定に維持され、品質の一定した塗装を行
うことができる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、塗
装室内を流下する空調空気がピット内に吸い込まれて、
ピット内は恒温雰囲気に維持されるので、その長手方向
に沿って配管された塗料循環パイプ内を流れる塗料は塗
料循環パイプを介して熱交換が行われ、塗料温度はその
雰囲気温度と等しい温度に維持されるので、熱交換器を
用いることなく塗料温度を一定に維持して均質な塗装を
行うことができ、さらにピット内に配管される塗料循環
パイプには一切断熱保温工事を施す必要がないという大
変優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給気付塗装ブースを示すフローシ
ート。
【図2】その正面図。
【符号の説明】
1・・・給気付塗装ブース W・・・ワーク 2・・・コンベア 3・・・塗装室 T・・・塗装機 4・・・空調装置 5・・・給気室 6・・・ピット 7・・・塗料循環パイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク(W)を搬送するコンベア(2)
    の搬送方向に沿って塗装室(3)が形成され、その天井
    部に形成された給気室(5)から空調空気を塗装室
    (3)内に流下させて床下に形成されたピット(6)内
    に吸い込みながら塗装を行う給気付塗装ブースにおい
    て、塗装室(3)内に配設された塗装機(T)に塗料を
    循環供給する塗料循環パイプ(7)が、前記ピット
    (6)内にその長手方向に沿って配管されたことを特徴
    とする給気付塗装ブース。
JP7074070A 1995-03-30 1995-03-30 給気付塗装ブース Pending JPH08266973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7074070A JPH08266973A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 給気付塗装ブース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7074070A JPH08266973A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 給気付塗装ブース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08266973A true JPH08266973A (ja) 1996-10-15

Family

ID=13536562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7074070A Pending JPH08266973A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 給気付塗装ブース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08266973A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101428779B1 (ko) * 2013-02-22 2014-08-08 동희오토주식회사 데드너 재사용 장치
JP2014240055A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 本田技研工業株式会社 乾式塗装設備
CN105457830A (zh) * 2016-01-29 2016-04-06 湖州展邦实业有限公司 一种地板表面着色装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101428779B1 (ko) * 2013-02-22 2014-08-08 동희오토주식회사 데드너 재사용 장치
JP2014240055A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 本田技研工業株式会社 乾式塗装設備
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