JPH05257374A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH05257374A
JPH05257374A JP4089375A JP8937592A JPH05257374A JP H05257374 A JPH05257374 A JP H05257374A JP 4089375 A JP4089375 A JP 4089375A JP 8937592 A JP8937592 A JP 8937592A JP H05257374 A JPH05257374 A JP H05257374A
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JP
Japan
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toner
developer
carrier
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carrying member
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JP4089375A
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English (en)
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Atsushi Aoto
淳 青戸
Yasuo Hirano
泰男 平野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0818Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the structure of the donor member, e.g. surface properties
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/08Details of powder developing device not concerning the development directly
    • G03G2215/0855Materials and manufacturing of the developing device
    • G03G2215/0858Donor member
    • G03G2215/0861Particular composition or materials

Abstract

(57)【要約】 【構成】 母材トナーに流動化剤を外添してなる非磁性
一成分系現像剤を、現像剤供給部材により現像剤担持体
上に供給し、薄層形成部材により前記現像剤の薄層を前
記現像剤担持体の表面に形成させて担持させ、該担持現
像剤によって静電潜像を可視像化する現像装置であっ
て、しかも前記現像剤担持体の表面材料、前記母体トナ
ー及び前記流動化剤の摩擦帯電系列において、前記現像
剤担持体の表面材料が、前記三者の摩擦帯電系列の中間
位にある。 【効果】 本装置によると、良好なトナー帯電量及びト
ナー付着量を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転駆動される現像剤
担持体に、補助剤を外添した非磁性一成分系現像剤を供
給し、該現像剤担持体の表面に前記現像剤を担持して搬
送し、潜像担持体と前記現像剤担持体が互いに対向した
現像領域にて、該潜像担持体に形成された静電潜像を現
像剤担持体に担持された前記現像剤によって可視像化す
る現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】潜像担持体に静電潜像を形成し、これを
現像剤によって可視像化して記録画像を得る電子複写
機、プリンタ或いはファクシミリ等の画像形成装置で
は、粉体状の現像剤を用いる乾式の現像装置が広く採用
されている。
【0003】かかる粉体状の現像剤としては、トナーと
キャリアを有する二成分系現像剤と、キャリアを含まな
い一成分系現像剤とが公知であり、前者の二成分系現像
剤を用いた二成分現像方式は、比較的安定した良好な記
録画像が得られる反面、キャリアの劣化やトナーとキャ
リアの混合比の変動が発生しやすく、装置の維持管理が
煩雑で、装置全体の構造が大型化しやすくなる欠点を有
している。
【0004】このような観点から、上述の欠点を有しな
い一成分系現像剤を用いた一成分現像方式が注目されて
いる。一成分系現像剤は、トナーのみからなるものと、
これに必要に応じて補助剤を外添したトナー/補助剤混
合物からなるものとがある。また、補助剤の代表例とし
ては、トナーの流動性を向上させる流動化剤がある。
【0005】ところで、一成分現像方式を採用した現像
装置においては、一成分系現像剤を現像剤担持体に担持
させて搬送し、この現像剤担持体と潜像担持体とが互い
に対向した現像領域において、潜像担持体に形成された
静電潜像を現像剤によって可視像化しているが、所定濃
度の高品質な可視像を形成するには、充分に帯電した多
量のトナーを現像領域に搬送し、かかるトナーによって
潜像を可視像化する必要がある。
【0006】非磁性一成分現像方式での最適付着量と帯
電量について説明すると、次のようになる。白黒用で
は、帯電量が重視され、それは一般的に5〜20μC/
gである。この値より小さいと、地汚れ、シャープ性な
どの画質面で劣るものとなる。また、付着量に関して
は、現像剤担持体(現像ローラ)上の付着量は0.1〜
0.3mg/cm2であるが、転写紙上には0.8〜
1.0mg/cm2が必要であり、現像ローラのスピー
ドを感光体のスピードの3〜4倍にすることによって、
トナーの付着量をカバーしている。ただ、3〜4倍の現
像ローラの回転には、“トナー後端より”という現象、
即ちベタ部を現像した場合、画像の後端部の濃度が高く
なるという現象、を発生するという問題がある。この現
象を防ぐには、現像ローラのスピードを感光体のスピー
ドに近ずけることである。つまり、現像ローラ上の付着
量を多くして、回転数を小さくしなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、トナーに流
動化剤を外添させたときには、トナーの摩擦帯電性が上
がらず、上記したトナー帯電量、付着量が得られない場
合が多かった。そのため、流動化剤を用いたときにも適
切なトナー帯電量、トナー付着量が得られる現像剤が望
まれている。
【0008】従って、本発明の目的は、このような課題
を解決した、即ち流動化剤が外添されたトナーを用いた
場合にも適切なトナー帯電量及びトナー付着量が得られ
る静電潜像現像装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、現像剤担持体の表面材料、母体トナー及び流
動化剤の三者の摩擦帯電系列が特定の関係にある現像装
置が上記目的に適合することを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0010】即ち、本発明によれば、母体トナーに流動
化剤を外添してなる非磁性一成分系現像剤を、現像剤供
給部材により現像剤担持体上に供給し、薄層形成部材に
より前記現像剤の薄層を前記現像剤担持体の表面に形成
させて担持させ、該担持現像剤によって静電潜像を可視
像化する現像装置であって、しかも前記現像剤担持体の
表面材料、前記母体トナー及び前記流動化剤の摩擦帯電
系列において、前記現像剤担持体の表面材料が、前記三
者の摩擦帯電系列の中間位にあることを特徴とする静電
潜像の現像装置が提供される。
【0011】本発明の現像装置は、現像剤担持体の表面
材料、母体トナー及び流動化剤の摩擦帯電系列におい
て、現像剤担持体の表面材料が、前記三者の摩擦帯電系
列の中間位にあるようにしたことから、流動化剤が外添
されたトナーを使用しても、適切なトナー帯電量及びト
ナー付着量が得られるものとなる。
【0012】以下、本発明の現像装置について説明す
る。図1に本発明の代表的な現像装置の現像剤担持体部
を中心とした概要を示す。図1において、現像剤タンク
(トナータンク)70に内蔵されている現像剤(トナ
ー)60は、撹拌羽根(トナー供給補助部材)50によ
り現像剤(トナー)供給部材(スポンジローラ)40に
強制的に寄せられ、トナー60はトナー供給部材40に
供給される。一方、現像を終了した現像剤担持体(現像
ローラ)20は、矢印の方向に回転し、トナー供給部材
40との接触部に至る。トナー供給部材40は現像剤担
持体20とその接触部において逆方向に回転し、現像剤
担持体20とトナー60に帯電を与え、現像剤担持体2
0上にトナー60を付着させる。更に現像剤担持体20
は回転し、現像剤担持体20上の付着トナーは、現像剤
(トナー)薄層形成部材(弾性ブレード)30により、
層厚を規制されながら帯電も安定化され、現像領域80
に達する。現像領域80において、接触又は非接触現像
により、静電潜像担持体10上の潜像が現像される。こ
こで必要に応じて、現像剤担持体20、トナー供給部材
40に直流、交流、直流重畳交流、パルスなどのバイア
スなどを印加して、最適な画像を制御することができ
る。
【0013】本発明者らが、流動化剤を外添したトナー
を用いたときの摩擦帯電機構を検討した結果、現像剤担
持体の表面材料、母体トナー及び流動化剤の摩擦帯電系
列がトナーの摩擦帯電性に大きく影響することが判明し
た。即ち、現像剤担持体の表面材料、母体トナー及び流
動化剤の摩擦帯電系列において、現像剤担持体の表面材
料が三者の摩擦帯電系列の中間位にある場合、母体トナ
ーと流動化剤が支配的に摩擦帯電を行ない、現像剤担持
体は殆ど摩擦帯電には寄与しない。母体トナーは外添さ
れている流動化剤との接触を繰り返すことにより帯電量
が増え、この帯電電荷による静電場により現像剤担持体
上に付着する。このとき、母体トナーと流動化剤はでき
るだけ摩擦帯電系列上で離れていることが望ましい。あ
まり近いと所望の帯電量が得られない場合がある。
【0014】トナーは上記のようにトナー自身の静電場
によって現像剤担持体上に付着するが、このときの付着
力Fは次式で表わされる。
【0015】即ち、現像剤担持体を導電性材料とした場
合には、荷電トナーの付着力は鏡像電界による(式に
従う)ため、絶縁性材料とした場合(式に従う)より
も大きな付着力が作用し、より多くのトナーが付着可能
となる。従って、現像剤担持体の表面材料の体積抵抗
は、1012Ω・cm未満とするのが好ましい。
【0016】なお、感光体への電荷リーク、画像階調性
などの点からは、現像剤担持体表面材料にある程度の絶
縁性を有することが好ましい。しかし、現像剤担持体の
表面材料を絶縁性とすると、前述のようにトナーに対す
る付着力は導電性の場合よりも小さくなり、現像剤担持
体上のトナー付着量は必ずしも充分とは言えなくなる。
ところが、本発明者らが現像剤担持体表面絶縁性材料の
膜厚の検討を行なった結果、膜厚がごく薄い場合には充
分なトナー付着量が得られることが分かった。詳しく言
うと、所望量のトナーが現像剤担持体上に付着する場
合、トナー層厚はだいたい30〜50μm程度となる
が、現像剤担持体の表面材料の膜厚がこれよりも充分に
厚い場合、その付着力は前記式に従う。しかし、表面
材料の膜厚が上記トナー層厚よりも充分薄い場合には、
上層トナーには絶縁材料の背面電極による鏡像電界(前
記式)が作用する。そのため、より多くのトナーを付
着できることが判明した。従って、現像剤担持体の表面
材料の体積抵抗を1012Ω・cm以上とし、且つその膜
厚を10μm以下とすることは好ましい。
【0017】また、本発明者らが現像剤担持体表面絶縁
体材料の誘電率の検討を行なった結果、誘電率が20以
上のときには充分なトナー付着量が得られることが分か
った。これは、前記式における付着力が、前記式に
よる付着力の90%以上となるためである。従って、現
像剤担持体の表面材料の比誘電率を20以上とすること
も好ましい。
【0018】なお、これまで現像剤担持体の表面材料、
母体トナー及び流動化剤の三者の摩擦帯電系列について
論じてきたが、これら三者に加えて、更に現像剤(トナ
ー)薄層形成部材の表面材料の摩擦帯電系列を規制する
ことも非常に好ましい。即ち、現像剤担持体の表面材
料、母体トナー、流動化剤及び現像剤薄層形成部材の表
面材料の摩擦帯電系列において、現像剤担持体の表面材
料及び現像剤薄層形成部材の表面材料が母体トナーと流
動化剤の摩擦帯電系列の中間位にあるものとすることに
より、充分なトナー帯電量とトナー付着量が得られるも
のとなる。このような構成とした場合、母体トナーと流
動化剤が支配的に摩擦帯電を行ない、現像剤担持体及び
現像剤薄層形成部材は殆ど摩擦帯電には寄与しない。こ
の構成においても、現像剤担持体の表面材料の体積抵抗
を1012Ω・cm未満とすることが好ましいのは、三者
の摩擦帯電系列を規制した場合と同様である。
【0019】更に、この場合は、現像剤担持体、現像剤
薄層形成部材両者の表面材料の体積抵抗を1012Ω・c
m未満とし、その間に電界をかけることによってトナー
の付着をより効果的にすることができる。但し、印加す
るバイアスは以下の向きとする。 正帯電性トナーを使用している場合・・・現像剤薄層形
成部材から現像剤担持体へ。 負帯電性トナーを使用している場合・・・現像剤担持体
から現像剤薄層形成部材へ。 このとき、バイアス電荷の注入により、より高いトナー
帯電量が得られ、更に逆極性に帯電しているトナーが現
像領域に出現しなくなり、地汚れを防ぐこともできる。
【0020】本発明に用いるトナーには、以下に示すよ
うな通常の材料が使用できる。例えば母体トナーとして
は、スチレン/アクリル共重合体、ポリエステル、エポ
キシ樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のバインダ
ー樹脂に、着色剤、帯電制御剤、離型剤などを必要に応
じて添加混練後、10μm前後に粉砕分級したものが挙
げられる。また、本発明では流動化剤が外添されたトナ
ーが使用されるが、この流動化剤は、トナー全体の流動
性を向上させる目的で添加するものであって、その具体
例としては、シリカ、金属石鹸、非イオン界面活性剤、
ポリフッ化ビニリデン微粒子などが挙げられる。
【0021】また、本発明に用いる現像剤担持体や現像
剤薄層形成部材の表面材料としても、通常の材料が使用
でき、その具体例としては、以下のような樹脂やゴムが
挙げられる。
【0022】ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルホルマールなどのビニル系樹脂;ポ
リスチレン、スチレン/アクリロニトリル共重合体、ア
クリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体などの
ポリスチレン系樹脂;ポリエチレン、エチレン/酢酸ビ
ニル共重合体などのポリエチレン系樹脂;ポリメチルメ
タクリレート、ポリメチルメタクリレート/スチレン共
重合体などのアクリル系樹脂;ポリアセタール、ポリア
ミド、セルロース、ポリカーボネート、フェノキシ樹
脂、ポリエステル、フッ素樹脂、ポリウレタン、フェノ
ール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂材料;
天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン
/ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン/プロピレン
ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、エ
ピクロルヒドリンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、
ウレタンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴ
ム、シリコーン変性エチレン/プロピレンゴムなどのゴ
ム材料など。
【0023】例えば、現像剤担持体の表面材料として、
体積抵抗が1012Ω・cm未満のものを使用する場合に
は、上記例示材料の中から該範囲の体積抵抗値のものを
選択するか、又はカーボンブラックや金属微粉末、金属
酸化物微粉末等を添加して体積抵抗を上記の値に調節す
る。また、現像剤担持体の表面材料として体積抵抗が1
12Ω・cm以上のものを使用する場合には、上記例示
材料の中から該範囲の体積抵抗値をものを選択・使用す
ればよい。
【0024】また、現像剤担持体の表面材料として、比
誘電率が20以上のものを使用する場合には、前記例示
材料に、比誘電率の大きい、例えばポリフッ化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン、ポリアミド、ポリウレタン、ニ
トリルブタジエンゴム、ヒドリンゴム、フロロシリコー
ンゴム等の有機系ポリマー類、チタン酸バリウム、チタ
ン酸ストロンチウム、チタン酸塩、ロッシェル塩、リン
酸二水素カリウム等の強誘電体、アルミナ、ベリリア、
マグネシア、窒化けい素、ムライト、ステアタイト、フ
ォルステライト、ジルコン等のセラミックス、酸化チタ
ン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の金属酸化物等に代
表される無機材料類を充填させることにより、誘電率を
所望の値に制御する。これらは、単独だけでなく多くの
種類のものを同時に用いてもよい。
【0025】なお、前記例示材料のうち、耐環境性、離
型性等の点で、フッ素系、シリコン系の樹脂又はゴムが
好ましい。更に、コスト、前記抵抗調節材料等の添加剤
の分散性の点から、シリコーン系の樹脂又はゴムが最も
好ましい。また、前記例示材料には、単独あるいは必要
に応じてニグロシン、4級アンモニウム塩、含金属アゾ
染料、高級脂肪酸金属塩、フタロシアニン系化合物等の
帯電制御剤、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、硫酸バリウム等の無機系充填剤を添加することも可
能であるが、前述した母体トナー、流動化剤との摩擦帯
電系列の序列を満たす、即ち現像剤担持体表面材料及び
好ましくは現像剤薄層形成部材が母体トナーと流動化剤
との中間位にあることを満たしていなければならない。
なお、上記材料は少なくとも表面にあればよく、現像剤
担持体、現像剤薄層形成部材の構成は問わない。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、以下に示す%及び部はすべて重量基準であ
る。
【0027】実施例1〜4及び比較例1〜4 下記表1に示す4種類のトナーを調製した。各トナーと
もに、流動化剤は母体トナーに対して0.5%をミキサ
ー混合したものである。
【0028】
【表1】
【0029】上記母体トナー及び流動化剤は、それぞれ
以下のものである。
【0030】 (負帯電性母体トナー) スチレン/アクリル系重合体 95部 低分子量ポリプロピレン 5部 カーボンブラック 8部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4部
【0031】 (正帯電性母体トナー) スチレン/アクリル系共重合体 95部 低分子量ポリプロピレン 5部 カーボンブラック 7部 ニグロシン系染料 3部
【0032】(シリカA)H2000(ヘキスト社製) (シリカB)HVK21(ヘキスト社製)
【0033】現像剤担持体として、次のものを用意し
た。
【0034】 (現像剤担持体A) シリコーン樹脂 100部 (SR2411;トーレダウコーニングシリコーン社製) カーボンブラック 5部 (BP−L;キャボット社製) トルエン 300部 上記溶液を芯金ローラにスプレー塗布し、100℃、1
時間の条件下で硬化した。この体積抵抗は、2.5×1
8Ω・cmであった。
【0035】 (現像剤担持体B) メチルビニルポリシロキサン 100部 カーボンブラック 5部 (ケッチェンブラックEC) 石英 20部 上記混合物を2本ロールで混練した後、混合物100部
に対して架橋剤(2,4−ジメチル−2,4−ジタ−シ
ャリ−ブチルパ−オキシヘキサンRX−4;トーレダウ
コーニングシリコーン社製)を1.5部添加したもの
を、170℃、10分、120kg/cm2の条件で一
次加硫し、次いで200℃、4時間の条件でプレス成形
(2次加硫)した。この体積抵抗は、1.5×105Ω
・cmであった。
【0036】以上の現像剤担持体、母体トナー及び流動
化剤の摩擦帯電系列を測定したところ、以下のようにな
った。
【0037】上記の各トナー及び現像剤担持体を、表2
に記す組合せで図1に示される現像装置に装着し、トナ
ーの帯電量(ブローオフ)及びトナーの付着量(テープ
転写法)を測定した。その結果を表3に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】表3の結果から、現像剤担持体表面材料の
摩擦帯電系列が、母体トナーと流動化剤との中間位に位
置する場合には、良好なトナー帯電量及びトナー付着量
が得られることが分かる。
【0041】実施例5〜6及び比較例5〜6 現像剤担持体として、次のものを用意した。
【0042】 (現像剤担持体C) シリコーン樹脂 100部 (SR2411;トーレダウコーニングシリコーン社製) トルエン 300部 上記溶液を芯金ローラにスプレー塗布し、100℃、1
時間の条件下で硬化した。この塗布量を変えることによ
り、膜厚が5、10、30、60及び150μmの各ロ
ーラを作製した。この体積抵抗は、2.5×1013Ω・
cmであった。
【0043】現像剤担持体C、前記母体トナー及び前記
流動化剤の摩擦帯電系列を測定したところ、以下のよう
になった。
【0044】現像剤担持体C及び前記の各トナーを、表
4に記す組合せで図1に示される現像装置に装着し、実
施例1と同様にしてトナーの帯電量及びトナーの付着量
を測定した。その結果を図3〜図6に示す。即ち、トナ
ー帯電量と現像剤担持体C表面の膜厚との関係について
は図3及び図5に、またトナー付着量と現像剤担持体C
表面の膜厚との関係については図4及び図6に、それぞ
れ示される結果が得られた。
【0045】
【表4】
【0046】図3〜図6の結果から、現像剤担持体表面
材料、母体トナー及び流動化剤の摩擦帯電系列におい
て、現像剤担持体表面材料が、三者の摩擦帯電系列の中
間位にある場合、現像剤担持体表面材料が体積抵抗10
12Ω・cm以上という絶縁性であっても、該表面材料の
膜厚が10μm以下である領域では充分なトナー帯電量
及びトナー付着量が得られることが分かる。
【0047】実施例7〜8及び比較例7〜8 現像担持体として、次のものを用意した。
【0048】(現像剤担持体D)シリコーン樹脂(SR
2411;トーレダウコーニングシリコーン社製)に高
誘電率材料であるPbTiO3−PbZrO3(PZT;
住友セメント社製:比誘電率1,200)を添加し、こ
れを芯金にスプレーコーティングし作製した。このとき
のPZTの添加量を変えることにより、誘電率を5、1
0、20、50及び100とした。
【0049】現像剤担持体D、前記母体トナー及び前記
流動化剤の摩擦帯電系列を測定したところ、以下のよう
になった。
【0050】現像剤担持体D及び前記の各トナーを、表
5に記す組合せで図1に示される現像装置に装着し、実
施例1と同様にしてトナーの帯電量及びトナーの付着量
を測定した。その結果を図7〜図10に示す。即ち、ト
ナー帯電量と現像剤担持体Dの比誘電率との関係につい
ては図7及び図9に、またトナー付着量と現像剤担持体
Dの比誘電率との関係については図8及び図10に、そ
れぞれ示される結果が得られた。
【0051】
【表5】
【0052】図7〜図10の結果から、現像剤担持体表
面材料、母体トナー及び流動化剤の摩擦帯電系列におい
て、現像剤担持体表面材料が三者の中間位にある場合、
現像剤担持体表面材料が絶縁性であっても、該表面材料
の比誘電率が20以上であるときは、充分なトナー帯電
量及びトナー付着量が得られることが分かる。
【0053】実施例9〜12及び比較例9〜12 現像剤薄層形成部材として、次のものを用意した。
【0054】 (現像剤薄層形成部材A) シリコーン樹脂 100部 (SR2411;トーレダウコーニングシリコーン社製) トルエン 300部 これをSUS薄板にスプレーコーティングし、100
℃、1時間硬化し現像剤薄層形成ブレードとした。この
体積抵抗は、2.5×1013Ω・cmであった。
【0055】 (現像剤薄層形成部材B) シリコーン樹脂 100部 (SR2411;トーレダウコーニングシリコーン社製) カーボンブラック 5部 (BP−L;キャボット社製) トルエン 300部 これを前記薄層形成部材Aと同じ方法で処理して薄層形
成ブレードを作製した。この体積抵抗は、2.1×10
8Ω・cmであった。
【0056】前記現像剤担持体A及びB、前記母体トナ
ー、前記流動化剤及び現像剤薄層形成部材A及びBの摩
擦帯電系列を測定したところ、以下のようになった。
【0057】前記トナー、現像剤担持体及び現像剤薄層
形成部材を表6に記す組合せで図1に示される現像装置
に装着し、実施例1と同様にしてトナーの帯電量及びト
ナーの付着量を測定した。その結果を表7に示す。
【0058】
【表6】
【0059】
【表7】
【0060】実施例13〜14 前記トナー、現像剤担持体及び現像剤薄層形成部材を表
8に記す組合せで図2に示される現像装置に装着し、実
施例1と同様にしてトナーの帯電量及びトナーの付着量
を測定した。その結果を表7に示す。本実施例において
は、図2に示されるように、現像剤担持体と現像剤薄層
形成部材(ブレード)との間に、それぞれ以下の向きの
電界がかかるようなバイアスを印加した。 実施例13…現像剤担持体から現像剤薄層形成部材へ。 実施例14…現像剤薄層形成部材から現像剤担持体へ。 それらの結果を表9に示す。
【0061】
【表8】
【0061】
【表9】
【0063】表7及び表9の結果から、現像剤担持体表
面材料及び現像剤薄層形成部材の摩擦帯電系列が、母体
トナーと流動化剤との中間位に位置する場合には、良好
なトナー帯電量及びトナー付着量が得られることが分か
る。更に、表9の結果から、負帯電性トナーを用いた場
合に現像剤担持体から現像剤薄層形成部材へ、正帯電性
トナーを用いた場合に現像剤薄層形成部材から現像剤担
持体へ、電界がかかるようなバイアスを印加することに
よって、更に高いトナー帯電量及びトナー付着量を得る
ことができることが分かる。
【0064】
【発明の効果】本発明の現像装置は、母体トナーに流動
化剤を外添してなる非磁性一成分系現像剤を、現像剤供
給部材により現像剤担持体上に供給し、薄層形成部材に
より前記現像剤の薄層を前記現像剤担持体の表面に形成
させて担持させ、該担持現像剤によって静電潜像を可視
像化する現像装置であって、しかも前記現像剤担持体の
表面材料、前記母体トナー及び前記流動化剤の摩擦帯電
系列において、前記現像剤担持体の表面材料が、前記三
者の摩擦帯電系列の中間位にあるという構成にしたこと
から、本装置によると、良好なトナー帯電量及びトナー
付着量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一例を示す現像剤担持体部
を中心とした模式断面図である。
【図2】現像剤担持体と現像剤薄層形成部材との間にバ
イアスを印加できるようにした本発明の現像装置の一例
を示す模式断面図である。
【図3】実施例5及び比較例5における現像剤担持体表
面膜厚とトナー帯電量との関係を示すグラフである。
【図4】実施例5及び比較例5における現像剤担持体表
面膜厚とトナー付着量との関係を示すグラフである。
【図5】実施例6及び比較例6における現像剤担持体表
面膜厚とトナー帯電量との関係を示すグラフである。
【図6】実施例6及び比較例6における現像剤担持体表
面膜厚とトナー付着量との関係を示すグラフである。
【図7】実施例7及び比較例7における現像剤担持体表
面材料の比誘電率とトナー帯電量との関係を示すグラフ
である。
【図8】実施例7及び比較例7における現像剤担持体表
面材料の比誘電率とトナー付着量との関係を示すグラフ
である。
【図9】実施例8及び比較例8における現像剤担持体表
面材料の比誘電率とトナー帯電量との関係を示すグラフ
である。
【図10】実施例8及び比較例8における現像剤担持体
表面材料の比誘電率とトナー付着量との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10 静電潜像担持体 20 現像剤担持体 30 現像剤(トナー)薄層形成部材 40 現像剤(トナー)供給部材 50 撹拌羽根 60 現像剤(トナー) 70 現像剤(トナー)タンク 80 現像領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母体トナーに流動化剤を外添してなる非
    磁性一成分系現像剤を、現像剤供給部材により現像剤担
    持体上に供給し、薄層形成部材により前記現像剤の薄層
    を前記現像剤担持体の表面に形成させて担持させ、該担
    持現像剤によって静電潜像を可視像化する現像装置であ
    って、しかも前記現像剤担持体の表面材料、前記母体ト
    ナー及び前記流動化剤の摩擦帯電系列において、前記現
    像剤担持体の表面材料が、前記三者の摩擦帯電系列の中
    間位にあることを特徴とする静電潜像の現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤担持体の表面材料の体積抵抗
    が1012Ω・cm未満であることを特徴とする請求項1
    記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤担持体の表面材料の体積抵抗
    が1012Ω・cm以上で且つ膜厚が10μm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤担持体の表面材料の比誘電率
    が20以上であることを特徴とする請求項1記載の現像
    装置。
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