JPH09311540A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH09311540A
JPH09311540A JP34457596A JP34457596A JPH09311540A JP H09311540 A JPH09311540 A JP H09311540A JP 34457596 A JP34457596 A JP 34457596A JP 34457596 A JP34457596 A JP 34457596A JP H09311540 A JPH09311540 A JP H09311540A
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toner
developer
carrier
developing
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JP34457596A
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English (en)
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Yasuo Hirano
泰男 平野
Atsushi Aoto
淳 青戸
Kazuo Nojima
一男 野島
Hiroharu Suzuki
弘治 鈴木
Hiroshi Takashima
洋志 高嶋
Shigekazu Enoki
繁和 榎木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体上に充分なトナー付着量とトナ
ー帯電量を確保することができる現像装置を提供するこ
と。 【解決手段】 静電潜像を担持した静電潜像担持体と現
像剤を担持した現像剤担持体とを現像部において対向さ
せ、この現像部において静電潜像を現像剤で可視像化す
る現像装置において、現像剤担持体が、導電性基体上に
絶縁性微粒子を導電性材料中に分散した表面層を有して
なり、且つ絶縁性微粒子に接触し、電荷を付与して現像
剤担持体表面近傍に微小閉電界を形成する部材と、帯電
した現像剤を、表面近傍に微小閉電界が形成された当該
現像剤担持体の表面に供給する手段とを有し、この閉電
界により帯電した現像剤を担持させるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像を担持し
た静電潜像担持体と現像剤を担持した現像剤担持体とを
現像部において対向させ、この現像部において前記静電
潜像を前記現像剤で可視像化する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】潜像担持体に静電潜像を形成し、これを
現像剤によって可視像化して記録画像を得る電子複写
機、プリンタ或いはファクシミリ等の画像形成装置で
は、粉体状の現像剤を用いる乾式の現像装置が広く採用
されている。
【0003】かかる粉体状の現像剤としては、トナーと
キャリアを有する二成分系現像剤と、キャリアを含まな
い一成分系現像剤とが公知であり、前者の二成分系現像
剤を用いた二成分現像方式は、比較的安定した良好な記
録画像が得られる反面、キャリアの劣化やトナーとキャ
リアの混合比の変動が発生しやすく、装置の維持管理が
煩雑で、装置全体の構造が大型化しやすくなる欠点を有
している。
【0004】このような観点から、上述の欠点を有しな
い一成分系現像剤を用いた一成分現像方式が注目されて
いる。一成分系現像剤は、トナーのみから成るものと、
これに必要に応じて補助剤を外添したトナーと補助剤を
混合したものとがある。またトナーとしては、その各ト
ナー粒子自体に磁性粉を練り込んだ磁性トナーと、磁性
体を含まない非磁性トナーとがある。ここで、磁性体は
一般に不透明であるため、フルカラーやマルチカラーを
含めたカラー画像を磁性トナーによって形成すると、現
像された可視像が不鮮明となり、鮮やかなカラー画像を
得ることはできない。従って、特にカラー現像に対して
は、非磁性トナーを用いた一成分現像方式を採用するこ
とが望ましい。
【0005】ところで、一成分現像方式を採用した現像
装置においては、一成分系現像剤を現像剤担持体に担持
させて搬送し、この現像剤担持体と潜像担持体とが互い
に対向した現像領域において、潜像担持体に形成された
静電潜像を現像剤によって可視像化しているが、所定濃
度の高品質な可視像を形成するには、充分に帯電した多
量のトナーを現像領域に搬送し、かかるトナーによって
潜像を可視像化する必要がある。
【0006】磁性トナーを用いた場合には、現像剤担持
体に内設した磁石の磁力を利用して、該担持体にこの一
成分系現像剤を担持できるので、上述の要求を比較的容
易に満たすことが可能である。
【0007】ところが、非磁性の一成分系現像剤を用い
たときは、これを磁力によって現像剤担持体に担持させ
ることはできないため、上述の要求を満たすことは難し
い。これに対する対策も従来より各種提案されており、
例えば特開昭61-42672号公報には、現像剤担持体(現像
ローラ)の表面に誘電体(絶縁体)の層を積層形成し、こ
れに対して、例えばスポンジローラから成る現像剤供給
部材を圧接させ、両者を互いに異極性に摩擦帯電させる
と共に、この誘電体と逆極性に帯電させた非磁性トナー
を誘電体に静電的に付着させ、かかる一成分系現像剤を
現像領域に搬送する方法が提案されている。しかし、こ
の方法によっても、誘電体表面の近傍に形成される電界
の強さを充分に高めることができないため、現像ローラ
の表面に多量のトナーを担持させることは難しく、現像
領域へ搬送できる現像剤量が不足し、高濃度の可視像を
形成することは困難である。
【0008】また、現像ローラと現像剤供給部材の間
に、非磁性トナーが現像ローラ側へ静電的に移行する向
きの電界を印加する構成も公知であるが、このような構
成を付加しても、現像ローラへ充分な量のトナーを付着
させることは難しい。
【0009】なお、トナー供給部材としては、102〜106
Ω・cmの導電性発泡体(特開昭60-229057号公報)、スキン
層付弾性体(特開昭60-229060号公報)及びファーブラシ
(特開昭61-42672号公報)等を使用することが提案されて
おり、また現像ローラとしては、表面に凹凸を有する金
属体(特開昭60−53976号公報)、絶縁被覆ローラー体(特
開昭55−46768号公報)中抵抗体被覆ローラ(特開昭58−1
3278号公報)及び絶縁体と導電面を持つ電極ローラ(特開
昭53-36245号公報)等が開示されている。
【0010】また、非磁性一成分現像剤を用いる現像装
置において、特開昭60-229057号公報ではスポンジロー
ラ、特開昭62-229060号公報では弾性ローラ、特開昭61-
52663号公報ではファーブラシ等を用いて、トナーと補
給部材との摩擦帯電でトナーに電荷を付与し、更に現像
ローラとの接触においての摩擦により、現像ローラへト
ナーを静電的に付着させ、更にブレード等の層厚規制部
材を用いて、トナー層を制御して感光体の潜像を現像す
る。現像ローラの材料としては、絶縁性のもの、中抵抗
のもの、積層のものなど各種のものが用いられている。
【0011】これらの引例で示されている方式による
と、現像ローラへのトナー付着は、トナー補給部材と現
像ローラとの摩擦帯電によって行なわれるが、トナーの
付着した部材で摩擦するため、充分な帯電が得にくく、
結果的にトナー付着が不足してしまう。非磁性一成分現
像方式での最適付着量と帯電量について説明すると、次
のようになる。
【0012】白黒用では、帯電量が重視され、それは一
般的に10〜20μC/gである。この値より小さいと、地汚
れ、シャープ性などの画質面で劣るものとなる。また、
付着量に関しては、現像ローラ上の付着量は0.1〜0.3mg
/cm2であるが、転写紙上には0.4〜0.5mg/cm2が必要であ
り、現像ローラのスピードを感光体のスピードの3〜4倍
にすることによって、トナーの付着量をカバーしてい
る。ただ、3〜4倍の現像ローラの回転には、"トナー後
端より"という現象、すなわちベタ部を現像した場合、
画像の後端部の濃度が高くなるという現象が、発生する
という問題がある。この現象を防ぐには、現像ローラの
スピードを感光体のスピードに近ずけることである。つ
まり、現像ローラ上の付着量を多くして、回転数を小さ
くしなければならない。
【0013】一方、カラートナーでは、その色特性は黒
トナーに比べて着色度が小さく、また“トナー後端よ
り”を改良しようとすると、黒トナーに比べ更に多い0.
8〜1.2mg/cm2という現像ローラ上の付着量が必要にな
る。また、帯電量に関しては、安定した画像を得るため
には、5〜20μC/g(好ましくは10〜15μC/g)の値が望ま
れる。
【0014】これらの問題点を解消する方法として、本
発明者らは、先に「回転駆動される現像剤担持体に、必
要に応じて補助剤を外添した現像剤を供給し、該担持体
の表面に前記現像剤を担持して搬送し、潜像担持体と前
記現像剤担持体が互いに対向した現像領域にて、該潜像
担持体に形成された静電潜像を現像剤担持体に担持され
た前記現像剤によって可視像化する現像方法において、
前記現像剤担持体の表面に選択的に電荷を保持させるこ
とにより該担持体表面の近傍に多数の微小閉電界を形成
し、この閉電界により帯電トナーを吸引し、現像剤を現
像剤担持体表面に付着させて担持し、該担持現像剤によ
って静電潜像を可視像化する画像形成方法」を提案し
た。
【0015】かかる方法は、現像剤担持体の表面の近傍
に多数の微小閉電界(マイクロフィールド)が形成される
ので、その電界強度を従来よりも著しく増大させること
ができ、帯電した多量の現像剤を現像剤担持体に担持し
て現像領域に搬送できるといった多くの利点を有するも
のである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ただ、前記のような現
像剤担持体表面の近傍に多数のマイクロフィールドが形
成される画像形成方法において使用する現像剤担持体
は、その作製に当たって、金属ローラの微細加工など多
くの工程が必要であり、その結果コストが高いという欠
点がある。
【0017】従って、本発明の目的は、前記の画像形成
方法において、充分なトナー付着量とトナー帯電量を確
保することができ、しかも簡便な作製方法で且つ低コス
トで得られる現像剤担持体を用いた現像装置を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、絶縁性粒子を含有した導電性材料を表面層と
して形成させた現像剤担持体が、上記目的に適合するこ
とを知見し、本発明を完成するに至った。
【0019】すなわち、本発明によれば、第一に、静電
潜像を担持した静電潜像担持体と現像剤を担持した現像
剤担持体とを現像部において対向させ、この現像部にお
いて前記静電潜像を前記現像剤で可視像化する現像装置
において、前記現像剤担持体が、導電性基体上に絶縁性
微粒子を導電性材料中に分散した表面層を有してなり、
且つ前記絶縁性微粒子に接触し、電荷を付与して前記現
像剤担持体表面近傍に微小閉電界を形成する部材と、帯
電した現像剤を、表面近傍に微小閉電界が形成された当
該現像剤担持体の表面に供給する手段とを有し、この閉
電界により帯電した現像剤を担持させることを特徴とす
る現像装置が提供される。第二に、前記導電性材料が導
電性エラストマーである上記第一に記載した現像装置が
提供される。
【0020】本発明の現像装置は、上記構成からなるも
のとしたことから、現像剤担持体表面近傍に形成される
多数の微小閉電界により、その電界強度を従来よりも著
しく増大させることができる上に、安定なトナー付着量
とトナー帯電量が得られ、しかも該担持体は簡便に作製
できるので低コスト化が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、かかる現像装置について説
明する。図1に本発明の代表的な現像装置の現像剤担持
体部を中心とした概要を示す。図1において、トナータ
ンク70に内蔵されているトナー60は、撹拌羽根(トナー
供給補助部材)50によりトナー供給部材(スポンジローラ
又はファーブラシなど)40に強制的に寄せられ、トナー6
0はトナー供給部材40に供給される。一方、現像を終了
した本発明の現像剤担持体(現像ローラ)20は、矢印の方
向に回転(例えば400rpm)し、トナー供給部材40との接触
部に至る。トナー供給部材40は現像剤担持体20と逆方向
に回転(例えば300rpm)し、現像剤担持体20表面の絶縁微
粒子とトナー60に帯電を与え、その後、トナー供給部材
40によって帯電したトナーを現像剤担持体20に供給
し、現像剤担持体20上にトナー60を付着させる。更に現
像剤担持体20は回転し、現像剤担持体20上の付着トナー
は、トナー層厚規制部材(弾性ブレード)30により、厚み
を制御されながら帯電も安定化され、現像領域80に達す
る。現像領域80において、接触又は非接触現像により、
潜像が現像される。ここで必要に応じて、現像剤担持体
20、トナー供給部材40に直流、交流、直流重畳交流、パ
ルスなどのバイアスなどを印加して、最適な画像を制御
することができる。
【0022】次に、本発明で用いる現像剤担持体につい
て説明する。本発明で用いる現像剤担持体は、前記した
ように、導電性基体上に絶縁性粒子を分散した導電性材
料からなる表面層が形成されているという構成になって
いるが、導電性材料としては、1012Ω・cm以下、好まし
くは108Ω・cm以下のものが使用できる。具体的にいう
と、有機ポリマー類に導電性付与剤を添加したものが挙
げられる。この場合、有機ポリマー類としては樹脂材料
(プラストマー)とゴム材料(エラストマー)があり、その
具体例としては以下のものが挙げられる。
【0023】ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルホルマールなどのビニル系樹脂;ポ
リスチレン、スチレン-アクリロニトリル共重合体、ア
クリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体などのポ
リスチレン系樹脂;ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニ
ル共重合体などのポリエチレン系樹脂;ポリメチルメタ
クリレート、ポリメチルメタクリレート-スチレン共重
合体などのアクリル系樹脂;その他ポリアセタール、ポ
リアミド、セルロース、ポリカーボネート、フェノキシ
樹脂、ポリエステル、フッ素樹脂、ポリウレタン、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂などのプラス
トマー材料。
【0024】スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエ
ンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、ニトリル-ブタジエ
ンゴム(NBR)、ニトリル-イソプレンゴム(NIR)、クロロ
プレンゴム(CR)などのジエン系ゴム;ブチルゴム(IIR)、
エチレン-プロピレンゴム(EPM、EPDM)、クロロスルホン
化ポリエチレン(CSM)などのオレフィン系ゴム;エピクロ
ルヒドリンゴム(CHR、CHC)などのエーテル系ゴム;その
他シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ウレタ
ンゴム、更にはスチレン系、オレフィン系、ポリ塩化ビ
ニル系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、
フッ素系、塩素化ポリエチレン系などの熱可塑性エラス
トマーなどのエラストマー材料。
【0025】また、導電性付与剤としては、Ni、Cuなど
の金属粉;ファーネスブラック、ランプブラック、サー
マルブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラッ
クなどのカーボンブラック;酸化スズ、酸化亜鉛、酸化
モリブデン、酸化アンチモン、チタン酸カリなどの導電
性酸化物;酸化チタン、雲母上などにめっきを施した無
電界めっき物;グラファイト、金属繊維、炭素繊維など
の無機系充填剤や界面活性剤などが挙げられる。更に、
ポリエチレンオキサイドやポリシロキサンなどのポリマ
ーマトリックスに金属イオンを配位させた有機イオン伝
導体なども用いることができる。
【0026】なお、導電性材料として前記有機ポリマー
類中、エラストマーを用いた場合には、現像剤担持体の
表面層が弾性を有するものとなり、剛性のドラム状感光
体との当接が容易になって、接触現像が非常に容易にな
るので、導電性エラストマーの使用は特に好ましい。
【0027】一方、絶縁性粒子材料としては、1013Ω・c
m以上、好ましくは1014Ω・cm以上のものが使用される。
また、その平均粒径としては、5μm以上、好ましくは10
μm以上が良い。5μm未満では、マイクロフィールドが
形成し難く、安定したトナーの付着や帯電が得られな
い。なお、定形、不定形を問わない。
【0028】これらの具体的な材料としては、アルミ
ナ、ベリリア、マグネシア、窒化けい素、窒化ほう素、
ムライト、ステアタイト、フォルステライト、ジルコ
ン、コージェライトなどの無機粒子や、エポキシ樹脂、
フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、メラミン
樹脂、ポリエチレン樹脂などの有機粒子が挙げられる。
【0029】なお、導電性材料として前記導電性エラス
トマーを使用した場合には、更にその低硬度を促進する
ために、絶縁性粒子としてエラストマーを用いることが
好ましい。この場合のエラストマーとしては、導電性エ
ラストマーに用いるエラストマーとして例示されたと同
様の材料が使用される。絶縁性エラストマー粒子を製造
するには、エラストマーをドライアイスなどで凍結した
後、粉砕し粉末化する方法、グラインダーにかけて粉砕
し粉末化する方法、界面活性剤などを用いて水性エマル
ジョンを形成した後、硬化する方法など、公知の方法が
採用される。なお、導電性材料や絶縁性粒子に使用する
エラストマーとしては、低硬度性、耐環境性、離型性な
どの点から、特にシリコーンゴムが好ましい。
【0030】導電性材料に対する絶縁性粒子の添加量
は、導電性材料100重量部に対して、10〜200重量部の範
囲で適宜選択される。現像剤担持体の表面絶縁部の面積
は、20〜60%の範囲が好ましく、該担持体作製後この範
囲内になるように、絶縁性粒子添加量を適宜調節する。
【0031】次に、本発明で用いる現像剤担持体の作製
方法について説明する。図2に本発明で用いる現像剤担
持体の表面の代表的な構成例(表面の拡大部分断面図)を
示す。図2に示される表面を有する現像剤担持体は、前
記の導電性材料に前記の絶縁性粒子を、ボールミル、練
り込みなど通常の分散方法に基いて添加した後、該混合
材料を射出成型、押し出し成型、スプレーコーティン
グ、ディッピングなどの工法により、SUS、鉄、Alなど
の金属ローラに代表される導電性基体上に成型し、その
後表面が平滑になるように研磨を施すことによって作製
された例である。なお、導電性材料と導電性基体との接
着性を向上するために、プライマーを使用することも可
能であり、この場合プライマーは導電性であることが好
ましい。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、部は重量部を表わす。
【0033】実施例1 導電性塗料(商品名Electrodag 440;日本アチソン社製) 100部 (固形分70%;Ni粒子含有アクリル樹脂) アクリル樹脂粒子(平均粒径 80μm) 50部 希 釈 剤(商品名SB-1;日本アチソン社製) 200部 上記処方の塗工液を、SUS製金属ローラにスプレーコー
ティングにより塗工し、80℃/1時間乾燥後、研磨して、
膜厚100μmの現像剤担持体(現像ローラ)を作製した。
【0034】実施例2 シリコーン樹脂(商品名SR-2411;トーレ・シリコーン社製) 100部 ケッチェンブラックEC(アクゾシミー社製) 10部 上記処方により、72時間ボールミリングを行ない、カー
ボンブラックマスターバッチを製造した。 マスターバッチ 100部 シリコーン樹脂(商品名SR-2411;トーレ・シリコーン社製) 100部 絶縁性シリコーン粒子 50部 (商品名トレフィルR-901;トーレ・ダウコーニング・シリコーン社製) (平均粒径 10μm) トルエン 100部 上記処方の塗工液を用いて、実施例1と同様にして現像
ローラを作製した。
【0035】実施例3 メチルビニルシロキサン生ガム 100部 フルオロシロキサン生ガム 100部 乾式シリカ(商品名R-972;日本アエロジル社製) 30部 ふっ素系界面活性剤(商品名DS-401;ダイキン工業社製) 2部 絶縁性シリコーン粒子 100部 (商品名E-501;トーレ・ダウコーニング・シリコーン社製) (平均粒径10μm) 上記混合物を2本ロールで混練した後、混合物100部に対
し架橋剤(2,4-ジメチル-2,4-ジ-ターシャリーブチルペ
ルオキシヘキサン:商品名RC-4:トーレ・シリコーン社製)
1.5部を添加し、成型用コンパウンドを調製した。予め
導電プライマー(商品名DY39-011;トーレ・シリコーン社
製)が塗布されたSUS製金属ローラ上に、上記処方の成型
用コンパウンドを塗布し、一次加硫:170℃/10分、120kg
f/cm2、二次加硫:200℃/4時間の条件下でプレス成型し
て表面層を形成した後、研磨して、現像ローラを作製し
た。
【0036】実施例4 実施例3で用いた絶縁性シリコーン粒子の代わりに、絶
縁性シリコーンラバー粒子(商品名トレフィルE-850;ト
ーレ・シリコーン社製)を用いた以外は、実施例3と同様
にして現像ローラを作製した。
【0037】評価 実施例1及び2で得られた現像ローラを図1に示される現
像装置に装着し、トナーの帯電量及びトナーの付着量を
測定した。それらの結果を表1に示す。なお、上記現像
装置において、トナー薄層化ブレードはウレタンゴム製
のものを、トナー供給ローラは導電性ウレタンスポンジ
製のものを、トナーは正帯電トナーを、感光体は支持体
上に有機電荷発生層と有機電荷移動層とを順次設けてな
るベルト状感光体を、装填した。
【0038】
【表1】
【0039】表1の結果から、実施例1及び2によって作
製された現像ローラは、安定したトナー付着量とトナー
帯電量を得ることができることが分かる。
【0040】続いて、実施例3及び4で得られた現像ロー
ラについて、前記現像装置を使用し、ただ感光体として
ドラムOPCを装着して、同様にトナーの帯電量及びトナ
ーの付着量を測定した。それらの結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】表2の結果から、実施例3及び4によって作
製された現像ローラは、安定したトナー付着量とトナー
帯電量を得ることができる上に、ドラム感光体を使用し
た接触現像装置に容易に使用できることが分かる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の現像装置は、静電潜像を担持
した静電潜像担持体と現像剤を担持した現像剤担持体と
を現像部において対向させ、この現像部において前記静
電潜像を前記現像剤で可視像化する現像装置において、
前記現像剤担持体が、導電性基体上に絶縁性微粒子を導
電性材料中に分散した表面層を有してなり、且つ前記絶
縁性微粒子に接触し、電荷を付与して前記現像剤担持体
表面近傍に微小閉電界を形成する部材と、帯電した現像
材を、表面近傍に微小閉電界が形成された当該現像剤担
持体の表面に供給する手段とを有し、この閉電界により
帯電した現像剤を担持させたことから、現像剤担持体表
面近傍に形成される多数の微小閉電界により、その電界
強度を従来よりも著しく増大させることができる上に、
安定なトナー付着量とトナー帯電量が得られ、しかも該
担持体は簡便に作製できるので低コスト化が可能とな
る。
【0044】請求項2の現像装置は、前記現像剤担持体
の導電性材料として導電性エラストマーを用いた構成と
したことから、剛性のドラム状感光体との当接が非常に
容易になるという効果が加わる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に有用な現像剤担持体上にマイク
ロフィールドの電界を形成させた現像装置の一例を示す
現像剤担持体部を中心とした模式断面図である。
【図2】本発明で用いる現像剤担持体表面の模式部分断
面図である。
【符号の説明】
10 静電潜像担持体、 20 現像剤担持体、 30 トナー層厚規制部材、 40 トナー供給部材、 50 撹拌羽根、 60 トナー、 70 トナータンク、 80 現像領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 弘治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高嶋 洋志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 榎木 繁和 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持した静電潜像担持体と現
    像剤を担持した現像剤担持体とを現像部において対向さ
    せ、この現像部において前記静電潜像を前記現像剤で可
    視像化する現像装置において、前記現像剤担持体が、導
    電性基体上に絶縁性微粒子を導電性材料中に分散した表
    面層を有してなり、且つ前記絶縁性微粒子に接触し、電
    荷を付与して前記現像剤担持体表面近傍に微小閉電界を
    形成する部材と、帯電した現像剤を、表面近傍に微小閉
    電界が形成された当該現像剤担持体の表面に供給する手
    段とを有し、この閉電界により帯電した現像剤を担持さ
    せることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記導電性材料が導電性エラストマーで
    ある請求項1記載の現像装置。
JP34457596A 1996-12-09 1996-12-09 現像装置 Pending JPH09311540A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008096870A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像ローラ
JP2020034850A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 キヤノン株式会社 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置

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JP2020034850A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 キヤノン株式会社 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置

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