JPH0525723A - 紡機における落綿処理装置 - Google Patents
紡機における落綿処理装置Info
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- JPH0525723A JPH0525723A JP3198573A JP19857391A JPH0525723A JP H0525723 A JPH0525723 A JP H0525723A JP 3198573 A JP3198573 A JP 3198573A JP 19857391 A JP19857391 A JP 19857391A JP H0525723 A JPH0525723 A JP H0525723A
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- perforated drum
- drum
- peeling
- cotton
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Links
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Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】多孔ドラムに対する落綿の吸着力を大きくして
も、多孔ドラムからの落綿の剥離を確実に行えるように
して、落綿処理能力の増大と、確実性を高めることであ
る。 【構成】多孔ドラム4内における一対の剥離ロ−ラと相
対向する部分に剥離箱25を配置して、その開口面側を
多孔ドラム4の内周面に摺接可能に密着させ、剥離箱2
5と多孔ドラム4との間で隔離室28を形成する。この
隔離室28に、多孔ドラム4の内周面に向けて圧縮空気
を噴出させると、多孔ドラム4における落綿Cが剥離さ
れる部分に、吸引気流が及ばなくなって、多孔ドラム4
から落綿Cが確実に剥離される。また、多孔ドラム4の
回転方向に沿って前方に位置する剥離ロ−ラ29bと、
多孔ドラム4との隙間から、多孔ドラム4の回転方向と
逆方向に圧縮空気を噴出させると、多孔ドラム4からの
落綿Cの剥離が一層確実となる。
も、多孔ドラムからの落綿の剥離を確実に行えるように
して、落綿処理能力の増大と、確実性を高めることであ
る。 【構成】多孔ドラム4内における一対の剥離ロ−ラと相
対向する部分に剥離箱25を配置して、その開口面側を
多孔ドラム4の内周面に摺接可能に密着させ、剥離箱2
5と多孔ドラム4との間で隔離室28を形成する。この
隔離室28に、多孔ドラム4の内周面に向けて圧縮空気
を噴出させると、多孔ドラム4における落綿Cが剥離さ
れる部分に、吸引気流が及ばなくなって、多孔ドラム4
から落綿Cが確実に剥離される。また、多孔ドラム4の
回転方向に沿って前方に位置する剥離ロ−ラ29bと、
多孔ドラム4との隙間から、多孔ドラム4の回転方向と
逆方向に圧縮空気を噴出させると、多孔ドラム4からの
落綿Cの剥離が一層確実となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コ−マ機をはじめとす
る紡機の構成部品に付着した落綿を吸引気流の作用によ
って多孔ドラムの外周面にマット状にして吸着させ、そ
の後にこの多孔ドラムの外周面に吸着された落綿を剥離
させて処理する構成の紡機における落綿処理装置に関す
るものである。なお、「落綿」とは、紡機において発生
する風綿、短繊維、ネップなどの総称である。
る紡機の構成部品に付着した落綿を吸引気流の作用によ
って多孔ドラムの外周面にマット状にして吸着させ、そ
の後にこの多孔ドラムの外周面に吸着された落綿を剥離
させて処理する構成の紡機における落綿処理装置に関す
るものである。なお、「落綿」とは、紡機において発生
する風綿、短繊維、ネップなどの総称である。
【0002】
【従来の技術】紡機において発生する落綿を吸引気流の
作用によって多孔ドラムなどの外周面に吸着させて、こ
れにより落綿の処理を行うことは知られている。この種
の落綿処理装置としては、特公昭53-19048号公報、特公
平1-39809 号公報に記載のものが提案されている。
作用によって多孔ドラムなどの外周面に吸着させて、こ
れにより落綿の処理を行うことは知られている。この種
の落綿処理装置としては、特公昭53-19048号公報、特公
平1-39809 号公報に記載のものが提案されている。
【0003】前者は、固定された筒体の下面部に有孔
板、網状物面を設けて、吸引作用によって風綿を主体と
した落綿を吸着させ、落綿が一定量吸着された後に、吸
引作用を停止させて、筒体内に配置された噴気管から圧
縮空気を噴出させて、強制的に吸着落綿を剥離させる構
成である。従って、落綿の吸着面積が小さく、しかも一
定量の落綿が吸着される毎に、吸気の停止、圧縮空気の
噴出の開始を頻繁に繰り返さねばならないので、近時の
高速化された紡機において大量に発生する落綿を高能率
で処理するのには対応できない。
板、網状物面を設けて、吸引作用によって風綿を主体と
した落綿を吸着させ、落綿が一定量吸着された後に、吸
引作用を停止させて、筒体内に配置された噴気管から圧
縮空気を噴出させて、強制的に吸着落綿を剥離させる構
成である。従って、落綿の吸着面積が小さく、しかも一
定量の落綿が吸着される毎に、吸気の停止、圧縮空気の
噴出の開始を頻繁に繰り返さねばならないので、近時の
高速化された紡機において大量に発生する落綿を高能率
で処理するのには対応できない。
【0004】一方、後者は、図6に示されるように、常
時吸引気流が作用して回転している多孔ドラム51の内
部に空気袋52を密着させて、多孔ドラム51の内部に
吸引気流が及ばない区域を形成し、多孔ドラム51の外
部における前記空気袋52と相対向する部分に一対の剥
離ロ−ラ53,54を配置した構成である。そして、図
示の例では、多孔ドラム51の回転方向Pに沿って前方
に位置する剥離ロ−ラ54は、多孔ドラム51に対する
落綿Cの剥離を容易にさせるために、多孔ドラム51の
外側を覆っているフィルタ−55に接触させて、一対の
剥離ロ−ラ53,54の部分に、多孔ドラム51の内部
に作用している吸引気流が及ばないようにしている。多
孔ドラム51の外周面に吸着された落綿Cが一対の剥離
ロ−ラ53,54の部分に達すると、逆回転している一
対の剥離ロ−ラ53,54により落綿Cが把持されて、
多孔ドラム51の外周面から剥離される。このように、
多孔ドラム51内の吸引気流が一対の剥離ロ−ラ53,
54の部分に及ぶのを防止するために、前方の剥離ロ−
ラ54を多孔ドラム51に接触させると、これを覆って
いるフィルタ−55が損傷されてその寿命が短くなり、
これを避けるために、剥離ロ−ラ53と多孔ドラム51
との間に隙間を設けると、多孔ドラム51内の吸引気流
がこの部分に及んで、多孔ドラム51に落綿Cが吸着さ
れて、その剥離を完全に行えない。なお、同公報には、
剥離ロ−ラ54を多孔ドラム51から離して、別に設け
たシ−ルをフィルタ−55に接触させて、剥離ロ−ラ5
4の部分に吸引気流が及ぶのを防止する構成も開示され
ているが、これによってもシ−ルがフィルタ−55に接
触しているために、このフィルタ−55の損傷は避けら
れない。また、落綿の中には、高粘度のハネデュ−など
が含まれており、このハネデュ−などが、一対の剥離ロ
−ラ53,54、或いは吸引気流が及ぶのを避けるため
に剥離ロ−ラ54の前方に設けたシ−ルに付着すると、
一対の剥離ロ−ラ53,54とフィルタ−55との間、
或いは前記シ−ルとフィルタ−55との間に落綿Cが詰
まり易くなって、多孔ドラム51から落綿Cを連続して
剥離できなくなる。更に、一対の剥離ロ−ラ53,54
を回転させるのみでは、フィルタ−55にハネデュ−な
どが付着するのを防止できないので、機台を定期的に止
めてフィルタ−55を清掃する必要があった。
時吸引気流が作用して回転している多孔ドラム51の内
部に空気袋52を密着させて、多孔ドラム51の内部に
吸引気流が及ばない区域を形成し、多孔ドラム51の外
部における前記空気袋52と相対向する部分に一対の剥
離ロ−ラ53,54を配置した構成である。そして、図
示の例では、多孔ドラム51の回転方向Pに沿って前方
に位置する剥離ロ−ラ54は、多孔ドラム51に対する
落綿Cの剥離を容易にさせるために、多孔ドラム51の
外側を覆っているフィルタ−55に接触させて、一対の
剥離ロ−ラ53,54の部分に、多孔ドラム51の内部
に作用している吸引気流が及ばないようにしている。多
孔ドラム51の外周面に吸着された落綿Cが一対の剥離
ロ−ラ53,54の部分に達すると、逆回転している一
対の剥離ロ−ラ53,54により落綿Cが把持されて、
多孔ドラム51の外周面から剥離される。このように、
多孔ドラム51内の吸引気流が一対の剥離ロ−ラ53,
54の部分に及ぶのを防止するために、前方の剥離ロ−
ラ54を多孔ドラム51に接触させると、これを覆って
いるフィルタ−55が損傷されてその寿命が短くなり、
これを避けるために、剥離ロ−ラ53と多孔ドラム51
との間に隙間を設けると、多孔ドラム51内の吸引気流
がこの部分に及んで、多孔ドラム51に落綿Cが吸着さ
れて、その剥離を完全に行えない。なお、同公報には、
剥離ロ−ラ54を多孔ドラム51から離して、別に設け
たシ−ルをフィルタ−55に接触させて、剥離ロ−ラ5
4の部分に吸引気流が及ぶのを防止する構成も開示され
ているが、これによってもシ−ルがフィルタ−55に接
触しているために、このフィルタ−55の損傷は避けら
れない。また、落綿の中には、高粘度のハネデュ−など
が含まれており、このハネデュ−などが、一対の剥離ロ
−ラ53,54、或いは吸引気流が及ぶのを避けるため
に剥離ロ−ラ54の前方に設けたシ−ルに付着すると、
一対の剥離ロ−ラ53,54とフィルタ−55との間、
或いは前記シ−ルとフィルタ−55との間に落綿Cが詰
まり易くなって、多孔ドラム51から落綿Cを連続して
剥離できなくなる。更に、一対の剥離ロ−ラ53,54
を回転させるのみでは、フィルタ−55にハネデュ−な
どが付着するのを防止できないので、機台を定期的に止
めてフィルタ−55を清掃する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多孔ドラム
に対する落綿の吸着力を大きくしても、多孔ドラムから
の落綿の剥離を確実に行えるようにして、落綿処理の能
力の増大と、確実性を高めることを課題としてなされた
ものである。
に対する落綿の吸着力を大きくしても、多孔ドラムから
の落綿の剥離を確実に行えるようにして、落綿処理の能
力の増大と、確実性を高めることを課題としてなされた
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の採用した第1の手段は、内部に吸引気流が作
用した状態で一定方向に連続回転を行う多孔ドラムの下
方に一対の剥離ロ−ラが該多孔ドラムに近接し、かつそ
の軸心を該多孔ドラムの軸心と同方向にして配設され、
この多孔ドラム内に作用している吸引気流によってその
外周面に落綿をマット状にして吸着させ、互いに逆回転
している前記一対の剥離ロ−ラにより前記多孔ドラムの
外周面に吸着された落綿を把持して連続的に剥離させて
処理する構成の紡機における落綿処理装置において、前
記多孔ドラム内における前記一対の剥離ロ−ラと相対向
する部分に隔離箱を、その開口面が該多孔ドラムの内周
面に摺接可能に密着するようにして配設して、この隔離
箱と多孔ドラムの内周面とで隔離室を形成し、多孔ドラ
ムの内周面に向けて前記隔離室内に圧縮空気を噴出させ
るためのノズルを前記隔離箱に設けたことである。ま
た、本発明の採用した第2の手段は、前記一対の剥離ロ
−ラのうち多孔ドラムの回転方向に沿って前方に配置さ
れている剥離ロ−ラと、多孔ドラムとの隙間から多孔ド
ラムの回転方向と逆方向に圧縮空気を噴出させるための
ノズルを設けたことである。
に本発明の採用した第1の手段は、内部に吸引気流が作
用した状態で一定方向に連続回転を行う多孔ドラムの下
方に一対の剥離ロ−ラが該多孔ドラムに近接し、かつそ
の軸心を該多孔ドラムの軸心と同方向にして配設され、
この多孔ドラム内に作用している吸引気流によってその
外周面に落綿をマット状にして吸着させ、互いに逆回転
している前記一対の剥離ロ−ラにより前記多孔ドラムの
外周面に吸着された落綿を把持して連続的に剥離させて
処理する構成の紡機における落綿処理装置において、前
記多孔ドラム内における前記一対の剥離ロ−ラと相対向
する部分に隔離箱を、その開口面が該多孔ドラムの内周
面に摺接可能に密着するようにして配設して、この隔離
箱と多孔ドラムの内周面とで隔離室を形成し、多孔ドラ
ムの内周面に向けて前記隔離室内に圧縮空気を噴出させ
るためのノズルを前記隔離箱に設けたことである。ま
た、本発明の採用した第2の手段は、前記一対の剥離ロ
−ラのうち多孔ドラムの回転方向に沿って前方に配置さ
れている剥離ロ−ラと、多孔ドラムとの隙間から多孔ド
ラムの回転方向と逆方向に圧縮空気を噴出させるための
ノズルを設けたことである。
【0007】
【発明の作用】多孔ドラム内における一対の剥離ロ−ラ
と相対向する部分に剥離箱が配設されて、その開口面の
側が多孔ドラムの内周面に密着して隔離室が形成されて
いるので、多孔ドラムの内部に作用している吸引気流
は、この隔離室の部分には及ばないと同時に、この隔離
室には高圧の圧縮空気が噴出されて、この部分の多孔ド
ラムを内側から吹き付けている。従って、多孔ドラムの
外周面に吸着されている落綿が一対の剥離ロ−ラの部分
に達すると、多孔ドラムを内側から吹き付けている高圧
の圧縮空気の作用と、一対の剥離ロ−ラによる剥離作用
とが相乗して、多孔ドラムの外周面の落綿は確実に剥離
されて、引き出される。また、多孔ドラムの回転方向に
沿って前方に配置されている剥離ロ−ラと、多孔ドラム
との隙間から高圧の圧縮空気を多孔ドラムの回転方向と
逆方向に噴出させると、落綿の剥離部分における多孔ド
ラム内の吸引気流の影響が更に小さくなると同時に、こ
の圧縮空気が落綿の剥離部に直接作用するので、落綿の
剥離が一層確実となる。更に、多孔ドラムの外周面に取
付けられたフィルタ−から落綿がマット状となって剥離
されても、このフィルタ−には、落綿に含まれている高
粘度のハネデュ−などが付着しているが、多孔ドラム内
に設けられた隔離室から高圧の圧縮空気がフィルタ−の
内側に吹き付けられているので、付着物が飛散されてこ
のフィルタ−が清掃される。
と相対向する部分に剥離箱が配設されて、その開口面の
側が多孔ドラムの内周面に密着して隔離室が形成されて
いるので、多孔ドラムの内部に作用している吸引気流
は、この隔離室の部分には及ばないと同時に、この隔離
室には高圧の圧縮空気が噴出されて、この部分の多孔ド
ラムを内側から吹き付けている。従って、多孔ドラムの
外周面に吸着されている落綿が一対の剥離ロ−ラの部分
に達すると、多孔ドラムを内側から吹き付けている高圧
の圧縮空気の作用と、一対の剥離ロ−ラによる剥離作用
とが相乗して、多孔ドラムの外周面の落綿は確実に剥離
されて、引き出される。また、多孔ドラムの回転方向に
沿って前方に配置されている剥離ロ−ラと、多孔ドラム
との隙間から高圧の圧縮空気を多孔ドラムの回転方向と
逆方向に噴出させると、落綿の剥離部分における多孔ド
ラム内の吸引気流の影響が更に小さくなると同時に、こ
の圧縮空気が落綿の剥離部に直接作用するので、落綿の
剥離が一層確実となる。更に、多孔ドラムの外周面に取
付けられたフィルタ−から落綿がマット状となって剥離
されても、このフィルタ−には、落綿に含まれている高
粘度のハネデュ−などが付着しているが、多孔ドラム内
に設けられた隔離室から高圧の圧縮空気がフィルタ−の
内側に吹き付けられているので、付着物が飛散されてこ
のフィルタ−が清掃される。
【0008】
【実施例】本発明に係る落綿処理装置をコ−マ機に装着
した例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1
は、コ−マ機の全体斜視図であり、図2は、このコ−マ
機を構成している各サクションヘッドHの拡大断面図で
ある。図示のコ−マ機は、8デリベリであって、8基の
サクションヘッドHが並列に配置されて、その下端部
は、共通の吸引ダクト1に連結されている。この吸引ダ
クト1は、ケ−ジボックス2内に配置された別の吸引ダ
クト3に連結されている。ケ−ジボックス2の上半部に
は、多孔ドラム4が軸心を水平にして配設され、この多
孔ドラム4内に、吸引モ−タ22(図4参照)が配設さ
れている。この吸引モ−タ22の吸引力が吸引ダクト
3,同1を介して各サクションヘッドHに及んでいる。
した例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1
は、コ−マ機の全体斜視図であり、図2は、このコ−マ
機を構成している各サクションヘッドHの拡大断面図で
ある。図示のコ−マ機は、8デリベリであって、8基の
サクションヘッドHが並列に配置されて、その下端部
は、共通の吸引ダクト1に連結されている。この吸引ダ
クト1は、ケ−ジボックス2内に配置された別の吸引ダ
クト3に連結されている。ケ−ジボックス2の上半部に
は、多孔ドラム4が軸心を水平にして配設され、この多
孔ドラム4内に、吸引モ−タ22(図4参照)が配設さ
れている。この吸引モ−タ22の吸引力が吸引ダクト
3,同1を介して各サクションヘッドHに及んでいる。
【0009】図2に、前記サクショッヘッドHが示され
ている。サクションボックス6内には、コ−ミングシリ
ンダ−7とサ−キュラ−ブラシ8とが相上下して配設さ
れている。コ−ミングシリンダ−7の回転によって、フ
リ−ス内から短繊維を除去している。相上下して配置さ
れた一対のデタッチングロ−ラ9の逆回転によって、先
行フリ−スFを逆行させて、その後端部を該ロ−ラ9か
ら所定長だけ繰り出して、先行フリ−スFの後端部と後
続フリ−スF’の先端部とを接合している。前記サクシ
ョンボックス6は、他の部分よりも断面積の小さい連結
部6aを介して前記吸引ダクト1に連結されている。こ
の吸引ダクト1の吸引気流はサクションボックス6内に
及んでおり、コ−ミングシリンダ−7に付着した短繊維
は、サ−キュラ−ブラシ8によって掻き取られた後に、
サクションボックス6及び吸引ダクト1を通って、ケ−
ジボックス2内に配設された多孔ドラム4の外周面に吸
着されるようになっている。
ている。サクションボックス6内には、コ−ミングシリ
ンダ−7とサ−キュラ−ブラシ8とが相上下して配設さ
れている。コ−ミングシリンダ−7の回転によって、フ
リ−ス内から短繊維を除去している。相上下して配置さ
れた一対のデタッチングロ−ラ9の逆回転によって、先
行フリ−スFを逆行させて、その後端部を該ロ−ラ9か
ら所定長だけ繰り出して、先行フリ−スFの後端部と後
続フリ−スF’の先端部とを接合している。前記サクシ
ョンボックス6は、他の部分よりも断面積の小さい連結
部6aを介して前記吸引ダクト1に連結されている。こ
の吸引ダクト1の吸引気流はサクションボックス6内に
及んでおり、コ−ミングシリンダ−7に付着した短繊維
は、サ−キュラ−ブラシ8によって掻き取られた後に、
サクションボックス6及び吸引ダクト1を通って、ケ−
ジボックス2内に配設された多孔ドラム4の外周面に吸
着されるようになっている。
【0010】次に、図3ないし図5を参照にして、本発
明に係る落綿処理装置の部分について説明する。円筒状
をした多孔ドラム4の筒体部4aには、無数の小孔11
(図5参照)が形成され、その外周面にメッシュ状のフ
ィルタ−12が巻装され、このフィルタ−12の両端部
は、ゴムバンド(図示せず)を介して多孔ドラム4の両
端部に止着されている。落綿Cは、フィルタ−12の表
面に吸着されて、多孔ドラム4内には入り込まない。ケ
−ジボックス2内にはフレ−ム13が設けられ、多孔ド
ラム4の一端部は、複数の軸受14を介して前記フレ−
ム13に支承されている。多孔ドラム4の他端部は、他
の部分よりも小径に形成されて、この部分に歯車15が
形成されている。ケ−ジボックス2に対して固定された
歯車支承部16に中間歯車17が支承され、この中間歯
車17と、多孔ドラム4の他端部に形成された前記歯車
15とが噛合している。フレ−ム13に装着された駆動
モ−タ18の駆動軸18aに駆動歯車19が取付けら
れ、この駆動歯車19と前記中間歯車17とが噛合して
いる。多孔ドラム4は、その一端部が複数の軸受14に
より、またその他端部が中間歯車17によりそれぞれ支
持され、これにより軸心を水平にしてフレ−ム13に回
転可能に支承されていると共に、駆動モ−タ18により
矢印Pの方向に回転させられる。
明に係る落綿処理装置の部分について説明する。円筒状
をした多孔ドラム4の筒体部4aには、無数の小孔11
(図5参照)が形成され、その外周面にメッシュ状のフ
ィルタ−12が巻装され、このフィルタ−12の両端部
は、ゴムバンド(図示せず)を介して多孔ドラム4の両
端部に止着されている。落綿Cは、フィルタ−12の表
面に吸着されて、多孔ドラム4内には入り込まない。ケ
−ジボックス2内にはフレ−ム13が設けられ、多孔ド
ラム4の一端部は、複数の軸受14を介して前記フレ−
ム13に支承されている。多孔ドラム4の他端部は、他
の部分よりも小径に形成されて、この部分に歯車15が
形成されている。ケ−ジボックス2に対して固定された
歯車支承部16に中間歯車17が支承され、この中間歯
車17と、多孔ドラム4の他端部に形成された前記歯車
15とが噛合している。フレ−ム13に装着された駆動
モ−タ18の駆動軸18aに駆動歯車19が取付けら
れ、この駆動歯車19と前記中間歯車17とが噛合して
いる。多孔ドラム4は、その一端部が複数の軸受14に
より、またその他端部が中間歯車17によりそれぞれ支
持され、これにより軸心を水平にしてフレ−ム13に回
転可能に支承されていると共に、駆動モ−タ18により
矢印Pの方向に回転させられる。
【0011】多孔ドラム4が複数の軸受14を介してフ
レ−ム13に取付けられている部分には、ファン21が
装着され、このファン21の基板21aに吸引モ−タ2
2がモ−タ枠22aを介して装着されている。吸引モ−
タ22の駆動軸と、ファン21の軸とが連結されてい
る。吸引モ−タ22によりファン21を回転させると、
強い吸引気流が発生して、ケ−ジボックス2内の排風路
20に連結されたダクト(図示せず)を介して機台の外
に排出される。この吸引気流は、各サクションヘッドH
のサクションボックス6に及んでいる。前記吸引モ−タ
22におけるモ−タ枠22aと反対の部分には、内蔵フ
ァン23を備えたブロア−モ−タ24が取付けられ、こ
の内蔵ファン23から高圧の圧縮空気が噴出される。図
5に示されているように、隔離箱25の相対向する各側
板25aの開口側の端部には、それぞれ遮蔽板26が外
方に向かって設けられている。この隔離箱25は、その
開口部が多孔ドラム4の内周面に対向するようにして、
多孔ドラム4の内部に配設され、前記遮蔽板26におけ
る多孔ドラム4の内周面と対向する部分(装着状態にお
いて下面となる部分)には、樹脂製シ−ト27が貼り付
けられている。この隔離箱25は、その開口部を多孔ド
ラム4の内周面に対向させ、しかもその遮蔽板26が多
孔ドラム4の内周面に摺接可能に密着した状態で、ブラ
ケット30を介して吸引モ−タ22に取付けられてい
る。よって、隔離箱25と、これに設けられた遮蔽板2
6の部分には、ファン21による吸引気流は遮られて及
ばない。多孔ドラム4の回転によって、隔離箱25に設
けた遮蔽板26は、多孔ドラム4の内周面に摺接する
が、この遮蔽板26は、樹脂製シ−ト27を介して多孔
ドラム4の内周面に摺接するために、回転による多孔ド
ラム4の損傷が避けられる。隔離箱25と、多孔ドラム
4における隔離箱25の密着している部分とで、隔離室
28が形成される。
レ−ム13に取付けられている部分には、ファン21が
装着され、このファン21の基板21aに吸引モ−タ2
2がモ−タ枠22aを介して装着されている。吸引モ−
タ22の駆動軸と、ファン21の軸とが連結されてい
る。吸引モ−タ22によりファン21を回転させると、
強い吸引気流が発生して、ケ−ジボックス2内の排風路
20に連結されたダクト(図示せず)を介して機台の外
に排出される。この吸引気流は、各サクションヘッドH
のサクションボックス6に及んでいる。前記吸引モ−タ
22におけるモ−タ枠22aと反対の部分には、内蔵フ
ァン23を備えたブロア−モ−タ24が取付けられ、こ
の内蔵ファン23から高圧の圧縮空気が噴出される。図
5に示されているように、隔離箱25の相対向する各側
板25aの開口側の端部には、それぞれ遮蔽板26が外
方に向かって設けられている。この隔離箱25は、その
開口部が多孔ドラム4の内周面に対向するようにして、
多孔ドラム4の内部に配設され、前記遮蔽板26におけ
る多孔ドラム4の内周面と対向する部分(装着状態にお
いて下面となる部分)には、樹脂製シ−ト27が貼り付
けられている。この隔離箱25は、その開口部を多孔ド
ラム4の内周面に対向させ、しかもその遮蔽板26が多
孔ドラム4の内周面に摺接可能に密着した状態で、ブラ
ケット30を介して吸引モ−タ22に取付けられてい
る。よって、隔離箱25と、これに設けられた遮蔽板2
6の部分には、ファン21による吸引気流は遮られて及
ばない。多孔ドラム4の回転によって、隔離箱25に設
けた遮蔽板26は、多孔ドラム4の内周面に摺接する
が、この遮蔽板26は、樹脂製シ−ト27を介して多孔
ドラム4の内周面に摺接するために、回転による多孔ド
ラム4の損傷が避けられる。隔離箱25と、多孔ドラム
4における隔離箱25の密着している部分とで、隔離室
28が形成される。
【0012】多孔ドラム4の下方であって、しかも前記
隔離箱25と相対向する部分には、一対の剥離ロ−ラ2
9a,29bが配設されている。この一対の剥離ロ−ラ
29a,29bは、多孔ドラム4の外周面にマット状と
なって吸着された落綿Cを把持できる程度の間隔を有し
て配設されていると共に、各剥離ロ−ラ29a,29b
は、いずれも多孔ドラム4の外周面(正確にはフィルタ
−12の外周面)との間に所定の間隔をおいて配設され
ている。一対の剥離ロ−ラ29a,29bは、その軸心
が多孔ドラム4の軸心と平行に配設され、多孔ドラム4
と同一駆動源により互いに逆回転される。多孔ドラム4
の回転方向Pに対して後方に配置されている剥離ロ−ラ
29aは、多孔ドラム4の外周面に吸着された落綿Cと
引掛かり易くして、多孔ドラム4に対する落綿Cの剥離
を確実にするために溝付ロ−ラとなっていて、この多孔
ドラム4と逆方向に回転する。剥離ロ−ラ29bは、軸
心が不動の固定ロ−ラであるが、剥離ロ−ラ29aは、
他方の剥離ロ−ラ29bに対して付勢(加圧)されてい
て、マット状となった落綿Cの厚さに対応してこの落綿
Cを適切に把持できるように、その軸心が移動できる可
動ロ−ラとなっている。
隔離箱25と相対向する部分には、一対の剥離ロ−ラ2
9a,29bが配設されている。この一対の剥離ロ−ラ
29a,29bは、多孔ドラム4の外周面にマット状と
なって吸着された落綿Cを把持できる程度の間隔を有し
て配設されていると共に、各剥離ロ−ラ29a,29b
は、いずれも多孔ドラム4の外周面(正確にはフィルタ
−12の外周面)との間に所定の間隔をおいて配設され
ている。一対の剥離ロ−ラ29a,29bは、その軸心
が多孔ドラム4の軸心と平行に配設され、多孔ドラム4
と同一駆動源により互いに逆回転される。多孔ドラム4
の回転方向Pに対して後方に配置されている剥離ロ−ラ
29aは、多孔ドラム4の外周面に吸着された落綿Cと
引掛かり易くして、多孔ドラム4に対する落綿Cの剥離
を確実にするために溝付ロ−ラとなっていて、この多孔
ドラム4と逆方向に回転する。剥離ロ−ラ29bは、軸
心が不動の固定ロ−ラであるが、剥離ロ−ラ29aは、
他方の剥離ロ−ラ29bに対して付勢(加圧)されてい
て、マット状となった落綿Cの厚さに対応してこの落綿
Cを適切に把持できるように、その軸心が移動できる可
動ロ−ラとなっている。
【0013】隔離箱25における開口面と対向する面に
は、3個のノズル31が多孔ドラム4の軸方向に沿って
所定の間隔をおいて取付けられ、各ノズル31とブロア
−モ−タ24の内蔵ファン23とがチュ−ブ32を介し
て連結されている。内蔵ファン23からの圧縮空気が前
記隔離室28内に噴出されて、その部分の多孔ドラム4
の内周面に吹き付けられる。この圧縮空気の噴出流によ
って、多孔ドラム4における落綿Cが剥離される部分に
吸引気流が及ばなくなるので、多孔ドラム4に対する落
綿Cの剥離が確実に行われると共に、隔離室28を通過
する部分のフィルタ−12に付着している付着物は飛散
されて、落綿Cの処理中において常時フィルタ−12が
清掃される。隔離箱25には、3個のノズル31が多孔
ドラム4の軸方向に沿って配置されているので、隔離室
28内には全域にわたってほぼ均等圧の圧縮空気が噴出
される。また、多孔ドラム4の回転方向Pに対して前方
に配置されている剥離ロ−ラ29bの前方の部分には、
前記した左右のフレ−ム13と、前板33と、下板34
とで囲まれた空間部35が形成され、この空間部35に
臨むように前記フレ−ム13にノズル36が取付けら
れ、このノズル36と前記内蔵ファン23とがチュ−ブ
37で連結されている。このノズル36から空間部35
内に圧縮空気が噴出されると、この圧縮空気は、剥離ロ
−ラ29bと多孔ドラム4との隙間を通って、一対の剥
離ロ−ラ29a,29bと、多孔ドラム4とで形成され
る空間部38に噴出される。これにより、ファン21に
よる吸引気流が前記空間部38の部分に及ばなくなる。
なお、図5において、39,41は、それぞれ剥離ロ−
ラ29a,29bの外周面に付着した付着物を除去する
ためのスクレ−パを示す。
は、3個のノズル31が多孔ドラム4の軸方向に沿って
所定の間隔をおいて取付けられ、各ノズル31とブロア
−モ−タ24の内蔵ファン23とがチュ−ブ32を介し
て連結されている。内蔵ファン23からの圧縮空気が前
記隔離室28内に噴出されて、その部分の多孔ドラム4
の内周面に吹き付けられる。この圧縮空気の噴出流によ
って、多孔ドラム4における落綿Cが剥離される部分に
吸引気流が及ばなくなるので、多孔ドラム4に対する落
綿Cの剥離が確実に行われると共に、隔離室28を通過
する部分のフィルタ−12に付着している付着物は飛散
されて、落綿Cの処理中において常時フィルタ−12が
清掃される。隔離箱25には、3個のノズル31が多孔
ドラム4の軸方向に沿って配置されているので、隔離室
28内には全域にわたってほぼ均等圧の圧縮空気が噴出
される。また、多孔ドラム4の回転方向Pに対して前方
に配置されている剥離ロ−ラ29bの前方の部分には、
前記した左右のフレ−ム13と、前板33と、下板34
とで囲まれた空間部35が形成され、この空間部35に
臨むように前記フレ−ム13にノズル36が取付けら
れ、このノズル36と前記内蔵ファン23とがチュ−ブ
37で連結されている。このノズル36から空間部35
内に圧縮空気が噴出されると、この圧縮空気は、剥離ロ
−ラ29bと多孔ドラム4との隙間を通って、一対の剥
離ロ−ラ29a,29bと、多孔ドラム4とで形成され
る空間部38に噴出される。これにより、ファン21に
よる吸引気流が前記空間部38の部分に及ばなくなる。
なお、図5において、39,41は、それぞれ剥離ロ−
ラ29a,29bの外周面に付着した付着物を除去する
ためのスクレ−パを示す。
【0014】多孔ドラム4内に配設された吸引モ−タ2
2を駆動させると、ファン21の回転により強い吸引気
流が生じて、この吸引気流は、各サクションボックス6
にまで及ぶ。このため、サ−キュラ−ブラシ8により掻
き取られた落綿Cは、サクションボックス6、吸引ダク
ト1を経て、ケ−ジボックス2内の吸引ダクト3に送ら
れる。落綿Cは、吸引ダクト3の部分でその方向を変え
て上方に送られ、その上方に配置されている多孔ドラム
4の外周面に吸着される。多孔ドラム4は、低速度で連
続回転しているので、落綿Cはフィルタ−12上におい
て一箇所に集中的に吸着されることはなく、マット状と
なって吸着される。フィルタ−12の外周面にマット状
となって吸着された落綿Cは、多孔ドラム4の回転によ
って隔離室28と対向する部分まで搬送される。
2を駆動させると、ファン21の回転により強い吸引気
流が生じて、この吸引気流は、各サクションボックス6
にまで及ぶ。このため、サ−キュラ−ブラシ8により掻
き取られた落綿Cは、サクションボックス6、吸引ダク
ト1を経て、ケ−ジボックス2内の吸引ダクト3に送ら
れる。落綿Cは、吸引ダクト3の部分でその方向を変え
て上方に送られ、その上方に配置されている多孔ドラム
4の外周面に吸着される。多孔ドラム4は、低速度で連
続回転しているので、落綿Cはフィルタ−12上におい
て一箇所に集中的に吸着されることはなく、マット状と
なって吸着される。フィルタ−12の外周面にマット状
となって吸着された落綿Cは、多孔ドラム4の回転によ
って隔離室28と対向する部分まで搬送される。
【0015】多孔ドラム4内に形成された隔離室28、
及び多孔ドラム4の回転方向に沿って隔離箱25の前後
の遮蔽板26が設けられている部分には、多孔ドラム4
内の吸引気流は遮られて及ばない。従って、多孔ドラム
4内の外周面に吸着されて隔離室28と対向する部分ま
で搬送された落綿Cは、遮蔽板26の位置において、自
重により多孔ドラム4から剥離して、その直下に配置さ
れている一方の剥離ロ−ラ29aに移載された形となっ
て、この剥離ロ−ラ29aと多孔ドラム4とで把持され
て多孔ドラム4の回転方向にそのまま搬送される。その
後に一対の剥離ロ−ラ29a,29bで把持されて下方
に送られ、一対の剥離ロ−ラ29a,29bの直下のダ
ストボックス42内に落下して収容される。なお、図3
において43は、落綿Cがダストボックス42の外に溢
れるのを防ぐためのプレ−トを示す。ここで、ノズル3
6から前記空間部35に高圧の圧縮空気が噴出され、こ
の圧縮空気は、剥離ロ−ラ29bと多孔ドラム4との隙
間から前記空間部38に噴出しているので、隔離室28
から空間部38に噴出される気流と相俟って、ファン2
1による吸引気流が空間部38に及ぶのを防止してい
る。このため、多孔ドラム4に対する落綿Cの剥離が確
実となる。
及び多孔ドラム4の回転方向に沿って隔離箱25の前後
の遮蔽板26が設けられている部分には、多孔ドラム4
内の吸引気流は遮られて及ばない。従って、多孔ドラム
4内の外周面に吸着されて隔離室28と対向する部分ま
で搬送された落綿Cは、遮蔽板26の位置において、自
重により多孔ドラム4から剥離して、その直下に配置さ
れている一方の剥離ロ−ラ29aに移載された形となっ
て、この剥離ロ−ラ29aと多孔ドラム4とで把持され
て多孔ドラム4の回転方向にそのまま搬送される。その
後に一対の剥離ロ−ラ29a,29bで把持されて下方
に送られ、一対の剥離ロ−ラ29a,29bの直下のダ
ストボックス42内に落下して収容される。なお、図3
において43は、落綿Cがダストボックス42の外に溢
れるのを防ぐためのプレ−トを示す。ここで、ノズル3
6から前記空間部35に高圧の圧縮空気が噴出され、こ
の圧縮空気は、剥離ロ−ラ29bと多孔ドラム4との隙
間から前記空間部38に噴出しているので、隔離室28
から空間部38に噴出される気流と相俟って、ファン2
1による吸引気流が空間部38に及ぶのを防止してい
る。このため、多孔ドラム4に対する落綿Cの剥離が確
実となる。
【0016】多孔ドラムからの吸引気流がサクションボ
ックスに及んでいるコ−マ機においては、サクションボ
ックス内で行われるデタッチングロ−ラの逆転によって
先行フリ−スを逆行させ、その後端部と後続フリ−スの
先端部を接合する際に、前後のフリ−スの姿勢を一定に
保持して接合することが極めて重要となる。上記したよ
うに、本発明の採用によって、多孔ドラムに対する落綿
の剥離が確実になるので、サクションボックスに及ぶ吸
引気流の強さは、常に一定している。この結果、フリ−
スの接合時において、各フリ−スが折れ曲がったり、浮
き上がったりしなくて、フリ−スの接合がほぼ一定姿勢
で行われるので、コ−マ機で生産されるスライバ−の品
質が維持される。
ックスに及んでいるコ−マ機においては、サクションボ
ックス内で行われるデタッチングロ−ラの逆転によって
先行フリ−スを逆行させ、その後端部と後続フリ−スの
先端部を接合する際に、前後のフリ−スの姿勢を一定に
保持して接合することが極めて重要となる。上記したよ
うに、本発明の採用によって、多孔ドラムに対する落綿
の剥離が確実になるので、サクションボックスに及ぶ吸
引気流の強さは、常に一定している。この結果、フリ−
スの接合時において、各フリ−スが折れ曲がったり、浮
き上がったりしなくて、フリ−スの接合がほぼ一定姿勢
で行われるので、コ−マ機で生産されるスライバ−の品
質が維持される。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上記した構成であるので、以
下のような諸効果が奏される。(1)多孔ドラム内に形
成された隔離室に該多孔ドラムの内周面に向けて圧縮空
気を噴出させて、落綿の剥離部分に多孔ドラム内の吸引
気流が及ばないように構成したので、吸引気流を強くし
ても多孔ドラムの外周面に吸着されているマット状の落
綿を確実に剥離して処理できる。この結果、紡機におけ
る落綿処理能力と確実性との双方が高まる。(2)多孔
ドラムの回転方向に沿って前方に配置されている剥離ロ
−ラと、多孔ドラムとの隙間から、多孔ドラムの回転方
向と逆方向に向かって圧縮空気を噴出させると、落綿の
剥離部分に多孔ドラム内の吸引気流が及ぶのを一層確実
に防止することができて、多孔ドラムに対する落綿の剥
離が更に確実となる。(3)多孔ドラムの内側から高圧
の圧縮空気が噴出され、この圧縮空気によってフィルタ
−が清掃されるので、従来のように定期的に機台を停止
させて、フィルタ−に付着しているハネデュ−などを除
去する必要がなくなる。この結果、機台の運転効率が高
まる。
下のような諸効果が奏される。(1)多孔ドラム内に形
成された隔離室に該多孔ドラムの内周面に向けて圧縮空
気を噴出させて、落綿の剥離部分に多孔ドラム内の吸引
気流が及ばないように構成したので、吸引気流を強くし
ても多孔ドラムの外周面に吸着されているマット状の落
綿を確実に剥離して処理できる。この結果、紡機におけ
る落綿処理能力と確実性との双方が高まる。(2)多孔
ドラムの回転方向に沿って前方に配置されている剥離ロ
−ラと、多孔ドラムとの隙間から、多孔ドラムの回転方
向と逆方向に向かって圧縮空気を噴出させると、落綿の
剥離部分に多孔ドラム内の吸引気流が及ぶのを一層確実
に防止することができて、多孔ドラムに対する落綿の剥
離が更に確実となる。(3)多孔ドラムの内側から高圧
の圧縮空気が噴出され、この圧縮空気によってフィルタ
−が清掃されるので、従来のように定期的に機台を停止
させて、フィルタ−に付着しているハネデュ−などを除
去する必要がなくなる。この結果、機台の運転効率が高
まる。
【図1】本発明に係る落綿処理装置を装着したコ−マ機
の全体斜視図である。
の全体斜視図である。
【図2】コ−マ機のサクションヘッドHの断面図であ
る。
る。
【図3】多孔ドラム4が配設されたケ−ジボックス2に
おける多孔ドラム4の軸直角方向に沿った断面図であ
る。
おける多孔ドラム4の軸直角方向に沿った断面図であ
る。
【図4】多孔ドラム4が配設されたケ−ジボックス2に
おける多孔ドラム4の直角方向に沿った断面図である。
おける多孔ドラム4の直角方向に沿った断面図である。
【図5】図3における一対の剥離ロ−ラ29a,29b
の部分の拡大図である。
の部分の拡大図である。
【図6】多孔ドラムを用いた従来の落綿処理装置の主要
部の断面図である。
部の断面図である。
C:落綿
4:多孔ドラム
23:内蔵ファン
24:ブロア−モ−タ
25:隔離箱
26:遮蔽板
28:隔離室
29a,29b:剥離ロ−ラ
31:ノズル
36:ノズル
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に吸引気流が作用した状態で一定方
向に連続回転を行う多孔ドラムの下方に一対の剥離ロ−
ラが該多孔ドラムに近接し、かつその軸心を該多孔ドラ
ムの軸心と同方向にして配設され、この多孔ドラム内に
作用している吸引気流によってその外周面に落綿をマッ
ト状にして吸着させ、互いに逆回転している前記一対の
剥離ロ−ラにより前記多孔ドラムの外周面に吸着された
落綿を把持して連続的に剥離させて処理する構成の紡機
における落綿処理装置において、前記多孔ドラム内にお
ける前記一対の剥離ロ−ラと相対向する部分に隔離箱
を、その開口面が該多孔ドラムの内周面に摺接可能に密
着するようにして配設して、この隔離箱と多孔ドラムの
内周面とで隔離室を形成し、多孔ドラムの内周面に向け
て前記隔離室内に圧縮空気を噴出させるためのノズルを
前記隔離箱に設けたことを特徴とする紡機における落綿
処理装置。 - 【請求項2】 前記一対の剥離ロ−ラのうち多孔ドラム
の回転方向に沿って前方に配置されている剥離ロ−ラ
と、多孔ドラムとの隙間から多孔ドラムの回転方向と逆
方向に圧縮空気を噴出させるためのノズルを設けたこと
を特徴とする請求項1に記載の紡機における落綿処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3198573A JPH0525723A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 紡機における落綿処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3198573A JPH0525723A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 紡機における落綿処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525723A true JPH0525723A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16393429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3198573A Pending JPH0525723A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 紡機における落綿処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525723A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008157574A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Kowa Co Ltd | 空気調和機の清掃装置及び空気調和機 |
JP2009202100A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Panasonic Corp | 粉塵除去装置および粉塵除去システム |
JP2019213855A (ja) * | 2018-06-12 | 2019-12-19 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品の製造方法および吸収性物品の製造装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5855024A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-04-01 | ザ・タ−レル・マシ−ン・カンパニ−・インコ−ポレ−テツド | 流体を用いた連行微粒物質の除去方法および装置 |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP3198573A patent/JPH0525723A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5855024A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-04-01 | ザ・タ−レル・マシ−ン・カンパニ−・インコ−ポレ−テツド | 流体を用いた連行微粒物質の除去方法および装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008157574A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Kowa Co Ltd | 空気調和機の清掃装置及び空気調和機 |
JP2009202100A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Panasonic Corp | 粉塵除去装置および粉塵除去システム |
JP2019213855A (ja) * | 2018-06-12 | 2019-12-19 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品の製造方法および吸収性物品の製造装置 |
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