JPH0525723A - 紡機における落綿処理装置 - Google Patents

紡機における落綿処理装置

Info

Publication number
JPH0525723A
JPH0525723A JP3198573A JP19857391A JPH0525723A JP H0525723 A JPH0525723 A JP H0525723A JP 3198573 A JP3198573 A JP 3198573A JP 19857391 A JP19857391 A JP 19857391A JP H0525723 A JPH0525723 A JP H0525723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
perforated drum
drum
peeling
cotton
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3198573A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Ono
修 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Hara Shokki Seisakusho KK
Original Assignee
HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Hara Shokki Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK, Hara Shokki Seisakusho KK filed Critical HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP3198573A priority Critical patent/JPH0525723A/ja
Publication of JPH0525723A publication Critical patent/JPH0525723A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】多孔ドラムに対する落綿の吸着力を大きくして
も、多孔ドラムからの落綿の剥離を確実に行えるように
して、落綿処理能力の増大と、確実性を高めることであ
る。 【構成】多孔ドラム4内における一対の剥離ロ−ラと相
対向する部分に剥離箱25を配置して、その開口面側を
多孔ドラム4の内周面に摺接可能に密着させ、剥離箱2
5と多孔ドラム4との間で隔離室28を形成する。この
隔離室28に、多孔ドラム4の内周面に向けて圧縮空気
を噴出させると、多孔ドラム4における落綿Cが剥離さ
れる部分に、吸引気流が及ばなくなって、多孔ドラム4
から落綿Cが確実に剥離される。また、多孔ドラム4の
回転方向に沿って前方に位置する剥離ロ−ラ29bと、
多孔ドラム4との隙間から、多孔ドラム4の回転方向と
逆方向に圧縮空気を噴出させると、多孔ドラム4からの
落綿Cの剥離が一層確実となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コ−マ機をはじめとす
る紡機の構成部品に付着した落綿を吸引気流の作用によ
って多孔ドラムの外周面にマット状にして吸着させ、そ
の後にこの多孔ドラムの外周面に吸着された落綿を剥離
させて処理する構成の紡機における落綿処理装置に関す
るものである。なお、「落綿」とは、紡機において発生
する風綿、短繊維、ネップなどの総称である。
【0002】
【従来の技術】紡機において発生する落綿を吸引気流の
作用によって多孔ドラムなどの外周面に吸着させて、こ
れにより落綿の処理を行うことは知られている。この種
の落綿処理装置としては、特公昭53-19048号公報、特公
平1-39809 号公報に記載のものが提案されている。
【0003】前者は、固定された筒体の下面部に有孔
板、網状物面を設けて、吸引作用によって風綿を主体と
した落綿を吸着させ、落綿が一定量吸着された後に、吸
引作用を停止させて、筒体内に配置された噴気管から圧
縮空気を噴出させて、強制的に吸着落綿を剥離させる構
成である。従って、落綿の吸着面積が小さく、しかも一
定量の落綿が吸着される毎に、吸気の停止、圧縮空気の
噴出の開始を頻繁に繰り返さねばならないので、近時の
高速化された紡機において大量に発生する落綿を高能率
で処理するのには対応できない。
【0004】一方、後者は、図6に示されるように、常
時吸引気流が作用して回転している多孔ドラム51の内
部に空気袋52を密着させて、多孔ドラム51の内部に
吸引気流が及ばない区域を形成し、多孔ドラム51の外
部における前記空気袋52と相対向する部分に一対の剥
離ロ−ラ53,54を配置した構成である。そして、図
示の例では、多孔ドラム51の回転方向Pに沿って前方
に位置する剥離ロ−ラ54は、多孔ドラム51に対する
落綿Cの剥離を容易にさせるために、多孔ドラム51の
外側を覆っているフィルタ−55に接触させて、一対の
剥離ロ−ラ53,54の部分に、多孔ドラム51の内部
に作用している吸引気流が及ばないようにしている。多
孔ドラム51の外周面に吸着された落綿Cが一対の剥離
ロ−ラ53,54の部分に達すると、逆回転している一
対の剥離ロ−ラ53,54により落綿Cが把持されて、
多孔ドラム51の外周面から剥離される。このように、
多孔ドラム51内の吸引気流が一対の剥離ロ−ラ53,
54の部分に及ぶのを防止するために、前方の剥離ロ−
ラ54を多孔ドラム51に接触させると、これを覆って
いるフィルタ−55が損傷されてその寿命が短くなり、
これを避けるために、剥離ロ−ラ53と多孔ドラム51
との間に隙間を設けると、多孔ドラム51内の吸引気流
がこの部分に及んで、多孔ドラム51に落綿Cが吸着さ
れて、その剥離を完全に行えない。なお、同公報には、
剥離ロ−ラ54を多孔ドラム51から離して、別に設け
たシ−ルをフィルタ−55に接触させて、剥離ロ−ラ5
4の部分に吸引気流が及ぶのを防止する構成も開示され
ているが、これによってもシ−ルがフィルタ−55に接
触しているために、このフィルタ−55の損傷は避けら
れない。また、落綿の中には、高粘度のハネデュ−など
が含まれており、このハネデュ−などが、一対の剥離ロ
−ラ53,54、或いは吸引気流が及ぶのを避けるため
に剥離ロ−ラ54の前方に設けたシ−ルに付着すると、
一対の剥離ロ−ラ53,54とフィルタ−55との間、
或いは前記シ−ルとフィルタ−55との間に落綿Cが詰
まり易くなって、多孔ドラム51から落綿Cを連続して
剥離できなくなる。更に、一対の剥離ロ−ラ53,54
を回転させるのみでは、フィルタ−55にハネデュ−な
どが付着するのを防止できないので、機台を定期的に止
めてフィルタ−55を清掃する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多孔ドラム
に対する落綿の吸着力を大きくしても、多孔ドラムから
の落綿の剥離を確実に行えるようにして、落綿処理の能
力の増大と、確実性を高めることを課題としてなされた
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の採用した第1の手段は、内部に吸引気流が作
用した状態で一定方向に連続回転を行う多孔ドラムの下
方に一対の剥離ロ−ラが該多孔ドラムに近接し、かつそ
の軸心を該多孔ドラムの軸心と同方向にして配設され、
この多孔ドラム内に作用している吸引気流によってその
外周面に落綿をマット状にして吸着させ、互いに逆回転
している前記一対の剥離ロ−ラにより前記多孔ドラムの
外周面に吸着された落綿を把持して連続的に剥離させて
処理する構成の紡機における落綿処理装置において、前
記多孔ドラム内における前記一対の剥離ロ−ラと相対向
する部分に隔離箱を、その開口面が該多孔ドラムの内周
面に摺接可能に密着するようにして配設して、この隔離
箱と多孔ドラムの内周面とで隔離室を形成し、多孔ドラ
ムの内周面に向けて前記隔離室内に圧縮空気を噴出させ
るためのノズルを前記隔離箱に設けたことである。ま
た、本発明の採用した第2の手段は、前記一対の剥離ロ
−ラのうち多孔ドラムの回転方向に沿って前方に配置さ
れている剥離ロ−ラと、多孔ドラムとの隙間から多孔ド
ラムの回転方向と逆方向に圧縮空気を噴出させるための
ノズルを設けたことである。
【0007】
【発明の作用】多孔ドラム内における一対の剥離ロ−ラ
と相対向する部分に剥離箱が配設されて、その開口面の
側が多孔ドラムの内周面に密着して隔離室が形成されて
いるので、多孔ドラムの内部に作用している吸引気流
は、この隔離室の部分には及ばないと同時に、この隔離
室には高圧の圧縮空気が噴出されて、この部分の多孔ド
ラムを内側から吹き付けている。従って、多孔ドラムの
外周面に吸着されている落綿が一対の剥離ロ−ラの部分
に達すると、多孔ドラムを内側から吹き付けている高圧
の圧縮空気の作用と、一対の剥離ロ−ラによる剥離作用
とが相乗して、多孔ドラムの外周面の落綿は確実に剥離
されて、引き出される。また、多孔ドラムの回転方向に
沿って前方に配置されている剥離ロ−ラと、多孔ドラム
との隙間から高圧の圧縮空気を多孔ドラムの回転方向と
逆方向に噴出させると、落綿の剥離部分における多孔ド
ラム内の吸引気流の影響が更に小さくなると同時に、こ
の圧縮空気が落綿の剥離部に直接作用するので、落綿の
剥離が一層確実となる。更に、多孔ドラムの外周面に取
付けられたフィルタ−から落綿がマット状となって剥離
されても、このフィルタ−には、落綿に含まれている高
粘度のハネデュ−などが付着しているが、多孔ドラム内
に設けられた隔離室から高圧の圧縮空気がフィルタ−の
内側に吹き付けられているので、付着物が飛散されてこ
のフィルタ−が清掃される。
【0008】
【実施例】本発明に係る落綿処理装置をコ−マ機に装着
した例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1
は、コ−マ機の全体斜視図であり、図2は、このコ−マ
機を構成している各サクションヘッドHの拡大断面図で
ある。図示のコ−マ機は、8デリベリであって、8基の
サクションヘッドHが並列に配置されて、その下端部
は、共通の吸引ダクト1に連結されている。この吸引ダ
クト1は、ケ−ジボックス2内に配置された別の吸引ダ
クト3に連結されている。ケ−ジボックス2の上半部に
は、多孔ドラム4が軸心を水平にして配設され、この多
孔ドラム4内に、吸引モ−タ22(図4参照)が配設さ
れている。この吸引モ−タ22の吸引力が吸引ダクト
3,同1を介して各サクションヘッドHに及んでいる。
【0009】図2に、前記サクショッヘッドHが示され
ている。サクションボックス6内には、コ−ミングシリ
ンダ−7とサ−キュラ−ブラシ8とが相上下して配設さ
れている。コ−ミングシリンダ−7の回転によって、フ
リ−ス内から短繊維を除去している。相上下して配置さ
れた一対のデタッチングロ−ラ9の逆回転によって、先
行フリ−スFを逆行させて、その後端部を該ロ−ラ9か
ら所定長だけ繰り出して、先行フリ−スFの後端部と後
続フリ−スF’の先端部とを接合している。前記サクシ
ョンボックス6は、他の部分よりも断面積の小さい連結
部6aを介して前記吸引ダクト1に連結されている。こ
の吸引ダクト1の吸引気流はサクションボックス6内に
及んでおり、コ−ミングシリンダ−7に付着した短繊維
は、サ−キュラ−ブラシ8によって掻き取られた後に、
サクションボックス6及び吸引ダクト1を通って、ケ−
ジボックス2内に配設された多孔ドラム4の外周面に吸
着されるようになっている。
【0010】次に、図3ないし図5を参照にして、本発
明に係る落綿処理装置の部分について説明する。円筒状
をした多孔ドラム4の筒体部4aには、無数の小孔11
(図5参照)が形成され、その外周面にメッシュ状のフ
ィルタ−12が巻装され、このフィルタ−12の両端部
は、ゴムバンド(図示せず)を介して多孔ドラム4の両
端部に止着されている。落綿Cは、フィルタ−12の表
面に吸着されて、多孔ドラム4内には入り込まない。ケ
−ジボックス2内にはフレ−ム13が設けられ、多孔ド
ラム4の一端部は、複数の軸受14を介して前記フレ−
ム13に支承されている。多孔ドラム4の他端部は、他
の部分よりも小径に形成されて、この部分に歯車15が
形成されている。ケ−ジボックス2に対して固定された
歯車支承部16に中間歯車17が支承され、この中間歯
車17と、多孔ドラム4の他端部に形成された前記歯車
15とが噛合している。フレ−ム13に装着された駆動
モ−タ18の駆動軸18aに駆動歯車19が取付けら
れ、この駆動歯車19と前記中間歯車17とが噛合して
いる。多孔ドラム4は、その一端部が複数の軸受14に
より、またその他端部が中間歯車17によりそれぞれ支
持され、これにより軸心を水平にしてフレ−ム13に回
転可能に支承されていると共に、駆動モ−タ18により
矢印Pの方向に回転させられる。
【0011】多孔ドラム4が複数の軸受14を介してフ
レ−ム13に取付けられている部分には、ファン21が
装着され、このファン21の基板21aに吸引モ−タ2
2がモ−タ枠22aを介して装着されている。吸引モ−
タ22の駆動軸と、ファン21の軸とが連結されてい
る。吸引モ−タ22によりファン21を回転させると、
強い吸引気流が発生して、ケ−ジボックス2内の排風路
20に連結されたダクト(図示せず)を介して機台の外
に排出される。この吸引気流は、各サクションヘッドH
のサクションボックス6に及んでいる。前記吸引モ−タ
22におけるモ−タ枠22aと反対の部分には、内蔵フ
ァン23を備えたブロア−モ−タ24が取付けられ、こ
の内蔵ファン23から高圧の圧縮空気が噴出される。図
5に示されているように、隔離箱25の相対向する各側
板25aの開口側の端部には、それぞれ遮蔽板26が外
方に向かって設けられている。この隔離箱25は、その
開口部が多孔ドラム4の内周面に対向するようにして、
多孔ドラム4の内部に配設され、前記遮蔽板26におけ
る多孔ドラム4の内周面と対向する部分(装着状態にお
いて下面となる部分)には、樹脂製シ−ト27が貼り付
けられている。この隔離箱25は、その開口部を多孔ド
ラム4の内周面に対向させ、しかもその遮蔽板26が多
孔ドラム4の内周面に摺接可能に密着した状態で、ブラ
ケット30を介して吸引モ−タ22に取付けられてい
る。よって、隔離箱25と、これに設けられた遮蔽板2
6の部分には、ファン21による吸引気流は遮られて及
ばない。多孔ドラム4の回転によって、隔離箱25に設
けた遮蔽板26は、多孔ドラム4の内周面に摺接する
が、この遮蔽板26は、樹脂製シ−ト27を介して多孔
ドラム4の内周面に摺接するために、回転による多孔ド
ラム4の損傷が避けられる。隔離箱25と、多孔ドラム
4における隔離箱25の密着している部分とで、隔離室
28が形成される。
【0012】多孔ドラム4の下方であって、しかも前記
隔離箱25と相対向する部分には、一対の剥離ロ−ラ2
9a,29bが配設されている。この一対の剥離ロ−ラ
29a,29bは、多孔ドラム4の外周面にマット状と
なって吸着された落綿Cを把持できる程度の間隔を有し
て配設されていると共に、各剥離ロ−ラ29a,29b
は、いずれも多孔ドラム4の外周面(正確にはフィルタ
−12の外周面)との間に所定の間隔をおいて配設され
ている。一対の剥離ロ−ラ29a,29bは、その軸心
が多孔ドラム4の軸心と平行に配設され、多孔ドラム4
と同一駆動源により互いに逆回転される。多孔ドラム4
の回転方向Pに対して後方に配置されている剥離ロ−ラ
29aは、多孔ドラム4の外周面に吸着された落綿Cと
引掛かり易くして、多孔ドラム4に対する落綿Cの剥離
を確実にするために溝付ロ−ラとなっていて、この多孔
ドラム4と逆方向に回転する。剥離ロ−ラ29bは、軸
心が不動の固定ロ−ラであるが、剥離ロ−ラ29aは、
他方の剥離ロ−ラ29bに対して付勢(加圧)されてい
て、マット状となった落綿Cの厚さに対応してこの落綿
Cを適切に把持できるように、その軸心が移動できる可
動ロ−ラとなっている。
【0013】隔離箱25における開口面と対向する面に
は、3個のノズル31が多孔ドラム4の軸方向に沿って
所定の間隔をおいて取付けられ、各ノズル31とブロア
−モ−タ24の内蔵ファン23とがチュ−ブ32を介し
て連結されている。内蔵ファン23からの圧縮空気が前
記隔離室28内に噴出されて、その部分の多孔ドラム4
の内周面に吹き付けられる。この圧縮空気の噴出流によ
って、多孔ドラム4における落綿Cが剥離される部分に
吸引気流が及ばなくなるので、多孔ドラム4に対する落
綿Cの剥離が確実に行われると共に、隔離室28を通過
する部分のフィルタ−12に付着している付着物は飛散
されて、落綿Cの処理中において常時フィルタ−12が
清掃される。隔離箱25には、3個のノズル31が多孔
ドラム4の軸方向に沿って配置されているので、隔離室
28内には全域にわたってほぼ均等圧の圧縮空気が噴出
される。また、多孔ドラム4の回転方向Pに対して前方
に配置されている剥離ロ−ラ29bの前方の部分には、
前記した左右のフレ−ム13と、前板33と、下板34
とで囲まれた空間部35が形成され、この空間部35に
臨むように前記フレ−ム13にノズル36が取付けら
れ、このノズル36と前記内蔵ファン23とがチュ−ブ
37で連結されている。このノズル36から空間部35
内に圧縮空気が噴出されると、この圧縮空気は、剥離ロ
−ラ29bと多孔ドラム4との隙間を通って、一対の剥
離ロ−ラ29a,29bと、多孔ドラム4とで形成され
る空間部38に噴出される。これにより、ファン21に
よる吸引気流が前記空間部38の部分に及ばなくなる。
なお、図5において、39,41は、それぞれ剥離ロ−
ラ29a,29bの外周面に付着した付着物を除去する
ためのスクレ−パを示す。
【0014】多孔ドラム4内に配設された吸引モ−タ2
2を駆動させると、ファン21の回転により強い吸引気
流が生じて、この吸引気流は、各サクションボックス6
にまで及ぶ。このため、サ−キュラ−ブラシ8により掻
き取られた落綿Cは、サクションボックス6、吸引ダク
ト1を経て、ケ−ジボックス2内の吸引ダクト3に送ら
れる。落綿Cは、吸引ダクト3の部分でその方向を変え
て上方に送られ、その上方に配置されている多孔ドラム
4の外周面に吸着される。多孔ドラム4は、低速度で連
続回転しているので、落綿Cはフィルタ−12上におい
て一箇所に集中的に吸着されることはなく、マット状と
なって吸着される。フィルタ−12の外周面にマット状
となって吸着された落綿Cは、多孔ドラム4の回転によ
って隔離室28と対向する部分まで搬送される。
【0015】多孔ドラム4内に形成された隔離室28、
及び多孔ドラム4の回転方向に沿って隔離箱25の前後
の遮蔽板26が設けられている部分には、多孔ドラム4
内の吸引気流は遮られて及ばない。従って、多孔ドラム
4内の外周面に吸着されて隔離室28と対向する部分ま
で搬送された落綿Cは、遮蔽板26の位置において、自
重により多孔ドラム4から剥離して、その直下に配置さ
れている一方の剥離ロ−ラ29aに移載された形となっ
て、この剥離ロ−ラ29aと多孔ドラム4とで把持され
て多孔ドラム4の回転方向にそのまま搬送される。その
後に一対の剥離ロ−ラ29a,29bで把持されて下方
に送られ、一対の剥離ロ−ラ29a,29bの直下のダ
ストボックス42内に落下して収容される。なお、図3
において43は、落綿Cがダストボックス42の外に溢
れるのを防ぐためのプレ−トを示す。ここで、ノズル3
6から前記空間部35に高圧の圧縮空気が噴出され、こ
の圧縮空気は、剥離ロ−ラ29bと多孔ドラム4との隙
間から前記空間部38に噴出しているので、隔離室28
から空間部38に噴出される気流と相俟って、ファン2
1による吸引気流が空間部38に及ぶのを防止してい
る。このため、多孔ドラム4に対する落綿Cの剥離が確
実となる。
【0016】多孔ドラムからの吸引気流がサクションボ
ックスに及んでいるコ−マ機においては、サクションボ
ックス内で行われるデタッチングロ−ラの逆転によって
先行フリ−スを逆行させ、その後端部と後続フリ−スの
先端部を接合する際に、前後のフリ−スの姿勢を一定に
保持して接合することが極めて重要となる。上記したよ
うに、本発明の採用によって、多孔ドラムに対する落綿
の剥離が確実になるので、サクションボックスに及ぶ吸
引気流の強さは、常に一定している。この結果、フリ−
スの接合時において、各フリ−スが折れ曲がったり、浮
き上がったりしなくて、フリ−スの接合がほぼ一定姿勢
で行われるので、コ−マ機で生産されるスライバ−の品
質が維持される。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上記した構成であるので、以
下のような諸効果が奏される。(1)多孔ドラム内に形
成された隔離室に該多孔ドラムの内周面に向けて圧縮空
気を噴出させて、落綿の剥離部分に多孔ドラム内の吸引
気流が及ばないように構成したので、吸引気流を強くし
ても多孔ドラムの外周面に吸着されているマット状の落
綿を確実に剥離して処理できる。この結果、紡機におけ
る落綿処理能力と確実性との双方が高まる。(2)多孔
ドラムの回転方向に沿って前方に配置されている剥離ロ
−ラと、多孔ドラムとの隙間から、多孔ドラムの回転方
向と逆方向に向かって圧縮空気を噴出させると、落綿の
剥離部分に多孔ドラム内の吸引気流が及ぶのを一層確実
に防止することができて、多孔ドラムに対する落綿の剥
離が更に確実となる。(3)多孔ドラムの内側から高圧
の圧縮空気が噴出され、この圧縮空気によってフィルタ
−が清掃されるので、従来のように定期的に機台を停止
させて、フィルタ−に付着しているハネデュ−などを除
去する必要がなくなる。この結果、機台の運転効率が高
まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る落綿処理装置を装着したコ−マ機
の全体斜視図である。
【図2】コ−マ機のサクションヘッドHの断面図であ
る。
【図3】多孔ドラム4が配設されたケ−ジボックス2に
おける多孔ドラム4の軸直角方向に沿った断面図であ
る。
【図4】多孔ドラム4が配設されたケ−ジボックス2に
おける多孔ドラム4の直角方向に沿った断面図である。
【図5】図3における一対の剥離ロ−ラ29a,29b
の部分の拡大図である。
【図6】多孔ドラムを用いた従来の落綿処理装置の主要
部の断面図である。
【符号の説明】
C:落綿 4:多孔ドラム 23:内蔵ファン 24:ブロア−モ−タ 25:隔離箱 26:遮蔽板 28:隔離室 29a,29b:剥離ロ−ラ 31:ノズル 36:ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に吸引気流が作用した状態で一定方
    向に連続回転を行う多孔ドラムの下方に一対の剥離ロ−
    ラが該多孔ドラムに近接し、かつその軸心を該多孔ドラ
    ムの軸心と同方向にして配設され、この多孔ドラム内に
    作用している吸引気流によってその外周面に落綿をマッ
    ト状にして吸着させ、互いに逆回転している前記一対の
    剥離ロ−ラにより前記多孔ドラムの外周面に吸着された
    落綿を把持して連続的に剥離させて処理する構成の紡機
    における落綿処理装置において、前記多孔ドラム内にお
    ける前記一対の剥離ロ−ラと相対向する部分に隔離箱
    を、その開口面が該多孔ドラムの内周面に摺接可能に密
    着するようにして配設して、この隔離箱と多孔ドラムの
    内周面とで隔離室を形成し、多孔ドラムの内周面に向け
    て前記隔離室内に圧縮空気を噴出させるためのノズルを
    前記隔離箱に設けたことを特徴とする紡機における落綿
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の剥離ロ−ラのうち多孔ドラム
    の回転方向に沿って前方に配置されている剥離ロ−ラ
    と、多孔ドラムとの隙間から多孔ドラムの回転方向と逆
    方向に圧縮空気を噴出させるためのノズルを設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の紡機における落綿処理装
    置。
JP3198573A 1991-07-12 1991-07-12 紡機における落綿処理装置 Pending JPH0525723A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3198573A JPH0525723A (ja) 1991-07-12 1991-07-12 紡機における落綿処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3198573A JPH0525723A (ja) 1991-07-12 1991-07-12 紡機における落綿処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0525723A true JPH0525723A (ja) 1993-02-02

Family

ID=16393429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3198573A Pending JPH0525723A (ja) 1991-07-12 1991-07-12 紡機における落綿処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0525723A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157574A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Kowa Co Ltd 空気調和機の清掃装置及び空気調和機
JP2009202100A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Panasonic Corp 粉塵除去装置および粉塵除去システム
JP2019213855A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品の製造方法および吸収性物品の製造装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5855024A (ja) * 1981-09-10 1983-04-01 ザ・タ−レル・マシ−ン・カンパニ−・インコ−ポレ−テツド 流体を用いた連行微粒物質の除去方法および装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5855024A (ja) * 1981-09-10 1983-04-01 ザ・タ−レル・マシ−ン・カンパニ−・インコ−ポレ−テツド 流体を用いた連行微粒物質の除去方法および装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157574A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Kowa Co Ltd 空気調和機の清掃装置及び空気調和機
JP2009202100A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Panasonic Corp 粉塵除去装置および粉塵除去システム
JP2019213855A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品の製造方法および吸収性物品の製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN210341164U (zh) 一种棉纺织生产用自动梳理设备
CN109351677A (zh) 一种带有吹风机构的锂电池极片除尘装置
CN210279835U (zh) 一种烟草行业除杂装置
JPH0525723A (ja) 紡機における落綿処理装置
JPH0549826A (ja) フイルター洗浄装置
CN106400313B (zh) 一种气流成网机
CN218910837U (zh) 一种拉毛机
JP3880803B2 (ja) 鋼板用クリーナ装置及び異物除去方法
CN218306771U (zh) 一种抛丸机的吹尘装置
EP0374983A1 (en) Method and device for removing deteriorated fibres during yarn rejoining in an open-end spinning machine
JPS6262936A (ja) 紡機における清掃装置
CN210712287U (zh) 一种起毛机清洁装置
CZ186394A3 (en) Process of cleaning rotor of a rotor spinning machine and apparatus for making the same
JPH0967723A (ja) 紡機の落綿処理装置における安全装置
JP2722119B2 (ja) スプールの残ラップ除去装置
CN213447387U (zh) 一种用于棉花轧花工序的异纤清除系统
CN216947569U (zh) 一种纺织布料除毛装置
CN220952376U (zh) 一种气流成网机尘笼机构
CN218711668U (zh) 外套衣物生产的成品表面清洁装置
CN220977475U (zh) 印染前湿态花毛清理装置
CN217127844U (zh) 一种羽绒服加工用吸羽绒装置
CN219547313U (zh) 一种无尘拉毛机
CN221052221U (zh) 一种针纺面料的表面除尘装置
JP2550170B2 (ja) 紡機における清掃装置
JPH0318485B2 (ja)