JPH05255647A - 巻取タイプの粘着テープおよびその製造方法 - Google Patents
巻取タイプの粘着テープおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH05255647A JPH05255647A JP8993992A JP8993992A JPH05255647A JP H05255647 A JPH05255647 A JP H05255647A JP 8993992 A JP8993992 A JP 8993992A JP 8993992 A JP8993992 A JP 8993992A JP H05255647 A JPH05255647 A JP H05255647A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tacky agent
- substrate
- pressure
- layer
- sensitive adhesive
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 片面(A面)における粘着剤に対する粘着強
度が他面(B面)のそれより弱い基材のA面上に粘着剤
層が積層され、粘着剤層を内側にして巻き取ってなるこ
とを特徴とする巻取タイプの粘着テープ、およびその製
造方法。 【効果】 本発明の粘着テープは粘着剤面外向きで取り
扱いが容易であり、また、本発明の製造方法によれば、
簡便で安価に本粘着テープを製造することができる。
度が他面(B面)のそれより弱い基材のA面上に粘着剤
層が積層され、粘着剤層を内側にして巻き取ってなるこ
とを特徴とする巻取タイプの粘着テープ、およびその製
造方法。 【効果】 本発明の粘着テープは粘着剤面外向きで取り
扱いが容易であり、また、本発明の製造方法によれば、
簡便で安価に本粘着テープを製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材の片面に粘着剤が
設けられロール状に巻き上げられた粘着テープにおい
て、その粘着剤面が外側に出ている粘着テープ、即ち巻
取タイプの粘着テープおよびその製造方法に関する。
設けられロール状に巻き上げられた粘着テープにおい
て、その粘着剤面が外側に出ている粘着テープ、即ち巻
取タイプの粘着テープおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】近年、粘
着テープは各分野において広く利用されているが、これ
を利用する際にその粘着剤面が基材の内側にかくれてい
る場合が多い。ところが、一般に粘着テープ貼合わせ工
程は機械化されており、粘着剤面が基材の内側にかくれ
ている場合には、その貼合わせ工程を簡略化することは
なかなか難しく、粘着剤面が基材の外側に出ている方が
工程を簡略化し易い場合が多い。
着テープは各分野において広く利用されているが、これ
を利用する際にその粘着剤面が基材の内側にかくれてい
る場合が多い。ところが、一般に粘着テープ貼合わせ工
程は機械化されており、粘着剤面が基材の内側にかくれ
ている場合には、その貼合わせ工程を簡略化することは
なかなか難しく、粘着剤面が基材の外側に出ている方が
工程を簡略化し易い場合が多い。
【0003】そこで、粘着剤面外向きの粘着テープを供
給するために従来行われている方法のひとつとして、基
材に粘着剤を塗布して乾燥した後、粘着剤面を外にして
巻き取るという方法がある。しかし、この方法で製造さ
れた粘着テープは最外周の粘着剤面がベトつき、(製造
後から機械にセットするまでの間は)離型紙で保護され
ることが必要となる。
給するために従来行われている方法のひとつとして、基
材に粘着剤を塗布して乾燥した後、粘着剤面を外にして
巻き取るという方法がある。しかし、この方法で製造さ
れた粘着テープは最外周の粘着剤面がベトつき、(製造
後から機械にセットするまでの間は)離型紙で保護され
ることが必要となる。
【0004】他の方法として、粘着剤面を内側にしてロ
ール状に巻き取った後に巻き戻し、粘着剤面を外に巻き
上げる方法がある。しかし、この方法は工程が増えて手
間がかかり、経済的に不利である。また、この方法で製
造された粘着テープも、最外周の粘着剤面を離型紙で保
護することが必要となる。
ール状に巻き取った後に巻き戻し、粘着剤面を外に巻き
上げる方法がある。しかし、この方法は工程が増えて手
間がかかり、経済的に不利である。また、この方法で製
造された粘着テープも、最外周の粘着剤面を離型紙で保
護することが必要となる。
【0005】そこで本発明の目的は、取り扱いが容易で
あり、経済的に有利で簡便な方法で製造できる、粘着剤
面外向きの粘着テープおよびその製造方法を提供するこ
とである。
あり、経済的に有利で簡便な方法で製造できる、粘着剤
面外向きの粘着テープおよびその製造方法を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、第一番目に片
面(A面)における粘着剤に対する粘着強度が他面(B
面)のそれより弱い基材のA面上に粘着剤層が積層さ
れ、粘着剤層を内側にして巻き取ってなる巻取タイプの
粘着テープである。
面(A面)における粘着剤に対する粘着強度が他面(B
面)のそれより弱い基材のA面上に粘着剤層が積層さ
れ、粘着剤層を内側にして巻き取ってなる巻取タイプの
粘着テープである。
【0007】本発明は、第二番目に片面(A面)におけ
る粘着剤に対する粘着強度が他面(B面)のそれより弱
い基材のA面上に粘着剤層を積層し、粘着剤層を内側に
して芯に巻き取ることを特徴とする巻取タイプの粘着テ
ープの製造方法である。
る粘着剤に対する粘着強度が他面(B面)のそれより弱
い基材のA面上に粘着剤層を積層し、粘着剤層を内側に
して芯に巻き取ることを特徴とする巻取タイプの粘着テ
ープの製造方法である。
【0008】本発明の巻取タイプの粘着テープにおいて
使用される基材は、A面における粘着剤に対する粘着強
度がB面より弱いもの、即ち基材の両面の間に同一粘着
剤に対する粘着強度に差があるものである。当該強度比
は、JIS C 2107 6. の重ね合わせ法により測定した重ね
合わせ粘着力の比で、通常1:50〜1:500、好ま
しくは1:200〜1:300程度である。このような
強度差のある基材としては、例えば次の如きものが例示
される。即ち、A面上に離型剤層を有する基材、B面上
に下塗剤層を有する基材、A面上に離型剤層をB面上に
下塗剤層を有する基材、B面が粗面でA面が平滑な基材
等が例示される。
使用される基材は、A面における粘着剤に対する粘着強
度がB面より弱いもの、即ち基材の両面の間に同一粘着
剤に対する粘着強度に差があるものである。当該強度比
は、JIS C 2107 6. の重ね合わせ法により測定した重ね
合わせ粘着力の比で、通常1:50〜1:500、好ま
しくは1:200〜1:300程度である。このような
強度差のある基材としては、例えば次の如きものが例示
される。即ち、A面上に離型剤層を有する基材、B面上
に下塗剤層を有する基材、A面上に離型剤層をB面上に
下塗剤層を有する基材、B面が粗面でA面が平滑な基材
等が例示される。
【0009】本発明の巻取タイプの粘着テープは、最外
層の基材により粘着剤層が保護され、これを巻き出す
と、例えば離型剤と基材背面との間にある粘着剤は、そ
の粘着力により離型剤面より離れて基材背面側に移り、
一周分の基材をほどいたあとは粘着剤面が外に現れるこ
とになり、粘着剤を外面にして巻き上げたかのようにな
る。
層の基材により粘着剤層が保護され、これを巻き出す
と、例えば離型剤と基材背面との間にある粘着剤は、そ
の粘着力により離型剤面より離れて基材背面側に移り、
一周分の基材をほどいたあとは粘着剤面が外に現れるこ
とになり、粘着剤を外面にして巻き上げたかのようにな
る。
【0010】基材の材質としては、紙(例えばクラフト
紙等)、プラスチックフィルム(例えば塩化ビニル樹
脂、ポリオレフィン系樹脂等)等の単体、もしくは紙に
ポリエチレン等をラミネートした複合物等が挙げられ
る。
紙等)、プラスチックフィルム(例えば塩化ビニル樹
脂、ポリオレフィン系樹脂等)等の単体、もしくは紙に
ポリエチレン等をラミネートした複合物等が挙げられ
る。
【0011】離型剤としては、シリコーン系化合物、ポ
リビニルアルコール−オクタデシルイソシアネート付加
物、ポリエチレンイミン−オクタデシルイソシアネート
付加物等が挙げられる。
リビニルアルコール−オクタデシルイソシアネート付加
物、ポリエチレンイミン−オクタデシルイソシアネート
付加物等が挙げられる。
【0012】下塗剤としては、天然ゴムにメチルメタア
クリレートを30%グラフト重合し、トルエンで1〜2
%に希釈したもの等が挙げられる。
クリレートを30%グラフト重合し、トルエンで1〜2
%に希釈したもの等が挙げられる。
【0013】粘着剤としては従来公知のものが用いら
れ、例えばアクリル系、天然ゴム系、合成ゴム系等が挙
げられ、好ましくは天然ゴム系の粘着剤である。粘着剤
中には、必要に応じて粘着付与樹脂、軟化剤、老化防止
剤等が配合される。
れ、例えばアクリル系、天然ゴム系、合成ゴム系等が挙
げられ、好ましくは天然ゴム系の粘着剤である。粘着剤
中には、必要に応じて粘着付与樹脂、軟化剤、老化防止
剤等が配合される。
【0014】本発明の巻取タイプの粘着テープは、例え
ば次のようにして製造される。即ち、基材のA面上に粘
着剤層を積層し乾燥等を行った後、粘着剤層を内側にし
て、好適には芯に巻き取り、これを必要に応じて適当な
幅に切ることによって当該テープは製造される。
ば次のようにして製造される。即ち、基材のA面上に粘
着剤層を積層し乾燥等を行った後、粘着剤層を内側にし
て、好適には芯に巻き取り、これを必要に応じて適当な
幅に切ることによって当該テープは製造される。
【0015】当該テープの巻取りは、通常芯上になされ
る。芯としては自体既知のものを使用すればよい。
る。芯としては自体既知のものを使用すればよい。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより一層具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0017】実施例1 軟質ポリ塩化ビニル(PVC)フィルムの片面に離型剤
層、他面に下塗剤層を設け、離型剤層上に粘着剤を塗布
する場合について具体的に述べる。可塑剤DOPをPV
Cに対し50部混ぜ、安定剤、着色剤等を加え、カレン
ダーロールで0.2mm厚さのシートとした。この片面
に、シリコーン系の離型剤(信越化学(株)製、KS−
705F 0.5%ヘキサン溶液)を塗布し、乾燥し
た。次にその反対面に下塗剤(天然ゴムにメチルメタア
クリレートを30%グラフト重合したもの)を塗布し、
乾燥して下塗剤層を形成して基材とした。なお、離型剤
層側と下塗剤層側との間の粘着剤に対する粘着強度比は
1:300であった。
層、他面に下塗剤層を設け、離型剤層上に粘着剤を塗布
する場合について具体的に述べる。可塑剤DOPをPV
Cに対し50部混ぜ、安定剤、着色剤等を加え、カレン
ダーロールで0.2mm厚さのシートとした。この片面
に、シリコーン系の離型剤(信越化学(株)製、KS−
705F 0.5%ヘキサン溶液)を塗布し、乾燥し
た。次にその反対面に下塗剤(天然ゴムにメチルメタア
クリレートを30%グラフト重合したもの)を塗布し、
乾燥して下塗剤層を形成して基材とした。なお、離型剤
層側と下塗剤層側との間の粘着剤に対する粘着強度比は
1:300であった。
【0018】次に、天然ゴム70重量部、SBR(日本
合成ゴム社製、ニポール1502)30重量部、粘着付与樹
脂(荒川化学社製、アルコンP-125 )80重量部、軟化
剤(花王社製、ビニサイザーDOP )10重量部、老化防
止剤(吉富製薬社製、ヨシノックス425 )2重量部を配
合し、天然ゴム系粘着剤を得た。当該基材の離型剤面上
に上記天然ゴム系粘着剤を常法により塗布し、乾燥後、
ボール芯に粘着剤面を内側にして巻き取った。これを1
8mm幅に切断し、粘着テープとした。これを巻き出す
と、外周の一層は粘着剤がない保護層となり、二層目よ
り粘着剤面が外に現れた。
合成ゴム社製、ニポール1502)30重量部、粘着付与樹
脂(荒川化学社製、アルコンP-125 )80重量部、軟化
剤(花王社製、ビニサイザーDOP )10重量部、老化防
止剤(吉富製薬社製、ヨシノックス425 )2重量部を配
合し、天然ゴム系粘着剤を得た。当該基材の離型剤面上
に上記天然ゴム系粘着剤を常法により塗布し、乾燥後、
ボール芯に粘着剤面を内側にして巻き取った。これを1
8mm幅に切断し、粘着テープとした。これを巻き出す
と、外周の一層は粘着剤がない保護層となり、二層目よ
り粘着剤面が外に現れた。
【0019】
【発明の効果】本発明の粘着テープは粘着剤面外向きで
取り扱いが容易であり、また、本発明の製造方法によれ
ば、簡便で安価に本粘着テープを製造することができ
る。
取り扱いが容易であり、また、本発明の製造方法によれ
ば、簡便で安価に本粘着テープを製造することができ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 片面(A面)における粘着剤に対する粘
着強度が他面(B面)のそれより弱い基材のA面上に粘
着剤層が積層され、粘着剤層を内側にして巻き取ってな
ることを特徴とする巻取タイプの粘着テープ。 - 【請求項2】 A面上に離型剤層を有する基材を使用し
てなることを特徴とする請求項1記載の巻取タイプの粘
着テープ。 - 【請求項3】 B面上に下塗剤層を有する基材を使用し
てなることを特徴とする請求項1または2記載の巻取タ
イプの粘着テープ。 - 【請求項4】 片面(A面)における粘着剤に対する粘
着強度が他面(B面)のそれより弱い基材のA面上に粘
着剤層を積層し、粘着剤層を内側にして巻き取ることを
特徴とする巻取タイプの粘着テープの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8993992A JPH05255647A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 巻取タイプの粘着テープおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8993992A JPH05255647A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 巻取タイプの粘着テープおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05255647A true JPH05255647A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13984675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8993992A Pending JPH05255647A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 巻取タイプの粘着テープおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05255647A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014040537A (ja) * | 2012-08-23 | 2014-03-06 | Osaka Sealing Printing Co Ltd | テープ用中間体、該中間体を用いた印刷テープの製造方法、および、該製造方法により得られた印刷テープ |
JP2016199766A (ja) * | 2016-08-01 | 2016-12-01 | 大阪シーリング印刷株式会社 | テープ用中間体、該中間体を用いた印刷テープの製造方法、および、該製造方法により得られた印刷テープ |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP8993992A patent/JPH05255647A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014040537A (ja) * | 2012-08-23 | 2014-03-06 | Osaka Sealing Printing Co Ltd | テープ用中間体、該中間体を用いた印刷テープの製造方法、および、該製造方法により得られた印刷テープ |
JP2016199766A (ja) * | 2016-08-01 | 2016-12-01 | 大阪シーリング印刷株式会社 | テープ用中間体、該中間体を用いた印刷テープの製造方法、および、該製造方法により得られた印刷テープ |
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