JPH05255297A - 新規なΔ▲α,β▼−ブテノリド誘導体およびその製造方法 - Google Patents

新規なΔ▲α,β▼−ブテノリド誘導体およびその製造方法

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Publication number
JPH05255297A
JPH05255297A JP4053870A JP5387092A JPH05255297A JP H05255297 A JPH05255297 A JP H05255297A JP 4053870 A JP4053870 A JP 4053870A JP 5387092 A JP5387092 A JP 5387092A JP H05255297 A JPH05255297 A JP H05255297A
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JP
Japan
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derivative
general formula
butenolide
carbonyl compound
lactone
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Pending
Application number
JP4053870A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Masuyama
芳郎 増山
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Furan Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記一般式〔I〕 〔式中R,R,Rは水素原子、C1〜8−アルキ
ル基、アリール基を;RはC1〜8−アルキル基、
(置換)アリール基を表し、又RとRが一緒になっ
てアルキレン基を表わしてもよい〕で表されるΔ▲α,
β▼−ブテノリド誘導体ならびに下記一般式〔II〕 で表されるラクトン誘導体を、ニッケル触媒および亜鉛
の存在下、カルボニル化合物と反応させる上記一般式
〔I〕で表されるΔ▲α,β▼−ブテノリド誘導体の製
造方法。 【効果】 本発明のΔ▲α,β▼−ブテノリド誘導体は
医薬、農薬をはじめ各種ファインケミカルズの合成中間
体として有用である。また、本発明の製造方法によりΔ
▲α,β▼−ブテノリド誘導体を一段の反応で高選択率
で合成可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬、農薬をはじめフ
ァインケミカルズの重要な合成中間体であるΔ▲α,β
▼−ブテノリド誘導体およびその選択的製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】本法
で合成された3−アセチル2(5H)−フラノン(Δ▲
α,β▼−ブテノリド)誘導体は新規化合物である。従
来の合成方法としては、まずα−アンゲリカラクトンと
カルボニル化合物を当量のルイス酸の添加により、β−
アセチル−γ−ブチロラクトン誘導体を生成させ次にそ
れをベンゾキノンなどの酸化剤(脱水素剤)により脱水
素してΔ▲α,β▼−ブテノリドを合成する方法が知ら
れているが、複雑な操作を必要とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意検討した結果、ラクトン誘導体を、
ニッケル触媒および亜鉛の存在下、カルボニル化合物と
反応させることにより、Δ▲α,β▼−ブテノリド誘導
体が一段の反応で、選択率良く得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。即ち本発明の要旨は、下記
一般式〔I〕
【0004】
【化3】
【0005】(上記一般式〔I〕中、R1 ,R3 および
4 はそれぞれ独立して水素原子、C 1 〜C8 のアルキ
ル基または置換基を有していてもよいアリール基を表
し、R2はC1 〜C8 のアルキル基または置換基を有し
ていてもよいアリール基を表し、R2 とR3 が一緒にな
ってアルキレン基を表してもよい。)で表されるΔ▲
α,β▼−ブテノリド誘導体および下記一般式〔II〕
【0006】
【化4】
【0007】(上記一般式〔II〕中、R1 およびR4
上記一般式〔I〕中で定義したとおり。)で表されるラ
クトン誘導体を、ニッケル触媒および亜鉛の存在下、カ
ルボニル化合物と反応させることを特徴とするΔ▲α,
β▼−ブテノリド誘導体の製造方法に存する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
Δ▲α,β▼−ブテノリド誘導体の製造に用いられるラ
クトン誘導体は、下記一般式〔II〕で表される。
【0009】
【化5】
【0010】上記一般式〔II〕中、置換基R1 およびR
4 は特に限定されないが水素原子、C1 〜C8 のアルキ
ル基、置換基を有していてもよいアリール基等が好まし
い。ただしR4 は反応に不活性なものに限られる。カル
ボニル化合物としてはアルデヒドおよびケトンが好まし
く、下記一般式〔III 〕
【0011】
【化6】
【0012】(上記一般式〔III 〕中R2 はC1 〜C8
のアルキル基または置換基を有していてもよいアリール
基を表し、R3 は水素原子、C1 〜C8 のアルキル基ま
たは置換基を有していてもよいアリール基を表し、R2
とR3 が一緒になってアルキレン基を表し環を形成して
いてもよい。)で表されるアルデヒドまたはケトンが好
ましい。より好ましいカルボニル化合物の例として、ベ
ンズアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘプタナー
ル、シクロヘキサンカルバルデヒド、シクロヘキサノ
ン、ピペロナールおよびシンナムアルデヒド等が挙げら
れる。
【0013】ラクトン誘導体とカルボニル化合物の仕込
比は、モル比で1:1とすればよいが、より広い範囲か
ら選択することが可能で、通常はより安価な方の原料を
より多く用いる。ニッケル触媒は、特に限定はないが、
ビスシクロオクタジエンニッケル(O)、あるいはジブ
ロモビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)が
好ましい。
【0014】亜鉛の使用量はカルボニル化合物に対して
0.2〜20倍モル程度、より好ましくは0.5〜2倍
モルが好ましい。また、本発明においては、反応を促進
する上で、ホスフィンの様な配位子を添加することが好
ましく、反応収率が著しく向上する。配位子について
は、特に限定はないが、トリフェニルホスフィン、トリ
フェニルホスファイト、トリフェニルアルシン、トリブ
チルホスフィン、トリメチルホスファイト、ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)メタン、ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)エタン、およびビス(ジフェニルホスフィノ)プロ
パン等が好ましく、その使用量はカルボニル化合物に対
して0.02〜20倍モル程度である。
【0015】本発明では、前記一般式〔I〕で表される
ラクトン誘導体がニッケル(O)錯体ヘアシル−酸素結
合の開裂を伴い酸化的付加し、続いてカルボニル化合物
ヘアルドール型縮合し、環化、脱水素反応を経て、上記
一般式〔I〕で表されるΔ▲α,β▼−ブテノリド誘導
体が生成する。反応の条件は、反応が速やかに進行する
よう適宜選択されるが、反応温度は0〜150℃が好ま
しく、より好ましくは20〜80℃である。また、反応
溶媒としてはアセトニトリル、ジオキサン等の極性溶媒
を用いるのが好ましい。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により、更に詳細に説
明するが、本説明は、その要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。α−アンゲリカラク
トン(2mmol)、下記表1に示されるカルボニル化
合物(1mmol)、亜鉛(3mmol)、ビスシクロ
オクタジエンニッケル(O)(0.02mmol)、ト
リフェニルホスフィン(0.08mmol)をジオキサ
ン(3ml)中に加え、アルゴン雰囲気下、60℃で1
2−15時間攪拌した。エーテルで抽出し、水続いて食
塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。エー
テルを除去して、カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製したとこ
ろ、無色透明の油状物質が得られた。収率を表1に、ま
た、精製物の各種スペクトルデータを下記に示す。
【0017】
【表1】
【0018】尚、1 HNMRおよび13CNMRは、重ク
ロロホルムとテトラメチルシランを内標として、JEO
L GX−270 スペクトロメーターを用いて測定し
た。IRスペクトルは、JEOL JIR−RFX 3
001 スペクトロメーターを用いて測定した。マスス
ペクトル(MS)と高分解能マススペクトル(HRM
S)は、JEOL JMS−SX102 スペクトロメ
ーターを用いて測定した。
【0019】4−アセチル−5−フェニル−2(5H)
−フラノン(実施例1):1 H NMR(CDCl3
δ2.18(s,3H),6.28(s,1H),7.
26(s,1H),7.35−7.45(m,3H),
7.49−7.56(2H):13C NMR(CDCl
3 )δ14.7,102.0,125.5,128.
9,129.8,129.9,133.8,135.
1,158.3,169.8;IR(neat)305
6,2917,1776,1637,1282,116
0,1029,927,763,692;MS(比強
度)m/z 202(M+ ,30),187(36),
186(100),167(26),159(25),
158(59),149(66),116(48),1
15(93),105(58),77(28);HRM
S計算値(C12103 )(M+ )202.0629,
分析値 202.0625。
【0020】4−アセチル−5−イソプロピル−2(5
H)−フラノン(実施例2):1 HNMR(CDC
3 )δ1.10(d,J=6.7,6H),2.11
(s,3H),2.65(dd,J=9.7,6.7,
1H),5.83(s,1H),6.41(d,J=
9.7,1H):13C NMR(CDCl3 )δ14.
5,22.0,30.0,100.7,126.1,1
45.7,155.7,169.0;IR(neat)
3116,2963,1783,1388,1130,
1028,923,741;MS(比強度)m/z 1
68(M+ ,41),167(36),166(8
2),153(29),152(29),151(2
5),143(35),126(100),125(8
4),124(99),123(28),98(4
7),97(41),96(27),71(56),6
9(24),55(23);HRMS計算値(C9 12
3 )(M+ )168.0786,分析値 168.0
783。
【0021】4−アセチル−5−ヘキシン−2(5H)
−フラノン(実施例3):1 H NMR(CDCl3
δ0.89(t,J=6.8,3H),1.22−1.
40(m,6H),1.43−1.56(m,2H),
2.11(s,3H),2.29(q,J=7.5,2
H),5.81(br,1H),6.56(t,J=
7.5,1H);IR(neat)2956,292
7,2857,1781,1652,1456,127
1,1159,981,922,738;MS(比強
度)m/z 210(M+ ,12),209(31),
181(20),139(34),125(24),1
14(28),113(100),97(39),85
(30),71(24),57(20),55(3
0);HRMS計算値(C12183 )(M+ )21
0.1255, 分析値 210.1251。
【0022】4−アセチル−5−シクロヘキシル−2
(5H)−フラノン(実施例4):1H NMR(CD
Cl3 )δ1.08−1.37(m,5H),1.55
−1.78(m,5H),2.06(s,3H),2.
20〜2.39(m,1H),5.78(s,1H),
6.37(d,J=9.8,1H);IR(neat)
2926,2853,1779,1649,1449,
1269,1024,921,739;MS(比強度)
m/z 208(M+ ,13),206(29),19
2(21),163(21),126(34),124
(51),98(57),83(100),55(7
7);HRMS計算値(C12163 )(M + )20
8.1099,分析値 208.1101。
【0023】スピロ〔4−アセチル−2(5H)−フラ
ノン−5,1’−シクロヘキサン〕(実施例5):1
NMR(CDCl3 )δ1.57−1.80(br,
6H),2.08(s,3H),2.30−2.45
(br,2H),2.94−3.10(br,2H),
5.79(br,1H);IR(neat)2935,
2857,1761,1652,1449,1276,
1049,933,756;MS(比強度)m/z 1
94(M+ ,35),178(100),167(2
4),165(20),151(20),149(6
5),124(24),111(41),110(5
2),71(21),57(22),55(29);H
RMS計算値(C11143 )(M+ )194.094
3,分析値 194.0948。
【0024】
【発明の効果】本発明のΔ▲α,β▼−ブテノリド誘導
体は医薬、農薬をはじめ、各種ファインケミカルズの合
成中間体として有用である。本発明の製造方法によりΔ
▲α,β▼−ブテノリド誘導体を、一段の反応で高選択
率で合成可能である。
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】本法
で合成された−アセチル−2(5H)−フラノン(Δ
▲α,β▼−ブテノリド)誘導体は新規化合物である。
従来の合成方法としては、まずα−アンゲリカラクトン
とカルボニル化合物を当量のルイス酸の添加により、β
−アセチル−γ−ブチロラクトン誘導体を生成させ次に
それをベンゾキノンなどの酸化剤(脱水素剤)により脱
水素してΔ▲α,β▼−ブテノリドを合成する方法が知
られているが、複雑な操作を必要とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】4−アセチル−5−ヘキシ−2(5H)
−フラノン(実施例3):1 H NMR(CDCl3
δ0.89(t,J=6.8,3H),1.22−1.
40(m,6H),1.43−1.56(m,2H),
2.11(s,3H),2.29(q,J=7.5,2
H),5.81(br,1H),6.56(t,J=
7.5,1H);IR(neat)2956,292
7,2857,1781,1652,1456,127
1,1159,981,922,738;MS(比強
度)m/z 210(M+ ,12),209(31),
181(20),139(34),125(24),1
14(28),113(100),97(39),85
(30),71(24),57(20),55(3
0);HRMS計算値(C12183 )(M+ )21
0.1255, 分析値 210.1251。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕 【化1】 (上記一般式〔I〕中、R1 ,R3 およびR4 はそれぞ
    れ独立して水素原子、C 1 〜C8 のアルキル基または置
    換基を有していてもよいアリール基を表し、R2はC1
    〜C8 のアルキル基または置換基を有していてもよいア
    リール基を表し、R2 とR3 が一緒になってアルキレン
    基を表してもよい。)で表されるΔ▲α,β▼−ブテノ
    リド誘導体。
  2. 【請求項2】 下記一般式〔II〕 【化2】 (上記一般式〔II〕中、R1 およびR4 は水素原子、C
    1 〜C8 のアルキル基または置換基を有していてもよい
    アリール基を表す。)で表されるラクトン誘導体を、ニ
    ッケル触媒および亜鉛の存在下、カルボニル化合物と反
    応させることを特徴とする請求項1記載のΔ▲α,β▼
    −ブテノリド誘導体の製造方法。
JP4053870A 1992-03-12 1992-03-12 新規なΔ▲α,β▼−ブテノリド誘導体およびその製造方法 Pending JPH05255297A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014027826A1 (ko) * 2012-08-13 2014-02-20 서울대학교산학협력단 부테놀라이드계 화합물과 그의 제조방법 및 그를 포함하는 약제학적 조성물

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WO2014027826A1 (ko) * 2012-08-13 2014-02-20 서울대학교산학협력단 부테놀라이드계 화합물과 그의 제조방법 및 그를 포함하는 약제학적 조성물

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