JPH05255032A - グラスアイオノマーセメント硬化液 - Google Patents

グラスアイオノマーセメント硬化液

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JPH05255032A
JPH05255032A JP4055517A JP5551792A JPH05255032A JP H05255032 A JPH05255032 A JP H05255032A JP 4055517 A JP4055517 A JP 4055517A JP 5551792 A JP5551792 A JP 5551792A JP H05255032 A JPH05255032 A JP H05255032A
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JP
Japan
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meth
glass ionomer
acid
hardening liquid
ionomer cement
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JP4055517A
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English (en)
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Tetsuya Nakamura
哲也 中村
Hideo Sawada
英夫 沢田
Yoshitaka Goto
義隆 後藤
Takeo Matsumoto
竹男 松本
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式化1で表わされる分子量2000
〜50000のフルオロアルキル基含有ポリ(メタ)ア
クリル酸を含有することを特徴とするグラスアイオノマ
ーセメント硬化液。 【化1】 【効果】 本発明のグラスアイオノマーセメント硬化
液は、特定のフルオロアルキル基含有ポリ(メタ)アク
リル酸を含有するので、得られる歯科用グラスアイオノ
マーセメント硬化体における破砕抗力等の諸特性を低下
させずに、崩壊率を顕著に向上させることができるので
グラスアイオノマーセメント硬化液として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラスアイオノマーセ
メント硬化液に関する。
【0002】
【従来の技術】グラスアイオノマーセメントは、コンポ
ジットレジン等に比較して特に歯髄為害作用が極めて軽
微で、且つエナメル質、象牙質等のいずれの歯質に対し
ても接着性を有し、辺縁封鎖性が良く、前歯部の修復用
として有用であると同時に、補綴物の合着用、その他仮
封用、裏装用、築造用等としても有用な歯科用材料であ
る。該グラスアイオノマーセメントを使用する際には、
硬化液を用いて硬化させているが、従来用いられている
硬化液では、十分な硬化速度の制御、破砕抗力の向上、
十分な崩壊率等が得られていないので、このような欠点
を解決すべく、種々のグラスアイオノマーセメント硬化
液が提案されている。
【0003】歯科用グラスアイオノマーセメント硬化液
としては、ポリカルボン酸に対し、キレート化剤を0.
01〜10重量%添加することにより、所望の硬化時間
と硬化速度とによりセメントを硬化させることができる
歯科用セメント硬化液が、特公昭54−21858号公
報、特公昭55−8019号公報、特開昭54−149
296号公報において開示されている。また2塩基以上
の有機酸を0.1〜5.0重量%含有する、操作性と破
壊抗力とを改良した歯科用カルボキシレートセメント用
硬化液が、特公昭50−26573号公報において開示
されている。しかしながら、前記歯科用セメント硬化液
及びカルボキシレートセメント用硬化液では、硬化速度
の制御、操作性及び破壊抗力の向上が得られるが、崩壊
率については不十分であるという問題がある。
【0004】更に金属、歯牙等との良好な接着性を示
す、トリメリット酸エステル又はその酸無水物と、エチ
レン性不飽和結合を有する重合性化合物の少なくとも1
種とを含む硬化液が、特公昭61−4826号公報にお
いて開示されている。しかしながら、前記硬化液を用い
て調製される硬化物は、使用に際して、30重量%リン
酸水溶液によるエッチング操作を要するため操作が煩雑
であり、また重合性化合物をそのまま使用するので歯髄
に対する刺激性を有し、崩壊率も不十分であるという欠
点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硬化
速度を制御することができ、また破砕抗力を向上でき、
優れた崩壊率を有する、生体に対する刺激のない操作性
に優れるグラスアイオノマーセメント硬化液を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式化2で表わされる分子量2000〜50000のフ
ルオロアルキル基含有ポリ(メタ)アクリル酸(以下、
フルオロポリ(メタ)アクリル酸1と略す)を含有する
ことを特徴とするグラスアイオノマーセメント硬化液が
提供される。
【0007】
【化2】
【0008】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0009】本発明のグラスアイオノマーセメント硬化
液は、特定のフルオロアルキル基含有ポリ(メタ)アク
リル酸を含有することを特徴とする。
【0010】本発明において用いる前記特定のフルオロ
アルキル基含有ポリ(メタ)アクリル酸は、前記一般式
化2で表わされるフルオロポリ(メタ)アクリル酸1で
ある。前記フルオロポリ(メタ)アクリル酸1において
mが10未満の場合には、水に対し不溶性となり歯科理
工学的諸物性が低下し、mが700を超える場合、n1
が10を超える場合又はn2が8を超える場合には、製
造が困難である。また前記フルオロポリ(メタ)アクリ
ル酸1の分子量は、2000〜50000であり、特に
好ましくは10000〜50000である。
【0011】また前記フルオロ(メタ)アクリル酸重合
体1において、適用可能なRF、即ち、−(CF2)n1
又は下記一般式化3を具体的に列挙すると、F3C−,
F(CF22−,F(CF23−,F(CF24−,F
(CF25−,F(CF26−,F(CF27−,F
(CF28−,F(CF29−,F(CF210−,H
CF2−,H(CF22−,H(CF23−,H(C
24−,H(CF25−,H(CF26−,H(CF
27−,H(CF28−,H(CF29−,H(C
210−,ClCF2−,Cl(CF22−,Cl(C
23−,Cl(CF24−,Cl(CF25−,Cl
(CF26−,Cl(CF27−,Cl(CF28−,
Cl(CF29−,Cl(CF210−,下記化学式化
4〜化12である。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】
【化9】
【0019】
【化10】
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】前記フルオロポリ(メタ)アクリル酸1と
しては、具体的には例えば、下記構造式化13〜化26
等を好ましく挙げることができる(但し前記構造式中m
は10〜700の整数を示す)。
【0023】
【化13】
【0024】
【化14】
【0025】
【化15】
【0026】
【化16】
【0027】
【化17】
【0028】
【化18】
【0029】
【化19】
【0030】
【化20】
【0031】
【化21】
【0032】
【化22】
【0033】
【化23】
【0034】
【化24】
【0035】
【化25】
【0036】
【化26】
【0037】本発明において用いる前記フルオロポリ
(メタ)アクリル酸1を調製するには、下記一般式化2
7で表わされる過酸化ジフルオロアルカノイルと、(メ
タ)アクリル酸とを反応させること等により容易に得る
ことができる。
【0038】
【化27】
【0039】前記一般式化27で表わされる過酸化ジフ
ルオロアルカノイルとしては、前記フルオロポリ(メ
タ)アクリル酸1において、具体的に列挙したRF(フ
ルオロアルキル基)を適宜選択した化合物を挙げること
ができ、具体的には、例えば、過酸化ジペルフルオロ−
2−メチル−3−オキサヘキサノイル、過酸化ジペルフ
ルオロ−2,5−ジメチル−3,6−ジオキサノナノイ
ル、過酸化ジペルフルオロ−2,5,8−トリメチル−
3,6,9−トリオキサドデカノイル、過酸化ジペルフ
ルオロブチリル、過酸化ジペルフルオロヘプタノイル等
を好ましく挙げることができる。また前記一般式化27
において、n1が10を超える場合又はn2が8を超える
場合には、溶媒に対する溶解性が低下するので使用でき
ない。
【0040】前記過酸化ジフルオロアルカノイルと前記
(メタ)アクリル酸との反応は常圧で行なうことが可能
であり、且つ反応温度は−20〜+150℃の範囲とす
るのが好ましく、特に好ましくは0〜100℃の範囲で
ある。前記反応温度が−20℃未満の場合には反応に長
時間を要し、+150℃を超えると反応時の圧力が高く
なり、反応操作が困難となるので好ましくない。更に反
応時間は30分〜20時間の範囲で行なうことができ、
工業的には3〜10時間の範囲とするのが望ましい。
【0041】前記フルオロポリ(メタ)アクリル酸1を
調製するには、前記種々の反応条件下において、前記過
酸化ジフルオロアルカノイルと前記(メタ)アクリル酸
とを反応させることにより、一段階反応で得ることがで
きるが、前記過酸化ジフルオロアルカノイルの取扱い及
び反応を、より円滑に行なうために溶媒を用いることが
好ましい。前記溶媒としてはハロゲン化脂肪族溶媒が特
に好ましく、具体的には例えば、塩化メチレン、クロロ
ホルム、2−クロロ−1,2−ジブロモ−1,1,2−
トリフルオロエタン、1,2−ジブロモヘキサフルオロ
プロパン、1,2−ジブロモテトラフルオロエタン、
1,1−ジフルオロテトラクロロエタン、1,2−ジフ
ルオロテトラクロロエタン、フルオロトリクロロメタ
ン、ヘプタフルオロ−2,3,3−トリクロロブタン、
1,1,1,3−テトラクロロテトラフルオロプロパ
ン、1,1,1−トリクロロペンタフルオロプロパン、
1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン等を用いる
ことができ、特に工業的には、1,1,2−トリクロロ
トリフルオロエタンを好ましく挙げることができる。前
記溶媒を使用する場合、溶液全体中の前記過酸化ジフル
オロアルカノイルの濃度は、0.5〜30重量%の範囲
とするのが望ましい。
【0042】前記反応により得られる反応生成物は、再
沈殿法、蒸留、カラムクロマトグラフィー等公知の方法
で精製することが可能である。
【0043】本発明のグラスアイオノマーセメント硬化
液は、前記フルオロポリ(メタ)アクリル酸1を水等の
溶剤に溶解した溶液として用いることができる。この
際、前記フルオロポリ(メタ)アクリル酸1の含有量は
特に限定されるものではないが、好ましくは硬化液全体
に対して0.01〜80重量%、特に好ましくは0.1
〜50重量%である。前記含有量が0.01重量%未満
の場合には、崩壊率が向上せず、また80重量%を超え
る場合には、粘度が上昇してセメント用粉末との練和性
が悪くなるので好ましくない。
【0044】また本発明のグラスアイオノマーセメント
硬化液には、前記フルオロポリ(メタ)アクリル酸1の
他に、更に他の高分子(共)重合体を含んでもよい。
【0045】前記他の高分子(共)重合体としては、従
来公知の歯科用セメント硬化液に用いうる重合体であれ
ば特に限定されるものではないが、具体的には例えば、
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、グルタ
コン酸、アコニット酸、シトラコン酸、メサコン酸、フ
マル酸、チグリン酸、クロトン酸、ムコン酸、イソクロ
トン酸、3−ブテン酸、桂皮酸、アビエチン酸、無水マ
レイン酸、無水イタコン酸、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリ
レート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチ
ル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレ
ート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)
アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、グリ
シジル(メタ)アクリレート、グリセリル(メタ)アク
リレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、酢酸ビニル、スチレン、α−メチ
ルスチレン、(メタ)アクリロニトリル、アクロレイン
又はこれらの置換体若しくは誘導体等をラジカル重合、
イオン重合、光重合等の公知の(共)重合反応方法によ
り重合して得られる(共)重合体等を好ましく挙げるこ
とができる。
【0046】前記他の高分子(共)重合体の平均分子量
は、好ましくは1000〜500000、特に好ましく
は5000〜200000である。前記平均分子量が1
000未満の場合には、セメント練和操作性には優れる
ものの、グラスアイオノマーセメント硬化液における前
記他の高分子(共)重合体を添加する効果が失われ、5
00000を超える場合には、グラスアイオノマーセメ
ント硬化液の粘度が上昇し練和操作性が低下するので好
ましくない。
【0047】前記他の高分子(共)重合体の配合割合
は、特に限定されるものではないが、硬化液全体に対し
て、好ましくは10〜80重量%、特に好ましくは20
〜70重量%である。前記重合体の含有割合が10重量
%未満の場合には、十分な破砕抗力が得られず、80重
量%を超える場合には練和操作性が悪くなるので好まし
くない。
【0048】本発明のグラスアイオノマーセメント硬化
液は、更にセメント硬化時間、練和操作性、セメント硬
度、接着性、破砕抗力等を改善するために、公知の汎用
樹脂、有機酸、無機酸等の添加剤を添加してもよい。
【0049】また前記有機酸としては、具体的には例え
ば、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、ムコン
酸、グルタコン酸、シトラコン酸、トリメリット酸、ピ
ロメリット酸等の1分子中に2以上のカルボキシル基を
含有する有機酸等を好ましく挙げることができる。
【0050】更に前記無機酸としては、具体的には例え
ば、正リン酸、ピロリン酸トリポリリン酸等を好ましく
挙げることができる。
【0051】前記添加剤の添加量は、硬化液全体に対し
て好ましくは0.01〜30重量%、特に好ましくは
0.1〜20重量%である。
【0052】本発明のグラスアイオノマーセメント硬化
液を使用するには、グラスアイオノマーセメント用粉末
と練和し、硬化体を形成する等して用いることができ
る。
【0053】前記グラスアイオノマーセメント用粉末と
しては、通常歯科用に用いられているグラスアイオノマ
ーセメント粉末であれば特に限定されるものではない
が、例えば、ケイ酸塩25〜35重量%、水酸化物10
〜20重量%、金属酸化物2〜15重量%、フッ化物2
5〜35重量%、リン酸塩5〜15重量%及び炭酸塩2
〜8重量%を含む歯科用セメント粉末組成物、又は該セ
メント粉末組成物及び酸化亜鉛と酸化マグネシウムとを
混合・焼成して得たリン酸亜鉛セメント用粉末の混合粉
末等を好ましく挙げることができ、具体的には例えば、
酸化ケイ素29重量%、酸化アルミニウム16.5重量
%、フッ化カルシウム34.3重量%、6フッ化ナトリ
ウムアルミニウム5.0重量%、リン酸アルミニウム
9.9重量%、フッ化アルミニウム5.3重量%からな
る歯科用セメント粉末組成物等を好ましく挙げることが
できる。前記粉末の粒径は、好ましくは100μ以下、
特に好ましくは0.1〜10μが望ましい。
【0054】本発明のグラスアイオノマーセメント硬化
液と、前記グラスアイオノマーセメント用粉末との配合
割合は、練和に適した充填稠度で練和できればよく、ま
た使用するグラスアイオノマーセメント用粉末によって
も異なるが、重量比で好ましくは1:10〜10:1、
特に好ましくは1:5〜5:1である。前記配合割合が
前記範囲外の場合には、すなわち硬化液が多い場合には
破砕抗力が低下し、またセメント用粉末が多い場合には
練和操作性が悪くなるので好ましくない。
【0055】
【発明の効果】本発明のグラスアイオノマーセメント硬
化液は、特定のフルオロアルキル基含有ポリ(メタ)ア
クリル酸を含有するので、得られる歯科用グラスアイオ
ノマーセメント硬化体における破砕抗力等の諸特性を低
下させずに、崩壊率を顕著に向上させることができるの
でグラスアイオノマーセメント硬化液として有用であ
る。
【0056】
【実施例】以下本発明を合成例及び実施例により更に具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0057】
【合成例1】アクリル酸21.6g(300mmol)に、
過酸化ジペルフルオロ−2,5−ジメチル−3,6−ジ
オキサノナノイル99g(100mmol)を含む1,1,
2−トリクロロトリフルオロエタン溶液150gを加
え、窒素雰囲気下、30℃にて5時間反応を行なった。
反応終了後、反応溶媒を除去し、メタノール−酢酸エチ
ル系による再沈殿法により精製し、真空下にて乾燥を行
なって、収量18.1gで下記化学式化28で示される
フルオロアルキル基含有ポリ(メタ)アクリル酸を得た。
【0058】
【化28】
【0059】
【合成例2】過酸化ジペルフルオロ−2,5−ジメチル
−3,6−ジオキサノナノイルを、過酸化ジペルフルオ
ロ−2−メチル−3−オキサヘキサノイル13.2g
(20mmol)に代え、アクリル酸の代わりにメタクリル
酸6.0g(70mmol)を用いた以外は合成例1と同様
に反応を行ない、下記構造式化29で示されるフルオロ
アルキル基含有ポリ(メタ)アクリル酸を収量3.8gで
得た。
【0060】
【化29】
【0061】
【合成例3】過酸化ジペルフルオロ−2,5−ジメチル
−3,6−ジオキサノナノイルの仕込み量を25g(2
5mmol)とした以外は合成例1と同様に反応を行ない、
下記構造式化30で示されるフルオロアルキル基含有ポ
リ(メタ)アクリル酸を収量10.3gで得た。
【0062】
【化30】
【0063】
【実施例1】ポリアクリル酸(分子量45000)43
gと、合成例1で得たフルオロアルキル基含有ポリ(メ
タ)アクリル酸7gとを、蒸留水50gに溶解させ得ら
れた水溶液に酒石酸5gを添加して、グラスアイオノマ
ーセメント硬化液を得た。次いで、前記硬化液1.0重
量部と表2に示すグラスアイオノマーセメント粉末組成
物1.8重量部とを、約30〜60秒間練和し、グラス
アイオノマーセメント硬化体を得た。
【0064】得られた硬化体を用いて、蒸留水の代わり
に0.001M乳酸水溶液を用いた以外は、JIS T
6602に準じて崩壊率試験及び破砕抗力測定を行っ
た。結果を表1に示す。
【0065】
【実施例2〜5】それぞれ表1に示す組成にてグラスア
イオノマーセメント硬化液を得た以外は、実施例1と同
様にして、グラスアイオノマーセメント硬化体を得た。
次いで得られた硬化体について、崩壊率及び破砕抗力を
測定した。結果を表1に示す。
【0066】
【比較例1〜2】それぞれ表1に示す組成にて硬化液を
得た以外は、実施例1と同様にして、硬化体を得た。次
いで得られた硬化体について、崩壊率及び破砕抗力を測
定した。結果を表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式化1で表わされる分子量20
    00〜50000のフルオロアルキル基含有ポリ(メ
    タ)アクリル酸を含有することを特徴とするグラスアイ
    オノマーセメント硬化液。 【化1】
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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