JPH0753645B2 - 歯科用セメント硬化液 - Google Patents

歯科用セメント硬化液

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JPH0753645B2
JPH0753645B2 JP2032418A JP3241890A JPH0753645B2 JP H0753645 B2 JPH0753645 B2 JP H0753645B2 JP 2032418 A JP2032418 A JP 2032418A JP 3241890 A JP3241890 A JP 3241890A JP H0753645 B2 JPH0753645 B2 JP H0753645B2
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義隆 後藤
雅陽 中山
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株式会社総合歯科医療研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、歯科用セメント硬化液に関し、更に詳細に
は、練和操作性、破砕抗力、接着性などを著しく改善し
た新規な歯科用セメント硬化液に関する。
歯科用に供されるグラスアイオノマーセメントは、コン
ポジットレンジなどにくらべて特に歯髄為害作用が極め
て軽微で、しかもエナメル質、象牙質の何れの歯質に対
しても優れた接着性を示し、辺縁封鎖性が良く、前歯部
の修復用と同時に補綴物の合着用、その他仮封用、裏装
用、築造用として有用なものである。
〈従来の技術〉 ジャーナル・オブ・デンタル・リサーチ(Journal of D
ental Research)59巻、6号、1055頁(1980年)には、
グラスアイオノマーセメントに用いられる新しいポリカ
ルボン酸の合成法が提案されており、該ポリカルボン酸
として、ポリアクリル酸、アクリル酸とメタクリル酸と
の共重合体、アクリル酸とイタコン酸との共重合体、ア
クリル酸とアルケノイック酸との共重合体、アクリル酸
とアクリルアミドとの共重合体、アクリル酸とメチルア
クリレートとの共重合体があげられている。
また特公昭61−4826号公報には、 〔式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、R2は炭素
数2または3のアルキレン基を示す。またnは2〜9の
整数を表わす。ただし、ベンゼン環上の2個のカルボキ
シル基の間の酸無水物結合を形成していてもよい。〕で
示されるトリメリット酸エステルまたはその酸無水物の
エチレン性不飽和結合を有する重合性化合物の少なくと
も1種とで構成される組成物が金属、歯牙等に大きな接
着性を有することが記載されている。
更に特公昭59−46924号公報には、アクリル酸・マレイ
ン酸共重合体45〜55重量%の水溶液に、炭素原子、水素
原子および酸素原子のみから成る化合物で、カルボキシ
ル基と水酸基とが骨格炭素原子に直結しており、一般
式、 CmHx(COOH)n(CH)y〔式中、m,n,xおよびyは整数
であって、 x=0〜6、y=0〜1を示す〕で表わされ、骨格内に
メチレン基が多くとも1個で、その他の基及び容易に重
合し得る二重結合を含まない可溶性有機カルボン酸の1
種以上を、総重量に対し10〜25重量%と、更にフルオロ
錯塩の1種以上を0.1〜5重量%含むことを特徴とする
アクリル酸・マレイン酸共重合体含有歯科用グラスアイ
オノマーセメントが、破砕抗力、崩壊率、練和操作性に
著しく優れていることが開示されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら上記夫々の歯科用セメント硬化液は、要求
される諸物性に改善余地があり、たとえば、接着性、破
砕抗力、崩壊率、練和操作性などが必ずしも十分ではな
い。特にポリカルボン酸を成分とする歯科用セメント硬
化液では、練和操作性に欠点がある。これは、ポリカル
ボン酸を含む液成分が高粘度であることに基づくもので
ある。そこで該液成分の粘度を低下させるためにポリカ
ルボン酸の分子量を下げるか、または液成分中のポリカ
ルボン酸濃度を低下させることが考えられるが、この場
合他の諸物性が低下するという欠点が生じる。従って、
従来のポリカルボン酸を成分とする歯科用セメント硬化
液では、優れた練和操作性と優れた他の諸物性とを両立
させることができないのが現状である。
更にまた、従来の歯科用セメント硬化液に含まれる樹脂
成分は、殆んどがランダム共重合体であって、特殊な星
型共重合体を用いることについては一切知られていない
のが実状である。
従って本発明の目的は、優れた練和操作性、破壊抗力お
よび接着性等を有する歯科用セメント硬化液を提供する
ことにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明によれば、カルボン酸基を有し、且つ部分的に架
橋された水可溶性の星型重合体を含有することを特徴と
する歯科用セメント硬化液が提供される。
以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明の歯科用セメント硬化液は、カルボン酸基を有
し、且つ部分的に架橋された水可溶性の星型重合体を含
有することを特徴とする。
本発明において用いる部分的に架橋された星型重合体と
は、直線状(共)重合体において、その重合体間の一部
がイオン結合や共有結合などの化学的結合によって架橋
されているものであり、その化学的結合を担う化合物部
分を中心とし3本以上の重合体が外法に向かって星型に
伸びているものである。つまり、本発明では、カルボン
酸基を含む直線状(共)重合体において、多官能性化合
物により重合体間に化学的結合を生じさせ、その化学的
結合を担う多官能性化合物部分を中心とし、カルボン酸
基を含む直線状(共)重合体が3本以上外方に向かって
星型に伸びているもの、好ましくは、前記直線状(共)
重合体が2箇所以上で化学的に結合され、該化学結合さ
れた部分を中心として、カルボン酸基を含む直線状
(共)重合体が3本以上外方に向かって星型に伸びてい
るものであって、例えばカルボン酸基を含む不飽和単量
体、カルボン酸基を含まない不飽和単量体及び架橋剤を
含む成分を共重合することにより得ることができる。
前記カルボン酸基を含む不飽和単量体としては、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、グルタコン
酸、アコニット酸、シトラコン酸、メサコン酸、フマル
酸、チグリン酸、クロトン酸、ムコン酸、イソクロトン
酸、3−ブテン酸、桂皮酸、アビエチン酸、無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸あるいはこれらの置換体もしくは
誘導体などが挙げられる。また前記カルボン酸基を含ま
ない不飽和単量体としては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリ
レート、イソプロピル(メタ)アクリレート、フェニル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリ
レート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシルプロピル(メタ)アクリレート、グリ
シジル(メタ)アクリレート、グリセリル(メタ)アク
リレート、ジメチルアミドエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2,3−ジブロムプロピル(メタ)アクリレート、ト
リメチロールエタン(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、2,2
−ビス〔(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシフェ
ニル〕プロパン、2,2′−ビス〔4−(3−メタクリロ
イルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕プ
ロパン、(メタ)アクリロニトリル、アクロレインある
いはこれらの置換体もしくは誘導体などが挙げられる。
更に前記架橋剤としては、たとえばエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−1,3−ジ(メタ)アクリロキシプ
ロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシジエ
トキシ)フェニル)プロパン、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタント
リ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテト
ラ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、N,N′−
メチレンビスアクリルアミド、アジピン酸ビニルあるい
はこれらの置換体もしくは誘導体などの重合可能な不飽
和基を2個以上有する不飽和単量体;エチレングリコー
ル、エチレンジアミン等のカルボン酸基と反応可能な官
能基を2個以上有する化合物等を挙げることができる。
本発明の歯科用セメント硬化液は、前記カルボン酸基を
含まない不飽和単量体、カルボン酸基を含む不飽和単量
体及び架橋剤の種類並びにその配合量、重合体中のモノ
マーの配列の仕方等によって異なり、平均分子量、モノ
マー組成、重合方法によっても性質を変えることができ
る。従って、本発明においては、歯科用セメント硬化液
の硬化反応を十分に行い、且つ優れた物性を得るため
に、前記カルボン酸基を含む不飽和単量体を、星型重合
体中50wt%以上含有させるのが好ましく、また星型重合
体の分岐を歯科用セメント硬化液として好ましい割合と
するために、前記架橋剤を星型重合体中0.01wt%以上、
5wt%未満の範囲、特に好ましくは0.05〜3wt%の範囲で
含有させるのが望ましい。この際0.01wt%未満では、所
望の星型重合体が得られず、また5wt%以上では、生成
する星型重合体が極端な高分子量体となり、更には水に
不溶となる恐れがあるので好ましくない。更に本発明に
用いる星型重合体の平均分子量(重量平均)は、小さい
ほど水溶液の粘度が下がり練和操作性に適するが、1000
未満ではアイオノマーにおける重合体の特徴が失われ、
500000を超えると水溶液の粘度が上がり練和操作性が低
下するため、好ましくは1000〜500000、更に好ましくは
2000〜300000の範囲であるのが望ましい。
本発明において、前記星型重合体を調製するには、公知
のラジカル重合触媒の存在下、溶液、乳化、懸濁、塊状
などの重合方法又はイオン重合法、光重合法等により合
成することができる。具体的には例えばアクリル酸、イ
タコン酸等のカルボキシル基を有する重合性モノマー
と、所定量の前記架橋剤とを、過硫酸アンモニウム、過
硫酸カリウム等のラジカル重合触媒の存在下にイソプロ
ピルアルコール等の連鎖移動剤及び水を加えた水性溶媒
中で、温度20〜100℃で1〜10時間反応することができ
る。
本発明では、前記カルボン酸基を有し、且つ部分的に架
橋された星型重合体単独でも歯科用セメント硬化液とし
て使用できるが、初期硬化速度、練和操作性、硬度、接
着性、破砕抗力、崩壊率などを更に改善するために、公
知の汎用樹脂;酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、アニコット酸、メサコン
酸、ムコン酸、グルタコン酸、シトラコン酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸、ポリカルボン酸などの分子内
に2つ以上のカルボン酸基を有する有機酸;アミノ酸;
正リン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸などの無機酸等
を併用することも可能である。
本発明の歯科用セメント硬化液を調製するには、例えば
前記星型重合体と、必要に応じて前記他の成分とを水に
溶解させ、水溶液とすることにより得ることができる。
この際星型重合体の前記水溶液中における濃度は、硬化
液の、練和操作性を良好とするために、好ましくは20〜
90wt%、特に好ましくは30〜70wt%の範囲であるのが望
ましい。
本発明の歯科用セメント硬化液を使用するには、例えば
通常の歯科用セメント粉末と練和する方法等により行う
ことができる。前記歯科用セメント粉末は、本発明の歯
科用セメント硬化液と練和した場合、硬化物を形成する
ことが可能であれば特に限定されるものではなく、例え
ばケイ酸塩25〜35重量%、水酸化物10〜20重量%、金属
酸化物2〜15重量%、フッ化物25〜35重量%、リン酸塩
5〜15重量%及び炭酸塩2〜8重量%の混合物等を使用
することができ、酸化亜鉛と、酸化マグネシウムとから
なる混合成分を焼成することにより得られるリン酸亜鉛
セメント用粉末を混合して用いることもできる。前記歯
科用セメント粉末の粒径は、100ミクロン以下、好まし
くは0.1〜10ミクロンの粒径範囲が望ましい。また前記
歯科用セメント粉末は、粉液比を変えて標準稠度で練和
できれば特に限定されるものではなく、セメント粉末の
好ましい表面特性によっては、高粉液比のセメント粉末
混合物を用いることができる。
〈発明の効果〉 本発明の歯科用セメント硬化液は、カルボン酸基を有
し、且つ部分的に架橋された水可溶性の星型重合体を含
有するので、優れた練和操作性と、特に優れた破砕抗力
等の耐久性とを同時に歯科用セメント硬化物に付与する
ことができる。
〈実施例〉 次に実施例及び比較例によって具体的に説明する。尚例
中の部は重量部であり、分子量はGPC法(ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフ法)による重量平均分子量を表
わす。
実施例1 滴下槽1と滴下槽2とを備える反応槽を用いて、まず滴
下槽1にアクリル酸800部、イタコン酸200部、N,N′−
メチレンビスアクリルアミド1部、イソプロピルアルコ
ール300部および蒸留水700部を、また滴下槽2に過硫酸
アンモニウム47部及び蒸留水575部を仕込み、更に反応
槽に蒸留水1900部を仕込んだ後、30分間窒素置換を行な
った。次いで反応槽を82℃に保ち、窒素気流下にて、滴
下槽1と滴下槽2中の夫々の混合物を約2時間に渡り同
時滴下した。滴下終了後更に2時間保持した後3時間還
流した。反応終了後、水蒸気蒸留を行い、歯科用セメン
ト硬化液を精製した。得られた硬化液を濃度調製により
約50%水溶液とした。
得られた硬化液中のポリマーのGPCによるポリスチレン
換算分子量は、63900であった。次いで得られた硬化液
1.0部と表1に示す歯科用セメント粉末原料組成より得
られる歯科用セメント粉末1.8部とを約30〜60秒間練和
し、24時間後の破砕抗力をJIS T6602に規定された方法
によって測定した。更に、セメントの練和性についても
併せて評価した。その結果を表2に示す。
実施例2 実施例1の滴下槽1に仕込んだアクリル酸800部とイタ
コン酸200部とを、アクリル酸1000部に、また、反応槽
温度を85℃に代えた以外は、実施例1に従い重合、精製
及び調整を行い歯科用セメント硬化液を得た。
得られた硬化液中のポリマーのGPCによるポリスチレン
換算分子量は、58900であった。次いで得られた硬化液
を実施例1と同様に歯科用セメント粉末と練和し、各測
定を行った。その結果を表2に示す。
実施例3 実施例1と同様な反応槽を用いて、まず滴下槽1にアク
リル酸160部、イタコン酸40部、N,N′−メチレンビスア
クリルアミド2部、イソプロピルアルコール60部及び蒸
留水140部を、また滴下槽2に過硫酸アンモニウム9.5部
及び蒸留水80部を仕込み、更に反応槽に、イソプロピル
アルコール140部及び蒸留水280部を仕込んだ後実施例1
に従い重合、精製及び調整を行って歯科用セメント硬化
液を得た。
得られた硬化液中のポリマーのGPCによるポリスチレン
換算分子量は、52500であった。次いで得られた硬化液
を実施例1と同様に歯科用セメント粉末と練和し、各測
定を行った。その結果を表2に示す。
実施例4 実施例1の滴下槽1に仕込んだアクリル酸800部とイタ
コン酸200部とを、アクリル酸700部とイタコン酸300部
に、また、反応槽温度を87℃に代えた以外は、実施例1
に従い重合、精製及び調整を行い歯科用セメント硬化液
を得た。
得られた硬化液中のポリマーのGPCによるポリスチレン
換算分子量は、57900であった。次いで得られた硬化液
を実施例1と同様に歯科用セメント粉末と練和し、各測
定を行った。その結果を表2に示す。
比較例1 滴下槽1にアクリル酸1000部及び蒸留水1000部を、滴下
槽2に過硫酸アンモニウム47部及び蒸留水575部を、反
応槽にイソプロピルアルコール500部及び蒸留水1500部
を仕込み、また反応槽温度を約85℃の還流温度とした以
外は、実施例1と同様に重合、精製及び調整を行い歯科
用セメント硬化液を得た。
得られた硬化液中のポリマーのGPCによるポリスチレン
換算分子量は、45000であった。次いで得られた硬化液
を実施例1と同様に歯科用セメント粉末と練和し、各測
定を行った。その結果を表2に示す。
比較例2 滴下槽1にアクリル酸800部、イタコン酸200部、イソプ
ロピルアルコール250部及び蒸留水1020部を、滴下槽2
に過硫酸アンモニウム47部及び蒸留水575部を、反応槽
に蒸留水1900部を仕込み、また反応槽温度を78℃とした
以外は、実施例1と同様に重合、精製及び調整を行い歯
科用セメント硬化液を得た。
得られた硬化液中のポリマーのGPCによるポリスチレン
換算分子量は、65100であった。次いで得られた硬化液
を実施例1と同様に歯科用セメント粉末と練和し、各測
定を行った。その結果を表2に示す。
比較例3 実施例1のN,N′−メチレンビスアクリルアミド1部
を、350部に代えた以外は、実施例1に従い重合したと
ころ、極端な高分子量化に伴い水に対し不溶な重合体が
得られ、歯科用セメント硬化液に用いることは不可能で
あった。
以上の結果より、本発明は、練和操作性と破砕強度の両
物性を同時に満足するものであることが判った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 義隆 茨城県つくば市梅園2―24―5 (72)発明者 中山 雅陽 茨城県つくば市梅園2―15―5 (56)参考文献 特開 昭57−81405(JP,A) 特開 昭60−13866(JP,A) 特開 昭62−91447(JP,A) 特開 平3−130210(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボン酸基を有し、且つ部分的に架橋さ
    れた水可溶性の星型重合体を含有することを特徴とする
    歯科用セメント硬化液。
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