JPH05254848A - 光学素子成形用ガラスの切断・搬送方法及び装置 - Google Patents
光学素子成形用ガラスの切断・搬送方法及び装置Info
- Publication number
- JPH05254848A JPH05254848A JP8444292A JP8444292A JPH05254848A JP H05254848 A JPH05254848 A JP H05254848A JP 8444292 A JP8444292 A JP 8444292A JP 8444292 A JP8444292 A JP 8444292A JP H05254848 A JPH05254848 A JP H05254848A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- cutting
- conveying member
- conveying
- gob
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B7/00—Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
- C03B7/14—Transferring molten glass or gobs to glass blowing or pressing machines
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B7/00—Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
- C03B7/10—Cutting-off or severing the glass flow with the aid of knives or scissors or non-contacting cutting means, e.g. a gas jet; Construction of the blades used
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガラスの自重による水滴状の変形、シャーマ
ークの発生を防ぎ、また、ガラスの切断と搬送を連続的
に行なう。 【構成】 ガラス切断・搬送部材1の下方に配置したガ
ラス供給手段5からガラス切断・搬送部材1の上方に軟
化ガラスを所定量供給する。軟化ガラスを上方に供給す
ることで、水滴状の変形を防げ、またガラスの粘度を低
くでき、シャーマークの発生を防止できる。次に、切断
・搬送部材1を軟化ガラスの方向に移動して、軟化ガラ
スを切断刃1aで切断する。そして、ガラス切断・搬送
部材1を連続的に移動して、切断したガラスゴブをガラ
ス切断・搬送部材1に設けたごぶ溜め1bに収容する。
ークの発生を防ぎ、また、ガラスの切断と搬送を連続的
に行なう。 【構成】 ガラス切断・搬送部材1の下方に配置したガ
ラス供給手段5からガラス切断・搬送部材1の上方に軟
化ガラスを所定量供給する。軟化ガラスを上方に供給す
ることで、水滴状の変形を防げ、またガラスの粘度を低
くでき、シャーマークの発生を防止できる。次に、切断
・搬送部材1を軟化ガラスの方向に移動して、軟化ガラ
スを切断刃1aで切断する。そして、ガラス切断・搬送
部材1を連続的に移動して、切断したガラスゴブをガラ
ス切断・搬送部材1に設けたごぶ溜め1bに収容する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス成形品を製造す
る際の溶融又は軟化ガラスゴブを得るための光学素子成
形用ガラスの切断・搬送方法及び装置に係り、特に表面
欠陥がなく高い表面品質を有する光学素子成形品を製造
し得る光学素子成形用ガラスの切断・搬送方法及び装置
に関する。
る際の溶融又は軟化ガラスゴブを得るための光学素子成
形用ガラスの切断・搬送方法及び装置に係り、特に表面
欠陥がなく高い表面品質を有する光学素子成形品を製造
し得る光学素子成形用ガラスの切断・搬送方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学ガラス素子成形品は、あらか
じめガラスを研削、研磨加工を行い所望する近似の形状
に仕上げたのち加熱軟化し、高精度に加工した一対の成
形用型により押圧成形して製造されていた。しかし、近
年ではガラスの研削、研磨加工をなくし、加熱溶融又は
軟化したガラスをシャーにより切断し、切断した溶融又
は軟化ガラスゴブを成形用型に搬送して光学ガラス素子
を押圧成形する方法が開発されている。この成形方法に
おいて、ガラスを供給する際には、一般にるつぼにより
ガラスを溶融し、ガラスの供給口の温度を制御すること
によりガラスの粘性を調節しつつ供給ノズルから定量づ
つ下方に排出し、シャーで切断する方法が取られてい
る。かかるガラスの供給方法では溶融されたガラスの自
重で変形し水滴状になり易くその排出された形状をシャ
ーで切断するため、糸引きが生じたり折れ込みや空気の
巻き込みによる泡等やシャーマークが発生するため、供
給された形状では成形に適さなかった。また、供給され
た形状が一定でないため、切断後のガラスゴブの自重に
ばらつきが生じていた。
じめガラスを研削、研磨加工を行い所望する近似の形状
に仕上げたのち加熱軟化し、高精度に加工した一対の成
形用型により押圧成形して製造されていた。しかし、近
年ではガラスの研削、研磨加工をなくし、加熱溶融又は
軟化したガラスをシャーにより切断し、切断した溶融又
は軟化ガラスゴブを成形用型に搬送して光学ガラス素子
を押圧成形する方法が開発されている。この成形方法に
おいて、ガラスを供給する際には、一般にるつぼにより
ガラスを溶融し、ガラスの供給口の温度を制御すること
によりガラスの粘性を調節しつつ供給ノズルから定量づ
つ下方に排出し、シャーで切断する方法が取られてい
る。かかるガラスの供給方法では溶融されたガラスの自
重で変形し水滴状になり易くその排出された形状をシャ
ーで切断するため、糸引きが生じたり折れ込みや空気の
巻き込みによる泡等やシャーマークが発生するため、供
給された形状では成形に適さなかった。また、供給され
た形状が一定でないため、切断後のガラスゴブの自重に
ばらつきが生じていた。
【0003】そこで、特開昭63−295443号公報
において、ガラス溶融タンクの溶融ガラス供給部に加
圧、減圧手段を接続し、加減圧を繰り返すことにより、
溶融ガラスを間欠的に下方へ流出し、切断後のガラスゴ
ブの重量及び形状を一定にする技術が開示されている。
また、特開平1−212236号公報においては、ガラ
ス溶融タンクに加圧、減圧手段を設け、加減圧を繰り返
すことにより、上記特開昭63−295443号公報と
同様に溶融ガラスを下方に流出する技術が開示されてい
る。
において、ガラス溶融タンクの溶融ガラス供給部に加
圧、減圧手段を接続し、加減圧を繰り返すことにより、
溶融ガラスを間欠的に下方へ流出し、切断後のガラスゴ
ブの重量及び形状を一定にする技術が開示されている。
また、特開平1−212236号公報においては、ガラ
ス溶融タンクに加圧、減圧手段を設け、加減圧を繰り返
すことにより、上記特開昭63−295443号公報と
同様に溶融ガラスを下方に流出する技術が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭63−
295443号公報及び特開平1−212236号公報
に開示した技術では、溶融ガラスの先端部の自重変形を
ガラスの温度で制御している。そのため自重変形を生じ
させないためにはガラスの温度を下げる必要があるが、
ガラス温度を下げるとガラス粘度が上昇するため切断し
にくくなり、シャーマークが発生する問題が生じる。シ
ャーマークを発生させないためには、ガラス粘度を下げ
る必要がある。そのためにはガラス温度を上げる必要が
生じ、上記自重変形が発生し、一定量を確実に供給でき
なくなる問題が生じる。本発明は、上記従来技術の問題
点に鑑みてなされたものであって、高い表面品質を有
し、所望する量のガラスゴブを得ることができる光学素
子成形用ガラスの切断・搬送方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
295443号公報及び特開平1−212236号公報
に開示した技術では、溶融ガラスの先端部の自重変形を
ガラスの温度で制御している。そのため自重変形を生じ
させないためにはガラスの温度を下げる必要があるが、
ガラス温度を下げるとガラス粘度が上昇するため切断し
にくくなり、シャーマークが発生する問題が生じる。シ
ャーマークを発生させないためには、ガラス粘度を下げ
る必要がある。そのためにはガラス温度を上げる必要が
生じ、上記自重変形が発生し、一定量を確実に供給でき
なくなる問題が生じる。本発明は、上記従来技術の問題
点に鑑みてなされたものであって、高い表面品質を有
し、所望する量のガラスゴブを得ることができる光学素
子成形用ガラスの切断・搬送方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光学素子成形用ガラスの切断・搬送方法
は、ガラス切断・搬送部材の下方に配置したガラス供給
手段からガラス切断・搬送部材の上方に加熱軟化したガ
ラスを所定量供給した後、ガラス切断・搬送部材を移動
してガラス切断・搬送部材により供給されたガラスの切
断と切断したガラスの搬送を連続的に行なうこととし
た。また、本発明の光学素子成形用ガラスの切断・搬送
装置は、切断刃を有し加熱軟化したガラスの切断及び切
断したガラスを搬送するガラス切断・搬送部材と、ガラ
ス切断・搬送部材の下方に配置され加熱軟化したガラス
をガラス切断・搬送部材の上方に供給するガラス供給手
段と、ガラス切断・搬送部材で搬送するガラスの温度を
調整する温調手段とから構成することとした。
に、本発明の光学素子成形用ガラスの切断・搬送方法
は、ガラス切断・搬送部材の下方に配置したガラス供給
手段からガラス切断・搬送部材の上方に加熱軟化したガ
ラスを所定量供給した後、ガラス切断・搬送部材を移動
してガラス切断・搬送部材により供給されたガラスの切
断と切断したガラスの搬送を連続的に行なうこととし
た。また、本発明の光学素子成形用ガラスの切断・搬送
装置は、切断刃を有し加熱軟化したガラスの切断及び切
断したガラスを搬送するガラス切断・搬送部材と、ガラ
ス切断・搬送部材の下方に配置され加熱軟化したガラス
をガラス切断・搬送部材の上方に供給するガラス供給手
段と、ガラス切断・搬送部材で搬送するガラスの温度を
調整する温調手段とから構成することとした。
【0006】
【作用】本発明の光学素子成形用ガラスの切断・搬送方
法及び装置によれば、加熱軟化されたガラスは供給手段
により下方から上方に供給され、自重による水滴の変形
が生じなくなる。このため、ガラスの加熱温度を自由に
設定できるため、切断時にシャーマークが生じない温度
で供給することが可能となる。また、温度で切断された
ガラスは搬送中に温調手段により成形しやすい温度に調
節されて搬送されるため、そのまま成形型に供給され
る。
法及び装置によれば、加熱軟化されたガラスは供給手段
により下方から上方に供給され、自重による水滴の変形
が生じなくなる。このため、ガラスの加熱温度を自由に
設定できるため、切断時にシャーマークが生じない温度
で供給することが可能となる。また、温度で切断された
ガラスは搬送中に温調手段により成形しやすい温度に調
節されて搬送されるため、そのまま成形型に供給され
る。
【0007】
【実施例1】図1は、本発明の実施例1の光学素子成形
用ガラスの切断・搬送装置の要部を示す斜視図で、一部
の部材を省略して示してある。図2は、ガラスの切断・
搬送状態を示す装置の一部縦断面図である。本実施例の
切断・搬送装置には、複数のガラス切断・搬送部材1が
移動可能に設けられている。ガラス切断・搬送部材1
は、その両側面でそれぞれ回動可能に取り付けたガイド
2により、移動方向に所定の間隔をおいて無端状に連結
されている。ガラス切断・搬送部材1は板状に形成さ
れ、その移動方向の前方端部には溶融ガラス3を切断す
る切断刃1aが形成されており、切断刃1aの後方の上
平面部には切断した溶融ガラスコブ3aを収容するゴブ
溜め1bが形成されている。ゴブ溜め1bは、所望の光
学ガラス成形レンズの曲率と近似した曲率を有する凹状
に形成され、その表面は粗さRmax0.1μm以下に
加工されている。このガラス切断・搬送部材1には、高
温耐久性を有するセラミック材もしくは離型性が良くか
つ高温耐久性を有する薄膜コートを施した材料(例えば
タングステンカーバイド)が使用されている。
用ガラスの切断・搬送装置の要部を示す斜視図で、一部
の部材を省略して示してある。図2は、ガラスの切断・
搬送状態を示す装置の一部縦断面図である。本実施例の
切断・搬送装置には、複数のガラス切断・搬送部材1が
移動可能に設けられている。ガラス切断・搬送部材1
は、その両側面でそれぞれ回動可能に取り付けたガイド
2により、移動方向に所定の間隔をおいて無端状に連結
されている。ガラス切断・搬送部材1は板状に形成さ
れ、その移動方向の前方端部には溶融ガラス3を切断す
る切断刃1aが形成されており、切断刃1aの後方の上
平面部には切断した溶融ガラスコブ3aを収容するゴブ
溜め1bが形成されている。ゴブ溜め1bは、所望の光
学ガラス成形レンズの曲率と近似した曲率を有する凹状
に形成され、その表面は粗さRmax0.1μm以下に
加工されている。このガラス切断・搬送部材1には、高
温耐久性を有するセラミック材もしくは離型性が良くか
つ高温耐久性を有する薄膜コートを施した材料(例えば
タングステンカーバイド)が使用されている。
【0008】連結されたガラス切断・搬送部材1の両側
にはレールガイド4(片側の図示を省略)が配置され、
図示しないモータにより駆動されるガラス切断・搬送部
材1をその両側から案内している。
にはレールガイド4(片側の図示を省略)が配置され、
図示しないモータにより駆動されるガラス切断・搬送部
材1をその両側から案内している。
【0009】ガラス切断・搬送部材1の下方には、溶融
ガラス3を供給するガラス供給ノズル5が、その供給口
を上方に向けて配置されている。ガラス供給ノズル5の
供給口端面とガラス切断・搬送部材1の切断刃1aとの
クリアランスは、加熱された状態で0.1mmから0.
3mmの範囲に設定されている。ガラス供給ノズル5の
上方には、切断刃1aで切断されたガラスゴブ3aの移
動を防止してゴブ溜め1bに入れるためのゴブ押さえ板
6が上下自在に設けられている。
ガラス3を供給するガラス供給ノズル5が、その供給口
を上方に向けて配置されている。ガラス供給ノズル5の
供給口端面とガラス切断・搬送部材1の切断刃1aとの
クリアランスは、加熱された状態で0.1mmから0.
3mmの範囲に設定されている。ガラス供給ノズル5の
上方には、切断刃1aで切断されたガラスゴブ3aの移
動を防止してゴブ溜め1bに入れるためのゴブ押さえ板
6が上下自在に設けられている。
【0010】ガラス切断・搬送部材1の上方には、ガラ
ス切断・搬送部材1、ガラス供給ノズル5及びガラスゴ
ブ3aを温度調節するヒータ7が配置されている。雰囲
気温度は、ヒータ7によりガラス供給ノズル5付近がガ
ラス屈伏点付近(1011ポアズ程度)の温度に設定され
るとともに、ガラス切断・搬送装置の前方に配置した成
形型まで搬送される間にガラス表面温度軟化点以下かつ
転移点以上になるように温度勾配が設定されている。
ス切断・搬送部材1、ガラス供給ノズル5及びガラスゴ
ブ3aを温度調節するヒータ7が配置されている。雰囲
気温度は、ヒータ7によりガラス供給ノズル5付近がガ
ラス屈伏点付近(1011ポアズ程度)の温度に設定され
るとともに、ガラス切断・搬送装置の前方に配置した成
形型まで搬送される間にガラス表面温度軟化点以下かつ
転移点以上になるように温度勾配が設定されている。
【0011】次に、本実施例のガラスの切断・搬送方法
をその作用とともに図1から図5を用いて説明する。ま
ず、104 〜105 ポアズの粘度に加熱溶融したガラス
3をガラス供給ノズル5から上方に向かって供給する。
この時、溶融ガラス3の供給量は図示を省略したニード
ルバルブによって所定量に調節される。溶融ガラス3が
所定量供給された後、ガラス切断・搬送部材1をレール
ガイド4に沿って前進させ(図2参照)、ガラス供給ノ
ズル5上に供給された溶融ガラス3を切断刃1aで切断
しつつ、ガラス切断・搬送部材1の下面でガラス供給ノ
ズル5の供給口を閉鎖する(図3参照)。この時、ゴブ
押さえ板6を下降させ、切断されたガラスゴブ3aにガ
ラス切断・搬送部材1の反対側、即ちガラスゴブ3aを
搬送する方向から当接させる(図4参照)。ガラス切断
・搬送部材1は連続して移動(図において左方向)する
ため、ゴブ押さえ板6により押さえられたガラスゴブ3
aは、切断刃1a上をスライドしてゴブ溜め1bに収容
される(図5参照)。この時、溶融ガラス3が切断刃1
aで最終的に切断された部位Sは、ガラスゴブ3aがゴ
ブ押さえ板6に押さえられ、切断刃1a上をスライドす
る過程で横方向に向かされた状態でゴブ溜め1bに収容
される。ゴブ溜め1bに収容されたガラスゴブ3aは、
ゴブ溜め1bが所望の光学ガラス成形レンズの曲率と近
似した曲率に形成されているため、ガラスゴブ3aの自
重及びヒータ7の加熱により所望の曲率に整形される。
ガラスゴブ3aがゴブ溜め1bに収容された後、ゴブ押
さえ板6を上昇させ、ガラスゴブ3aをガラス切断・搬
送部材1で成形型8まで搬送する。この時、ガラスゴブ
3aは、ヒータによりガラス屈伏点付近の温度からガラ
ス表面温度が転移点より50℃高い温度に調整されて成
形型8に搬送される。
をその作用とともに図1から図5を用いて説明する。ま
ず、104 〜105 ポアズの粘度に加熱溶融したガラス
3をガラス供給ノズル5から上方に向かって供給する。
この時、溶融ガラス3の供給量は図示を省略したニード
ルバルブによって所定量に調節される。溶融ガラス3が
所定量供給された後、ガラス切断・搬送部材1をレール
ガイド4に沿って前進させ(図2参照)、ガラス供給ノ
ズル5上に供給された溶融ガラス3を切断刃1aで切断
しつつ、ガラス切断・搬送部材1の下面でガラス供給ノ
ズル5の供給口を閉鎖する(図3参照)。この時、ゴブ
押さえ板6を下降させ、切断されたガラスゴブ3aにガ
ラス切断・搬送部材1の反対側、即ちガラスゴブ3aを
搬送する方向から当接させる(図4参照)。ガラス切断
・搬送部材1は連続して移動(図において左方向)する
ため、ゴブ押さえ板6により押さえられたガラスゴブ3
aは、切断刃1a上をスライドしてゴブ溜め1bに収容
される(図5参照)。この時、溶融ガラス3が切断刃1
aで最終的に切断された部位Sは、ガラスゴブ3aがゴ
ブ押さえ板6に押さえられ、切断刃1a上をスライドす
る過程で横方向に向かされた状態でゴブ溜め1bに収容
される。ゴブ溜め1bに収容されたガラスゴブ3aは、
ゴブ溜め1bが所望の光学ガラス成形レンズの曲率と近
似した曲率に形成されているため、ガラスゴブ3aの自
重及びヒータ7の加熱により所望の曲率に整形される。
ガラスゴブ3aがゴブ溜め1bに収容された後、ゴブ押
さえ板6を上昇させ、ガラスゴブ3aをガラス切断・搬
送部材1で成形型8まで搬送する。この時、ガラスゴブ
3aは、ヒータによりガラス屈伏点付近の温度からガラ
ス表面温度が転移点より50℃高い温度に調整されて成
形型8に搬送される。
【0012】本実施例によば、溶融ガラス3は片刃で切
断されるため、溶融ガラス3が切断刃1aによって切断
される際、ガラス供給ノズル5の供給口における外周部
が切断位置となるので、ガラスゴブ3aが切断刃1a上
をスライドしてゴブ溜め1bに収容される時には切断部
位Sが横方向に位置される。このため、切断部位Sにシ
ャーマークが生じても、シャーマークは成形品の外周部
に位置することになり、マークは成形品の外周部に位置
することになり、成形品の品質上には問題が生じない。
さらに、溶融ガラス3を上方に向かって供給しているた
め、下方に向かって供給する場合に生じ易い糸引き、折
れ込みや空気の巻き込みによる泡等の発生及び自重変形
による供給量のばらつきを防止できる。このため、溶融
ガラス3の供給量を正確に制御できるとともに、ヒータ
7によりガラスゴブ3aの温度を自由に制御できるた
め、高精度の光学ガラス成形レンズ用のガラスゴブ3a
を切断供給することができる。
断されるため、溶融ガラス3が切断刃1aによって切断
される際、ガラス供給ノズル5の供給口における外周部
が切断位置となるので、ガラスゴブ3aが切断刃1a上
をスライドしてゴブ溜め1bに収容される時には切断部
位Sが横方向に位置される。このため、切断部位Sにシ
ャーマークが生じても、シャーマークは成形品の外周部
に位置することになり、マークは成形品の外周部に位置
することになり、成形品の品質上には問題が生じない。
さらに、溶融ガラス3を上方に向かって供給しているた
め、下方に向かって供給する場合に生じ易い糸引き、折
れ込みや空気の巻き込みによる泡等の発生及び自重変形
による供給量のばらつきを防止できる。このため、溶融
ガラス3の供給量を正確に制御できるとともに、ヒータ
7によりガラスゴブ3aの温度を自由に制御できるた
め、高精度の光学ガラス成形レンズ用のガラスゴブ3a
を切断供給することができる。
【0013】
【実施例2】図6は、本発明の実施例2の光学素子成形
用ガラスの切断・搬送装置の要部を示す斜視図で、一部
の部材を省略して示してある。図7は、切断・搬送装置
の要部を示す縦断面図である。本実施例の切断・搬送装
置は、ガラス棒の再加熱による切断及び搬送を行なう装
置で、上記実施例1と同様に構成され、かつレールガイ
ド7により案内されるガラス切断・搬送部材1の下方に
は、ガラス棒10を供給するガラス棒供給ノズル11
が、その供給口を上方に向けて配置されている。ガラス
棒供給ノズル11の供給口端面とガラス切断・搬送部材
1の切断刃1aとのクリアランスは、加熱された状態で
0.1mmから0.3mmの範囲に設定されている。ガ
ラス棒供給ノズル11内には、図示を省略したガラス供
給装置により上下動自在にガラス棒10が配置されるよ
うになっている。ガラス棒供給ノズル11の先端外周部
には、ガラス棒供給ノズル11内のガラス棒10を転移
点付近まで加熱するガラス棒予備加熱炉12が設置され
ている。ガラス切断・搬送部材1及びガラス棒供給ノズ
ル11の上方には、ガラス棒供給ノズル11から供給さ
れたガラス棒10を屈伏点付近まで加熱軟化するガラス
棒本加熱炉13が設置されている。
用ガラスの切断・搬送装置の要部を示す斜視図で、一部
の部材を省略して示してある。図7は、切断・搬送装置
の要部を示す縦断面図である。本実施例の切断・搬送装
置は、ガラス棒の再加熱による切断及び搬送を行なう装
置で、上記実施例1と同様に構成され、かつレールガイ
ド7により案内されるガラス切断・搬送部材1の下方に
は、ガラス棒10を供給するガラス棒供給ノズル11
が、その供給口を上方に向けて配置されている。ガラス
棒供給ノズル11の供給口端面とガラス切断・搬送部材
1の切断刃1aとのクリアランスは、加熱された状態で
0.1mmから0.3mmの範囲に設定されている。ガ
ラス棒供給ノズル11内には、図示を省略したガラス供
給装置により上下動自在にガラス棒10が配置されるよ
うになっている。ガラス棒供給ノズル11の先端外周部
には、ガラス棒供給ノズル11内のガラス棒10を転移
点付近まで加熱するガラス棒予備加熱炉12が設置され
ている。ガラス切断・搬送部材1及びガラス棒供給ノズ
ル11の上方には、ガラス棒供給ノズル11から供給さ
れたガラス棒10を屈伏点付近まで加熱軟化するガラス
棒本加熱炉13が設置されている。
【0014】ガラス棒供給ノズル11の供給口及びガラ
ス切断・搬送部材1の雰囲気温度はヒータ7により温度
調節されている。雰囲気温度は、ヒータ7によりガラス
棒供給ノズル11の付近がガラス屈伏点付近の温度に設
定されており、ガラス切断・搬送部材1でガラスゴブ1
0aが成形装置まで搬送される間にガラス表面温度が軟
化点以下になるよう温度勾配が設定されている。
ス切断・搬送部材1の雰囲気温度はヒータ7により温度
調節されている。雰囲気温度は、ヒータ7によりガラス
棒供給ノズル11の付近がガラス屈伏点付近の温度に設
定されており、ガラス切断・搬送部材1でガラスゴブ1
0aが成形装置まで搬送される間にガラス表面温度が軟
化点以下になるよう温度勾配が設定されている。
【0015】次に、本実施例のガラスの切断・搬送方法
をその作用とともに図6〜図10を用いて説明する。ま
ず、ガラス棒供給ノズル11内のガラス棒10の先端部
をガラス棒予備加熱炉12によりガラス転移点(粘度1
013.3ポアズ相当程度)より20℃低い温度に加熱する
(図7参照)。次に、ガラス棒10を図示しないガラス
供給装置によりガラス棒供給ノズル11からガラス棒本
加熱炉13にてその先端部を加熱可能な位置まで上昇す
る。そして、ガラス棒10をガラス棒本加熱炉13によ
り104 〜105 ポアズの粘度に加熱軟化する(図8参
照)。ガラス棒10を加熱軟化した後、ガラス棒10を
ガラス供給装置により所定量だけ下降する(図9参
照)。この時、ガラス切断・搬送部材1の切断刃で切断
されるガラスゴブ10aの計量は、ガラス予備加熱炉1
2で加熱したときの初期位置との差で供給量を検出す
る。
をその作用とともに図6〜図10を用いて説明する。ま
ず、ガラス棒供給ノズル11内のガラス棒10の先端部
をガラス棒予備加熱炉12によりガラス転移点(粘度1
013.3ポアズ相当程度)より20℃低い温度に加熱する
(図7参照)。次に、ガラス棒10を図示しないガラス
供給装置によりガラス棒供給ノズル11からガラス棒本
加熱炉13にてその先端部を加熱可能な位置まで上昇す
る。そして、ガラス棒10をガラス棒本加熱炉13によ
り104 〜105 ポアズの粘度に加熱軟化する(図8参
照)。ガラス棒10を加熱軟化した後、ガラス棒10を
ガラス供給装置により所定量だけ下降する(図9参
照)。この時、ガラス切断・搬送部材1の切断刃で切断
されるガラスゴブ10aの計量は、ガラス予備加熱炉1
2で加熱したときの初期位置との差で供給量を検出す
る。
【0016】その後、ガラス切断・搬送部材1をレール
ガイド4に沿って前進させ、加熱軟化したガラス棒10
の先端部を切断刃1aで切断しつつ、ガラス切断・搬送
部材1の下面でガラス棒供給ノズル12の供給口を閉鎖
する。切断されたガラスゴブ10aは切断刃1aをスラ
イドして、切断刃1aの後方に設けたゴブ溜め1bに収
容される(図10参照)。ゴブ溜め1bが所望の光学ガ
ラス成形レンズの曲率と近似した曲率に形成されている
ため、ガラスゴブ10aの自重とヒータ7の加熱により
所望の曲率に整形され、かつヒータ7によりガラス屈伏
点付近の温度からガラス表面温度が転移点より50℃高
い温度に調整されつつ成形位置までガラス切断・搬送部
材1により搬送される。
ガイド4に沿って前進させ、加熱軟化したガラス棒10
の先端部を切断刃1aで切断しつつ、ガラス切断・搬送
部材1の下面でガラス棒供給ノズル12の供給口を閉鎖
する。切断されたガラスゴブ10aは切断刃1aをスラ
イドして、切断刃1aの後方に設けたゴブ溜め1bに収
容される(図10参照)。ゴブ溜め1bが所望の光学ガ
ラス成形レンズの曲率と近似した曲率に形成されている
ため、ガラスゴブ10aの自重とヒータ7の加熱により
所望の曲率に整形され、かつヒータ7によりガラス屈伏
点付近の温度からガラス表面温度が転移点より50℃高
い温度に調整されつつ成形位置までガラス切断・搬送部
材1により搬送される。
【0017】本実施例によれば、上記実施例1の効果に
加えて、さらに、ガラス棒10を用いたのでガラスを溶
融する必要がなく、ガラス棒10のみを交換することで
ガラスの種類を変えることができ多種少量の生産が可能
になる。また、ガラス棒10の加熱温度はガラス棒10
の切断可能な温度であるためガラスを溶融する温度によ
り低くしてすみ、装置の耐久性を向上させることができ
る。
加えて、さらに、ガラス棒10を用いたのでガラスを溶
融する必要がなく、ガラス棒10のみを交換することで
ガラスの種類を変えることができ多種少量の生産が可能
になる。また、ガラス棒10の加熱温度はガラス棒10
の切断可能な温度であるためガラスを溶融する温度によ
り低くしてすみ、装置の耐久性を向上させることができ
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、加熱軟
化したガラスを下方からガラス切断・搬送部材の上方に
供給できるので、ガラスを流下して供給した場合に生じ
る自重による水滴状の変形、糸引きあるいは空気の巻き
込みによる泡等の発生が防止される。また、ガラスの加
熱温度を高くし粘度が低い状態でも確実に一定量を供給
できるので、シャーマークが発生しない高温での供給が
可能となる。さらに、溶融もしくは軟化ガラスの切断と
搬送が連続的に行なえ、かつガラス表面に欠陥の無い高
精度の光学ガラスゴブを切断及び搬送をすることができ
る。
化したガラスを下方からガラス切断・搬送部材の上方に
供給できるので、ガラスを流下して供給した場合に生じ
る自重による水滴状の変形、糸引きあるいは空気の巻き
込みによる泡等の発生が防止される。また、ガラスの加
熱温度を高くし粘度が低い状態でも確実に一定量を供給
できるので、シャーマークが発生しない高温での供給が
可能となる。さらに、溶融もしくは軟化ガラスの切断と
搬送が連続的に行なえ、かつガラス表面に欠陥の無い高
精度の光学ガラスゴブを切断及び搬送をすることができ
る。
【図1】本発明の実施例1の切断・搬送装置の要部を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】本発明の実施例1の切断・搬送装置のガラスゴ
ブの切断、搬送状態を示す縦断面図である。
ブの切断、搬送状態を示す縦断面図である。
【図3】溶融ガラスの切断状態を示す正面図である。
【図4】溶融ガラスの切断直後を示す正面図である。
【図5】ガラスゴブをガラス切断・搬送部材に収容した
状態を一部断面にして示す正面図である。
状態を一部断面にして示す正面図である。
【図6】本発明の実施例2の切断・搬送装置の要部を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図7】ガラス棒の予備加熱状態を示す断面図である。
【図8】ガラス棒の本加熱状態を示す断面図である。
【図9】ガラス棒の切断直前の状態を示す断面図であ
る。
る。
【図10】ガラス棒の切断直後の状態を示す断面図であ
る。
る。
1 ガラス切断・搬送部材 1a 切断刃 1b ゴブ溜め 3 溶融ガラス 3a ガラスゴブ 5 ガラス供給ノズル 7 ヒータ 10 ガラス棒 10a ガラスゴブ 11 ガラス棒供給ノズル 12 ガラス棒予備加熱炉 13 ガラス棒本加熱炉
Claims (2)
- 【請求項1】 ガラス切断・搬送部材の下方に配置した
ガラス供給手段からガラス切断・搬送部材の上方に加熱
軟化したガラスを所定量供給した後、ガラス切断・搬送
部材を移動してガラス切断・搬送部材により供給された
ガラスの切断と切断したガラスの搬送を連続的に行なう
ことを特徴とする光学素子成形用ガラスの切断・搬送方
法。 - 【請求項2】 切断刃を有し加熱軟化したガラスの切断
及び切断したガラスを搬送するガラス切断・搬送部材
と、ガラス切断・搬送部材の下方に配置され加熱軟化し
たガラスをガラス切断・搬送部材の上方に供給するガラ
ス供給手段と、ガラス切断・搬送部材で搬送するガラス
の温度を調整する温調手段とからなることを特徴とする
光学素子成形用ガラスの切断・搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8444292A JPH05254848A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 光学素子成形用ガラスの切断・搬送方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8444292A JPH05254848A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 光学素子成形用ガラスの切断・搬送方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05254848A true JPH05254848A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13830714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8444292A Withdrawn JPH05254848A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 光学素子成形用ガラスの切断・搬送方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05254848A (ja) |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP8444292A patent/JPH05254848A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3961927A (en) | Apparatus and method for moulding glass objects | |
KR100446051B1 (ko) | 유리 제품을 제조하기 위한 방법, 압축 몰딩된 제품을제조하기 위한 방법, 및 유리 매스 제품을 제조하기 위한장치 | |
JP3853622B2 (ja) | ガラス成形体の製造方法、プレス成形品の製造方法、ガラス光学素子の製造方法及びガラス成形体の製造装置 | |
KR100462935B1 (ko) | 유리 제품을 프레스 성형시키기 위한 방법 및 장치 | |
US5250099A (en) | Glass molding process and molding apparatus for the same | |
JP3494390B2 (ja) | ガラス光学素子の製造方法 | |
JP2798208B2 (ja) | ガラスゴブの成形方法 | |
JP3869239B2 (ja) | 光学素子のプレス成形装置及び光学素子の製造方法 | |
JP3188676B2 (ja) | ガラス成形体の製造方法 | |
JPH05254848A (ja) | 光学素子成形用ガラスの切断・搬送方法及び装置 | |
JP3630829B2 (ja) | 光学素子成形用素材の製造方法 | |
JPH09221330A (ja) | 光学素子の製造方法 | |
JPH0419172B2 (ja) | ||
JPH06157051A (ja) | ガラスプレス品の製造装置およびその製造方法 | |
JPH1129333A (ja) | ガラス光学素子用プレス成形装置及びガラス光学素子の成形方法 | |
JP2002265229A (ja) | ガラス板の製造方法、プレス成形用素材の製造方法、および光学部品の製造方法 | |
JPH05286728A (ja) | ガラスレンズの製造方法 | |
JPH06345455A (ja) | 光学ガラス素子の製造方法および製造装置 | |
JP3491984B2 (ja) | ガラス塊の成形装置 | |
JP2621917B2 (ja) | 光学素子の成形方法と装置 | |
JP3673554B2 (ja) | ガラスゴブの成形方法及び成形装置 | |
JPH06144848A (ja) | 加熱軟化ガラス供給方法 | |
JP2662300B2 (ja) | ガラス成形品の製造方法および装置 | |
JPH08169722A (ja) | ガラス光学素子の成形方法および装置 | |
JP3767780B2 (ja) | ガラス光学素子の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |