JPH0525441A - 感圧接着性テープまたはシート - Google Patents
感圧接着性テープまたはシートInfo
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- JPH0525441A JPH0525441A JP18242291A JP18242291A JPH0525441A JP H0525441 A JPH0525441 A JP H0525441A JP 18242291 A JP18242291 A JP 18242291A JP 18242291 A JP18242291 A JP 18242291A JP H0525441 A JPH0525441 A JP H0525441A
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- meth
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Abstract
(57)【要約】
【目的】高温時における、ポリオレフィン系発泡体基材
と感圧性接着剤組成物からなる粘着剤層との接着性に優
れた、感圧接着性テープまたはシートを提供する。 【構成】厚さ1.2mm、発泡体密度0.13g/cm
3 の低密度ポリエチレン発泡体を、コロナ放電により表
面酸化処理を行ったのち、プライマーとして、アセチル
アセトンジルコニウムのn−ヘキサン0.1重量%溶液
を乾燥後の厚さが0.2μmになるように塗布し、乾燥
してプライマー層を設けた。その上に感圧性接着剤組成
物を乾燥後の厚さが75μmとなるように塗布して乾燥
し、感圧接着性両面テープを得た。
と感圧性接着剤組成物からなる粘着剤層との接着性に優
れた、感圧接着性テープまたはシートを提供する。 【構成】厚さ1.2mm、発泡体密度0.13g/cm
3 の低密度ポリエチレン発泡体を、コロナ放電により表
面酸化処理を行ったのち、プライマーとして、アセチル
アセトンジルコニウムのn−ヘキサン0.1重量%溶液
を乾燥後の厚さが0.2μmになるように塗布し、乾燥
してプライマー層を設けた。その上に感圧性接着剤組成
物を乾燥後の厚さが75μmとなるように塗布して乾燥
し、感圧接着性両面テープを得た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温時における、ポリ
オレフィン系発泡体基材と感圧性接着剤組成物からなる
粘着剤層との接着性に優れた、感圧接着性テープまたは
シートに関するものである。
オレフィン系発泡体基材と感圧性接着剤組成物からなる
粘着剤層との接着性に優れた、感圧接着性テープまたは
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】発泡体を基材とした感圧接着性テープま
たはシートは、形状追随性、耐衝撃性、保存安定性、作
業性等の点で、従来の接着剤と比べて優れているので、
近年、自動車産業や建築産業等の分野で用途が広がりつ
つある。特に、ポリオレフィン系発泡体を基材とするも
のは、上記の特徴点の他に強度の点でも優れており、今
後ますますその用途が広がるものと予測される。
たはシートは、形状追随性、耐衝撃性、保存安定性、作
業性等の点で、従来の接着剤と比べて優れているので、
近年、自動車産業や建築産業等の分野で用途が広がりつ
つある。特に、ポリオレフィン系発泡体を基材とするも
のは、上記の特徴点の他に強度の点でも優れており、今
後ますますその用途が広がるものと予測される。
【0003】しかしながら、ポリオレフィン系発泡体
は、表面が低極性であるために、感圧性接着剤との接着
性が悪いという欠点がある。従来、この欠点を改善する
ために、ポリオレフィン系発泡体表面にコロナ放電処
理、プラズマジェット処理または酸処理等の処理を行
い、発泡体表面に極性基を導入させることで接着性を改
良したり、ポリオレフィンに対して接着性の良好なゴム
系粘着剤をプライマーとして使用することにより接着性
を改善する方法が採用されてきた。
は、表面が低極性であるために、感圧性接着剤との接着
性が悪いという欠点がある。従来、この欠点を改善する
ために、ポリオレフィン系発泡体表面にコロナ放電処
理、プラズマジェット処理または酸処理等の処理を行
い、発泡体表面に極性基を導入させることで接着性を改
良したり、ポリオレフィンに対して接着性の良好なゴム
系粘着剤をプライマーとして使用することにより接着性
を改善する方法が採用されてきた。
【0004】
【発明が解決しよとする課題】しかしながら、これらの
方法により製造した感圧接着性テープまたはシートは、
常温では発泡体基材と粘着剤層との間の接着性は良好で
あるが、100℃付近の高温時では、剪断保持力等の試
験において、発泡体基材と粘着剤層との界面破壊、また
はプライマー層の凝集破壊の形で落下してしまうという
問題点がある。この現象は、たとえ粘着剤自体に100
℃以上の耐熱性を付与するだけでは解決するものではな
い。また、粘着剤のモノマー組成、架橋剤、粘着付与樹
脂の種類または発泡体基材の密度等が変わると、発泡体
基材への粘着剤層の接着性が著しく変化するという問題
点があることもわかった。
方法により製造した感圧接着性テープまたはシートは、
常温では発泡体基材と粘着剤層との間の接着性は良好で
あるが、100℃付近の高温時では、剪断保持力等の試
験において、発泡体基材と粘着剤層との界面破壊、また
はプライマー層の凝集破壊の形で落下してしまうという
問題点がある。この現象は、たとえ粘着剤自体に100
℃以上の耐熱性を付与するだけでは解決するものではな
い。また、粘着剤のモノマー組成、架橋剤、粘着付与樹
脂の種類または発泡体基材の密度等が変わると、発泡体
基材への粘着剤層の接着性が著しく変化するという問題
点があることもわかった。
【0005】本発明は上記の従来の問題点を解消し、高
温時における、ポリオレフィン系発泡体基材と感圧性接
着剤組成物からなる粘着剤層との接着性に優れた、感圧
接着性テープまたはシートを提供することを目的として
なされたものである。
温時における、ポリオレフィン系発泡体基材と感圧性接
着剤組成物からなる粘着剤層との接着性に優れた、感圧
接着性テープまたはシートを提供することを目的として
なされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、表面酸化処理したポリオレフィン系発泡体基材の片
面または両面に、アルキルジルコネートからなるプライ
マー層を介して、(メタ)アクリル酸エステル系共重合
体を主成分とする感圧性接着剤組成物からなる粘着剤層
が設けられている感圧接着性テープまたはシートであ
る。
は、表面酸化処理したポリオレフィン系発泡体基材の片
面または両面に、アルキルジルコネートからなるプライ
マー層を介して、(メタ)アクリル酸エステル系共重合
体を主成分とする感圧性接着剤組成物からなる粘着剤層
が設けられている感圧接着性テープまたはシートであ
る。
【0007】本発明の請求項2の発明は、表面酸化処理
したポリオレフィン系発泡体基材の片面または両面に、
(メタ)アクリル酸エステル共重合体または(メタ)ア
クリル酸エステル─α─オレフィン系共重合体を主鎖と
し、これに1級アミンがグラフト重合された共重合体か
らなるプライマー層を介して、(メタ)アクリル酸エス
テル系共重合体を主成分とする感圧性接着剤組成物から
なる粘着剤層が設けられている感圧接着性テープまたは
シートである。
したポリオレフィン系発泡体基材の片面または両面に、
(メタ)アクリル酸エステル共重合体または(メタ)ア
クリル酸エステル─α─オレフィン系共重合体を主鎖と
し、これに1級アミンがグラフト重合された共重合体か
らなるプライマー層を介して、(メタ)アクリル酸エス
テル系共重合体を主成分とする感圧性接着剤組成物から
なる粘着剤層が設けられている感圧接着性テープまたは
シートである。
【0008】本発明で使用されるポリオレフィン系発泡
体用の樹脂としては、ポリエチレン単独でもよいが、エ
チレン─酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン─エ
チルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン─メチ
ルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン─アクリ
ル酸共重合体(EAA)等の共重合体とポリエチレンと
の混合物であってもよい。ただし、樹脂中のポリエチレ
ンの重量分率は70重量%以上であることが望ましい。
重量分率が70重量%以下では、25%圧縮硬さが高く
なり、感圧接着性テープまたはシートの形状追随性が低
下する。
体用の樹脂としては、ポリエチレン単独でもよいが、エ
チレン─酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン─エ
チルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン─メチ
ルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン─アクリ
ル酸共重合体(EAA)等の共重合体とポリエチレンと
の混合物であってもよい。ただし、樹脂中のポリエチレ
ンの重量分率は70重量%以上であることが望ましい。
重量分率が70重量%以下では、25%圧縮硬さが高く
なり、感圧接着性テープまたはシートの形状追随性が低
下する。
【0009】発泡体基材は、電子線照射またはシラン系
架橋剤等で架橋されていることが望ましい。架橋されて
いない場合は、経時により、気泡構造が潰れてしまい、
形状追随性が低下する。発泡体基材の表面は、一方の面
が非発泡性表面(表皮面)で、もう一方の面が発泡性表
面であってもよいし、両者とも発泡性表面であってもよ
い。
架橋剤等で架橋されていることが望ましい。架橋されて
いない場合は、経時により、気泡構造が潰れてしまい、
形状追随性が低下する。発泡体基材の表面は、一方の面
が非発泡性表面(表皮面)で、もう一方の面が発泡性表
面であってもよいし、両者とも発泡性表面であってもよ
い。
【0010】発泡性基材の発泡倍率は5〜25倍が好適
であり、密度は0.05〜0.3g/cm3 が好適であ
る。本願の請求項1の発明に使用されるプライマーとし
ては、例えば、オキシステアリン酸ジルコニウム、オク
チル酸ジルコニウム、ナフテン酸ジルコニウム、アセチ
ルアセトンジルコニウム等の各種のアルキルジルコネー
トを単独または併用して用いる。
であり、密度は0.05〜0.3g/cm3 が好適であ
る。本願の請求項1の発明に使用されるプライマーとし
ては、例えば、オキシステアリン酸ジルコニウム、オク
チル酸ジルコニウム、ナフテン酸ジルコニウム、アセチ
ルアセトンジルコニウム等の各種のアルキルジルコネー
トを単独または併用して用いる。
【0011】このプライマーの塗布方法としては、特別
の操作を必要とせず、アルキルジルコニウムを適当な溶
剤に溶解した希釈溶液の状態で刷毛塗り、スプレー塗布
またはプライマー中に浸漬する等により行う。プライマ
ーの塗布量は、0.001〜1g/m2 、プライマー層
の厚みは0.001〜2μmの範囲が好適である。
の操作を必要とせず、アルキルジルコニウムを適当な溶
剤に溶解した希釈溶液の状態で刷毛塗り、スプレー塗布
またはプライマー中に浸漬する等により行う。プライマ
ーの塗布量は、0.001〜1g/m2 、プライマー層
の厚みは0.001〜2μmの範囲が好適である。
【0012】本願の請求項2の発明に使用されるプライ
マーとしては、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
または(メタ)アクリル酸エステル─α─オレフィン系
共重合体を主鎖とし、これに1級アミンがグラフト重合
された共重合体が用いられる。このプライマーの硬化剤
としては、エポキシ化合物を用いるが他の硬化剤を併用
してもよい。この種のプライマーとしては、例えば、日
本触媒化学社製のポリメントNK350、硬化剤として
はNK350Hがある。
マーとしては、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
または(メタ)アクリル酸エステル─α─オレフィン系
共重合体を主鎖とし、これに1級アミンがグラフト重合
された共重合体が用いられる。このプライマーの硬化剤
としては、エポキシ化合物を用いるが他の硬化剤を併用
してもよい。この種のプライマーとしては、例えば、日
本触媒化学社製のポリメントNK350、硬化剤として
はNK350Hがある。
【0013】このプライマーの塗布方法としては、特別
の操作を必要とせず、共重合体を適当な溶剤に溶解した
希釈溶液の状態で刷毛塗り、スプレー塗布またはプライ
マー中に浸漬する等により行う。プライマーの塗布量
は、0.01〜5g/m2 、プライマー層の厚みが0.
01〜5μmの範囲が好適である。
の操作を必要とせず、共重合体を適当な溶剤に溶解した
希釈溶液の状態で刷毛塗り、スプレー塗布またはプライ
マー中に浸漬する等により行う。プライマーの塗布量
は、0.01〜5g/m2 、プライマー層の厚みが0.
01〜5μmの範囲が好適である。
【0014】本発明に使用される感圧性接着剤組成物中
の主成分である(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
は、炭素数が4〜12個のアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸エステルからなる主成分モノマーと、官能基
を有する官能モノマーとを共重合させて得ることができ
る。
の主成分である(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
は、炭素数が4〜12個のアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸エステルからなる主成分モノマーと、官能基
を有する官能モノマーとを共重合させて得ることができ
る。
【0015】(メタ)アクリル酸エステルからなる主成
分モノマーとしては、例えば、n−ブチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、
2─エチルヘキシルアクリレート、ノニルアクリレー
ト、オクチルアクリレート、ラウリルアクリレート等が
挙げられる。また、必要に応じて、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、2─エ
チルヘキシルメタクリレート、ステアリルアクリレー
ト、ステアリルメタクリレート等の(メタ)アクリルモ
ノマーや、スチレン、α─メチルスチレン、酢酸ビニル
等のビニルモノマーを共重合させてもよい。主モノマー
は(メタ)アクリル酸エステル系共重合体中の50重量
%以上含有されるのが好ましい。主モノマーの含有量が
50重量%未満の場合には、感圧性接着剤層の粘着力が
低下する傾向にある。
分モノマーとしては、例えば、n−ブチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、
2─エチルヘキシルアクリレート、ノニルアクリレー
ト、オクチルアクリレート、ラウリルアクリレート等が
挙げられる。また、必要に応じて、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、2─エ
チルヘキシルメタクリレート、ステアリルアクリレー
ト、ステアリルメタクリレート等の(メタ)アクリルモ
ノマーや、スチレン、α─メチルスチレン、酢酸ビニル
等のビニルモノマーを共重合させてもよい。主モノマー
は(メタ)アクリル酸エステル系共重合体中の50重量
%以上含有されるのが好ましい。主モノマーの含有量が
50重量%未満の場合には、感圧性接着剤層の粘着力が
低下する傾向にある。
【0016】上記の官能基モノマーとしては、例えば、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マ
レイン酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2─ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2─ヒドロキシエチルア
クリレート、2─ヒドロキシブチルメタクリレート等の
水酸基含有モノマーや、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド、アクリロニトリ
ル等が挙げられる。
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マ
レイン酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2─ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2─ヒドロキシエチルア
クリレート、2─ヒドロキシブチルメタクリレート等の
水酸基含有モノマーや、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド、アクリロニトリ
ル等が挙げられる。
【0017】本発明に使用される感圧性接着剤組成物中
には、石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン─インデン樹
脂、フェノール樹脂のような粘着付与剤、各種着色剤、
老化防止剤、充填剤等の公知の添加樹脂が含有されても
よい。
には、石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン─インデン樹
脂、フェノール樹脂のような粘着付与剤、各種着色剤、
老化防止剤、充填剤等の公知の添加樹脂が含有されても
よい。
【0018】
【作用】本願の請求項1の発明は、表面酸化処理したポ
リオレフィン系発泡体基材の片面または両面に、アルキ
ルジルコネートからなるプライマー層を介して、(メ
タ)アクリル酸エステル系共重合体を主成分とする感圧
性接着剤組成物からなる粘着剤層が設けられているの
で、アルキルジルコネートからなるプライマー層の有す
る接着機能の媒介により、発泡体基材に対する粘着剤層
の接着性が向上し、高温時における接着性が優れてい
る。
リオレフィン系発泡体基材の片面または両面に、アルキ
ルジルコネートからなるプライマー層を介して、(メ
タ)アクリル酸エステル系共重合体を主成分とする感圧
性接着剤組成物からなる粘着剤層が設けられているの
で、アルキルジルコネートからなるプライマー層の有す
る接着機能の媒介により、発泡体基材に対する粘着剤層
の接着性が向上し、高温時における接着性が優れてい
る。
【0019】本願の請求項2の発明は、表面酸化処理し
たポリオレフィン系発泡体基材の片面または両面に、
(メタ)アクリル酸エステル系共重合体または(メタ)
アクリル酸エステル─α─オレフィン系共重合体を主鎖
とし、これに1級アミンがグラフト重合された共重合体
からなるプライマー層を介して、(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体を主成分とする感圧性接着剤組成物か
らなる粘着剤層が設けられているので、1級アミンがグ
ラフト重合されたアクリル系共重合体からなるプライマ
ー層の有する接着機能の媒介により、発泡体基材に対す
る粘着剤層の接着性が向上し、高温時における接着性が
優れている。
たポリオレフィン系発泡体基材の片面または両面に、
(メタ)アクリル酸エステル系共重合体または(メタ)
アクリル酸エステル─α─オレフィン系共重合体を主鎖
とし、これに1級アミンがグラフト重合された共重合体
からなるプライマー層を介して、(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体を主成分とする感圧性接着剤組成物か
らなる粘着剤層が設けられているので、1級アミンがグ
ラフト重合されたアクリル系共重合体からなるプライマ
ー層の有する接着機能の媒介により、発泡体基材に対す
る粘着剤層の接着性が向上し、高温時における接着性が
優れている。
【0020】
【実施例】以下、本発明を両面テープに応用した実施例
を説明する。実施例1 (1) (メタ)アクリル酸エステル系共重合体の製造 n─ブチルアクリレート50重量部、2─エチルヘキシ
ルアクリレート40重量部、酢酸ビニル5重量部、アク
リル酸5重量部を、冷却管をつけた反応容器に酢酸エチ
ル73重量部とともに仕込み、昇温して10分間還流さ
せて酸素ガスを追い出した。次に、過酸化ベンゾイル
0.5重量部を酢酸エチル3.7重量部に溶解した希釈
溶液を滴下し、還流下で5時間反応させた後、更に、過
酸化ベンゾイル0.3重量部を酢酸エチル3重量部に溶
解した希釈溶液を滴下し、2時間熟成を行った。この
後、トルエン20重量部を添加し、得られた樹脂溶液の
固形分は50重量%、粘度は2万cpsであった。この
樹脂溶液の固形分100重量部に対して、架橋剤として
芳香族イソシアネート1.0重量部を添加して混合し、
感圧性接着剤組成物を得た。
を説明する。実施例1 (1) (メタ)アクリル酸エステル系共重合体の製造 n─ブチルアクリレート50重量部、2─エチルヘキシ
ルアクリレート40重量部、酢酸ビニル5重量部、アク
リル酸5重量部を、冷却管をつけた反応容器に酢酸エチ
ル73重量部とともに仕込み、昇温して10分間還流さ
せて酸素ガスを追い出した。次に、過酸化ベンゾイル
0.5重量部を酢酸エチル3.7重量部に溶解した希釈
溶液を滴下し、還流下で5時間反応させた後、更に、過
酸化ベンゾイル0.3重量部を酢酸エチル3重量部に溶
解した希釈溶液を滴下し、2時間熟成を行った。この
後、トルエン20重量部を添加し、得られた樹脂溶液の
固形分は50重量%、粘度は2万cpsであった。この
樹脂溶液の固形分100重量部に対して、架橋剤として
芳香族イソシアネート1.0重量部を添加して混合し、
感圧性接着剤組成物を得た。
【0021】(2) 感圧接着性両面テープの製造
発泡体として厚さ1.2mm、発泡体密度0.13g/
cm3 の低密度ポリエチレン発泡体を使用し、これをコ
ロナ放電処理により表面酸化処理を行った後、プライマ
ーとしてアセチルアセトンジルコニウムのn─ヘキサン
0.1重量%の溶液を、乾燥後の厚さが0.2μmとな
るように刷毛塗りで塗布し、80℃、4分間乾燥してプ
ライマー層を設けた後、この上に上記の感圧性接着剤組
成物を乾燥後の粘着剤層の厚さが75μmになるように
離型紙上に塗布して80℃、4分間乾燥したものを、転
写、ラミネートして感圧接着性両面テープを製造した。
cm3 の低密度ポリエチレン発泡体を使用し、これをコ
ロナ放電処理により表面酸化処理を行った後、プライマ
ーとしてアセチルアセトンジルコニウムのn─ヘキサン
0.1重量%の溶液を、乾燥後の厚さが0.2μmとな
るように刷毛塗りで塗布し、80℃、4分間乾燥してプ
ライマー層を設けた後、この上に上記の感圧性接着剤組
成物を乾燥後の粘着剤層の厚さが75μmになるように
離型紙上に塗布して80℃、4分間乾燥したものを、転
写、ラミネートして感圧接着性両面テープを製造した。
【0022】(3) 物性試験
上記の感圧接着性両面テープより試験片を切り出し、下
記の如き耐熱剪断保持力試験を行った。その結果を表1
に示す。
記の如き耐熱剪断保持力試験を行った。その結果を表1
に示す。
【0023】図1に示す如く、15×15mmの感圧接
着性両面テープ2でSUS板1、1を貼り合わせ、10
0℃の恒温槽内に20分間放置した後に、その状態で1
kgの荷重をかけ、落下した時間および両面テープの破
壊形態を測定した。
着性両面テープ2でSUS板1、1を貼り合わせ、10
0℃の恒温槽内に20分間放置した後に、その状態で1
kgの荷重をかけ、落下した時間および両面テープの破
壊形態を測定した。
【0024】実施例2
架橋剤とともに粘着付与樹脂としてロジンエステル(荒
川化学社製:商品名「スーパーエステルA100」)3
0重量部を添加したこと以外は、実施例1と同様にして
得た感圧接着剤組成物を用いて、感圧接着性両面テープ
を製造し、物性試験を行った結果を表1に示す。
川化学社製:商品名「スーパーエステルA100」)3
0重量部を添加したこと以外は、実施例1と同様にして
得た感圧接着剤組成物を用いて、感圧接着性両面テープ
を製造し、物性試験を行った結果を表1に示す。
【0025】実施例3
架橋剤として芳香族イソシアネート1.0重量部の代わ
りに、3級アミン含有エポキシ0.2重量部を添加した
こと以外は、実施例1と同様にして得た感圧接着剤組成
物を用いて、感圧接着性両面テープを製造し、物性試験
を行った結果を表1に示す。
りに、3級アミン含有エポキシ0.2重量部を添加した
こと以外は、実施例1と同様にして得た感圧接着剤組成
物を用いて、感圧接着性両面テープを製造し、物性試験
を行った結果を表1に示す。
【0026】実施例4
発泡体密度0.20g/cm3 の低密度ポリエチレン発
泡体を使用したこと以外は実施例1と同様にして感圧接
着性両面テープを製造し、物性試験を行った結果を表1
に示す。
泡体を使用したこと以外は実施例1と同様にして感圧接
着性両面テープを製造し、物性試験を行った結果を表1
に示す。
【0027】比較例1
発泡体の表面にプライマー層を設けないこと以外は、実
施例1と同様にして感圧接着性両面テープを製造し、物
性試験を行った結果を表1に示す。
施例1と同様にして感圧接着性両面テープを製造し、物
性試験を行った結果を表1に示す。
【0028】比較例2
発泡体の表面にプライマー層を設けないこと以外は、実
施例2と同様にして感圧接着性両面テープを製造し、物
性試験を行った結果を表1に示す。
施例2と同様にして感圧接着性両面テープを製造し、物
性試験を行った結果を表1に示す。
【0029】比較例3
発泡体の表面にプライマー層を設けないこと以外は、実
施例3と同様にして感圧接着性両面テープを製造し、物
性試験を行った結果を表1に示す。
施例3と同様にして感圧接着性両面テープを製造し、物
性試験を行った結果を表1に示す。
【0030】比較例4
発泡体の表面にプライマー層を設けないこと以外は、実
施例4と同様にして感圧接着性両面テープを製造し、物
性試験を行った結果を表1に示す。
施例4と同様にして感圧接着性両面テープを製造し、物
性試験を行った結果を表1に示す。
【0031】実施例5
プライマーとして1級アミングラフトアクリルポリマー
(日本触媒化学社製:商品名「ポリメントNK─35
0」と「硬化剤NK─350H」を10:1の割合で混
合したもの)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て感圧接着性両面テープを製造し、物性試験を行った結
果を表2に示す。
(日本触媒化学社製:商品名「ポリメントNK─35
0」と「硬化剤NK─350H」を10:1の割合で混
合したもの)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て感圧接着性両面テープを製造し、物性試験を行った結
果を表2に示す。
【0032】実施例6
プライマーとして1級アミングラフトアクリルポリマー
(日本触媒化学社製:商品名「ポリメントNK─35
0」と「硬化剤NK─350H」を10:1の割合で混
合したもの)を用いたこと以外は、実施例2と同様にし
て感圧接着性両面テープを製造し、物性試験を行った結
果を表2に示す。
(日本触媒化学社製:商品名「ポリメントNK─35
0」と「硬化剤NK─350H」を10:1の割合で混
合したもの)を用いたこと以外は、実施例2と同様にし
て感圧接着性両面テープを製造し、物性試験を行った結
果を表2に示す。
【0033】実施例7
プライマーとして1級アミングラフトアクリルポリマー
(日本触媒化学社製:商品名「ポリメントNK─35
0」と「硬化剤NK─350H」を10:1の割合で混
合したもの)を用いたこと以外は、実施例3と同様にし
て感圧接着性両面テープを製造し、物性試験を行った結
果を表2に示す。
(日本触媒化学社製:商品名「ポリメントNK─35
0」と「硬化剤NK─350H」を10:1の割合で混
合したもの)を用いたこと以外は、実施例3と同様にし
て感圧接着性両面テープを製造し、物性試験を行った結
果を表2に示す。
【0034】実施例8
プライマーとして1級アミングラフトアクリルポリマー
(日本触媒化学社製:商品名「ポリメントNK─35
0」と「硬化剤NK─350H」を10:1の割合で混
合したもの)を用いたこと以外は、実施例4と同様にし
て感圧接着性両面テープを製造し、物性試験を行った結
果を表2に示す。
(日本触媒化学社製:商品名「ポリメントNK─35
0」と「硬化剤NK─350H」を10:1の割合で混
合したもの)を用いたこと以外は、実施例4と同様にし
て感圧接着性両面テープを製造し、物性試験を行った結
果を表2に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】表1および表2からも明らかの如く、本発
明の実施例の場合はいずれも高温時における剪断保持力
が優れている。これに対して、比較例の場合はいずれ
も、高温時における剪断保持力が劣っている。
明の実施例の場合はいずれも高温時における剪断保持力
が優れている。これに対して、比較例の場合はいずれ
も、高温時における剪断保持力が劣っている。
【0038】
【効果】本願の請求項1の発明は、上記の如き構成とさ
れているので、アルキルジルコネートからなるプライマ
ー層の有する接着機能を媒介として、表面酸化処理した
ポリオレフィン系発泡体基材に対する(メタ)アクリル
酸エステルを主成分とする感圧性接着剤組成物からなる
粘着剤層の接着性が向上し、高温時における接着性が優
れている。
れているので、アルキルジルコネートからなるプライマ
ー層の有する接着機能を媒介として、表面酸化処理した
ポリオレフィン系発泡体基材に対する(メタ)アクリル
酸エステルを主成分とする感圧性接着剤組成物からなる
粘着剤層の接着性が向上し、高温時における接着性が優
れている。
【0039】本願の請求項2の発明は、上記の如き構成
とされているので、1級アミンがグラフト重合されたア
クリル系共重合体からなるプライマー層の有する接着機
能を媒介として、表面酸化処理したポリオレフィン系発
泡体基材に対する(メタ)アクリル酸エステルを主成分
とする感圧性接着剤組成物からなる粘着剤層の接着性が
向上し、高温時における接着性が優れている。
とされているので、1級アミンがグラフト重合されたア
クリル系共重合体からなるプライマー層の有する接着機
能を媒介として、表面酸化処理したポリオレフィン系発
泡体基材に対する(メタ)アクリル酸エステルを主成分
とする感圧性接着剤組成物からなる粘着剤層の接着性が
向上し、高温時における接着性が優れている。
【図1】本発明の耐熱剪断力試験の状態を説明する側面
図である。
図である。
1 SUS板
2 感圧接着性両面テープ
Claims (2)
- 【請求項1】 表面酸化処理したポリオレフィン系発泡
体基材の片面または両面に、アルキルジルコネートから
なるプライマー層を介して、(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体を主成分とする感圧性接着剤組成物からな
る粘着剤層が設けられていることを特徴とする感圧接着
性テープまたはシート。 - 【請求項2】 表面酸化処理したポリオレフィン系発泡
体基材の片面または両面に、(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体または(メタ)アクリル酸エステル─α─
オレフィン系共重合体を主鎖とし、これに1級アミンが
グラフト重合された共重合体からなるプライマー層を介
して、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体を主成分
とする感圧性接着剤組成物からなる粘着剤層が設けられ
ていることを特徴とする感圧接着性テープまたはシー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18242291A JPH0525441A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 感圧接着性テープまたはシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18242291A JPH0525441A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 感圧接着性テープまたはシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525441A true JPH0525441A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16118007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18242291A Pending JPH0525441A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 感圧接着性テープまたはシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525441A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1093554C (zh) * | 1996-04-26 | 2002-10-30 | 森蒂内尔产品公司 | 聚烯烃胶带、聚合物胶带及其制备方法 |
WO2002086005A1 (en) * | 2001-04-25 | 2002-10-31 | Scapa North America | Compositions and methods of making temperature resistant protective tape |
US7422788B2 (en) * | 2000-12-21 | 2008-09-09 | Webasto Ag And Rehau Ag & Co. | Double-sided adhesive tape and method for fixing a sealing element in place |
FR2967162A1 (fr) * | 2010-11-04 | 2012-05-11 | Commissariat Energie Atomique | Procede de preparation d'un substrat revetu par une composition couvrante avec traitement oxydant et ses utilisations |
JP2013224415A (ja) * | 2012-03-17 | 2013-10-31 | Nippon Shokubai Co Ltd | 樹脂発泡体用粘着剤および粘着テープ |
KR101464811B1 (ko) * | 2011-10-28 | 2014-11-25 | (주)엘지하우시스 | 터치스크린 고정용 양면 점착 테이프 |
CN114341295A (zh) * | 2019-09-16 | 2022-04-12 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 压敏粘合剂制品 |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP18242291A patent/JPH0525441A/ja active Pending
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