JPH05254136A - インク噴射型記録装置 - Google Patents

インク噴射型記録装置

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JPH05254136A
JPH05254136A JP5561292A JP5561292A JPH05254136A JP H05254136 A JPH05254136 A JP H05254136A JP 5561292 A JP5561292 A JP 5561292A JP 5561292 A JP5561292 A JP 5561292A JP H05254136 A JPH05254136 A JP H05254136A
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JP
Japan
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recording head
recording
ink
head unit
recording apparatus
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Withdrawn
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JP5561292A
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English (en)
Inventor
Kiyouta Akeno
京太 明野
Mitsuo Ozaki
光男 尾崎
Shigeharu Suzuki
重治 鈴木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はインク噴射型記録装置に関し、記録
ヘッドとインクタンクが一体となったインク噴射型記録
装置の記録ヘッド部を、使用中に一時的に記録装置本体
から取り外した際に、記録ヘッド部のノズルを保護する
ことにより、記録ヘッド部の再使用を可能ならしめたイ
ンク噴射型記録装置を提供することにある。 【構成】 本発明のインク噴射型記録装置は、記録ヘッ
ドとインクタンクが一体に形成された記録ヘッド部1を
有し、該記録ヘッド部1の記録ヘッドからインクを噴射
して、記録媒体上に記録を行うインク噴射型記録装置に
おいて、記録ヘッド部1を記録装置本体から取り外した
際に、該記録ヘッド部1の記録ヘッドを保護する保護手
段2を具備して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク噴射型記録装置
に関し、特にその記録ヘッド部を本体から取り外した際
に記録ヘッドの保護をする保護機構を設けることによ
り、記録ヘッドの再使用を可能にする技術に関する。
【0002】近年、パーソナルコンピュータ等の小型機
を中心に、印字の美しさ、機器の軽量小型化、維持費の
安さ等の観点から、インク噴射型記録装置の普及に著し
いものがある。
【0003】しかしながら、記録ヘッドとインクタンク
が一体になったインク噴射型記録装置においては、例え
ばカラー印刷を行う際にカラーを替えるために記録ヘッ
ド部を取り外したり、保守のために記録ヘッド部を取り
外した際に、記録へッドのノズルが目詰まりを起こした
り、記録ヘッド(電極部など)を傷めたりして、インク
が十分に残っていても記録ヘッド部の再使用ができず無
駄が多いので改善が望まれている。
【0004】
【従来の技術】従来の記録ヘッドとインクタンクが一体
となったインク噴射型記録装置は、記録ヘッド部が記録
装置のキャリッジ機構に装着されている間は、印字をし
ないときには記録ヘッド部のノズルを保護する機構が記
録装置本体に設けられており、目詰まり等の問題はな
い。
【0005】しかしながら、保守やカラー印刷でカラー
を替えるため記録ヘッド部をキャリッジ機構から取り外
した際、ノズルを密閉する等の保護手段がないため、ノ
ズルのインクが空気と接触して乾燥し目詰まりを起こし
たり、ノズルを傷める等の原因で、インクが十分残って
いても記録ヘッドの再使用が出来ず、廃棄しており不経
済であった。
【0006】特にカラー印刷の場合は、印刷色を変える
ためには、記録ヘッド部を記録装置のキャリッジ機構か
ら取り外して、異なる色のインクを少なくとも1色以上
有する記録ヘッド部をキャリッジ機構に装着する必要が
あり、記録ヘッド部の取り外しの頻度も高く、ノズル保
護の要望も高い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、その目的は、記録ヘッドとインクタ
ンクが一体となったインク噴射型記録装置の記録ヘッド
部を、使用中に記録装置本体から一時的に取り外した際
に、記録ヘッド部のノズルを保護することにより、記録
ヘッド部の再使用を可能ならしめたインク噴射型記録装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明にかかる
インク噴射型記録装置の原理説明図である。
【0009】本発明のインク噴射型記録装置は、上記目
的を達成するため、記録ヘッド部1の記録ヘッドのノズ
ル面32に圧接してノズルを保護する保護手段2を備え
たことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明は、記録ヘッドとインクタンクが一体に
形成された記録ヘッド部1を有するインク噴射型記録装
置において、例えばカラー印刷や記録装置の保守のため
に記録ヘッド部1を一時的に記録装置本体から取り外し
た際に、記録ヘッド部1の記録ヘッドに保護手段2を例
えば圧接して保護するようにしたものである。
【0011】これにより、ノズル面32が密閉されてノ
ズルが保護されるため、ノズルの目詰まり、ノズルや電
極の損傷を防止でき、インクの残っている記録ヘッド部
1は再使用可能となり、コストの低減が可能である。
【0012】記録ヘッドを保護する最も簡便な手段は、
記録ヘッド部1と保護手段2から構成される。例えば、
記録ヘッド部1を記録装置から取り外している間は記録
ヘッド部1のノズル面32に保護手段2として例えばテ
ープを貼付しノズル面32を保護する。または、保護手
段2を着脱可能なキャップで構成し、記録ヘッド部1の
ヘッド部を覆うことによりノズル面32を保護する。
【0013】これらの構成は簡便、安価で、本体に取付
けた場合にもスペースを要しない等の特徴がある。
【0014】また、記録ヘッドを保護する他の手段とし
て、保護手段2を記録ヘッド部1に取りつけ保護手段2
を常備させる。即ち、該記録ヘッド部1のノズル面32
に圧接してノズルを保護する保護手段2に、支持手段
(51、52、53)を取り付け、該支持手段(51、
52、53)を記録ヘッド部1に可動自在に取り付け
る。
【0015】そして、記録ヘッド部1を記録装置から取
り外した際にはノズル保護の状態に、記録装置に取付け
た状態の時にはノズル保護解除の状態に保護手段2を維
持したまま記録装置に取り付ける。これにより、保護手
段2は必要なときは何時でも何処でも使えるようにな
る。
【0016】また、記録ヘッド部1を記録装置本体から
着脱した際に、保護手段2を自動的に着脱させるため
に、上記の保護機構のほか、保護手段2に第2の係合手
段70bを、記録装置本体に第一の係合手段70aを設
ける。
【0017】記録ヘッド部1の取り外しの際には上記第
1の係合手段70aと第2の係合手段の係合が解かれ、
保護手段2がノズル面32に正接されることにより自動
的にノズルを保護し、また、取り付ける際には上記第1
の係合手段70aと第2の係合手段70bが係合して保
護手段2はノズル面から除去され、ノズルの保護を解除
する。
【0018】これにより、保護手段2のつけ忘れや、は
ずし忘れが解消でき、安心して記録ヘッド部1の着脱が
できる。
【0019】さらに、保護手段2の再使用を可能にする
ためには、上記のほか記録ヘッド部1を保持する保持手
段81を記録ヘッド部1とは独立に設け、該保持手段8
1は記録ヘッド部1の着脱を可能にする。また、保持手
段81には上記の保護手段2及び第2の係合手段70b
が取り付けられる。また、保持手段81は記録装置に着
脱可能にする。
【0020】そして記録ヘッド部1を記録装置から一時
的に取り外す際には、記録ヘッド部1を該保持手段81
に取り付けたまま取りはずし、記録ヘッド部1のノズル
面32を保護した状態で保管する。
【0021】これにより、記録ヘッド部1の着脱時に保
護手段2を上記と同様に作動せしめることができ、しか
も記録ヘッド部1を交換する際に保持手段81に設けら
れた保護手段2および第2の係合手段70bを廃棄する
必要がなく、保護機構の経済性が向上する。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。なお、図1と同一または相当部分には
同一符号を付して説明する。
【0023】図2は、本発明の実施例にかかるインク噴
射型記録装置の記録ヘッド部1関連の要部の構成を示し
た外観斜視図である。図2において、1は記録ヘッド部
であり、該記録ヘッド部1は着脱可能でキャリッジ機構
20に搭載されるようになっている。
【0024】この記録ヘッド部1は、制御回路(図示し
ない)からの制御に応じて、所定量のインクを噴射する
ことにより印字用紙上に印字を行うものである。
【0025】キャリッジ機構20は、上記記録ヘッド部
1を搭載して、図示AB方向(主走査方向)に移動させ
るものである。
【0026】キャリッジ機構20は、シャフト23、2
4上に摺動可能に取り付けられ、キャリッジモ−タの回
転により駆動されるタイミングベルトにより図示矢印A
B方向へ移動するようになっている。
【0027】また、21はプラテンロ−ラであり、用紙
駆動モータにより回転し、印字用紙を図示矢印AB方向
と直交する方向(副走査方向)に送り、改行や改ペ−ジ
を行う。
【0028】さらに、22は用紙押さえであり、用紙押
さえ機構により駆動され、印字用紙をプラテンローラに
接離させる制御を行うものである。
【0029】かかる構造の記録装置においては、まず、
用紙押さえ機構(図示しない)により用紙押さえ22が
プラテンローラ21から離間された状態で印字用紙がセ
ットされる。そして、用紙フィード機構(図示しない)
により印字用紙が所定の位置までフィ−ドされる。次い
で、用紙押さえ機構により用紙押さえ22がプラテンロ
−ラ21に押圧されて印字準備が完了する。
【0030】かかる状態で図示しない制御部から印刷命
令がくると、キャリッジモータが駆動されて、キャリッ
ジ機構20、つまり記録ヘッド部1が図示AB方向に移
動する。そして該キャリッジ機構20の移動に同期して
記録ヘッドの駆動部33(図3参照)が動作し、ノズル
部31よりインクを噴出することにより印刷用紙にドッ
トパターンによる記録を行う。1行印字すると記録紙が
副走査方向に1行分移動する。この一連の動作の繰り返
しにより、記録紙に記録が行なわれる。
【0031】このような記録装置におけるカラー印字
は、異なる色のインクを少なくとも1色以上収容した記
録ヘッドに交換することによりに実施される。
【0032】図3は、記録ヘッド部の要部の構成を示す
図である。
【0033】インクタンクと一体になった記録ヘッド部
1の構成について図3を参照しながら説明する。なお、
図3では本発明に直接関係する部分のみを記載してい
る。
【0034】図3において、31はノズル部であり、イ
ンクを噴射するノズルはここに集中して配置されてい
る。32はノズル面であり、保護部材2の内面が、ここ
に圧接してノズル部31を保護する。33は駆動部であ
り制御回路からの制御に応じて、キャリッジ機構20の
動作に同期してインクを噴射せしめる。
【0035】インク噴射型記録装置のインクの噴射方法
は、瞬間的に加熱してインクを沸騰させて噴射させるバ
ブルジェット型や、印加された電圧に応じて伸縮する圧
電素子によってインクを噴射させるインクジェット型等
があるが、いずれのタイプにも本発明は適用できる。
【0036】34はインクタンクである。インクは該イ
ンクタンク34より供給される。インクタンクのインク
は単色であり、カラー印字を行う場合は所望の色のイン
クを収容した記録ヘッド部1に交換してキャリッジ機構
20に装着して記録を行う。
【0037】また、異なる色のインクを有するヘッドを
複数個連結して1つのヘッドに構成したものもあるが、
作用は単色ヘッドの場合と同様である。
【0038】図4は記録ヘッド部1をキャリッジ機構2
0から外した際に、テープまたはキャプでノズル面32
を保護する場合の実施例を示す。
【0039】図4(a)に示すように、テープ41で保
護する場合は、記録ヘッド部1をキャリッジ機構20か
ら外したのちにノズル面32にテープ41を貼付し、ノ
ズル部31を外気から遮断し密閉保護する。このため、
テープ41のノズル部31に対向する部分には糊を付け
ず、テープ41の長さは、記録ヘッドの両側面にも一部
かかる程度の長さとし、使いやすいように所定の長さで
切込みの入った特製のテープ41を用意する。
【0040】なお、現在使用されているインク噴射型記
録装置のインクは水溶性であるため、テープの糊は耐水
性に優れたものを使用するのが良い。
【0041】また、図4(b)に示すようにノズル保護
にキャップ42を使用する場合は、記録ヘッドの前面に
切込みを入れる等の処置をしてキャップの安定を図る。
また、キャップ42はゴムまたは軟質のプラスティック
等を使用し記録ヘッドの頭部に着脱可能にする。そして
記録ヘッド部1をキャリッジ機構20から取り外した際
にはキャップ42を被せてノズルを保護し、取付けの際
にはキャップ42を取り外す。
【0042】図5は、手動式の保護機構を用いた実施例
の構成を示す側面図である。なお、図には一側面図を示
しているが、保護機構の各部分の構成は左右の各側面対
象である。
【0043】31はノズル部であり、この部分に所定の
ドットパターンでインクを噴射するノズルが配置されて
いる。
【0044】32はノズル面であり、保護部材2の内側
の面を、この部分に圧接させることにより、ノズル部3
1を保護する。
【0045】33は駆動部であり、制御回路からの制御
に応じてキャリッジ機構20の移動に同期してノズル部
31よりインクを噴射せしめる。
【0046】51は支持棒である。支持棒51は左右の
側面に配設され、その先端は保護部材2に固定されてい
る。支持棒51のほぼ中央部分には長円形の穴が設けら
れ、この穴を通じて保護部材2が固着された支持棒51
が固定ねじ53で記録ヘッド部1に取り付けられる。こ
の際、支持棒51は図示矢印方向にスライド可能である
とともに、固定ねじ53を支点としてのスライド及び回
転を可能にしておく。
【0047】52はサポ−ト部であり、例えばバネをも
って構成する。このバネ52の伸縮の力により、保護部
材2がノズルを保護している状態、あるいは印字の状態
でキャップ2がインクタンク34の下面に保持されてい
る場合に、保護部材2の内面をそれぞれの面に圧接して
安定させる。
【0048】53は固定ねじで、支持棒51をインクタ
ンクに固定して保持する支点となるものである。固定ね
じ53の位置は、支持棒51を回転させて他の状態に移
行させるため、ノズル面32及びインクタンク34の下
面からほぼ等距離の位置に設ける。
【0049】2は保護部材であり、例えばゴムまたは軟
質のプラスティック等で構成される。この保護部材2の
内面がノズル面32に圧接してノズル部31を保護す
る。34はインクタンクであり、インクはここに収容さ
れる。
【0050】図6は、上記手動式の保護機構の動作を示
したものである。
【0051】記録ヘッド部1がキャリッジ機構20に装
着されている状態では、図6(c)に示すように保護部
材2はバネ52の力によりインクタンク34の下部に圧
接されている。
【0052】したがって、保護部材2でノズル面32を
保護する場合には、記録ヘッド部1をキャリッジ機構2
0から取り外したあと、保護部材2を図示C方向に引っ
張ると、支持棒51の中央部の穴が長円形のため、バネ
52を圧縮して支持棒51が図示C方向にスライドして
保護解除(図6(c)参照)の状態から解放されて回転
可能になり、ノズル保護の状態に移行できる。
【0053】バネ52を圧縮してノズル面を保護する状
態に移行している途中の状態を図6(b)に示す。
【0054】ノズル面を保護するためには、このまま移
行し、保護部材2がノズル面32に正対する状態になっ
たら手を離す。手を離すと図6(a)に示すように、バ
ネの力によりキャップ2はノズル面32に圧接されてノ
ズル保護の状態になる。
【0055】記録ヘッド部1をキャリッジ機構20に取
り付ける際には逆の動作を行えばよい。即ち、保護部材
2を図示C方向に引っ張りながらインクタンク34の下
面方向にに回転させて保護解除の状態に移行すればよ
い。
【0056】図7は自動着脱機構を設けた場合の実施例
を示す図である。自動着脱機構は、記録ヘッド部1をキ
ャリッジ機構20に対し着脱する場合に自動的に保護部
材2でノズル面32を保護したり、または保護を解除す
るためのものである。
【0057】以下、図7を参照しながら説明する。
【0058】この機構の基本的な構造・機能は先に説明
した手動式の場合と同じである。
【0059】本機構の手動式の場合との相違点は、 保護部材2の外面に案内板70b、例えば歯板を設け
るとともに、キャリッジ機構20のほぼ中央部に前記の
案内板70bに噛合するように案内器70a、例えば歯
車を設け、記録ヘッド部1の着脱時に自動的に保護部材
2が所定の保護または解除の位置に移動できるようにし
たこと。
【0060】固定部53に板バネ71を追加し、板バ
ネ71の戻り力をノズル面を保護する方向への動力とし
たこと。
【0061】インクタンク34の前面下部を扇形に形
成し、保護部材2が接線方向に回転可能にしたこと。
【0062】支持棒51の固定部53で固定されてい
る部分の孔をやや長円形に形成し回転を容易にしたこと
である。
【0063】以下、保護部材2にゴムキャップ、自動着
脱機構の案内板に歯板70b、案内器に歯車70aを使
った場合を例に自動着脱機構の動作について説明する。
【0064】記録ヘッド部1がキャリッジ機構20に取
り付けられた状態では、図7(c)に示すように、ゴム
キャップ2はインクタンク34の下部に保持されてい
る。板バネ71の一方は図示のように記録ヘッド部1の
切欠きに掛かって固定されている。他方は支持棒51に
固定されている。
【0065】このため、板バネ71は保護解除の状態で
はほぼ直角に開かれており、常にゴムキャップ2をノズ
ル面32を保護する状態に戻す方向に力が働いている。
支持棒51の支点となる固定部53の位置に設けられた
軸孔はゴムキャップ2の回転を円滑にするために余裕を
もたせ、やや長円形としている。
【0066】このため、ゴムキャップ2はバネ52の力
により図示D方向に引っ張られインクタンク34の下部
に圧接して安定している。ゴムキャップ2の外面に取り
付けられた歯板70bとキャリッジ機構20のほぼ中央
に固定された歯車70aは、保護解除の状態では常時噛
合の状態にある。
【0067】キャリッジ機構20から記録ヘッド部1を
取り外す場合は、記録ヘッド部1を後方に水平に引き抜
く。ゴムキャップ2には板バネ71によりノズルを保護
する方向(ゴムキャップ2を垂直にする)の力が働くた
め、図7(b)に示すようにゴムキャップ2はインクタ
ンク34の下面前方の円弧に従って逐次垂直方向に起き
上がっていく。このため、歯車70a後方にはゴムキャ
ップ2が円滑に起き上れるように空間を設けておく。
【0068】このようにして、記録ヘッド部1をキャリ
ッジ機構20から外し終わったときには、図7(a)に
示すように、歯板70bと歯車70aの噛合が解かれノ
ズル面32を保護した状態になる。ノズル面32を保護
する状態になるとバネ52の力によりゴムキャップ2は
ノズル面2に圧接され、歯板70bは歯車70aから離
れ開放される。
【0069】次に、記録ヘッド部1をキャリッジ機構2
0に装着する場合について説明する。
【0070】記録ヘッド部1を水平に後方からキャリッ
ジ機構20に挿入すると、記録ヘッド部1の先端がキャ
リッジ機構20の中央付近に達したときに歯板70bの
下端が歯車70aに掛かり、歯車70aと歯板70bが
噛み合う。
【0071】さらに挿入すると歯車70aに押されて歯
板70bを水平にする方向の力が働き、ゴムキャップ2
が回転し、板バネ71が開き始め、図7(b)に示す状
態になる。
【0072】さらに記録ヘッド部1を押し込むと図7
(c)に示す保護解除の状態に達し、記録ヘッド部1の
装着を終了する。
【0073】本実施例によれば、記録ヘッド部1の装脱
着の場合、自動的に保護部2の装脱着ができ、保護部2
のつけ忘れやはずし忘れを解消できる。
【0074】図8は、再使用可能な自動着脱機構の実施
例を示す構成図である。
【0075】前記の自動着脱機構は、機構の大きさが比
較的小さく、つけ忘れや外し忘れもなく安心して記録ヘ
ッド部1を使用できる利点があるが、保護部材2や案内
板70bが記録ヘッド部1に取着されているため、イン
ク切れにより記録ヘッドを交換する際には、保護部材2
や案内板70bも記録ヘッド部1とともに廃棄されるた
め不経済である。
【0076】本実施例はより経済的な着脱機構を提供す
るためになされたものである。この実施例における保護
機構や自動着脱機構(70a,70b)の構造・機能は
上記の自動着脱機構と同じであるので、異なった部分を
中心に説明する。
【0077】本機構の特徴は、図8(a)に示すよう
に、記録ヘッド部1を装脱着可能な保持部81を新たに
設け、記録ヘッド部1は保持部81に装着するととも
に、当該保持部81をキャリッジ機構20に装脱着可能
にする。そして、保持部81に保護部材2及び自動着脱
機構70bを装着するとともに、当該保持部81の両側
に記録ヘッド部固定用のつめ82を設ける。一方、記録
ヘッド部1本体の両側にピン83を設ける。これにより
記録ヘッド部1を保持部81に装着した際には、前記保
持部81に設けたつめ82をピン83に掛け、記録ヘッ
ド部1を保持部81に固定する(図8(b)参照)。
【0078】これにより、インクが無くなっても保護機
構は捨てることなく再使用できるので、低コスト化を実
現できる。
【0079】上記実施例では、自動着脱機構に歯車と歯
板を使用した場合について説明したが、本発明は、これ
に限定されることなく滑り面の抵抗の大きな車輪やガイ
ド(例えばゴムを張った板)等を用いて構成してもよ
い。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
記録ヘッドを一時的に取り外した際の記録ヘッドの目詰
まりや損傷を防止でき、記録ヘッドの再使用が可能とな
る。また自動着脱機構を装着すればノズルの保護機構の
着脱が自動的に実施できるのでノズル保護具のつけ忘
れ、外し忘れが解消でき、経済的で使いやすい記録ヘッ
ドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明のインク噴射型記録装置の記録ヘッド部
に関連する要部の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明に係わる記録ヘッド部の要部の構成を示
す斜視図である。
【図4】本発明の実施例の保護部にテープ、キャップを
使用した場合の一例である。
【図5】本発明の実施例の手動式の保護機構の構成を示
す側面図である。
【図6】本発明の実施例の手動式の保護機構の動作を説
明するための図である。
【図7】本発明の実施例の自動着脱機構付き記録ヘッド
の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の実施例の再使用可能な自動着脱機構付
き記録ヘッドの構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド部 2 保護手段(保護部材) 20 キャリッジ機構 51 支持手段(支持棒) 81 保持手段(保持部) 70a 第1の係合手段(案内器) 70b 第2の係合手段(案内板)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドとインクタンクが一体に形成
    された記録ヘッド部(1) を有し、該記録ヘッド部(1) の
    記録ヘッドからインクを噴射して、記録媒体上に記録を
    行うインク噴射型記録装置において、 前記記録ヘッド部(1) を記録装置本体から取り外した際
    に、該記録ヘッド部(1) の記録ヘッドを保護する保護手
    段(2) を具備したことを特徴とするインク噴射型記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記保護手段(2)
    は、前記記録ヘッド部(1) に可動自在に設けられ、前記
    記録ヘッドのノズル面(32)に圧接せしめる支持機構(51
    、52、53) により支持されることを特徴とするインク
    噴射型記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記保護手段
    (2) には第2の係合手段(70b) を、記録装置本体には第
    1の係合手段(70a) をそれぞれ有し、記録ヘッド部(1)
    を記録装置本体に装着する際に前記第1の係合手段(70
    a) と第2の係合手段(70b) が係合して前記記録ヘッド
    のノズル面(32)から前記保護手段(2) を除去し、記録ヘ
    ッド部(1) を記録装置本体から取り外す際に前記第1の
    係合手段(70a) と第2の係合手段(70b) との係合が解除
    されて前記記録ヘッドのノズル面(32)に前記保護手段
    (2) を圧接することを特徴とするインク噴射型記録装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1、乃至3において、前記保護手
    段(2) を保持する保持手段(81)を設け、該保持手段(81)
    に前記記録ヘッド部(1) が着脱されることを特徴とする
    インク噴射型記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において保護手段(2) はテープ
    またはキャップであることを特徴とするインク噴射型記
    録装置。
  6. 【請求項6】 記録ヘッドとインクタンクが一体に形成
    された記録ヘッド部(1) を有し、該記録ヘッド部(1) の
    記録ヘッドからインクを噴射して、記録媒体上に記録を
    行うインク噴射型記録装置において、 前記記録ヘッド部(1) を記録装置本体から取り外した際
    に、該記録ヘッド部(1) のノズル面に保護手段(2) を圧
    接せしめ、記録ヘッドを保護することを特徴とするイン
    ク噴射型記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059558A (ja) * 2000-08-22 2002-02-26 Sony Corp ヘッドカートリッジ及びインクジェットプリンタ
JP2007237446A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Olympus Corp 画像記録装置
JP2016506465A (ja) * 2012-12-20 2016-03-03 サン−ゴバン グラス フランスSaint−Gobain Glass France 圧力補償素子を有する断熱ガラス窓

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