JPH0525388Y2 - - Google Patents

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JPH0525388Y2
JPH0525388Y2 JP15233787U JP15233787U JPH0525388Y2 JP H0525388 Y2 JPH0525388 Y2 JP H0525388Y2 JP 15233787 U JP15233787 U JP 15233787U JP 15233787 U JP15233787 U JP 15233787U JP H0525388 Y2 JPH0525388 Y2 JP H0525388Y2
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blade
crank
cranks
knife
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はコンバインの前処理部における刈刃
装置に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、コンバインにおける刈取装置には、クラ
ンク機構によつて上刃と下刃を左右方向にスライ
ドせしめて刈り取りを行うものがあり、上刃と下
刃のそれぞれに連結している各ベルクランクの揺
動支点の間にギヤを設け、ギヤの噛み合いによつ
てベルクランクの揺動を反対方向に連動せしめ、
上下刃を左右逆方向にスライドせしめるものがあ
つた。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし従来のギヤの噛み合いを利用したクラン
ク機構においては、刈り取り作動中にギヤの間に
土や藁屑を噛み込んで、クランクの揺動が困難と
なり、刈り取り作動が中断するという問題点があ
つた。
また両クランクにはギヤを形成する必要がある
ため、加工コストが高価となり、また組み立ても
非能率的であるといつた欠点があつた。
〈問題点を解決するための手段〉 上記のような問題点を解決するための本考案
は、上刃17と下刃19をスライド自在に重ね合
わせて保持し、2つのクランク49,51に各別
に上記上刃17と下刃19を連結せしめ、該2つ
のクランク49,51を連動させることにより上
刃17と下刃19を左右逆方向に摺動せしめる機
構において、両クランク49,51の一端を重ね
合わせ、一方のクランク49には係合部64を突
設し、他方のクランク51には該係合部64を左
右スライド可能な如く収容嵌合する収容部61を
設けたことを特徴としている。
〈作用〉 クランク49,51の揺動によつて係合部64
と収容部61は前後方向に揺動し、この時係合部
64は収容部61内で左右方向に摺動する。係合
部64と収容部61とが係合して同時に前後動す
ることにより、各クランク49,51は相互に逆
方向に揺動し、各クランク49,51に連結され
ている上刃17及び下刃19は逆方向にスライド
する。
〈実施例〉 以下図面に即して本考案の実施例につき詳述す
ると、第7図は本考案の装置が実施されるコンバ
インの前処理部側面図を示し、機体1の前方には
前処理部3が、上下揺動自在に設けられ、該前処
理部3の正面下端には複数のデバイダ7が前処理
フレーム5に取り付けて設けられており、該デバ
イダ7の後方から複数基の引起しケース9が斜設
されている 上記引起しケース9の下端後方には、刈取装置
11が前処理フレーム5に取り付けられて左右方
向に設けられている。
上記刈取装置11は、第1図、第2図に示すよ
うに複数本の前処理フレーム5の下方に下向きに
各突設されたカラー13と、該カラー13の端面
より前方に突出する如く略全幅にわたつて取り付
けられたプレート状の受刃台15とで前処理フレ
ーム5に支持され、該受刃台15上には上刃17
と下刃19とが上下に重ねられて各左右動自在に
載置されている。
上記上刃17と下刃19はともに多数の刃が直
線上に並ぶように1本の上下ナイフバー21,2
3の下面又は上面に皿ボルト又はリベツト等の固
着具20により一体的に固定されており、形状構
成は共に略同一のものであり、両刃17,19は
刃側の摺動面を対向せしめて重ね合わされて受刃
台15上に載置される。
このように上刃17、下刃19を同一形状とし
た結果、同重量の刃が左右逆方向にスライドする
ため、上下刃の振動が打ち消しあつて振動が減少
する。さらに上刃17と下刃19を1ピツチ移動
させるのみで、相対的に2ピツチ移動することに
なるため、刈り取り効率が2倍になる一方、従来
と同様の刈り取り効率にすれば、刃の移動ピツチ
が1/2で済むので、さらに振動が減少する他、後
述するクランクのアーム長を1/2とすることによ
つて機構のコンパクト化を図ることが可能とな
る。
また上刃17と下刃19は略同一にできるた
め、上下別々に製造する必要がない点で製造効率
が良く、組み立ても容易にすることができる。
以上のように下刃19を従来より軽量にして上
刃17の形状に合わせた結果、刈刃17,19の
湾曲を防止するために、受刃台15の強度を十分
なものとするように受刃台15が堅ろうに形成さ
れている。
受刃台15の前端上には下ナイフバー23より
も厚く形成されている通直な下刃ガイド25が皿
ボルト等の固着具26によつて全長に渡つて固着
されており、下刃19の下側への土や藁屑等の侵
入を防ぐとともに、その上面には下刃19下面が
摺接している。
第3図に示すように、受刃台15には所定間隔
でU字形に湾曲したクリツプ27がボルト等の固
着具28によつて前後方向に向けて固定されてい
る。クリツプ27の上側内面前端部には刃押え2
9が固着され、その下面には上刃17上面が摺接
し、下刃ガイド25とにより上下刃17,19を
摺動自在に挟持している。
またクリツプ27の下側前端部31には下ナイ
フバー23の後面が摺接し、下刃ガイド25と共
に下ナイフバー23を摺動自在に挟持し、下刃1
9の前後方向移動を規制している。さらにクリツ
プ27内において上下刃17,19の後方には、
カラー35を介して摩擦板33がボルト等の固着
具34によつて固定され、その前側端面は上ナイ
フバー21の後面と摺接し、上刃17の前後動を
規制している。カラー35は摩擦板33の下面が
上刃17と接触しないための十分な厚さを有して
いる。更にクリツプ27と受刃台15の間にもク
リツプ下側前端部31の高さを調節するための調
整ライナー36が介挿されている。
第1図、第4図及び第5図に示すように、上刃
17と下刃19にはプレート状のナイフヘツド3
7,39の前端がナイフバー21,23を介して
固着されている。ここで受刃台15には下刃19
に下側からナイフヘツド39を取り付けるための
空間15aが設けられ、その広さはナイフヘツド
39の左右動を許容するために十分なもとなつて
いる。該ナイフヘツド39には受刃台15との干
渉を逃れるために、下刃19への取付部後方で上
方へクランク状に屈曲する段部39aが形成され
て、これに伴い上刃17に取付られるナイフヘツ
ド37にもナイフヘツド39との干渉を避けるた
めに同様な段部37aが形成されている。
各ナイフヘツド37,39の後端部には、後述
するクランク49,51のナイフ側係合部40,
42を収容するコ字形の切欠からなるナイフ側収
容部37b,39bがそれぞれ形成されている。
該収容部37b,39bの各左右側内側面には、
上方に突出して設けられた摺接面37c,39c
が前後方向に平行に形成されている。
ナイフ側収容部37b,39bにそれぞれ係合
するナイフ側係合部40,42は、前処理部側に
突設されたクランク軸53,55によつて回動自
在に支持されたクランク49,51のナイフ側先
端に設けられ、且つ該ナイフ側先端に各突設され
たピン41,45と、該ピン41,45に回動自
在に嵌合された筒状のローラ43,47とによつ
て構成されている。ローラ43,47の周面に
は、対向位置で互いに平行な平面が形成され、前
述の収容部37b,39bに摺動自在に嵌合し、
該平面は前記摺接面37c,39cと摺接する。
このような構成において、係合部40,42はク
ランク49,51の揺動とともに円弧状に左右動
され、各ナイフヘツド37,39を左右動させな
がら前後方向に摺動する。このとき係合部40,
42と収容部37b,39bは面接触するため、
接触圧が分散されて摩耗等によるガタの発生も減
少する。
第1図及び第6図に示すように、クランク4
9,51の形状は軸支部49a,51aで左右に
屈曲するベルクランクであり、各軸支部49a,
51aの中間点で各クランク49,51が重なる
ように形成されている。一方のクランク49のク
ランク51側の先端にはナイフ側係合部40と同
様に、ピン62と、対向位置に平行な平面を形成
したローラ63とからなる係合部64がクランク
軸53,55の中間点に位置するように設けられ
ている。
他方のクランク51のクランク49側の先端に
は前記係合部64をスライド自在に収容嵌合する
収容部61が左右を長手方向とする矩形状孔とし
て設けられている。クランク49が揺動すると係
合部64及び収容部61を介してクランク51も
揺動するが、係合部64はローラ63がピン62
に対して摺動回動しながら前後方向に揺動すると
ともに、収容部61内を左右方向に摺動する。こ
の時、係合部64と収容部61は互いに平行な面
同士で面接触するため、摺接面の摩耗が少なく、
ガタや振動の発生が少なくなり、確実な動力の伝
達を図ることができる。
第1図、第5図及び第6図に示すようにクラン
ク49の外側端はピン65を介してリンク67に
連結され、リンク67が連結されている刈刃軸6
9の駆動によつてクランク49が強制揺動され
る。
〈考案の効果〉 以上の如く構成される本考案の装置は、2つの
クランクを係合部と該係合部をスライド可能に収
容嵌合する収容部とによつて連動させるために作
動が円滑に行なわれるとともに、刈り取り作動中
にギヤの噛み合い部分に土や藁屑が噛み込まれる
ことがなく、故障のない安定した刈り取り作業を
持続することができるといつた効果があり、加工
コストもギヤ加工に比べて少なくて済み、また組
み立ても容易におこなうことができるといつた利
点がある。
また係合部と収容部の接触部を互いに平行な平
面同士の面接触とすることが可能となり、この場
合には接触圧の分散により、係合部及び収容部の
摩耗が少なくなり、クランクの連動におけるガタ
及び騒音の発生を減らすことがてきるといつた効
果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は刈刃装置の平面図、第2図は刈刃装置
の取付状態を示すA−A断面図、第3図は刈刃の
クリツプ保持部分を示すB−B断面図、第4図は
刈刃へのナイフヘツド取付状態を示す側面断面
図、第5図はリンクとクランク及びナイフヘツド
と係合部との連結状態を示すC−C断面図、第6
図はクランク相互の連結状態及び、クランクとナ
イフヘツドとの連結状態を示すD−D断面図、第
7図は本考案の装置が実施されるコンバインの前
処理部側面図である。 17……上刃、19……下刃、49,51……
クランク、61……収容部、64……係合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上刃17と下刃19をスライド自在に重ね合わ
    せて保持し、2つのクランク49,51に各別に
    上記上刃17と下刃19を連結せしめ、該2つの
    クランク49,51を連動させることにより上刃
    17と下刃19を左右逆方向に摺動せしめる機構
    において、両クランク49,51の一端を重ね合
    わせ、一方のクランク49には係合部64を突設
    し、他方のクランク51には該係合部64を左右
    スライド可能な如く収容嵌合する収容部61を設
    けたことを特徴とする刈刃装置。
JP15233787U 1987-10-05 1987-10-05 Expired - Lifetime JPH0525388Y2 (ja)

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JP15233787U JPH0525388Y2 (ja) 1987-10-05 1987-10-05

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JP15233787U JPH0525388Y2 (ja) 1987-10-05 1987-10-05

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Publication Number Publication Date
JPS6456626U JPS6456626U (ja) 1989-04-10
JPH0525388Y2 true JPH0525388Y2 (ja) 1993-06-28

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JP15233787U Expired - Lifetime JPH0525388Y2 (ja) 1987-10-05 1987-10-05

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2502374Y2 (ja) * 1988-07-20 1996-06-19 ヤンマー農機株式会社 往復動刈刃の駆動機構
JP2539011Y2 (ja) * 1989-07-19 1997-06-18 三菱農機株式会社 刈刃機構におけるナイフヘッド構造

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JPS6456626U (ja) 1989-04-10

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