JPH0728825Y2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JPH0728825Y2
JPH0728825Y2 JP1990064707U JP6470790U JPH0728825Y2 JP H0728825 Y2 JPH0728825 Y2 JP H0728825Y2 JP 1990064707 U JP1990064707 U JP 1990064707U JP 6470790 U JP6470790 U JP 6470790U JP H0728825 Y2 JPH0728825 Y2 JP H0728825Y2
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JP
Japan
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shaft
mowing
chain
cutting
case body
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正晴 岡崎
弘 椋代
矢吹  誠
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セイレイ工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は刈取部で刈取った穀稈を脱穀部で脱穀処理する
コンバインに関する。
「従来の技術」 従来、実公平1-27628号公報並びに実開平1-109934号公
報に示す如く、刈取回動支点軸に刈取連結パイプをT字
形に接合して刈取部を支持している。
「考案が解決しようとする課題」 しかし乍ら、刈取回動支点軸と刈取連結パイプの接合と
同時に、前記支点軸に内装する二つの動力伝達部材に前
記連結パイプに内装する動力伝達部材を連結する必要が
あり、この部分の組立て分解作業を容易に行えない等の
問題があった。
「課題を解決するための手段」 然るに、本考案は、刈取部前部を機体に対して後方の刈
取回動支点軸周りで上下自在に設け、該支点軸部を刈取
部及び穀稈搬送部への動力伝動部に兼用するコンバイン
において、前記支点軸を、入力軸を内装する左ケース体
と穀稈搬送部への出力軸を内装する右ケース体に分割
し、刈取フレームに連結させかつ刈刃部への動力伝動構
造を内装する連結ケース体を前記の左右ケース体間に介
装固定させたことを特徴とする。
「作用」 従って、入力軸を組込んだ左ケース体と、出力軸を組込
んだ右ケース体を、動力伝動構造を組込んだ連結ケース
体を介して接合させることにより、刈刃部及び穀稈搬送
部を駆動するT字形伝動系路を形成するから、前記の各
ケース体をユニット構造に構成して組立分解作業性を従
来よりも容易に向上させ得ると共に、各ケース体の組立
分解を各別に夫々行えて保守作業性を従来よりも容易に
向上させ得るものである。
「実施例」 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第1
図は刈取部の平面説明図、第2図はコンバインの全体側
面図、第3図は同平面図であり、図中(1)は走行クロ
ーラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記
トラックフレーム(1)に固定支持する機台、(4)は
フィードチエン(5)を左側に張架し扱胴(6)、揺動
選別盤(7)、唐箕(8)などを備える脱穀部、(9)
は刈刃及び穀稈搬送機などを備える2条用の刈取部、
(10)は前記フィードチェン(5)終端に連結させる排
藁チェン(11)の終端を臨ませる排藁カッター、(12)
はコンバインの各部を駆動するエンジン、(13)は揚穀
筒(14)を臨ませて脱穀部(4)から取出す穀粒を貯留
する籾タンク、(15)は運転席(16)及び運転操作部
(17)を備える運転台であり、走行中前記刈取部(9)
で連続的に穀稈を刈取り、この刈取穀稈を脱穀部(4)
で脱穀処理するように構成している。
第1図及び第4図に示す如く前記刈取部(9)は、分草
板(18)を介し取入れられる未刈り穀稈を起立させる引
起しタイン(19)を有する穀稈引起部材である左右引起
しケース(20)と、この引起された穀稈の稈元側及び穂
先側を掻込む左右スターホイル(21)及び左右掻込みベ
ルト(22)と、この掻込時稈元側を切断する刈取部材で
ある刈刃(23)と、前記ホイル(21)及びベルト(22)
の掻込側に合流する2条分の刈取穀稈の稈元側及び穂先
側を前記フィードチェン(5)の送り始端に搬送受継ぎ
する穀稈搬送体である縦搬送チェン(24)及び上部穂先
搬送タイン(25)とを備え、前記機台(3)の前端に立
設固定する受台(26)に刈取回動支点軸(27)(28)を
介し刈取伝動チェンケースである断面四角形の刈取連結
パイプ(29)の基端を支持すると共に、該連結パイプ
(29)と前記トラックフレーム(1)間に刈取昇降シリ
ンダ(30)を介設して、該シリンダ(30)の伸縮動作で
刈取部(9)を昇降させるように構成している。
また、刈取部(9)の各部を取付ける刈取フレーム(3
1)を備え、前記分草板(18)を刈取フレーム(31)の
先端に取付けると共に、前記刈刃(23)を受板(32)を
介し取付ける刈取フレーム(31)の基端横フレーム(3
3)両側後方に、左右引起しパイプ(34)を立設固定さ
せる伝導ギヤケースである左右刈取ケース(35)をブラ
ケット(36)を介し一体連結して、刈取フレーム(31)
の先端側に支持パイプ(37)を介し下側を支持する前記
引起しケース(20)上側を前記引起しパイプ(34)で支
持させると共に、左側の引起しパイプ(34)中間に基端
を支持させる掻込み駆動ケース(38)先端に駆動側の左
スターホイル(21)及び左掻込みベルト(22)を、また
右側の引起しパイプ(34)中間に基端を支持させる掻込
み支持フレーム(39)先端に従動側の右スターホイル
(21)及び右掻込みベルト(22)をそれぞれ支持し、前
記連結パイプ(29)先端に一体連結の平行固定支持部材
である受筒(41)及び断面コ形のガイドフレーム(42)
を横架固定させ、前記基端横フレーム(33)を連結パイ
プ(29)先端に前記ガイドフレーム(42)を介し左右に
摺動自在に支持すると共に、前記受筒(41)に挿通支持
させて電動モータ(43)によって正逆転させることによ
り左右に往復移動させる横送り部材である刈取横送り軸
(44)の両端に、前記刈取ケース(35)を回転自在に支
持し、刈取フレーム(31)の支持を兼ねる該横送り軸
(44)の左右往復移動により刈取フレーム(31)を左右
に摺動させ、左右走行クローラ(2)(2)間の略中央
前方に刈取部(9)を配置させて中割り作業を行うと共
に、左側の走行クローラ(2)よりも機外側に刈取部
(9)を配置させて畦際刈り作業を行うように構成して
いる。
さらに、左側の回動支点軸(27)に内挿する刈取入力軸
(45)と、前記連結パイプ(29)先端に回転及び左右に
摺動自在に横架して、両端から前記刈取入力ケース(3
5)を介し刈取部(9)の各部に動力を分配伝達する断
面六角形の刈取駆動軸(46)とを、連結パイプ(29)内
でこれら各軸(45)(46)間にスプロケット(47)(4
8)を介し張設する刈取駆動チェン(49)により連動連
結し、脱穀機体側の刈取入力軸(45)に刈取入力プーリ
(50)を介し伝達される刈取駆動力をスプロケット(4
7)(48)及びチェン(49)により連結パイプ(29)内
を伝導して刈取部(9)に伝達するように構成してい
る。
第5図乃至第7図に示す如く、左右に分割形成した前記
刈取回動支点軸(27)(28)は、その左側の回動支点軸
(27)に前記刈取入力軸(45)及び刈取入力プーリ(5
0)と、これら入力軸(45)とプーリ(50)間に設ける
安全クラッチ(51)とを組付ける一方、右側の回動支点
軸(28)に刈取入力支軸(52)を内挿すると共に、前記
縦搬送チェン(24)及び上部穂先搬送タイン(25)の送
り終端側をこれらの駆動スプロケット(53)(54)及び
同一駆動軸(55)を介し支持させる扱深さ支点ケース
(56)を設け、該支点ケース(56)を左側の回動支点軸
(28)の左側端に回転自在に支持させて、前記入力支軸
(52)に駆動軸(55)を一対のベベルギヤ(57)(58)
を介し連動連結し、前記刈取回動支点軸(27)(28)を
刈取駆動入力部分と穀稈搬送駆動支持部分とにブロック
別に分割形成している。
そして、前記連結パイプ(24)の基端両側に各回動支点
軸(27)(28)端部のフランジ(59)(60)を対向させ
て接合させ、その各フランジ(59)(60)をスペーサ
(61)…及びボルト(62)…を介し一体連結して、連結
パイプ(29)基端を挟んでこの両側から各回動支点軸
(27)(28)を同一軸芯上に締付け固定すると共に、各
回動支点軸(27)(28)を前記刈取駆動チェン(49)の
張力調節用長孔(63)(64)を介し、該チェン(49)の
張設方向に摺動自在に連結パイプ(29)基端両側に締付
け固定させる。また前記連結パイプ(29)基端内側に突
出させる前記刈取入力軸(45)の出力側端と前記刈取入
力支軸(52)の入力側端とで、前記チェン(49)の出力
側スプロケット(47)を軸支し、該スプロケット(47)
により刈取入力軸(45)及び刈取入力支軸(52)並びに
前記チェン(49)を連動連結している。さらに前記連結
パイプ(29)の基端開口を蓋板(65)を介し開閉自在に
閉鎖するもので、前記チェン(49)及びスプロケット
(47)の組付け並びに該チェン(49)の上下に張設する
騒音防止を兼ねる合成樹脂製のチェンガイド板(66)
(67)の差込み張設などを前記蓋板(65)を介し開放す
る連結パイプ(29)の基端開口から行うと共に、前記チ
ェン(49)の弛み側に配備する板バネ状のチェン張り
(68)を設け、前記蓋板(65)の内面側に左右一対のブ
ラケット(65)(69)を介し固設するピン(70)に前記
チェン張り(68)の一端を取付け、チェン張り(68)を
配備する側の前記チェンガイド板(67)の中央部を連結
パイプ(29)基端側端部から所定幅で所定長さカットし
て、チェン張り(68)の横ズレ防止溝(71)を形成し、
前記蓋板(65)の脱着によりチェン張り(68)を前記横
ズレ防止溝(71)を介し脱着するように構成している。
上記から明らかなように、刈取部(9)前部を機体に対
して後方の刈取回動支点軸(27)(28)周りで上下自在
に設け、該支点軸(27)(28)部を刈取部(9)及び穀
稈搬送部である縦搬送チェン(24)への動力伝動部に兼
用するコンバインにおいて、前記支点軸(27)(28)
を、入力軸(45)を内装する左ケース体(27)と穀稈搬
送部(24)への出力軸である入力支軸(52)を内装する
右ケース体(28)に分割し、刈取フレーム(31)に連結
させかつ刈刃(23)部への動力伝動構造である刈取駆動
チェン(49)を内装する連結ケース体である刈取連結パ
イプ(29)を前記の左右ケース体(27)(28)間に介装
固定させるもので、入力軸(45)を組込んだ左ケース体
(27)と、入力支軸(52)を組込んだ右ケース体(28)
を、刈取駆動チェン(49)を組込んだ刈取連結パイプ
(29)を介して接合させることにより、刈刃(23)部及
び縦搬送チェン(24)部を駆動するT字形伝動系路を形
成するように構成している。
なお、図中(72)は連結パイプ(29)とこのパイプ(2
9)に接合させる前記各回動支点軸(27)(28)及び蓋
板(65)間に介設して、これらを適正に密着接合させる
と共に、位置ズレ防止及びシールを行うゴムパッド、
(73)は連結パイプ(29)の内側中間部に軸(74)を介
し回転自在に軸支する前記チェン(49)のガイドローラ
である。
第8図及び第9図に示す如く、前記連結パイプ(29)先
端両側に位置決め部材であるめがね形の左右軸受け体
(75)(76)を一体固設し、各軸受け体(75)の上側開
口に前記チェン(49)の入力側のスプロケット(48)の
ボス(76)両端をベアリング(77)で回転自在に支持さ
せて、前記ボス(76)の六角内孔に前記駆動軸(46)を
左右に摺動自在に貫通支持させ、この駆動軸(46)に前
記チェン(48)によるラジアル方向の引張力を働かせず
に回転のみを伝達するように構成すると共に、前記軸受
け体(75)とボス(76)間及びボス(76)と駆動軸(4
6)間の各シール部材(78)(79)をそれぞれ単独機能
(回転・スライド)のものを使用し得るように構成して
いる。
また、前記軸受け部材(75)の下側開口に前記受筒(4
1)を圧入固定し、該受筒(41)と駆動軸(46)との位
置関係を軸受け部材(75)により決定すると共に、これ
らの平行度を保持するように構成している。
さらに、前記受筒(41)の左側端に一体固設の固定フラ
ンジ(80)を、また右側端にねじ込み式の脱着フランジ
(81)を設け、前記固定フランジ(80)から前側にブラ
ケット(82)を一体固設して突出させ、該ブラケット
(82)に前記ガイドフレーム(42)の左側端を一体固設
させると共に、前記連結パイプ(29)先端に一体固設す
るL形に折曲形成した蓋板(83)と、前記ガイドフレー
ム(42)中間に一体固設したブラケット(84)とをボル
ト(85)を介し一体連結させ、さらに前記受筒(41)と
脱着フランジ(81)との接合部に上下からボルト(86)
を介し締付ける弛み止めの上下一対の締付け金具(87)
を設け、その上側の金具(87)に一体固設したブラケッ
ト(88)と、前記ガイドフレーム(42)右側端に一体固
設したブラケット(89)とをボルト(90)を介し一体連
結させ、前記連結パイプ(29)先端に直接横架固定した
前記受筒(41)に対し、ガイドフレーム(42)を連結パ
イプ(29)先端外側で平行に一体連結し、これら受筒
(41)及びガイドフレーム(42)並びに前記軸受け部材
(75)により横送り軸(44)及び刈取フレーム(31)の
基端横フレーム(33)並びに駆動軸(46)の平行を保持
し乍ら左右に摺動させると共に、刈取部(9)の荷重を
全て連結パイプ(29)で直接受けるように構成してい
る。
なお、図中(91)(92)は前記受筒(41)とガイドフレ
ーム(42)を一体連結する左右最外側のブラケット(8
2)(88)から機外側に向けてアジャストボルト(93)
(94)を介し突出固定させる刈取フレーム(31)の左右
摺動ストッパーである。
第8図及び第10図に示す如く、内周面に螺線状のねじ溝
(95)を形成する金属性或いは合成樹脂性のスリーブ
(96)を備え、前記脱着フランジ(81)を取外して受筒
(41)の右側端からこの内面に前記スリーブ(96)を挿
入した後、前記脱着フランジ(81)を受筒(41)にねじ
込み、前記固定フランジ(80)の内端面に形成する一方
の噛合せ面(80a)に、スリーブ(96)の左側端面に形
成する他方の噛合せ面(96a)を押付け、該スリーブ(9
6)を受筒(41)内面で各フランジ(80)(81)間に挿
入固定させ、前記スリーブ(96)がこの内面に挿入させ
る横送り軸(44)に伴回りするのを防止している。
そして、前記横送り軸(44)に突起である鋼球(97)を
前記ねじ溝(95)のリードに沿って複数個設けるもの
で、前記鋼球(97)を半球形の凹み(98)を介し横送り
軸(44)の肉厚内に埋設して位置固定し、横送り軸(4
4)外周面から突出する前記鋼球(97)の略半分を前記
ねじ溝(95)に嵌合させ、該横送り軸(44)を電動モー
タ(43)によって正逆転させ乍ら受筒(41)に対し左右
に往復移動(スライド)させるように構成している。
なお、図中(99)は受筒(41)の各フランジ(80)(8
1)と横送り軸(41)間のシール部材であり、前記スリ
ーブ(96)を受筒(41)と横送り軸(41)間に密封挿入
している。
第11図に示す如く、前記横送り軸(41)の左側端にスプ
ロケット軸(100)を一体連結し、そのスプロケット軸
(100)を左側の刈取ケース(35)にベアリング(101)
を介し回転自在に支持させると共に、前記電動モータ
(43)のモータ軸(102)とスプロケット軸(100)を刈
取ケース(35)に一体形成する横送り駆動ケース(10
3)内でベベルギヤ(104)(105)を介し連動連結し、
また前記駆動軸(46)の左側端を同じ左側の刈取ケース
(35)にベアリング(106)を介し回転自在に支持させ
ると共に、左側の引起しパイプ(34)に内挿する左引起
し駆動軸(107)と駆動軸(46)を該刈取ケース(35)
内でベベルギア(108)(109)を介し連動連結してい
る。
なお、前記左側のストッパー(91)は刈取フレーム(3
1)の右側への移動終端位置で左側の刈取ケース(35)
に当接させ、その移動を規制している。
第12図に示す如く、前記横送り軸(41)の右側端を右側
の刈取ケース(35)にベアリング(110)を介し回転自
在に支持させ、また前記駆動軸(46)の右端側を同じ右
側の刈取ケース(35)にベアリング(111)を介し回転
自在に支持させると共に、右側の引起しパイプ(34)に
内挿する右引起し駆動軸(112)と駆動軸(46)を該刈
取ケース(35)内でベベルギア(113)(114)を介し連
動連結している。
なお、前記右側のストッパー(92)は刈取フレーム(3
1)の左側への移動終端位置で右側の刈取ケース(35)
のブラケット(36)に当接させ、その移動を規制してい
る。
第13図及び第14図に示す如く、左側の刈取ケース(35)
下面に突出させる前記引起し駆動軸(107)に対し、刈
取クランクロッド(115)基端を回転自在に支持させる
偏心軸(116)を設けるもので、前記左引起し駆動軸(1
07)と偏心軸(116)を同一のカム体(117)に平行に挿
入支持してキー嵌合すると共に、前記各軸(107)(11
6)端外周で同一高さ位置に係止溝(118)(119)を形
成し、また各軸(107)(116)の間でこの軸方向に直交
させる貫通孔(120)を前記カム体(117)に形成し、前
記各軸(107)(116)の係止溝(118)(119)を前記貫
通孔(120)内に露呈させ、該貫通孔(120)に挿入して
カム体(117)にナット(121)を介し引抜き自在に締付
けるくさび軸体(122)のテーパ面(123)を、前記各軸
(107)(116)の係止溝(118)(119)に係合すること
により、前記カム体(117)からの各軸(107)(116)
の抜出しを規制し、左引起し駆動軸(107)の軸回りで
偏心軸(116)を回転させ、前記クランクロッド(115)
を前後に揺動させ乍ら左右に進退運動させるように構成
している。
なお、第12図に示す如く、前記刈取クランクロッド(11
5)の先端は、右側の刈取ケース(35)に一体連結する
支持板(124)に揺動自在に軸支された左右揺動アーム
(125)一端に回転自在に連結し、該左右揺動アーム(1
25)を介して刈刃(23)をこの右側から左右に往復摺動
するものである。
第15図に示す如く、前記横送り軸(44)及びクランクロ
ッド(115)を刈取駆動軸(46)の保護部材として用い
るもので、前記駆動軸(46)と回動支点軸(27)(28)
の各軸芯を結ぶ線(l)上又は該線(l)より下位で該
駆動軸(46)より先端側の連結パイプ(29)に前記横送
り軸(44)を配置させると共に、前記クランクロッド
(115)を刈取駆動軸(46)の下方で連結パイプ(29)
下面側に配置させ、これら各軸(41)(44)(115)を
駆動軸(46)を上側の頂点位置に位置させるような側面
視で三角状に配置し、回動支点軸(27)(28)を中心に
刈取部(9)を昇降させるとき、前記駆動軸(46)と地
面との間に横送り軸(44)及びクランクロッド(115)
を介在させるように構成している。
第16図に示す如く、前記扱深さ支点ケース(56)を介し
て回動支点軸(28)に送り終端部を支持させた前記縦搬
送チェン(24)及び上部穂先搬送タイン(25)の送り始
端側を、扱深さ調節機構(126)を介し刈取フレーム(3
1)の右引起しパイプ(34)及び掻込み支持フレーム(3
9)に保持させるもので、前記掻込み支持フレーム(3
9)にブラケット(127)を介し支持させる扱深さ調節モ
ータ(128)と、該モータ(128)に下端を連動連結し上
端を前記右引起しパイプ(34)上端に軸受け体(129)
を介し回転自在に支持させる縦ねじ軸(130)と、該縦
ねじ軸(130)に螺着させるナット体(131)から後方に
一体延出するロッド(132)と、該ロッド(132)に摺動
自在に嵌合支持させて縦回動支点ブラケット(133)を
設ける摺動筒(134)と、先端に前記縦搬送チェン(2
4)の前部従動スプロケット(135)を支軸(136)を介
し回転自在に支持させて前記縦回動支点ブラケット(13
3)に基端を回動自在に支持させる縦回動アーム(137)
とを、前記扱深さ調節機構(126)に備え、前記モータ
(128)によって縦ねじ軸(130)を正逆転させることに
より、ナット体(131)を介しロッド(132)を上下に昇
降させ、前記縦搬送チェン(24)を上部穂先搬送タイン
(25)と共に、前記回動支点軸(28)を中心にその送り
始端側の穀稈受継ぎ高さを調節すると共に、刈取フレー
ム(31)の左右摺動時に、前記扱深さ調節機構(126)
を介し前記縦搬送チェン(24)を上部穂先搬送タイン
(25)と共にその送り始端側を左右に移動させるように
構成している。
本実施例は上記の如く構成しており、左走行クローラ
(2)によって未刈り稈を踏まないように、刈取部
(9)を機体左寄りに位置させて通常の刈取作業を行う
もので、中割り作業時、刈取部(9)を機体右方向に移
動させ、右走行クローラ(2)によって未刈り稈を踏む
のを防ぐと共に、畦際刈り作業時、刈取部(9)を機体
左方向に移動させ、左走行クローラ(2)を畦に乗上げ
るのを防止している。
「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、刈取部(9)
前部の機体に対して後方の刈取回動支点軸(27)(28)
周りで上下自在に設け、該支点軸(27)(28)部を刈取
部(9)及び穀稈搬送部(24)への動力伝動部に兼用す
るコンバインにおいて、前記支点軸(27)(28)を、入
力軸(45)を内装する左ケース体(27)と穀稈搬送部
(24)への出力軸(52)を内装する右ケース体(28)に
分割し、刈取フレーム(31)に連結させかつ刈刃(23)
部への動力伝動構造(49)を内装する連結ケース体(2
9)を前記の左右ケース体(27)(28)間に介装固定さ
せたもので、入力軸(45)を組込んだ左ケース体(27)
と、出力軸(52)を組込んだ右ケース体(28)を、動力
伝動構造(49)を組込んだ連結ケース体(29)を介して
接合させることにより、刈刃(23)部及び穀稈搬送部
(24)を駆動するT字形伝動系路を形成するから、前記
の各ケース体(27)(28)(29)をユニット構造に構成
して組立分解作業性を従来よりも容易に向上させること
ができると共に、各ケース体(27)(28)(29)の組立
分解を各別に夫々行えて保守作業性を従来よりも容易に
向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は刈取部の平面説明図、第2図はコンバインの全
体側面図、第3図は同平面図、第4図は刈取部の側面説
明図、第5図は刈取入力部の断面平面図、第6図は同断
面正面図、第7図は同断面側面図、第8図は刈取左右移
動部の断面平面図、第9図は同側面説明図、第10図は横
送り軸の断面図、第11図は左刈取ケースの断面平面図、
第12図は右刈取ケースの断面平面図、第13図は刈取クラ
ンクロッドの取付説明図、第14図はカム体の断面図、第
15図は刈取駆動軸部の側面説明図、第16図は穀稈搬送体
の支持説明図である。 (9)…刈取部 (23)…刈刃 (24)…縦搬送チェン(穀稈搬送部) (27)…左ケース体(刈取回動支点軸) (28)…右ケース体(刈取回動支点軸) (29)…刈取連結パイプ(連結ケース体) (31)…刈取フレーム (45)…入力軸 (49)…刈取駆動チェン(動力伝動構造) (52)…入力支軸(出力軸)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】刈取部(9)前部を機体に対して後方の刈
    取回動支点軸(27)(28)周りで上下自在に設け、該支
    点軸(27)(28)部を刈取部(9)及び穀稈搬送部(2
    4)への動力伝動部に兼用するコンバインにおいて、前
    記支点軸(27)(28)を入力軸(45)を内装する左ケー
    ス体(27)と穀稈搬送部(24)への出力軸(52)を内装
    する右ケース体(28)に分割し、刈取フレーム(31)に
    連結させかつ刈刃(23)部への動力伝動構造(49)を内
    装する連結ケース体(29)を前記の左右ケース体(27)
    (28)間に介装固定させたことを特徴とするコンバイ
    ン。
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JPH076750Y2 (ja) * 1988-01-20 1995-02-22 三菱農機株式会社 収穫機における刈取装置

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