JPH05253424A - フィルタ - Google Patents

フィルタ

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JPH05253424A
JPH05253424A JP4089541A JP8954192A JPH05253424A JP H05253424 A JPH05253424 A JP H05253424A JP 4089541 A JP4089541 A JP 4089541A JP 8954192 A JP8954192 A JP 8954192A JP H05253424 A JPH05253424 A JP H05253424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
woven fabric
alkali
oil
fabric layer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4089541A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tanioka
隆 谷岡
Katsunori Shimazaki
勝乗 嶋崎
Takao Kawai
隆夫 川井
Yasuhiro Nagai
保広 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP4089541A priority Critical patent/JPH05253424A/ja
Publication of JPH05253424A publication Critical patent/JPH05253424A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Ventilation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、アルカリ系洗浄剤による洗
浄が可能であると共に、耐熱性及び取扱上の不都合がな
く、しかも油滴の吸着保持性能の高いフィルタを提供す
ることにある。 【構成】 耐アルカリ性無機繊維製の不織布6を通水性
を有する保持体5bに取付けて不織布層を形成し、また
耐アルカリ性金属によって形成された網状または多孔板
状の除去層5を前記不織布層の反保持体側に積層したフ
ィルタである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油煙や浮遊物等を吸着で
きるフィルタに関し、詳細には吸着性能が高くしかもア
ルカリ系洗浄剤によって油分等を洗浄して再使用するこ
とのできるフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば厨房用ガスレンジから発生する油
煙や微小な浮遊物を含む排ガスは、図3に示す様な排気
ダクト2を通して油煙等を除去した後、屋外へ放出され
る。すなわち排気ダクト2の出口部には換気用ファン4
が設けられると共に、入口部にはグリスフィルタ3が配
設される。該グリスフィルタ3はアルミニウム等の金属
製網を積層したバッフル構造のものが使用されており、
ガスレンジ1において発生した油煙を油滴として該フィ
ルタ3に付着させ、油煙等が屋外へそのまま放出された
り、或は換気用ファン4に油滴が付着するのを防止して
いる。上記フィルタ3としては上記アルミニウム製の
他、ガラス繊維又は有機繊維等を素材とする不織布を金
属製綱等と組合せたものを使用することもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記フィルタ
3への油滴付着は短期間のうちに飽和に達し、その後は
付着油滴の落下を生じる。そこで上記フィルタ3を洗浄
することになるが、この洗浄がかなり厄介である為、と
きに新品と交換することがある。しかし上記フィルタを
使い捨てにするにはコスト高及び資源の浪費という問題
があり、洗浄性の改善が望まれている。
【0004】ところで油分を洗浄するに際しては一般に
水酸化ナトリウム等のアルカリ系洗浄剤を使用すること
が多い。しかしながらアルミニウム製のフィルタはアル
カリに対して腐食され易く、またガラス繊維製の不織布
もアルカリ溶液中で溶解するためいずれも洗浄には適し
ていない。他方有機繊維製の不織布は耐熱性が低く火事
の原因となる恐れもあり、厨房用としては不適切であっ
た。
【0005】そこでセラミックフォームをフィルタとし
て適用することも考えられたが、このセラミック製フィ
ルタは一体成形された多孔質成形体であるため、耐衝撃
強度において問題があり、取扱いが不便であって落下等
によって簡単に破損するという不都合がある。またステ
ンレス鋼製金網を多数枚積層構造とするフィルタも考え
られているが、油滴除去のためには50〜200mmの厚
さに重ねなければならず、フィルタとして大型となり重
量的にも重くなってしまうという不都合がある。
【0006】上記問題点に鑑み本発明の目的はアルカリ
系洗浄剤による洗浄が可能であって、また取扱上及び耐
熱性の面において問題がなく、しかも油滴の付着性能の
高いフィルタを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明は、耐アルカリ性無機繊維製の不織布を、通気性を
有する保持体に取付けて不織布層を形成すると共に、耐
アルカリ性金属によって形成された網状または多孔板状
の除去層を前記不織布層の反保持体側に積層してなるこ
とを要旨とするものである。
【0008】
【作用】アルミナ、ムライト、ゼオライト、アパタイト
などの無機素材は油分の吸着保持効果が高く、油煙を高
能率に除去できる。表1はアルミナ繊維、カーボン繊
維、ガラス繊維(比較例)を室温のサラダ油中に1分間
浸漬し、その後空気中室温下で24時間放置し、浸漬前
後の重量変化を測定して油付着量を求めたものであり、
アルミナ繊維、カーボン繊維はガラス繊維と同等又はそ
れ以上の油分保持量を示す。
【0009】
【表1】
【0010】従って上記無機繊維製の不織布を、保持体
である金網又はパンチングメタル等に保持させたもので
あれば、高い通気性の下に優れた油分付着性能を発揮す
ることが期待される。
【0011】しかしながら上記無機繊維不織布層は、い
ったん付着した油滴の保持能力が小さく、付着油分が凝
集して分離することが多い。そこで該不織布層の反保持
体側(油煙が上昇する経路に設けられる場合は下側)に
単一又は複数枚の金網や多孔板等によって形成される除
去層を設け、不織布層で吸着した油滴を分離させて該除
去層において保持することとした。この様な複合構成と
すれば、該フィルタは長期間に亘って油分等を補集でき
る様になった。尚上記除去層は油煙や浮遊物中の大きい
ものを捕集し、不織布層によって小さいものを捕集する
という役割分担も期待される。
【0012】前記アルミナ、ムライト、ゼオライト、ア
パタイト等の各素材は耐アルカリ性が強く、水酸化ナト
リウム等のアルカリ溶液に浸漬しても溶解量は極めて少
なく、吸着した油分の洗浄に際して自から溶損する量は
殆ど無視できるので何度も洗浄して再使用できる。表2
はアルミナ繊維、カーボン繊維、ガラス繊維(比較例)
を60℃で0.1Nの水酸化ナトリウム溶液中に24時
間及び48時間浸漬し、空気中室温下で24時間放置し
て乾燥し、浸漬前後の重量変化を測定してその減量を求
めたものである。
【0013】
【表2】
【0014】以上の結果から明らかな様に本発明で用い
る無機繊維はガラス繊維に比べて高い耐アルカリ性を示
し、この様な耐アルカリ性繊維によって形成された不織
布はアルカリ系洗剤によって洗浄して油分の除去を行な
ったときでも自身の溶解量は少なく、油煙用フィルタと
して幾度でも再利用できる。また無機繊維製不織布及び
これを保持する金網(又はパンチングメタル)は落下等
によって簡単に破損する様なことはなく、また耐熱性も
高く、厨房用ダクトのフィルタとして適用しても問題を
生じることはない。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す断面説明図であ
る。無機繊維製不織布6は金網5bに添着保持されて不
織布層8を形成すると共に、その下側には3枚の金網5
aを積重ねて除去層5を配設し、周縁を枠体7で支持し
てフィルタ3を形成する。また図2は他の実施例を示
し、無機繊維製不織布6を上下両面から挟持する様に金
網5c,5dで取囲んで不織布層8を形成し、さらにそ
の下側に2枚の金網5aによって除去層5を形成したも
のである。
【0016】上記無機繊維製不織布の素材は耐アルカリ
性という条件を満足するものである限り特に限定されな
いが、アルミナ繊維、カーボン繊維等が代表例として挙
げられる。また通気性保持体としては、ステンレス鋼製
等の耐アルカリ性金属を素材とする金網やパンチングメ
タルを使用する。
【0017】(実験例)実施例1 5mmメッシュのSUS 304製金網(350×350
mm)にアルミナ不織布を保持させた不織布層の下層側
に、5mmメッシュのSUS 304製金網を3枚積層し
た除去層を重ねフィルタとした。実施例2 上記実施例1のフィルタのアルミナ不織布をカーボン不
織布に変更したものを用いた他は実施例1と同じとし
た。また比較例としてはガラス繊維不織布を単独で枠形
に保持したものをフィルタとした。これらについて圧力
損失及び油付着量(表1の条件による実験で求める)を
測定した結果を表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】表3から明らかな様に実施例1,2は圧力
損失が少なくフィルタ素材として好適でありしかも高い
油付着量を示した。
【0020】
【発明の効果】本発明のフィルタは、排ガス中の油分等
を効率的に吸着して高い油滴除去能力を示し、しかも長
期間の使用を可能とした。またアルカリ系洗浄液によっ
て洗浄してもフィルタ自体に溶解等を生じることなく幾
度でも再利用でき、資源の浪費をなくすことができる様
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例を示す断面説明図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例を示す断面説明図である。
【図3】排気ダクトの一例を示す説明図である。
【符号の説明】 1 ガスレンジ 2 排気ダクト 3 フィルタ 4 換気用ファン 5a 金網 6 無機繊維製不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 保広 藤沢市宮前字裏河内100番1 株式会社神 戸製鋼所藤沢事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上昇する油煙や浮遊物などを付着でき、
    また洗浄して再使用することのできるフィルタであっ
    て、耐アルカリ性無機繊維製の不織布を、通気性を有す
    る保持体に取付けて不織布層を形成すると共に、耐アル
    カリ性金属によって形成された網状または多孔板状の除
    去層を前記不織布層の反保持体側に積層してなることを
    特徴とするフィルタ。
JP4089541A 1992-03-12 1992-03-12 フィルタ Withdrawn JPH05253424A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4089541A JPH05253424A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 フィルタ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504526A (ja) * 2002-04-18 2006-02-09 アルパー ハル 空気および良性ガスから有害な非ガス状汚染物質をろ過する方法
JP2008100142A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Dainichi Co Ltd 生ごみ処理機
JP2009160665A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Hitachi Koki Co Ltd 燃焼式打込機

Cited By (4)

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