JP2000015024A - 室内浮遊粉塵除去フィルタおよびこれを用いた空気清浄装置 - Google Patents

室内浮遊粉塵除去フィルタおよびこれを用いた空気清浄装置

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JP2000015024A
JP2000015024A JP10185987A JP18598798A JP2000015024A JP 2000015024 A JP2000015024 A JP 2000015024A JP 10185987 A JP10185987 A JP 10185987A JP 18598798 A JP18598798 A JP 18598798A JP 2000015024 A JP2000015024 A JP 2000015024A
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Yu Fukuda
祐 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は空気清浄装置およびそのフィルタに
関し、粉塵やアレルゲンを捕捉して焼却再生することに
より、メンテナンスフリーを可能にする。 【解決手段】 ファン12によって室内空気を浄化風路
10に供給する吸込口8と、室内に排出する吹出口9
と、浄化風路10内に設定された高温耐熱性三次元構造
体よりなるフィルタ11を有している。フィルタ11に
捕捉された粉塵やアレルゲンは別の焼却手段により焼却
消滅され、フィルタは再生される。したがってフィルタ
11の交換やメンテナンスが不要になり、集塵特性も初
期の特性を維持できる。フィルタ11高温耐熱性の三次
元構造体とし、繊維径、密度、平均孔径、目付け重量を
設定することにより、低圧損で効果的なフィルタを得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生活環境内で発生す
る室内浮遊粉塵、特にダニの死骸やふん、真菌や細菌、
花粉などのアレルギー原因物質(以下、アレルゲンとい
う)やこれらと同程度の大きさの粉塵を除去するフィル
タとこのフィルタを用いた空気清浄装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の家庭用の空気清浄装置は、塵埃を
帯電させて集塵極に捕集するものや、ファンで空気を吸
引し、空気中に含まれる塵埃をフィルタを通過させて除
去するものが用いられている。また、健康上の配慮から
フィルタに特殊な抗菌処理を施したものもある。
【0003】さらに、ヒータを用いた空気清浄装置とし
て特開平4−309751号公報に記載されているよう
なものが知られている。この装置は図6に示すように平
板状のヒータ1を備え、空気中の臭い成分および微粒子
をヒータ1近傍に捕集するための放電装置2と、捕集さ
れた臭い成分および微粒子のヒータ1による酸化分解を
促進する酸化触媒3を絶縁体4に添着して構成されてお
り、ヒータ1の加熱によって暖房を行うと同時に、放電
装置2の放電極5から放電される陽イオンによって微粒
子や臭気成分が帯電し、集塵極6に引き寄せられて絶縁
体4に付着し、ヒータ1の熱と酸化触媒3によって酸化
分解される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の空気清浄機ではフィルタや集塵板の交換やメンテナン
スが必要であり、また、抗菌処理したものもウイルスの
制菌、不活化のレベルであり、短時間で殺菌するまでに
は至らず、またカビ等に対する効果は不十分である。ま
た、図7の構成のものでは、たばこ粒子などの極微細な
粒子は分解可能なものの、平板状のヒータ1は酸化触媒
3によって反応を促進する程度の熱なので、あまり高温
にはなっておらず、比較的大きなアレルゲンや塵埃など
の固体粒子を焼却する効果は不十分であり、また冬期以
外はヒータ1によって室温が上昇するため使用できない
という課題があった。さらに、コロナ放電によって健康
に有害なオゾンが発生するという課題もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、室内浮遊粉塵除去フィルタ(以下、フィルタ
という)を高温耐熱性の三次元構造体より構成するとと
もに、空気清浄装置を浄化風路を有する筐体と、この筐
体の一部に設けられた吸込口と、筐体の一部に設けられ
た吹出口と、浄化風路内にあって室内空気を吸込口から
取り入れ、吹出口から排出して室内空気を循環させる送
風手段と、浄化風路内に設けられた高温耐熱性の三次元
構造体より成るフィルタ、このフィルタ近傍に設けられ
た焼却手段とフィルタ下流側に設けられた分解手段を有
する構成としている。
【0006】上記発明によれば、三次元構造の厚み方向
で粒子を捕捉するので、低圧損で効果的に粉塵の除去が
可能である。繊維径や平均気孔径、目付け重量や密度を
適切に設定することにより、室内浮遊粉塵特にアレルゲ
ンやこれらと同程度の大きさの粉塵を効果的に除去でき
る。また、捕捉、蓄積したアレルゲンや粉塵は焼却手段
により焼却され、焼却時に発生する臭気は分解手段によ
り分解されて無臭化される。フィルタは高温耐熱性であ
るので、フィルタ自体に損傷を与えることなく捕捉した
粉塵やアレルゲンを焼却して再生するのでフィルタの特
性が劣化することなく、初期の除去特性を維持すること
ができ、交換やメンテナンスが不要となるとともにアレ
ルギー対策としては非常に有効である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明はフィルタを高温耐熱性の
三次元構造体より成る構成としている。
【0008】そして、三次元構造の厚み方向で粒子を捕
捉するので、低圧損で効果的に粉塵の除去が可能であ
る。また、高温耐熱性であるのでフィルタ自体に損傷を
与えることなく捕捉した粉塵やアレルゲンを焼却して再
生、再利用することができる。
【0009】また、高温耐熱性繊維の三次元構造体を加
熱処理し焼結させてフィルタを構成している。
【0010】そして、繊維同士の接点に無数の結合がで
きるので、フィルタとしての機械的強度が増し、加熱冷
却を繰り返しても、変形や繊維の脱離が起こりにくく、
長期間安定した形状が保持できる。
【0011】また、高耐熱性繊維の三次元構造体の繊維
径を2μmないし20μm、平均孔径を100μm以下
としてフィルタを構成している。
【0012】そして、三次元構造の複雑な絡み合いの厚
み方向で粒子を捕捉するので、平均孔径の1/10程度
の大きさの粒子の捕捉が可能であり、10μm以下のア
レルゲン粒子を除去することが可能である。
【0013】また、目付け重量が100〜500g/m
2、密度0.5〜4/cm2としてフィルタを構成して
いる。
【0014】そして、目付け重量、密度を適切に設定す
ることにより、フィルタの低圧損化を図り、空気清浄装
置に組み込んだ場合に、騒音を抑制することができる。
【0015】また、高温耐熱性セラミック繊維でフィル
タを構成している。そして、フィルタに捕捉した粉塵や
アレルゲンをより高温で焼却することができるので、焼
却を効果的に行うことができる。さらに、セラミック繊
維は熱膨張係数が小さいので、加熱冷却の繰り返しによ
る変形が少なく長期間安定した形状を維持することがで
きる。
【0016】また、高温耐熱性ステンレス繊維でフィル
タを構成している。そして、高い熱伝導率によって、焼
却時の昇温を速やかに行うとともに、フィルタの温度分
布の均一化が図れるので、焼却を効率的に行うことがで
きる。
【0017】また、空気清浄装置を、浄化風路を有する
筐体と、この筐体の一部に設けられた吸込口と、筐体の
一部に設けられた吹出口と、浄化風路内にあって室内空
気を吸込口から取り入れ、吹出口から排出して室内空気
を循環させる送風手段と、浄化風路内に設けられたフィ
ルタを有する構成としている。
【0018】そして、送風手段によって粉塵やアレルゲ
ンを含む室内空気は、フィルタを通過させることによっ
て除去、浄化される。フィルタに捕捉された粉塵やアレ
ルゲンは、別の焼却手段によって焼却すれば、フィルタ
を初期状態に戻し、再び集塵に供することができる。し
たがってフィルタの特性が劣化することなく、初期の除
去特性を維持することができる。また、アレルゲンは焼
却してしまうのでアレルギー対策としては極めて有効で
ある。
【0019】また、空気清浄装置を、浄化風路を有する
筐体と、この筐体の一部に設けられた吸込口と、筐体の
一部に設けられた吹出口と、浄化風路内にあって室内空
気を吸込口から取り入れ、吹出口から排出して室内空気
を循環させる送風手段と、浄化風路内に設けられたフィ
ルタと、フィルタ近傍に設けられた焼却手段と、前記フ
ィルタ下流側に設けられた分解手段を有する構成として
いる。
【0020】そして、フィルタに捕捉された塵埃は、焼
却手段への通電によって焼却、分解されるので、フィル
タに捕捉されたアレルゲンは完全に除去される。したが
ってフィルタは再生され、再生後は再び、集塵が可能と
なるので特性が劣化することなく初期の除去特性を保持
するとともに、フィルタの交換やメンテナンスが不要と
なる。また焼却時に発生する臭気は、熱ドラフトによっ
て下流側の分解手段を通過し、ここで酸化分解されて無
臭の空気となって吹出口から放出されるので快適に粉塵
やアレルゲンの除去が可能である。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
【0022】(実施例1)図1は本発明の実施例1の空
気清浄装置の断面図である。筐体7の下部には吸込口
8、上部には吹出口9を有し、筐体7内には浄化風路1
0を形成する。11は浄化風路10内に着脱自在に設定
されたフィルタで高温耐熱性の三次元構造体よりなる。
12は浄化風路10内に設けられた送風装置であるファ
ンで、室内の空気を吸込口8から取り入れ、フィルタ1
1を通過させて空気中に含まれる粉塵やアレルゲン等を
除去し、吹出口9から排出することによって室内空気の
浄化を行う。所定時間運転して粉塵やアレルゲンがフィ
ルタ11に蓄積されたときは、筐体7から取り外して別
の加熱手段(図示せず)で加熱し、蓄積した粉塵やアレ
ルゲンを焼却してフィルタ11を再生する。
【0023】フィルタ11は粉塵やアレルゲンの焼却温
度に絶えるように高温耐熱性の三次元構造体で構成する
が、その構成としてはセラミックやステンレスのフォー
ムや繊維の不職布が使用可能である。しかしフォーム材
は気孔径が大きいため径の小さな粒子を捕捉するために
は厚みをかなり厚くする必要があり、圧損が大きくなる
ためにファン12が大きくなり筐体も大型化するのに加
え、騒音も大きくなるので家庭用の機器には使用しにく
い。
【0024】これに対し図2に示すように高温耐熱性繊
維の三次元構造体である不職布13は繊維14の複雑な
絡みの中を空気が通過するうちに、繊維14の交差部分
に粉塵やアレルゲンが捕捉されるため不職布13の平均
孔径1/10程度の小さな粒子まで捕捉可能である。し
たがってフィルタ11の圧損を低くすることができるの
で、ファン12の小型化延いては筐体の小型化を図るこ
とができる。フィルタ11を構成する不職布13は繊維
14の脱落を防止するため成形が必要である。その方法
として、バインダを用いて接合する方法、ニードルパン
チによる方法、焼結する方法等があるが、フィルタ11
は加熱処理を行うので、有機バインダは使用不可であ
る。また、無機バインダも加熱冷却の繰り返しによる剥
離や、気孔の閉塞等の課題がある。特にステンレス繊維
の場合は熱膨張係数が大きく異なるので、使用できな
い。ニードルパンチは一般に不職布の成形によく用いら
れているが、接合点の数が限られるので、特にステンレ
ス繊維では加熱冷却の繰り返しによる接合点間の気孔径
の膨張収縮により、初期の気孔形状が維持できなくなる
危険性がある。これに対し焼結は繊維同士の接触点に無
数の接合点が形成されるので、加熱冷却を繰り返しても
初期の気孔形状を維持することができ、また、機械的強
度も確保できる。ただし、ステンレス繊維の場合は表面
酸化が起こらないように、不活性ガス雰囲気下で焼結す
る必要がある。
【0025】表1に主なアレルゲンの大きさを示した。
【0026】
【表1】
【0027】アレルゲンはほぼ1μ以上であり、また1
0μm以上の粒子は速やかに落下することから、通常、
アレルゲンのうち室内に浮遊しているものはほとんどが
1μmから10μmの範囲ということができる。したが
って、10μm以下の粒子が捕捉できればほとんどのア
レルゲンは除去できる。
【0028】図3はステンレス繊維の各繊維径について
密度と平均孔径の関係を示したものである。図中の曲線
はa:繊維径20μm、b:繊維径12μm、c:繊維
径4μm、d:繊維径2μmである。いずれの場合も、
平均孔径は100μm以下となっている。通常、繊維の
三次元構造体では平均孔径の1/10程度の粒子まで除
去可能であり、したがって、平均孔径が100μm以下
であれば10μmの粒子の捕捉が可能である。したがっ
て図3の結果から繊維径20μm以下であれば10μm
以下の粉塵やアレルゲンの除去が可能である。図3には
示していないが繊維径20μm以上でも平均孔径100
μm以上を満足することはできる。しかし、繊維径20
μm以上になると密度を高くしなければならず、また、
均一な組織を得るためにある程度厚みが必要になるので
加工性が悪くなる。また、繊維径2μm以下では圧損が
高くなりすぎるなどの問題があり、好ましくは4μmか
ら12μmが適当である。本発明の実施例では繊維径2
μmから20μm、長さが1mmから12mmのものを
用いている。繊維長は短すぎると繊維同士の接合点が少
なくなって、機械的強度が落ち、また長すぎると、繊維
の分散性が悪くなって均一な気孔の形成ができにくくな
る。
【0029】図4は平均孔径の異なるフィルタ11につ
いて標準粒子を用いて除去効率を測定した結果である。
図中の曲線はそれぞれA:平均孔径25μm、B:平均
孔径60μm、C:平均孔径100μmである。平均孔
径100μmの場合でも10μm以下の粒子の捕捉は可
能である。しかし、1〜3μmの小さな粒子の除去効率
が悪いので、平均孔径は好ましくは60μm以下である
ほうが望ましい。また、平均孔径が25μm以下のフィ
ルタ11を用いれば、1μm以下のかなり細かい粒子ま
で捕捉することができる。
【0030】また、フィルタ11は密度0.5〜4g/
cm3、目付け重量50〜500g/m2を有してい
る。好ましくは密度1〜3g/cm3、目付け重量10
0〜300g/m2である。密度0.5g/cm3以
下、目付け重量50g/cm2以下ではフィルタ11の
厚みが薄すぎたり均一な気孔の形成か困難であり、逆に
密度4g/cm3以上、目付け重量500g/m2以上
では、粉塵の除去効率は上がらずに圧損のみが上昇す
る。
【0031】繊維14の材質としてはセラミックでもス
テンレスでもよい。セラミックとしてはアルミナ、シリ
カ、ジルコニアなどが、利用できる。セラミックの場合
は耐熱性に優れるので、捕捉した粉塵やアレルゲンをよ
り高温で焼却することができるので焼却を効果的に行う
ことができる。さらに、セラミック繊維は熱膨張係数が
小さいので、加熱冷却の繰り返しによる変形がなく長期
間安定した形状を維持することができる。一方、ステン
レスは高い熱伝導率によって、焼却時の昇温を速やかに
行うとともに、フィルタ11の温度分布の均一化を図る
ことができる。
【0032】(実施例2)図5は本発明の実施例2の空
気清浄装置の斜視図である。実施例1と異なる点のみ説
明すると、15はフィルタ11の近傍に設けられた焼却
手段、16はフィルタ11下流に設けられた吸着手段、
17は吸着手段16下流に設けられた分解手段である、
18はファン12、焼却手段15、分解手段17の切替
え手段である。焼却手段15は図5では棒状ヒータを用
いているが、フィルタ11に堆積したアレルゲンや粉塵
の焼却温度以上に昇温できるものであればどのような形
状でもよい。吸着手段16はアルミナーシリカのコルゲ
ートハニカムに吸着剤を坦持したものである。分解手段
17はエキスパンドメタルにPt−Pd等の酸化触媒を
担持したものに直接通電するか、別設の加熱手段(図示
せず)で間接的に加熱する。
【0033】ファン12に通電してと室内の空気を強制
的に吸込口8から吸引し、吹出口9から排出して室内空
気を循環させる。流入した空気中に含まれる1μm以上
の粉塵、アレルゲンなどはフィルタ11捕捉除去され
る。同時に、空気中に含まれる臭気物質はフィルタ11
を通過して吸着手段16に吸着される。集塵操作を続け
るとフィルタ11表面の微細孔に粉塵やアレルゲン粒子
が蓄積するため、そのまま放置すると集塵効率が低下す
るとともに、かえって表面でカビ、ダニなどが繁殖する
危険性がある。そこで、焼却手段15に通電してフィル
タ11を高温加熱し、捕捉した粉塵やアレルゲンを焼
却、除去する。この時、焼却手段15によって吸着手段
16も間接的に加熱されるので、吸着手段16に吸着さ
れた臭気物質は脱着され、熱ドラフトによって下流側の
分解手段17に導入される。ここで、焼却手段15とほ
ぼ同時に分解手段17へも通電すれば、分解手段17も
活性化温度に達し、フィルタ11に蓄積した粉塵の焼却
時に発生する臭気や、吸着手段16から脱着した臭気成
分を酸化、分解し、無害、無臭の空気を室内に放出す
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係るフィ
ルタは高温耐熱性の三次元構造体より成る構成としてい
るので、三次元構造の厚み方向で粒子を捕捉することが
でき、低圧損で効果的に粉塵の除去が可能である。ま
た、高温耐熱性であるのでフィルタ自体に損傷を与える
ことなく捕捉した粉塵やアレルゲンを焼却して再生、再
利用することができる。
【0035】また、請求項2に係るフィルタは高温耐熱
性繊維の三次元構造体を加熱処理し焼結させたた構成と
しているので、繊維同士の接点に無数の結合ができ、フ
ィルタとしての機械的強度が増し、加熱冷却を繰り返し
ても、変形や繊維の脱離が起こりにくく、長期間安定し
た形状を保持することができる。
【0036】また、請求項3に係るフィルタは、高耐熱
性繊維の三次元構造体の繊維径を2μmないし20μ
m、平均孔径を100μm以下とする構成としているの
で、三次元構造の複雑な絡み合いの厚み方向で粒子を捕
捉することができ、10μm以下のアレルゲン粒子を除
去することが可能である。
【0037】また、請求項4に係るフィルタ11は、目
付け重量が50〜500g/m2、密度0.5〜4/c
m3としいるので、均一な気孔を形成するとともに、フ
ィルタの低圧損化を図り、空気清浄装置に組み込んだ場
合の、騒音を抑制することができる。
【0038】また、請求項5に係るフィルタは高温耐熱
性セラミック繊維で構成しているので、フィルタに捕捉
した粉塵やアレルゲンをより高温で焼却することがで
き、焼却を効果的に行うことができる。さらに、セラミ
ック繊維は熱膨張係数が小さいので、加熱冷却の繰り返
しによる変形が少なく、長期間安定した形状を維持する
ことができる。
【0039】また、請求項6に係るフィルタは、高温耐
熱性ステンレス繊維で構成しているので、高い熱伝導率
によって、焼却時の昇温を速やかに行うとともに、フィ
ルタの温度分布の均一化を図り、効率的に焼却を行うこ
とができる。
【0040】また、請求項7に係る空気清浄装置は、浄
化風路を有する筐体と、この筐体の一部に設けられた吸
込口と、筐体の一部に設けられた吹出口と、浄化風路内
にあって室内空気を吸込口から取り入れ、吹出口から排
出して室内空気を循環させる送風手段と、浄化風路内に
設けられた前記請求項1〜6記載の浮遊粉塵除去フィル
タを有する構成としているので、低圧損で粉塵やアレル
ゲンを除去し、長期の耐久性に優れた空気清浄装置とす
ることができる。また、フィルタに捕捉された粉塵やア
レルゲンは、別の焼却手段によって焼却すれば、フィル
タを初期状態に戻し、再び集塵に供することができる。
【0041】また、請求項8に係る空気清浄装置は、前
記請求項7に係る空気清浄装置に加えて、フィルタ近傍
に設けられた焼却手段と、フィルタ下流側に設けられた
分解手段を有する構成としているので低圧損で室内空気
含まれる粉塵やアレルゲンは除去される。また、所定時
間フィルタに捕捉された塵埃は、焼却手段への通電によ
って焼却、分解されるので、フィルタに捕捉されたアレ
ルゲンは完全に除去され、フィルタは再生され、再生後
は再び、集塵が可能となる。また焼却時に発生する臭気
は、熱ドラフトによって下流側の分解手段を通過し、こ
こで酸化分解されて無臭の空気となって吹出口から放出
される。したがってフィルタの交換やメンテナンスが不
要となる。また、通常は送風手段のみ運転し、焼却時の
み焼却手段に通電するので、室温上昇はほとんど起こら
ないので冬期以外での使用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の空気清浄装置の斜視図
【図2】本発明のフィルタの概念図
【図3】本発明の効果を説明するための密度−平均孔径
関係図
【図4】本発明の効果を説明するための除去効率特性図
【図5】本発明の実施例2の空気清浄装置の斜視図
【図6】従来の空気清浄装置の断面図
【符号の説明】
7 筐体 8 吹込口 9 吹出口 10 浄化風路 11 フィルタ 12 ファン(送風手段) 15 焼却手段 16 吸着手段 17 分解手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米野 範幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D019 AA01 BA02 BA05 BB03 BB06 BB07 BC05 BC07 BC12 BD01 CB04 CB06 CB08 DA03 4D058 JB03 JB06 JB25 JB28 MA41 MA42 QA01 QA11 QA21 SA01 SA13 SA20 TA02 TA06 TA07 UA01 UA25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温耐熱性の三次元構造体より成る室内
    浮遊粉塵除去フィルタ。
  2. 【請求項2】 高温耐熱性繊維の三次元構造体を加熱処
    理し焼結させた室内浮遊粉塵除去フィルタ。
  3. 【請求項3】 繊維径が2μmないし20μm、平均孔
    径が100μm以下である請求項1または2記載の室内
    浮遊粉塵除去フィルタ。
  4. 【請求項4】 目付け重量50〜500g/m2、密度
    0.5〜4g/cm3である請求項2または3記載の室
    内浮遊粉塵除去フィルタ。
  5. 【請求項5】 高温耐熱性繊維は耐熱性セラミック繊維
    から成る請求項2ないし4のいずれか1項記載の室内浮
    遊粉塵除去フィルタ。
  6. 【請求項6】 高温耐熱性繊維は耐熱性ステンレス繊維
    から成る請求項2ないし4のいずれか1項記載の室内浮
    遊粉塵除去フィルタ。
  7. 【請求項7】 浄化風路を有する筐体と、前記筐体の一
    部に設けられた吸込口と、前記筐体の一部に設けられた
    吹出口と、前記浄化風路内にあって室内空気を前記吸込
    口から取り入れ、前記吹出口から排出して室内空気を循
    環させる送風手段と、前記浄化風路内に設けられた請求
    項1ないし6のいずれか1項記載の室内浮遊粉塵除去フ
    ィルタを有する空気清浄装置。
  8. 【請求項8】 室内浮遊粉塵除去フィルタ近傍に設けら
    れた焼却手段と、前記室内浮遊粉塵除去フィルタ下流側
    に設けられた分解手段を有する請求項7記載の空気清浄
    装置。
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