JPH05253318A - 塩化化合物の無害化処理方法 - Google Patents

塩化化合物の無害化処理方法

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JPH05253318A
JPH05253318A JP4055088A JP5508892A JPH05253318A JP H05253318 A JPH05253318 A JP H05253318A JP 4055088 A JP4055088 A JP 4055088A JP 5508892 A JP5508892 A JP 5508892A JP H05253318 A JPH05253318 A JP H05253318A
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JP
Japan
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reaction
solution
light
pcb
mixed
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JP4055088A
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English (en)
Inventor
Katsushi Nishizawa
克志 西澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】反応が十分に起きる混合溶液を用いて光誘起化
学反応させるにあたり、反応生成物の付着が起きず、照
射光の進入低下がない。 【構成】ポリ塩化ビフェニルを混入したアルカリ性アル
コール溶液1にレーザー光4を照射して、光誘起化学反
応させる。すなわち、前記溶液1を高速流体にして反応
容器3内に流入する。レーザー光照射領域6には光透過
を妨げる光誘起反応後の汚濁物質を滞在させることがな
く反応容器3から反応溶液7と反応生成物8を処理後溶
液回収管9を流下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリ塩化ビフェニル等の
有害な塩化化合物を脱塩化反応させて無害物に変換する
塩化化合物の無害化処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化化合物、例えばポリ塩化ビフェニル
は有害な物質として現在、生産および使用が禁止されて
いるが、すでに製造されたものは未処理状態で数万トン
保管されている。
【0003】ポリ塩化ビフェニルの無害化処理方法とし
ては、 (1)燃焼する、 (2)紫外線または放射線の照射で
分解する、 (3)化学処理法、 (4)微生物分解法、 (5)そ
の他の方法が提案されている。
【0004】しかしながら、国内においては (1)の方法
のみがわずかに実施されているにすぎない。 (1)の方法
は最も経済的であるが、焼却炉中で、1400℃以上におい
て完全に燃焼する必要があり、不十分な処理ではさらに
毒性の高いダイオキシン等の有害物質を生成してしま
う。
【0005】そこで、ポリ塩化ビフェニルおよび反応生
成物が処理中に外部に拡散せずに安全な処理可能な方法
として、アルカリ性アルコールにポリ塩化ビフェニルを
溶解し、その溶液から酸素を除去したのち、その溶液に
イオン化放射線または紫外線を照射してポリ塩化ビフェ
ニルを無害物質化する方法が例えば特公昭52-47459号公
報に開示されている。
【0006】また、ポリ塩化ビフェニルを脱塩素化する
に際し、円筒状の反応塔中央部に紫外線ランプを設け、
該反応塔壁にポリ塩化ビフェニルを濡壁式に流下し、そ
の流下ポリ塩化ビフェニル上に連続的または逐次的にア
ルカリ性アルコールを流下して紫外線を照射する方法が
特開昭52- 5742号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法はイオン化放射線または紫外線などの光源とアルカ
リ性アルコール混合溶液の境界に反応生成物である塩化
ナトイルムが析出して紫外線などの進入を著しく悪化さ
せる課題がある。
【0008】一方、後者の方法は流下するポリ塩化ビフ
ェニルがアルカリ性アルコール中に十分な混合ができ
ず、また拡散して照射光が到達しないので反応速度を低
下して未反応のまま反応塔下部まで落下する弊害が起き
る上に処理量が少ない課題がある。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、反応が十分に起きる混合溶液を用い、かつ上
述した反応生成物による照射光の進入低下がなく、反応
速度、効率を向上させた塩化化合物の無害化処理方法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はポリ塩化ビフェ
ニル等の塩化化合物をアルカリ性アルコールに混合した
溶液に光を照射して、光誘起化学反応させて塩化化合物
を分解する塩化化合物の無害化処理方法において、前記
溶液を高速流体にして反応容器内に流入することによ
り、前記反応容器内の光照射領域には光透過を妨げる光
誘起化学反応後の汚濁物質を滞在させることなく光照射
領域外に流出することを特徴とする。
【0011】
【作用】アルカリ性アルコールに塩化化合物を混入した
溶液を流体として流す。この流れの一部に反応用の例え
ばレーザー光を照射する。溶液と光は光誘起化学反応す
る。反応後、生成物は光照射領域から下流に流れるの
で、光照射領域では反応生成物による光進入の低下は起
きない。
【0012】また、光照射領域でのアルカリ性アルコー
ルと塩化化合物の濃度比を処理したい塩化化合物の特性
により任意に最適に設定することが可能である上に、反
応により影響を受けて時間的に変化することを無くすこ
とが可能となる。
【0013】
【実施例】本発明のポリ塩化ビフェニルに適用した一実
施例について図1および図2を参照して説明する。以下
ポリ塩化ビフェニルをPCBと略記するが、本発明はP
CBに限定されるものではなく全ての塩化化合物に適用
できるものである。また、反応用光線としてはレーザー
光について説明するが、光誘起反応を起こす光すべてに
適用できる。
【0014】図1は本発明を実施するための反応処理装
置の断面図を示している。アルカリ性アルコールにPC
Bを混入させた溶液1を図1において上から下方向へ溶
液導入管2中を流す。この溶液1は溶液導入管2の終端
に取り付けた反応容器3を通過する。この反応容器3に
図中左から右にレーザー光4を照射する。
【0015】反応容器3のレーザー照射面5はレーザー
光4が透過する材料の窓となっているために反応容器3
内を流れる溶液1にレーザー光4をレーザー照射領域6
のみに照射できる。レーザー光4の照射を受けた反応溶
液7は反応生成物8とともにさらに下流の処理後溶液回
収管9を流下する。
【0016】したがって、反応生成物8によるレーザー
照射領域6の光の進入を低下させることはなくなり、反
応速度、効率を向上させる。
【0017】図2は図1の反応処理装置を用いて処理溶
液を流体として処理した場合の全体工程の流れを示して
いる。この実施例をPCBの混入した物質の処理過程に
従って説明する。
【0018】まず、PCB混入物質10を抽出PCB12と
それ以外のPCB抽出後物質(残物)14にPCB抽出器
11を用いて分離する。このPCB抽出器11は遠心分離器
等で構成する。抽出PCB12は溶液タンク13に格納し、
その他のPCB抽出後物質(残物)14はPCB分析モニ
ター装置15でPCBの混入が無いことを確認して無害化
処理後溶液タンク16に格納する。
【0019】一方、溶液タンク13に格納した抽出PCB
12とタンクに収納したアルコール17およびアルカリ(N
aOH)18は溶液混合器19で混合する。抽出PCB12、
アルコール17、アルカリ18の混合量は混合比モニター20
によりモニターして最適濃度比になるように混合量コン
トローラ21で調節する。
【0020】溶液混合器19で作成した溶液は図1に示し
たように高速流体にして反応容器3を通過させる。この
流体に、反応容器3においてレーザー光4を照射する。
レーザー光4の照射を受けた後の流体の反応溶液7は反
応促進容器22に格納して連鎖反応を促進させた後、溶液
分離器23で反応生成物8中の反応生成NaCl24、反応
生成アセトン25、その他のビフェニル等反応生成物26、
PCBの混入した反応生成物27に分離する。
【0021】反応生成物のうちPCBを含まない符号14
〜26で示す物質(生成物)についてはPCB分析モニタ
ー装置15でPCBの混入が無いことを確認して処理した
後、無害化処理後溶液タンク16に格納する。PCBの混
入物質は再び溶液混合器19にて混合する。
【0022】図3はPCBを混入したアルカリ性アルコ
ール溶液1を高速流体にする他の例として、PCB混入
物質から抽出したPCBの粘性が高いことを利用してP
CBを混入したアルカリ性アルコール溶液1をノズル28
からジェット流29で吹き出させた反応処理装置の縦断面
図を示している。ジェット流29にレーザー光4を照射し
て照射後に溶液回収器30で回収する。
【0023】この例では光学セルのレーザー照射面5と
PCBを混入したアルカリ性アルコール溶液1とは全く
接していないので反応生成物の付着も起きない。ただ
し、反応を無酸素中で起こさないと、燃焼法と同様に有
害な副生成物ができる可能性が生じるので、レーザー照
射領域6部を無酸素雰囲気容器31で包囲し、該容器31内
を例えばN2 等の無酸素ガス32で置換する必要が生じ
る。
【0024】この例によればレーザー照射領域6部を無
酸素状態にすることができ、有害酸化物質の生成を抑え
ることができる。なお、図3中符号30は溶液回収器で、
反応溶液7と反応生成物8を回収する。
【0025】上記各々の実施例において、反応処理装置
に光照射する溶液の各構成物質の濃度のモニターを行
い、各混入量の制御を可能とすることにより、光照射領
域には常に適正混合比の溶液が供給できる。また、光照
射領域部は無酸素雰囲気だけでなく反応溶液だけにする
こともできる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば次に述べる効果がある。 (1) 入射光の反応生成物による進入の低下を下げること
ができ反応速度、効率を向上させることが可能である。 (2) 光照射による反応に最適な溶液濃度の制御可能であ
り、アルカリ濃度低下等による反応率低下は起きない。 (3) 紫外線ランプ等に比べて輝度の高いレーザーと溶液
の高速流体化により光照射量が増加して処理速度も向上
する。 (4) 無酸素雰囲気中の反応となるためにダイオキシン等
の有害副生成物ができない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための反応処理装置の一
例を概略的に示す縦断面図。
【図2】図1における装置により本発明方法を実施した
工程を示す流れ図。
【図3】本発明方法を実施するための反応処理装置の他
の例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…PCBを混入したアルカリ性アルコール溶液、2…
溶液導入管、3…反応容器、4…レーザー光、5…レー
ザー照射面、6…レーザー(光)照射領域、7…反応溶
液、8…反応生成物、9…処理後溶液回収管、10…PC
B混入物質、11…PCB抽出器、12…抽出PCB、13…
溶液タンク、14…PCB抽出後物質(残物)、15…PC
B分析モニター装置、16…無害化処理後溶液タンク、17
…アルコール、18…アルカリ、19…溶液混合器、20…混
合比モニター、21…混合量コントローラ、22…反応促進
容器、23…溶液分離器、24…反応生成NaOH、25…反
応生成アセトン、26…その他のビフェニル等反応生成
物、27…PCBの混入した反応生成物、28…ノズル、29
…ジェット流、30…溶液回収器、31…無酸素雰囲気容
器、32…無酸素ガス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ塩化ビフェニル等の塩化化合物をア
    ルカリ性アルコールに混合した溶液に光を照射して、光
    誘起化学反応させて塩化化合物を分解する塩化化合物の
    無害化処理方法において、前記溶液を高速流体にして反
    応容器内に流入することにより、前記反応容器内の光照
    射領域には光透過を妨げる光誘起化学反応後の汚濁物質
    を滞在させることなく光照射領域外に流出することを特
    徴とする塩化化合物の無害化処理方法。
JP4055088A 1992-03-13 1992-03-13 塩化化合物の無害化処理方法 Pending JPH05253318A (ja)

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JP (1) JPH05253318A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5515716A (en) * 1994-08-22 1996-05-14 University Of Nevada-Las Vegas Method of detecting pollution in water using sonication
JP2019188364A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 株式会社コガネイ 光照射反応装置

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