JPH05252196A - ネットワークシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のネットワークシステムに特別にハード
ウェア等を設けることなく通信端末の変更を管理する。 【構成】 複数の通信端末を接続する複数の蓄積交換機
が通信網にノードとして接続され、各蓄積交換機は自己
に接続する通信端末および他の蓄積交換機に接続する通
信端末を表示する全端末管理テーブルを有し、この全端
末管理テーブルにより全通信端末との通信および管理を
できるようにネットワークを構成し、全端末管理テーブ
ルを変更する場合は、まず変更する全ての通信端末のネ
ットワークアドレスを変更した後、他の事項の変更をす
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ネットワークシステム
およびこれに接続された蓄積交換機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近来、蓄積交換機にファクシミリ端末を
連続し、この蓄積交換機をノードとして通信網に接続す
るネットワークシステムが用いられるようになってきて
いる。

【０００３】図１はこの種のネットワークシステムの構
成例であり、それぞれ複数の通信端末１を管理する複数
の蓄積交換機２が、共通の通信網３にノードとして接続
されており、この通信網３を通して、ノード間の通信
（中継や転送等）が行われている。

【０００４】図３は通信端末管理テーブルの構成例を示
す図であり、各ノード（蓄積交換機）にて管理する通信
端末１の一覧および各通信端末のネットワークアドレス
（電話番号）を記憶している。

【０００５】以上のように構成されたネットワークシス
テムにおいて、ある蓄積交換機２の管理する通信端末管
理データに変更（追加、削除を含む）が発生した場合、
全ての蓄積交換機（ノード）の通信端末管理テーブルの
内容を同一となるように変更する必要があるため、各蓄
積交換機２のコンソール22から同一の内容の操作を行っ
ていた。

【０００６】しかし、ネットワークシステムの規模が大
きくなり、蓄積交換機２の数が多い場合には、上記の方
法を実現することは困難であるため、特開平1-166643号
公報には、図４に示すような通信網３に集中管理装置４
をノードとして設け、この集中管理装置４で変更操作を
行うだけで、自動的に全ノードの通信端末管理データが
更新されるようなシステムが提案されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる構成に
よれば、蓄積交換機２以外に集中管理装置４を設ける必
要があり、しかも１つの蓄積交換機１の通信端末１の増
設等の変更を全て集中管理装置４で操作しなければなら
ない。

【０００８】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、従来のネットワークシステムに、特別にハード
ウェア等を設けることなく、通信端末の変更を管理でき
るネットワークシステムおよび変更作業の影響を少なく
するネットワークシステムを提供することを目的とす
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、複数の通信端末を接続する複数の蓄積交換機が通信
網にノードとして接続され、各蓄積交換機は自己に接続
する通信端末および他の蓄積交換機に接続する通信端末
を表示する全端末管理テーブルを有し、この全端末管理
テーブルにより全通信端末との通信および管理をできる
ようにネットワークを構成し、前記全端末管理テーブル
を変更する場合は、まず変更する全ての通信端末のネッ
トワークアドレスを変更した後他の事項の変更をするよ
うにしたものである。

【００１０】

【作用】各蓄積交換機は、自己に接続する通信端末の端
末管理テーブルのみならず、ネットワークに接続する他
の蓄積交換機に接続する通信端末の端末管理テーブルを
含めた全端末管理テーブルを有している。これにより各
蓄積交換機は自己に接続している通信端末のみならず、
他の蓄積交換機に接続している通信端末も、その通信端
末が接続している蓄積交換機と同様に管理できる。

【００１１】このようなネットワークにおいて、全端末
管理テーブルの変更が生じた場合、各蓄積交換機は同一
の全端末管理テーブルを有する必要から、それぞれが有
する全端末管理テーブルを変更しなければならない。こ
れを変更するには、変更しようとする蓄積交換機が自己
のも含め、他の蓄積交換機の分もネットワークを用いて
変更してもよいし、他の蓄積交換機に指示して変更させ
てもよい。この場合、他の蓄積交換機としては１つでも
よく、またそれぞれの蓄積交換機に自己の全端末管理テ
ーブルを変更させてもよい。

【００１２】このように、全端末管理テーブルを変更し
ようとすると、各蓄積交換機の有する全端末管理テーブ
ルを変更しなければならないので時間がかかり、この間
通信に支障をきたす。そこで始めに通信端末のネットワ
ークアドレス（電話番号）のみ変更してネットワークを
通信可能な状態にし、その後、その他の情報を変更する
ようにする。これにより変更による通信中止期間は短縮
される。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は本発明の実施例の構成を示し、これは従来
例と変わりない。図２は蓄積交換機２の構成を示すブロ
ック図である。図２において、中央制御部20は蓄積交換
機２および通信端末１、通信網３との関係などを含め全
体の制御を行い、コンソールインタフェース部21は入出
力を行うコンソール22を制御する。外部記憶装置24は通
信端末１との送受信データや蓄積交換機２で管理する通
信端末管理データなどを格納しており、外部記憶制御部
23によって制御される。通信網インタフェース25は通信
網３とのインタフェースを行う。端末制御部26は通信端
末１を制御する。

【００１４】以上のように構成された蓄積交換機２をノ
ードとする通信網３からなるネットワークシステムの動
作を説明する。

【００１５】図５は蓄積交換機１において自己の管理す
る通信端末１に追加、削除を含む変更が生じた場合の動
作フロー図である。この場合、この蓄積交換機２の操作
者はコンソール22を操作してこの変更内容を入力し、図
３に示した通信端末管理テーブルを更新する（ステップ
51) 。図６はノード番号２の蓄積交換機２に通信端末６
を追加した場合の通信端末管理テーブルを示す。図３に
対しノード番号２、通信端末番号６、ネットワークアド
レス0783324420が追加されている。また右側に端末情報
欄を設け、各端末の内容を表す。

【００１６】次に他ノードのネットワークアドレスを図
７に示すノードアドレステーブルより取り出し（ステッ
プ52) 、通信網３を介して他のノードに接続し（ステッ
プ53) 、自ノード番号および更新内容の送信を行う( ス
テップ54) 。他の全てのノードへの送信が終了したかチ
ェックし( ステップ55) 、まだ残っていれば、次のノー
ドのネットワークアドレスを取り出し( ステップ56) 、
ステップ53に戻る。このようにして他の全てのノードに
変更情報を送信する。

【００１７】図８は図３の状態からノード番号２の通信
端末番号３を削除した場合を示し、図９は図３の状態か
らノード番号２の通信端末番号２のネットワークアドレ
スおよび端末情報を変更した場合を示す。

【００１８】図10は他の蓄積交換機２から変更通知を受
けた蓄積交換機２内の動作フロー図である。変更通知を
受けると、変更を通知してきた蓄積交換機２のノード番
号から図３に示す通信端末管理テーブルを用いて変更す
る通信端末１のアドレスを特定する（ステップ101)。次
に更新内容を判定し( ステップ102)、判定結果により追
加処理( ステップ103)、削除処理( ステップ104)、変更
処理( ステップ105)、を行う。全項目終了したかチェッ
クし( ステップ106)、全て終わった時終了する。

【００１９】上述の説明は通信端末管理テーブルの変更
の全体的説明であるが、その変更の詳細について説明す
る。通信端末管理テーブルは図３，６，８，９に示すよ
うに各蓄積交換機２を識別するノード番号と、各蓄積交
換機２に接続する各通信端末１を示す通信端末番号、各
通信端末を識別するネットワークアドレス（電話番
号）、および各通信端末がどこに設置されているかなど
の端末情報からなる。これらのデータの内、ネットワー
クシステムにとって必要なデータはネットワークアドレ
スまでのデータであり、端末情報は使用者にとって便利
な情報にすぎない。

【００２０】このような状況を勘案して、通信端末管理
テーブルの変更に当たり、まずネットワークに必要なネ
ットワークアドレスの変更を行い、ネットワークとして
正常に動作できるようにし、その後、端末情報の変更を
行う。このためネットワークアドレスのメモリ空間と、
端末情報のメモリ空間とは分けておく必要がある。

【００２１】図11は１つの蓄積交換機２（これを制御側
と称す）がネットワークの各蓄積交換機２に指示してそ
れぞれが有する通信端末管理テーブルを変更する場合の
動作フロー図である。制御側は自己の通信端末管理テー
ブルを変更する場合、自分で行ってもよいし、他の蓄積
交換機２に指示して変更させてもよい。

【００２２】まず、通信端末管理テーブルの情報に変更
あるか調べ（ステップ110 ) 、あると、通信端末管理テ
ーブルの変更をさせる蓄積交換機を選択し、ネットワー
クアドレスの変更を指示する( ステップ112 ) 。変更を
指示された蓄積交換機からの応答を受け( ステップ113
) 、この応答が、正常に変更を行ったか否かを調べ(ス
テップ114 ) 、正常な応答でない場合はネットワークア
ドレス変更異常を各蓄積交換機に通知して( ステップ11
5 ) 、終了する。

【００２３】ステップ114 で応答が正常であれば、通信
端末管理テーブルのネットワークアドレス変更がまだ済
んでいない蓄積交換機が残っているか調べ( ステップ11
6 )、残っていればステップ111 に戻り、なくなるまで
変更処理を行う。全ての蓄積交換機の通信端末管理テー
ブルにおけるネットワークアドレスの変更が終わると、
ネットワークは正常に機能できるようになる。

【００２４】次に通信端末管理テーブルの端末情報変更
処理に入り、まず変更をする蓄積交換機を選択し（ステ
ップ117 ) 、端末情報の変更を指示し( ステップ118 )
、変更処理した蓄積交換機からの応答を受け( ステッ
プ119 ) 、この応答が正常に変更したというものか、異
常があったかを調べ( ステップ120 ) 、正常な応答であ
れば、端末情報の変更の済んでない蓄積交換機があるか
調べ( ステップ121 ) 、あればステップ117 へ戻り、全
ての蓄積交換機の通信端末管理テーブルの端末情報の変
更が終わるまで続け、終われば終了する。

【００２５】ステップ120 で正常な応答が得られない場
合は、端末情報変更異常通知を各蓄積交換機に通知し(
ステップ122 ) 、既に変更が終わっているネットワーク
アドレスの変更を取り消し、元のネットワークアドレス
に復元させる( ステップ123) 。これはネットワークア
ドレスと端末情報の整合性を確保するためである。この
復元処理が正しく行われたかの応答を各蓄積交換機より
受け( ステップ124 ）、終了する。

【００２６】図12は図11のフロー図で制御側から指示を
受ける各蓄積交換機の動作フロー図である。まず変更指
示を受けると( ステップ130 ) 、その変更指示の内容に
応じて変更処理を選択する( ステップ131 ) 。選択に応
じて、ネットワークアドレス変更処理( ステップ132 )
、端末情報変更処理( ステップ133 ) 、ネットワーク
アドレス変更取り消し処理( ステップ134 ) をし、処理
が正常であったか否か調べ( ステップ135 ) 、正常であ
れば制御側へ正常応答をし( ステップ136 ) 、異常があ
れば、異常応答としてエラーコードを付けて回答する(
ステップ137 ) 。

【００２７】図13は各蓄積交換機の通信端末管理テーブ
ルのネットワークアドレスの変更終了後ネットワークは
正常に稼働し、ダイヤリング可能な状況を示す図であ
る。

【００２８】このようにネットワークアドレスの変更と
端末情報の変更を分けて行うことは、ネットワークに接
続する蓄積交換機が少ない時はあまり効果はないが、多
くなった場合、変更時間が長くなり、その間ネットワー
クが正常に働かないことになり、本発明の効果が大きく
なる。

【００２９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
はネットワークの各蓄積交換機が同一の全端末管理テー
ブルを有し、これにより各蓄積交換機は自己のみならず
他の蓄積交換機に接続する通信端末を管理できる。この
全端末管理テーブルに変更が生じた時は、まずネットワ
ークアドレスを変更してネットワークを正常に稼働さ
せ、その後端末情報を変更し、変更によって生ずるネッ
トワークの停止期間を短縮できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の構成図

【図２】蓄積交換機の構成を示すブロック図

【図３】通信端末管理テーブルの一例を示す図

【図４】構成ノード内の変更を集中管理装置で管理する
ネットワークシステムを示す図

【図５】自ノード通信端末に変更が生じた場合の処理フ
ロー図

【図６】図３に対して通信端末を追加した場合の通信端
末管理テーブルの例を示す図

【図７】ノードアドレステーブルの一例を示す図

【図８】図３に対して通信端末を削除した場合の通信端
末管理テーブルの例を示す図

【図９】図３に対して通信端末を変更した場合の通信端
末管理テーブルの例を示す図

【図10】他のノードから変更通知を受けた場合の処理フ
ロー図

【図11】通信端末管理テーブル変更の制御側のフロー図

【図12】通信端末管理テーブル変更を実施する蓄積交換
機側のフロー図

【図13】ネットワークアドレス変更と端末情報変更のタ
イムチャート図

【符号の説明】

１ 通信端末 ２ 蓄積交換機 ３ 通信網 21 中央制御部 22 コンソール 23 外部記憶制御部 24 外部記憶装置 25 通信網インタフェース部 26 端末制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の通信端末を接続する複数の蓄積交
   換機が通信網にノードとして接続され、各蓄積交換機は
   自己に接続する通信端末および他の蓄積交換機に接続す
   る通信端末を表示する全端末管理テーブルを有し、この
   全端末管理テーブルにより全通信端末との通信および管
   理をできるようにネットワークを構成し、前記全端末管
   理テーブルを変更する場合は、まず変更する全ての通信
   端末のネットワークアドレスを変更した後他の事項の変
   更をするようにしたことを特徴とするネットワークシス
   テム。