JPH05251815A - 半導体レーザダイオード - Google Patents

半導体レーザダイオード

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JPH05251815A
JPH05251815A JP8446792A JP8446792A JPH05251815A JP H05251815 A JPH05251815 A JP H05251815A JP 8446792 A JP8446792 A JP 8446792A JP 8446792 A JP8446792 A JP 8446792A JP H05251815 A JPH05251815 A JP H05251815A
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JP
Japan
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layer
type
current
mesa portion
laser diode
Prior art date
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Pending
Application number
JP8446792A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Osawa
洋一 大澤
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光領域外の漏れ電流を削減して発振しきい
値電流の低減化を図る。 【構成】 n型InP基板10上に2本の溝を設けてメ
サ部を形成する。メサ部を除く領域に第1の半絶縁体層
(FeドープトInP)11を形成し、その上にInG
aAsP活性層12、第2の半絶縁体層13を形成す
る。その上にp型のクラッド層14、キャップ層15を
設け、n型の不純物をドープしてキャリア注入幅制御層
16を形成する。キャリア注入幅制御層16に逆バイア
スを印加してキャリア注入領域を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部に電流阻止層を有
し、低しきい値で発振可能な単一発振モードの半導体レ
ーザダイオードに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は本発明者によって提案された低し
きい値で発振可能な単一発振モードの半導体レーザダイ
オードの要部断面図である(特開平2−39483号公
報)。
【0003】同図において、10は2本のストライプ状
溝に挟まれたメサ部を有するn型InP基板、11は、
鉄またはコバルトが添加されたInPからなる第1の半
絶縁体層、12はn型InGaAsPからなる活性層、
13は、鉄またはコバルトが添加されたInPからなる
第2の半絶縁体層、14はp型InPからなるクラッド
層、15はp型InGaAsPからなるキャップ層であ
る。
【0004】このように構成されたレーザダイオードで
は、注入電流がメサ部に限定されるため、低電流動作が
可能であり、また横モードは基本モードのみに限定でき
る。さらに、電流狭窄がpn接合によって達成されるも
のではないので、寄生サイリスタがターンオンすること
がなく、電流−光出力の直線性が改善されまた高出力動
作が可能である。
【0005】また、その製造工程では、1回のエピタキ
シャル成長によって全半導体層を形成できるため、複雑
の工程管理が必要となることがなく製造が容易である。
さらに半導体層間に酸化膜等が介在することがないた
め、製品品質の安定化および歩留りの向上を図ることが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
レーザダイオードでは、電流狭窄の幅は形成された2本
の溝の間隔で決定されるため、メサ幅は製造工程能力に
左右され、一定に制御することが困難であった。そのた
め、発振しきい値にもばらつきが生じていた。また、従
来例では、電流阻止層(半絶縁体層11、13)により
完全に電流を遮断することができず、そのため図4に示
すように、メサ部の両側に漏れ電流IC1、IC2が流れ、
これが、発振しきい値電流ITHの10%にも達し、発振
に寄与しない電流がなお大きかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザダ
イオードは、表面に2本のストライプ状の溝が形成され
ている第1導電型の半導体基板と、前記溝を少なくとも
一部埋めるように形成された電流阻止層と、前記2本の
溝に挟まれた前記半導体基板のメサ部上および前記電流
阻止層上に形成された前記半導体基板よりバンドギャッ
プの狭い材料からなる活性層と、前記活性層上に形成さ
れた第2導電型のクラッド層と、前記クラッド層上に形
成された第2導電型のキャップ層と、を備え、前記キャ
ップ層上から前記クラッド層に達するように前記メサ部
上を避けて第1導電型の拡散層が形成され、前記キャッ
プ層上にはキャリア供給用の電極がまた前記拡散層上に
は該拡散層に逆バイアス電圧を印加するための電極が設
けられているものである。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の一実施例を示す断面図で
ある。同図に示されるように、n型InP基板10には
2本の溝が形成されその間に挟まれた部分がメサ部にな
されている。メサ部を除く部分に第1の半絶縁体層11
が形成され、n型InP基板10のメサ部上および第1
の半絶縁体層11上にn型InGaAsPからなる活性
層12が形成され、また、メサ部上を除いて活性層12
上には第2の半絶縁体層13が形成されている。
【0009】その上には、p型InPからなるクラッド
層14とp型InGaAsPからなるキャップ層15と
が形成されている。キャップ層15の表面からは、クラ
ッド層14に達するようにかつメサ部上を避ける形状に
n型不純物がドープされてキャリア注入幅制御層16が
形成されている。そして、p型のキャップ層15上およ
びキャリア注入幅制御層16上には、それぞれp側電極
17、制御電極18が形成され、また基板裏面にはn側
電極19が形成されている。
【0010】本実施例において、メサ部の両側の溝で
は、第1および第2の半絶縁体層11、13によって電
流が阻止されるため、電流はメサ部に集中的に流れるが
前述したように、メサ部の幅は製造工程能力に左右され
るため、キャリア注入幅(狭窄幅)にはばらつきが生じ
る。またメサに隣接する溝部にはレーザ発振に寄与しな
い漏れ電流が流れる。
【0011】そこで、本実施例では、p型のクラッド層
14およびキャップ層15内にn型のキャリア注入幅制
御層16を“ゲート”として配置し、このゲートに逆バ
イアスを印加して、図2に示すように、空乏層をp型層
内に伸ばしキャリア狭窄領域23の幅を調整できるよう
にしている。これにより、電流経路が限定され、周辺を
流れる電流IC1、IC2を活性層内を流すようにすること
ができるため、活性層へのキャリア注入効率が増し、レ
ーザダイオードの内部発光効率が改善され、またしきい
値電圧が低減化される。さらに、制御電極18の印加電
圧をコントロールすることにより、しきい値電圧そのも
のを制御することが可能となり、従来例で発生したメサ
部幅のばらつきにより発振しきい値がばらつくという問
題が解消される。また、電流が集中的に流れるようにな
ることにより、横モードの単一性は一層安定化される。
【0012】このように構成されたレーザダイオードに
おいて、p側電極17−制御電極18間に逆バイアスを
印加して、空乏層幅をコントロールすることにより、発
振しきい値電流を1〜5mAとすることができた。ま
た、注入電流を10〜20mAとして10mW以上の単
一モード光出力を得ることができた。電流を増加させる
と光出力も直線的に増加し、数100mWの出力が得ら
れた。
【0013】次に、図1乃至図3を参照して本実施例の
半導体レーザダイオードの製造方法について説明する。
図3、本実施例の製造方法について説明するための斜視
図である。まず、(100)面を上面にしたn型InP
基板10の上面にフォトレジストを塗布し、これに露光
・現像を施してダブルストライプの溝パターンを200
〜300μmの間隔に形成し、これをマスクにエッチン
グを行い、図3に示すように、ダブルストライプ状に、
幅2〜5μmの溝20を形成してメサ部21の頂上の幅
が0.5〜2.0μmとなるようにする。
【0014】次に、基板10に洗浄処理を施し、続い
て、通常のボートスライド法による液相エピタキシャル
成長を行う。すなわち、超高純度のグラファイト製ボー
トにn型InP基板10および各層成長用材料を配置し
た後、高純度水素ガス雰囲気中に630〜670℃で2
〜4時間保持する。その後、冷却速度0.3〜0.8℃
/minで徐冷し、数℃降温した時点で鉄もしくはコバ
ルトが0.3〜1.0atom%添加されたInP溶液
に基板10を接触させ、メサ部21の頂上以外の部分に
比抵抗が105 Ω・cm以上のInP層からなる第1の
半絶縁体層11を成長させる。
【0015】この成長過程では、溶液の過冷却度を極め
て小さく抑え、成長速度の面方位依存性を強めてメサ部
21の頂上に成膜がなされないようにする。
【0016】次に、図1、図2に示すように、n型In
GaAsP4元化合物を、所望の発振波長が得られる組
成に制御して、メサ部21頂上での層厚が0.05〜
0.15μmになるように活性層12を成長させ、さら
に、第2の半絶縁体層13を第1の半絶縁体層11と同
様にして、メサ部頂上以外の部分に成長させる。
【0017】次に、亜鉛が添加されて、キャリア濃度が
5〜20×1017cm-3になされたp型InPを膜厚1
〜3μmに成長せしめてクラッド層14を形成し、さら
に電極形成のためにp型InGaAsP4元混晶からな
るキャップ層15を膜厚0.5〜3μm程度に成長させ
る。以上の各半導体層は一度の液相エピタキシャル成長
工程で形成される。
【0018】次いで、キャップ層15上にCVD法によ
りシリコン酸化膜を形成し、メサ部21上に残るように
パターニングして拡散マスクを形成し、n型不純物を、
キャリア濃度5〜50×1016cm-3に拡散して、キャ
リア注入幅制御層16を形成する。続いて、p型のキャ
ップ層15上にp側電極17を、キャリア注入幅制御層
16上に制御電極18を、基板裏面にn側電極19を形
成して本実施例のレーザダイオードの製作が完了する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体レ
ーザダイオードは、半絶縁体層によって電流狭窄を行う
ものにおいて、さらにゲートによって電流路の限定を図
ったものであるので、本発明によれば、注入キャリアを
より集中させることができ、漏れ電流を極限にまで低下
させることができる。
【0020】従って、本発明によれば、発振しきい値電
流の低減化が達成され、電流−光出力特性の直線性が改
善され、単一モード制御が一層容易になる。さらに、ゲ
ートに加える外部信号によって、しきい値電流および光
出力を制御することが可能となり、素子の応用範囲の拡
大に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の断面図。
【図2】 図1の要部拡大図。
【図3】 本発明の一実施例の製造工程を説明するため
の斜視図。
【図4】 従来例の要部拡大図
【符号の説明】
10 n型InP基板 11 第1の半絶縁体層 12 活性層(InGaAsP4元混晶) 13 第2の半絶縁体層 14 クラッド層 15 キャップ層(InGaAsP4元混晶) 16 キャリア注入幅制御層 17 p側電極 18 制御電極 19 n側電極 20 溝 21 メサ部 22 空乏層 23 キャリア狭窄領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に2本のストライプ状の溝が形成さ
    れている第1導電型の半導体基板と、前記溝を少なくと
    も一部埋めるように形成された電流阻止層と、前記2本
    の溝に挟まれた前記半導体基板のメサ部上および前記電
    流阻止層上に形成された前記半導体基板よりバンドギャ
    ップの狭い材料からなる活性層と、前記活性層上に形成
    された第2導電型のクラッド層と、前記クラッド層上に
    形成された第2導電型のキャップ層と、を備え、前記キ
    ャップ層上から前記クラッド層に達するように前記メサ
    部上を避けて第1導電型の拡散層が形成され、前記キャ
    ップ層上にはキャリア供給用の電極が、また前記拡散層
    上には該拡散層に逆バイアス電圧を印加するための電極
    が設けられている半導体レーザダイオード。
JP8446792A 1992-03-06 1992-03-06 半導体レーザダイオード Pending JPH05251815A (ja)

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