JPH0525180A - 光学活性ピラノベンゾオキサジアゾール化合物及びその製造法 - Google Patents

光学活性ピラノベンゾオキサジアゾール化合物及びその製造法

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JPH0525180A
JPH0525180A JP18471791A JP18471791A JPH0525180A JP H0525180 A JPH0525180 A JP H0525180A JP 18471791 A JP18471791 A JP 18471791A JP 18471791 A JP18471791 A JP 18471791A JP H0525180 A JPH0525180 A JP H0525180A
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JP
Japan
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formula
compound
optically active
pyranobenzoxadiazole
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Application number
JP18471791A
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Inventor
Hiroo Matsumoto
浩郎 松本
Masumasa Kamikawaji
益昌 上川路
Kiyotomo Seto
浄智 瀬戸
Ryozo Sakota
良三 迫田
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 【化1】 式〔(+)-II〕又は式〔(-)-II〕で表されるピラノベンゾ
オキサジアゾール化合物の7位及び8位の立体配置の両
者を反転させることを特徴とする式〔(-)-II〕で又は式
〔(+)-II〕で表されるピラノベンゾオキサジアゾール化
合物の製造法。 【効果】旋光性の異なる化合物から、他の旋光性を有す
る化合物を容易に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高血圧症、喘息症等の
治療に有用な光学活性ピラノベンゾオキサジアゾール化
合物の製造法及び重要合成中間体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】式〔I
I〕で表されるピラノベンゾオキサジアゾール化合物は
特開平2−49788号公報及び米国特許490075
2号公報に記載されており、強い血管拡張作用と血圧降
下作用を有するため、高血圧症、狭心症、不整脈、脳循
環障害、喘息等の治療における医薬品として期待されて
いる。
【0003】
【化3】
【0004】式〔II〕で表されるピラノベンゾオキサジ
アゾール化合物はピラン環の3位と4位に不斉炭素を有
しており、トランス配位に置換基を有している。この化
合物には2種の光学異性体が存在するが(エタノール中
での旋光度により、右旋性のものを〔(+)-II〕、左旋性
のものを〔(-)-II〕で表す。)、特開平3−14128
6号公報に示されたように、医薬品として優れた活性を
有しているのはエタノール中で旋光度が右旋性を示す光
学活性体〔(+)-II〕のみである。
【0005】
【化4】
【0006】光学活性体〔(+)-II〕は、特開平3−14
1286号公報に記載のように式〔III〕で示される化
合物の光学活性体〔(+)-III〕(エタノール中での旋光
度が右旋性を示す光学異性体)より以下のように合成さ
れる。
【0007】
【化5】
【0008】〔反応式中、Yは一般の脱離基例えば、ハ
ロゲン原子(塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子)、ア
セトキシ基又はトリフルオロアセトキシ基を意味する。
1 は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、o−またはp
−トルエンスルホネート若しくはメタンスルホネートを
意味する。この〔(+)-III〕はラセミ体〔III〕の光学分
割法によって得られるために、このままでは対掌体であ
る〔(-)-III〕(エタノール中での旋光度が左旋性を示
す光学異性体)が全くむだになるという経済的な問題点
があった。
【0009】本発明はその不必要な光学活性体〔(-)-II
I〕を利用して医薬品として有用である光学活性ピラノ
ベンゾオキサジアゾール化合物〔(+)-II〕を合成する方
法を確立し、経済性の向上を計ろうとしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らはまず、ラセ
ミ体〔III〕の光学分割で得られる光学活性体〔(-)-II
I〕を既知の方法(特開平2−49788号公報参照)
を改良した合成法(参考例1参照)に従って光学活性ピ
ラノベンゾオキサジアゾール化合物〔(-)-II〕に導き、
この化合物をジ(C1〜C4)アルキルアミノサルファート
リフルオライド{(C1〜C4)アルキルとは炭素数1〜4
のアルキル基を示す。}と反応させることによって立体
異性体〔(-)-I〕に変換できることを見出した。さらに
この立体異性体〔(-)-I〕に塩基を作用させると目的の
光学活性ピラノベンゾオキサジアゾール化合物〔(+)-I
I〕が得られることを見出すに至って本発明を完成し
た。
【0011】
【化6】
【0012】即ち本発明は〔(-)-III〕を利用した、医
薬品として優れた活性を持つ光学活性体〔(+)-II〕の製
造法及び重要合成中間体である光学活性化合物〔(+)-
I〕及び〔(-)-I〕に関するものである。更に本発明は
〔(+)-III〕を利用した〔(+)-II〕及び〔(-)-II〕の製
造法に関するものである。以下、具体的に説明する。
【0013】
【化7】
【0014】〔反応式1〕
【0015】
【化8】
【0016】工程Aにおいて、化合物〔(-)-II〕を溶媒
に懸濁または溶解してジ(C1〜C4)アルキルアミノサル
ファートリフルオライド(DAST)を反応させ、次に
水あるいは炭酸水素ナトリウム水溶液と接触させると、
ピラン環の3位の水酸基が立体選択的に反転して、立体
異性体〔(-)-I〕が好収率で得られる。この時、原料
〔(-)-II〕の光学純度は生成物〔(-)-I〕においてもほ
ぼ完全に保持されることが、光学活性液体クロマトグラ
フィーを用いた分析により明らかである(実施例参
照)。
【0017】このDASTとの反応で使用できる溶媒と
しては塩化メチレンや1,2−ジクロロエタンのような
ハロゲン系の溶媒、ジオキサンやテトラヒドロフランの
ようなエーテル系溶媒、アセトニトリルのようなニトリ
ル系の溶媒等を挙げることができる。DASTとの反応
温度は通常−20℃〜100℃の範囲、好ましくは0℃
〜30℃の範囲がよい。
【0018】一定時間後、反応液と水または炭酸水素ナ
トリウム水溶液とを0℃〜30℃の範囲で混合すれば反
応は停止し、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン
系の溶媒または酢酸エチル等のエステル系の溶媒等で抽
出後、カラムクロマトグラフィーで精製すれば目的の化
合物〔(-)-I〕が得られる。また、当然のことながら、
原料として〔(+)-II〕を用いると対掌体である〔(+)-
I〕を得ることができる。
【0019】〔反応式2〕
【0020】
【化9】
【0021】工程Bにおいて、化合物〔(-)-I〕を溶媒
に懸濁または溶解させておき、塩基を作用させるとピラ
ン環の4位のアミド基が反転して立体異性体が好収率で
得られる。この時、原料である〔(-)-I〕の光学純度は
生成物〔(+)-II〕においてもほぼ完全に保持されること
が、光学活性液体クロマトグラフィーを用いた分析によ
り明らかである(実施例参照)。従って、工程A及び工
程Bを合わせると、化合物〔(-)-II〕がラセミ化するこ
となくその対掌体〔(+)-II〕へと反転することになる。
【0022】この反応で使用できる溶媒としてはメタノ
ール、エタノールのようなアルコール系溶媒、水−アル
コール系の混合溶媒、塩化メチレン、1,2−ジクロロ
エタンのようなハロゲン系の溶媒、ジオキサン、テトラ
ヒドロフランのようなエーテル系の溶媒、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド系の溶
媒、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド系の溶
媒等を挙げることができる。
【0023】反応温度は通常−20℃〜100℃の範
囲、好ましくは0℃〜30℃の範囲がよい。
【0024】反応終了後は塩酸、硫酸等の鉱酸やリン酸
あるいは酢酸、ギ酸、メタンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸のような有機酸を加えることによって反応を
停止させ、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン系
溶媒または酢酸エチル等のエステル系溶媒と水との二相
系で抽出することによって有機層より、目的の光学活性
ピラノベンゾオキサジアゾール化合物〔(+)-II〕の粗物
を得ることができる。この粗物はシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーまたは再結晶(溶媒は酢酸エチル、エタ
ノール、1,2−ジクロロエタン、トルエン等)により
容易に精製することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び参考例によりさらに詳しく
説明する。
【0026】実施例1 (−)−シス−7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチル−
7−ヒドロキシ−8−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)−6H−ピラノ〔2,3−f〕ベンゾ−2,1,3
−オキサジアゾールの合成 (化合物〔(-)-
I〕) (−)−トランス−7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチ
ル−7−ヒドロキシ−8−(2−オキソ−1−ピロリジ
ニル)−6H−ピラノ〔2,3−f〕ベンゾ−2,1,
3−オキサジアゾール〔(-)-II〕2.12g(6.99
mmol)を氷冷下、塩化メチレン35gに懸濁、撹拌
しておき、ジエチルアミノサルファートリフルオライド
(DAST)1.24g(7.69mmol)を添加し
た。添加終了後に氷浴をとり除いて30分間反応させた
後、液体クロマトグラフィー〔カラム:UNISIL
PACK 5C18−250A、溶離液:アセトニトリ
ル−0.003Mリン酸二水素カリウム水溶液=1/
1、カラム温度:40℃、流速:1.0mL/min、
検出方法:UV(294nm)、分析所要時間20分
間〕で分析したところ、原料残が多かったのでDAST
0.12g(0.74mmol)を追加して、室温で2
5分間、さらに0.03g(0.19mmol)を追加
して室温で15分間反応を継続した。
【0027】反応混合物に4%炭酸水素ナトリウム水溶
液350g、クロロホルム350mLを加えて震盪し、
塩化ナトリウム70gを加えて再度震盪した上で静置、
分液した。水層はクロロホルム50mLで再度抽出し、
クロロホルム層は合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。ろ過、溶媒留去した後、カラムクロマトグラフィー
(シリカゲル350g、クロロホルム−メタノール=3
0/1)で副生成物である既知化合物6,6−ジメチル
−8−(2−オキソ−1−ピロリジニル)−6H−ピラ
ノ〔2,3−f〕ベンゾ−2,1,3−オキサジアゾー
ル0.34g(収率17%)を除去し、さらにカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル350g、酢酸エチル−
メタノール=30/1)で少量残存している原料と分離
することにより、題記化合物1.36g(収率64%)
を無色カラメル状物質として得た。このカラメル1.3
0gをクロロホルム6.8gに溶解し、四塩化炭素10
gを加えて冷蔵庫中に放置すると無色結晶1.04gが
得られた。
【0028】融点:101〜105℃ 液体クロマトグラフィーによる化学的純度分析:99%
以上 〔分析条件〕反応追跡の条件と同じ(上述) 〔保持時間〕5.2分 光学活性液体クロマトグラフィーを用いた光学純度分
析:99%e.e.以上 〔分析条件〕カラム:CHIRALCEL OC(DA
ICEL)φ4.6mm×250mm,溶離液:ヘキサ
ン−エタノール=4/1,カラム温度:40℃,流速:
0.5mL/min,検出方法:UV(254nm), 〔保持時間〕24.2分 旋光度:〔α〕D 25=81.8°(c=0.506,メ
タノール) NMR(CDCl3 )δ(ppm):1.43(3
H),1.50(3H),1.65〜2.78(4
H),3.11〜4.11(4H),5.44(1
H),7.00(1H),7.33(1H).
【0029】実施例2 (+)−シス−7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチル−
7−ヒドロキシ−8−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)−6H−ピラノ〔2,3−f〕ベンゾ−2,1,3
−オキサジアゾールの合成 (化合物〔(+)-
I〕) 出発原料を(+)−トランス−7,8−ジヒドロ−6,
6−ジメチル−7−ヒドロキシ−8−(2−オキソ−1
−ピロリジニル)−6H−ピラノ〔2,3−f〕ベンゾ
−2,1,3−オキサジアゾール〔(+)-II〕2.12g
(6.99mmol)にかえ、実施例1と同様の方法で
無色カラメル状の題記化合物1.28g(収率60%)
を得た。このうち1.13gをクロロホルム5.0gに
溶解し、四塩化炭素5.0gを加えて冷蔵庫中晶析させ
ることにより無色の結晶0.802gを得た。
【0030】融点:101〜104℃ 液体クロマトグラフィーによる化学的純度分析 99%
以上 〔分析条件〕実施例1に同じ 〔保持時間〕5.2分 光学活性液体クロマトグラフィーを用いた光学純度分
析:99%e.e.以上 〔分析条件〕実施例1に同じ 〔保持時間〕22.7分
【0031】実施例3 (+)−トランス−7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチ
ル−7−ヒドロキシ−8−(2−オキソ−1−ピロリジ
ニル)−6H−ピラノ〔2,3−f〕ベンゾ−2,1,
3−オキサジアゾールの合成 (化合物〔(+)-
II〕) (−)−シス−7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチル−
7−ヒドロキシ−8−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)−6H−ピラノ〔2,3−f〕ベンゾ−2,1,3
−オキサジアゾール〔(-)-I〕291mg(0.959
mmol)をエタノール1.50gに溶解し、氷冷下に
20%水酸化ナトリウム水溶液150mgを加えた。反
応時間3時間の段階で題記化合物の種晶を加え、結晶化
させながら22時間反応を行った後、5N塩酸2.4g
を加えて反応を停止した。
【0032】反応混合物に酢酸エチル100mL、水8
5mL、塩化ナトリウム20gを加えて震盪後、静置、
分液して酢酸エチル層を取った。水層は酢酸エチル20
mLで再抽出し、酢酸エチル層は合わせて無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。ろ過、溶媒留去した後、無色結晶性
の残渣に酢酸エチル8.1gを加えて加熱、溶解させ、
放冷して室温に戻した後、冷蔵庫に移して晶析させた。
得られた結晶を吸引ろ過して取り、冷酢酸エチル1mL
で洗浄した後、乾燥して題記化合物154mg(収率5
3%)を無色結晶として得た。
【0033】融点:229〜232℃ 液体クロマトグラフィーによる化学的純度分析:99%
以上 〔分析条件〕実施例1に同じ 〔保持時間〕5.8分 光学活性液体クロマトグラフィーを用いた光学純度分
析:99%e.e.以上 〔分析条件〕実施例1に同じ 〔保持時間〕20.9分
【0034】実施例4 実施例3の反応条件改良 (−)−シス−7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチル−
7−ヒドロキシ−8−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)−6H−ピラノ〔2,3−f〕ベンゾ−2,1,3
−オキサジアゾール〔(-)-I〕15mgを、塩化メチレ
ン2.5gに溶解し、氷冷下に28%ナトリウムメトキ
シド(メタノール溶液)86mgを加えて撹拌した。3
0分後、5N塩酸0.2mLを加えて反応を停止させ、
反応混合物の粗物を液体クロマトグラフィー(分析条件
は実施例1参照)を用いて分析したところ、目的の
(+)−トランス−7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチ
ル−7−ヒドロキシ−8−(2−オキソ−1−ピロリジ
ニル)−6H−ピラノ〔2,3−f〕ベンゾ−2,1,
3−オキサジアゾール〔(+)-II〕の相対面積百分率が9
4%であった。
【0035】参考例1 (−)−トランス−7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチ
ル−7−ヒドロキシ−8−(2−オキソ−1−ピロリジ
ニル)−6H−ピラノ〔2,3−f〕ベンゾ−2,1,
3−オキサジアゾールの合成 (化合物〔(-)-
II〕) (−)−トランス−7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチ
ル−7−ヒドロキシ−8−アミノ−6H−ピラノ〔2,
3−f〕ベンゾ−2,1,3−オキサジアゾール〔(-)-
III〕13.0g(55.3mmol)をジメチルホル
ムアミド88.4gに溶解し、ピリジン5.25g(6
6.4mmol)を加えた後氷冷した。この溶液に4−
ブロモブチリルクロライド11.3g(60.9mmo
l)を30分間かけて滴下(内温は10℃以下)し、滴
下終了後さらに30分間反応させた〔(−)−トランス
−7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチル−7−ヒドロキ
シ−8−n−(1−オキソ−4−ブロモブチル)アミノ
−6H−ピラノ〔2,3−f〕ベンゾ−2,1,3−オ
キサジアゾールの合成〕。
【0036】次に、28%ナトリウムメトキシド(メタ
ノール溶液)22.7g(118mmol)を30分間
かけて滴下(内温は10℃以下)し、滴下終了後さらに
30分間反応させた。35%塩酸7.50gを水180
gで希釈した溶液を別途調製しておき、反応混合物に1
時間かけて滴下(内温は20℃以下)することによって
反応を停止させるとともに生成物を晶析させ、さらに3
時間氷冷した後、吸引ろ過して結晶をろ取した。結晶は
冷ジメチルホルムアミド−水(1:2)14.2gで洗
浄後、冷水30.0gでさらに洗浄し、減圧下乾燥させ
ると、題記化合物14.3g(収率85%)が淡黄色結
晶として得られた。
【0037】液体クロマトグラフィーによる化学的純度
分析:97.6% 〔分析条件〕実施例1に同じ 〔保持時間〕5.8分 光学活性液体クロマトグラフィーを用いた光学純度分
析:99%e.e.以上 〔分析条件〕実施例1に同じ 〔保持時間〕18.8分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 271:00 311:00) (72)発明者 迫田 良三 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式〔(+)-I〕又は〔(-)-I〕で表されるピ
    ラノベンゾオキサジアゾール化合物の光学活性体。 【化1】
  2. 【請求項2】 式〔(+)-II〕又は式〔(-)-II〕で表され
    るピラノベンゾオキサジアゾール化合物の光学活性体に
    ジ(C1〜C4)アルキルアミノサルファートリフルオライ
    ドを反応させることを特徴とする〔(+)-I〕又は〔(-)-
    I〕で表される請求項1記載の化合物の製造法。 【化2】
  3. 【請求項3】 式〔(+)-II〕又は式〔(-)-II〕で表され
    るピラノベンゾオキサジアゾール化合物の光学活性体に
    ジ(C1〜C4)アルキルアミノサルファートリフルオライ
    ドを反応させ、さらに塩基を反応させることを特徴とす
    る式〔(-)-II〕又は式〔(+)-II〕で表されるピラノベン
    ゾオキサジアゾール化合物の製造法。
  4. 【請求項4】 式〔(+)-I〕又は式〔(-)-I〕で表される
    ピラノベンゾオキサジアゾール化合物に塩基を反応させ
    ることを特徴とする式〔(-)-II〕又は式〔(+)-II〕で表
    されるピラノベンゾオキサジアゾール化合物の製造法。
JP18471791A 1991-07-24 1991-07-24 光学活性ピラノベンゾオキサジアゾール化合物及びその製造法 Pending JPH0525180A (ja)

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