JPH05251313A - X線マスクおよびその製造方法 - Google Patents
X線マスクおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH05251313A JPH05251313A JP4914592A JP4914592A JPH05251313A JP H05251313 A JPH05251313 A JP H05251313A JP 4914592 A JP4914592 A JP 4914592A JP 4914592 A JP4914592 A JP 4914592A JP H05251313 A JPH05251313 A JP H05251313A
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- JP
- Japan
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- ray
- film
- mask
- pattern
- substrate
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 X線マスクに関し,吸収体パターンと透過膜
との間の応力歪みがなく,かつ吸収体パターンの修正を
容易に行えるマスクを得ることを目的とする。 【構成】 1)下層膜(SiC) の組織が上層膜(SiO2)より
稠密である材質で構成された2層構造のX線透過膜と,
該上層膜に形成されたトレンチパターンに埋め込まれた
X線吸収体パターンとを有する,あるいは2)基板1上
に下層X線透過膜2,上層X線透過膜9を順に被着する
工程と,基板1の裏面にマスク支持枠3を接着し,マス
ク支持枠3内の基板1を背面よりエッチング除去する工
程と, 上層X線透過膜9をパターニングしてトレンチパ
ターン8を形成する工程と,該トレンチパターン8にX
線吸収体を埋め込んでX線吸収体パターン5Aを形成する
工程とを有するように構成する。
との間の応力歪みがなく,かつ吸収体パターンの修正を
容易に行えるマスクを得ることを目的とする。 【構成】 1)下層膜(SiC) の組織が上層膜(SiO2)より
稠密である材質で構成された2層構造のX線透過膜と,
該上層膜に形成されたトレンチパターンに埋め込まれた
X線吸収体パターンとを有する,あるいは2)基板1上
に下層X線透過膜2,上層X線透過膜9を順に被着する
工程と,基板1の裏面にマスク支持枠3を接着し,マス
ク支持枠3内の基板1を背面よりエッチング除去する工
程と, 上層X線透過膜9をパターニングしてトレンチパ
ターン8を形成する工程と,該トレンチパターン8にX
線吸収体を埋め込んでX線吸収体パターン5Aを形成する
工程とを有するように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板上に塗布したレジス
ト膜に素子パターンを転写するためのX線マスクとその
製造方法に関する。
ト膜に素子パターンを転写するためのX線マスクとその
製造方法に関する。
【0002】近年, 半導体装置の高密度化に伴い, 素子
パターンの微細かが進み, それを形成するためのレジス
トパターンのサブミクロン化, またはクォータミクロン
化が要求されている。このために, 量産性の高いX線リ
ソグラフィ技術の開発,特にSOR 光を用いたX線リソグ
ラフィ技術の開発が行われている。
パターンの微細かが進み, それを形成するためのレジス
トパターンのサブミクロン化, またはクォータミクロン
化が要求されている。このために, 量産性の高いX線リ
ソグラフィ技術の開発,特にSOR 光を用いたX線リソグ
ラフィ技術の開発が行われている。
【0003】
【従来の技術】従来のX線マスクはX線透過膜上にX線
吸収体パターンを形成するか,X線透過膜をエッチング
してトレンチパターン(凹部)を形成し,そのトレンチ
パターンにX線吸収体を埋め込んでX線吸収体パターン
を形成している。
吸収体パターンを形成するか,X線透過膜をエッチング
してトレンチパターン(凹部)を形成し,そのトレンチ
パターンにX線吸収体を埋め込んでX線吸収体パターン
を形成している。
【0004】図2(A) 〜(E) は従来例を説明する断面図
である。この例はX線吸収体をX線透過膜内に埋め込ん
でX線吸収体パターンを形成したX線マスクの従来例で
ある。
である。この例はX線吸収体をX線透過膜内に埋め込ん
でX線吸収体パターンを形成したX線マスクの従来例で
ある。
【0005】図2(A) において,Si基板1に硼素(B) を
2〜3 μmの深さに拡散し,その表面に硼素拡散層6を
形成する。次いで,基板表面にレジスト膜7を塗布し,
電子線露光装置で素子パターンを描画してレジストパタ
ーン7Aを形成する。
2〜3 μmの深さに拡散し,その表面に硼素拡散層6を
形成する。次いで,基板表面にレジスト膜7を塗布し,
電子線露光装置で素子パターンを描画してレジストパタ
ーン7Aを形成する。
【0006】図2(B) において,レジストパターンをマ
スクにしてRIE 法等により硼素拡散層6をエッチングし
てトレンチパターン8を形成する。図2(C) において,
トレンチパターン8内にCVD 法によりX線吸収体(W, A
u,Ta) 等を選択的に埋め込みX線吸収体パターン4Aを形
成する。
スクにしてRIE 法等により硼素拡散層6をエッチングし
てトレンチパターン8を形成する。図2(C) において,
トレンチパターン8内にCVD 法によりX線吸収体(W, A
u,Ta) 等を選択的に埋め込みX線吸収体パターン4Aを形
成する。
【0007】図2(D) において,Si基板1をマスク支持
枠3に接着する。図2(E) において,マスク支持枠3内
のSi基板1を背面エッチングして, マスク支持枠3内を
X線透過膜のみとする。
枠3に接着する。図2(E) において,マスク支持枠3内
のSi基板1を背面エッチングして, マスク支持枠3内を
X線透過膜のみとする。
【0008】この例では,トレンチパターン8を形成す
ることで基板の応力状態が変化して,X線マスクに歪み
を生じていた。
ることで基板の応力状態が変化して,X線マスクに歪み
を生じていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,X線吸収体
パターンとX線透過膜との間の応力歪みが少ないマスク
を得ることを目的とする。
パターンとX線透過膜との間の応力歪みが少ないマスク
を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は,1)
下層膜の組織が上層膜より稠密である材質で構成された
2層構造のX線透過膜と, 該上層膜に形成されたトレン
チパターンに埋め込まれたX線吸収体パターンとを有す
るX線マスク,あるいは2)基板1上に下層X線透過膜
2,上層X線透過膜9を順に被着する工程と,基板1の
裏面にマスク支持枠3を接着し,マスク支持枠3内の基
板1を背面よりエッチング除去する工程と, 上層X線透
過膜9をパターニングしてトレンチパターン8を形成す
る工程と,該トレンチパターン8にX線吸収体を埋め込
んでX線吸収体パターン5Aを形成する工程とを有するX
線マスクの製造方法,あるいは3)前記下層膜が酸化シ
リコン(SiO2)膜であり,前記上層膜が炭化珪素(SiC) 膜
であり,前記X線吸収体パターンが選択成長されたタン
グステンである前記1)記載のX線マスクにより達成さ
れる。
下層膜の組織が上層膜より稠密である材質で構成された
2層構造のX線透過膜と, 該上層膜に形成されたトレン
チパターンに埋め込まれたX線吸収体パターンとを有す
るX線マスク,あるいは2)基板1上に下層X線透過膜
2,上層X線透過膜9を順に被着する工程と,基板1の
裏面にマスク支持枠3を接着し,マスク支持枠3内の基
板1を背面よりエッチング除去する工程と, 上層X線透
過膜9をパターニングしてトレンチパターン8を形成す
る工程と,該トレンチパターン8にX線吸収体を埋め込
んでX線吸収体パターン5Aを形成する工程とを有するX
線マスクの製造方法,あるいは3)前記下層膜が酸化シ
リコン(SiO2)膜であり,前記上層膜が炭化珪素(SiC) 膜
であり,前記X線吸収体パターンが選択成長されたタン
グステンである前記1)記載のX線マスクにより達成さ
れる。
【0011】
【作用】本発明とX線透過膜を2層構造にし,上層X線
透過膜にトレンチパターンを形成し,ここにX線吸収体
を埋め込んでX線吸収体パターンを形成している。
透過膜にトレンチパターンを形成し,ここにX線吸収体
を埋め込んでX線吸収体パターンを形成している。
【0012】この際,上層X線透過膜にのみエッチング
を行うため,下層X線透過膜の応力状態に変化を与え
ず,歪みの少ないX線マスクを実現できた。また,タン
グステンの選択成長を下層X線透過膜(SiC) 上に行って
いるが,SiC はヤング率が4.0×1012 dyn/cm2と通常の
X線透過膜(Si)に比べて 2〜3 倍高いため, より歪みの
少ないX線マスクが得られた。
を行うため,下層X線透過膜の応力状態に変化を与え
ず,歪みの少ないX線マスクを実現できた。また,タン
グステンの選択成長を下層X線透過膜(SiC) 上に行って
いるが,SiC はヤング率が4.0×1012 dyn/cm2と通常の
X線透過膜(Si)に比べて 2〜3 倍高いため, より歪みの
少ないX線マスクが得られた。
【0013】
【実施例】図1(A) 〜(E) は本発明の実施例を説明する
断面図である。図1(A) において,Si基板1上にCVD 法
を用いて, 下層X線透過膜として厚さ2μmのSiC 膜
2,上層X線透過膜として厚さ 0.6μmのSiO2膜9を順
に成長する。
断面図である。図1(A) において,Si基板1上にCVD 法
を用いて, 下層X線透過膜として厚さ2μmのSiC 膜
2,上層X線透過膜として厚さ 0.6μmのSiO2膜9を順
に成長する。
【0014】図1(B) において,Si基板1をマスク支持
枠3に接着する。次いで,マスク支持枠3内のSi基板1
を背面エッチングして, マスク支持枠3内をX線透過膜
のみとする。
枠3に接着する。次いで,マスク支持枠3内のSi基板1
を背面エッチングして, マスク支持枠3内をX線透過膜
のみとする。
【0015】図1(C) において,SiO2膜9上にレジスト
膜7を塗布し,電子線露光装置で素子パターンを描画し
てレジストパターン7Aを形成する。図1(D),(E) におい
て,反応性イオンエッチング(RIE) 法を用い,レジスト
パターン7AををマスクにしてSiO2膜9をエッチングして
トレンチパターン8を形成する。次いで,レジストパタ
ーン7Aを除去する。
膜7を塗布し,電子線露光装置で素子パターンを描画し
てレジストパターン7Aを形成する。図1(D),(E) におい
て,反応性イオンエッチング(RIE) 法を用い,レジスト
パターン7AををマスクにしてSiO2膜9をエッチングして
トレンチパターン8を形成する。次いで,レジストパタ
ーン7Aを除去する。
【0016】図1(F) において,トレンチパターン8
に,X線吸収体としてタングステン(W) を選択成長し,
X線吸収体パターン4Aを形成する。
に,X線吸収体としてタングステン(W) を選択成長し,
X線吸収体パターン4Aを形成する。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば,X線吸収体パターンと
X線透過膜との間の応力歪みが少ないマスクとその製法
が得られた。
X線透過膜との間の応力歪みが少ないマスクとその製法
が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を説明する断面図
【図2】 従来例を説明する断面図
1 Si基板 2 下層X線透過膜でSiC 膜 3 マスク支持枠 4 金属膜 4A X線吸収体パターン 6 硼素拡散層 7 レジスト膜 7A レジストパターン 8 トレンチパターン 9 上層X線透過膜でSiO2膜
Claims (3)
- 【請求項1】 下層膜の組織が上層膜より稠密である材
質で構成された2層構造のX線透過膜と, 該上層膜に形
成されたトレンチパターンに埋め込まれたX線吸収体パ
ターンとを有することを特徴とするX線マスク。 - 【請求項2】 基板(1) 上に下層X線透過膜(2) ,上層
X線透過膜(9) を順に被着する工程と, 該基板の裏面にマスク支持枠(3)を接着し,該マスク支
持枠内の該基板を背面よりエッチング除去する工程と, 該上層X線透過膜をパターニングしてトレンチパターン
(8) を形成する工程と, 該トレンチパターンにX線吸収体を埋め込んでX線吸収
体パターン(5A)を形成する工程とを有することを特徴と
するX線マスクの製造方法。 - 【請求項3】 前記下層膜が炭化珪素膜であり,前記上
層膜が酸化シリコン膜であり,前記X線吸収体パターン
が選択成長されたタングステンであることを特徴とする
請求項1記載のX線マスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4914592A JPH05251313A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | X線マスクおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4914592A JPH05251313A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | X線マスクおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05251313A true JPH05251313A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12822926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4914592A Withdrawn JPH05251313A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | X線マスクおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05251313A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100372073B1 (ko) * | 1999-09-30 | 2003-02-14 | 가부시끼가이샤 도시바 | 노광 마스크, 노광 마스크 제조 방법, 및 노광 마스크를사용한 반도체 디바이스 제조 방법 |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP4914592A patent/JPH05251313A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100372073B1 (ko) * | 1999-09-30 | 2003-02-14 | 가부시끼가이샤 도시바 | 노광 마스크, 노광 마스크 제조 방법, 및 노광 마스크를사용한 반도체 디바이스 제조 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |