JPH0525122B2 - - Google Patents

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JPH0525122B2
JPH0525122B2 JP59183644A JP18364484A JPH0525122B2 JP H0525122 B2 JPH0525122 B2 JP H0525122B2 JP 59183644 A JP59183644 A JP 59183644A JP 18364484 A JP18364484 A JP 18364484A JP H0525122 B2 JPH0525122 B2 JP H0525122B2
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Japan
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calculation
value
control
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limiter
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JP59183644A
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JPS6162102A (ja
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Yojiro Myahara
Kenzo Kamyama
Noboru Azusazawa
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6162102A publication Critical patent/JPS6162102A/ja
Publication of JPH0525122B2 publication Critical patent/JPH0525122B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は制御量をフイードバツクして制御を行
なう制御装置に係り、特に負荷の時定数が大きい
制御系のオーバーシユート量および整定時間を最
小にする制御演算装置に関する。
〔発明の背景〕
従来の制御対象の制御量をフイードバツクして
制御するフイードバツク制御系においては、制御
偏差を零にするために制御要素に比例積分演算
(PI演算)を用いることが多い。しかしながら制
御対象の時定数が大きい制御系においては、PI
演算を用いると起動時もしくは大外乱時に大きな
オーバーシユートが発生し、かつオーバーシユー
ト発生時の修正が緩慢となつて整定時間が数秒程
度にも長くなるという問題がある。
このオーバーシユートを防止するための方法と
して例えば特開昭58−129602号公報の公知例があ
る。この方法は積分演算後に積分リミツタ部でリ
ミツト処理を施こすことにより、積分のデヅドタ
イムを防止して制御をす早く安定させようとする
ものである。しかしながらP1演算の積分演算部
の出力である操作量(定常時)は目標値もしくは
負荷にほぼ比例して変化するため、積分リミツタ
部のリミツト値は最大目標値もしくは最大負荷時
の操作量を出力できる値にしなければならない。
このため無負荷時もしくは目標値が小さいときに
は、積分リミツタの効果がなくなりデツドタイム
が生じて整定時間が長くなるという問題がある。
そこで整定時間を短かくする方法としてPI演
算の代りに遅れ進み演算を用いることが考えられ
る。この方法は制御偏差に比例した出力信号が出
力され、かつ過渡ゲインT2/T1(T1,T2はそれ
ぞれ遅れ時定数、進み時定数)を大きくできるた
め、整定時間を短かくできる利点がある。
(PI演算の場合には制御偏差は最終的に零に
なるが、遅れ進み演算の場合には零にならない)。
しかしながら起動時もしくは大外乱時には遅れ進
み演算の出力は最大目標値もしくは最大負荷時の
操作量制限値に飽和しているため、過渡ゲインの
効果がなくなつて大きなオーバーシユートが発生
するという問題があつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は上記した従来技術の問題点を解
決し、負荷の時定数が大きい制御系でも目標値も
しくは負荷の変化量および演算要素の遅れ時定数
の大小などの影響を受けずにオーバーシユート量
および整定時間を最小にする制御演算装置を提供
するにある。
〔発明の概要〕
本発明は、フイードバツク制御系の制御演算要
素に遅れ進み演算を用いた制御装置において、遅
れ進み演算を比例定数演算部と1次遅れ演算部と
に分離し、1次遅れ演算部に1次遅れ演算の出力
を制限しかつ制限値に達した出力のときは該制限
値を1次遅れ演算の初期値とする内部リミツタを
設け、上記比例定数演算部の出力と内部リミツタ
付き1次遅れ演算部の出力との和を操作量とし
て、さらに一定の制御偏差以上のときに上記出力
の和すなわち操作量の極性を反転するように内部
リミツト値を設定することにより、オーバーシユ
ートおよび整定時間を最小にする制御演算装置で
ある。
〔発明の実施例〕 以下に本発明の実施例を第1図ないし第10図
により説明する。
第1図は本発明による発電機の励磁装置の制御
演算装置の一実施例を示す全体ブロツク図であ
る。第1図において、VRは電圧指令装置、VC
は電圧制御装置(制御演算装置)、GPGはゲート
パルス発生装置、THはサイリスタ変換器、FLD
は界磁巻線、Gは発電機、PTは電圧検出器、AC
は商用交流電源である。この構成で、サイリスタ
変換器THは商用交流電源ACから供給される交
流電圧を直流電圧に変換し、発電機Gの界磁巻線
FLDに印加して励磁することにより、発電機G
の出力電圧VGを発生する。この発電機Gの出力
電圧VGは電圧検出機PTで検出され、電圧検出値
VGは制御量のフイードバツク信号として電圧制
御装置(制御演算装置)VCに入力される。電圧
制御装置VCは電圧指令装置VRの制御目標値
VREFと電圧検出器PTの電圧検出値VGの信号か
ら、発電機Gの出力電圧VGが制御目標値VREF
追従するように制御演算を行ない、制御演算結果
の操作量を制御対象のゲートパルス発生装置
GPGに出力する。ゲートパルス発生装置GPGは
操作量に応じた点弧位相のゲートパルスを発生し
てサイリスタ変換器THに供給することにより、
界磁巻線FLDの界磁電流を制御して制御目標値
VREFに追従した発電機Gの出力電圧VGを発生さ
せる。
つぎに第2図は第1図の電圧制御装置(制御演
算装置)VCに伝達関数ブロツク図である。第2
図において、1は電圧指令装置VRの制御目標値
VREF、2は電圧検出器PTの電圧検出値VG(制御
量帰還値)、3は偏差演算部、4は制御演算部、
5はその比例演算部、6は内部リミツタ付き遅れ
進み演算部、7はリミツタ部、8は制御対象であ
る。この構成で、制御目標値(VREF)1と電圧検
出値(VG)2の偏差(制御偏差)εを偏差演算
部3で演算する。制御演算部4の比例演算部5は
偏差εの信号に比例ゲインKを掛けて内部リミツ
タ付き遅れ進み演算部6に出力する。内部リミツ
タ付き遅れ進み演算部6は遅れ時定数T1および
進み時定数T2の遅れ進み演算部と上限値I
MAXおよび下限値I MINの内部リミツタから
構成され、比例演算部5の出力信号の遅れ進み演
算を行ない内部リミツト処理を施こして、次段の
リミツタ部7に出力する。リミツタ部7は内部リ
ミツタ付き遅れ進み演算部6の演算出力を上限値
MAXおよび下限値MINで出力制限して、操作量
として制御対象8のゲートパルス発生装置GPG
(第1図)に出力する。
上記の第2図の電圧制御装置(制御演算装置)
VCの内部リミツタ付き遅れ進み演算部6の遅れ
進み演算部は次式により比例定数演算部および1
次遅れ演算部に分離できる。
1+T2S/1+T1S=1/1+T1S+T2/T1 (1−1/1+T1S) (1) =T2/T1+(1−T2/T1)・1/1+T1S (2) 第3図は(2)式による第2図の電圧制御装置(制
御演算装置)VCの内部リミツタ付き遅れ進み演
算部6の部分の詳細を示すブロツク図である。第
3図において、第2図と同一符号または記号は同
様に各図面を通じて同一または相当部分を示すも
のとし、9は内部リミツタ付き遅れ進み演算部6
の遅れ進み演算部を分離した(2)式の右辺第1項の
比例定数演算部、10は演算部、11は内部リミ
ツタ付き遅れ進み演算部6の遅れ進み演算部を分
離した(2)式の右辺第2項の内部リミツタ付き1次
遅れ演算部、12は演算部である。この構成で、
比例定数演算部9は制御演算部4の比例演算部5
の出力信号に対する進み時定数T2と遅れ時定数
T1の比を演算する。演算部10は比例演算部5
の出力信号と比例定数演算部9の出力信号x1の差
を演算し、演算結果が内部リミツタ付き1次遅れ
演算部11に入力信号e1として入力される。内部
リミツタ付き1次遅れ演算部11の1次遅れ演算
部は入力信号e1の1次遅れ演算を行ない、内部リ
ミツタ付き1次遅れ演算部11の内部リミツタは
1次遅れ演算出力がリミツト内であるかを演算す
ると共に1次遅れ演算出力がリミツタにかかつた
とき同時に1次遅れ演算の初期値(前回値)を内
部リミツタのリミツト値と同一値に再設定するも
のである。演算部12は比例定数演算部9の出力
信号x1と内部リミツタ付き1次遅れ演算部11の
出力信号x2を加算して、内部リミツタ付き遅れ進
み演算部6の出力として次段のリミツタ部7に入
力される。
さらに上記の第3図の内部リミツタ付き遅れ進
み演算部6の内部リミツタ付き1次遅れ演算部1
1の1次遅れ演算部は一般に積分演算のフイード
バツク形式をとるから次式の差分方程式で表わさ
れる。
u(k)=u(k−1)+ΔT/T1(e1−u(k−1
)) (3) ここでu(k)は今回の1次遅れ演算値、u(k
−1)は前回の1次遅れ演算値、ΔTはサンプリ
ング周期、T1は1次遅れ時定数、e1は1次遅れ
演算の入力信号である。(3)式において、右辺第1
項のu(k−1)は1次遅れ演算の初期値(前回
値〕で、右辺第2項の(ΔT/T1)(e1−u(k−
1))は入力信号e1と前回の1次遅れ演算値(出
力値)u(k−1)が一致しないときにその差に
比例して出力する変化分とみなすことができる。
これにより今回の1次遅れ演算値u(k)すなわ
ち1次遅れ演算の初期値(前回値)u(k−1)
と変化分(ΔT/T1)(e1−u(k−1))の和が
制限値(内部リミツト値)を越えた場合に、今回
の1次遅れ演算値(出力値)u(k)を制限値に
制限するとともに、初期値(前回値)u(k−1)
も制限値に再設定するいわゆる内部リミツタ部を
1次遅れ演算部に設ける。
第4図は上記により(3)式の1次遅れ演算部に内
部リミツタ部を設けた第3図の内部リミツタ付き
遅れ進み演算部6の内部リミツタ付き1次遅れ演
算部11の部分の詳細を示すブロツク図である。
第4図において、13は偏差演算部、14はサン
プリング周期ΔTと1次遅れ時定数T1の比を演算
する演算部、16は内部リミツタ部、17は今回
の1次遅れ演算値u(k)を1次遅れ演算の初期
値(前回値)u(k−1)に置換する置換部であ
る。この構成で、内部リミツタ付き1次遅れ演算
部11の入力信号e1と1次遅れ演算部の置換部1
7の1次遅れ演算の初期値(前回値)u(k−1)
の信号の差を偏差演算部13で演算する。1次遅
れ演算部の演算部14は偏差演算部13の偏差信
号に対するサンプリング周期ΔTと遅れ時定数T1
の比を変化分として演算する。演算部15は置換
部17の1次遅れ演算の初期値(前回値)u(k
−1)の信号と演算部14の変化分の出力信号を
加算して、加算結果の今回の1次遅れ演算値u
(k)を内部リミツタ部16を通して内部リミツ
タ付き1次遅れ演算部11の出力信号として出力
するとともに、今回の1次遅れ演算値u(k)は
置換部17を通して1次遅れ演算の初期値(前回
値)に再設定される。このさい演算部15で加算
された1次遅れ演算の初期値(前回値)u(k−
1)と上記変化分の和の信号すなわち今回の1次
遅れ演算値u(k)が内部リミツタ部16のリミ
ツト上限値I MAXまたはリミツト下限値I
MINを越えた場合には、1次遅れ演算値u(k)
の出力値がリミツト値I MAX(I MIN)に
制限されるとともに、置換部17により1次遅れ
演算の初期値(前回値)u(k−1)がリミツト
値I MAX(I MIN)に再設定される。した
がつて例えばリミツト上限値I MAXの出力の
後に、入力信号e1がリミツト上限値I MAXよ
りも小さくなつたときには、ただちに出力値u
(k)が変化するため、積分演算による時間遅れ
(デツトタイム)をなくすことができる。
さらに上記の第3図の内部リミツタ付き遅れ進
み演算部6の内部リミツタ付き1次遅れ演算部1
1の第4図の内部リミツタ部16のリミツト値I
MAX(I MIN)を次のように設定すること
により、制御量のオーバーシユート量を最小に抑
制することが可能である。すなわち第3図におい
て、制御目標値VREFと制御量帰還値(電圧検出
値)VGの制御偏差ε信号が一定の制御偏差値ε0
以上で制御演算部4の出力である操作量x3の極性
を反転させるように内部リミツタ付き1次遅れ演
算部11の内部リミツタ部16(第4図)の内部
リミツト値たとえば内部リミツト上限値I
MAXを次式により設定する。
I MAX=x10 (4) x10=ε0・K・T2/T1 (5) ここでx10は一定の制御偏差値ε0のときの比例
定数演算部9の出力信号x1の値である。(4),(5)式
により、内部リミツタが動作している状態では(4)
式において内部リミツタ付き1次遅れ演算部11
の出力は内部リミツト上限値I MAXであり、
この上限値I MAXが(5)式の一定の制御偏差値
ε0のときの比例定数演算部9の出力信号値x10
等しくなつた時点から操作量x3の極性を反転する
ことにより、オーバーシユートした制御量をその
時点から減少させることができる。したがつて、
いま許容できるオーバーシユート量をφPとすれ
ば、内部リミツト上限値I MAXを次式の値に
設定することにより、オーバーシユート量を許容
オーバーシユート量φP以下に抑制することがで
きる。
I MAX=φP・K・T2/T1 (6) なお、(6)式のI MAXの値は許容オーバーシ
ユート量φPおよび比例ゲインKおよび進み時定
数T2と遅れ時定数T1の比T2/T1のそれぞれの値
の積を演算して容易に求められる。したがつてこ
の許容オーバーシユート量φPの値を制御精度の
近傍に設定することにより、制御量のオーバーシ
ユート量と共に整定時間も最小にすることができ
る。しかも(6)式は制御目標値VREFに関係しないた
め、制御目標値VREFが変化してもオーバーシユー
ト量を常に最小に抑制できる。
一方で上記の(6)式の比例ゲインKおよび遅れ時
定数T1および進み時定数T2は調整が可変の制御
定数であるため、これらの制御定数を調整した場
合には、いま内部リミツト上限値I MAXが固
定とすると、制御定数を調整するごとに(6)式によ
り許容オーバーシユート量φPが変化するという
問題がある。したがつて本発明によれば好ましく
は上記の制御定数を調整するごとに(6)式により内
部リミツト上限値I MAXの値を演算して自動
調整することにより、オーバーシユート量を常に
一定値の許容オーバーシユート量φP以下に抑制
することができる。
第5図は上記により(6)式を用いて内部リミツト
上限値I MAXおよび下限値I MINを演算し
自動調整する第3図の内部リミツタ付き1次遅れ
演算部11の第4図の内部リミツタ部16の内部
リミツタ値演算部のブロツク図である。第5図に
おいて、18は内部リミツト値演算部、19,2
0は乗算部、21は極性反転部である。この構成
で、第3図の比例ゲイン演算部5の比例ゲインK
および比例定数演算部9の進み時定数T2と遅れ
時定数T1の比T2/T1の信号の積を内部リミツタ
値演算部18の乗算部19で演算し、さらに演算
結果と設定された許容オーバーシユート量φP
信号の積を乗算部20で演算して演算結果の内部
リミツタ値演算部18の一方の出力を第4図の内
部リミツタ部16の内部リミツト上限値I
MAXとするとともに、一方の出力を極性反転部
21で極性反転した他方の出力を内部リミツト下
限値I MINとする。このようにして比例ゲイ
ン演算部5の比例ゲインKおよび比例定数演算部
9の進み時定数T2と遅れ時定数T1の制御定数を
調整した場合には、制御定数を調整するごとに(6)
式を用いて内部リミツト値I MAX(I MIN)
を演算して自動調整することにより、制御量のオ
ーバーシユート量を常に1定値の許容オーバーシ
ユート量φP以下に抑制するとともに、この自動
調整により保守調整の時間短縮と簡単化および調
整忘れの防止等にも効果がある。
つぎに第6図は上記による第3図の制御演算部
4に入力する制御偏差ε信号の値を横軸として出
力する操作量x3ほか制御演算部各部の出力信号の
定常特性を説明する定常特性図である。第6図に
おいて、x1は第3図の比例定数演算部9の出力信
号で、x1=ε・K・T2/T1の特性を示す。x2
内部リミツタ付き1次遅れ演算部11の出力信号
で、内部リミツタがかかつていない場合には(3)式
のx2=u(k)の特性を示すが、内部リミツタが
かかつている場合にはx2=I MAX(またはI
MIN)の特性を示す。またx3は制御演算部4
(リミツタ部7)の出力信号すなわた操作量で、
内部リミツタがかかつていない場合にはx3=x1
x2=x1+u(k)の特性を示すが、内部リミツタ
がかかつている場合にはx3=x1+x2=x1+I
MAX(I MIN)の特性を示し、さらに入力す
る制御偏差ε信号の値が大きい場合にはリミツタ
部7の制限値MAX(MIN)に制限されてx3
MAX(MIN)の特性を示すようになり、また制
御偏差ε信号の値が小さいときには入出力特性の
傾きであるゲインが高いため制御精度を一巡ゲイ
ンで決まる値に保持することができる。
第7図は上記による第1図ないし第5図の電圧
指令装置VRの制御目標値VREFに対する制御量
(帰還値)すなわち電圧検出器PTの電圧検出値
VGおよび制御演算部4の各部出力信号の制御応
答特性を制御目標値VREF付近で拡大して示す制御
応答特性図である。第7図において、制御目標値
VREFに対する制御量VGの許容オーバーシユート
量φPに対して、許容オーバーシユート量φPの近
傍の時間tで制御演算部4の比例定数演算9の出
力信号x1および内部リミツタ付き1次遅れ演算部
x2の変化に応じて制御演算部4の出力の操作量x3
の極性が反転し、これにより制御量VGのオーバ
ーシユートを許容オーバーシユート量φP以下に
抑制している。
また第8図は第1図ないし第5図の本発明によ
る実施例の第7図と同様の制御応答性を従来例と
比較して示す制御応答特性図である。第8図にお
いて、制御目標値VREFに対する制御量VGの応答
特性で、Aは従来のPI演算による特性、Bは従
来の遅れ進み演算による特性、Cは本発明による
特性を示し、対応する操作量x3の応答特性で、
a,b,cはそれぞれ従来のPI演算、従来の遅
れ進み演算、本発明による特性を示しており、従
来例に比べて本発明による実施例のオーバーシユ
ート量および整定時間を最小にする効果がみられ
る。
以上のように上記の実施例によれば、制御演算
部に内部リミツタ付き遅れ進み演算を用いて、そ
の内部リミツト値を適切に選定することにより、
制御目標値の変更などに影響されることなく制御
量のオーバーシユート量を許容値以下に抑制でき
るとともに、整定時間を最小にすることができ
る。さらに内部リミツト値演算部で比例ゲインお
よび遅れ時定数および進み時定数の調整時に内部
リミツト値を演算して再設定することにより、オ
ーバーシユート量を常に最小にできるうえ保守調
整を簡単化できる。
第9図は本発明による制御演算装置の他の実施
例を示す内部リミツタ付き遅れ進み演算部の部分
のブロツク図である。第9図において、6aは内
部リミツタ付き遅れ進み演算部、22は比例演算
部(P演算部)、23は比例演算部(1−P演算
部)で、他は第3図と同様である。また第10図
は本発明による制御演算装置のさらに他の実施例
を示す内部リミツタ付き遅れ進み演算部の部分の
ブロツク図である。第10図において、6bは内
部リミツタ付き遅れ進み演算部で、他は第3図お
よび第9図と同様である。これらの構成で、上記
した第3図の実施例と同様に制御量のオーバーシ
ユート量を最小にできる効果がある。
なお、上記実施例ではオーバーシユートの抑制
について説明してきたが、負荷変動時等のアンダ
ーシユートの抑制についても同様の効果があるこ
とは言うまでもない。また発電機の励磁装置の電
圧制御装置(制御演算装置)について説明してき
たが、電動機の速度制御装置(制御演算装置)や
それ以外の制御対象のフイードバツク制御系全般
に同様に適用できる。さらにデイジタル制御装置
はもとより、アナログ制御装置にも同様に構成で
きてオーバーシユートおよびアンダーシユートの
抑制と整定時間の最小化に効果がある。
〔発明の効果〕
以上の説明のように本発明の制御演算装置によ
れば、制御目標値の変更および大外乱などに対し
てもオーバーシユート量およびアンダーシユート
量を許容値以下に抑制できるとともに整定時間を
最小にできるので、制御性能および安定性の向上
に効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による制御演算装置の一実施例
を示す全体ブロツク図、第2図は第1図の制御演
算装置のブロツク図、第3図は第2図の内部リミ
ツタ付き遅れ進み演算部のブロツク図、第4図は
第3図の内部リミツタ付き1次遅れ演算部のブロ
ツク図、第5図は第4図の内部リミツタ部の内部
リミツト値演算部のブロツク図、第6図は第1図
ないし第5図の本発明による制御演算装置の一実
施例の制御定常特性例図、第7図は同じく制御応
答特性例図、第8図は同じく従来例と比較した制
御応答特性例図、第9図は本発明による制御演算
装置の他の実施例を示す部分ブロツク図、第10
図は同じくさらに他の実施例を示す部分ブロツク
図である。 1……制御目標値VREF、2……制御量帰還値
VG、3……偏差演算部、4……制御演算部、5
……比例演算部、6……内部リミツタ付き遅れ進
み演算部、7……リミツタ部、8……制御対象、
9……比例定数演算部、10……演算部、11…
…内部リミツタ付き1次遅れ演算部、12……演
算部、13……演算部、14……演算部、15…
…演算部、16……内部リミツタ部、17……置
換部、18……内部リミツト値演算部、19……
乗算部、20……乗算部、21……極性反転部、
22……比例演算部、23……演算部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 出力を第1リミツト値にて制限する内部リミ
    ツタを有する1次遅れ演算部と、比例定数演算部
    とを備えて成る遅れ進み演算部と、前記1次遅れ
    演算部の前記内部リミツタを通した出力と前記比
    例定数演算部の出力との和を第2リミツト値にて
    制限した値を操作量として出力するリミツタ部と
    で成るフイードバツク制御系の制御演算部におい
    て、前記1次遅れ演算部の出力値が前記内部リミ
    ツタの第1リミツト値に達したとき前記1次遅れ
    演算部の演算初期値として該第1リミツト値を設
    定する手段と、制御偏差が一定値以上の場合は前
    記リミツタ部から出力される操作量の極性を反転
    させる手段と、該手段にて操作量の極性を反転さ
    せるとき前記内部リミツタの前記第1リミツト値
    として前記比例定数演算部の比例ゲインKと(進
    み時定数T2/遅れ時定数T1)の値と許容オーバ
    ーシユート量φPとの乗算値を設定すると共にこ
    れらの値K,T2,T1,φPのいずれかが調整され
    たとき前記乗算値を自動的に求め前記第1リミツ
    ト値として該乗算値を自動設定する手段を備える
    ことを特徴とする制御演算装置。
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