JPH05251222A - 樹脂結合型磁石 - Google Patents
樹脂結合型磁石Info
- Publication number
- JPH05251222A JPH05251222A JP4048755A JP4875592A JPH05251222A JP H05251222 A JPH05251222 A JP H05251222A JP 4048755 A JP4048755 A JP 4048755A JP 4875592 A JP4875592 A JP 4875592A JP H05251222 A JPH05251222 A JP H05251222A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- magnet
- bonded magnet
- magnetic powder
- free
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来の樹脂結合型磁石は結合剤として半永久的
に分解されないエポキシ樹脂またはナイロンを用いてお
り、当該磁石磁石が不要になった際には産業廃棄物とさ
れ環境破壊の一因となっていた。本発明は不要になり廃
棄されても環境破壊につながらない樹脂結合型磁石を与
えることにある。 【構成】樹脂結合型磁石の結合剤としてグルテン、PH
A等の生分解性樹脂を用いることにより不要廃棄された
場合に、土への同化が容易に行われ無公害化される。
に分解されないエポキシ樹脂またはナイロンを用いてお
り、当該磁石磁石が不要になった際には産業廃棄物とさ
れ環境破壊の一因となっていた。本発明は不要になり廃
棄されても環境破壊につながらない樹脂結合型磁石を与
えることにある。 【構成】樹脂結合型磁石の結合剤としてグルテン、PH
A等の生分解性樹脂を用いることにより不要廃棄された
場合に、土への同化が容易に行われ無公害化される。
Description
【0001】
【0002】
【従来の技術】現在広く利用されている磁石は組成的に
分類するとフェライト磁石と希土類磁石であるが製法的
には焼結法と樹脂結合法に分けられる。焼結磁石は金属
の溶結により形状を維持するものであり100%金属の
塊といえる。従って不用になった磁石は回収し、溶解す
ることにより再生することが可能である。しかし、樹脂
結合型磁石では樹脂を含有するために不用になっても焼
結磁石の様に再利用することができず、その大半が産業
廃棄物として廃却されてきた。しかもそれらはエポキシ
樹脂・ナイロン樹脂という半永久的に分解されない素材
が使われているために廃棄後もそのままの形状で存在し
土壌にとっての有効物質とは成り得ない。
分類するとフェライト磁石と希土類磁石であるが製法的
には焼結法と樹脂結合法に分けられる。焼結磁石は金属
の溶結により形状を維持するものであり100%金属の
塊といえる。従って不用になった磁石は回収し、溶解す
ることにより再生することが可能である。しかし、樹脂
結合型磁石では樹脂を含有するために不用になっても焼
結磁石の様に再利用することができず、その大半が産業
廃棄物として廃却されてきた。しかもそれらはエポキシ
樹脂・ナイロン樹脂という半永久的に分解されない素材
が使われているために廃棄後もそのままの形状で存在し
土壌にとっての有効物質とは成り得ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁石はモーターをはじ
めスピーカ・センサー・医療機器等はば広く利用される
ようになり、又その数量も増加の一途である。しかし、
その一方で不用となり廃棄される量も増えている。そこ
で、今後環境保護及び限られた資源の有効活用を行うた
めに現在ほとんど再利用されていない樹脂結合型磁石の
樹脂の無公害化及び再利用化が必要となる。
めスピーカ・センサー・医療機器等はば広く利用される
ようになり、又その数量も増加の一途である。しかし、
その一方で不用となり廃棄される量も増えている。そこ
で、今後環境保護及び限られた資源の有効活用を行うた
めに現在ほとんど再利用されていない樹脂結合型磁石の
樹脂の無公害化及び再利用化が必要となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は樹脂結合型磁石
の結合剤としグルテン・ポリヒドロキシアルカノエート
(以下PHAとする)・カードラン(武田薬品工業:商
標)等の生分解性プラスチックを用いることにより樹脂
結合型磁石の樹脂の無公害化、再利用化を行うものであ
る。
の結合剤としグルテン・ポリヒドロキシアルカノエート
(以下PHAとする)・カードラン(武田薬品工業:商
標)等の生分解性プラスチックを用いることにより樹脂
結合型磁石の樹脂の無公害化、再利用化を行うものであ
る。
【0005】以下、実施例に従って詳細に説明する。
【0006】
(実施例1)グルテン100gに水20gを加えよく混
合・混練し、高粘度樹脂を作製した。得られた樹脂20
gにフェライト磁性粉末180gを加えライカイ機で3
0分間混練した。樹脂と磁性粉末の混練品を金型に入れ
磁場中で、10 m m×8 m m×2 m m(磁場方向:8 m m)のブ
ロックを成形した。成形品は120度の乾燥炉で1時間
乾燥し樹脂を硬化させた。また、本発明の磁石評価の比
較として従来法であるエポキシ樹脂を結合剤とした同様
の磁石を作製した。
合・混練し、高粘度樹脂を作製した。得られた樹脂20
gにフェライト磁性粉末180gを加えライカイ機で3
0分間混練した。樹脂と磁性粉末の混練品を金型に入れ
磁場中で、10 m m×8 m m×2 m m(磁場方向:8 m m)のブ
ロックを成形した。成形品は120度の乾燥炉で1時間
乾燥し樹脂を硬化させた。また、本発明の磁石評価の比
較として従来法であるエポキシ樹脂を結合剤とした同様
の磁石を作製した。
【0007】2000ccのビーカーに土を入れその中
に作製した2種類の樹脂結合磁石を埋め28℃×70%
(相対湿度)の恒温恒湿槽で30日間放置した。30日
後埋めた樹脂結合磁石を取り出し形状の変化を観察し
た。
に作製した2種類の樹脂結合磁石を埋め28℃×70%
(相対湿度)の恒温恒湿槽で30日間放置した。30日
後埋めた樹脂結合磁石を取り出し形状の変化を観察し
た。
【0008】結果を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】表1からわかるように本発明による磁石は
土中で樹脂が完全に分解され従来法による磁石に比べ容
易に土に同化し無公害化することがわかる。
土中で樹脂が完全に分解され従来法による磁石に比べ容
易に土に同化し無公害化することがわかる。
【0011】(実施例2)グルテン100gに水20g
を加えよく混合・混練し、高粘度樹脂を作製した。得ら
れた樹脂20gにSm・Fe・Nを主成分とする希土類
磁石粉末(平均粒径41μm)150gを加えライカイ
機で30分間混練した。樹脂と磁性粉末の混練品を金型
に入れ磁場中で、10 m m×8 m m×2 m m(磁場方向:8
m m)のブロックを成形した。成形品は120度の乾燥炉
で1時間乾燥し樹脂を硬化させた。また、本発明の磁石
評価の比較として従来法であるエポキシ樹脂を結合剤と
した同様の磁石を作製した。
を加えよく混合・混練し、高粘度樹脂を作製した。得ら
れた樹脂20gにSm・Fe・Nを主成分とする希土類
磁石粉末(平均粒径41μm)150gを加えライカイ
機で30分間混練した。樹脂と磁性粉末の混練品を金型
に入れ磁場中で、10 m m×8 m m×2 m m(磁場方向:8
m m)のブロックを成形した。成形品は120度の乾燥炉
で1時間乾燥し樹脂を硬化させた。また、本発明の磁石
評価の比較として従来法であるエポキシ樹脂を結合剤と
した同様の磁石を作製した。
【0012】それぞれの磁石は性能測定の後、土を詰め
た2000ccのビーカーに埋め28℃×70%(相対
湿度)の恒温恒湿槽で30日間放置した。30日後埋め
た樹脂結合磁石を取り出し形状の変化を観察した。
た2000ccのビーカーに埋め28℃×70%(相対
湿度)の恒温恒湿槽で30日間放置した。30日後埋め
た樹脂結合磁石を取り出し形状の変化を観察した。
【0013】結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】表2から分かる様に本発明による磁石は、
性能的には従来法と同等であり、埋設テストでは実施例
1と同様に本発明による磁石は樹脂が完全に分解され、
従来法による磁石に比べ容易に土に同化し無公害化する
ことがわかる。
性能的には従来法と同等であり、埋設テストでは実施例
1と同様に本発明による磁石は樹脂が完全に分解され、
従来法による磁石に比べ容易に土に同化し無公害化する
ことがわかる。
【0016】(実施例3)PHAとNd・Fe・B・C
oを主成分とする急冷薄帯法による磁性粉末を重量比で
1:4で混合し205℃で射出成形し外径20mm・内
径17mm・厚み5mmの本発明によるリング状磁石を
作製した。また、本発明の磁石評価の比較として従来法
であるナイロンを結合剤とした同様の射出成形磁石を作
製した。
oを主成分とする急冷薄帯法による磁性粉末を重量比で
1:4で混合し205℃で射出成形し外径20mm・内
径17mm・厚み5mmの本発明によるリング状磁石を
作製した。また、本発明の磁石評価の比較として従来法
であるナイロンを結合剤とした同様の射出成形磁石を作
製した。
【0017】以下、実施例1と同様な評価を行った。結
果を表3に示す。
果を表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】実施例1と同様に本発明による磁石は土中
で樹脂が完全に分解され従来法による磁石に比べ容易に
土に同化し無公害化することがわかる。
で樹脂が完全に分解され従来法による磁石に比べ容易に
土に同化し無公害化することがわかる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明による磁石は
廃棄されても土中で樹脂が容易に分解し、従来の樹脂結
合型磁石のように半永久的に有形廃棄物となることな
く、土へ同化し無公害化する。また、樹脂が分解する特
性を利用し成形体から磁性粉末を回収するれば、再度樹
脂結合磁石として再生することも可能である。
廃棄されても土中で樹脂が容易に分解し、従来の樹脂結
合型磁石のように半永久的に有形廃棄物となることな
く、土へ同化し無公害化する。また、樹脂が分解する特
性を利用し成形体から磁性粉末を回収するれば、再度樹
脂結合磁石として再生することも可能である。
Claims (2)
- 【請求項1】磁性粉末と結合剤からなる樹脂結合型磁石
において結合剤として生分解性プラスチックを用いるこ
とを特徴とした樹脂結合型磁石 - 【請求項2】請求項1樹脂結合型磁石において、磁性粉
末としてサマリウム(Sm)、ネオジウム(Nd)、セ
リウム(Ce)、プラセオジウム(Pr)等の希土類元
素を含む合金を用いたことを特徴とする樹脂結合型磁
石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4048755A JPH05251222A (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 樹脂結合型磁石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4048755A JPH05251222A (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 樹脂結合型磁石 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05251222A true JPH05251222A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12812100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4048755A Pending JPH05251222A (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 樹脂結合型磁石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05251222A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998010440A1 (fr) * | 1996-09-06 | 1998-03-12 | Tokin Corporation | Materiau magnetique composite et materiau de suppression des inteferences electromagnetiques |
JP2000294439A (ja) * | 1999-04-05 | 2000-10-20 | Masaaki Suzuki | 樹脂結合型磁石の製造方法 |
JP2000348958A (ja) * | 1999-06-03 | 2000-12-15 | Masaaki Suzuki | 樹脂結合型磁石の製造方法 |
US6521140B2 (en) * | 1996-09-06 | 2003-02-18 | Nec Tokin Corp. | Composite magnetic body and electromagnetic interference suppressing body using the same |
US6533837B1 (en) * | 1999-10-04 | 2003-03-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method of recovering and recycling magnetic powder from rare earth bond magnet |
-
1992
- 1992-03-05 JP JP4048755A patent/JPH05251222A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998010440A1 (fr) * | 1996-09-06 | 1998-03-12 | Tokin Corporation | Materiau magnetique composite et materiau de suppression des inteferences electromagnetiques |
EP0866475A1 (en) * | 1996-09-06 | 1998-09-23 | Tokin Corporation | Composite magnetic material and electromagnetic interference suppressing material |
EP0866475A4 (en) * | 1996-09-06 | 2000-04-12 | Tokin Corp | COMPOSITE MAGNETIC MATERIAL AND MATERIAL FOR SUPPRESSING ELECTROMAGNETIC INTERFERENCES |
US6521140B2 (en) * | 1996-09-06 | 2003-02-18 | Nec Tokin Corp. | Composite magnetic body and electromagnetic interference suppressing body using the same |
KR100484000B1 (ko) * | 1996-09-06 | 2005-09-09 | 엔이씨 도낀 가부시끼가이샤 | 복합자성체및그를이용한전자간섭억제체 |
JP2000294439A (ja) * | 1999-04-05 | 2000-10-20 | Masaaki Suzuki | 樹脂結合型磁石の製造方法 |
JP2000348958A (ja) * | 1999-06-03 | 2000-12-15 | Masaaki Suzuki | 樹脂結合型磁石の製造方法 |
US6533837B1 (en) * | 1999-10-04 | 2003-03-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method of recovering and recycling magnetic powder from rare earth bond magnet |
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