JPH05251021A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH05251021A
JPH05251021A JP4916392A JP4916392A JPH05251021A JP H05251021 A JPH05251021 A JP H05251021A JP 4916392 A JP4916392 A JP 4916392A JP 4916392 A JP4916392 A JP 4916392A JP H05251021 A JPH05251021 A JP H05251021A
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electrons
control electrode
phosphor
electrode
electron
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JP4916392A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Shiraishi
哲也 白石
Keiji Watabe
勁二 渡部
Masato Saito
正人 斉藤
Ryo Suzuki
量 鈴木
Keiji Fukuyama
敬二 福山
Takuya Ohira
卓也 大平
Soichiro Okuda
莊一郎 奥田
Kazunori Ikegami
和律 池上
Nobuyuki Konno
伸幸 今野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 平面型の表示装置において、電子の通過を制
御する制御電極部と電子を表示面に収束させる収束電極
の間のチャージアップを減少させることにより表示面近
傍の電子の通過率を向上させ高輝度を得る。 【構成】 電子源から表示面に配置された蛍光体に向け
て放射される電子を制御電極部において電子通過孔7の
通過を個別に制御して収束電極11で蛍光体上に収束さ
せるに当たり、制御電極部と収束電極部11の間に介在
する絶縁体15を非常に小さな面積とするか全くなくす
のでチャージアップが低減して、蛍光体上に到達する電
子を増大させ、表示輝度を上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は表示装置に係り、特に
蛍光面に電子放射して発光する平面型の表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば文献「平面型熱電子源を
有する平面ディスプレイの基礎的検討」(陳 清亜、青
山 満、安藤隆男、畑中義式 共著:Technica
l Report Vol.12,No.49,ページ
1〜66)に示されるような従来の平面型の表示装置の
一部を示す斜視図、図13は図12の構成の分解構成
図、図14は図12の構成の部分断面図である。
【0003】各図において、1は支持体に接続され通電
することによって電子を放射する電子放射源としての線
状熱陰極、2は線状熱陰極1の上面を覆う断面が楕円形
状をした有孔カバー電極、3は有孔カバー電極2に適宜
電圧を印加することにより線状熱陰極1から引き出され
た電子を通過させるために有孔カバー電極2上に多数が
設けられる小孔、4は有孔カバー電極2により引き出さ
れた電子により励起されて赤、緑、青に発光する3種類
の蛍光体5を内面側にドット状に塗布され、さらにその
上に導電性を持たせるために図示しないアルミ膜を形成
した前面ガラス、6は前面ガラス4と線状熱陰極1との
間に介在し、小孔3によって引き出され前面ガラス4に
向かう電子を通過あるいは遮断する制御電極部である。
なお、前面ガラス4に設けたアルミ膜はこれに10kV
〜30kV程度の電圧を印加することにより電子を加速
し、これにより蛍光体5を励起し発光させる。
【0004】8は前面ガラス4上の画素に対応する電子
通過孔7を有する絶縁性基板、9は絶縁性基板8の下面
に画素の一列ずつに対応して配列され電子通過部9bを
有する短冊状の金属電極9aからなる制御電極部6を構
成する第1の制御電極群、10は絶縁性基板8の下面に
画素の一行ずつに対応して配列され電子通過部10bを
有する短冊状の金属電極10aからなる制御電極部6を
構成する第2の制御電極群である。なお、第1の制御電
極群9と第2の制御電極群10は絶縁性基板8をはさん
でそれぞれ直交する方向に配設される。
【0005】11は第2の制御電極群10の上に薄い絶
縁層12を介して設けられ通過する電子に収束電圧を印
加する収束電極、13は金属板で構成される収束電極1
1において絶縁性基板8の電子通過孔7に対応した位置
に配置される電子通過孔である。なお、前面ガラス4の
周辺部は図示していないが、更に下方に向かって湾曲し
ながら伸び背面電極14の下で閉じており、内部は真空
に保たれる。そして、線状熱陰極1、有孔カバー電極
2、第1の制御電極群9、第2の制御電極群10は側面
に設けられた封止部から外部に導出され外部回路と電気
的に接続される。以上のような構成において、次にその
動作を説明する。
【0006】線状熱陰極1から放出された熱電子は有孔
カバー電極2に線状熱陰極1に印加された電圧に対して
約5V〜30Vの高い電圧を印加することにより、この
電極に引き寄せられ小孔3を通過して制御電極部6に達
する。なお、ここでは線状熱陰極1の動作中に印加され
ている平均電圧を0Vとして基準の電圧とする。そし
て、有孔カバー電極2の楕円柱状形状、第1の制御電極
群9の位置、および金属電極9aへの印加電圧を調整す
ることにより、第1の制御電極群9の任意の一本の金属
電極9aの前面での電子流密度がほぼ均一になるように
なっている。
【0007】制御電極部6の動作については、例えば特
開昭62−172642号公報および特開平1−126
688号公報などに記載されているような一般のマトリ
ックス型ディスプレイと同様であり、第1の制御電極群
9のうち一本の金属電極9aのみプラス電位となり他が
0Vまたはマイナス電位となっていれば、線状熱陰極1
から放出された熱電子はこのプラス電位の一本の金属電
極9aのみに引き寄せられ、第1の制御電極群9の電子
通過部9bを通って絶縁性基板8の電子通過孔7に入っ
てゆく。そして、この電子通過孔7に入った電子はその
まま全てが前面ガラス4側に通過するのではなく、電子
通過孔7上部に配置された第2の制御電極群10のうち
で40V〜100Vの電位が印加されている金属電極1
0aに対応する電子通過部10bのみを通過する。そし
て、他の0Vまたはマイナス電位となっている金属電極
10aに対応する電子通過部10bでは電子の通過は阻
止され電子通過孔7内部に留まる。
【0008】したがって、第1の制御電極群9のうちの
プラス電位の印加されたオン状態の1本の金属電極9a
と第2の制御電極群10のうちプラス電位の印加されて
いる金属電極10aとの交点の電子通過孔7のみで電子
が通過することになる。そして、この電子の通過により
電子通過孔7に対応する画素の位置において前面ガラス
4上の蛍光体5が発光して画面表示が行なわれる。
【0009】つまり、金属電極9a、金属電極10aの
電位印加の交点が所望の位置にくるように電圧の印加を
制御することにより所望の位置に表示を行なわせること
ができる。
【0010】例えば、第1の制御電極群9のうち金属電
極9aを1本ずつ順次走査しながらオン状態にし、これ
に同期させて発光させるべき位置に対応する第2の制御
電極群10の金属電極10aをオン状態とし、これを人
間の目に感じない程度の周期、例えば1秒間当たり60
画面繰り返すことにより、前面ガラス4上に所望のパタ
ーン、つまり画像を表示することができる。
【0011】また、前面ガラス4上の蛍光体5で形成さ
れる各画素の輝度は第2の制御電極群10の各金属電極
10aをオン状態とする時間幅(デューティ比)により
制御する。すなわち、金属電極9aのオン状態時間ty
に対して対応する位置の画素を輝度P%にする場合、そ
の位置に対応する第2の制御電極群10の金属電極10
aのオン状態時間txをPty/100とすればよい。
【0012】このように、制御電極部6を通過した電子
は収束電極11の電子通過孔13に達する。ここで収束
電極11に−200V〜+200V程度の電圧を適宜印
加することにより電子の広がりを抑え、電子通過孔13
に対応した蛍光体5に当てることができる。例えば、金
属電極10aに対するプラス電圧を80Vにした場合は
収束電極11の電圧を150V程度にすれば電子が電子
通過孔13の中心軸に向かうような電界が形成され、電
子を最適に収束することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の表示装置は以上
のように構成されていたので、電子通過孔13において
第2の制御電極群10と収束電極11の間に絶縁層12
が露出しており、チャージアップして電子通過孔13を
電子が通過しにくくなり、輝度をかせげずダイナミック
レンジの広い良好な表示が行なわれなくなるという問題
点があった。
【0014】この発明は上記のような従来技術の問題点
を解消するためになされたもので、制御電極部と収束電
極の間のチャージアップを減少させることにより蛍光体
近傍の電子通過孔における電子の通過率を向上させ、高
輝度の平面型の表示装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は1つには、表示面に配置された蛍光体に
向けて電子を放射する電子源と、前記電子源と前記蛍光
体の間に設けられ複数の電子通過孔の電子の通過を個別
に制御する制御電極部と、前記制御電極部を通過した電
子を前記蛍光体に向けて収束する収束電極と、前記制御
電極部と前記収束電極部の間に介在し前記制御電極部の
電子通過孔の間において比較的小さな面積で前記制御電
極部と前記収束電極部の間の絶縁を確保する絶縁手段
と、を備える表示装置を提供するものである。
【0016】上記目的を達成するために、この発明は2
つには、表示面に配置された蛍光体に向けて電子を放射
する電子源と、前記電子源と前記蛍光体の間に設けられ
複数の電子通過孔の電子の通過を個別に制御する制御電
極部と、前記制御電極部を通過した電子を前記蛍光体に
向けて収束する収束電極と、前記制御電極部と前記収束
電極部の間に介在し前記制御電極部の電子通過孔の間に
おいて前記電子通過孔と干渉しないような形状の比較的
小さな面積で前記制御電極部と前記収束電極部の間の絶
縁を確保する絶縁手段と、を備える表示装置を提供する
ものである。
【0017】上記目的を達成するために、この発明は3
つには、表示面に配置された蛍光体に向けて電子を放射
する電子源と、前記電子源と前記蛍光体の間に設けられ
複数の電子通過孔の電子の通過を個別に制御する制御電
極部と、前記制御電極部を通過した電子を前記蛍光体に
向けて収束する収束電極と、前記制御電極部と前記収束
電極部の間に絶縁のための十分な空隙を確保する手段
と、を備える表示装置を提供するものである。
【0018】上記目的を達成するために、この発明は4
つには、表示面に配置された蛍光体に向けて電子を放射
する電子源と、前記電子源と前記蛍光体の間に設けられ
複数の電子通過孔の電子の通過を個別に制御する制御電
極部と、前記制御電極部の一部と同一平面上に形成され
前記制御電極部を通過した電子を前記蛍光体に向けて収
束する収束電極と、を備える表示装置を提供するもので
ある。
【0019】
【作用】上記の手段において、この発明の表示装置は、
電子源から表示面に配置された蛍光体に向けて放射され
る電子を制御電極部において電子通過孔で個別に制御し
て収束電極で蛍光体上に収束させるに当たり、制御電極
部と収束電極部の間に介在する絶縁体が非常に小さな面
積となるか全くなくなるのでチャージアップが低減し、
蛍光体上に到達する電子を増大させ、表示輝度を上げる
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
を説明する。
【0021】図1はこの発明の第1の実施例に係る表示
装置の部分断面図である。図において、15は収束電極
11と金属電極10aの間に介在させられる絶縁突起で
あり、収束電極11と金属電極10aの間の距離を一定
に保つように配置される。なお図示のように、絶縁性基
板8の両側には金属電極9a、金属電極10aが設けら
れるが、それぞれ電子通過孔7の内側に回り込むように
配置され、小さな電位で電子の通過のオンとオフができ
るように配される。
【0022】絶縁性基板8の蛍光体5側には収束電極1
1が設けられるが、図2はこの収束電極11の平面図を
示すものである。同図に示すように、収束電極11には
電子通過孔13の中間にくるように絶縁突起15が複数
個設けられており、この絶縁突起15により金属電極1
0aと収束電極11の間の絶縁を保っている。この絶縁
突起15はガラスフリットで形成されており、直径0.
2mmの円筒形状をしている。
【0023】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0024】基本的な動作は図12〜図14に示した従
来の構成と同様であるが、絶縁突起15を用いて金属電
極10aと収束電極11の間を絶縁した場合、従来のよ
うに絶縁層12を用いて絶縁した場合に較べて、絶縁物
の露出部の表面積が減少し、更に電子通過孔13から絶
縁突起15が離れるため、チャージアップが減少して電
子の透過率が上がり、表示画面の輝度を上げることが可
能となり、結果としてダイナミックレンジをかせぐこと
で良好な画像を表示させることができる。
【0025】なお、この実施例では電子通過孔13のそ
れぞれに対応してほぼ同数の絶縁突起15を形成する構
成を例示したが、絶縁突起15の数を少なくして、例え
ば電子通過孔13の4個につき1個の絶縁突起15を設
けたり、電子通過孔13の16個毎に1個の絶縁突起1
5を設けることにより、より一層チャージアップの度合
いが低減して電子を通過しやすくすることができる。
【0026】また、絶縁突起15を収束電極11側から
突出させる代わりに金属電極10a側から絶縁突起15
を突出させて収束電極11との間の絶縁を行なわせるよ
うにしても同様の効果を得ることができる。
【0027】図3はこの発明の第2の実施例に係る表示
装置の収束電極11部の平面図である。図に示すよう
に、収束電極11上に形成される絶縁突起15は円形断
面のものに代わって十字型の断面形状のものが用いられ
ている。ここでは、絶縁突起15としてはガラスフリッ
トで形成され、縦横に0.1mmの長さを持ち、幅0.1
mm、高さ0.2mmの大きさのものを例示する。
【0028】以上述べたような構成においては、絶縁突
起15の断面形状が十字型となるが、断面円形のものを
用いた場合に絶縁突起15の大きさを小さくしようとす
る場合、加工精度が悪い場合、欠陥が生じた場合等に絶
縁突起15が第2の制御電極群10の電子通過部10b
に入り込んでしまい、金属電極10aと収束電極11の
間の絶縁が破れてしまうという問題があったのに対し
て、十字型の絶縁突起15の場合は精度が少々悪くても
電子通過部10bに入り込んでしまうような事故は発生
しにくく、金属電極10aと収束電極11の間の絶縁を
より確実に行なわせることができる。
【0029】図4はこの発明の第3の実施例に係る表示
装置の収束電極部の平面図である。図に示すように、収
束電極11上に形成される絶縁突起15は円形断面のも
のに代わって一文字の断面形状のものが用いられてお
り、第2の制御電極群10の金属電極10aや電子通過
部10bと直交する方向に長手方向が向くように配置さ
れる。
【0030】以上述べたような構成においては、絶縁突
起15の断面形状が一文字型となるが、この場合も加工
精度等が少々悪くても絶縁突起15が電子通過部10b
に入り込んでしまうような事故は発生しにくく、金属電
極10aと収束電極11の間の絶縁を確実に行なわせる
ことができる。
【0031】図5はこの発明の第4の実施例に係る表示
装置の収束電極部の平面図である。図に示すように、収
束電極11上に形成される絶縁突起15は円形断面のも
のに代わって直線形状のものが用いられており、第2の
制御電極群10の金属電極10aや電子通過部10bと
直交する方向に長手方向が向くように配置される。
【0032】以上述べたような構成においては、絶縁突
起15の断面形状は直線型となりその断面積が大きくな
るのでチャージアップ低減効果は低減するが、絶縁突起
15は電子通過部10bと直交しているので電子通過部
10bに入り込んでしまうような事故は発生しにくく、
金属電極10aと収束電極11の間の絶縁を確実に行な
わせることができる。
【0033】図6はこの発明の第5の実施例に係る表示
装置の収束電極部の平面図である。図に示すように、収
束電極11上に形成される絶縁突起15は円形断面のも
のに代わって網目形状のものが用いられており、網目と
電子通過孔13が対応するように配置される。
【0034】以上述べたような構成においては、絶縁突
起15の断面形状が網目形状となりその断面積が大きく
なるのでチャージアップ低減効果は低減するが、絶縁突
起15は網目形状をしているので、加工精度が悪くても
電子通過部10bに入り込んでしまうような事故は発生
しにくく、金属電極10aと収束電極11の間の絶縁を
確実に行なわせることができる。
【0035】図7はこの発明の第6の実施例に係る表示
装置の部分断面図である。図において示すように、収束
電極11と金属電極10aの間には一切の絶縁物は介在
しておらず、十分な空隙を確保することにより収束電極
11と金属電極10aの間の絶縁を確保している。
【0036】以上のような構成において、収束電極11
は厚さ0.3mmの金属板で構成され電子通過孔13を形
成するが、収束電極11と金属電極10aの間の空隙と
しては絶縁を確保するのに十分な空隙が設けられる、余
分の絶縁体などが存在しないのでチャージアップを無く
すことができる。その結果、電子の通過量を十分に確保
することができるので、画面の輝度を十分に確保するこ
とができる。
【0037】図8、図9は図7の構成における電子の軌
道を説明するための電子軌道計算例の説明図であり、図
8は制御電極部6と収束電極11の間の距離が近い場
合、図9は制御電極部6と収束電極11の間の距離が離
れている場合をそれぞれ示すものである。各図からも明
らかなように、制御電極部6と収束電極11が近い場合
は電子通過孔7、13を通過した電子は、その後に前面
ガラス4上の蛍光体5に達するまでの間に拡散してしま
い、電子通過孔13に対応する蛍光体5だけではなく蛍
光体5のない部分や隣接する蛍光体5まで広がってしま
い、輝度やコントラストの低下、混色による色再現性の
低下等の問題を発生を招く可能性がある。これに対し
て、制御電極部6と収束電極11の間に十分な距離があ
れば電子通過孔7を通過した電子は収束電極11の電子
通過孔13で蛍光体5により近い位置で収束させられる
ので、比較的容易に電子の収束ができ、したがって電子
の利用効率が上がり輝度やコントラストを良好に保つこ
とができる。
【0038】ちなみに、以上の効果は、制御電極部6と
収束電極11の間隔が1mm以上有る場合に特に顕著であ
り、収束電極11に100V〜2kVの電圧を適当に印
加することによって電子の広がりを最適に制御すること
ができる。なお、この場合は第2の制御電極群10の収
束電極11側の電界が小さくなるため、第2の制御電極
群10による電子の通過の制御が容易になり、駆動電圧
を下げることができるという効果もある。
【0039】ところで、図7の構成において、収束電極
11は金属板にエッチング加工して電子通過孔13を設
けた構成を例示したが、金属線を網目状に張り、第2の
制御電極群10の電子通過部10bと金属線の網の目が
対向するように配置しても、収束電極11としては同様
の効果を得ることができる。
【0040】図10はこの発明の第7の実施例に係る表
示装置の絶縁性基板部の平面図である。図において示す
ように、絶縁性基板8上の蛍光体5側には画素毎に対応
した円形の電子通過孔7がある金属電極10aと共に金
属電極10aと絶縁して各金属電極10aの間に設けら
れた収束電極11を備えている。収束電極11は絶縁性
基板8上に厚さ0.5マイクロmのニッケルを蒸着して
形成したものであり、−200V〜+200Vの電圧を
かけて使用する。図11は以上のように構成して得た表
示装置の部分断面図であるが、絶縁性基板8上において
第2の制御電極群10と離れて収束電極11が形成され
る。
【0041】以上のような構成によれば、絶縁性基板8
の面上に収束電極11を形成するため、絶縁層を使用す
る必要がなくなるので、チャージアップが軽減し画面の
輝度を向上することができるばかりでなく、絶縁性基板
8上に収束電極11を作り込んでしまうので、製造工程
が簡略化されるという効果がある。
【0042】上記各実施例の構成によれば、密閉容器内
に設けられた蛍光体5に電子を放射する電子放射源であ
る線状熱陰極1で発生した電子をこの線状熱陰極1と蛍
光体5の間に介在し複数の電子通過孔7を有する制御電
極部6によりオンオフすることにより通過する電子を制
御し、通過した電子を収束電極11で蛍光体5上に収束
するにあたり、制御電極部6と収束電極11の間の絶縁
を絶縁突起15または十分に確保された空隙で確保する
ように構成したので、チャージアップが低減して電子の
通過率を増加させることが可能となり、画面の輝度を向
上することが可能になる。
【0043】また、絶縁突起15の形状は円形断面だけ
でなく十字型、一文字型、直線型、マトリックス型と変
形形状とすることにより、加工精度が限界にあっても、
絶縁突起15が電子通過部10bや電子通過孔13に入
り込むのを防止することができるので、金属電極10a
と収束電極11の間の絶縁を確実に行なうことができ
る。
【0044】また、金属電極10aと収束電極11の間
に十分な空隙を確保して金属電極10aと収束電極11
の間の絶縁を確保する構成では、絶縁体が全く存在しな
いので、チャージアップを無くすことができるばかりで
なく、蛍光体5上への電子の収束効果が高くなるので、
コントラストや混色防止等の新たな効果を得ることがで
きる。
【0045】また、絶縁性基板8上に金属電極10aと
同一平面上に収束電極11を形成する構成では絶縁体が
なくなることによるチャージアップ低減効果に加えて電
子通過孔13を有する収束電極11を別に製作し組み込
む必要がなくなるので、工程を簡略化でき、経済的に構
成できるという効果がある。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明は以上のように
構成されるので、蛍光体に至る電子を収束する収束電極
と蛍光体に至る電子の通過を制御する制御電極の間に介
在する絶縁体を絶縁突起として非常に小さな面積の絶縁
体で置き換えたり、全くの空隙のみで絶縁を確保するよ
うにしたり、制御電極の間の同一平面に収束電極11を
形成するようにして絶縁体をなくすことで、チャージア
ップの発生を低減することができ、蛍光面に当たる電子
の量を増大させ輝度を上げることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る表示装置の部分
断面図である。
【図2】図1の構成における収束電極の平面図を示すも
のである。
【図3】この発明の第2の実施例に係る表示装置の収束
電極部の平面図である。
【図4】この発明の第3の実施例に係る表示装置の収束
電極部の平面図である。
【図5】この発明の第4の実施例に係る表示装置の収束
電極部の平面図である。
【図6】この発明の第5の実施例に係る表示装置の収束
電極部の平面図である。
【図7】この発明の第6の実施例に係る表示装置の部分
断面図である。
【図8】図7の構成における電子の軌道を説明するため
の電子軌道計算例の説明図である。
【図9】図7の構成における電子の軌道を説明するため
の電子軌道計算例の説明図である。
【図10】この発明の第7の実施例に係る表示装置の絶
縁性基板部の平面図である。
【図11】図10の構成の部分断面図である。
【図12】従来の表示装置の一部を示す斜視図である。
【図13】図12の構成の分解構成図である。
【図14】図12の構成の部分断面図である。
【符号の説明】
1 線状熱陰極 2 有孔カバー電極 3 小孔 4 前面ガラス 5 蛍光体 6 制御電極部 7、13 電子通過孔 8 絶縁性基板 9 第1の制御電極群 9a、10a 金属電極 9b、10b 電子通過部 10 第2の制御電極群 11 収束電極 12 絶縁層 14 背面電極 15 絶縁突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 量 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱 電機株式会社生活システム研究所内 (72)発明者 福山 敬二 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱 電機株式会社生活システム研究所内 (72)発明者 大平 卓也 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱 電機株式会社生活システム研究所内 (72)発明者 奥田 莊一郎 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社中央研究所内 (72)発明者 池上 和律 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社中央研究所内 (72)発明者 今野 伸幸 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱 電機株式会社生活システム研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示面に配置された蛍光体に向けて電子
    を放射する電子源と、前記電子源と前記蛍光体の間に設
    けられ複数の電子通過孔の電子の通過を個別に制御する
    制御電極部と、前記制御電極部を通過した電子を前記蛍
    光体に向けて収束する収束電極と、前記制御電極部と前
    記収束電極部の間に介在し前記制御電極部の電子通過孔
    の間において比較的小さな面積で前記制御電極部と前記
    収束電極部の間の絶縁を確保する絶縁手段と、を備える
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 表示面に配置された蛍光体に向けて電子
    を放射する電子源と、前記電子源と前記蛍光体の間に設
    けられ複数の電子通過孔の電子の通過を個別に制御する
    制御電極部と、前記制御電極部を通過した電子を前記蛍
    光体に向けて収束する収束電極と、前記制御電極部と前
    記収束電極部の間に介在し前記制御電極部の電子通過孔
    の間において前記電子通過孔と干渉しないような形状の
    比較的小さな面積で前記制御電極部と前記収束電極部の
    間の絶縁を確保する絶縁手段と、を備えることを特徴と
    する表示装置。
  3. 【請求項3】 表示面に配置された蛍光体に向けて電子
    を放射する電子源と、前記電子源と前記蛍光体の間に設
    けられ複数の電子通過孔の電子の通過を個別に制御する
    制御電極部と、前記制御電極部を通過した電子を前記蛍
    光体に向けて収束する収束電極と、前記制御電極部と前
    記収束電極部の間に絶縁のための十分な空隙を確保する
    手段と、を備えることを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 表示面に配置された蛍光体に向けて電子
    を放射する電子源と、前記電子源と前記蛍光体の間に設
    けられ複数の電子通過孔の電子の通過を個別に制御する
    制御電極部と、前記制御電極部の一部と同一平面上に形
    成され前記制御電極部を通過した電子を前記蛍光体に向
    けて収束する収束電極と、を備えることを特徴とする表
    示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007227077A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Dialight Japan Co Ltd 電界放出型光源
KR100778496B1 (ko) * 2001-04-25 2007-11-22 삼성에스디아이 주식회사 제어 기판을 갖는 평판 디스플레이 장치 및 이 제어기판의 제조 방법

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