JP3168869B2 - 薄型表示装置 - Google Patents

薄型表示装置

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JP3168869B2 JP08028395A JP8028395A JP3168869B2 JP 3168869 B2 JP3168869 B2 JP 3168869B2 JP 08028395 A JP08028395 A JP 08028395A JP 8028395 A JP8028395 A JP 8028395A JP 3168869 B2 JP3168869 B2 JP 3168869B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子ビームを利用した薄
型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例として、例えば特開平5−121
014号公報に示されるような薄型表示装置について説
明する。図19はこの従来例の要部を示す斜視図で、図
20はこの従来例を別の方向から見た内部を切り欠いて
示す拡大断面斜視図である。両図において、1は支持体
に接続され、通電することによって電子を放射する線状
熱陰極で、2はこの線状熱陰極1の上面を覆う断面が半
楕円形状あるいは半円形状の取り出し電極である。取り
出し電極2は電子を通過させるための多数の小孔を有し
ており、これに適当な電位を印加することにより線状熱
陰極1から電子が引き出される。3は平行に並んだ取り
出し電極2を固定し、取り出し電極2と同電位になって
いる背後電極、4は例えばステンレス製で、2mmピッチ
で 1辺1.8mmの正方形の穴が格子状にあけられた、開
口率の高い孔を有する電子流整形電極で、取り出し電極
2と後述する制御電極部9の間に両者と隔離して設けら
れている。この線状熱陰極1、取り出し電極2、背後電
極3、電子流整形電極4とで電子放射源5を構成してい
る。
【0003】6は前面ガラス8の内面に、電子により励
起されて赤、緑、青に発光する3種の蛍光体7がドット
状に塗着され、さらにその上に導電性をもたせるための
アルミ膜(図示せず)が形成された蛍光面である。この
アルミ膜に10〜30kV程度の電圧を印加することに
より、電子が加速され、蛍光体7を励起し、発光させ
る。
【0004】9はこの前面ガラス8と上記線状熱陰極1
との間に介在し、上記取り出し電極2によって引き出さ
れ、前面ガラス8へ向かう電子を通過あるいは遮断する
制御電極部であり、前面ガラス8上の画素に対応する電
子通過孔10を有する表面絶縁性基板、例えばガラス製
の絶縁性基板11と、その絶縁性基板11の線状熱陰極
1側の面に画素の1行ずつに対応して配列され、短冊状
の金属電極12aからなる第1の制御電極群12と、同
様に絶縁性基板11の蛍光体側の面に画素の1列ずつに
対応して配列された短冊状の金属電極13aからなる第
2の制御電極群13とから構成される。これら第1、第
2の制御電極群12,13の各金属電極12a,13a
は例えばニッケル膜からなり、それぞれ電子通過孔10
内に入り込んでいるが、孔内にニッケル膜の付着してい
ない部分があって、第1、第2の制御電極群12,13
の間は絶縁されている。
【0005】また、第1の制御電極群12と第2の制御
電極群13の短冊状の金属電極12a,13aにはニッ
ケル膜の付着していない絶縁溝、即ち分離帯14がそれ
ぞれの電子通過孔の間に設けられている。15は必要に
応じて電子ビームの径を調整する集束電極である。これ
らは、前面ガラス8と図示していない側面及び背面部分
とで構成される密封容器内に設置され、内部は真空に保
たれている。各電極は側面に設けられた封止部から外部
へ電気的に接続されている。
【0006】次に動作について説明する。各線状熱陰極
1から放出された電子は、線状熱陰極1の平均電位を基
準にして(以後この平均電位を0Vとする)約5〜40
V印加されている取り出し電極2によって引き出され、
次に約30〜150V印加された電子流整形電極4でほ
ぼ画面と同じ大きさの均一な蛍光体方向を向いた電子流
に整形されて制御電極部9の前面に送り出され、さらに
線状熱陰極1と直交する方向に配設された金属電極12
aからなる第1の制御電極群12のうちの1本に約20
〜100Vのプラス電位を印加することにより、熱電子
はこの電極に引き寄せられ、制御電極部9に達する。取
り出し電極2の楕円柱形状、電子流整形電極4の位置と
印加電圧、及び第1の制御電極群12の位置を調整する
ことにより、上記第1の制御電極群12の任意の一本の
金属電極12a前面での電子電流密度がほぼ均一になる
ようになっている。
【0007】制御電極部9の動作については以下の通り
である。上記のように第1の制御電極群12のうち1本
の金属電極12aのみがプラス電位(オン状態)とな
り、他が0Vまたはマイナス電位(オフ状態)となって
いれば、線状熱陰極1から放出された電子はこの1本の
オン状態の金属電極12aにのみ引き寄せられ、その金
属電極12aが設けられている1列の電子通過孔10に
入っていく。そしてこの電子通過孔10に入った電子は
そのまま全てが前面ガラス8側へ通過するわけではな
く、電子通過孔10の前面ガラス8側に設けられた第2
の制御電極群13のうち例えば40〜100Vの電位が
印加されているオン状態の金属電極13aに対応する電
子通過孔10のみを電子が通過し、他の0Vまたはマイ
ナス電位となっているオフ状態の金属電極13aに対応
する電子通過孔10は通過しない。従って、第1の制御
電極群12のうちオン状態の1本の金属電極12aと、
第2の制御電極群13のうちオン状態の金属電極13a
との交点の電子通過孔のみを電子が通過する。その通過
電子は孔10を通過することにより電子ビーム16とな
り、集束電極15によってビーム形が調整され、蛍光面
6に印加された高電圧によって加速され、衝突すること
により、その電子通過孔10に対応する画素の位置の蛍
光体7が発光し、表示が行なわれる。即ち、上記交点が
所望の位置に対応するように第1、第2の制御電極群1
2,13の各金属電極12a,13aへの電圧印加を制
御することにより、所望の画像表示が行える。例えば、
第1の制御電極群12の金属電極12aを1本ずつ順次
走査オン状態とし、それに同期させて発光させるべき位
置に対応する第2の制御電極群13の中の金属電極13
aをオン状態とし、これを人間の目に感じない程度の周
期、例えば1秒あたり60画面繰り返す(走査する)こ
とにより画像が表示される。
【0008】なお、第1、第2の制御電極群12,13
の各金属電極12a,13aは電子通過孔10内に入り
込んでいるが、これは、オフ状態にしたときに、各制御
電極に0Vから数10Vの小さいマイナス電位を印加す
れば電子の通過を遮断できるようにするためのもので、
電子通過孔10にはいった電子に有効に電界が加えられ
る。
【0009】各画素の輝度は、第2の制御電極群13の
各金属電極13aをオン状態とする時間により制御して
いる。即ち、第1の制御電極群12のオン状態時間を
yとすると、所定位置の画素をP%の輝度にする場
合、その位置に対応する第2の制御電極群13の金属電
極13aのtxをP・ty/100とするとよい。
【0010】次に、例えば特開平2−94341号公報
に示される別の薄型表示装置を他の従来例として説明す
る。図21はこの他の従来例を内部を切り欠いて示す部
分断面斜視図である。また、図22は図21の水平方向
に沿った拡大部分断面図である。
【0011】この薄型表示装置は後面壁17、前面壁1
8及び側壁19からなる排気された外囲器20により構
成される。後面壁17の内面には、複数個の行状垂直ア
ドレス電極21が後面壁の両側まで連続して水平方向に
形成され、前面壁内面のRGB3色発光の蛍光体とブラ
ックストライプからなる蛍光面6及びアノード22とな
る透明導電膜の積層形成層に対して、実質的に平行に離
間し対向配置されている。
【0012】電子ビームを生成するために熱電子放出手
段として線状熱陰極1が行状垂直アドレス電極21と直
交して離間配置され、変調手段として板状の変調電極2
3が線状熱陰極の後方に配置される。この変調電極23
は行状垂直アドレス電極に対し絶縁層24を介して配置
されている。
【0013】一方、電子ビームの偏向手段として、一対
の板状水平集束偏向電極25が線状熱陰極1の側方側に
平行に離間配置される。なお、この板状の水平集束偏向
電極25は図示例では前面壁18に対し垂直状態で平行
に配置しているが、傾斜配置でも良い。また、この水平
偏向範囲を分割する支持壁26が前後面壁間に設けられ
ている。なお支持壁26の一部にアノード22が延長形
成されているのは支持壁26に不要な電荷を帯電させず
電位分布の乱れを防ぎ、電子ビームの望ましくない偏向
を抑止して発光の均一化を図るためである。
【0014】次に各電極を制御して映像を表示する駆動
回路27のブロック図を図23に示し説明する。まず、
テレビ信号は同期信号分離回路28で、映像信号、水平
同期信号、垂直同期信号に分離される。映像信号は、色
信号分離回路29でR、G、Bの各信号に分けられ、サ
ンプリング回路30でサンプリングされ、メモリ回路3
1にメモリされる。このメモリ内容は、一走査線の各画
素につきR、G、Bの各色の輝度信号をデジタル変換し
たもので、支持壁26によって水平方向に分割された各
画像表示要素に対応させて、例えば水平方向に連続する
15画素分ずつに区分して記憶されている。このメモリ
回路に蓄積されたデータはメモリコントロール回路32
で制御され、アナログ変換されて、各画像表示要素毎
に、同時にかつ走査方向に対して順次に変調電極23に
送られる。33はノコギリ波発生回路であり、34は反
転回路である。この回路で発生したノコギリ波は水平集
束偏向電極25に送られる。35は線状熱陰極1から画
面に向かって電子が出る垂直方向の位置を決定する垂直
アドレス回路であり、上記垂直同期信号を受けて各行状
垂直アドレス電極21に択一的かつ順次に所定電圧を加
える。36はヒーター電源であり、線状熱陰極を熱する
ために電力を供給する。
【0015】次に上記駆動回路27による各電極の動作
を述べる。まず、行状垂直アドレス電極21の1本、例
えば最上端の1本のみに、所定電圧を加え、線状熱陰極
1のこれに対応する部分のみから電子が放射される状態
にする。この場合、電子放射が選択されない他の行状垂
直アドレス電極21は、上記所定電圧より低い所定の電
圧に保たれている。そしてこの電子を水平集束偏向電極
25によって水平方向に集束させながら偏向を行い、ア
ノード22に向かって加速し、蛍光面6に衝突させて、
ストライプ状に配置してあるRGB蛍光体を発光させ
る。ここで集束は水平集束偏向電極25の行状垂直アド
レス電極21及び線状熱陰極1に対する電位を所定値に
保って電子レンズを形成することによって行う。また偏
向は、対向する一対の水平集束偏向電極25の電位差を
変化させ電子レンズの向きを変えることによって行う。
つまり電子ビームの蛍光面6への照射点は、ブラックス
トライプを介して順次配列された各色の蛍光体の一つで
あり、これが水平方向にR→G→B…→R→G→Bと順
次移動する。この照射点の移動に伴い、メモリコントロ
ール回路32から変調電極23に、現在照射中の各色の
蛍光体の輝度に対応する電圧を加える。
【0016】この水平走査と変調動作は、支持壁26で
仕切られた複数の画像表示要素毎に同時に行われる。つ
まり、1本の線状熱陰極1は、例えば水平約15画素分
を受け持ち、各線状熱陰極から出た電子ビームは同時に
偏向され1本の走査線分の蛍光面を光らせる。そして一
走査線についての上記表示操作が終了すれば、行状垂直
アドレス電極21への択一的な電圧印加を、次の行の行
状垂直アドレス電極21に切り換えて、上述した水平走
査と変調動作を再び行う。このような動作が全ての行状
垂直アドレス電極21について行われると1フレームの
画像が表示されたことになる。従って、この動作を繰り
返すことにより画像を表示することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平5−12
1014号公報に示される従来例の薄型表示装置では、
制御電極へ向かう電子のうち、真に必要とされるのは第
1の制御電極群12のオン状態にある1本の金属電極1
2a近傍に向かうものだけであるにもかかわらず、電子
流整形電極4全面から均一に電子が引き出され、大部分
の電子は無駄になるため、高輝度の表示を行うには多大
の電力消費量を要する、温度上昇が大きいなどの問題点
があった。
【0018】また、上記の特開平2−94341号公報
に示される他の従来例の薄型表示装置では、上記従来例
のように制御電極により選択された電子を蛍光体に当て
るのではなく、線状熱陰極1から放出された電子を直接
蛍光体に当てるために、電子ビームの照射位置や集束に
関して非常に高い精度が要求され、電子ビームの制御が
困難であるという問題点があった。
【0019】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電子ビームの選択を行う制御電
極を備えるとともに、線状熱陰極からシート状に引きだ
した電子を走査することにより、電子ビームの制御が容
易で、高輝度かつ消費電力の少ない薄型表示装置を得る
ことを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る薄型表示装置は、真空に保たれた密封容器内前面側に
設けられた蛍光体と、この蛍光体に対向して上記容器内
後面側に設けられた背後電極と、この背後電極と離隔し
て複数本並行に張架され、電子を放射する線状熱陰極
と、この線状熱陰極と上記蛍光体間に設けられ、複数の
電子通過孔を有する絶縁性基板の上記線状熱陰極側面に
上記線状熱陰極と並行に形成されたアレイ状の第1の制
御電極群、及び上記絶縁性基板の上記蛍光体側面に上記
線状熱陰極と直交方向に並行に形成されたアレイ状の第
2の制御電極群からなり、通過電子制御電圧が印加され
る制御電極と、上記線状熱陰極と制御電極間に設けら
れ、複数の電子通過孔を有し、上記線状熱陰極から電子
を引き出す引き出し電極と、並びに上記線状熱陰極と制
御電極間に設けられ、上記線状熱陰極から引き出された
電子を偏向する偏向電極とを備えたものである。
【0021】本発明の請求項2に係わる薄型表示装置
は、背後電極に複数の溝を設け、線状熱陰極を上記溝の
内部に張架したものである。
【0022】本発明の請求項3に係わる薄型表示装置
は、引き出し電極を偏向電極より制御電極側に配置した
ものである。
【0023】本発明の請求項4に係わる薄型表示装置
は、偏向電極を引き出し電極より制御電極側に配置した
ものである。
【0024】本発明の請求項5に係わる薄型表示装置
は、制御電極への電子の入射角度を調整する補正電極を
設けたものである。
【0025】本発明の請求項6に係わる薄型表示装置
は、引き出し電極の線状熱陰極に対向する部分を上記線
状熱陰極に向かって凸状に形成し、上記線状熱陰極と引
き出し電極の距離を実質的に近づけたものである。
【0026】本発明の請求項7に係わる薄型表示装置
は、線状熱陰極それぞれに独立して、電子放射電圧とし
て背後電極と実質的に同一の電圧と、電子放射抑制電圧
として上記背後電極より高い引き出し電極と実質的に同
一の電圧の2通りの電圧を周期的に印加する装置を設け
たものである。
【0027】本発明の請求項8に係わる薄型表示装置
は、引き出し電極を線状熱陰極に対応して分割し、分割
した引き出し電極それぞれに独立して、電子放射電圧と
して上記線状熱陰極より高い電圧と、電子放射抑制電圧
として上記線状熱陰極と実質的に同一の電圧の2通りの
電圧を周期的に印加する装置を設けたものである。
【0028】本発明の請求項9に係わる薄型表示装置
は、背後電極を線状熱電極に対応して分割し、分割した
背後電極それぞれに独立して、電子放射電圧として上記
線状熱陰極と実質的に同一の電圧と、電子放射抑制電極
として上記線状熱陰極より低い電圧の2通りの電圧を周
期的に印加する装置を設けたものである。
【0029】
【作用】本発明の請求項1に係わる薄型表示装置におい
ては、制御電極が電子ビームの選択を行い、電子ビーム
の制御を容易にする。また、引き出し電極と偏向電極に
より、第1の制御電極群のオン状態の金属電極近傍に集
中的に電子を送ることができるので、不要に放射される
電子を減らすことができ、消費電力を低減できる。低い
消費電力で高輝度が達成できる。
【0030】本発明の請求項2に係わる薄型表示装置に
おいては、線状熱陰極が背後電極に設けられた溝の内部
に一本ずつ張架されているので、電子ビームを容易にシ
ート状に集束することができる。背後電極の溝の深いと
ころに線状熱陰極を配置する方がより集束する。
【0031】本発明の請求項3に係わる薄型表示装置に
おいては、引き出し電極を偏向電極より制御電極側に配
置しているので、線状熱陰極に対する偏向電極の影響が
大きくなり、電子ビームを大きく偏向することができ
る。線状熱陰極から放出された直後から偏向されるため
偏向距離を大きくとれる。
【0032】本発明の請求項4に係わる薄型表示装置に
おいては、偏向電極を引き出し電極より制御電極側に配
置しているので、電子をたくさん引き出すことができ
る。引き出し電極の電圧を低くでき、さらにその結果、
電子の速度が小さくなり、偏向電圧のストロークも小さ
くできるため、消費電力を少なくすることができる。
【0033】本発明の請求項5に係わる薄型表示装置に
おいては、制御電極への電子の入射角度を調整する補正
電極を、制御電極の線状熱陰極側に例えばそれぞれの線
状熱陰極に対して一対配設したので、制御電極への電子
の入射角が大きくなり、電子の制御電極通過率の減少
や、蛍光面へのミスランディングを防ぐことができる。
【0034】本発明の請求項6に係わる薄型表示装置に
おいては、引き出し電極の線状熱陰極との対向部分を線
状熱陰極に向かって凸状に形成し、線状熱陰極と引き出
し電極の距離を実質的に近づけたため、電子を多く引き
出すことができる。引き出し電極の電圧を低くすること
ができ、消費電力を少なくすることができる。
【0035】本発明の請求項7に係わる薄型表示装置に
おいては、線状熱陰極それぞれに独立して、電子放射電
圧として背後電極と実質的に同一の電圧と、電子放射抑
制電圧として上記背後電極より高い引き出し電極と実質
的に同一の電圧の2通りの電圧を周期的に印加する装置
を設けたので、電子が必要とされないときには線状熱陰
極からの電子放射を抑えることができ、消費電力を少な
くすることができる。
【0036】本発明の請求項8に係わる薄型表示装置に
おいては、引き出し電極を線状熱陰極に対応して分割
し、分割した引き出し電極それぞれに独立して、電子放
射電圧として上記線状熱陰極より高い電圧と、電子放射
抑制電圧として上記線状熱陰極と実質的に同一の電圧の
2通りの電圧を周期的に印加する装置を設けたので、電
子が必要とされないときには線状熱陰極からの電子放射
を抑えることができ、消費電力を少なくすることができ
る。
【0037】本発明の請求項9に係わる薄型表示装置に
おいては、背後電極を線状熱電極に対応して分割し、分
割した背後電極それぞれに独立して、電子放射電圧とし
て上記線状熱陰極と実質的に同一の電圧と、電子放射抑
制電極として上記線状熱陰極より低い電圧の2通りの電
圧を周期的に印加する装置を設けたので、電子が必要と
されないときには線状熱陰極からの電子放射を抑えるこ
とができ、消費電力を少なくすることができる。
【0038】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の一実施例を図について説明す
る。図1は本発明の実施例1の薄型表示装置の要部を示
す斜視図である。図において、1は線状熱陰極で、図1
9,20に示す従来例と異なり第1の制御電極群の金属
電極と同じく水平方向に張られている。3は背後電極
で、主に電子ビームの集束を行う。上記従来例と同様に
線状熱陰極1が張られる位置に対応して溝が設けてあ
り、この溝の内部に線状熱陰極1が配設されている。溝
の形状は後述するように従来例とは多少異なっている。
4は電子流整形電極、9は制御電極部、37はそれぞれ
の線状熱陰極に対して一対、2本ずつ設けられ、電子の
偏向をする偏向電極で、38は主に線状熱陰極から電子
を導出する引き出し電極である。図示していないその他
の部分は上記従来例と同様のものである。
【0039】図2は背後電極3から制御電極部9までを
拡大して示す縦断面説明図である。背後電極3の溝の断
面の形状は半径3mmの半円と横6mm、縦2mmの長方形を
組み合わせたものである。線状熱陰極1A,1B,・・
・はこの溝のもっとも深いところから2mmの場所に配置
されている。溝の入口が狭いほど、また、線状熱陰極が
溝の深いところにあるほど、集束した電子ビームが得ら
れる傾向がある。線状熱陰極1は 12.5mmピッチで複
数本平行に張られている。背後電極3の前面から1mm離
れた場所に、背後電極3の溝を挟むようにして、それぞ
れの線状熱陰極1に対して1対、2本ずつ偏向電極37
A,37B,・・・が設けられている。偏向電極37
は、背後電極3の溝の端部の真上で45゜の角度をなし
て鈎状に折れ曲がっている。偏向電極37をこの形状に
した理由は、平板の金属電極に比べると、この形状にし
たほうが有効に偏向電界をかけられるからであって、同
様の効果を得ることができれば他の形状でも良い。曲が
っている部分の長さは 1.4mmである。次に、背後電極
3から6mm離れたところに引き出し電極38が設けられ
ている。引き出し電極38は1mmピッチで、1辺が 0.
9mmの正方形の穴、電子通過孔があけられており、電子
通過率が高い金属電極である。さらに、背後電極3から
15mm離れたところに電子流整形電極4、また、背後電
極3から20mm離れた位置に線状熱陰極1と平行、水平
に形成されたアレイ状の第1の制御電極群12が設けら
れている。第1の制御電極群12の各金属電極12A,
12B・・・のピッチは0.7mmである。図示していな
い蛍光面などの部分については上記従来例と同様であ
る。
【0040】次に本実施例の動作について説明する。ま
ず、図2において、線状熱陰極1Aから放出される電子
について説明する。線状熱陰極1Aから放出された熱電
子は、200Vの電圧が印加された引き出し電極38に
よって引き出される。背後電極3には線状熱陰極と同じ
0Vまたはそれ以下の電圧が印加されており、しかも線
状熱陰極は背後電極3の溝の奥深くに位置しているた
め、線状熱陰極から放出される電子は幅約3mmの薄いシ
ート状の電子ビームを形成する。各電極の形状や印加電
圧の条件を変えれば、電子ビームの幅を3mm以下にする
こともできるが、確実に目標に電子を送るために、余裕
をみて3mmに設定した。ここで、線状熱陰極1Aの上側
の偏向電極37Aと下側の偏向電極37Bに印加する電
圧を共に60Vにすると、この電子ビームは前面に向か
って直進し、電子流整形電極4を通過した後、電子軌道
39Bで示したように第1の制御電極群の金属電極12
Jの近傍に入射する。また、上側の偏向電極37Aの印
加電圧を160V、下側の偏向電極37Bの印加電圧を
−40Vにすると電子ビームは上側に静電偏向され、電
子軌道39Aで示したように第1の制御電極群の金属電
極12Aの近傍に入射する。逆に上側の偏向電極37A
の印加電圧を−40V,下側の偏向電極37Bの印加電
圧を160Vにすると、電子軌道39Cで示したように
電子ビームは下側に静電偏向され第1の制御電極群の金
属電極12Rの近傍に入射する。
【0041】このように2本の偏向電極の電圧を調節す
ることによって、電子ビームを偏向することができ、希
望の第1の制御電極群の近傍に電子を送ることができ
る。そこで、第1の制御電極群は順次走査オン状態とな
っているが、偏向電極の電圧を周期的に変動して、この
オン状態の制御電極の近傍に電子を入射させることがで
きる。
【0042】図3は第1の制御電極群と偏向電極に印加
する電圧を示す入力電圧波形図である。この図に示した
ように、本実施例では、第1の制御電極群の走査に同期
して偏向を行わないときは偏向電極に0V(グラウンド
電位)、偏向を行うときは最大電圧160V、最小電圧
−40Vのパルスを印加し動作させた。
【0043】従来例の薄型表示装置においては、第1の
制御電極群12全面に向かってシャワーのように電子を
送っているのに対して、本実施例ではオン状態の制御電
極近傍に集中的に電子を送ることができるので、不要に
放射される電子を減らすことができ、電子の利用効率が
向上する。従って、低消費電力で高輝度を達成すること
ができる。
【0044】本実施例においては、線状熱陰極から9mm
と比較的近い位置に引き出し電極38が設けられている
ので、これにより線状熱陰極1から電子を多く、しかも
集束した状態で引き出すことが容易になる。
【0045】また、図21〜23に示す従来例において
は、電子ビームを蛍光体のドットの大きさ、例えば垂直
方向0.9mm、水平方向0.3mm程度に集束させる必要が
あるのに対し、本実施例においては、垂直方向で約3mm
に集束させるだけで、水平方向には集束させる必要がな
いため、電子ビームの制御が容易である。
【0046】さらに、本実施例においては、引き出し電
極38を偏向電極37より制御電極側に配置している、
つまり、偏向電極37を線状熱陰極1に近いところに設
置しているので、線状熱陰極1から放出された電子が放
出された後すぐに偏向を始めるため、電子ビームを広い
範囲に走査させることができる。
【0047】また、本実施例においては、線状熱陰極1
が 12.5mmピッチで張られているため、基本的には、
それぞれの線状熱陰極1が第1の制御電極群12上で
12.5mmの範囲を走査する電子を放出すればよい。た
だし、偏向角を大きくすると電子放出量が減少する場合
や、制御電極に入射する電子の入射角が大きくなると制
御電極部の電子通過率が悪くなる場合などは、隣り合う
線状熱陰極どうしで電子を補うために、12.5mm以上
の偏向を行うこともある。
【0048】実施例2.図4は本発明の実施例2の薄型
表示装置の背後電極から制御電極部までの拡大縦断面説
明図である。図示されていないそのほかの部分は上記実
施例1と同様である。上記実施例1における偏向電極3
7は、線状熱陰極1一本につき2本づつ設けられている
ため、線状熱陰極がN本の時は偏向電極は2N本必要に
なる。しかし、本実施例においては、隣り合う線状熱陰
極1の間にある隣り合う2本の偏向電極37は接続され
ていてもよいので、偏向電極37を接続しており、部品
数、配線数を減らすことができる。この場合、図5の入
力電圧波形図に示したように第1の制御電極群と偏向電
極に電圧を印加すれば、上記実施例と実質的にほぼ同様
の効果を得ることができる。
【0049】実施例3.図6は本発明の実施例3に係わ
る引き出し電極の平面図である。図示されていないその
他の部分は上記実施例1と同様である。上記実施例1に
おいては、引き出し電極38として多数の穴をあけた金
属板を使用したが、他の形状も考えられ、線状熱陰極1
に対して効果的に電界をかけることができ、開口率の高
いものであればよい。本実施例の引き出し電極38は金
属線をすだれ状に張って形成したものである。金属線4
0は金属枠41に1mmピッチで溶接されている。金属線
40の径は 0.1mmである。このように構成することに
より工作しやすく開口率の高い引き出し電極38を得る
ことができる。また、このように構成した引き出し電極
38を使用しても上記実施例と同様の効果が得られる。
【0050】実施例4.図7は本発明の実施例4の薄型
表示装置の背後電極から制御電極部までの拡大縦断面説
明図である。背後電極3の形状と、背後電極3と線状熱
陰極1A,1B,・・・の位置関係は上記実施例1と同
様である。背後電極3の前面から距離2mmの位置に引き
出し電極38が設けてある。引き出し電極38は 0.5
mmピッチで、1辺が 0.4mmの正方形の穴(電子通過
孔)があけられており、電子通過率が高い金属電極であ
る。次に、背後電極3の前面からから距離5mmの位置に
それぞれの線状熱陰極1に対して2枚ずつ偏向電極37
A,37B,・・・が設けられている。偏向電極37は
背後電極3の溝の端部の真上で、垂直に背後電極側に折
れ曲がっている。折れ曲がっている部分の長さは 2.5
mmである。上記実施例1と同様に、偏向電極37をこの
形状にした理由は、平板の金属電極に比べると、この形
状にしたほうが有効に偏向電界をかけられるからであっ
て、同様の効果が得ることができれば他の形状でも良
い。さらに、背後電極3の前面から距離14mmの位置に
電子流整形電極4、背後電極の前面から距離19mmの位
置には第1の制御電極群12が設けてある。第1の制御
電極群12の各金属電極12A,12B,・・・のピッ
チは 0.7mmである。
【0051】まず、一本の線状熱陰極1Aから放出され
る電子について説明する。線状熱陰極1Aから放出され
た熱電子は80Vに印加された引き出し電極38によっ
て引き出される。背後電極3には線状熱陰極1と同じ0
Vまたはそれ以下の電圧が印加されており、しかも線状
熱陰極1は背後電極3の溝の奥深くに位置しているた
め、線状熱陰極1から放出される電子は幅約3mmの薄い
シート状の電子ビームを形成する。ここで上側の偏向電
極37Aと下側の偏向電極37Bに印加する電圧を共に
50Vにするとこの電子ビームは直進し、電子軌道39
Bで示したように第1の制御電極群の金属電極12Jの
近傍に入射する。また、上側の偏向電極37Aの印加電
圧を100V、下側の偏向電極37Bの印加電圧を0V
にすると、電子軌道39Aで示したように電子ビームは
上側に静電偏向され金属電極12Aの近傍に入射する。
逆に上側の偏向電極37Aの印加電圧を0V、下側の偏
向電極37Bの印加電圧を100Vにすると、電子軌道
39Cで示したように電子ビームは下側に静電偏向され
金属電極12Rの近傍に入射する。
【0052】この図7のように構成した電子放射源でも
2本の偏向電極の電圧を調整することによって、電子ビ
ームを偏向することができ、希望の第1の制御電極群1
2の金属電極近傍に電子を送ることができる。図8は第
1の制御電極群と偏向電極の入力電圧を示す波形図であ
る。この図に示したように、本実施例では、第1の制御
電極群の走査に同期して偏向を行わないときは偏向電極
に0V(グラウンド電位)、偏向を行うときは偏向電極
に最大電圧100Vの三角波のパルスを印加し動作させ
た。
【0053】本実施例においても、電子ビームの制御が
容易であり、また、オン状態の制御電極近傍に集中的に
電子を送ることができるので、電子の利用率が向上する
ため、低消費電力で高輝度を達成することができる。
【0054】さらに、本実施例においては、偏向電極3
7を引き出し電極38より制御電極側に配置している、
つまり、引き出し電極38を線状熱陰極1に近いところ
に設置しているので、線状熱陰極1の表面に必要な電位
勾配をかけることが容易になる。そのため、引き出し電
極38の印加電圧を低く設定することができる。また、
引き出し電極38の電圧が低いので電子の速度が遅くな
り、偏向が容易になるため偏向電極37の印加電圧のス
トロークを小さくすることができる。
【0055】なお、上記実施例2と同様に、線状熱陰極
1の間にある隣り合う2本の偏向電極37は接続されて
いても良い。また、隣り合う線状熱陰極1どうしで電子
を補っても良い。
【0056】実施例5.図9は本発明の実施例5の薄型
表示装置の背後電極から制御電極部までの要部を示す拡
大縦断面説明図である。引き出し電極38と制御電極の
間に補正電極42を設けていることと、背後電極3の前
面から電子流整形電極4までの距離が15.5mm に広が
ったこと以外は上記実施例4と同様である。この実施例
では補正電極42は厚さ0.5mmの金属平板電極であ
る。
【0057】本実施例においては、補正電極42に10
Vの電圧を印加した。補正電極42に10Vという低い
電圧が印加されているために、電子は補正電極42から
遠ざかるような軌道をとる。つまり、偏向を行った際
に、図10の本実施例の背後電極から制御電極部までの
要部断面説明図に破線で示したように等電位面43が形
成され、線状熱陰極から放出された電子は図10に示し
たような軌道39をとる。その結果、電子は上記実施例
4に比べて垂直に近い角度で第1の制御電極群12に入
射する。電子が制御電極に斜めに入射すると、ミスラン
ディングを起こし目標の蛍光体にうまく電子を当てられ
なかったり、制御電極部における電子通過率が低下した
りする可能性がある。このようなことが起こった場合、
色ずれや、輝度ムラの原因となるが、本実施例において
は補正電極42を設けているため、電子を第1の制御電
極群12に垂直に近い角度で入射させることができ、色
ずれや、輝度ムラを防止することができる。
【0058】なお、補正電極42を用いた場合、電子の
軌道を補正するスペースが必要になるため、補正電極4
2を用いない場合に比べて、線状熱陰極1と第1の制御
電極群12の間隔を広げたり、あるいは偏向電極37の
電圧のストロークを大きくするなどの対応が必要にな
る。本実施例においては、線状熱陰極1と第1の制御電
極群12の間隔を上記実施例2より 1.5mm広くしてい
る。また、本実施例においては補正電極42として、工
作が容易であるため棒状の金属電極を用いたが、必ずし
もこの形状である必要はない。
【0059】また、基本的には線状熱陰極1本に対して
補正電極は2本必要であるが、本実施例の場合は隣り合
う線状熱陰極は補正電極を共有しているため、線状熱陰
極N本に対して補正電極はN+1本使用している。
【0060】実施例6.図11は本発明の実施例6の薄
型表示装置の背後電極から制御電極部までの要部の拡大
縦断面説明図である。引き出し電極38の形状以外は上
記実施例4と同様である。引き出し電極38は上記実施
例4と同様に、0.5mm ピッチで1辺が0.4mm の正方
形の穴があけられている電子通過率が高い金属電極であ
るが、実施例4と異なり、線状熱陰極に対向する部分を
線状熱陰極側に向かって最大で1mm凸状に形成してい
る。線状熱陰極1と引き出し電極38の距離を実質的に
近づけている。
【0061】本実施例における引き出し電極の印加電圧
は実施例4より低い60Vであり、その他の動作方法は
実施例4と同様である。本実施例においては、引き出し
電極が線状熱陰極に向かって凸状に形成し、線状熱陰極
1との距離を実質的に小さくしているために、線状熱陰
極1に電界をかけることが容易になる。従って、実施例
4に比べて低電圧で同じ量の電子を引き出すことがで
き、消費電力の低減を図ることができる。
【0062】この引き出し電極38を線状熱陰極に向か
って凸状に形成する方法は、例えば実施例1においても
有効であるが、実施例4のように線状熱陰極の直近に引
き出し電極が配置されている場合に用いた方がより効果
的である。
【0063】実施例7.本発明の実施例7の薄型表示装
置は、実施例4の薄型表示装置に加えて、それぞれの線
状熱陰極1に独立に2通りの電圧(電子放射電圧として
背後電極3と実質的に同一の電圧と、電子放射抑制電圧
として背後電極3より高い引き出し電極38と実質的に
同一の電圧)を周期的に印加できる装置(図示せず)を
設けたものである。線状熱陰極の印加電圧以外の電極配
置、電圧印加条件などは実施例4と同じである。
【0064】実施例4の背後電極から制御電極部までの
拡大縦断面説明図である図7を使用して説明する。図7
において、線状熱陰極1Aが電子を放出する必要がある
のは、第1の制御電極群の金属電極12Aから12Rの
間の金属電極がオン状態になっている時だけである。そ
こで、金属電極12Aから12Rの間の金属電極がオン
状態になっている時にだけ(実際は、前後に多少の時間
的余裕をとった)、線状熱陰極1Aに背後電極3と同じ
0Vを印加して電子を引き出し、そのほかの時間は、引
き出し電極38と同じ80Vを印加し電子の放出を抑え
た。このときの線状熱陰極と偏向電極と第1の制御電極
群の入力電圧波形図を図12に示す。上記実施例1〜6
においては、常に全ての線状熱陰極から電子が放出され
ていたが、本実施例においては、電子が放出されている
線状熱陰極は最大2本程度であり、消費電力をより低減
することができる。
【0065】なお、線状熱陰極に印加する電圧は上記の
ように、背後電極と同じ、あるいは引き出し電極と同じ
でなくともよく、電子を放射するときは背後電極より少
し高い電圧でもよく、電子を放射しないときは引き出し
電極より少し高い電圧でもよい。例えば電子を放射する
ときには背後電極に−5V、線状熱陰極に0V、引き出
し電極に80Vを印加し、電子を放射しないときには背
後電極に−5V、線状熱陰極に90V、引き出し電極に
80Vを印加するようにしても良い。つまり、線状熱陰
極の電圧が引き出し電極以下、背後電極以上であれば電
子は前方だけに放出され、引き出し電極以上であれば電
子は全く放出されない。また、電子ビーム幅、密度を最
適にするために、電子放出時の背後電極電圧は0Vより
も低くしなければならない時がある。例えば背後電極に
0V、線状熱陰極に0V、引き出し電極に80Vを印加
した場合に比べ、背後電極に−5V、線状熱陰極に0
V、引き出し電極に80Vを印加した場合は、放出電子
量は減るが、電子ビームの幅を狭くできる。ただし、あ
まり背後電極電圧を低くすると電子放出量が激減してし
まうため、背後電極と線状熱陰極の電位差はせいぜい1
5V位である。
【0066】この線状熱陰極の印加電圧を周期的に変え
るという方法は、実施例1〜6に対しても用いることが
でき、同様に、より低消費電力化を図ることができる。
【0067】実施例8.図13は本発明の実施例8の薄
型表示装置の背後電極から制御電極部までの要部の拡大
縦断面説明図である。線状熱陰極一本につき引き出し電
極一枚が対応するように、引き出し電極が分割されてい
る。引き出し電極以外の電極配置、電圧印加条件などは
実施例4と同じである。分割されたそれぞれの引き出し
電極に独立に2通りの電圧(電子放射電圧として線状熱
陰極より高い電圧と、電子放射抑制電圧として線状熱陰
極と実質的に同一の電圧)を周期的に印加できる装置
(図示せず)が設けられている。
【0068】図13において、線状熱陰極1Aが電子を
放出する必要があるのは、第1の制御電極群12の金属
電極12Aから12Rの間の金属電極がオン状態になっ
ている時だけである。そこで、金属電極12Aから12
Rの間の金属電極がオン状態になっている時にだけ(実
際は、前後に多少の時間的余裕をとった)、引き出し電
極38Bに80Vを印加して電子を引き出し、そのほか
の時間は、線状熱陰極と同じ0Vを印加し電子の放出を
抑えた。このときの引き出し電極と偏向電極と第1の制
御電極群の印加電圧の入力電圧波形図を図14に示す。
上記実施例1〜6においては、常に全ての線状熱陰極か
ら電子が放出されていたが、本実施例においては、電子
が放出されている線状熱陰極は最大2本程度であり、よ
り低消費電力化を図ることができる。
【0069】この引き出し電極を分割し、印加電圧を周
期的に変えるという方法は、実施例1〜6に対しても用
いることができ、同様により低消費電力化を図ることが
できる。
【0070】実施例9.図15は本発明の実施例9の薄
型表示装置の背後電極から制御電極部までを示す拡大縦
断面説明図である。線状熱陰極一本につき背後電極一本
が対応するように、背後電極が分割されている。背後電
極以外の電極配置、電圧印加条件などは実施例4と同じ
である。この分割されたそれぞれの背後電極に独立に2
通りの電圧(電子放射電圧として線状熱陰極と実質的に
同一の電圧と、電子放射抑制電極として線状熱陰極より
低い電圧)を周期的に印加できる装置(図示せず)を設
けた。
【0071】図15において、線状熱陰極1Aが電子を
放出する必要があるのは、第1の制御電極群の金属電極
12Aから12Rの間の金属電極がオン状態になってい
る時だけである。そこで、金属電極12Aから12Rの
間の金属電極がオン状態になっている時にだけ(実際
は、前後に多少の時間的余裕をとった)、背後電極3B
に0Vを印加して電子を引き出し、そのほかの時間は、
−70Vを印加した。背後電極に−70Vを印加する
と、本実施例の背後電極から制御電極部までの要部の拡
大縦断面説明図である図16に示した等電位線43から
わかるように、線状熱陰極の表面における電位勾配が非
常に小さくなり、放出される電子は背後電極に0Vを印
加しているときに比べて、10分の1以下になる。本実
施例の背後電極と偏向電極と第1の制御電極群の印加電
圧の入力電圧波形図を図17に示す。上記実施例1〜6
においては、常に全ての線状熱陰極から高電流密度で電
子が放出されていたが、本実施例においては、高電流密
度で電子が放出されている線状熱陰極は最大2本程度で
あり、より低消費電力化を図ることができる。
【0072】この引き出し電極を分割し、印加電圧を周
期的に変えるという方法は、実施例1〜6に対しても用
いることができ、同様により低消費電力化を図ることが
できる。
【0073】実施例10.図18は本発明の実施例10
の薄型表示装置の実施例の背後電極から偏向電極までの
縦断面説明図である。引き出し電極38に線状熱陰極そ
れぞれに対向してスリット状の細長い電子通過孔44が
形成さている。引き出し電極38の形状以外は図示して
いない部分も含めて実施例4と同様である。本実施例に
おいては、電子は引き出し電極のスリット状の電子通過
孔44を通っていくので、引き出し電極38に吸収され
ることが殆どないため、電子の利用効率をさらに上げる
ことができる。ただし、実施例1〜9に示されたような
引き出し電極を使用したときに比較して、要求される位
置精度は厳しくなる。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の薄型
表示装置においては、真空に保たれた密封容器内前面側
に設けられた蛍光体と、この蛍光体に対向して上記容器
内後面側に設けられた背後電極と、この背後電極と離隔
して複数本並行に張架され、電子を放射する線状熱陰極
と、この線状熱陰極と上記蛍光体間に設けられ、複数の
電子通過孔を有する絶縁性基板の上記線状熱陰極側面に
上記線状熱陰極と並行に形成されたアレイ状の第1の制
御電極群、及び上記絶縁性基板の上記蛍光体側面に上記
線状熱陰極と直交方向に並行に形成されたアレイ状の第
2の制御電極群からなり、通過電子制御電圧が印加され
る制御電極と、上記線状熱陰極と制御電極間に設けら
れ、複数の電子通過孔を有し、上記線状熱陰極から電子
を引き出す引き出し電極と、並びに上記線状熱陰極と制
御電極間に設けられ、上記線状熱陰極から引き出された
電子を偏向する偏向電極とを備えたものとすることによ
り、電子ビームの制御が容易で、また、第一の制御電極
群のオン状態の金属電極近傍に集中的に電子を送ること
ができるため、低消費電力で高輝度が達成できる。
【0075】本発明の請求項2の薄型表示装置において
は、背後電極に複数の溝を設け、線状熱陰極を上記溝の
内部に張架したので、電子ビームを容易にシート状に集
束することができる。
【0076】本発明の請求項3の薄型表示装置において
は、引き出し電極を偏向電極より制御電極側に配置した
ので、電子ビームを大きく偏向することができる。
【0077】本発明の請求項4の薄型表示装置において
は、偏向電極を引き出し電極より制御電極側に配置した
ので、引き出し電極の印加電圧を低くでき、偏向電圧の
ストロークも小さくできるため、消費電力を少なくする
ことができる。
【0078】本発明の請求項5の薄型表示装置において
は、制御電極への電子の入射角度を調整する補正電極を
設けたので、制御電極への電子の入射角が大きくなり、
制御電極への電子通過率の減少や、蛍光面へのミスラン
ディングを防ぐことができ、色ずれや輝度ムラを防止す
ることができる。
【0079】本発明の請求項6の薄型表示装置において
は、引き出し電極の線状熱陰極に対向する部分を線状熱
陰極に向かって凸状に形成し、線状熱陰極と引き出し電
極の距離を実質的に近づけたので、引き出し電極の電圧
を低くすることができ、消費電力を少なくすることがで
きる。
【0080】本発明の請求項7の薄型表示装置において
は、線状熱陰極それぞれに独立して、電子放射電圧とし
て背後電極と実質的に同一の電圧と、電子放射抑制電圧
として上記背後電極より高い引き出し電極と実質的に同
一の電圧の2通りの電圧を周期的に印加する装置を設け
もので、電子が必要とされないときには線状熱陰極から
の電子放射を抑えることができ、消費電力を少なくする
ことができる。
【0081】本発明の請求項8の薄型表示装置において
は、引き出し電極を線状熱陰極に対応して分割し、分割
した引き出し電極それぞれに独立して、電子放射電圧と
して上記線状熱陰極より高い電圧と、電子放射抑制電圧
として上記線状熱陰極と実質的に同一の電圧の2通りの
電圧を周期的に印加する装置を設けたので、電子が必要
とされないときには線状熱陰極からの電子放射を抑える
ことができ、消費電力を少なくすることができる。
【0082】本発明の請求項9の薄型表示装置において
は、背後電極を線状熱電極に対応して分割し、分割した
背後電極それぞれに独立して、電子放射電圧として上記
線状熱陰極と実質的に同一の電圧と、電子放射抑制電極
として上記線状熱陰極より低い電圧の2通りの電圧を周
期的に印加する装置を設けたので、電子が必要とされな
いときには線状熱陰極からの電子放射を抑えることがで
き、消費電力を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の薄型表示装置の要部を示
す斜視図である。
【図2】 本発明の実施例1の薄型表示装置の要部拡大
縦断面説明図である。
【図3】 本発明の実施例1における第1の制御電極群
と偏向電極の入力電圧波形図である。
【図4】 本発明の実施例2の薄型表示装置の要部拡大
縦断面説明図である。
【図5】 本発明の実施例2の薄型表示装置の第1の制
御電極群と偏向電極の印加電圧の入力電圧波形図であ
る。
【図6】 本発明の実施例3の薄型表示装置に係わる引
き出し電極の一部を示す平面図である。
【図7】 本発明の実施例4の薄型表示装置の要部拡大
縦断面説明図である。
【図8】 本発明の実施例4における第1の制御電極群
と偏向電極の入力電圧波形図である。
【図9】 本発明の実施例5の薄型表示装置の要部拡大
縦断面説明図である。
【図10】 本発明の実施例5の薄型表示装置の電界分
布を図9に対応して示す拡大縦断面説明図である。
【図11】 本発明の実施例6の薄型表示装置の要部拡
大縦断面説明図である。
【図12】 本発明の実施例7の薄型表示装置における
線状熱陰極と引き出し電極と第1の制御電極群の入力電
圧波形図である。
【図13】 本発明の実施例8の薄型表示装置の要部拡
大縦断面説明図である。
【図14】 本発明の実施例8の薄型表示装置における
線状熱陰極と引き出し電極と第1の制御電極群の入力電
圧波形図である。
【図15】 本発明の実施例9の薄型表示装置の要部拡
大縦断面説明図である。
【図16】 本発明の実施例9の薄型表示装置の電界分
布を図15に対応して示す拡大縦断面説明図である。
【図17】 本発明の実施例9の薄型表示装置における
線状熱陰極と引き出し電極と第1の制御電極群の入力電
圧波形図である。
【図18】 本発明の実施例9の薄型表示装置の要部拡
大縦断面説明図である。
【図19】 従来例の薄型表示装置の要部を示す斜視図
である。
【図20】 従来例の薄型表示装置の要部拡大断面斜視
図である。
【図21】 他の従来例の薄型表示装置の部分断面斜視
図である。
【図22】 他の従来例の薄型表示装置の拡大部分断面
図である。
【図23】 他の従来例の薄型表示装置の駆動回路のブ
ロック図である。
【符号の説明】
1,1A,1B… 線状熱陰極、3,3A,3B… 背
後電極、6 蛍光面、7 蛍光体、9 制御電極部、1
0 電子通過孔、12 第1の制御電極群、12A,1
2B… 第1の制御電極群の金属電極、13 第2の制
御電極群、37,37A,37B… 偏向電極、38,
38A,38B… 引き出し電極、39A,39B,3
9C 電子軌道、42 補正電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 勁二 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (72)発明者 畑中 義式 静岡県浜松市広沢1丁目22番6号 (56)参考文献 特開 平5−121014(JP,A) 特開 平8−83584(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 31/12

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空に保たれた密封容器内前面側に設け
    られた蛍光体と、この蛍光体に対向して上記容器内後面
    側に設けられた背後電極と、この背後電極と離隔して複
    数本並行に張架され、電子を放射する線状熱陰極と、こ
    の線状熱陰極と上記蛍光体間に設けられ、複数の電子通
    過孔を有する絶縁性基板の上記線状熱陰極側面に上記線
    状熱陰極と並行に形成されたアレイ状の第1の制御電極
    群、及び上記絶縁性基板の上記蛍光体側面に上記線状熱
    陰極と直交方向に並行に形成されたアレイ状の第2の制
    御電極群からなり、通過電子制御電圧が印加される制御
    電極と、上記線状熱陰極と制御電極間に設けられ、複数
    の電子通過孔を有し、上記線状熱陰極から電子を引き出
    す引き出し電極と、並びに上記線状熱陰極と制御電極間
    に設けられ、上記線状熱陰極から引き出された電子を偏
    向する偏向電極とを備えたことを特徴とする薄型表示装
    置。
  2. 【請求項2】 背後電極に複数の溝が設けられ、線状熱
    陰極が上記溝内部に配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の薄型表示装置。
  3. 【請求項3】 引き出し電極が偏向電極より制御電極側
    に配置されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の薄型表示装置。
  4. 【請求項4】 偏向電極が引き出し電極より制御電極側
    に配置されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の薄型表示装置。
  5. 【請求項5】 制御電極への電子の入射角度を調整する
    補正電極を設けたことを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の薄型表示装置。
  6. 【請求項6】 引き出し電極の線状熱陰極に対向する部
    分を上記線状熱陰極に向かって凸状に形成し、上記線状
    熱陰極と引き出し電極の距離を実質的に近づけたことを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の薄型表
    示装置。
  7. 【請求項7】 線状熱陰極それぞれに独立して、電子放
    射電圧として背後電極と実質的に同一の電圧と、電子放
    射抑制電圧として上記背後電極より高い引き出し電極と
    実質的に同一の電圧の2通りの電圧を周期的に印加する
    装置を設けたことを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れかに記載の薄型表示装置。
  8. 【請求項8】 引き出し電極を線状熱陰極に対応して分
    割し、分割した引き出し電極それぞれに独立して、電子
    放射電圧として上記線状熱陰極より高い電圧と、電子放
    射抑制電圧として上記線状熱陰極と実質的に同一の電圧
    の2通りの電圧を周期的に印加する装置を設けたことを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の薄型表
    示装置。
  9. 【請求項9】 背後電極を線状熱陰極に対応して分割
    し、分割した背後電極それぞれに独立して、電子放射電
    圧として上記線状熱陰極と実質的に同一の電圧と、電子
    放射抑制電極として上記線状熱陰極より低い電圧の2通
    りの電圧を周期的に印加する装置を設けたことを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれかに記載の薄型表示装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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