JPH05249832A - 電子写真複写機におけるトナー濃度制御装置 - Google Patents
電子写真複写機におけるトナー濃度制御装置Info
- Publication number
- JPH05249832A JPH05249832A JP1190093A JP1190093A JPH05249832A JP H05249832 A JPH05249832 A JP H05249832A JP 1190093 A JP1190093 A JP 1190093A JP 1190093 A JP1190093 A JP 1190093A JP H05249832 A JPH05249832 A JP H05249832A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- reference value
- concentration
- toner concentration
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像
がトナー像に顕像化される。現像装置本体14内にトナ
ーおよびキャリアを含む現像剤がセットされたた直後に
は上記顕像化に先立って、攪拌ローラ15,16が回転
させられ、トナーが摩擦帯電させられる。このときにト
ナーセンサ1によって検出されたトナー濃度よりも低い
トナー濃度が制御基準値として設定される。この制御基
準値は、キャリアの帯電量の安定状態を見越して設定さ
れる。その後は、トナーセンサ1が検出するトナー濃度
が制御基準値よりも低くなると、トナー補給ローラ20
が駆動され、トナーホッパ13内のトナーが現像装置本
体14に補給される。 【効果】短時間のエージングの後にキャリアの帯電量の
安定状態を見越した正確な制御基準値が設定される。こ
れにより、現像装置本体14内のトナー濃度を良好に制
御できる。
がトナー像に顕像化される。現像装置本体14内にトナ
ーおよびキャリアを含む現像剤がセットされたた直後に
は上記顕像化に先立って、攪拌ローラ15,16が回転
させられ、トナーが摩擦帯電させられる。このときにト
ナーセンサ1によって検出されたトナー濃度よりも低い
トナー濃度が制御基準値として設定される。この制御基
準値は、キャリアの帯電量の安定状態を見越して設定さ
れる。その後は、トナーセンサ1が検出するトナー濃度
が制御基準値よりも低くなると、トナー補給ローラ20
が駆動され、トナーホッパ13内のトナーが現像装置本
体14に補給される。 【効果】短時間のエージングの後にキャリアの帯電量の
安定状態を見越した正確な制御基準値が設定される。こ
れにより、現像装置本体14内のトナー濃度を良好に制
御できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子写真複写機におけ
るトナー濃度制御装置に関し、さらに詳細にいえば、感
光体の表面に形成した静電潜像をトナー像に顕像化する
ための現像装置内部におけるトナー濃度を制御するため
の装置に関する。
るトナー濃度制御装置に関し、さらに詳細にいえば、感
光体の表面に形成した静電潜像をトナー像に顕像化する
ための現像装置内部におけるトナー濃度を制御するため
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真複写機としては、一方
向に回転する感光体ドラムに近接させて現像装置を配置
し、現像装置に収容されたトナーを、感光体ドラムの表
面に形成された静電潜像に静電吸着させることにより顕
像化する構成が一般的に採用されている。
向に回転する感光体ドラムに近接させて現像装置を配置
し、現像装置に収容されたトナーを、感光体ドラムの表
面に形成された静電潜像に静電吸着させることにより顕
像化する構成が一般的に採用されている。
【0003】このような構成の現像装置においては、顕
像化を適正に行なわせるために、現像装置に収容されて
いるトナーの濃度を適正濃度に保持することが要求され
るのであり、この要求を満足させるために、現像装置に
現像剤を投入して攪拌し、この状態において検出された
トナー濃度をそのまま制御基準値として保持し、トナー
濃度が上記基準値よりも低くなった場合にトナー補給等
の制御を行なわせるようにしたものが提供されていた
(実開昭57-74447号公報参照)。
像化を適正に行なわせるために、現像装置に収容されて
いるトナーの濃度を適正濃度に保持することが要求され
るのであり、この要求を満足させるために、現像装置に
現像剤を投入して攪拌し、この状態において検出された
トナー濃度をそのまま制御基準値として保持し、トナー
濃度が上記基準値よりも低くなった場合にトナー補給等
の制御を行なわせるようにしたものが提供されていた
(実開昭57-74447号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成のトナー濃
度制御装置においては、予め定められた濃度の現像剤を
現像装置に投入することにより、正確なトナー濃度制御
を行なうことができるように思われるが、実際には、現
像剤を投入してからかなりの時間はキャリアの帯電量が
安定せず、一定のトナー濃度を基準値として制御を行な
えば、キャリアの帯電量の変化に伴なって画像濃度が変
化してしまうという問題がある。
度制御装置においては、予め定められた濃度の現像剤を
現像装置に投入することにより、正確なトナー濃度制御
を行なうことができるように思われるが、実際には、現
像剤を投入してからかなりの時間はキャリアの帯電量が
安定せず、一定のトナー濃度を基準値として制御を行な
えば、キャリアの帯電量の変化に伴なって画像濃度が変
化してしまうという問題がある。
【0005】さらに詳細に説明すると、図3(図におい
て、現像剤の量は1kg、初期のトナー濃度は6%であ
る)に示すように、現像剤を投入してエージングを施し
た初期には、キャリアの帯電量が多くなり、トナーがキ
ャリアから離れにくくなるので、静電潜像を顕像化した
場合における濃度が低くなる傾向にある。したがって、
上記従来例においては、トナーをキャリアから離しやす
くできるようにするために、高いトナー濃度を制御基準
値として設定する必要があり、キャリアの帯電量が安定
した状態においては到底制御基準値として使用すること
ができないのである。即ち、キャリアの帯電量が多い状
態で適正濃度の画像を得ることができるようにすれば、
キャリアの帯電量が減少して安定化した状態において得
られる画像濃度が高くなりすぎ、かぶり等を発生させる
可能性があるという問題がある。
て、現像剤の量は1kg、初期のトナー濃度は6%であ
る)に示すように、現像剤を投入してエージングを施し
た初期には、キャリアの帯電量が多くなり、トナーがキ
ャリアから離れにくくなるので、静電潜像を顕像化した
場合における濃度が低くなる傾向にある。したがって、
上記従来例においては、トナーをキャリアから離しやす
くできるようにするために、高いトナー濃度を制御基準
値として設定する必要があり、キャリアの帯電量が安定
した状態においては到底制御基準値として使用すること
ができないのである。即ち、キャリアの帯電量が多い状
態で適正濃度の画像を得ることができるようにすれば、
キャリアの帯電量が減少して安定化した状態において得
られる画像濃度が高くなりすぎ、かぶり等を発生させる
可能性があるという問題がある。
【0006】また、エージング時間を長くし、キャリア
の帯電量が安定した後のトナー濃度を制御基準値として
使用することも考えられるが、攪拌時間が長くなりす
ぎ、制御基準値が設定されるまでの時間が長くなってし
まうという問題があるので、実際には全く採用されてい
ない。この発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので
あり、キャリアの帯電量の時間的変動に拘わらず、短時
間で制御基準値の設定を行なうことができ、正確なトナ
ー濃度の制御を行なうことができる電子写真複写機にお
けるトナー濃度制御装置を提供することを目的としてい
る。
の帯電量が安定した後のトナー濃度を制御基準値として
使用することも考えられるが、攪拌時間が長くなりす
ぎ、制御基準値が設定されるまでの時間が長くなってし
まうという問題があるので、実際には全く採用されてい
ない。この発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので
あり、キャリアの帯電量の時間的変動に拘わらず、短時
間で制御基準値の設定を行なうことができ、正確なトナ
ー濃度の制御を行なうことができる電子写真複写機にお
けるトナー濃度制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの第1の発明は、感光体の表面に形成された静電潜像
をトナー像に顕像化し、トナー像を複写紙上に転写する
ことにより複写物を得る電子写真複写機において、現像
装置の内部のトナー濃度を検出するトナー濃度センサ
と、現像装置内部におけるトナーを摩擦帯電させるトナ
ー攪拌手段と、現像剤セット直後に上記顕像化の開始に
先立ってトナー攪拌手段によりトナーを攪拌した状態に
おいてトナー濃度センサにより検出されるトナー濃度よ
りも低いトナー濃度を制御基準値として保持する基準値
保持手段と、トナー濃度センサにより検出されたトナー
濃度が上記基準値保持手段に保持された制御基準値より
も低下したことを条件として動作するトナー補給手段と
を含むことを特徴とする電子写真複写機におけるトナー
濃度制御装置である。
めの第1の発明は、感光体の表面に形成された静電潜像
をトナー像に顕像化し、トナー像を複写紙上に転写する
ことにより複写物を得る電子写真複写機において、現像
装置の内部のトナー濃度を検出するトナー濃度センサ
と、現像装置内部におけるトナーを摩擦帯電させるトナ
ー攪拌手段と、現像剤セット直後に上記顕像化の開始に
先立ってトナー攪拌手段によりトナーを攪拌した状態に
おいてトナー濃度センサにより検出されるトナー濃度よ
りも低いトナー濃度を制御基準値として保持する基準値
保持手段と、トナー濃度センサにより検出されたトナー
濃度が上記基準値保持手段に保持された制御基準値より
も低下したことを条件として動作するトナー補給手段と
を含むことを特徴とする電子写真複写機におけるトナー
濃度制御装置である。
【0008】また、第2の発明では、上記制御基準値を
保持する第1基準値保持手段とともに、上記第1制御基
準値よりもさらに低いトナー濃度をトナーエンプティ状
態判別のための基準値として保持する第2基準値保持手
段が備えられ、さらに、トナー濃度センサにより検出さ
れたトナー濃度が上記第2基準値保持手段に保持された
基準値よりも低下したときに、上記トナー補給手段によ
って補給されるべきトナーが無いものと判定する手段と
を含むことを特徴としている。
保持する第1基準値保持手段とともに、上記第1制御基
準値よりもさらに低いトナー濃度をトナーエンプティ状
態判別のための基準値として保持する第2基準値保持手
段が備えられ、さらに、トナー濃度センサにより検出さ
れたトナー濃度が上記第2基準値保持手段に保持された
基準値よりも低下したときに、上記トナー補給手段によ
って補給されるべきトナーが無いものと判定する手段と
を含むことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記第1の発明のトナー濃度制御装置であれ
ば、感光体の表面に形成された静電潜像をトナー像に顕
像化し、トナー像を複写紙上に転写することにより複写
物を得る場合において、現像装置の内部のトナー濃度を
トナー濃度センサにより検出し、トナー濃度センサによ
り検出されたトナー濃度が低下したことを条件としてト
ナー補給手段を動作させることによりトナーを補給し、
トナー攪拌手段を動作させることにより、現像装置内部
におけるトナーを摩擦帯電させる。
ば、感光体の表面に形成された静電潜像をトナー像に顕
像化し、トナー像を複写紙上に転写することにより複写
物を得る場合において、現像装置の内部のトナー濃度を
トナー濃度センサにより検出し、トナー濃度センサによ
り検出されたトナー濃度が低下したことを条件としてト
ナー補給手段を動作させることによりトナーを補給し、
トナー攪拌手段を動作させることにより、現像装置内部
におけるトナーを摩擦帯電させる。
【0010】また、上記トナー濃度センサにより検出さ
れたトナー濃度に基く制御基準値として、現像剤セット
直後に上記顕像化の開始に先立ってトナー攪拌手段によ
りトナーを攪拌した状態においてトナー濃度センサによ
り検出されるトナー濃度よりも低いトナー濃度を基準値
保持手段に保持させるので、上記攪拌動作後に制御基準
値を設定することができるとともに、時間経過後におい
て帯電量が低下しても、上記低めに設定された制御基準
値に基いてトナー濃度の制御を適正に行なわせることが
できる。
れたトナー濃度に基く制御基準値として、現像剤セット
直後に上記顕像化の開始に先立ってトナー攪拌手段によ
りトナーを攪拌した状態においてトナー濃度センサによ
り検出されるトナー濃度よりも低いトナー濃度を基準値
保持手段に保持させるので、上記攪拌動作後に制御基準
値を設定することができるとともに、時間経過後におい
て帯電量が低下しても、上記低めに設定された制御基準
値に基いてトナー濃度の制御を適正に行なわせることが
できる。
【0011】また、上記制御基準値よりもさらに低いト
ナー濃度をトナーエンプティ状態判別のための基準値と
して保持する第2基準値保持手段を有する第2の発明で
は、通常の状態におけるトナー濃度の制御を適正に行な
うことができるのみならず、トナーエンプティ状態の検
出をも正確に行なうことができる。
ナー濃度をトナーエンプティ状態判別のための基準値と
して保持する第2基準値保持手段を有する第2の発明で
は、通常の状態におけるトナー濃度の制御を適正に行な
うことができるのみならず、トナーエンプティ状態の検
出をも正確に行なうことができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図4は、電子写真複写機における現像装置の
構成を示す概略図である。この現像装置では、上部にト
ナーホッパ13を有する現像装置本体14の内部所定位
置に、攪拌ローラ15,16、現像ローラ17、穂切り
部材18、整流部材19、およびトナーセンサ1が配設
されている。尚、上記トナーホッパ13の内部にはトナ
ー補給ローラ20が配設されている。
説明する。図4は、電子写真複写機における現像装置の
構成を示す概略図である。この現像装置では、上部にト
ナーホッパ13を有する現像装置本体14の内部所定位
置に、攪拌ローラ15,16、現像ローラ17、穂切り
部材18、整流部材19、およびトナーセンサ1が配設
されている。尚、上記トナーホッパ13の内部にはトナ
ー補給ローラ20が配設されている。
【0013】したがって、トナー濃度が低下した状態に
おいては、トナー補給ローラ20を回転駆動することに
より、現像装置本体14にトナーを落下させ、攪拌ロー
ラ15,16によりキャリアと摩擦帯電させ、一方向に
回転する現像ローラ17に吸着させ、穂切り部材18に
より吸着量を制限し、感光体ドラム21の表面に形成さ
れた静電潜像にトナーを移行させることにより、顕像化
を行なうことができる。
おいては、トナー補給ローラ20を回転駆動することに
より、現像装置本体14にトナーを落下させ、攪拌ロー
ラ15,16によりキャリアと摩擦帯電させ、一方向に
回転する現像ローラ17に吸着させ、穂切り部材18に
より吸着量を制限し、感光体ドラム21の表面に形成さ
れた静電潜像にトナーを移行させることにより、顕像化
を行なうことができる。
【0014】図1はこの発明のトナー濃度制御装置の一
実施例の電気的構成を示すブロック図である。現像装置
本体14の内部におけるトナー濃度を検出するトナーセ
ンサ1からのトナー濃度検出信号を増幅器2を介して、
A/D変換器を内蔵するマイクロコンピュータ3に供給
しているとともに、操作パネル4からの信号をマイクロ
コンピュータ3に供給している。そして、上記マイクロ
コンピュータ3からの制御信号をドライバ5を介してエ
ージングモータ6に供給しているとともに、ドライバ
7、および出力制御回路8を介してトナーモータ9に供
給している。尚、上記出力制御回路8は、ドライバ7か
らの出力信号により駆動されるフォトカプラ8aと、フ
ォトカプラ8aを介して上記トナーモータ9に動作電圧
を供給する交流電源8bとを有している。また、上記マ
イクロコンピュータ3にはRAM10、およびROM1
1が接続されており、上記RAM10には、バックアッ
プ用の電源12が接続されている。RAM10は、第1
基準値保持手段および第2基準値保持手段に相当する。
実施例の電気的構成を示すブロック図である。現像装置
本体14の内部におけるトナー濃度を検出するトナーセ
ンサ1からのトナー濃度検出信号を増幅器2を介して、
A/D変換器を内蔵するマイクロコンピュータ3に供給
しているとともに、操作パネル4からの信号をマイクロ
コンピュータ3に供給している。そして、上記マイクロ
コンピュータ3からの制御信号をドライバ5を介してエ
ージングモータ6に供給しているとともに、ドライバ
7、および出力制御回路8を介してトナーモータ9に供
給している。尚、上記出力制御回路8は、ドライバ7か
らの出力信号により駆動されるフォトカプラ8aと、フ
ォトカプラ8aを介して上記トナーモータ9に動作電圧
を供給する交流電源8bとを有している。また、上記マ
イクロコンピュータ3にはRAM10、およびROM1
1が接続されており、上記RAM10には、バックアッ
プ用の電源12が接続されている。RAM10は、第1
基準値保持手段および第2基準値保持手段に相当する。
【0015】図2は上記の構成のトナー濃度制御装置の
基準値設定動作を説明するフローチャートであり、現像
剤をセットした直後において複写動作を禁止した状態で
行なわれる処理が示されている。すなわち、この処理
は、感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像をト
ナー像に顕像化する動作が開始されるのに先立って行な
われる。ステップにおいて所定時間(例えば2分間程
度)エージングモータ6を駆動することにより、現像装
置の内部に収容されているトナーを攪拌して、初期摩擦
帯電させた後、ステップにおいて所定時間トナーセン
サ1からのトナー濃度検出信号をサンプリングし(例え
ば、2秒間隔で3分間)、ステップにおいてサンプリ
ングデータの平均値Aを算出し(A=Σx/n、但し、
nはサンプリングデータ数、xはサンプリングデー
タ)、ステップにおいて上記平均値Aにv1(例え
ば、v1=0.5)を加算した値をトナー濃度制御のた
めの基準値BとしてRAM10に格納し、ステップに
おいて上記平均値Aにv2(v2>v1であり、例え
ば、v2=0.7)を加算した値をトナーエンプティレ
ベル検出用の基準値CとしてRAM10に格納する。
基準値設定動作を説明するフローチャートであり、現像
剤をセットした直後において複写動作を禁止した状態で
行なわれる処理が示されている。すなわち、この処理
は、感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像をト
ナー像に顕像化する動作が開始されるのに先立って行な
われる。ステップにおいて所定時間(例えば2分間程
度)エージングモータ6を駆動することにより、現像装
置の内部に収容されているトナーを攪拌して、初期摩擦
帯電させた後、ステップにおいて所定時間トナーセン
サ1からのトナー濃度検出信号をサンプリングし(例え
ば、2秒間隔で3分間)、ステップにおいてサンプリ
ングデータの平均値Aを算出し(A=Σx/n、但し、
nはサンプリングデータ数、xはサンプリングデー
タ)、ステップにおいて上記平均値Aにv1(例え
ば、v1=0.5)を加算した値をトナー濃度制御のた
めの基準値BとしてRAM10に格納し、ステップに
おいて上記平均値Aにv2(v2>v1であり、例え
ば、v2=0.7)を加算した値をトナーエンプティレ
ベル検出用の基準値CとしてRAM10に格納する。
【0016】尚、以上の説明において、トナーセンサ1
はトナー濃度に対応する電圧信号を出力するものであ
り、かつトナー濃度が1%低下することにより、出力電
圧が1V増加する特性を有するものである。したがっ
て、上記平均値Aは電圧値として出力されることにな
り、上記基準値B,Cとしては、上記平均値を基準とし
て、それぞれv1,v2 %だけトナー濃度が低下した状態
に対応する電圧値を選択している。すなわち、基準値B
としては、時間経過に伴って現像剤中のキャリアの帯電
量が安定した時点で適正な画像濃度を得ることができる
値が選択され、基準値Cとしてはそれよりもさらに低い
トナー濃度に対応する値が選択されている。換言すれ
ば、基準値B,Cは、キャリアの帯電量の安定時を見越
して設定された値である。
はトナー濃度に対応する電圧信号を出力するものであ
り、かつトナー濃度が1%低下することにより、出力電
圧が1V増加する特性を有するものである。したがっ
て、上記平均値Aは電圧値として出力されることにな
り、上記基準値B,Cとしては、上記平均値を基準とし
て、それぞれv1,v2 %だけトナー濃度が低下した状態
に対応する電圧値を選択している。すなわち、基準値B
としては、時間経過に伴って現像剤中のキャリアの帯電
量が安定した時点で適正な画像濃度を得ることができる
値が選択され、基準値Cとしてはそれよりもさらに低い
トナー濃度に対応する値が選択されている。換言すれ
ば、基準値B,Cは、キャリアの帯電量の安定時を見越
して設定された値である。
【0017】以上のようにして各基準値B,Cが設定さ
れた後は、マイクロコンピュータ3は、トナーセンサ1
からのトナー量検出信号を上記基準値Bと比較してトナ
ーモータ9の駆動を制御し、現像装置本体14の内部に
おけるトナー濃度を適正範囲となるように制御する。す
なわち、トナー量検出信号が表すトナー濃度が上記基準
値Bに対応したトナー濃度よりも低くなったときには、
トナーモータ9が駆動されて現像装置本体14にトナー
が補給される。これにより、現像装置本体14内のトナ
ー濃度が適正に保たれるから、適正濃度の複写物が得ら
れる。
れた後は、マイクロコンピュータ3は、トナーセンサ1
からのトナー量検出信号を上記基準値Bと比較してトナ
ーモータ9の駆動を制御し、現像装置本体14の内部に
おけるトナー濃度を適正範囲となるように制御する。す
なわち、トナー量検出信号が表すトナー濃度が上記基準
値Bに対応したトナー濃度よりも低くなったときには、
トナーモータ9が駆動されて現像装置本体14にトナー
が補給される。これにより、現像装置本体14内のトナ
ー濃度が適正に保たれるから、適正濃度の複写物が得ら
れる。
【0018】また、トナーモータ9を駆動してもトナー
濃度が回復しない状態、即ち、トナーホッパ13にトナ
ーが存在しない状態になった場合には、複写動作の遂行
に伴なってトナー濃度が徐々に低下し、トナーエンプテ
ィレベルに対応する基準値Cに達する。したがって、こ
の状態を検出した場合には、その後の複写動作を遂行す
ると現像剤が劣化する危険性が高い。そこで、マイクロ
コンピュータ3は、トナー量検出信号が表すトナー濃度
が上記基準値Cに対応したトナー濃度よりも低くなった
とき(すなわち、トナー量検出信号が基準値Cに達した
とき)には、トナーホッパ13内のトナーが無くなった
ものと判定し、図示しない表示器によりトナーの補給を
行なうべきことを表示するとともに、例えば、多数毎の
連続複写動作を禁止することにより、現像剤の劣化を防
止する。
濃度が回復しない状態、即ち、トナーホッパ13にトナ
ーが存在しない状態になった場合には、複写動作の遂行
に伴なってトナー濃度が徐々に低下し、トナーエンプテ
ィレベルに対応する基準値Cに達する。したがって、こ
の状態を検出した場合には、その後の複写動作を遂行す
ると現像剤が劣化する危険性が高い。そこで、マイクロ
コンピュータ3は、トナー量検出信号が表すトナー濃度
が上記基準値Cに対応したトナー濃度よりも低くなった
とき(すなわち、トナー量検出信号が基準値Cに達した
とき)には、トナーホッパ13内のトナーが無くなった
ものと判定し、図示しない表示器によりトナーの補給を
行なうべきことを表示するとともに、例えば、多数毎の
連続複写動作を禁止することにより、現像剤の劣化を防
止する。
【0019】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の実施例では、基準値B,Cをいず
れもRAM10に記憶するようにしているが、基準値
B,Cを別のメモリに記憶してもよい。すなわち、第1
の基準値保持手段および第2の基準値保持手段は、1つ
のメモリの異なる記憶領域を用いて実現されてもよく、
個別のメモリにより実現されてもよい。また、第1およ
び第2の基準値保持手段としては、メモリに限らず、基
準値を何らかの形式で保持することができる他の構成が
適用されてもよい。その他、本発明の要旨を変更しない
範囲で種々の設計変更を施すことができる。
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の実施例では、基準値B,Cをいず
れもRAM10に記憶するようにしているが、基準値
B,Cを別のメモリに記憶してもよい。すなわち、第1
の基準値保持手段および第2の基準値保持手段は、1つ
のメモリの異なる記憶領域を用いて実現されてもよく、
個別のメモリにより実現されてもよい。また、第1およ
び第2の基準値保持手段としては、メモリに限らず、基
準値を何らかの形式で保持することができる他の構成が
適用されてもよい。その他、本発明の要旨を変更しない
範囲で種々の設計変更を施すことができる。
【0020】
【発明の効果】第1の発明によれば、現像剤をセットし
た直後に、比較的短時間のエージングを行なった状態
で、キャリアの帯電量の安定時を見越した制御基準値を
設定するので、制御基準値の設定が短時間で行えるとと
もに、トナー濃度の正確な制御を行なうことができると
いう特有の効果を奏する。
た直後に、比較的短時間のエージングを行なった状態
で、キャリアの帯電量の安定時を見越した制御基準値を
設定するので、制御基準値の設定が短時間で行えるとと
もに、トナー濃度の正確な制御を行なうことができると
いう特有の効果を奏する。
【0021】また、第2の発明によれば、上述のように
して正確に設定される制御基準値に基づき、それよりも
低いトナー濃度をトナーエンプティ状態判別のための基
準値としているから、トナーエンプティ状態の検出を極
めて正確に行える。
して正確に設定される制御基準値に基づき、それよりも
低いトナー濃度をトナーエンプティ状態判別のための基
準値としているから、トナーエンプティ状態の検出を極
めて正確に行える。
【図1】この発明のトナー濃度制御装置の一実施例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】トナー濃度制御のための基準値を設定する動作
を説明するフローチャートである。
を説明するフローチャートである。
【図3】キャリアの帯電量の時間的変化を示す図であ
る。
る。
【図4】現像装置の構成を示す概略図である。
1 トナーセンサ 3 マイクロコンピュータ 6 エージングモータ 9 トナーモータ 10 RAM 14 現像装置本体 15,16 攪拌ローラ 20 トナー補給ローラ 21 感光体ドラム
Claims (2)
- 【請求項1】感光体の表面に形成された静電潜像をトナ
ー像に顕像化し、トナー像を複写紙上に転写することに
より複写物を得る電子写真複写機において、 現像装置の内部のトナー濃度を検出するトナー濃度セン
サと、 現像装置内部におけるトナーを摩擦帯電させるトナー攪
拌手段と、 現像剤セット直後に上記顕像化の開始に先立ってトナー
攪拌手段によりトナーを攪拌した状態においてトナー濃
度センサにより検出されるトナー濃度よりも低いトナー
濃度を制御基準値として保持する基準値保持手段と、 トナー濃度センサにより検出されたトナー濃度が上記基
準値保持手段に保持された制御基準値よりも低下したこ
とを条件として動作するトナー補給手段とを含むことを
特徴とする電子写真複写機におけるトナー濃度制御装
置。 - 【請求項2】感光体の表面に形成された静電潜像をトナ
ー像に顕像化し、トナー像を複写紙上に転写することに
より複写物を得る電子写真複写機において、 現像装置の内部のトナー濃度を検出するトナー濃度セン
サと、 現像装置内部におけるトナーを摩擦帯電させるトナー攪
拌手段と、 現像剤セット直後に上記顕像化の開始に先立ってトナー
攪拌手段によりトナーを攪拌した状態においてトナー濃
度センサにより検出されるトナー濃度よりも低いトナー
濃度を制御基準値として保持する第1基準値保持手段
と、 トナー濃度センサにより検出されたトナー濃度が上記第
1基準値保持手段に保持された制御基準値よりも低下し
たことを条件として動作するトナー補給手段と、 上記第1制御基準値よりもさらに低いトナー濃度をトナ
ーエンプティ状態判別のための基準値として保持する第
2基準値保持手段と、 トナー濃度センサにより検出されたトナー濃度が上記第
2基準値保持手段に保持された基準値よりも低下したと
きに、上記トナー補給手段によって補給されるべきトナ
ーが無いものと判定する手段とを含むことを特徴とする
電子写真複写機におけるトナー濃度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5011900A JP2738898B2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 電子写真複写機におけるトナー濃度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5011900A JP2738898B2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 電子写真複写機におけるトナー濃度制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05249832A true JPH05249832A (ja) | 1993-09-28 |
JP2738898B2 JP2738898B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=11790613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5011900A Expired - Fee Related JP2738898B2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 電子写真複写機におけるトナー濃度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2738898B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009115855A (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-28 | Sharp Corp | 現像装置およびそれを備える画像形成装置 |
JP2011191656A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5793373A (en) * | 1980-12-01 | 1982-06-10 | Hitachi Koki Co Ltd | Detector for toner concentration |
JPS61188566A (ja) * | 1985-02-16 | 1986-08-22 | Minolta Camera Co Ltd | 作像装置 |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP5011900A patent/JP2738898B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5793373A (en) * | 1980-12-01 | 1982-06-10 | Hitachi Koki Co Ltd | Detector for toner concentration |
JPS61188566A (ja) * | 1985-02-16 | 1986-08-22 | Minolta Camera Co Ltd | 作像装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009115855A (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-28 | Sharp Corp | 現像装置およびそれを備える画像形成装置 |
JP2011191656A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2738898B2 (ja) | 1998-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002196546A (ja) | 画像形成装置 | |
JPS58214174A (ja) | 画像記録装置 | |
JPH05249832A (ja) | 電子写真複写機におけるトナー濃度制御装置 | |
JP3398486B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH08185038A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH06186842A (ja) | 画像形成装置の現像方法 | |
JP3793655B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2942638B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH04158382A (ja) | 現像剤濃度制御装置 | |
JP2916774B2 (ja) | 電子写真装置 | |
JP2001281979A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH1184757A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4139021B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH117188A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH09197797A (ja) | 画像形成装置 | |
JPS63106769A (ja) | 電子写真複写機等のトナ−濃度制御装置 | |
JPH0746927Y2 (ja) | トナ−供給装置 | |
JPH01297680A (ja) | トナー補給装置 | |
JPH0635323A (ja) | トナー濃度制御方法 | |
JPS63246770A (ja) | トナ−供給装置 | |
JP2001013743A (ja) | 画像形成装置 | |
JPS60202459A (ja) | 電子写真複写における画像濃度制御方法 | |
JPS63186280A (ja) | トナ−濃度制御装置 | |
JPH01129274A (ja) | トナー濃度制御装置 | |
JP2000305328A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |