JPH05249687A - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法

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JPH05249687A
JPH05249687A JP4667492A JP4667492A JPH05249687A JP H05249687 A JPH05249687 A JP H05249687A JP 4667492 A JP4667492 A JP 4667492A JP 4667492 A JP4667492 A JP 4667492A JP H05249687 A JPH05249687 A JP H05249687A
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perfluoroalkyl
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JP4667492A
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English (en)
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Kazunari Takemoto
一成 竹元
Hisashi Sugiyama
寿 杉山
Yoichi Takahara
洋一 高原
Atsushi Amatatsu
篤志 天辰
Tomoko Hiraiwa
知子 平岩
Hiroshi Ikeda
宏 池田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高段差基板上の薄膜をイオンミリング等の物理
エッチングで高精度にエッチングする。 【構成】感光性のプラズマ重合ポリシラン単独あるいは
これと炭素膜の積層膜を用いて、被加工薄膜をパタ−ン
化する。 【効果】プラズマ重合ポリシランは感度が高く、かつ、
段差被覆性が優れているため、レジストの厚さを段差凹
部で薄くできるので、レジストのパタ−ン精度向上およ
びイオンミリング時の再付着防止が可能で、被加工薄膜
のパタ−ン寸法精度を向上する効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリソグラフィ技術におけ
る微細加工法に係り、特に、大きな段差をもつ基板上の
薄膜を物理スパッタ法によって精度良く加工する方法、
および、この方法を用いて形成した薄膜磁気ヘッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】被加工薄膜にレジストパターンを形成
し、このレジストパターンのうちレジストのない部分の
被加工材料をイオンミリングで除去して所望のパターン
を得る方法は周知であり、湿式エッチングや反応性乾式
エッチングで加工できない難加工材料を微細加工するた
めに必須の方法である。このレジストとして、例えば、
フェノールノボラック系レジスト(東京応化製の商品
名:OFPR‐800)等が用いられる。これらのレジ
ストは、薄膜を形成するためには、レジスト材料を溶剤
に溶かし、適当な粘度として被加工薄膜上に滴下し、基
板を回転させて行う、いわゆる、回転塗布法が用いられ
る。
【0003】しかし、集積回路の高集積化により素子や
配線が多層化してきたり、薄膜技術の応用分野が広くな
るにつれて、凹凸の高低差が大きい基板上の薄膜をパタ
ーン化する必要が増大してきた。
【0004】ところが、前述の回転塗布法でレジストを
形成する場合には基板上の凹部と凸部でレジストの厚み
が異なるため、レジストの厚い部分の寸法精度が著しく
悪くなるという問題があった。
【0005】この問題を解決するために、レジストの下
層に基板上の凹凸を平坦化する有機樹脂層を形成した積
層膜によるパターン形成法が提案されているが、この方
法では、基板上の凹部で、特に、平坦化層の膜厚が厚
く、かつ壁面が垂直に近く切り立っているので、物理ス
パッタを主とする方法で加工した場合、この壁面にスパ
ッタされた粒子が付着する再付着現象が生じる。この再
付着現象は寸法精度を悪くするとともに、壁面から角状
に堆積し、好ましくない突起を生じる。
【0006】この問題を解決するために、特開昭63―
297435号公報において、炭素膜とプラズマ重合に
よって形成したレジスト薄膜の二層膜によるパターン形
成方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、炭素
膜とレジスト膜が段差にならって均一な膜厚に形成され
ることと、感光してパターンを与える層と物理スパッタ
に耐えるマスク層とを別の材料で構成するため、膜厚を
薄くできることの2点から、高精度パターン形成には非
常に優れた方法である。
【0008】しかし、プラズマ重合で形成したレジスト
は感光基をもつモノマに高周波等を用いてプラズマ状態
にして成膜するため、プラズマの高エネルギ−で感光基
をも一部分解することが避けられない。従って、生成し
たレジストは感度が極端に低いという問題点があった。
【0009】本発明の目的は高感度なプラズマ重合レジ
ストを用いた高精度パターンの形成方法を提供すること
にある。
【0010】本発明の他の目的は前記高精度パターンの
形成方法を用いて、トラック幅を規制する磁性体をパタ
ーン化した薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、被加工面内
に大きな高低差をもつ基板にレジストパターンを形成
し、物理スパッタ法を主とする乾式エッチング方法によ
ってレジストのない部分の被加工材料を除去してパター
ンを形成する方法において、前記レジストがプラズマ重
合によって形成された化5あるいは化6で表される繰返
し単位からなりポリシランであり、前記被加工面内の前
記レジストの膜厚を均一化することによって達成され
る。
【0012】
【化5】 ただし、R1とR2はフルオロ基、パ−フルオロアルキル
基、フェニル基、パ−フルオロフェニル基、パ−フルオ
ロアルキル置換フェニル基から選ばれた異なる基を表
す。
【0013】
【化6】 ただし、 R3はパ−フルオロアルキル基またはパ−フル
オロアルキル置換フェニル基を表す。
【0014】ここでいう物理スパッタ法とは、イオンビ
−ムエッチング、イオンミリング、スパッタエッチング
等の主にイオンの衝撃によって被加工材料を弾き飛ばす
手法をいう。
【0015】また、上記目的は、酸素プラズマにより除
去可能な第一層の上に、前記酸素プラズマにより除去さ
れ難く、かつ、電磁波、または、粒子線照射および現象
によりパターン形成可能な第二層を形成して成る二層構
造の積層膜を用いて、被加工面内に大きな高低差をもつ
基板の被加工材料をパターン化する方法において、前記
第二層をプラズマ重合によって形成された化5あるいは
化6で表される繰返し単位からなるポリシランにするこ
とで達成される。
【0016】さらにまた、上記目的は前記パターン形成
方法を用いて、薄膜磁気ヘッドのトラック幅を規制する
磁性体をパターン化することによって達成される。
【0017】本発明の、プラズマ重合で形成されるポリ
シランは、化1および化2で表される化合物である。ジ
ヒドロシランの2つの置換基、R1、R2がフルオロ基、
パ−フルオロアルキル基、フェニル基、パ−フルオロフ
ェニル基、パ−フルオロアルキル置換フェニル基から選
ばれた異なる基である場合には、化1で表されるポリシ
ランであり、また、ジヒドロシランの2つの置換基が同
一のR3で、 パ−フルオロアルキル基、またはパ−フル
オロアルキル置換フェニル基である場合には、化2で表
されるポリシランであり、その分子構造が一次元でテト
ラヒドロフラン等の有機溶剤に可溶なものである。ここ
で、パ−フルオロアルキル基としては、例えば、パ−フ
ルオロメチル基、パ−フルオロエチル基、パ−フルオロ
プロピル基、パ−フルオロブチル基、パ−フルオロヘキ
シル基等があり、パ−フルオロアルキル置換フェニル基
としては、上記パ−フルオロアルキル基が置換したフェ
ニル基が挙げられる。
【0018】本発明の1次元可溶性ポリシランの合成に
用いるプラズマ重合法に関しては、Techniques and App
lications of Plasma Chemistry edited by J. R. Holl
ahanand A. T. Bell,John Wiley & Sons 1974 に記載
があるような一般的な条件で行うことができる。すなわ
ち、2つの電極(通常は平行平板)を備えた真空チャン
バ−を排気し、モノマ−ガスをチャンバ−内に導入す
る。ついで、電極間に高周波を印加して放電を起こさ
せ、モノマ−ガスのプラズマを発生させる。重合物はア
−ス側電極上に設置した基板上に堆積する。架橋をでき
るかぎり抑さえるためには、通常、弱いプラズマ条件を
選ぶほうが良い。例えば、印加電力は小さく、基板温度
は低く、また、モノマ−ガス流量は小さく、モノマ−ガ
ス圧力は高めに設定した方が良い。
【0019】基板上に生成したポリシランは約3μmの
厚さまでクラックがなく、また、約0.01μmの薄さ
までピンホ−ルもない。この基板をテトラヒドロフラン
中に入れるとポリシランが溶解し、ゲルパ−ミッション
クロマトグラフで分子量を測定するとポリスチレン換算
で約1000から500000のポリマ−であった。
【0020】
【作用】プラズマ重合法は、有機化合物の薄膜を、基板
上の段差部の高い部分、あるいは、低い部分もしくは斜
面の部分でもほぼ等しい膜厚に形成することができるた
め、この薄膜が感光性をもつようにすることによって、
段差のある被加工薄膜をどの部分でも高精度なパタ−ン
に加工することができる。ここで、感光性とは紫外線、
遠紫外線、電子線、X線に感応する性質を示す。
【0021】しかし、通常、プラズマ重合でフォトレジ
ストを形成しようとすると、重合物は三次元に架橋した
構造になる。これは、プラズマのエネルギ−が有機物の
結合解離エネルギ−よりはるかに大きいからである。三
次元架橋ポリマは感光性は無いか、あっても、感度は極
端に低く実用的ではない。
【0022】したがって、プラズマ重合で形成するフォ
トレジストの感度を向上するためには、プラズマ重合の
条件を工夫する必要がある。例えば、特公平2−575
62号公報に開示されているようなプラズマのエネルギ
−を減少させ三次元架橋構造を少なくする方法は効果的
である。ところが、フォトレジストの感度のような高機
能な性質を満足するにはこれでもまだ不充分である。こ
の原因はモノマ分子に反応の選択性が少ないからであ
る。
【0023】そこで、発明者等は分子中に結合解離エネ
ルギ−の差を作ることにより反応の選択性を与えること
を考えた。まず、代表的なモデル化合物を用いてab−
initio計算を行い、結合解離エネルギ−を求め
た。
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】 ただし、Phはフェニル基を表す。
【0026】
【化9】 ただし、Phはフェニル基を表す。
【0027】化7で表されるモノシランのSi−H結合
解離エネルギ−は84.3kcal/molと計算され
た。化7は等価な4つのSi−H結合を有しており、弱
いプラズマ条件で重合を行ったにしても、三次元に架橋
することは避けられず、一次元(直鎖状)に構造を制御
することはできない。
【0028】一方、化8で表されるフェニルシランのS
i−H結合解離エネルギ−は85.5kcal/mol、
Si−Ph結合解離エネルギ−は124.7kcal/
molと計算された。Si−HとSi−Phの結合解離エ
ネルギ−の差は39.2kcal/molあり、プラズマ
重合反応を制御してSi−Hの解離のみに規制すること
が十分に可能である。しかし、等価なSi−H結合が3
つあるため、三次元架橋の可能性が依然として残ってお
り、重合物の構造を一次元に高度に規制することはでき
ない。
【0029】他方、化9で表されるモデル化合物、フェ
ニルフルオロシランのSi−H結合解離エネルギ−は1
07.6kcal/mol、Si−Ph結合解離エネルギ
−は131.6kcal/mol、Si−F結合解離エ
ネルギ−は153.7kcal/molと計算された。
フェニルシランの3つSi−H結合のうちのひとつを結
合解離エネルギ−の大きなSi−F結合に変えることに
より、結合解離エネルギ−の最も小さい結合を2つのS
i−H結合にすることができた。ところが、F原子の導
入により、次に小さい結合解離エネルギ−を持つSi−
Ph結合との結合解離エネルギ−の差は24.0kca
l/molと小さくなってしまった。しかし、このエネ
ルギ−差はプラズマ重合反応を制御して、Si−Hの解
離反応のみに規制することが可能である。しかも、結合
解離エネルギ−の最も小さいSi−H結合は2つしかな
いので、重合物の構造を一次元に高度に規制することが
できる。
【0030】このようなモデル化合物から形成されたプ
ラズマ重合ポリシランは紫外線を照射すると、Si−Si
結合が解裂して、露光部と未露光部の分子量の差ができ
る。これを有機溶剤で現像すると、露光部が溶解してポ
ジ形のパタ−ンを与える。
【0031】上記した感光性を持つプラズマ重合ポリシ
ランは、酸素プラズマでエッチングされ難く、この膜の
下層に酸素プラズマでエッチングされ易く、かつ、物理
スパッタされ難い薄膜を形成した構成をもつ場合、感光
層に焼き付けられたパターンを、順次、下層に転写する
ことで、難加工性の材料から成る被加工薄膜を高精度で
加工することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1,図2を用いて
説明する。これらの図は本発明のパターン形成方法の一
実施例を示す工程図であり、図1はプラズマ重合膜のみ
を用いるパターン形式方法を示し、図2は二層構造の積
層膜を用いたパターン形成方法を示す。
【0033】図1において、(a)工程はプラズマ重合膜
1を大きな段差をもつ被加工薄膜2の上に形成する工程
を示す。プラズマ重合膜1は紫外線、遠紫外線、電子
線、X線などを照射すると化学反応を起し、特定の溶剤
に対する溶解度の変化が生じ、これを利用してパターン
の形成が可能な性質をもつ薄膜である。
【0034】(b)工程において、プラズマ重合膜1に
所望のパターンを焼き付け(露光)、現像してレジスト
パターンを作成する。
【0035】次いで、(c)工程で、例えば、Arイオ
ンによるイオンミリングなどでエッチングしてレジスト
パターンを被加工薄膜2に転写する。
【0036】次に、図2を用いて本発明のさらに好まし
い形態である二層積層膜によるパターン形成方法につい
て説明する。(d)工程は大きな段差をもつ被加工薄膜
2に酸素プラズマによってエッチングされ易く、かつ、
物理スパッタされ難い材料、例えば、炭素膜3を形成す
る工程を示す。炭素膜は以下に示すような手段によって
形成される。
【0037】i)炭化水素を含むガスをプラズマ中で分
解し、炭素膜を堆積させるプラズマCVD法 ii)カーボンをターゲットとしてプラズマのイオンで
炭素膜をたたき出し、相対する基板上に堆積させるスパ
ッタ法 iii)炭化水素ガスをイオン化し、加速して基板と衝
突させ、炭素膜を堆積させるイオンビームデポジション
法 iv)グラファイトの蒸着法 次いで、(e)工程では、プラズマ重合膜1を形成す
る。プラズマ重合は例えば以下に述べるようにして行わ
れる。2つの電極(通常は平行平板)を備えた真空チャ
ンバ−を排気し、モノマ−ガスをチャンバ−内に導入す
る。ついで、電極間に高周波を印加して放電を起こさ
せ、モノマ−ガスのプラズマを発生させる。重合物はア
−ス側電極上に設置した基板上に堆積する。架橋をでき
るかぎり抑さえるためには、通常、弱いプラズマ条件を
選ぶほうが良い。例えば、印加電力は小さく、基板温度
は低く、また、モノマ−ガス流量は小さく、モノマ−ガ
ス圧力は高めに設定した方が良い。
【0038】次に、(f)工程でプラズマ重合膜1に所
望のパターンを露光、現象によって形成する。
【0039】(g)工程では、プラズマ重合膜1のパタ
ーンをマスクにして炭素膜3をエッチングする。炭素膜
のエッチングは酸素プラズマによる乾式エッチングが望
ましい。さらに望ましくは酸素プラズマによる反応性イ
オンエッチング(以下RIEと略す)である。このよう
に、異方性の優れたRIEを用いることで、レジストパ
ターンが精度良く下層材料(炭素膜3)に転写すること
ができる。
【0040】最後に、(h)工程で、炭素膜3に形成され
たパターンをマスクにして、被加工薄膜2をパターン化
する。このパターン化には、通常、Arイオンのイオン
ミリングあるいはイオンビ−ムエッチングが用いられ
る。なお、本工程の終了した後に、残存する炭素膜4は
そのまま残して次の工程に移ることもできるし、また、
酸素プラズマによりエッチングして除去することもでき
る(図示せず)。次に具体的な実施例を挙げて詳述す
る。
【0041】実施例1 深さ10μm、幅50μmのラインアンドスペースのポ
リイミド系樹脂(日立化成製商品名:PIQ)の縞模様
パターンをもつ直径3インチのシリコンウェハにパーマ
ロイをスパッタ法で1μmの厚さに形成した。この上に
フェニルフルオロシランのプラズマ重合膜を1.6μm
の厚さに以下に述べるようにして形成した。
【0042】すなわち、ステンレス製真空槽内部に半径
10cmの一対の円板状平行平板電極を有し、その一方は高
周波電源とマッチングボックスを介して電気的に接続さ
れ、他方は真空槽とともに接地された電極構造を有する
プラズマCVD装置の接地側電極上に、上記基板を設置
し、基板を水冷した。次に、真空槽内を1×10~3Pa以
上の真空度に排気後、フェニルフルオロシランを大気圧
換算で毎分15ml供給し、排気速度を調節して真空槽
内の圧力を13.3Paに保った。次に、高周波印加側
電極に周波数13.56MHz、電力50Wの高周波電
力を印加してプラズマを発生させ、この状態で80分間
保持した後、高周波電力の印加を止め、基板を取りだし
たところ、膜厚1.6μmのフェニルフルオロポリシラ
ンが形成された。
【0043】このようにして形成した薄膜に5μm幅の
ラインアンドスペースの縞模様パタ−ンを有するフォト
マスクをポリイミド系樹脂パターンと直交するように配
置して300mJ/cm2(365nm)の紫外光を照射
し、メチルセロソルブに浸して現象した。この結果、ポ
ジ形のレジストパターンが形成され、レジストパターン
が無い部分にパーマロイが露出した。
【0044】次に、露出したパーマロイをArイオンの
イオンミリングによってエッチングした。イオンミリン
グ条件は以下に示す通りであった。
【0045】 加速電圧 700V 減速電圧 200V アーク電圧 80V Ar流量 15 ml/min イオン入射角 0° このようにして形成したパーマロイのラインアンドスペ
ースパターンの線幅を測定したところ、基板面内30箇
所の寸法ばらつきは4.85±0.27μmであり優れ
た精度をもっていた。また、パターン形状も良好で再付
着は認められなかった。
【0046】比較例 実施例1と全く同様にしてシリコンウェハ上に深さ10
μm、幅50μmのラインアンドスペースのポリミイド
系樹脂パターンを形成し、さらに、この上にパーマロイ
を1μmの厚さに形成した。
【0047】この基板上にメチルイソプロペニケトンの
プラズマ重合膜を2.0μmの厚さに形成した。成膜条
件を以下に示す。
【0048】 モノマ流量 40 ml/min モノマ圧力 13.3Pa RF電力 80W 基板温度 70℃ このようにして得たレジストに実施例1と同じフォトマ
スクを用いて、パタ−ン形成を試みたところ、400m
J/cm2(254nm)の露光量の遠紫外光では、エチ
ルアルコ−ルで現象したところ、パターンは全く現われ
なかった。そこで、さらに8000mJ/cm2(254
nm)追加露光して始めて明確なポジ形パターンのレジ
ストとなり、実施例1と比べて一桁以上感度が悪かっ
た。
【0049】実施例2 実施例1と同様にして、直径3インチのシリコンウェハ
上に、深さ10μm、幅50μm、のラインアンドスペ
ースのポリイミド系樹脂パターンを形成し、さらに、こ
の上に厚さ1μmのパーマロイを形成した。
【0050】この基板上に厚さ1μmの炭素膜を次の手
順で形成した。すなわち、ステンレス製真空槽内部に半
径10cmの一対の円板状平行平板電極をもち、その一
方は高周波電源とマッチングボックスを介して電気的に
接続され、他方は真空槽とともに接地された電極構造を
もつプラズマCVD装置の高周波印加側電極上に基板を
設置し、基板を200℃に加熱した。真空槽を1×10
~3Paの真空度まで排気した後、n−ヘキサンを毎分1
0ml供給し、排気速度を調節して圧力を2.6Paに
保った。次に、周波数13.56MHz、電力200W
の高周波電力を印加してプラズマを発生させ、この状態
で20分間放電状態を保持した後、高周波電力の印加を
止めた。
【0051】次に、この基板上に実施例1と同様にし
て、フェニルフルオロシランから0.4μmの厚さのフ
ェニルフルオロポリシランを形成した。プラズマ重合条
件は以下に示す通りである。
【0052】 モノマ流量 15 ml/min モノマ圧力 13.3Pa RF電力 50W 重合時間 20min 基板温度 20℃ 次いで、この薄膜に実施例1と同じフォトマスクを用い
て下層のポリイミド系樹脂パターンと直交するように配
置して、250mJ/cm2(365nm)の紫外光を照
射、次いで現像して、ポジパターンを得た。
【0053】次に、この基板を先の炭素膜を形成したと
きと同じ真空装置、同じ電極側に設置し、真空排気して
1×10~3Paにし、酸素ガスを毎分10ml導入して
2.6Paにし、高周波電力200Wを30分間印加し
た。これにより、レジストのない部分のパーマロイがエ
ッチングされて露出し、レジストのパターンが炭素膜に
転写された。
【0054】次に、パーマロイのイオンミリングを以下
の通りに行った。基板をイオンミリング装置の基板ホル
ダに設置し、加速電圧が700V、減速電圧が200
V、アーク電圧が80V、Ar流量が毎分15ml、イ
オン入射角が0°の条件で20分間イオンミリングを行
い、露出した部分のパーマロイを除去した。
【0055】以上のようにして形成したパターンの基板
面内30箇所の寸法ばらつきは5.55±0.40μm
であり優れた加工精度であった。また、パタ−ン側壁に
再付着は認められなかった。
【0056】実施例3 次に、図3および図4により、薄膜磁気ヘッドのトラッ
ク幅を規制する磁性膜の加工について以下に述べる。
【0057】直径3インチの非磁性基板4にパーマロイ
を1.5μmの厚さに、スパッタし、フォトエッチング技
術によって下部コア層5とする。
【0058】次に、アルミナをスパッタ法により0.5
μmの厚さに形成し、フォトエッチング技術を用いてギ
ャップ層6とする。
【0059】続いて、ポリイミド系樹脂(日立化製商品
名:PIQ)を回転塗布し、次いで加熱硬化し、フォト
エッチング技術によりパターン化して厚さ2μmの第1
の絶縁膜7とする。
【0060】さらに、Cuを1.5μmの厚さにスパッ
タで形成し、フォトエッチング技術を用いてらせん状に
パターン化しコイル8とする。
【0061】コイル8上にポリミイド系樹脂の絶縁膜を
形成し、厚さ2.5μmの第2の絶縁層9とした。
【0062】続いて、パーマロイを1.5μmの厚さにス
パッタして、一様な上部コア層10を形成する。
【0063】このようにして形成した上部コア層10の
パターン化を実施例2と同様にして行なった。すなわ
ち、炭素膜とフェニルフルオロシランのプラズ重合膜の
二層膜を用いて、上部コア層10のパターンを形成し
た。図4は炭素膜3をプラズマ重合ポリシラン膜1を用
いてパタ−ン化したところを示す。図3における上部コ
ア層10の先端部の幅がトラック幅11となるが、この
トラック幅11の基板内30箇所の寸法ばらつきは7.
3±0.52μmであり、高い加工精度を示した。ま
た、パターン側面に再付着は全く認められなかった。
【0064】この基板は、上記工程の後、アルミナ保護
膜を形成し、端子部を形成して、スライダ−に切り分け
られ、ギャップ加工、レ−ル加工を経て薄膜磁気ヘッド
となる。このようにして最終的に得られた薄膜磁気ヘッ
ドの書き込み、読み出し性能は実用上満足すべきもので
あった。また、長期使用における信頼性も問題はなかっ
た。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、プラズマ重合ポリシラ
ンを用いることによってプラズマ重合膜の高感度化を達
成できた。また、段差部をもつ基板にほぼ均一な厚さで
レジストを形成できるため、現像後の寸法精度を向上す
ることができる。また、レジストの厚さを段差の凹部で
も薄くできるので、イオンミリングの際の再付着を防ぐ
ことができ、加工パターン精度の向上および断面形状改
善の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す工程図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す工程図である。
【図3】本発明の薄膜磁気ヘッドの一部の平面図であ
る。
【図4】図3のX−X’切断拡大断面図である。
【符号の説明】
1…プラズマ重合膜、2…被加工薄膜、3…炭素膜、1
0…上部コア層、11…トラック幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 21/302 H 7353−4M (72)発明者 天辰 篤志 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 平岩 知子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 池田 宏 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所小田原工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工面内に大きな高低差をもつ基板にレ
    ジストパターンを形成し、物理スパッタ法を主とする乾
    式エッチング方法によってレジストのない部分の被加工
    材料を除去してパターンを形成する方法において、前記
    レジストがプラズマ重合によって形成された化1あるい
    は化2で表される繰返し単位からなりポリシランであ
    り、前記被加工面内の前記レジストの膜厚を均一化した
    ことを特徴とするパターン形成方法。 【化1】 ただし、R1とR2はフルオロ基、パ−フルオロアルキル
    基、フェニル基、パ−フルオロフェニル基、パ−フルオ
    ロアルキル置換フェニル基から選ばれた異なる基を表
    す。 【化2】 ただし、R3はパ−フルオロアルキル基またはパ−フル
    オロアルキル置換フェニル基を表す。
  2. 【請求項2】酸素プラズマにより除去可能な第一層の上
    に前記酸素プラズマにより除去され難く、かつ、電磁
    波、または、粒子線照射および現象によりパターン形成
    可能な第二層を形成して成る二層構造の積層膜を用い
    て、被加工面内に大きな高低差をもつ基板の被加工材料
    をパターン化する方法において、前記第二層がプラズマ
    重合によって形成された化3あるいは化4で表される繰
    返し単位からなりポリシランであることを特徴とするパ
    ターン形成方法。 【化3】 ただし、R1とR2はフルオロ基、パ−フルオロアルキル
    基、フェニル基、パ−フルオロフェニル基、パ−フルオ
    ロアルキル置換フェニル基から選ばれた異なる基を表
    す。 【化4】 ただし、R3はパ−フルオロアルキル基またはパ−フル
    オロアルキル置換フェニル基を表す。
  3. 【請求項3】前記第一層が、炭素膜であることを特徴と
    する請求項2記載のパターン形成方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載のパターン
    形成方法を用いて、薄膜磁気ヘッドのトラック幅を規制
    する磁性体をパターン化した薄膜磁気ヘッド。
JP4667492A 1992-03-04 1992-03-04 パターン形成方法 Pending JPH05249687A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100270908B1 (ko) * 1998-02-19 2000-12-01 노건일 진공리소그래피공정및레지스트박막

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