JPH06264267A - パターン形成方法 - Google Patents
パターン形成方法Info
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- JPH06264267A JPH06264267A JP5078393A JP5078393A JPH06264267A JP H06264267 A JPH06264267 A JP H06264267A JP 5078393 A JP5078393 A JP 5078393A JP 5078393 A JP5078393 A JP 5078393A JP H06264267 A JPH06264267 A JP H06264267A
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- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レジストの感度を向上し、かつ、基板上の大
きい凹凸の段差にならって均一な膜厚に形成可能な、レ
ジストを用いた高精度のパターン形成方法の提供。 【構成】 第1の発明…被加工面内に大きい段差を有す
る基板に形成された被加工薄膜上に、蒸着重合法によっ
てレジストパターンを形成し、前記被加工薄膜をパター
ン化する方法において、前記レジストパターンを、ビス
(4−アミノフェニル)テトラメチルジシランと酸二無
水物から形成されるポリイミドあるいはポリアミド酸に
て形成する。 第2の発明…前記被加工薄膜上に、炭素膜,金属薄膜,
感光性の蒸着重合膜が形成されてなる積層膜の前記被加
工薄膜をパターン化する方法において、前記蒸着重合膜
を、ビス(4−アミノフェニル)テトラメチルジシラン
と酸二無水物から蒸着重合により形成されるポリイミド
あるいはポリアミド酸にて形成する。
きい凹凸の段差にならって均一な膜厚に形成可能な、レ
ジストを用いた高精度のパターン形成方法の提供。 【構成】 第1の発明…被加工面内に大きい段差を有す
る基板に形成された被加工薄膜上に、蒸着重合法によっ
てレジストパターンを形成し、前記被加工薄膜をパター
ン化する方法において、前記レジストパターンを、ビス
(4−アミノフェニル)テトラメチルジシランと酸二無
水物から形成されるポリイミドあるいはポリアミド酸に
て形成する。 第2の発明…前記被加工薄膜上に、炭素膜,金属薄膜,
感光性の蒸着重合膜が形成されてなる積層膜の前記被加
工薄膜をパターン化する方法において、前記蒸着重合膜
を、ビス(4−アミノフェニル)テトラメチルジシラン
と酸二無水物から蒸着重合により形成されるポリイミド
あるいはポリアミド酸にて形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリソグラフィ技術におけ
る微細加工法に係り、特に、大きな段差をもつ基板上の
薄膜を物理スパッタ法によって精度良く加工する方法に
関する。
る微細加工法に係り、特に、大きな段差をもつ基板上の
薄膜を物理スパッタ法によって精度良く加工する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】被加工薄膜にレジストパターンを形成
し、このレジストパターンのうちレジストのない部分の
被加工材料をイオンミリングで除去して所望のパターン
を得る方法は周知であり、同時に該方法は、湿式エッチ
ングや反応性乾式エッチングで加工できない材料を微細
加工するために必須の方法でもある。このレジストとし
て、例えば、フェノールノボラック系レジスト(東京応
化製OFPR‐800)等が用いられる。これらのレジ
ストは、薄膜を形成するためには、レジスト材料を溶剤
に溶かし、適当な粘度として被加工薄膜上に滴下し、基
板を回転させて行う、いわゆる、回転塗布法が用いられ
る。
し、このレジストパターンのうちレジストのない部分の
被加工材料をイオンミリングで除去して所望のパターン
を得る方法は周知であり、同時に該方法は、湿式エッチ
ングや反応性乾式エッチングで加工できない材料を微細
加工するために必須の方法でもある。このレジストとし
て、例えば、フェノールノボラック系レジスト(東京応
化製OFPR‐800)等が用いられる。これらのレジ
ストは、薄膜を形成するためには、レジスト材料を溶剤
に溶かし、適当な粘度として被加工薄膜上に滴下し、基
板を回転させて行う、いわゆる、回転塗布法が用いられ
る。
【0003】しかし、集積回路の高集積化により素子や
配線が多層化してきたり、薄膜技術の応用分野が広くな
るにつれて、凹凸の高低差が大きい基板上の薄膜をパタ
ーン化する必要が増大してきた。
配線が多層化してきたり、薄膜技術の応用分野が広くな
るにつれて、凹凸の高低差が大きい基板上の薄膜をパタ
ーン化する必要が増大してきた。
【0004】ところが、前述の回転塗布法でレジストを
形成する場合には基板上の凹部と凸部でレジストの厚み
が異なるため、レジストの厚い部分の寸法精度が著しく
低下するという問題があった。
形成する場合には基板上の凹部と凸部でレジストの厚み
が異なるため、レジストの厚い部分の寸法精度が著しく
低下するという問題があった。
【0005】この問題を解決するために、レジストの下
層に基板上の凹凸を平坦化する有機樹脂層を形成した積
層膜によるパターン形成法が提案されている。しかしこ
の方法では、基板上の凹部で、有機樹脂層の膜厚が厚
く、かつ、パタ−ン化後の有機樹脂層の壁面がほぼ垂直
に切り立った状態になっているので、物理スパッタを主
とする方法で加工した場合、この壁面にスパッタされた
粒子が付着するいわゆる再付着現象が発生する。この再
付着現象は、該付着部の寸法精度を悪くするとともに、
付着粒子が壁面からつの(角)状に堆積して突起状部を
形成し、好ましくない断面形状を形成する問題点を有し
ていた。
層に基板上の凹凸を平坦化する有機樹脂層を形成した積
層膜によるパターン形成法が提案されている。しかしこ
の方法では、基板上の凹部で、有機樹脂層の膜厚が厚
く、かつ、パタ−ン化後の有機樹脂層の壁面がほぼ垂直
に切り立った状態になっているので、物理スパッタを主
とする方法で加工した場合、この壁面にスパッタされた
粒子が付着するいわゆる再付着現象が発生する。この再
付着現象は、該付着部の寸法精度を悪くするとともに、
付着粒子が壁面からつの(角)状に堆積して突起状部を
形成し、好ましくない断面形状を形成する問題点を有し
ていた。
【0006】この問題を解決するために、特開昭63―
297435号公報において、炭素膜とプラズマ重合に
よって形成したレジスト薄膜の二層膜によるパターン形
成方法が提案されている。
297435号公報において、炭素膜とプラズマ重合に
よって形成したレジスト薄膜の二層膜によるパターン形
成方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭63―29
7435号公報に係るパターン形成方法は、炭素膜とレ
ジスト膜が段差にならって均一な膜厚に形成されること
と、感光してパターンを与える層と物理的スパッタに耐
えるマスク層とを別の材料で構成するため、膜厚を薄く
できることの二点から、高精度パターン形成には非常に
優れた方法であるといえる。
7435号公報に係るパターン形成方法は、炭素膜とレ
ジスト膜が段差にならって均一な膜厚に形成されること
と、感光してパターンを与える層と物理的スパッタに耐
えるマスク層とを別の材料で構成するため、膜厚を薄く
できることの二点から、高精度パターン形成には非常に
優れた方法であるといえる。
【0008】しかし、プラズマ重合で形成したレジスト
は、感光基をもつモノマに高周波等を用いてプラズマ状
態にして成膜するため、プラズマの高エネルギで感光基
も一部分解することが避けられない。従って、生成した
レジストは感度が低いという問題点を有していた。
は、感光基をもつモノマに高周波等を用いてプラズマ状
態にして成膜するため、プラズマの高エネルギで感光基
も一部分解することが避けられない。従って、生成した
レジストは感度が低いという問題点を有していた。
【0009】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑み、
レジストの感度を向上し、かつ、前記段差にならって均
一な膜厚に形成可能な、レジストを用いた高精度のパタ
ーン形成方法を提供することを目的とする。
レジストの感度を向上し、かつ、前記段差にならって均
一な膜厚に形成可能な、レジストを用いた高精度のパタ
ーン形成方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、その第1の発明を、被加工面内に大きな高低
差の凹凸を有する基板に形成された被加工薄膜上に、蒸
着重合法によってレジストパターンを形成し、物理スパ
ッタ法を主とする乾式エッチング方法によりレジストの
ない部分の前記被加工薄膜を除去してパターン化するパ
ターン形成方法において、前記レジストパターンを、ビ
ス(4−アミノフェニル)テトラメチルジシランと酸二
無水物から形成されるポリイミドあるいはポリアミド酸
にて形成する構成にしたものだある。
本発明は、その第1の発明を、被加工面内に大きな高低
差の凹凸を有する基板に形成された被加工薄膜上に、蒸
着重合法によってレジストパターンを形成し、物理スパ
ッタ法を主とする乾式エッチング方法によりレジストの
ない部分の前記被加工薄膜を除去してパターン化するパ
ターン形成方法において、前記レジストパターンを、ビ
ス(4−アミノフェニル)テトラメチルジシランと酸二
無水物から形成されるポリイミドあるいはポリアミド酸
にて形成する構成にしたものだある。
【0011】そして、第2の発明を、被加工面内に大き
な高低差の凹凸を有する基板に形成された被加工薄膜上
に、酸素プラズマにより除去され易い材料からなる第一
層の膜が形成され、該膜上に前記酸素プラズマにより除
去され難い材料からなる第二層の膜が形成され、さらに
第二層の膜上に、電磁波または粒子線照射、および現像
によりパターン形成可能な第三層の膜が形成されてなる
三層積層膜の前記被加工薄膜を除去してパターン化する
パターン形成方法において、前記第三層の膜を、ビス
(4−アミノフェニル)テトラメチルジシランと酸二無
水物から蒸着重合により形成されるポリイミドあるいは
ポリアミド酸にて形成する構成にしたものである。
な高低差の凹凸を有する基板に形成された被加工薄膜上
に、酸素プラズマにより除去され易い材料からなる第一
層の膜が形成され、該膜上に前記酸素プラズマにより除
去され難い材料からなる第二層の膜が形成され、さらに
第二層の膜上に、電磁波または粒子線照射、および現像
によりパターン形成可能な第三層の膜が形成されてなる
三層積層膜の前記被加工薄膜を除去してパターン化する
パターン形成方法において、前記第三層の膜を、ビス
(4−アミノフェニル)テトラメチルジシランと酸二無
水物から蒸着重合により形成されるポリイミドあるいは
ポリアミド酸にて形成する構成にしたものである。
【0012】
【作用】蒸着重合法においては、有機化合物の薄膜を、
基板上の段差部の高い部分、あるいは低い部分、もしく
は斜面の部分でもほぼ等しい膜厚に形成することが可能
である。このため、該薄膜が感光性をもつようにするこ
とによって、段差のある被加工薄膜をどの部分でも高精
度に加工することが可能になる。ここで、感光性とは、
紫外線、遠紫外線、電子線、X線に感応する性質を示
す。本発明に用いるレジストのパタ−ン化は、Si−S
i結合の開裂によりポリマ−の溶剤に対する溶解度が変
化することによるものである。したがって、主に遠紫外
線が用いられる。
基板上の段差部の高い部分、あるいは低い部分、もしく
は斜面の部分でもほぼ等しい膜厚に形成することが可能
である。このため、該薄膜が感光性をもつようにするこ
とによって、段差のある被加工薄膜をどの部分でも高精
度に加工することが可能になる。ここで、感光性とは、
紫外線、遠紫外線、電子線、X線に感応する性質を示
す。本発明に用いるレジストのパタ−ン化は、Si−S
i結合の開裂によりポリマ−の溶剤に対する溶解度が変
化することによるものである。したがって、主に遠紫外
線が用いられる。
【0013】また、感光性の蒸着重合膜の下層に、酸素
プラズマによる乾式エッチングされ難い材料からなる薄
膜を形成し、さらに、この下層に酸素プラズマでエッチ
ングされ易く、かつ、物理スパッタされ難い材料からな
る薄膜を形成した構成をもつ場合、感光層に焼き付けら
れたパターンを、順次、下層に転写することで、難加工
性の材料から成る被加工薄膜を高精度で加工することが
可能になる。ここで、物理スパッタとは、イオンミリン
グ,反応性イオンミリング,反応性イオンエッチング等
を言う。
プラズマによる乾式エッチングされ難い材料からなる薄
膜を形成し、さらに、この下層に酸素プラズマでエッチ
ングされ易く、かつ、物理スパッタされ難い材料からな
る薄膜を形成した構成をもつ場合、感光層に焼き付けら
れたパターンを、順次、下層に転写することで、難加工
性の材料から成る被加工薄膜を高精度で加工することが
可能になる。ここで、物理スパッタとは、イオンミリン
グ,反応性イオンミリング,反応性イオンエッチング等
を言う。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の発明の実施例を図1に
より、また、第2の発明の実施例を図2によりそれぞれ
説明する。図1,2は、いずれもパターン形成の工程を
示す図で、図1は蒸着重合膜のみを用いるパターン形成
の工程図、図2は三層積層膜を用いたパターン形成の工
程図である。
より、また、第2の発明の実施例を図2によりそれぞれ
説明する。図1,2は、いずれもパターン形成の工程を
示す図で、図1は蒸着重合膜のみを用いるパターン形成
の工程図、図2は三層積層膜を用いたパターン形成の工
程図である。
【0015】図1において、(a)は、蒸着重合膜1を
大きな高低差の凹凸をもつ被加工薄膜2上に形成する工
程を示す。本発明に用いる蒸着重合膜1は、紫外線、遠
紫外線、電子線、X線などを照射すると化学反応を起
し、ポリマーに対応した特定の溶剤に対する溶解度の変
化が生じ、これを利用してパターン形成が可能な性質を
有する薄膜である。
大きな高低差の凹凸をもつ被加工薄膜2上に形成する工
程を示す。本発明に用いる蒸着重合膜1は、紫外線、遠
紫外線、電子線、X線などを照射すると化学反応を起
し、ポリマーに対応した特定の溶剤に対する溶解度の変
化が生じ、これを利用してパターン形成が可能な性質を
有する薄膜である。
【0016】(b)は、蒸着重合膜1に所望のパターン
を焼き付け(露光)、現像してレジストパターンを作成
する工程を示す。
を焼き付け(露光)、現像してレジストパターンを作成
する工程を示す。
【0017】(C)は、例えば、Arイオンによるイオ
ンミリングなどでエッチングしてレジストパターンを被
加工薄膜2に転写する工程を示す。
ンミリングなどでエッチングしてレジストパターンを被
加工薄膜2に転写する工程を示す。
【0018】上記図1に示すパターン形成方法を、具体
例について以下に説明する。深さ10μm、幅50μm
のラインアンドスペースのポリイミド系樹脂(例えば、
日立化成製PIQ樹脂)の縞模様パターンをもつ直径3
インチのシリコンウェハに、パーマロイ(被加工薄膜)
2をスパッタ法で1μmの厚さに形成した。この上に、
ピロメリット酸二無水物と、ビス(4−アミノフェニ
ル)テトラメチルジシランとを当モル量別々に真空装置
内に設置し、1×10~4Pa以上の真空度に排気後、ピ
ロメリット酸二無水物を150℃に、ビス(4−アミノ
フェニル)テトラメチルジシランを80℃に加熱して、
100分間蒸発させ、40℃に加熱した基板上に堆積さ
せた。この堆積物を200℃に加熱処理して1.5μm
の厚さのポリイミド膜を得た。このようにして形成した
薄膜に、5μm幅のラインアンドスペースの縞模様パタ
−ンを有するフォトマスクをポリイミド系樹脂パターン
と直交するように配置して500mJ/cm2(254n
m)の紫外光を照射し、ジメチルアセトアミドとエタノ
−ルとの2:1(容量比)の現像液に浸して現象した。
この結果、ポジ形のレジストパターンが形成され、パー
マロイ2が露出した。
例について以下に説明する。深さ10μm、幅50μm
のラインアンドスペースのポリイミド系樹脂(例えば、
日立化成製PIQ樹脂)の縞模様パターンをもつ直径3
インチのシリコンウェハに、パーマロイ(被加工薄膜)
2をスパッタ法で1μmの厚さに形成した。この上に、
ピロメリット酸二無水物と、ビス(4−アミノフェニ
ル)テトラメチルジシランとを当モル量別々に真空装置
内に設置し、1×10~4Pa以上の真空度に排気後、ピ
ロメリット酸二無水物を150℃に、ビス(4−アミノ
フェニル)テトラメチルジシランを80℃に加熱して、
100分間蒸発させ、40℃に加熱した基板上に堆積さ
せた。この堆積物を200℃に加熱処理して1.5μm
の厚さのポリイミド膜を得た。このようにして形成した
薄膜に、5μm幅のラインアンドスペースの縞模様パタ
−ンを有するフォトマスクをポリイミド系樹脂パターン
と直交するように配置して500mJ/cm2(254n
m)の紫外光を照射し、ジメチルアセトアミドとエタノ
−ルとの2:1(容量比)の現像液に浸して現象した。
この結果、ポジ形のレジストパターンが形成され、パー
マロイ2が露出した。
【0019】次に、前記露出したパーマロイ2を、Ar
イオンのイオンミリングによってエッチングした。イオ
ンミリング条件は、 加速電圧 700V 減速電圧 200V アーク電圧 80V Ar流量 15 ml/min イオン入射角 30° である。
イオンのイオンミリングによってエッチングした。イオ
ンミリング条件は、 加速電圧 700V 減速電圧 200V アーク電圧 80V Ar流量 15 ml/min イオン入射角 30° である。
【0020】上記方法にて形成したパーマロイ2のライ
ンアンドスペースパターンの線幅を測定したところ、基
板面内30箇所の寸法のばらつきは、5.49±0.4
5μmの高精度の測定結果が得られた。また、パターン
形状も良好な結果が得られ、前記スパッタ粒子の再付着
は認められなかった。
ンアンドスペースパターンの線幅を測定したところ、基
板面内30箇所の寸法のばらつきは、5.49±0.4
5μmの高精度の測定結果が得られた。また、パターン
形状も良好な結果が得られ、前記スパッタ粒子の再付着
は認められなかった。
【0021】つぎに、使用するモノマを変えた場合にお
ける上記との比較例について説明する。前記図1の具体
例と同様に、シリコンウェハ上に深さ10μm、幅50
μmのラインアンドスペースのポリミイド系樹脂パター
ンを形成し、さらに、この上にパーマロイをスパッタ法
で1μmの厚さに形成した。
ける上記との比較例について説明する。前記図1の具体
例と同様に、シリコンウェハ上に深さ10μm、幅50
μmのラインアンドスペースのポリミイド系樹脂パター
ンを形成し、さらに、この上にパーマロイをスパッタ法
で1μmの厚さに形成した。
【0022】この基板上に、前記従来技術の項にて説明
した特開昭63―297435号公報に記載の発明に使
用されているモノマの1つである、メチルイソプロペニ
ルケトンのプラズマ重合膜を2.0μmの厚さ形成し
た。成膜条件は、 モノマ流量 40 ml/min モノマ圧力 13.3Pa RF電力 80W 基板温度 70℃ である。
した特開昭63―297435号公報に記載の発明に使
用されているモノマの1つである、メチルイソプロペニ
ルケトンのプラズマ重合膜を2.0μmの厚さ形成し
た。成膜条件は、 モノマ流量 40 ml/min モノマ圧力 13.3Pa RF電力 80W 基板温度 70℃ である。
【0023】このようにして得たレジストに、前記図1
の具体例と同じフォトマスクを用いてパタ−ン形成を試
みたところ、500mJ/cm2(254nm)の露光量
の遠紫外光では、エチルアルコ−ルで現象したところ、
パターンは全く現われなかった。そのため、さらに80
00mJ/cm2(254nm)で追加露光して始めて明
確なネガ形パターンのレジストとなった。これは、前記
図1の具体例と比べて感度が一桁以上悪く、本発明の有
効性が実証された。
の具体例と同じフォトマスクを用いてパタ−ン形成を試
みたところ、500mJ/cm2(254nm)の露光量
の遠紫外光では、エチルアルコ−ルで現象したところ、
パターンは全く現われなかった。そのため、さらに80
00mJ/cm2(254nm)で追加露光して始めて明
確なネガ形パターンのレジストとなった。これは、前記
図1の具体例と比べて感度が一桁以上悪く、本発明の有
効性が実証された。
【0024】次に、第2の発明の実施例を図2を参照し
て説明する。図2において、(a)は、大きな段差の凹
凸をもつ被加工薄膜2に酸素プラズマによってエッチン
グされ易く、かつ、物理スパッタされ難い材料からなる
第1層の膜3(例えば炭素膜で、以下炭素膜3という)
を形成する工程を示す。ここで、炭素膜3は以下に示す
ような手段によって形成可能である。
て説明する。図2において、(a)は、大きな段差の凹
凸をもつ被加工薄膜2に酸素プラズマによってエッチン
グされ易く、かつ、物理スパッタされ難い材料からなる
第1層の膜3(例えば炭素膜で、以下炭素膜3という)
を形成する工程を示す。ここで、炭素膜3は以下に示す
ような手段によって形成可能である。
【0025】i)炭化水素を含むガスをプラズマ中で分
解し、炭素膜3を堆積させるプラズマCVD法。
解し、炭素膜3を堆積させるプラズマCVD法。
【0026】ii)カーボンをターゲットとしてプラズマ
のイオンで炭素膜3をたたき出し、 相対する基
板上に堆積させるスパッタ法。
のイオンで炭素膜3をたたき出し、 相対する基
板上に堆積させるスパッタ法。
【0027】iii)炭化水素ガスをイオン化し、加速し
て基板と衝突させ、炭素膜3を堆積させるイオンビーム
デポジション法。
て基板と衝突させ、炭素膜3を堆積させるイオンビーム
デポジション法。
【0028】iv)グラファイトの蒸着法。
【0029】(b)は、酸素プラズマによってエッチン
グされ難い材料から成る第2層の膜4(例えばSiの金
属薄膜で、以下Si4という)を形成する。酸素プラズ
マによってエッチングされ難い材料としては、金属や金
属酸化物が挙げられる。炭素膜3に対する接着性が良好
な点と、乾式エッチングが容易な点から、SiやTiな
どの使用が好ましい。
グされ難い材料から成る第2層の膜4(例えばSiの金
属薄膜で、以下Si4という)を形成する。酸素プラズ
マによってエッチングされ難い材料としては、金属や金
属酸化物が挙げられる。炭素膜3に対する接着性が良好
な点と、乾式エッチングが容易な点から、SiやTiな
どの使用が好ましい。
【0030】(c)は、第3層の膜である蒸着重合膜1
を形成する工程である。本発明に用いる蒸着重合膜1
は、ビス(4−アミノフェニル)テトラメチルジシラン
と酸二無水物から形成されるポリイミドあるいはポリア
ミド酸である。酸二無水物としては特に限定はないが、
ピロリット酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン
酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、エ
チレングリコ−ルビストリメリテ−ト酸二無水物などが
挙げられる。蒸着重合は、通常、真空層内で等モル量の
両モノマを別々の容器に設置し、加熱して蒸発させる。
このとき、両モノマの蒸発速度が等しくなるように温度
制御する。このようにして、基板上に得られた薄膜はポ
リアミド酸である。ポリアミド酸のままでレジストとし
て用いても良いが、さらにこれを加熱処理して、ポリイ
ミドに化学変化させてレジストとすることもできる。
を形成する工程である。本発明に用いる蒸着重合膜1
は、ビス(4−アミノフェニル)テトラメチルジシラン
と酸二無水物から形成されるポリイミドあるいはポリア
ミド酸である。酸二無水物としては特に限定はないが、
ピロリット酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン
酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、エ
チレングリコ−ルビストリメリテ−ト酸二無水物などが
挙げられる。蒸着重合は、通常、真空層内で等モル量の
両モノマを別々の容器に設置し、加熱して蒸発させる。
このとき、両モノマの蒸発速度が等しくなるように温度
制御する。このようにして、基板上に得られた薄膜はポ
リアミド酸である。ポリアミド酸のままでレジストとし
て用いても良いが、さらにこれを加熱処理して、ポリイ
ミドに化学変化させてレジストとすることもできる。
【0031】(d)は、露光、現像によって蒸着重合膜
1に所望のレジストパターンを形成する工程である。露
光は、通常遠紫外線を用い、蒸着重合膜1の形成条件に
よって露光エネルギ−の適正値を選ぶ。通常、最大、数
百mJ/cm2(254nm)である。現像はポリアミド
酸の良溶媒であるジメチルホルミアミド、ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドン等を単独で用いるか、
ポリアミド酸の貧溶媒である水、メタノ−ル、エタノ−
ル等との混合溶媒が使用される。
1に所望のレジストパターンを形成する工程である。露
光は、通常遠紫外線を用い、蒸着重合膜1の形成条件に
よって露光エネルギ−の適正値を選ぶ。通常、最大、数
百mJ/cm2(254nm)である。現像はポリアミド
酸の良溶媒であるジメチルホルミアミド、ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドン等を単独で用いるか、
ポリアミド酸の貧溶媒である水、メタノ−ル、エタノ−
ル等との混合溶媒が使用される。
【0032】(e)は、蒸着重合膜1に形成されたパタ
ーンをマスクにしてSi4をエッチングする工程であ
る。このときのエッチングは、乾式エッチング、なかで
も異方性に優れたフッ素系ガスを用いたリアクティブイ
オンエッチング(以下、RIEという)や、Arガスを
用いたイオンミリングが好ましい。
ーンをマスクにしてSi4をエッチングする工程であ
る。このときのエッチングは、乾式エッチング、なかで
も異方性に優れたフッ素系ガスを用いたリアクティブイ
オンエッチング(以下、RIEという)や、Arガスを
用いたイオンミリングが好ましい。
【0033】(f)は、Si4に形成されたパターンを
マスクにして炭素膜3をエッチングする工程である。炭
素膜3のエッチングは、酸素プラズマによる乾式エッチ
ングが望ましい。さらに望ましくは、酸素プラズマによ
るRIEである。蒸着重合膜1は、通常、この工程でエ
ッチングされて除去される。このように、(e)および
(f)の工程に異方性の優れたRIEを用いることで、
レジストパターンを精度良く下層材料のSi4および炭
素膜3に転写することが可能になる。
マスクにして炭素膜3をエッチングする工程である。炭
素膜3のエッチングは、酸素プラズマによる乾式エッチ
ングが望ましい。さらに望ましくは、酸素プラズマによ
るRIEである。蒸着重合膜1は、通常、この工程でエ
ッチングされて除去される。このように、(e)および
(f)の工程に異方性の優れたRIEを用いることで、
レジストパターンを精度良く下層材料のSi4および炭
素膜3に転写することが可能になる。
【0034】(g)は、Si4および炭素膜3に形成さ
れたパターンをマスクにして、被加工薄膜2をパターン
化する工程である。このパターン化には、通常、Arイ
オンのイオンミリングが用いられる。このとき、エッチ
ングマスクとなるのは主として炭素膜3で、Si4は、
通常、この工程で炭素膜3の一部上層とともにエッチン
グされて除去される。なお、(g)の工程が終了した後
に、残存する炭素膜3をそのまま残して次の工程に移る
こともできるし、また、酸素プラズマによりエッチング
して除去することもできる(図示せず)。
れたパターンをマスクにして、被加工薄膜2をパターン
化する工程である。このパターン化には、通常、Arイ
オンのイオンミリングが用いられる。このとき、エッチ
ングマスクとなるのは主として炭素膜3で、Si4は、
通常、この工程で炭素膜3の一部上層とともにエッチン
グされて除去される。なお、(g)の工程が終了した後
に、残存する炭素膜3をそのまま残して次の工程に移る
こともできるし、また、酸素プラズマによりエッチング
して除去することもできる(図示せず)。
【0035】上記図2に示すパターン形成方法の具体例
を、(その1)および(その2)について順に以下に説
明する。まず、具体例(その1)について説明する。
を、(その1)および(その2)について順に以下に説
明する。まず、具体例(その1)について説明する。
【0036】前記図1に示すパターン形成方法の具体例
と同様に、直径3インチのシリコンウェハ上に深さ10
μm、幅50μm、のラインアンドスペースのポリイミ
ド系樹脂パターンを形成し、さらに、この上に厚さ1μ
mのパーマロイ(被加工薄膜)2を形成した。
と同様に、直径3インチのシリコンウェハ上に深さ10
μm、幅50μm、のラインアンドスペースのポリイミ
ド系樹脂パターンを形成し、さらに、この上に厚さ1μ
mのパーマロイ(被加工薄膜)2を形成した。
【0037】つぎに、上記基板上に厚さ1μmの炭素膜
3を次の手順で形成した。(工程a)すなわち、ステン
レス製真空槽内部に、半径10cmの一対の円板状平行
平板電極をもち、その一方は、高周波電源とマッチング
ボックスとを介して電気的に接続され、他方は、真空槽
とともに接地された電極構造を有する構成のプラズマC
VD装置の高周波印加側電極上に前記基板を設置し、該
基板を200℃に加熱した。ついで真空槽を1×10~4
Paの真空度まで排気した後、n−ヘキサンを毎分10
ml供給し、排気速度を調節して槽内圧力を2.6Pa
に保持した。つぎに、周波数13.56MHz、電力2
00Wの高周波電力を印加してプラズマを発生させ、こ
の状態で20分間放電状態を保持した後、高周波電力の
印加を止めた。
3を次の手順で形成した。(工程a)すなわち、ステン
レス製真空槽内部に、半径10cmの一対の円板状平行
平板電極をもち、その一方は、高周波電源とマッチング
ボックスとを介して電気的に接続され、他方は、真空槽
とともに接地された電極構造を有する構成のプラズマC
VD装置の高周波印加側電極上に前記基板を設置し、該
基板を200℃に加熱した。ついで真空槽を1×10~4
Paの真空度まで排気した後、n−ヘキサンを毎分10
ml供給し、排気速度を調節して槽内圧力を2.6Pa
に保持した。つぎに、周波数13.56MHz、電力2
00Wの高周波電力を印加してプラズマを発生させ、こ
の状態で20分間放電状態を保持した後、高周波電力の
印加を止めた。
【0038】つぎに、前記基板上にSi4をRFスパッ
タ法で0.2μmの厚さに形成した。(工程b)さら
に、この上に前記図1に示すパターン形成方法の具体例
と同じモノマから形成された蒸着重合膜1のパターン
を、該具体例と同様に形成した。ただし、このときの蒸
着重合膜1の厚さは、0.5μmであった。(工程c) つぎに、蒸着重合膜1に、前記図1に示すパターン形成
方法の具体例と同じフォトマスクを使用し、下層のポリ
イミド系樹脂パターンと直交するように配置して、40
0mJ/cm2(365nm)の紫外光を照射し、ついで
現像して、ネガパターンを得た。(工程d) つぎに、上記基板を、炭素膜3を形成したときと同じ真
空装置、同じ電極側に設置し、真空排気の後、CF
4(O25%入り)を毎分20mlの流量で導入して内圧
を10Paとし、高周波電力100Wを4分間印加し
た。この工程でレジストのパターンがSi4に転写され
た。(工程e) 続いて、該基板を真空装置内に入れたまま、一担真空排
気して1.3×10~1Paにし、酸素ガスを毎分5ml
導入して内圧を1.3Paにするとともに、高周波電力
100Wを30分間印加した。これにより、Si4のパ
ターンが炭素膜3に転写され、レジストのない部分のパ
ーマロイ2が露出した。(工程f) つぎに、パーマロイ2のイオンミリングを以下の通りに
行った。すなわち、前記基板をイオンミリング装置の基
板ホルダに設置し、加速電圧が700V、減速電圧が2
00V、アーク電圧が80V、Ar流量が毎分15m
l、イオン入射角が30°の条件で20分間イオンミリ
ングを行い、露出した部分のパーマロイ2を除去した。
(工程g) 上記方法にて形成したパーマロイ2のラインアンドスペ
ースパターンの線幅を測定したところ、基板面内30箇
所の寸法のばらつきは、5.54±0.43μmの高精
度の測定結果が得られた。また、パターン形状も良好な
結果が得られ、前記スパッタ粒子の再付着は認められな
かった。
タ法で0.2μmの厚さに形成した。(工程b)さら
に、この上に前記図1に示すパターン形成方法の具体例
と同じモノマから形成された蒸着重合膜1のパターン
を、該具体例と同様に形成した。ただし、このときの蒸
着重合膜1の厚さは、0.5μmであった。(工程c) つぎに、蒸着重合膜1に、前記図1に示すパターン形成
方法の具体例と同じフォトマスクを使用し、下層のポリ
イミド系樹脂パターンと直交するように配置して、40
0mJ/cm2(365nm)の紫外光を照射し、ついで
現像して、ネガパターンを得た。(工程d) つぎに、上記基板を、炭素膜3を形成したときと同じ真
空装置、同じ電極側に設置し、真空排気の後、CF
4(O25%入り)を毎分20mlの流量で導入して内圧
を10Paとし、高周波電力100Wを4分間印加し
た。この工程でレジストのパターンがSi4に転写され
た。(工程e) 続いて、該基板を真空装置内に入れたまま、一担真空排
気して1.3×10~1Paにし、酸素ガスを毎分5ml
導入して内圧を1.3Paにするとともに、高周波電力
100Wを30分間印加した。これにより、Si4のパ
ターンが炭素膜3に転写され、レジストのない部分のパ
ーマロイ2が露出した。(工程f) つぎに、パーマロイ2のイオンミリングを以下の通りに
行った。すなわち、前記基板をイオンミリング装置の基
板ホルダに設置し、加速電圧が700V、減速電圧が2
00V、アーク電圧が80V、Ar流量が毎分15m
l、イオン入射角が30°の条件で20分間イオンミリ
ングを行い、露出した部分のパーマロイ2を除去した。
(工程g) 上記方法にて形成したパーマロイ2のラインアンドスペ
ースパターンの線幅を測定したところ、基板面内30箇
所の寸法のばらつきは、5.54±0.43μmの高精
度の測定結果が得られた。また、パターン形状も良好な
結果が得られ、前記スパッタ粒子の再付着は認められな
かった。
【0039】つぎに、具体例(その2)について説明す
る。前記具体例(その1)と同様に、直径3インチのシ
リコンウェハ上に深さ10μm、幅50μm、のライン
アンドスペースのポリイミド系樹脂パターンを形成し、
さらに、この上に厚さ1μmのパーマロイ(被加工薄
膜)2を形成した。
る。前記具体例(その1)と同様に、直径3インチのシ
リコンウェハ上に深さ10μm、幅50μm、のライン
アンドスペースのポリイミド系樹脂パターンを形成し、
さらに、この上に厚さ1μmのパーマロイ(被加工薄
膜)2を形成した。
【0040】つぎに、前記基板上に、前記具体例(その
1)と同様にして、炭素膜3とSi4の膜を形成した。
(工程a),(工程b) つぎに、蒸着重合膜1を以下の通りに形成した。すなわ
ち、エチレングリコ−ルビストリメリテ−ト酸二無水物
とビス(4−アミノフェニル)テトラメチルジシランを
当モル量別々に真空装置内に設置し、1×10~4Pa以
上の真空度に排気後、酸二無水物を100℃に、また、
ビス(4−アミノフェニル)テトラメチルジシランを8
0℃にそれぞれ加熱して30分間蒸発させ、40℃の前
記基板上に堆積させた。この堆積物を200℃に加熱処
理して0.5μmの厚さの蒸着重合膜1を得た。(工程
c) つぎに、前記形成された蒸着重合膜1に、前記具体例
(その1)と同じフォトマスクを使用し、下層のポリイ
ミド系樹脂パターンと直交するように配置して、400
mJ/cm2(365nm)の紫外光を照射し、ついでN
−メチル−2−ピロリドンと水の3:1の現像液で現像
して、ポジパターンを得た。(工程d) つぎに、上記基板を前記具体例(その1)と全く同様に
して、下層のSi4および炭素膜3およびパ−マロイ2
をパタ−ン化した。(工程e,f,g) 上記方法にて形成したパーマロイ2のラインアンドスペ
ースパターンの線幅を測定したところ、基板面内30箇
所の寸法のばらつきは、5.42±0.47μmの高精
度の測定結果が得られた。また、パターン形状も良好な
結果が得られ、前記スパッタ粒子の再付着は認められな
かった。
1)と同様にして、炭素膜3とSi4の膜を形成した。
(工程a),(工程b) つぎに、蒸着重合膜1を以下の通りに形成した。すなわ
ち、エチレングリコ−ルビストリメリテ−ト酸二無水物
とビス(4−アミノフェニル)テトラメチルジシランを
当モル量別々に真空装置内に設置し、1×10~4Pa以
上の真空度に排気後、酸二無水物を100℃に、また、
ビス(4−アミノフェニル)テトラメチルジシランを8
0℃にそれぞれ加熱して30分間蒸発させ、40℃の前
記基板上に堆積させた。この堆積物を200℃に加熱処
理して0.5μmの厚さの蒸着重合膜1を得た。(工程
c) つぎに、前記形成された蒸着重合膜1に、前記具体例
(その1)と同じフォトマスクを使用し、下層のポリイ
ミド系樹脂パターンと直交するように配置して、400
mJ/cm2(365nm)の紫外光を照射し、ついでN
−メチル−2−ピロリドンと水の3:1の現像液で現像
して、ポジパターンを得た。(工程d) つぎに、上記基板を前記具体例(その1)と全く同様に
して、下層のSi4および炭素膜3およびパ−マロイ2
をパタ−ン化した。(工程e,f,g) 上記方法にて形成したパーマロイ2のラインアンドスペ
ースパターンの線幅を測定したところ、基板面内30箇
所の寸法のばらつきは、5.42±0.47μmの高精
度の測定結果が得られた。また、パターン形状も良好な
結果が得られ、前記スパッタ粒子の再付着は認められな
かった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、大きい凹
凸の段差部をもつ基板に、該段差部にならってほぼ均一
な厚さでレジストを形成することが可能になり、現像後
の寸法精度を向上するとともに、レジストの感度を向上
することができる。また、レジストの厚さを段差の凹部
でも薄くできるので、イオンミリングの際の再付着を防
ぐことができ、加工パターン精度の向上および断面形状
改善の効果を有する。
凸の段差部をもつ基板に、該段差部にならってほぼ均一
な厚さでレジストを形成することが可能になり、現像後
の寸法精度を向上するとともに、レジストの感度を向上
することができる。また、レジストの厚さを段差の凹部
でも薄くできるので、イオンミリングの際の再付着を防
ぐことができ、加工パターン精度の向上および断面形状
改善の効果を有する。
【図1】本発明の第1の発明の実施例で、蒸着重合膜の
みを用いるパターン形成の工程図である。
みを用いるパターン形成の工程図である。
【図2】本発明の第2の発明の実施例で、三層積層膜を
用いたパターン形成の工程図である。
用いたパターン形成の工程図である。
1…蒸着重合膜、2…被加工薄膜(パーマロイ)、3…
炭素膜(第1層の膜)、4…Si(第2層の膜)。
炭素膜(第1層の膜)、4…Si(第2層の膜)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08G 73/10 NTF 9285−4J (72)発明者 斉藤 治信 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内
Claims (2)
- 【請求項1】 被加工面内に大きな高低差の凹凸を有す
る基板に形成された被加工薄膜上に、蒸着重合法によっ
てレジストパターンを形成し、物理スパッタ法を主とす
る乾式エッチング方法によりレジストのない部分の前記
被加工薄膜を除去してパターン化するパターン形成方法
において、前記レジストパターンを、ビス(4−アミノ
フェニル)テトラメチルジシランと酸二無水物から形成
されるポリイミドあるいはポリアミド酸にて形成したこ
とを特徴とするパターン形成方法。 - 【請求項2】 被加工面内に大きな高低差の凹凸を有す
る基板に形成された被加工薄膜上に、酸素プラズマによ
り除去され易い材料からなる第一層の膜が形成され、該
膜上に前記酸素プラズマにより除去され難い材料からな
る第二層の膜が形成され、さらに第二層の膜上に、電磁
波または粒子線照射、および現像によりパターン形成可
能な第三層の膜が形成されてなる三層積層膜の前記被加
工薄膜を除去してパターン化するパターン形成方法にお
いて、前記第三層の膜を、ビス(4−アミノフェニル)
テトラメチルジシランと酸二無水物から蒸着重合により
形成されるポリイミドあるいはポリアミド酸にて形成し
たことを特徴とするパターン形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5078393A JPH06264267A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | パターン形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5078393A JPH06264267A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | パターン形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06264267A true JPH06264267A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12868427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5078393A Pending JPH06264267A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | パターン形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06264267A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007015545A1 (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-08 | Kaneka Corporation | 金属被覆ポリイミドフィルム |
CN105385456A (zh) * | 2014-08-29 | 2016-03-09 | Jsr株式会社 | 液晶取向剂、液晶取向膜及其制造方法、液晶显示元件、以及相位差膜及其制造方法 |
-
1993
- 1993-03-11 JP JP5078393A patent/JPH06264267A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007015545A1 (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-08 | Kaneka Corporation | 金属被覆ポリイミドフィルム |
US8158268B2 (en) | 2005-08-04 | 2012-04-17 | Kaneka Corporation | Metal-coated polyimide film |
US8293331B2 (en) | 2005-08-04 | 2012-10-23 | Kaneka Corporation | Metal-coated polyimide film |
CN105385456A (zh) * | 2014-08-29 | 2016-03-09 | Jsr株式会社 | 液晶取向剂、液晶取向膜及其制造方法、液晶显示元件、以及相位差膜及其制造方法 |
CN105385456B (zh) * | 2014-08-29 | 2020-01-31 | Jsr株式会社 | 液晶取向剂、液晶取向膜及其制造方法、液晶显示元件、以及相位差膜及其制造方法 |
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